JPH01239109A - ポリフェニレンサルファイド繊維、その製造法及び該繊維の仮撚加工糸 - Google Patents

ポリフェニレンサルファイド繊維、その製造法及び該繊維の仮撚加工糸

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JPH01239109A
JPH01239109A JP5952988A JP5952988A JPH01239109A JP H01239109 A JPH01239109 A JP H01239109A JP 5952988 A JP5952988 A JP 5952988A JP 5952988 A JP5952988 A JP 5952988A JP H01239109 A JPH01239109 A JP H01239109A
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fiber
polyphenylene sulfide
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poise
temperature
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JP5952988A
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English (en)
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Toshimasa Kuroda
黒田 俊正
Masato Yoshimoto
正人 吉本
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
    • D01F6/00Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof
    • D01F6/58Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products
    • D01F6/76Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from other polycondensation products
    • D01F6/765Monocomponent artificial filaments or the like of synthetic polymers; Manufacture thereof from homopolycondensation products from other polycondensation products from polyarylene sulfides

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、耐熱性・耐薬品性が要求される、各種フィル
ターに好適なポリフェニレンサルファイド繊維、その製
造方法更には該繊維の仮撚加工糸に関するもので、更に
詳しくは、高強度・低収縮率といった優れた特性を有す
るポリフェニレンサルファイド繊維、及び紡糸・延伸時
の糸切れ、毛羽発生が極めて少ないレベルで該繊維を工
業的製造を可能にした製造方法に関する。
[従来技術] ポリフェニレンサルファイドは耐熱性・耐薬品性に優れ
たポリマーであり、近年、電気、゛電子分野、自動車分
野、v1械分野等に使用され、生産量ら急激に増加し始
めている。一方、その繊維化についても、多くの提案が
なされている(例えば、特開昭52−30609号公報
、特開昭58−204047号公報。
特開昭57−143518号公報、特開昭61−758
12号公報)、しかしながら、従来の提案では、(a)
モノフィラメント如き、極めて線径が太いものを得るに
過ぎないfb) OI性面でも不十分なものしか得られ
ていない、更に(C)マルチフィラメントを高生産性と
高物性を以て得るような試みは、はとんどない。
すなわち、その生産技術という観点から見てみると、従
来のポリマー例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナ
イロンの足元にも及ばない、従って、本発明の如く強度
が充分に高く、寸法安定性ら優れた特性を有し、しかも
単糸デニールが1〜4dOといった細いフィラメントか
ら構成されるマルチフィラメントにさえも適用可能な工
業的技術に関してはその技術確立が強く要望されてはい
る。
[発明の目的] 本発明の第1の目的は、機械的性質更には寸法安定性に
潰れたポリフェニレンサルファイド繊維、その製造方法
、更には該繊維の仮撚加工糸を提供する事にある0本発
明の第2の目的は、紡糸・延伸過程での断糸及び単糸切
れが少ない、該繊維の製造方法を提供する事にある。
本発明の第3の目的は、紡糸時のバックの圧力上昇が小
さくて、連続紡糸可能なポリフェニレンサルファイド繊
維及びその製造法を提供する事にある。
本発明の第4の目的は、毛羽発生が少なく、製織性良好
なポリフェニレンサルファイド繊維、更にはその仮撚加
工系を提供する事にある。
(構成) 本発明者等は、前記目的を達成すべく検討を重ねたとこ
ろ、繊維物性と製糸性とを両立させるには、ポリフェニ
レンサルファイドの溶融粘度特性に極めて臨界性が存在
していることを見い出した。
つまり、成る特定の重合度及び分子鎖について特定の直
線性とを有するポリフェニレンサルファイドを用いると
き、前述の目的が達成されることを見い出したのである
かくして、本発明は、以下の構成からなる。
(1)下記[1]〜[3]の条件を同時に満足する事を
特徴とするポリフェニレンサルファイド!!。
■ 該繊維は、温度320℃、剪断速度(?)1000
5f3C’での溶融粘度(MV   )が700〜12
00ポイズであり、温度320℃、剪断速度(テ) 3
000sec−1での溶融粘度(MV   )が600
ポイズ以上であり、かつ、該Fg融粘度差< M V 
   y V 3000 )が200ポイズ以下である
ような線状ポリフェニレンサルファイドからなること。
■ 繊維強度(St)が4.0 g/da以上、シルク
ファクター(SF)が20以上であること。
■ 温度180℃での乾熱収縮率(HS )が15%以
下であること。
(2)上記■のポリマーを口金温度が310〜330°
C1紡糸速度1000m/分以下で紡糸し、延伸熱処理
する事を特徴とする上記ポリフェニレンサルファイド繊
維の製造法。
以下、本発明について、詳細に説明する。
一般に、結晶性の熱可塑性ポリマーを紡糸する場合、紡
糸温度は(融点+30〜70)”Cの温度傾城を採用す
る事が多い、勿論、同一ポリマーでも、重合度・紡糸機
内でのポリマーの滞溜時間等により、微調整が必要であ
る事は言うまでもない、−般ボリフェニレンサルファイ
ドの融点は、DTAの測定値では、284℃近傍の値と
なり、紡糸温度は320℃〜350°C,ポリマー溶融
温度としては、310〜330°C程度が好ましい、そ
の際、ポリマーの粘度特性が繊維の物性及び紡糸延伸性
に極めて多きな影響を与え、両者を両立させる意味で特
に、ポリフェニレンサルファイドの場合は、適性範囲が
極めて狭い事が判明した。
すなわち、生産性及び繊維特性が大きく改善され、かつ
両者を同時に満足するためにはミ温度り20℃、剪断速
度(−i−) 1000sec4での溶融粘度(MVl
oo。)が700〜1200ポイズであり、温度320
℃、剪断速度(−r) 3000sec−’での溶融粘
度(MV3oo。)が600ポイズ以上であり、カッ、
該溶融粘度差(MV    M V 3000 )が2
00ポイズ以下の線状ポリフェニレンサルファイドを用
いる事が必須である。すなわち、この2つの異なる剪断
速度1?)での溶融粘度(MV   、及びMV300
0 )の値は、高生産性と高物性とを兼ねそなえたポリ
フェニレンサルファイド繊維を得るための1つの指標と
なる。すなわち温度320℃、剪断速度1000 se
c″Nでの溶融粘度(MV1000)が700ポイズ未
満の時は、重合度が低過ぎるため、(1)物性、特に強
度の面で充分なものを得る事が出来ない、■延伸時の単
糸切れが多発する、(1)未延伸糸の経過変化が進みや
すいため、未延伸糸の保管に間頚か出やすい、更には、
(へ)延伸時の高温セットの際に、単糸切れ・毛羽が出
やすくなるため、好ましくない、一方、温度320°C
1剪断速度1000sec−1での溶融粘度が1200
ポイズを超える場合、重合度かあまりにも高過ぎるため
、(1)紡糸速度を高める事が出来ない(紡糸速度を高
くしていくと、未延伸糸の段階で毛羽・ループが多発し
、断糸しやすくなる)■)延伸倍率を高くする事が出来
ないので、高物性の繊維を得る事が出来ず、かつ、延伸
時の単糸切れも多く好ましくない。
次に、剪断速度3000 sec’の溶融粘度(MV3
000 )との関係が重要である。一般に、高分子の溶
融粘度は、剪断速度に依存し、剪断速度を大きくすると
、溶融粘度は減少する。その際の剪断速度依存性は、高
分子鎖の形態にも依存する6例えば、架橋高分子・枝分
れ高分子等の非鎖状性(直線性の悪い)高分子鎖の場合
は、剪断速度が小さいと高い溶融粘度を示すが、剪断速
度を大きくし−ていくと、溶融粘度は急激に低下する挙
動を示すという、剪断速度依存性が大きい特徴を有する
一方、直線性の良い高分子鎖は、剪断速度が小さい場合
、溶融粘度は非直線性高分子鎖の場合程、高くはないが
、剪断速度を大きくしても、溶融粘度の低下の程度はそ
れ程大きくならないという、剪断速度依存性が小さいと
いう特徴を有する。所で、ポリフェニレンサルファイド
ポリマーは、必ずしも直線性の良いポリマーだけではな
いため、そのm帷化の際は、上記特性が極めて重要にな
ってくる。この点、本発明者等は、ポリフェニレンサル
ファイドの場合、前記2つの粘度差(MV1000−M
V3000 )の値が、200ポイズ以下であるポリマ
ーが直線性の面で好ましい事を見い出した。
すなわち、この溶融粘度差(MV1000  MV30
00 ’の値が、200ポイズを越える場合は、目標と
する高生産・高物性を有するポリフェニレンサルファイ
ド繊維を得る事は出来ない、何故なら、この場合、高分
子鎖の直線性が良くないため、(1)紡糸時のパック圧
の上昇が大きく、長期的な連続運転が出来ない、0)紡
糸速度を高める事が出来ない、(1)物性面で充分なも
のを得る事が出来ない、(へ)延伸性が不良であり、単
糸切れ・断糸が多発する等の不利益が生じる。
尚、MV3oooの値は、重合度・直線性の関係で、6
00ポイズ以上は必要である。すなわちM■3o0゜が
600ポイズ未満の時は、重合度が著しく低いかあるい
は直線性が極めて悪いなめ、目標とする、高生産性及び
高特性を兼備したポリフェニレンサルファイド繊維を得
る事ができない。
本発明で用いるポリフェニレンサルファイドは、公知の
合成法、例えば極性有機溶剤中で無水硫化ナトリウムと
多ハロ置換の環状化合物とを反応させることによって得
ることができるが、その際本発明の粘度要件を満足させ
るためには、後記の実施例に示すように重合温度と重合
時間とを適宜調整することが肝要である。尚、本発明で
いうポリフェニレンサルファイドとは、ポリマーの繰り
返し単位の90%以上が+バ層Xs+で構成されたポリ
マーである。勿論、他に10%未満のメタフェニ性と製
糸性とを確保するためには、紡糸の際、紡糸口金面温度
を310〜330℃に設定する事が肝要である0口金温
度が310℃未満の時は、口金面温度が低過ぎるなめ、
目的とする高生産性・高物性のポリフェニレンサルファ
イドを得る事は出来ない、一方、口金面温度が330’
Cを越える場合は、温度が高過ぎ、繊維の着色化が進み
、紡糸性の低下、更には、延伸性も低下し好ましくない
一方、紡糸速度としてはjooom /分未満、好まし
くは、300〜800m/分が採用される。紡糸速度が
1000m /分を越える場合は、(1)得られる延伸
糸の強度が充分でない、C)延伸工程での単糸切れが多
発する、(n)毛羽も出やすい、といった欠点がある。
尚、紡糸速度が300m/分未満の場合は、生産性が低
くなる。
ここで、紡糸設備としては、紡糸温度340〜350”
C程度の高温紡糸可能な設備であれば、ポリエステルに
採用している既存の設備をそのまま使用できる。罐、本
発明においては、紡糸口金温度の適性化が、高生産性・
高特性を満足する上で重要であるので、紡糸口金面に温
度検出端を挿入し、紡糸温度・[i全面周りの温度調整
により、口金面温度をコントロールする事が必要である
6次に、延伸・熱処理操作であるが、本発明においては
、延伸熱処理を一度で行なうのではなく、−度、150
°C未満の温度での延伸で配向結晶化させてから、15
0℃以上の温度で熱処理する方法が好ましい、又延伸速
度も必ずしも制限されるものではなく、通常の延伸速度
、例えば、100〜800m/分程度を採用すればよい
このようにして得られる本発明のポリフェニレンサルフ
ァイド繊維は強度が4.Of/de以上でシルクファク
ター(強度×FW雇)が20以上と、力学的性質が従来
のポリフェニレンサルファイド繊維では見られなかった
卓越したらのとなる。力学的性質、例えば強度は、m編
物の引き裂き強力に影響を及ぼず重要な因子である。す
なわち、高強度な繊維程、織編物の軽量化という面で有
利な事は言うまでもない、一方、シルクファクターが小
さい繊維の場合は、高強度繊維を得るためには、伸度を
かなり小さくしなければならず、毛羽等の品位面で問題
が発生し、しかも、延伸工程では、断糸、単糸切れが多
発し、工業的生産は困難である。この点、本発明で得ら
れるポリフェニレンサルファイド繊維は、シルクファク
ターが20以上と極めて大きいため、伸度を例えば、2
0〜30%と比較的残すような伸度倍率でも強度が4−
0g/de以上の繊維を得る事がu1来るなめ、工業的
生産が可能となるわけである。
更に、本発明の繊維の優れた特性としては、180℃で
の乾熱収縮率(無荷重下)が15%以下で、寸法安定性
に極めて優れている事である。ポリフェニレンサルファ
イド1illIl維は、その耐熱性・耐薬品性を生かし
、工業用フィルター等に使用される。
その際、織物の仕上げ過稈で、高温処理するなめ、繊維
自体の収縮率を小さくしないと、布帛にシボあるいはス
ジが入り性能・品位共に低下する。−方、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維の延伸工程での熱処理は、充分に配
向した繊維でないと単糸切れ・毛羽が多発し、工業的生
産には供し得ない。
この点、本発明の繊維においては、延伸工程での配向が
同等トラブルなく行われたるめ、引き続いて行なわれる
熱処理操作がスムーズに行なわれるわけである6以上の
ように、本発明のポリフェニレンサルファイド繊維は、
優れた生産性を有するだけでなく、物性面でも従来のポ
リフェニレンサルファイド繊維にない優れたものとなる
更に、本発明の他の態様によれば、上述のポリフェニレ
ンサルファイド繊維を仮撚加工することにより、下記■
〜■の条件を同時に満足するポリフェニレンサルファイ
ド仮撚加工系。
■ 該仮撚加工糸は、温度320℃、剪断速度(■) 
1000sec−’での溶融粘度(M■1ooo)が7
00〜1200ポイズであり、温度320°C1剪断速
度3000sec−1での′/8融粘度(MV3000
)が600ポイズ以上であり、かつ、該溶融粘度差(M
 V    M V 3oo□ )が200ポイズ以下
であるような線状ポリフェニレンサルファイドからなる
こと。
■ 捲縮率(’rC)力着0%以上、収縮率(Fs)が
10%以下9強度(St)が2.0 g/de以上。
シルクファクター(SF)が10以上であること。
この点について述べると、従来、ポリフェニレンサルフ
ァイド繊維について強伸度と製糸性を両立させるような
提案がなかつたことは、前述の通りであり、ましてやこ
の繊維の仮撚加工糸について皆無である。
ポリフェニレンサルファイドのmu化に関しては、ポリ
マー面及び製糸技術面の両面において、まだまだ未熟で
あり、従って、工業的に生産可能な仮撚加工技術となる
と、従来の技術では、実質的不可能なためである。つま
り、従来の技術の組み合せても(1)仮撚加工にはなり
得るが、毛羽・断糸が多く生産技術として採用できない
、(11)物性面(例えば、捲縮性能・力学的性能)で
も不充分であり、実用上必要な高物性と高生産性の両立
が不可能であったためである。そのなめ、ポリフェニレ
ンサルファイド繊維の嵩高糸の工業的製品の形態として
は、ステープルファイバーがあるのみであった。しかし
、ステープルファイバーの場合は、そのままでは、使用
する事が出来ず、事後に必ず紡績が必要であり、工程的
にも長くなる欠点があった。又、嵩高性の面でもより高
いものが必要であった。それゆえ、通常の汎用ポリマー
(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレン
テレフタレート、ナイロン−6等)の長繊維の形で採用
されているのが現状である。従って、長繊維をそのまま
仮撚加工して嵩高糸を得る、工業的技術の確立が強く要
望されていたわけである。
本発明で得られるポリフェニレンサルファイド仮撚加工
糸は捲縮率(’r’c)が10%以上、収縮率(Fs)
が10%以下という1憂れた特性を有する。
捲縮率(’I” c )は、嵩高性の目安であり、本発
明の仮撚加工糸は、10%以上、好ましくは15〜35
%の高い値を安定して保有するものである。
捲縮率(Tc)が10%未満の場合は、嵩高性が低く、
好ましくない、又、本発明の仮撚加工糸は収縮率(Fs
)が10%以下、好ましくは7%以下と、寸法安定性が
極めて優れている。
一方、本発明の仮撚加工糸の機械的特性は、強度2.0
g/de以上シルクファクターが10以上である。
力学的性質、例えば強度は、織編物の引き裂き強力に影
響を及ぼす重要な因子である。すなわち、高強度な繊維
程、織編物の軽量化という面で有利な事は言うまでもな
い、一方、シルクファクターが小さい繊維の場合は、高
強度繊維を得るためには、伸度をかなり小さくしなけれ
ばならず、毛羽等が発生し品位の面で問題が発生し、し
かも、生産工程では、断糸が多発し、工業的生産は困難
である。これに対して、本発明で得られるポリフェニレ
ンサルファイド仮撚加工糸はシルクファクターが10以
上と大きいため、伸度を例えば、20〜30%と比較的
残す設定でも強度が2.0g/de以上の加工糸を得る
事が出来るため、工業的生産が可能となるわけである。
このような仮撚加工糸の用途としては、その「n熱・耐
薬品性を生かした産業用資材(例えば、1(熱・耐薬品
性フィルター等)分野がある。その際織物の仕上げ過程
で、高温処理するため、繊維自体の収縮率を小さくしな
いと、布帛にシボあるいはスジが入り、性能・品位共に
低下する。一方、収縮率を下げる目的で仮撚加工での加
工温度を高温にすると、ポリマーの溶融粘度特性が本発
明の領域以外の場合は、毛羽・断糸が多発して工業的生
産にはなり得ないのである。
すなわち、溶融粘度差(M■1ooo−M■3oo0)
の値が、200ポイズを越える場合は、目標とする高生
産・高物性を有するポリフェニレンサルファイド仮撚加
工糸を得る事は出来ない、つまりこの場合、高分子銀の
直線性が良くないため、(1)物性面で充分なものを得
る事が出来ない([l)仮撚加工性が不良であり、毛羽
及び断糸が多発する等の欠点があり、好ましくない、尚
、M■3oooの値は、重合度、直線性の関係で、60
0ポイズ以上は必要である。すなわち、M■3oooが
600ポイズ未満の時は、重合度か著しく低いか:ある
いは直線性が極めて悪いため、目標とする高生産性及び
高特性を兼備したポリフェニレンサルファイド仮撚加工
糸を得る事ができない。
上記の優れた特性を発揮させるためには、紡糸の際紡糸
口金温度を310〜330℃に設定する事が、大切であ
る1口金面温度かが310°C未満の時は、口金面温度
が低過ぎるため、毛羽が多くなり目的とする高生産性・
高物性の仮撚加工糸を得る事は出来ない、一方、口金面
温度が330℃を越える場合は、温度が高過ぎ、繊維の
着色化が進み、紡糸性の低下、更には延伸性及び仮撚加
工性も低下し、好ましくない。
又、紡糸速度は1000m/分未満、好ましくは、30
0〜800 m/分が良い、紡糸速度が1000rn/
分を越える場合は、(1)得られる仮撚加工糸の強度が
充分でない、(If)仮撚工程での糸切れが多発する、
■又は、毛羽も出やすい、という不利益がある。
尚、紡糸速度が300m/分未満の場合は、生産性が低
くなる。
延伸・熱処理操作であるが、本発明においては、延伸熱
処理を一度で行なうのではなく、−度、150℃未満の
温度での延伸で配向結晶化させてから、150°C以上
の温度で熱処理する方法が好ましい、又延伸速度も必ず
しも制限されるものではなく、通常の延伸温度、例えば
、100〜800m/分程度を採用すればよい。
次に、仮撚加工方法であるが、前述の如く、本発明で、
使用する未延伸糸は、紡糸速度が1000m/分未満で
捲き取られるため、その破断伸度が極めて大きいので、
In−Draw方式(延伸と仮撚とを同時に行なう)は
困難であり、Out Draw方式(延伸後板撚加工)
を採用する事が大切である。
仮撚加工の装置・条件については、汎用素材であるポリ
エチレンテレフタレートのそれを採用する事が出来、例
えば、加工速度100m/分、加工温度180〜240
℃程度で、有用な仮撚加工糸を得る事が出来る。
(作用効果) ポリフェニレンサルファイドは、耐熱性・耐薬品性に優
れたポリマーであり、その1IjJ維化についても数多
くの報告がなされていることは前述の通りである。
しかしながら、高物性を有し、しかも、工業的に高生産
性を有する製造技術については、未だ実現されていなか
ったか、本発明により、実用繊維という観点からは、(
1)強度4.0g/de以上、シルクファクター20以
上という優れた力学的性質、■180℃での乾熱収縮率
が15%以下という優れた寸法安定性が、実現され、更
に生産技術という観点からは、(1)紡糸時のバック内
の圧力上昇(濾過抵抗圧力上昇)が小さくて、連続運転
可能である、a)紡糸・延伸時の断糸・単糸切れがなく
なる、(1)紡糸速度及び延伸速度が充分に高く、生産
効率が良い、といったことが、又、品質という観点から
は、(1)品質変動が少ない、(!i)毛羽がないとい
った工業的に生産する上での厳しい要求が全て満足され
る。
しかも、本発明においては、単繊維の繊度(デニール)
が1〜2deと極めて細いものまでも適用できるところ
に大きな特徴がある。勿論、単糸繊度が2de以上の太
い繊維について適用できるのは、言うまでもない。又、
フィラメント数についても、ハイマルチ化が可能であり
、例えば100〜150f i lのマルチフィラメン
トにも適用できる。フィラメントの断面形状は丸断面、
中実糸の場合が多いが、必ずしもこれに制限されるわけ
ではなく、必要に応じて、異形断面糸、更には中空糸に
も適用しても、何ら問題はない。勿論本発明は、長繊維
、その仮撚加工糸だけでなく、短繊維の製造に際しても
適用できる。尚、上記の生糸、仮撚糸は長・短繊維を問
わずば耐熱性を要求されるミシン糸の全成分または一成
分としても有用である。
[実施例] 以下、本発明を実施例により更に説明する1本実施例に
おいて、用いる物性は、下記の方法で測定したものであ
る。
(1)ポリマーの粘度特性(M V   、 M V 
3000 )島原@製降下式フロテスターを用いた。試
料量5 g、ノズル寸法0.5φX 4 mn 、 ド
ラム回転数1 rpm 、荷重20〜100 kg+温
度320°Cの条件で測定し、FgMt粘度(MV)を
算出した。次いで、両対数グラフを用いて、粘度(MV
)と剪断速度(γ)との関係をグラフ化し、剪断速度(
−r) 1000sec−1及び剪断速度(? ) 3
0005eC−1で?8@粘度を読み取った。
(2)強度(St)、伸度CEI ) 通常の引っ張り型試験機にて、室温25℃、温度60%
で試料長10■、引っ張り速度200mm/分の条件で
応力−伸度曲線を求め、応力が最大となる点の伸度(E
りを読み取った。又、最大応力を試料の繊度で割った値
を強度(St)とした。
(3乾熱収縮率 マルチフィラメントの「カセ」を作り、180°Cに設
定した乾燥機内で、30分間、無荷重下で処理した時の
収縮率を以下の式より求めた。
la  i工 収縮率(%) = −x 100 !0 (4)  シルクファクター(SF) (2)で求めた強度(St)と伸度(Eりの値を用いて
、以下の式より求めた。
5F=St (g/de)xF■T(%)(5)  断
糸・単糸切れ状況 紡糸・延伸時の断糸・単糸切れを状況を肉眼で観察し、
定性的に評価した。
(a 毛羽1発生状況 ボビンに捲かれた、未延伸糸・および延伸糸の表面を肉
眼で観察し、定性的に評価した。
(7)捲縮率(’T’c) 捲縮フィラメン1〜の「カセ」をつくり、この「カセ」
に軽荷重(2■/デニール)及び重荷重(200+ur
/デニール)をかけた時の長さを1o、次いで軽荷重下
で沸騰水中で30分処理し、荷重を除去して、自然乾燥
f&(24hr後)軽荷重及び重荷重をかけた時の長さ
を111次いで、軽荷重下のみの長さを12として、以
下の式より求めた。
lx   12 捲縮率(’T’ C) = −X 100! 0 (8)収縮率(%) マルチフィラメントの「カセJをつくり、この「カセ」
に軽荷重(2N/デニール)1重荷重(0,2■/デニ
ール)をかけた時の長さをRo、次いで軽荷重下で沸騰
水中で30分処理し、荷重を取って自然乾燥後(24h
r後)、再び軽荷重及び重荷重をかけた時の長さを21
とし、以下の式より求めた。
la  ll 収縮率(F S ) = −x 100(9)仮撚加工
時の断糸状況 仮撚加工での糸切れ状況を肉眼で観察し、定性的に評価
した。
(財)仮撚加工時の毛羽発生状況 ボビンに捲かれた、仮撚加工糸の表面を肉眼で観察し、
定性的に評価した。
旧) 仮撚加工 仮撚加工は、スピンドル型の仮撚加工機を使用した。
(a)撚係数(α) 以下の式で表わされる撚数(T / m )の時、撚係
数α−1と定義した。
撚数(T/m)=− S璽 撚係数α−0,85とは、上記撚数に0.85を重しな
撚数を言う。
(B) 0ver Feed  (%)ヒーターを介し
て存在する、2つのローラーの周速比の大小で、例えば
: over Feed 2%とは、第10−ラーの周
速が第20−ラーの周速より2%大きいことを示す。
[実施例1〜5.比較例1〜6] A、ポリマーの合成 (1)後記の表−1中、比較例−2、比較例−3〜4お
よび実施例−1〜5で用いる、MV1000−870P
oisa、 MV   =680Poise、 MV、
ooo−MV3ooo=190ポイズノ;t?’J7−
合成:硫化ナトリウム95.4g、酢酸リチウム2水和
物76.5g 、 NMP (N−メチルピロリドン)
185g、水14gをガラスフラスコに仕込み、210
°Cで2時間処理し、留出物を44CC生じさせた。
次に、NMP80g、DCB (ジクロルベンゼン)2
25gの溶液を添加し、窒素シール中で、260℃で4
時間加熱した(圧力は5 kg/ csj )。
次いで生成物を熱水で10回洗浄し、乾燥し、チップ化
した。
(2)後記の表−1中、比較例−1で用いる、MV  
 =580ポイズ、 M V 3ooo= 450ポイ
ズ1MV−Mv3ooo−130ポイズのポリマー合成
: 上記(1)の合成法において、重合時間を3時間とした
以外は、同様の処法により試料を得た。
(a 後記の表−1中、比較例−5で用いるM V  
 = 1300ポイズ、MV3ooO=1150ポイズ
Mv  −M■3ooo=150ポイズポリマーの合成
: 上記(1)の合成法において、硫化ナトリウムの量を9
8「とじ且つ、重合時間を5時間とした以外は、同様の
処法により試料を得た。
(4)後記の表−1中、比較例−6で用いる、MV  
 =750ポイズ、MV3ooo−510ポイズ。
MV1ooo−MV30oo−230ポイズのポリマー
合成: 1.51のNMP及び1084gのNa2 S −9H
20をガラスフラスコに入れ、水和水が蒸溜されるまで
、撹拌しながら、加熱し、777gの蒸留物を除いた後
、P−ジクロルベンゼン662gを投入し、230°C
で14時間加熱し、得られた固型物を熱水で洗浄し、乾
燥した。次いで、2の試料を270°Cで1゜5時間処
理した後、チップ化して紡糸用の試料とした。
B、紡糸、延伸 Aで得た各チップを180°Cの熱風乾燥機中で4時間
乾燥したポリフェニレンサルファイドのチップを340
℃で溶融し、孔径0.35φ1ランド長0.70市の丸
孔が100個設置させた紡糸口金より押し出した。その
際、表−1に示すように、78融粘度特性の異なるポリ
マーを用い、更に、口金面温度。
紡糸速度、及び延伸後200de /100filにな
るように、吐出量を変更して行った。引き続き押し出さ
れたポリマー流を冷却固化させ、油剤を付与させた後、
捲きとった。
次に、得られた未延伸糸を、表面温度か100″C及び
120℃のローラー間で延伸を行ない、次いで表面ロー
ラー温度が210°Cのローラーで熱処理を行なった後
、冷却ローラーを通して、350m/分の速度で捲き取
った。尚、各実験における全延伸倍率は表−1に示す、
又、得られた繊維の物性。
断糸・単糸・糸切れ状況及び毛羽の発生状況を表−2に
示す。
比較例−1では、用いたポリマーの重合度が低いなめ、
強度及びシルクファクターが低いものであった。又、延
伸時の断糸及び単糸切れが多く毛羽の発生ら多かった。
比較例−2では、ポリマーの溶融粘度特性は好ましいが
、紡糸時の口金面温度が低いため、力学的性質も弱糸的
傾向を示し、又、紡糸、延伸性の面で改善の余地があり
、毛羽も多少存在した。実施例−1〜5は、本発明の好
ましい例であり、繊維物性は優れたものであり、又、紡
糸・延伸時の断糸・単糸切れが極皆無で、毛羽の発生も
ほとんど見られなかった。
比較例−3では、ポリマーの溶融粘度特性は好ましいが
、紡糸時の[1金面温度が高過ぎるため、吐出されたa
維の着色の程度が大きく、紡糸・延伸中での単糸切れが
目立った。
比較例−4では、ポリマーの溶融粘度特性は好ましいか
、紡糸速度が高過ぎるため、断糸・単糸切れが多発し、
又、毛羽も多かった。
比較例−5では、繊維物性は良好であるが、ポリマーの
溶融粘度が高過ぎ、延伸時の単糸切れ、毛羽の発生が多
かった。
比較例−6では、(MV   −MV   )の値が大
きく、直線性が不良であるポリマーのため、強度及び伸
度更にシルクファクターの変動が極めて大きかった。又
、延伸時の単糸切れ及び断糸が極めて多く、毛羽も多か
った。
尚、本発明で述べている断糸・単糸切れ・毛羽の発生状
況は以下の定義による。
[l!yi糸発生] A、紡糸での断糸 B、延伸での断糸 [、× :          ツノ        
      1)        3 回置上[単糸切
れ] A、紡糸での単糸切れ B、延伸での単糸切れ [毛羽状況] 未延伸糸・延伸糸共 [実施例6及び比較例7] 表−2に示す各延伸糸を以下の条件で仮撚加工した。
(仮撚条件) 表−3 本 比較の1−6の延伸糸は、力学・性質(強(llt
文)が変量N゛る。
比較例−1の延伸糸の場合は、捲縮特性は良好であった
が、用いたポリマーの重合度が低いため強度及びシルク
ファクターが低いものであった。
又、仮撚加工時の断糸が多く、得られる加工糸の毛羽は
多かった。
比較例−2の延伸糸の場合は、用いたポリマーの溶融粘
度特性は好ましいが、紡糸時の口金面温度が低いため、
紡糸・延伸時の毛羽か多く、引き続き行った仮撚加工で
は、断糸・毛羽の点で改良の余地があった。
実施例1〜5の延伸糸の場合は、本発明の好ましい例で
あり、捲縮性能は勿論、力学的性質も満足できる状態で
あった。又、仮撚加工時の断糸は皆無で毛羽の発生も見
られなかった。
比較例−3の延伸糸の場合は、ポリマーの粘度特性は好
ましいが、紡糸時の口金温度が高過ぎるため、吐出され
た繊維が劣化気味で着色の程度が大きく、紡糸・延伸時
の毛羽が目立ち、引き続いて行った仮撚加工では、断糸
・毛羽が多少多かった。
比較例−4の延伸糸の場合は、紡糸速度が高過ぎるなめ
、原糸(未延伸糸)の段階で毛羽が目立ち、仮撚加工で
は、断糸・毛羽が多発した。
比較例−5の延伸糸の場合は、ポリマーの溶融粘度が高
過ぎて、繊維物性は良好であるが、延伸時の単糸切れが
多少多く、引き続き行った仮撚加工では、断糸・毛羽の
点で改良の余地があった。
比較例−6の延伸糸の場合は(MVtooo  MV3
000 )の差が大きく、直線性が不良であるため、延
伸性が極めて悪く、引き続いて行った仮撚加工では、断
糸が多発し、毛羽も極めて多かった。
尚、本発明で述べている、断糸・毛羽の発生状況は、以
下の定義による。
[断糸発生] [毛羽発生状況] しX・繊維が解舒できない程大きい。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記[1]〜[3]の条件を同時に満足する事を
    特徴とするポリフェニレンサルファイド繊維。 [1]該繊維は、温度320℃、剪断速度(■)100
    0sec^−^1での溶融粘度(MV_1_0_0_0
    )が700〜1200ポイズであり、温度320℃、剪
    断速度(■)3000sec^−^1での溶融粘度(M
    V_3_0_0_0)が600ポイズ以上であり、かつ
    、該溶融粘度差(MV_1_0_0_0−MV_3_0
    _0_0)が200ポイズ以下であるような線状ポリフ
    ェニレンサルファイドからなること。 [2]繊維強度(St)が4.0g/de以上、シルク
    ファクター(SF)が20以上であること。 〔シルクファクター(SF)は、繊維強度(St)、繊
    維伸度(El)より、以下の式で求めたものを表わす。 SF=St(g/de)×√El(%)〕 [3]温度180℃での乾熱収縮率(HS)が15%以
    下であること。
  2. (2)下記[1]の条件を満足する線状ポリフェニレン
    サルファイドを口金温度310〜330℃、紡糸速度1
    000m/分以下で紡糸し、延伸熱処理する事を特徴と
    する請求項(1)記載のポリフェニレンサルファイド繊
    維の製造法。 [1]温度320℃、剪断速度(■)1000sec^
    −^1での溶融粘度(MV_1_0_0_0)が700
    〜1200ポイズであり、温度320℃、剪断速度(■
    )3000sec^−^1での溶融粘度(MV_3_0
    _0_0)が600ポイズ以上であり、かつ、該溶融粘
    度差(MV _1_0_0_0−MV_3_0_0_0)が200ポ
    イズ以下であるような線状ポリフェニレンサルファイド
    からなること。
  3. (3)下記[1]〜[2]の条件を同時に満足する事を
    特徴とするポリフェニレンサルファイド仮撚加工糸。 [1]該仮撚加工糸は温度320℃剪断速度(■)10
    00sec^−^1での溶融粘度(MV_1_0_0_
    0)が700〜1200ポイズであり、温度320℃、
    剪断速度3000sec^−^1での溶融粘度(MV_
    3_0_0_0)が600ポイズ以上であり、かつ、該
    溶融粘度差(MV_1_0_0_0−MV_3_0_0
    _0)が200ポイズ以下であるような線状ポリフェニ
    レンサルファイドからなること。 [2]捲縮率(TC)が10%以上、収縮率(Fs)が
    10%以下、強度(St)が2.0g/de以上、シル
    クファクター(SF)が10以上であること。
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