JPH0124136B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0124136B2 JPH0124136B2 JP61243656A JP24365686A JPH0124136B2 JP H0124136 B2 JPH0124136 B2 JP H0124136B2 JP 61243656 A JP61243656 A JP 61243656A JP 24365686 A JP24365686 A JP 24365686A JP H0124136 B2 JPH0124136 B2 JP H0124136B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- skin
- bacteria
- ppm
- cells
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
「技術分野」
本発明は、ヒト皮膚あるいは外腔粘膜等が細菌
等の病原菌に感染することによつて生起した皮膚
腫瘍疾患、扁桃腺症、歯槽膿漏症、毛髪疾患、壊
疽性病、じろう症などの病原菌性皮膚および外腔
粘膜疾患用の治療水に関する。 「従来技術およびその問題点」 近年、抗生物質、抗菌剤、化学療法剤等の開発
が長足の進歩をとげたことにより、内科外科を問
わず、細菌等の病原菌の感染による疾患に対して
高度の医療処置が行なわれるようになつたことは
事実である。また、以前は外科的手術によつてい
た治療が、内科的処理ですむようになり、これに
よつても充分な治癒を図れる症例も多い。しかし
ながら、一方で、広域抗生物質の大量投与によつ
て、耐性菌の臓器への定着を生み、難治感染症に
進展する症例が見受けられる。すなわち、日和見
感染症、菌交代症、院内感染症等の特殊な疾患や
風変りな感染症が次第に増加している現状があ
る。 また、皮膚病疾患のうち膨疹、水泡、膿泡、襄
胞、潰瘍等で内科を来診した患者で、診察の結
果、内臓疾患、例えば肝臓障害、腎障害、糖尿
病、あるいは胃腸、膵臓等の消化器関連疾患と
か、またはビタミン不足、内分泌ホルモン異常、
もしくはアレルギー疾患等によるものであると判
断された場合においては、これらに対する内科的
処置のみで終わつてしまい、いたずらに症状が長
びくことがある。これは、さまざまな内部疾患に
起因する皮膚表面の異常においては、少なくとも
健常なヒトからみると感染に対する抵抗力が弱ま
つている患者の皮膚、口腔内、消化器、外陰部等
のような外部と直接または間接に接する部位で、
該部位に生息している様々な定住性細菌または一
過性細菌などにより感染症が同時に引き起されて
いる虞れがあるものを、意外と度外視するため
に、知らず知らずのうちに難治感染症に追いやら
れるものである。すなわち、このような皮膚に
は、定住性細菌と一過性細菌が存在し、健常な皮
膚組織に対しての感染症はみられないが、一旦そ
のバランスがくずされた場合には、その皮膚異常
の原因が病原菌以外の場合であつても局所的に
は、常在菌叢からの単体または複合の感染にさら
されて病状が悪化していることが重要であり、内
因性疾患の場合の原因除去と共に皮膚面または粘
膜面における菌対策が平行して行なわれること
は、極めて重要な課題である。 ところで、現在用いられている化学療法剤は、
微生物に対する作用機序により以下の4つのタイ
プに分類される。すなわち、細菌細胞が動物細
胞とは異なり細胞壁をもつており、この細胞壁が
ペプチドグリカン層を含む2、3層からなるゆえ
に、トランスペプチダーゼの酵素活性を阻害して
ペプチドグリカン合成を阻害し、細胞壁の合成を
阻止して溶菌させる。例えばβ−グリカン系抗生
物質(ペニシリン、セフエム剤)、ホスホマイシ
ンなどのような細胞壁合成阻害性薬剤、病原菌
の細胞膜に障害を与え、細胞質内の各種イオン、
アミノ酸、核酸などを漏出させ、死滅させる、例
えばポリペプチド系抗生物質、ポリエン系抗生物
質(細菌には作用しない)、イミダゾール系抗真
菌剤などのような細胞(形質)膜阻害性薬剤(な
お、細胞膜は動物細胞とも共通しているため、こ
の作用をもつ薬剤は選択毒性が低く副作用が現わ
れやすい)、病原菌細胞のリボソームに作用し、
タンパク質合成を阻害する、例えばクロラムフエ
ニコール、マクロライド系抗生物質および類似
剤、テトラサイクリン系抗生物質、アミノ配糖
体、テトラサイクリン系抗生物質、アミノ配糖体
系抗生物質などのようなタンパク質合成阻害性薬
剤(なお、動物細胞のリボソームには作用が弱い
ので選択毒性には比較的優れる)、並びに例え
ばサルフア剤、ナリジクス酸および類似剤、フル
シトシン、リフアピシンなどのような核酸および
DNA合成阻害剤(多くは抗腫瘍性剤が含まれ、
細胞のみに作用する薬剤は選択毒性が高い)の4
つである。このように、今日の化学療法剤は、目
的別に上記の作用機序に基づき開発されており、
単独では幅広い抗菌スペクトラムが得られず、こ
のためしばしば併用して抗菌スペクトラムの拡大
を計つているが、これが耐性菌を生み、日和見感
染症などの難治感染症をもたらすこととなつてい
る。また、今日の化学療法剤は、上記の如く、そ
れぞれのジヤンルに従い生体に打撃を与えて損傷
させることにより、薬理作用をもたらすものが多
いが、LD50/ED50の安全率をとつてみても現世
代の生きている人間には、安全であつても次世代
または遺伝性について保障されているわけではな
い。 以上のような面から、ヒトの皮膚あるいは外腔
粘膜等が細菌などの病原菌に感染することによつ
て生起した病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患の治
療法として、現在の化学療法剤に代わり、新たな
作用機序に基づく治療法が出現することが望まれ
ている。 「発明の目的」 したがつて、本発明は、新規な病原菌性皮膚お
よび外腔粘膜疾患用治療水を提供することを目的
とする。本発明は、また、自然生体系の機序に基
づき、病原菌を静菌殺菌し、さらに生体細胞の回
復の機序を促進し得る病原性皮膚および外腔粘膜
疾患用治療水を提供することを目的とする。本発
明は、さらに関与するであろう菌を静菌あるい
は滅菌する、破壊された組織を解体、吸収す
る、新生組織を速やかに再生するといつた3つ
の機序を同時に行なえ、かつ、無臭、無色、
速効性、簡易な病原性皮膚および外腔粘膜疾
患用治療水を提供することを目的とする。 「発明の構成」 上記諸目的は、PH5以下、Ag+イオン濃度0.5
〜10ppmのAg+イオン水からなる病原性皮膚およ
び外腔粘膜疾患用治療水によつて達成される。 また、本発明の好ましい実施態様においては、
治療水の電気伝導度は、350〜2000μ/cm3、溶
存酸素量は12〜30ppmである。 本発明の病原性皮膚および外腔粘膜疾患用治療
水(以下、単に治療水を呼称する)は、従来の治
療剤とは全く異なる機序に基づくものである。す
なわち、従来の治療剤は、上記したように、細
胞壁合成阻害、細胞質膜の阻害、タンパク質
合成阻害あるいは核酸およびDNA合成阻害と
いつた生体への阻害効果による薬効を示すもので
あり、自然の生体系における機序の中にその効果
を期待したものはなかつた。特に、細胞質膜の阻
害に至つては動物細胞と共通しているところが多
いため、副作用が現われやすく、その使用が極め
て限定される。そこで、本発明者らは、生体にお
ける細胞の消長を分析することにより初めて自然
の生体系の中に人為的な静菌細菌の機序を発見し
たものである。 すなわち、体を作る細胞の中には一度完成する
と寿命の続く限り生きつづける細胞もあれば、新
生と崩壊を繰り返すものまで多様であるが、細胞
が死滅するときの形態をみると、まず核に現われ
ることが多い。核に現われる変化とは、染色体の
濃縮であり、それとは対象的に細胞質に外部の水
分の流入により拡散が起こる。細胞は、細胞膜が
物質の出入を制御し、積極的に機能しているとき
が生であり、その機能が失われたときが死である
といえる。水の細胞質への流入の結果、膜の構造
物は空胞化しやがては破壊して形を失つてしま
い、小器官も放り出されて死に至る。しかしなが
ら、細胞質に多小の損害が加わつても核が充分に
機能すれば修復が可能である。これらの機序を分
析すると、細胞膜の機能を人為的に一時期失活す
る、すなわち細胞の形質膜を形成している組成に
対して特殊な触媒機能をもつて失活させれば目的
は達せられるが、反面動物に与える影響のないこ
とが前提となる。これまで、多くの実験と実証の
結果、我々はAgイオンのもつ
等の病原菌に感染することによつて生起した皮膚
腫瘍疾患、扁桃腺症、歯槽膿漏症、毛髪疾患、壊
疽性病、じろう症などの病原菌性皮膚および外腔
粘膜疾患用の治療水に関する。 「従来技術およびその問題点」 近年、抗生物質、抗菌剤、化学療法剤等の開発
が長足の進歩をとげたことにより、内科外科を問
わず、細菌等の病原菌の感染による疾患に対して
高度の医療処置が行なわれるようになつたことは
事実である。また、以前は外科的手術によつてい
た治療が、内科的処理ですむようになり、これに
よつても充分な治癒を図れる症例も多い。しかし
ながら、一方で、広域抗生物質の大量投与によつ
て、耐性菌の臓器への定着を生み、難治感染症に
進展する症例が見受けられる。すなわち、日和見
感染症、菌交代症、院内感染症等の特殊な疾患や
風変りな感染症が次第に増加している現状があ
る。 また、皮膚病疾患のうち膨疹、水泡、膿泡、襄
胞、潰瘍等で内科を来診した患者で、診察の結
果、内臓疾患、例えば肝臓障害、腎障害、糖尿
病、あるいは胃腸、膵臓等の消化器関連疾患と
か、またはビタミン不足、内分泌ホルモン異常、
もしくはアレルギー疾患等によるものであると判
断された場合においては、これらに対する内科的
処置のみで終わつてしまい、いたずらに症状が長
びくことがある。これは、さまざまな内部疾患に
起因する皮膚表面の異常においては、少なくとも
健常なヒトからみると感染に対する抵抗力が弱ま
つている患者の皮膚、口腔内、消化器、外陰部等
のような外部と直接または間接に接する部位で、
該部位に生息している様々な定住性細菌または一
過性細菌などにより感染症が同時に引き起されて
いる虞れがあるものを、意外と度外視するため
に、知らず知らずのうちに難治感染症に追いやら
れるものである。すなわち、このような皮膚に
は、定住性細菌と一過性細菌が存在し、健常な皮
膚組織に対しての感染症はみられないが、一旦そ
のバランスがくずされた場合には、その皮膚異常
の原因が病原菌以外の場合であつても局所的に
は、常在菌叢からの単体または複合の感染にさら
されて病状が悪化していることが重要であり、内
因性疾患の場合の原因除去と共に皮膚面または粘
膜面における菌対策が平行して行なわれること
は、極めて重要な課題である。 ところで、現在用いられている化学療法剤は、
微生物に対する作用機序により以下の4つのタイ
プに分類される。すなわち、細菌細胞が動物細
胞とは異なり細胞壁をもつており、この細胞壁が
ペプチドグリカン層を含む2、3層からなるゆえ
に、トランスペプチダーゼの酵素活性を阻害して
ペプチドグリカン合成を阻害し、細胞壁の合成を
阻止して溶菌させる。例えばβ−グリカン系抗生
物質(ペニシリン、セフエム剤)、ホスホマイシ
ンなどのような細胞壁合成阻害性薬剤、病原菌
の細胞膜に障害を与え、細胞質内の各種イオン、
アミノ酸、核酸などを漏出させ、死滅させる、例
えばポリペプチド系抗生物質、ポリエン系抗生物
質(細菌には作用しない)、イミダゾール系抗真
菌剤などのような細胞(形質)膜阻害性薬剤(な
お、細胞膜は動物細胞とも共通しているため、こ
の作用をもつ薬剤は選択毒性が低く副作用が現わ
れやすい)、病原菌細胞のリボソームに作用し、
タンパク質合成を阻害する、例えばクロラムフエ
ニコール、マクロライド系抗生物質および類似
剤、テトラサイクリン系抗生物質、アミノ配糖
体、テトラサイクリン系抗生物質、アミノ配糖体
系抗生物質などのようなタンパク質合成阻害性薬
剤(なお、動物細胞のリボソームには作用が弱い
ので選択毒性には比較的優れる)、並びに例え
ばサルフア剤、ナリジクス酸および類似剤、フル
シトシン、リフアピシンなどのような核酸および
DNA合成阻害剤(多くは抗腫瘍性剤が含まれ、
細胞のみに作用する薬剤は選択毒性が高い)の4
つである。このように、今日の化学療法剤は、目
的別に上記の作用機序に基づき開発されており、
単独では幅広い抗菌スペクトラムが得られず、こ
のためしばしば併用して抗菌スペクトラムの拡大
を計つているが、これが耐性菌を生み、日和見感
染症などの難治感染症をもたらすこととなつてい
る。また、今日の化学療法剤は、上記の如く、そ
れぞれのジヤンルに従い生体に打撃を与えて損傷
させることにより、薬理作用をもたらすものが多
いが、LD50/ED50の安全率をとつてみても現世
代の生きている人間には、安全であつても次世代
または遺伝性について保障されているわけではな
い。 以上のような面から、ヒトの皮膚あるいは外腔
粘膜等が細菌などの病原菌に感染することによつ
て生起した病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患の治
療法として、現在の化学療法剤に代わり、新たな
作用機序に基づく治療法が出現することが望まれ
ている。 「発明の目的」 したがつて、本発明は、新規な病原菌性皮膚お
よび外腔粘膜疾患用治療水を提供することを目的
とする。本発明は、また、自然生体系の機序に基
づき、病原菌を静菌殺菌し、さらに生体細胞の回
復の機序を促進し得る病原性皮膚および外腔粘膜
疾患用治療水を提供することを目的とする。本発
明は、さらに関与するであろう菌を静菌あるい
は滅菌する、破壊された組織を解体、吸収す
る、新生組織を速やかに再生するといつた3つ
の機序を同時に行なえ、かつ、無臭、無色、
速効性、簡易な病原性皮膚および外腔粘膜疾
患用治療水を提供することを目的とする。 「発明の構成」 上記諸目的は、PH5以下、Ag+イオン濃度0.5
〜10ppmのAg+イオン水からなる病原性皮膚およ
び外腔粘膜疾患用治療水によつて達成される。 また、本発明の好ましい実施態様においては、
治療水の電気伝導度は、350〜2000μ/cm3、溶
存酸素量は12〜30ppmである。 本発明の病原性皮膚および外腔粘膜疾患用治療
水(以下、単に治療水を呼称する)は、従来の治
療剤とは全く異なる機序に基づくものである。す
なわち、従来の治療剤は、上記したように、細
胞壁合成阻害、細胞質膜の阻害、タンパク質
合成阻害あるいは核酸およびDNA合成阻害と
いつた生体への阻害効果による薬効を示すもので
あり、自然の生体系における機序の中にその効果
を期待したものはなかつた。特に、細胞質膜の阻
害に至つては動物細胞と共通しているところが多
いため、副作用が現われやすく、その使用が極め
て限定される。そこで、本発明者らは、生体にお
ける細胞の消長を分析することにより初めて自然
の生体系の中に人為的な静菌細菌の機序を発見し
たものである。 すなわち、体を作る細胞の中には一度完成する
と寿命の続く限り生きつづける細胞もあれば、新
生と崩壊を繰り返すものまで多様であるが、細胞
が死滅するときの形態をみると、まず核に現われ
ることが多い。核に現われる変化とは、染色体の
濃縮であり、それとは対象的に細胞質に外部の水
分の流入により拡散が起こる。細胞は、細胞膜が
物質の出入を制御し、積極的に機能しているとき
が生であり、その機能が失われたときが死である
といえる。水の細胞質への流入の結果、膜の構造
物は空胞化しやがては破壊して形を失つてしま
い、小器官も放り出されて死に至る。しかしなが
ら、細胞質に多小の損害が加わつても核が充分に
機能すれば修復が可能である。これらの機序を分
析すると、細胞膜の機能を人為的に一時期失活す
る、すなわち細胞の形質膜を形成している組成に
対して特殊な触媒機能をもつて失活させれば目的
は達せられるが、反面動物に与える影響のないこ
とが前提となる。これまで、多くの実験と実証の
結果、我々はAgイオンのもつ
【式】にの
み働く機序を利用し、形質膜を構成するリン脂質
の不飽和脂肪酸に触媒してエチレン化することに
より、対象菌を失活させることに成功した。しか
も、Agイオン濃度によつて対象の菌を静菌化さ
せてもまた自由に復活させることに成功した。当
然タンパク質の混在において病原菌の体内にAg+
イオンを送り込むためには、途中タンパク質の錯
体結合によつてAg+イオン作用が低下してしまう
ことを防ぐ必要がある。そのために、錯体結合の
起こらないPH5以下の条件をつくると共に、電気
化学的にポテンシヤルを与え、たとえ菌体が芽胞
の形態をとろうともそのポテンシヤル勾配差を利
用して侵行せしめた。一方、Ag+イオン水の人体
に対する安全性について述べれば、例えば硝酸銀
の場合、マウスの経口投与におけるLD50は50
mg/Kgであることが確認されている。また、本願
発明におけるAg+イオン水と比べるとPHや濃度が
異なるが、カタデイン法と呼ばれる方法で製造さ
れた銀イオン水の場合、アメリカの衛生研究所の
テストにおいて人体に無害であることが判明し、
特定の州においては銀が0.2〜0.3mg/litre入つて
いる水を市民に供給していること、スイスではす
でに1930年ごろよりソフト・ドリンク工業で使用
されており、ドイツに導入されたときに多くの研
究所や大学で約5年間にわたりテストが行なわ
れ、衛生当局により製造装置の使用が認可された
こと、濃縮果汁で500〜1000γ/litre、清涼飲料
で300〜500γ/litreの銀イオンが添加されている
ことなどが既に知られている(「食品工業」、1965
年、11下、第84〜86頁、「銀による殺菌につい
て」、Dr.F.ゾブリスト参照)。本発明における
Ag+イオン濃度は、上記飲料に用いられた濃度よ
り約10倍程度高いのであるが、本発明の治療水
は、飲料のように多量に摂取するものではないの
で適正な使用によつて人体に対する安全性は充分
に確保される。 本発明の治療水をより具体的な作用に基づき詳
細に説明する。 動物細胞から病原菌である細菌、真菌、ウイル
ス、原虫等に至るまで、全ての細胞は細胞膜によ
つて取り囲まれており、これらの膜と生体との関
係は不充分で膜のないところに生命は存在しな
い。これらの生体膜は、各種の生命現象の基本的
な活動の源泉であり、膜内外における物質の濃度
あるいは電位差、存在様式の差異、他細胞におけ
る返撃等、複雑さの中に自然の秩序と合理的なメ
カニズムを合せもつて構成されている。 その生体膜の構造は、リン脂質よりなる二重膜
であり、これらのリン脂質のうち、ホスフアジル
セリン、ホスフアチジルエタノールアミンおよび
ホスフアチジルイノシトールは、主として膜の内
側に存在し、一方、ホスフアチジルコリンは膜の
外側に多い。 また、これらの生体膜に結合する膜結合性タン
パク質には、酵素活性をはじめ、種々の生理活性
を示すものが多く、その受容体またはイオンチヤ
ンネルや物質の輸送に関与するキヤリヤータンパ
ク質が含まれていることがよく知られている。 さて、細胞の物質構成を分析してみると、極性
脂質が25〜60%程度含まれており、脂質二重層と
膜タンパク質とで膜の基本構造をつくり上げてい
る。この中のリン脂質物は酸化されやすい多価の
不飽和脂肪酸に富んでいる。極性脂質分子の内、
親水性部分は直接水相と接し、電気抵抗値は102
〜105Ω/cm2と低い。一方、疎水部分は、脂肪酸
など−CH2−が多く疎水結合によつて互いに平行
に並び二重構造となつている。なお、動物細胞等
の真核細胞に比べ原核細胞と呼ばれる細菌などで
は生体膜の機能の多くは形質膜に集中するがその
組成は変わらない。また、真核細胞の細胞膜の細
胞質側には、細胞質膜を裏打ちするような細胞骨
格と呼ばれる繊維状のタンパク質の複合体があ
り、一方、原核細胞と真菌等の微生物には細胞膜
の外側に細胞壁があり、形態を保つている。さら
にウイルスなどの亜群においては、細胞(形質)
膜の外側表面に糖タンパク質またはリン脂質によ
るスパイク状のエンベロープを形成しているもの
もあり、これらが病床発現に大きな意味をもつこ
とになる。 ここで、細胞の失活は、細胞膜が関与している
実体から自然環境の中でも細胞膜そのものが失活
する様をみてみると、ペリフエリールイオン型物
質または・OHが膜のそばにできると、多価不飽
和脂肪酸のラジカルが生じ、ビラジカルの酸素と
結合して脂肪酸ペルオキシラジカルを生じ、次々
と加水分解を起こして膜は破裂する。この機序を
人為的に生起させ、対象菌を失活させるために
は、これらの化学反応を起こさせる触媒が必要で
あり、この機能を有する物質としては、銀以外は
見当らず、エチレンの酸化反応において部分酸化
生成物としてC2H4Oにする銀の触媒作用は他金
属で代替できない選択作用である。しかして、本
発明の治療水は、このような作用を有する銀を
Ag+イオンとして0.5〜10ppm、さらに望ましく
は1〜7ppm、もつとも望ましくは3〜6ppm含有
するものである。本発明の治療水中のAg+イオン
は、50Åから1000Åの巨大分子コロイド粒子のタ
ンパク質などを液体から分離通過せしめる機能を
有する細胞形質膜(ならびに細胞壁)を、電気化
学的ポテンシヤルによつて通過して菌体内に入
り、Ag+のもつ選択機能
の不飽和脂肪酸に触媒してエチレン化することに
より、対象菌を失活させることに成功した。しか
も、Agイオン濃度によつて対象の菌を静菌化さ
せてもまた自由に復活させることに成功した。当
然タンパク質の混在において病原菌の体内にAg+
イオンを送り込むためには、途中タンパク質の錯
体結合によつてAg+イオン作用が低下してしまう
ことを防ぐ必要がある。そのために、錯体結合の
起こらないPH5以下の条件をつくると共に、電気
化学的にポテンシヤルを与え、たとえ菌体が芽胞
の形態をとろうともそのポテンシヤル勾配差を利
用して侵行せしめた。一方、Ag+イオン水の人体
に対する安全性について述べれば、例えば硝酸銀
の場合、マウスの経口投与におけるLD50は50
mg/Kgであることが確認されている。また、本願
発明におけるAg+イオン水と比べるとPHや濃度が
異なるが、カタデイン法と呼ばれる方法で製造さ
れた銀イオン水の場合、アメリカの衛生研究所の
テストにおいて人体に無害であることが判明し、
特定の州においては銀が0.2〜0.3mg/litre入つて
いる水を市民に供給していること、スイスではす
でに1930年ごろよりソフト・ドリンク工業で使用
されており、ドイツに導入されたときに多くの研
究所や大学で約5年間にわたりテストが行なわ
れ、衛生当局により製造装置の使用が認可された
こと、濃縮果汁で500〜1000γ/litre、清涼飲料
で300〜500γ/litreの銀イオンが添加されている
ことなどが既に知られている(「食品工業」、1965
年、11下、第84〜86頁、「銀による殺菌につい
て」、Dr.F.ゾブリスト参照)。本発明における
Ag+イオン濃度は、上記飲料に用いられた濃度よ
り約10倍程度高いのであるが、本発明の治療水
は、飲料のように多量に摂取するものではないの
で適正な使用によつて人体に対する安全性は充分
に確保される。 本発明の治療水をより具体的な作用に基づき詳
細に説明する。 動物細胞から病原菌である細菌、真菌、ウイル
ス、原虫等に至るまで、全ての細胞は細胞膜によ
つて取り囲まれており、これらの膜と生体との関
係は不充分で膜のないところに生命は存在しな
い。これらの生体膜は、各種の生命現象の基本的
な活動の源泉であり、膜内外における物質の濃度
あるいは電位差、存在様式の差異、他細胞におけ
る返撃等、複雑さの中に自然の秩序と合理的なメ
カニズムを合せもつて構成されている。 その生体膜の構造は、リン脂質よりなる二重膜
であり、これらのリン脂質のうち、ホスフアジル
セリン、ホスフアチジルエタノールアミンおよび
ホスフアチジルイノシトールは、主として膜の内
側に存在し、一方、ホスフアチジルコリンは膜の
外側に多い。 また、これらの生体膜に結合する膜結合性タン
パク質には、酵素活性をはじめ、種々の生理活性
を示すものが多く、その受容体またはイオンチヤ
ンネルや物質の輸送に関与するキヤリヤータンパ
ク質が含まれていることがよく知られている。 さて、細胞の物質構成を分析してみると、極性
脂質が25〜60%程度含まれており、脂質二重層と
膜タンパク質とで膜の基本構造をつくり上げてい
る。この中のリン脂質物は酸化されやすい多価の
不飽和脂肪酸に富んでいる。極性脂質分子の内、
親水性部分は直接水相と接し、電気抵抗値は102
〜105Ω/cm2と低い。一方、疎水部分は、脂肪酸
など−CH2−が多く疎水結合によつて互いに平行
に並び二重構造となつている。なお、動物細胞等
の真核細胞に比べ原核細胞と呼ばれる細菌などで
は生体膜の機能の多くは形質膜に集中するがその
組成は変わらない。また、真核細胞の細胞膜の細
胞質側には、細胞質膜を裏打ちするような細胞骨
格と呼ばれる繊維状のタンパク質の複合体があ
り、一方、原核細胞と真菌等の微生物には細胞膜
の外側に細胞壁があり、形態を保つている。さら
にウイルスなどの亜群においては、細胞(形質)
膜の外側表面に糖タンパク質またはリン脂質によ
るスパイク状のエンベロープを形成しているもの
もあり、これらが病床発現に大きな意味をもつこ
とになる。 ここで、細胞の失活は、細胞膜が関与している
実体から自然環境の中でも細胞膜そのものが失活
する様をみてみると、ペリフエリールイオン型物
質または・OHが膜のそばにできると、多価不飽
和脂肪酸のラジカルが生じ、ビラジカルの酸素と
結合して脂肪酸ペルオキシラジカルを生じ、次々
と加水分解を起こして膜は破裂する。この機序を
人為的に生起させ、対象菌を失活させるために
は、これらの化学反応を起こさせる触媒が必要で
あり、この機能を有する物質としては、銀以外は
見当らず、エチレンの酸化反応において部分酸化
生成物としてC2H4Oにする銀の触媒作用は他金
属で代替できない選択作用である。しかして、本
発明の治療水は、このような作用を有する銀を
Ag+イオンとして0.5〜10ppm、さらに望ましく
は1〜7ppm、もつとも望ましくは3〜6ppm含有
するものである。本発明の治療水中のAg+イオン
は、50Åから1000Åの巨大分子コロイド粒子のタ
ンパク質などを液体から分離通過せしめる機能を
有する細胞形質膜(ならびに細胞壁)を、電気化
学的ポテンシヤルによつて通過して菌体内に入
り、Ag+のもつ選択機能
【式】の触媒機能
により細胞膜の機能を失活させる。我々が行なつ
た実験によるとAg+イオン濃度が100〜500ppb程
度では、一時静菌された菌体が再び再生増殖を始
め、濃度が増すにつれ、再生率が下がり、濃度が
0.5〜10ppmになると殆ど滅菌状態となることが
明らかとなつたものである。また、病原菌におか
された細胞は菌体とほぼ同じ傾向をたどる注目す
べき現象が発見された。したがつて、本発明の治
療水で処置することにより、病原菌を失活せしめ
ると同時に、病原菌によりおかされた組織を解体
することができ、このような組織による組織再生
の阻害をも取り除くことができるものである。一
方、正常な組織細胞に対しては何ら悪影響を及ぼ
すことなく、皮膚に比して抵抗力の弱い粘膜部に
おいても何ら問題のないものであつた。 また、本発明の治療水において、そのPH値は5
以下であるが、さらに望ましくはPH4以下、もつ
とも望ましくはPH3以下である。このように治療
水のPH値を5以下とすることで、Ag+イオンのタ
ンパク質への吸着を防止でき、タンパク質の共存
条件下においてもAg+イオンの触媒作用の低下を
防止し、Ag+イオンが対象菌体の形質膜を自由に
透過することを可能とする。 さらに、本発明の治療水においては、電気伝導
度が350〜2000μ/cm3、さらに望ましくは1000μ
/cm3以上、もつとも望ましくは1500μ/cm3以
上であることが好ましい。このように電気伝導度
を350〜2000μ/cm3とすることにより、Ag+イオ
ンの細胞透過性はより良好なものとなり、Ag+イ
オンの作用を充分に発現させることができるもの
となる。 加えて、本発明の治療水において、溶存酸素量
を12〜30ppmとすることは、患部組織の修復再生
に好ましい環境をもたらすものである。 本発明者らは、まずPH5以下、Ag+イオン濃度
0.5〜10ppm、電気伝導度300〜2000μ/cm3、溶
存酸素量12〜30ppmのAg+イオン水を下記に述べ
るようにして製造し病原菌性(黄色ブドウ球菌
性)皮膚疾患を起こしている患部に浸水させたと
ころ、従来の化学治療剤には見られない劇的な効
果をもたらした。そこでさらに、アセモ、頭部粃
糖症、壊疽病、リン病、歯槽膿漏、水虫等の疾患
に適用したところ、被症部分の病原菌体の種類に
かかわらず、いずれも菌体は1日程度で死滅し、
疼痛は治療後直ちに解消され、さらに止血効果を
もたらし、傷ついた細胞は分解吸収され健常な細
胞のみで再生が始まり、活性酸素の供給等により
驚異的な回復力を示し、24〜50時間後には接触屈
伸を行なつてもなんら支障を感じないほどの治療
効果を上げるに至つた。 なお本発明の治療水を銀コロイドを生じること
なく製造するには、例えば本発明者らが先に見出
したように(昭和61年特許願第123133号参照)、
陽極と陰極とを有し、陽極に銀が設けられた第1
電解室に電圧を印加しつつ源水を通じて銀イオン
を溶出させ、次に陽極と陰極とを有し、両電極の
間に隔膜が形成され、陽極室と陰極室とに区画さ
れた第2電解室の前記陽極室に、前記銀イオンを
溶出させた源水を通すことにより好適に行ない得
る。 「発明の実施例」 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
する。 実施例 1 (症状)うつけつ性湿疹 静脈瘤のある下肢。潮紅の強い湿潤性有り。一
部自家感染作性皮膚炎を起こしている。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度3ppm、電気伝導度1000μ
/cm3、溶存酸素濃度15ppmのAg+イオンを患部
に塗布し、事後30分間同Ag+イオン水で湿布す
る。 (効果) 治療後5分で掻痒感はなくなり、30分後潮紅性
がなくなり、1日で正常皮膚となつた。 実施例 2 (症状)急性痒疹小児ストロフイルス 紅斑と膨疹があり、掻被のため小水疱が四肢と
体幹にみられる。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度3ppm、電気伝導度1000μ
/cm3、溶存酸素量15ppmのAg+イオン水を全身
にスプレーしたのち、同Ag+イオン水で冷湿布と
行なつた。 (効果) 掻痒感と疼痛は治療後10分程度で消え、24時間
後には膨疹が引き、皮膚の掻被のあともほとんど
消失し、3日後に完全治癒した。 実施例 3 (症状)膿疱性乾癬 紅皮症状態、粘膜症状あり、口内炎も併発し、
手皮膚面に落屑がみられる。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水をスプ
レーしたのち、同Ag+イオン水で湿布する。口腔
内は、同Ag+イオン水をうがいのために提供し、
1日3回のうがいを指示した。 (効果) 粘膜症状は1日で治癒し、紅皮状態は3日後に
うすれ平常皮に戻つた。口腔内炎症は12時間で完
治した。 実施例 4 (症状)禿髪性毛包炎 毛包に膿疹が生じ、つぎつぎと隣接毛包に波及
している。菌体スポトリコーンス。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水をスプ
レーガンで霧状に散布し、マツサージを行なう。 (効果) フケ状癜皮は、治療後1日でとれ、3日後、3
回のスプレーでほとんど完治状態となつた。 実施例 5 (症状)単純性疱疹 紅暈を伴なつた小水泡が習俗仕手発疹、一部び
らん状態を呈す。ウイルス性疾患。 (処理) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
m/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水を含
浸して湿布し、1時間程度にて数回取り換える。 (効果) ピリピリした感じが処置後5分程でとれ、24時
間後水泡はほとんど引き、皮膚表面の緊張度も戻
つた。その後の再発はみられなかつた。 実施例 6 (症状)尖毛コンジローマ 陰唇肛囲に症状丘疹、表面浸軟し悪臭が強く、
硬性下疳合併症、ウイルス性疾患。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水を水盆
に満たし約2時間浸漬した。 (効果) 2時間後悪臭が消え、浸軟による摩擦の痛みは
なくなる。3日間通院後、表面的症状はとれ、癜
痕が落脱し、5日で下疳症状は完治した。 実施例 7 (症状)足白癬(みずむし) 趾間、特に第4趾間の皮膚が浸軟し、赤色びら
んと亀裂がある。白癬菌。 (処置) PH2.5、Ag+イオン濃度5ppm、電気伝導度
1500μ/cm3、溶存酸素量15ppmのAg+イオン水
をバツケツトに入れ、足を1時間延ぶ30分間浸漬
を実施後、同Ag+イオン水の湿布をして24時間後
停止。 (効果) 浸漬1時間後足裏の痛みは完全になくなり、24
時間後、亀裂はふさがり、白いコラーゲン状の肉
芽と表皮が形成されており、3日間湿布を続け時
後の再発は見られなかつた。 実施例 8 (症状)歯槽膿漏(近縁性歯周炎) 歯周ポケツトの混合菌感染でうつ血、歯肉炎を
続発し、一部で出血が見られ、口臭が強い。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度1100μ
/cm3、溶存酸素量12ppmのAg+イオン水でうが
いをした後、綿に浸した同Ag+イオン水で菌肉周
囲をたんねんに付加し、再びうがいを励行さす。
うがい水として同Ag+イオン水を1日分渡す。 「発明の効果」 以上述べたように、本発明の病原菌性皮膚およ
び外腔粘膜疾患治療水は、PH5以下、Ag+イオン
濃度0.5〜10ppmのAg+イオン水からなるもので
あるから、抗菌スペクトラムが広く関与するであ
ろう菌をことごとく静菌あるいは滅菌し、破壊さ
れた組織を解体吸収し、新生組織をすみやかに再
生するといつた3つの機序を同時に行なうといつ
た従来の化学治療剤とは全く異なる作用機序によ
り、治療を行ない、かつ無臭、無色、速効性およ
び簡易といつた要件を備えた優れた治療水であ
り、ヒトの皮膚あるいは外腔粘膜等が、細菌等の
種々の病原菌に感染することによつて生起した皮
膚腫瘍疾患、扁桃腺症、歯槽膿漏症、毛髪疾患、
壊疽性病、じろう症などのあらゆる病原菌性皮膚
および外腔粘膜疾患の治療に好ましく用いられ得
るものである。
た実験によるとAg+イオン濃度が100〜500ppb程
度では、一時静菌された菌体が再び再生増殖を始
め、濃度が増すにつれ、再生率が下がり、濃度が
0.5〜10ppmになると殆ど滅菌状態となることが
明らかとなつたものである。また、病原菌におか
された細胞は菌体とほぼ同じ傾向をたどる注目す
べき現象が発見された。したがつて、本発明の治
療水で処置することにより、病原菌を失活せしめ
ると同時に、病原菌によりおかされた組織を解体
することができ、このような組織による組織再生
の阻害をも取り除くことができるものである。一
方、正常な組織細胞に対しては何ら悪影響を及ぼ
すことなく、皮膚に比して抵抗力の弱い粘膜部に
おいても何ら問題のないものであつた。 また、本発明の治療水において、そのPH値は5
以下であるが、さらに望ましくはPH4以下、もつ
とも望ましくはPH3以下である。このように治療
水のPH値を5以下とすることで、Ag+イオンのタ
ンパク質への吸着を防止でき、タンパク質の共存
条件下においてもAg+イオンの触媒作用の低下を
防止し、Ag+イオンが対象菌体の形質膜を自由に
透過することを可能とする。 さらに、本発明の治療水においては、電気伝導
度が350〜2000μ/cm3、さらに望ましくは1000μ
/cm3以上、もつとも望ましくは1500μ/cm3以
上であることが好ましい。このように電気伝導度
を350〜2000μ/cm3とすることにより、Ag+イオ
ンの細胞透過性はより良好なものとなり、Ag+イ
オンの作用を充分に発現させることができるもの
となる。 加えて、本発明の治療水において、溶存酸素量
を12〜30ppmとすることは、患部組織の修復再生
に好ましい環境をもたらすものである。 本発明者らは、まずPH5以下、Ag+イオン濃度
0.5〜10ppm、電気伝導度300〜2000μ/cm3、溶
存酸素量12〜30ppmのAg+イオン水を下記に述べ
るようにして製造し病原菌性(黄色ブドウ球菌
性)皮膚疾患を起こしている患部に浸水させたと
ころ、従来の化学治療剤には見られない劇的な効
果をもたらした。そこでさらに、アセモ、頭部粃
糖症、壊疽病、リン病、歯槽膿漏、水虫等の疾患
に適用したところ、被症部分の病原菌体の種類に
かかわらず、いずれも菌体は1日程度で死滅し、
疼痛は治療後直ちに解消され、さらに止血効果を
もたらし、傷ついた細胞は分解吸収され健常な細
胞のみで再生が始まり、活性酸素の供給等により
驚異的な回復力を示し、24〜50時間後には接触屈
伸を行なつてもなんら支障を感じないほどの治療
効果を上げるに至つた。 なお本発明の治療水を銀コロイドを生じること
なく製造するには、例えば本発明者らが先に見出
したように(昭和61年特許願第123133号参照)、
陽極と陰極とを有し、陽極に銀が設けられた第1
電解室に電圧を印加しつつ源水を通じて銀イオン
を溶出させ、次に陽極と陰極とを有し、両電極の
間に隔膜が形成され、陽極室と陰極室とに区画さ
れた第2電解室の前記陽極室に、前記銀イオンを
溶出させた源水を通すことにより好適に行ない得
る。 「発明の実施例」 以下本発明を実施例によりさらに具体的に説明
する。 実施例 1 (症状)うつけつ性湿疹 静脈瘤のある下肢。潮紅の強い湿潤性有り。一
部自家感染作性皮膚炎を起こしている。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度3ppm、電気伝導度1000μ
/cm3、溶存酸素濃度15ppmのAg+イオンを患部
に塗布し、事後30分間同Ag+イオン水で湿布す
る。 (効果) 治療後5分で掻痒感はなくなり、30分後潮紅性
がなくなり、1日で正常皮膚となつた。 実施例 2 (症状)急性痒疹小児ストロフイルス 紅斑と膨疹があり、掻被のため小水疱が四肢と
体幹にみられる。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度3ppm、電気伝導度1000μ
/cm3、溶存酸素量15ppmのAg+イオン水を全身
にスプレーしたのち、同Ag+イオン水で冷湿布と
行なつた。 (効果) 掻痒感と疼痛は治療後10分程度で消え、24時間
後には膨疹が引き、皮膚の掻被のあともほとんど
消失し、3日後に完全治癒した。 実施例 3 (症状)膿疱性乾癬 紅皮症状態、粘膜症状あり、口内炎も併発し、
手皮膚面に落屑がみられる。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水をスプ
レーしたのち、同Ag+イオン水で湿布する。口腔
内は、同Ag+イオン水をうがいのために提供し、
1日3回のうがいを指示した。 (効果) 粘膜症状は1日で治癒し、紅皮状態は3日後に
うすれ平常皮に戻つた。口腔内炎症は12時間で完
治した。 実施例 4 (症状)禿髪性毛包炎 毛包に膿疹が生じ、つぎつぎと隣接毛包に波及
している。菌体スポトリコーンス。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水をスプ
レーガンで霧状に散布し、マツサージを行なう。 (効果) フケ状癜皮は、治療後1日でとれ、3日後、3
回のスプレーでほとんど完治状態となつた。 実施例 5 (症状)単純性疱疹 紅暈を伴なつた小水泡が習俗仕手発疹、一部び
らん状態を呈す。ウイルス性疾患。 (処理) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
m/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水を含
浸して湿布し、1時間程度にて数回取り換える。 (効果) ピリピリした感じが処置後5分程でとれ、24時
間後水泡はほとんど引き、皮膚表面の緊張度も戻
つた。その後の再発はみられなかつた。 実施例 6 (症状)尖毛コンジローマ 陰唇肛囲に症状丘疹、表面浸軟し悪臭が強く、
硬性下疳合併症、ウイルス性疾患。 (処置) PH4、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度800μ
/cm3、溶存酸素量20ppmのAg+イオン水を水盆
に満たし約2時間浸漬した。 (効果) 2時間後悪臭が消え、浸軟による摩擦の痛みは
なくなる。3日間通院後、表面的症状はとれ、癜
痕が落脱し、5日で下疳症状は完治した。 実施例 7 (症状)足白癬(みずむし) 趾間、特に第4趾間の皮膚が浸軟し、赤色びら
んと亀裂がある。白癬菌。 (処置) PH2.5、Ag+イオン濃度5ppm、電気伝導度
1500μ/cm3、溶存酸素量15ppmのAg+イオン水
をバツケツトに入れ、足を1時間延ぶ30分間浸漬
を実施後、同Ag+イオン水の湿布をして24時間後
停止。 (効果) 浸漬1時間後足裏の痛みは完全になくなり、24
時間後、亀裂はふさがり、白いコラーゲン状の肉
芽と表皮が形成されており、3日間湿布を続け時
後の再発は見られなかつた。 実施例 8 (症状)歯槽膿漏(近縁性歯周炎) 歯周ポケツトの混合菌感染でうつ血、歯肉炎を
続発し、一部で出血が見られ、口臭が強い。 (処置) PH3、Ag+イオン濃度4ppm、電気伝導度1100μ
/cm3、溶存酸素量12ppmのAg+イオン水でうが
いをした後、綿に浸した同Ag+イオン水で菌肉周
囲をたんねんに付加し、再びうがいを励行さす。
うがい水として同Ag+イオン水を1日分渡す。 「発明の効果」 以上述べたように、本発明の病原菌性皮膚およ
び外腔粘膜疾患治療水は、PH5以下、Ag+イオン
濃度0.5〜10ppmのAg+イオン水からなるもので
あるから、抗菌スペクトラムが広く関与するであ
ろう菌をことごとく静菌あるいは滅菌し、破壊さ
れた組織を解体吸収し、新生組織をすみやかに再
生するといつた3つの機序を同時に行なうといつ
た従来の化学治療剤とは全く異なる作用機序によ
り、治療を行ない、かつ無臭、無色、速効性およ
び簡易といつた要件を備えた優れた治療水であ
り、ヒトの皮膚あるいは外腔粘膜等が、細菌等の
種々の病原菌に感染することによつて生起した皮
膚腫瘍疾患、扁桃腺症、歯槽膿漏症、毛髪疾患、
壊疽性病、じろう症などのあらゆる病原菌性皮膚
および外腔粘膜疾患の治療に好ましく用いられ得
るものである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 病原菌に感染することによつて生起した病原
菌性皮膚および外腔粘膜疾患用治療水において、
PH5以下、Agイオン濃度0.5〜10ppmのAg+イオ
ン水からなる病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患用
治療水。 2 電気伝導度が350〜2000μ/cm3、溶存酸素
量が12〜30ppmである特許請求の範囲第1項に記
載の病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患用治療水。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61243656A JPS6396130A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患用治療水 |
| EP87305270A EP0254413A3 (en) | 1986-06-13 | 1987-06-12 | Silver-ionic water and its uses |
| KR870009489A KR880002754A (ko) | 1986-08-29 | 1987-08-29 | 온이온수 및 그의 용도 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP61243656A JPS6396130A (ja) | 1986-10-14 | 1986-10-14 | 病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患用治療水 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6396130A JPS6396130A (ja) | 1988-04-27 |
| JPH0124136B2 true JPH0124136B2 (ja) | 1989-05-10 |
Family
ID=17107056
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP61243656A Granted JPS6396130A (ja) | 1986-06-13 | 1986-10-14 | 病原菌性皮膚および外腔粘膜疾患用治療水 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6396130A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014200778A (ja) * | 2013-04-10 | 2014-10-27 | 至明 松尾 | 抗酸化飲料水 |
| CN110972590B (zh) * | 2019-10-12 | 2021-04-20 | 浙江大学 | 一种利用低温等离子技术实现土壤推进式原位固氮的方法及装置 |
| CN111661854B (zh) * | 2020-05-08 | 2021-04-20 | 浙江大学 | 一种基于低温等离子体催化固氮的氮氧化物吸收利用系统 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4376764A (en) * | 1981-08-10 | 1983-03-15 | Basf Wyandotte Corporation | Silver ion gel compositions |
| EP0136768A3 (en) * | 1983-09-07 | 1986-07-30 | Laboratorios Biochemie De Mexico S.A. DE C.V. | Composition and method for treatingskin lesions |
-
1986
- 1986-10-14 JP JP61243656A patent/JPS6396130A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6396130A (ja) | 1988-04-27 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Di Paolo et al. | Ozone therapy | |
| EP2200441B1 (en) | Composition and method for the prevention of oral disease | |
| US5334383A (en) | Electrically hydrolyzed salines as in vivo microbicides for treatment of cardiomyopathy and multiple sclerosis | |
| ES2701153T3 (es) | Método para tratar úlceras de piel utilizando una solución con agua de potencial reductivo oxidativo | |
| US6426066B1 (en) | Use of physiologically balanced, ionized, acidic solution in wound healing | |
| US20090227523A1 (en) | Use of compatible solutes as substances having free radical scavenging properties | |
| GB2355190A (en) | Super-oxidised water based on hypochlorous acid in medical treatment | |
| US20080020025A1 (en) | Composition for wound care and method of using same | |
| Néri et al. | Ozone therapy influence in the tissue repair process: a literature review | |
| WO1995014484A1 (en) | In vivo free-radical generator | |
| JPWO1995014484A1 (ja) | 生体内フリーラジカル生成剤 | |
| EP1959972A2 (en) | Method of treating open wounds using hypochlorous acid | |
| Harris et al. | The development and evaluation of melatonin-loaded, calcium oxide nanoparticle-based neem and clove extract: an in vitro study | |
| JP5434915B2 (ja) | ヘリコバクターピロリ菌の駆除剤 | |
| JPH0124136B2 (ja) | ||
| Abbott | Treatment of warts with bleomycin | |
| US20180110803A1 (en) | Neutral Electrolyzed Water and Uses Thereof | |
| EP1663195B1 (en) | Taurine bromamine for inhibiting pathogenic bacteria and fungi growth as well as in a microbicidal composition | |
| US6932966B1 (en) | Topically applied reconstituted ocean water mixture and method of producing and using the mixture | |
| JPH0124134B2 (ja) | ||
| CA2299205A1 (en) | Super-oxygenated water solutions and methods of use | |
| RU2306939C1 (ru) | Способ лечения фурункулеза | |
| Pan et al. | Mechanism and clinical application of ozone therapy in treating skin ulcer diseases | |
| RU2344812C1 (ru) | Способ лечения инфицированных ран у плотоядных | |
| KR20250108665A (ko) | 흉터 조직 치료용 차아염소산염 용액 |