JPH0123405B2 - - Google Patents
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- JPH0123405B2 JPH0123405B2 JP58122565A JP12256583A JPH0123405B2 JP H0123405 B2 JPH0123405 B2 JP H0123405B2 JP 58122565 A JP58122565 A JP 58122565A JP 12256583 A JP12256583 A JP 12256583A JP H0123405 B2 JPH0123405 B2 JP H0123405B2
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Description
発明の技術分野
本発明は、炭素電極などの炭素成形体の製造方
法に関し、さらに詳しくは、石炭系バインダーピ
ツチまたは石油系バインダーピツチと炭素質骨材
とから炭素成形体を製造する方法に関する。 発明の技術的背景ならびにその問題点 近年たとえば炭素電極に関しては、電気炉の大
型化あるいは高能率化に伴う超大電力操業のた
め、炭素電極としては、(イ)機械的強度および熱伝
導率が大きいこと、(ロ)熱膨張係数および弾性率が
小さくいわゆる耐熱衝撃性に優れていること、(ハ)
電気抵抗が低いこと、(ニ)高密度であることなどの
諸要件を満たすものが要求されている。このため
炭素電極などの炭素成形体を製造するには、骨材
として、高密度で結晶性に富んだ針状コークスが
主として使用されてきた。 針状コークスなどの骨材から炭素電極などの炭
素成形体を製造するには、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチが用いられてお
り、このバインダーピツチの性質により得られる
炭素成形体の性状は大きく変化する。 このため炭素成形体を製造するに際して用いら
れるバインダーピツチの改良については数多く提
案されてきており、従来石炭系ピツチまたは石油
系ピツチに熱改質処理を加える方法が主として採
用されてきた。ところが熱改質法により得られる
バインダーピツチを炭素成形体の製造に用いる
と、バインダーピツチの軟化点が熱改質処理によ
り高くなつたり、いわゆる黒鉛化性が悪くなつた
りするという欠点があつた。また一方、バインダ
ーピツチ中に添加剤を加えることにより、バイン
ダーピツチの改質を図り、それによつて所望性状
の炭素成形体を製造しようとする研究もなされて
おり、たとえば特公昭45−22949号公報には、バ
インダーピツチ中に粒径1μ以下のカーボンブラ
ツクを1〜15重量%添加した後、300〜400℃に加
熱処理することを特徴とするバインダー用ピツチ
の製造方法が開示されている。ところがこの方法
によれば、得られるバインダーピツチの黒鉛化性
が悪くなるという欠点があるとともに、カーボン
ブラツクの添加後に加熱処理が必要であるという
大きな問題点がある。また、特公昭51−20397号
公報には、石炭系または石油系ピツチにメソカー
ボンマイクロビーズを10%以下添加し、得られる
混合物をピツチの軟化点以上でしかも400℃以下
の温度に加熱することを特徴とする炭素電極を製
造するために用いられるバインダーピツチの製造
方法が開示されている。ところがこの方法におい
ても、石炭系または石油系ピツチにメソカーボン
マイクロビーズを添加した後に加熱処理を施すこ
とが必要であるという大きな問題点があり、コス
トの点からも必ずしも好ましいものではない。 発明の目的ならびにその概要 本発明は、上記のような従来技術に伴う欠点を
解決しようとするものであつて、石炭系バインダ
ーピツチまたは石油系バインダーピツチと〓焼コ
ークスなどの炭素質骨材とから優れた性状の炭素
成形体を製造するための方法を提供することを目
的としている。 本発明に係る炭素成形体の製造方法は、石炭系
ピツチまたは石油系バインダーピツチと炭素質骨
材とを混合し焼成して炭素成形体を製造するにあ
たり、バルクメソフエーズを、前記バインダーピ
ツチまたは炭素質骨材に予じめ添加するかあるい
は前記バインダーピツチと炭素質骨材との混合物
に添加することを特徴としている。バルクメソフ
エーズは、前記バインダーピツチの20重量%以
下、好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは
3〜5重量%の量で添加されることが望ましい。 本発明に係る炭素成形体の製造方法により得ら
れた炭素成形体は、黒鉛化性、機械的強度、耐熱
衝撃性、嵩密度、電気抵抗値などの点で優れた性
状を示す。 発明の具体的説明 本発明においては、石炭系バインダーピツチま
たは石油系バインダーピツチは、炭素質骨材のバ
インダーピツチとして用いられている。 石炭系バインダーピツチとしては、中バインダ
ーピツチ、硬バインダーピツチなどが用いられ、
また石油系バインダーピツチとしては、ナフサ分
解時に副生するナフサタールピツチ、流動接触分
解時に副生するデカントオイルまたは石油系重質
油を熱処理して得られるピツチなどが用いられ
る。 本発明では石炭系バインダーピツチまたは石油
系ピツチをそれぞれ単独でバインダーピツチとし
て用いることもでき、あるいは石炭系バインダー
ピツチと石油系ピツチとの混合物をバインダーピ
ツチとして用いることもできる。 炭素質骨材としては、石炭系コークス、石炭系
針状コークス、石油系コークス、石油系針状コー
クスなどが挙げられるが高品位人造黒鉛電極には
特に針状コークスが好ましい。 本発明において用いられるバルクメソフエーズ
とは、石油の常圧残油、減圧残油、接触分解のデ
カントオイル、熱分解タールなどの石油系重質
油、石炭タール、オイルサンド油などの炭化水素
重質油を400〜500℃の温度に加熱処理した際に熱
処理ピツチ中に生成するメソフエーズ小球体(メ
ソカーボンマイクロビーズ)を凝集合体させて母
相ピツチから分離したものを意味し、化学的、物
理的な活性に富む物質である。 このようなバルクメソフエーズの製造方法の1
例は、本出願人に係る特開昭57−200213号公報に
開示されており、重質油を400〜500℃の温度に加
熱し重縮合反応を行なわせてメソフエーズ小球体
を含有するピツチを得たのち、該ピツチを250〜
400℃に冷却し、乱流を付与することによりメソ
フエーズ小球体を凝集合体させ、これを母相から
分離することによりバルクメソフエーズが得られ
る。なお、このようなバルクメソフエーズを製造
するための装置は、本出願人に係る特願昭57−
139467号公報に開示されている。 バルクメソフエーズは、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチに予じめ添加さ
れるか、あるいは石炭系ピツチまたは石油系バイ
ンダーピツチと炭素質骨材との混合物に添加され
る。さらに場合によつては、バルクメソフエーズ
は炭素質骨材に予じめ添加され、これに石炭系バ
インダーピツチまたは石油系バインダーピツチが
混合されてもよい。 このことは工業的に炭素成形体を製造する工程
において、骨材の粒度配合からバインダーピツチ
の混合、〓合工程に至る間の任意の時点で、バル
クメソフエーズを添加しうることを意味してい
る。 バルクメソフエーズは、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチの重量に対し
て、20重量%以下、好ましくは15重量%以下、さ
らに好ましくは3〜5重量%の量で添加される。
バルクメソフエーズの添加量があまりに少ない
と、バルクメソフエーズ添加による効果すなわち
黒鉛化性の向上あるいは結合力の増強などの効果
が充分には得られず、一方バルクメソフエーズの
添加量が20重量%を越えると、得られる炭素成形
体の曲げ強度、耐熱衝撃性などがやや低下する傾
向が認められるようになるため好ましくない。 炭素成形体をバインダーピツチと骨材とから製
造するに際して、バルクメソフエーズを、バイン
ダーピツチあるいは炭素質骨材に予じめ添加する
かあるいはバインダーピツチと骨材との混合物に
添加することによつて、以下のような効果が得ら
れる。 (イ) バルクメソフエーズをバインダーピツチに添
加しても、バインダーピツチの軟化点はほとん
ど上昇しない。したがつて混合成形は通常のバ
インダーピツチの場合と全く同じ温度条件で行
うことができる。得られる炭素成形体の嵩密度
が向上する。 (ロ) 得られる炭素成形体の曲げ強度が著しく向上
し、しかも電気抵抗値の低下が認められる。こ
れは、バインダーピツチ中に添加されたバルク
メソフエーズがバインダー中で核となつて結合
力が増強されるためであろうと考えられる。 (ハ) 得られる炭素成形体の耐熱衝撃性が向上す
る。 (ニ) バインダーピツチと骨材とバルクメソフエー
ズからなる炭素成形体製造用組成物を押出し成
形して押出体を形成すると、押出体の嵩密度が
向上する。これは骨材に対するバインダーピツ
チの濡れ特性が、バルクメソフエーズの添加に
より向上するためであろうと考えられる。 (ホ) バルクメソフエーズは結晶性に富んだ炭素前
駆体であつて黒鉛化性に優れているため、バル
クメソフエーズが添加された炭素成形体製造用
組成物の黒鉛化が向上する。 (ヘ) バルクメソフエーズが予じめ添加されたバイ
ンダーピツチは、メソカーボンマイクロビーズ
が添加されたバインダーピツチと比較して、バ
ルクメソフエーズの添加後にバインダーピツチ
に加熱処理を加える必要がなく、この点におい
て格別優れている。すなわち、バルクメソフエ
ーズを単に添加するのみで優れた効果が得られ
る。 バインダーピツチ中に添加されるバルクメソフ
エーズは、20メツシユ以細好ましくは60メツシユ
以細の粒径を有していることが望ましい。 バインダーピツチと骨材とバルクメソフエーズ
とを含む炭素成形体製造用組成物から炭素成形体
を製造するには、通常の方法が広く採用しうる。
たとえば、バルクメソフエーズが添加されたバイ
ンダーピツチと骨材とを、バインダーピツチが骨
材100重量部に対して10〜50重量部好ましくは26
〜30重量部になるように充分混合し、これを押出
し成形して押出体を形成し、次いでこの押出体を
800〜1000℃の温度で1時間〜数日間程度焼成し
て焼成体を形成する。次にこの焼成体を2600〜
3000℃の温度で1時間〜数日間加熱して焼成体を
黒鉛化することにより、炭素形成体を製造するこ
とができる。 なお、上記の説明においては、本発明は、バイ
ンダーピツチと骨材とバルクメソフエーズとを含
む炭素成形体製造用組成物から炭素成形体を押出
成形法などにより形成する場合について説明され
ているが、本発明はこれらに限定されるものでは
なく、たとえば、骨材などを焼成して得られる一
次焼結体に、品質改良のためにピツチを含浸さ
せ、その後これを二次焼成して優れた炭素成形体
を製造する場合にも、含浸用ピツチとして、バル
クメソフエーズが予じめ添加された石炭系ピツチ
または石油系ピツチを用いることができる。この
場合にも、得られる炭素成形品は、黒鉛化性に優
れるとともに、機械的強度、耐熱衝撃性、嵩密度
などの点で優れている。 以下本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 例 1 石炭系バインダーピツチ(軟化点109℃、固定
炭素量56重量%、キノリン不溶分4.2重量%)に、
60メツシユ以細のバルクメソフエーズを石炭系バ
インダーピツチ重量の3重量%の量で添加して、
バインダーピツチを調製した。次いで、市販のニ
ードル石油コークス(粒度配合:8〜20メツシユ
30重量%、20〜35メツシユ10重量%、100メツシ
ユ以細60重量%)100重量部に対して、前記バイ
ンダーピツチを28重量部添加し、得られた混合物
をニーダーに装填して、160℃で1時間混練した。
次いで、この混合物を押出成形機に移動し、130
℃で押出成形して押出体を得た。この押出体を焼
成炉中に入れ、200℃/時間の昇温速度で1000℃
まで昇温させた後、1000℃で1時間保持して焼成
体を得た。次にこの焼成体を黒鉛化炉中で2800℃
にまで加熱して、黒鉛化された炭素成形品を製造
した。 得られた炭素成形体の物性を表に示す。 例 2 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを5重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 例 3 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを10重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 例 4 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを15重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 比較例 1 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを全く添加しなかつた以外は、例1と同様に
して炭素成形体を製造した。得られた炭素成形体
の物性を表に示す。
法に関し、さらに詳しくは、石炭系バインダーピ
ツチまたは石油系バインダーピツチと炭素質骨材
とから炭素成形体を製造する方法に関する。 発明の技術的背景ならびにその問題点 近年たとえば炭素電極に関しては、電気炉の大
型化あるいは高能率化に伴う超大電力操業のた
め、炭素電極としては、(イ)機械的強度および熱伝
導率が大きいこと、(ロ)熱膨張係数および弾性率が
小さくいわゆる耐熱衝撃性に優れていること、(ハ)
電気抵抗が低いこと、(ニ)高密度であることなどの
諸要件を満たすものが要求されている。このため
炭素電極などの炭素成形体を製造するには、骨材
として、高密度で結晶性に富んだ針状コークスが
主として使用されてきた。 針状コークスなどの骨材から炭素電極などの炭
素成形体を製造するには、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチが用いられてお
り、このバインダーピツチの性質により得られる
炭素成形体の性状は大きく変化する。 このため炭素成形体を製造するに際して用いら
れるバインダーピツチの改良については数多く提
案されてきており、従来石炭系ピツチまたは石油
系ピツチに熱改質処理を加える方法が主として採
用されてきた。ところが熱改質法により得られる
バインダーピツチを炭素成形体の製造に用いる
と、バインダーピツチの軟化点が熱改質処理によ
り高くなつたり、いわゆる黒鉛化性が悪くなつた
りするという欠点があつた。また一方、バインダ
ーピツチ中に添加剤を加えることにより、バイン
ダーピツチの改質を図り、それによつて所望性状
の炭素成形体を製造しようとする研究もなされて
おり、たとえば特公昭45−22949号公報には、バ
インダーピツチ中に粒径1μ以下のカーボンブラ
ツクを1〜15重量%添加した後、300〜400℃に加
熱処理することを特徴とするバインダー用ピツチ
の製造方法が開示されている。ところがこの方法
によれば、得られるバインダーピツチの黒鉛化性
が悪くなるという欠点があるとともに、カーボン
ブラツクの添加後に加熱処理が必要であるという
大きな問題点がある。また、特公昭51−20397号
公報には、石炭系または石油系ピツチにメソカー
ボンマイクロビーズを10%以下添加し、得られる
混合物をピツチの軟化点以上でしかも400℃以下
の温度に加熱することを特徴とする炭素電極を製
造するために用いられるバインダーピツチの製造
方法が開示されている。ところがこの方法におい
ても、石炭系または石油系ピツチにメソカーボン
マイクロビーズを添加した後に加熱処理を施すこ
とが必要であるという大きな問題点があり、コス
トの点からも必ずしも好ましいものではない。 発明の目的ならびにその概要 本発明は、上記のような従来技術に伴う欠点を
解決しようとするものであつて、石炭系バインダ
ーピツチまたは石油系バインダーピツチと〓焼コ
ークスなどの炭素質骨材とから優れた性状の炭素
成形体を製造するための方法を提供することを目
的としている。 本発明に係る炭素成形体の製造方法は、石炭系
ピツチまたは石油系バインダーピツチと炭素質骨
材とを混合し焼成して炭素成形体を製造するにあ
たり、バルクメソフエーズを、前記バインダーピ
ツチまたは炭素質骨材に予じめ添加するかあるい
は前記バインダーピツチと炭素質骨材との混合物
に添加することを特徴としている。バルクメソフ
エーズは、前記バインダーピツチの20重量%以
下、好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは
3〜5重量%の量で添加されることが望ましい。 本発明に係る炭素成形体の製造方法により得ら
れた炭素成形体は、黒鉛化性、機械的強度、耐熱
衝撃性、嵩密度、電気抵抗値などの点で優れた性
状を示す。 発明の具体的説明 本発明においては、石炭系バインダーピツチま
たは石油系バインダーピツチは、炭素質骨材のバ
インダーピツチとして用いられている。 石炭系バインダーピツチとしては、中バインダ
ーピツチ、硬バインダーピツチなどが用いられ、
また石油系バインダーピツチとしては、ナフサ分
解時に副生するナフサタールピツチ、流動接触分
解時に副生するデカントオイルまたは石油系重質
油を熱処理して得られるピツチなどが用いられ
る。 本発明では石炭系バインダーピツチまたは石油
系ピツチをそれぞれ単独でバインダーピツチとし
て用いることもでき、あるいは石炭系バインダー
ピツチと石油系ピツチとの混合物をバインダーピ
ツチとして用いることもできる。 炭素質骨材としては、石炭系コークス、石炭系
針状コークス、石油系コークス、石油系針状コー
クスなどが挙げられるが高品位人造黒鉛電極には
特に針状コークスが好ましい。 本発明において用いられるバルクメソフエーズ
とは、石油の常圧残油、減圧残油、接触分解のデ
カントオイル、熱分解タールなどの石油系重質
油、石炭タール、オイルサンド油などの炭化水素
重質油を400〜500℃の温度に加熱処理した際に熱
処理ピツチ中に生成するメソフエーズ小球体(メ
ソカーボンマイクロビーズ)を凝集合体させて母
相ピツチから分離したものを意味し、化学的、物
理的な活性に富む物質である。 このようなバルクメソフエーズの製造方法の1
例は、本出願人に係る特開昭57−200213号公報に
開示されており、重質油を400〜500℃の温度に加
熱し重縮合反応を行なわせてメソフエーズ小球体
を含有するピツチを得たのち、該ピツチを250〜
400℃に冷却し、乱流を付与することによりメソ
フエーズ小球体を凝集合体させ、これを母相から
分離することによりバルクメソフエーズが得られ
る。なお、このようなバルクメソフエーズを製造
するための装置は、本出願人に係る特願昭57−
139467号公報に開示されている。 バルクメソフエーズは、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチに予じめ添加さ
れるか、あるいは石炭系ピツチまたは石油系バイ
ンダーピツチと炭素質骨材との混合物に添加され
る。さらに場合によつては、バルクメソフエーズ
は炭素質骨材に予じめ添加され、これに石炭系バ
インダーピツチまたは石油系バインダーピツチが
混合されてもよい。 このことは工業的に炭素成形体を製造する工程
において、骨材の粒度配合からバインダーピツチ
の混合、〓合工程に至る間の任意の時点で、バル
クメソフエーズを添加しうることを意味してい
る。 バルクメソフエーズは、石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチの重量に対し
て、20重量%以下、好ましくは15重量%以下、さ
らに好ましくは3〜5重量%の量で添加される。
バルクメソフエーズの添加量があまりに少ない
と、バルクメソフエーズ添加による効果すなわち
黒鉛化性の向上あるいは結合力の増強などの効果
が充分には得られず、一方バルクメソフエーズの
添加量が20重量%を越えると、得られる炭素成形
体の曲げ強度、耐熱衝撃性などがやや低下する傾
向が認められるようになるため好ましくない。 炭素成形体をバインダーピツチと骨材とから製
造するに際して、バルクメソフエーズを、バイン
ダーピツチあるいは炭素質骨材に予じめ添加する
かあるいはバインダーピツチと骨材との混合物に
添加することによつて、以下のような効果が得ら
れる。 (イ) バルクメソフエーズをバインダーピツチに添
加しても、バインダーピツチの軟化点はほとん
ど上昇しない。したがつて混合成形は通常のバ
インダーピツチの場合と全く同じ温度条件で行
うことができる。得られる炭素成形体の嵩密度
が向上する。 (ロ) 得られる炭素成形体の曲げ強度が著しく向上
し、しかも電気抵抗値の低下が認められる。こ
れは、バインダーピツチ中に添加されたバルク
メソフエーズがバインダー中で核となつて結合
力が増強されるためであろうと考えられる。 (ハ) 得られる炭素成形体の耐熱衝撃性が向上す
る。 (ニ) バインダーピツチと骨材とバルクメソフエー
ズからなる炭素成形体製造用組成物を押出し成
形して押出体を形成すると、押出体の嵩密度が
向上する。これは骨材に対するバインダーピツ
チの濡れ特性が、バルクメソフエーズの添加に
より向上するためであろうと考えられる。 (ホ) バルクメソフエーズは結晶性に富んだ炭素前
駆体であつて黒鉛化性に優れているため、バル
クメソフエーズが添加された炭素成形体製造用
組成物の黒鉛化が向上する。 (ヘ) バルクメソフエーズが予じめ添加されたバイ
ンダーピツチは、メソカーボンマイクロビーズ
が添加されたバインダーピツチと比較して、バ
ルクメソフエーズの添加後にバインダーピツチ
に加熱処理を加える必要がなく、この点におい
て格別優れている。すなわち、バルクメソフエ
ーズを単に添加するのみで優れた効果が得られ
る。 バインダーピツチ中に添加されるバルクメソフ
エーズは、20メツシユ以細好ましくは60メツシユ
以細の粒径を有していることが望ましい。 バインダーピツチと骨材とバルクメソフエーズ
とを含む炭素成形体製造用組成物から炭素成形体
を製造するには、通常の方法が広く採用しうる。
たとえば、バルクメソフエーズが添加されたバイ
ンダーピツチと骨材とを、バインダーピツチが骨
材100重量部に対して10〜50重量部好ましくは26
〜30重量部になるように充分混合し、これを押出
し成形して押出体を形成し、次いでこの押出体を
800〜1000℃の温度で1時間〜数日間程度焼成し
て焼成体を形成する。次にこの焼成体を2600〜
3000℃の温度で1時間〜数日間加熱して焼成体を
黒鉛化することにより、炭素形成体を製造するこ
とができる。 なお、上記の説明においては、本発明は、バイ
ンダーピツチと骨材とバルクメソフエーズとを含
む炭素成形体製造用組成物から炭素成形体を押出
成形法などにより形成する場合について説明され
ているが、本発明はこれらに限定されるものでは
なく、たとえば、骨材などを焼成して得られる一
次焼結体に、品質改良のためにピツチを含浸さ
せ、その後これを二次焼成して優れた炭素成形体
を製造する場合にも、含浸用ピツチとして、バル
クメソフエーズが予じめ添加された石炭系ピツチ
または石油系ピツチを用いることができる。この
場合にも、得られる炭素成形品は、黒鉛化性に優
れるとともに、機械的強度、耐熱衝撃性、嵩密度
などの点で優れている。 以下本発明を実施例により説明するが、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。 例 1 石炭系バインダーピツチ(軟化点109℃、固定
炭素量56重量%、キノリン不溶分4.2重量%)に、
60メツシユ以細のバルクメソフエーズを石炭系バ
インダーピツチ重量の3重量%の量で添加して、
バインダーピツチを調製した。次いで、市販のニ
ードル石油コークス(粒度配合:8〜20メツシユ
30重量%、20〜35メツシユ10重量%、100メツシ
ユ以細60重量%)100重量部に対して、前記バイ
ンダーピツチを28重量部添加し、得られた混合物
をニーダーに装填して、160℃で1時間混練した。
次いで、この混合物を押出成形機に移動し、130
℃で押出成形して押出体を得た。この押出体を焼
成炉中に入れ、200℃/時間の昇温速度で1000℃
まで昇温させた後、1000℃で1時間保持して焼成
体を得た。次にこの焼成体を黒鉛化炉中で2800℃
にまで加熱して、黒鉛化された炭素成形品を製造
した。 得られた炭素成形体の物性を表に示す。 例 2 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを5重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 例 3 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを10重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 例 4 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを15重量%の量で添加した以外は、例1と同
様にして炭素成形体を製造した。得られた炭素成
形体の物性を表に示す。 比較例 1 石炭系バインダーピツチ中に、バルクメソフエ
ーズを全く添加しなかつた以外は、例1と同様に
して炭素成形体を製造した。得られた炭素成形体
の物性を表に示す。
【表】
【表】
表から以下のことがわかる。
(a) バルクメソフエーズを予じめバインダーピツ
チ中に添加することにより、得られる炭素成形
体の曲げ強度が著しく向上するとともに、電気
抵抗値の低下が認められる。 (b) 得られる炭素成形体の耐熱衝撃性に関して
は、予じめバインダーピツチ中に3〜5重量%
のバルクメソフエーズを添加したバインダーピ
ツチを用いた場合に耐熱衝撃性は著しく向上す
るが、バルクメソフエーズの添加量が10〜15重
量%に達するとやや低下する傾向が認められ
る。 (c) 嵩密度は、押出体、焼成体ならびに炭素成形
体のいずれの場合にも、予じめバインダーピツ
チ中にバルクメソフエーズを添加することによ
つて向上する。
チ中に添加することにより、得られる炭素成形
体の曲げ強度が著しく向上するとともに、電気
抵抗値の低下が認められる。 (b) 得られる炭素成形体の耐熱衝撃性に関して
は、予じめバインダーピツチ中に3〜5重量%
のバルクメソフエーズを添加したバインダーピ
ツチを用いた場合に耐熱衝撃性は著しく向上す
るが、バルクメソフエーズの添加量が10〜15重
量%に達するとやや低下する傾向が認められ
る。 (c) 嵩密度は、押出体、焼成体ならびに炭素成形
体のいずれの場合にも、予じめバインダーピツ
チ中にバルクメソフエーズを添加することによ
つて向上する。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 石炭系バインダーピツチまたは石油系バイン
ダーピツチと、炭素質骨材とを混合し焼成して炭
素成形体を製造するにあたり、バルクメソフエー
ズを、前記バインダーピツチまたは炭素質骨材に
予め添加するかあるいは前記バインダーピツチと
炭素質骨材との混合物に予め添加することを特徴
とする、炭素成形体の製造方法。 2 バルクメソフエーズを予め石炭系バインダー
ピツチまたは石油系バインダーピツチ中に添加す
る、特許請求の範囲第1項に記載の炭素成形体の
製造方法。 3 バルクメソフエーズを石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチの重量の20重量
%以下の量で添加する、特許請求の範囲第1項に
記載の炭素成形体の製造方法。 4 バルクメソフエーズを石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチの重量の15重量
%以下の量で添加する、特許請求の範囲第1項に
記載の炭素成形体の製造方法。 5 バルクメソフエーズを石炭系バインダーピツ
チまたは石油系バインダーピツチの重量の3〜5
重量%の量で添加する、特許請求の範囲第1項に
記載の炭素成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58122565A JPS6016806A (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 炭素成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58122565A JPS6016806A (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 炭素成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6016806A JPS6016806A (ja) | 1985-01-28 |
| JPH0123405B2 true JPH0123405B2 (ja) | 1989-05-02 |
Family
ID=14839034
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58122565A Granted JPS6016806A (ja) | 1983-07-06 | 1983-07-06 | 炭素成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6016806A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4806272A (en) * | 1985-07-19 | 1989-02-21 | Acheson Industries, Inc. | Conductive cathodic protection compositions and methods |
| JP2718696B2 (ja) * | 1988-06-08 | 1998-02-25 | シャープ株式会社 | 電 極 |
| JPH0323265A (ja) * | 1989-06-16 | 1991-01-31 | Akebono Brake Res & Dev Center Ltd | 摩擦材用ハイブリッドc/cコンポジットとその製法 |
| WO2007073793A1 (en) * | 2005-12-24 | 2007-07-05 | Pyongyang Technical Trading Centre | Flexible natural graphite material and flexible manufacturing method (process) and use thereof |
| JP4842071B2 (ja) * | 2006-09-26 | 2011-12-21 | バブコック日立株式会社 | 貫流式排熱回収ボイラの運転方法、ならびに発電設備の運転方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5224211A (en) * | 1975-08-19 | 1977-02-23 | Kogyo Gijutsuin | Manufacture of carbon mold articles made from carbon or graphite stuck with methophase |
| JPS6025364B2 (ja) * | 1978-05-11 | 1985-06-18 | 川崎製鉄株式会社 | 高密度炭素材用原料の製造方法 |
-
1983
- 1983-07-06 JP JP58122565A patent/JPS6016806A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6016806A (ja) | 1985-01-28 |
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