JPH0127984B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0127984B2 JPH0127984B2 JP58136556A JP13655683A JPH0127984B2 JP H0127984 B2 JPH0127984 B2 JP H0127984B2 JP 58136556 A JP58136556 A JP 58136556A JP 13655683 A JP13655683 A JP 13655683A JP H0127984 B2 JPH0127984 B2 JP H0127984B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- concrete
- raw coke
- strength
- mesophase
- heat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B14/00—Use of inorganic materials as fillers, e.g. pigments, for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of inorganic materials specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B14/02—Granular materials, e.g. microballoons
- C04B14/022—Carbon
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Ceramic Engineering (AREA)
- Civil Engineering (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Structural Engineering (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Description
「産業上の利用分野」
本発明は、コンクリート類の高温特性を改善す
るコンクリート類の耐熱補強剤に関する。 「従来技術およびその課題」 コンクリート、モルタルなどのコンクリート
類、特にセメントコンクリート類は、構造材料等
として広く使用されているが、耐火性、耐熱性が
不十分で高温下に曝されると、その機械的強度等
が急激に低下する欠点がある。 本発明者は、コンクリート類の耐熱性を向上さ
せるべく鋭意検討を重ねた結果、ある種の粉状コ
ークスをコンクリート類に添加、分散せしめるこ
とにより、耐熱性が大きく向上するという新事実
を知見し、本発明を得るに至つた。 「課題を解決するための手段」 本発明のコンクリート類の耐熱補強剤は、加熱
によりメソフエース球状体を形成しうる粉状生コ
ークスよりなるものである。 メソフエース球状体とは、重質油、タールピツ
チなどを加熱熱分解して炭素化する炭素化の中間
過程において生成する液相から固相へ遷移状態の
“中間相”であつて、一種の液晶である。そして、
これは光学的異方性を示し、偏光顕微鏡下での観
察では、単一球体をとることが知られている。ま
た、メソフエース球状体は、主に芳香族縮合環よ
りなるラメラが積層したラメラ構造をとることが
認められている。 直留重質油、熱分解重油、タールピツチなどを
350〜550℃の間で加熱すると、熱分解反応が起こ
り、ガス、軽質留分を逸出し、残さは重縮合が起
こつて最終的には固化する。上記の温度範囲(炭
素化初期段階)で熱処理した残さを冷却して得ら
れる試料を樹脂と一緒に成型し、よく研磨したも
のについて反射偏光顕微鏡で観察すると、試料中
に光学的異方性を示す相が観察される。すなわ
ち、光学的異方性のマトリツクス中から、一種の
液晶である光学的異方性のメソフエース球状体が
現れてくる。 メソフエース球状体は、通常の結晶と同様に成
長する。生成したメソフエース球状体は、温度を
上げるか、または保持時間を長くすると成長す
る。一旦成長したメソフエース球状体は、周囲の
マトリツクスから芳香族縮合環等を呼び込んで次
第に成長してゆく。 その後、メソフエース球状体の合体が進行す
る。1つの球状体が成長している間に、その周囲
または新しく球体の核が発生し、これらの相互作
用によつて球状体の合体が生じ、メソフエースは
成長してゆく。 しかして、本発明にあつては、このようなメソ
フエース球状体を加熱によつて形成しうる粉状生
コークスをコンクリート類の耐熱補強剤として用
いる点に特徴がある。 このような加熱によつてメソフエース球体を形
成しうる粉状生コークスとしては、例えば石油重
質油を還元雰囲気下で550℃以下の温度で熱分解
して得られた生コークスを1〜30分間摩砕処理し
た粉状生コークスなどがある。 「作用」 上記のような粉状生コークスは、ポルトランド
セメント、アルミナセメント、膨張セメントなど
の自硬性セメント、石灰スラグセメント、高炉ス
ラグセメントなどの潜在水硬性セメント、混合セ
メント等のセメント、消石灰、火山灰、焼石コウ
などの水硬性材料と、砂、砂利、砕石などの骨材
と混合され、水が加えられて混練され、硬化せし
められて耐熱コンクリートとされる。そして、粉
状生コークスとセメントとの配合割合は、特に限
定されるものではないが、容量比でセメント1に
対して粉状生コークス2以下が望ましく、通常は
0.1〜1の範囲で用途、特性等によつて選択され
る。 また、粉状生コークスは、ポリマーデイスパー
ジヨン(樹脂エマルジヨン)に分散したうえ、セ
メント−骨材混練系に添加することもできる。さ
らに、通常のAE剤、分散剤、硬化促進剤、凝結
遅延剤などのセメント混和剤を添加することもで
きる。 このようにセメント系混練物に添加された粉状
生コークスは、セメント等からの溶出物による強
アルカリ性下においても、化学的に安定で、上記
混練物中に容易かつ均一に分散する。 かくして、得られた耐熱コンクリートは、後述
の実施例の記述から明らかなように、高温下での
強度が高く、優れた高温特性を有するものとな
る。 ここで、加熱によつてメソフエース球状体を形
成しうる粉状生コークスを添加することにより、
高温下での強度等が増大する理由について説明す
る。コンクリートは加熱されると、通常は、セメ
ント水和物の熱分解反応より、次第に劣化して脆
性化してゆくが、そのコンクリート中に上記のよ
うな粉状生コークスの粒子が無数に分散している
場合には、その粉状生コークス粒子のまわりから
メソフエース球状体が成長していきそれらのメソ
フエース球状体が互に合体すると共に骨材粒子と
も結合し、さらにセメント水和物の熱分解により
生成した空孔内の空隙に浸透してゆくことによつ
て、高温下でも安定な連続した炭素マトリツクス
層が形成され、これによつて高温強度に優れた炭
素相が形成されることとなる。 なお、上記粉状生コークスは、酸素存在下(空
気中)で加熱された場合、550℃付近から徐々に
酸化反応が始まることがわかつているが、コンク
リート中に分散された本発明の実施態様にあつて
は、酸素量も極めて微かであり、酸化反応は全く
認められず、粉状生コークスの酸化によるコンク
リートの強度低下等もなんら認められない。 「実施例」 以下、この発明のコンクリート類の耐熱補強
剤、すなわち粉状生コークスをセメントモルタル
に混入することによつて粉状生コークス調合比の
異なる幾つかの供試体を作成し、各供試体の強
度、およびそれらの各供試体の高温加熱後におけ
る強度を測定し、その結果を、それぞれ実施例
1、実施例2に示して具体的に説明する。 〔実施例1〕 粉状生コークスとして、第1表に示す特性を有
するものを用いた。ちなみにこの第1表に示す粉
状生コークスは、コールタールを435℃で加熱処
理することにより得られたものであるが、この発
明の耐熱補強材である粉状生コークスは、コール
タールを400〜450℃で加熱処理したものであれば
良い。また、この粉状生コークスは、別に500℃
の加熱によつてメソフエース球状体を形成するこ
とが偏光顕微鏡によつて確認されている。
るコンクリート類の耐熱補強剤に関する。 「従来技術およびその課題」 コンクリート、モルタルなどのコンクリート
類、特にセメントコンクリート類は、構造材料等
として広く使用されているが、耐火性、耐熱性が
不十分で高温下に曝されると、その機械的強度等
が急激に低下する欠点がある。 本発明者は、コンクリート類の耐熱性を向上さ
せるべく鋭意検討を重ねた結果、ある種の粉状コ
ークスをコンクリート類に添加、分散せしめるこ
とにより、耐熱性が大きく向上するという新事実
を知見し、本発明を得るに至つた。 「課題を解決するための手段」 本発明のコンクリート類の耐熱補強剤は、加熱
によりメソフエース球状体を形成しうる粉状生コ
ークスよりなるものである。 メソフエース球状体とは、重質油、タールピツ
チなどを加熱熱分解して炭素化する炭素化の中間
過程において生成する液相から固相へ遷移状態の
“中間相”であつて、一種の液晶である。そして、
これは光学的異方性を示し、偏光顕微鏡下での観
察では、単一球体をとることが知られている。ま
た、メソフエース球状体は、主に芳香族縮合環よ
りなるラメラが積層したラメラ構造をとることが
認められている。 直留重質油、熱分解重油、タールピツチなどを
350〜550℃の間で加熱すると、熱分解反応が起こ
り、ガス、軽質留分を逸出し、残さは重縮合が起
こつて最終的には固化する。上記の温度範囲(炭
素化初期段階)で熱処理した残さを冷却して得ら
れる試料を樹脂と一緒に成型し、よく研磨したも
のについて反射偏光顕微鏡で観察すると、試料中
に光学的異方性を示す相が観察される。すなわ
ち、光学的異方性のマトリツクス中から、一種の
液晶である光学的異方性のメソフエース球状体が
現れてくる。 メソフエース球状体は、通常の結晶と同様に成
長する。生成したメソフエース球状体は、温度を
上げるか、または保持時間を長くすると成長す
る。一旦成長したメソフエース球状体は、周囲の
マトリツクスから芳香族縮合環等を呼び込んで次
第に成長してゆく。 その後、メソフエース球状体の合体が進行す
る。1つの球状体が成長している間に、その周囲
または新しく球体の核が発生し、これらの相互作
用によつて球状体の合体が生じ、メソフエースは
成長してゆく。 しかして、本発明にあつては、このようなメソ
フエース球状体を加熱によつて形成しうる粉状生
コークスをコンクリート類の耐熱補強剤として用
いる点に特徴がある。 このような加熱によつてメソフエース球体を形
成しうる粉状生コークスとしては、例えば石油重
質油を還元雰囲気下で550℃以下の温度で熱分解
して得られた生コークスを1〜30分間摩砕処理し
た粉状生コークスなどがある。 「作用」 上記のような粉状生コークスは、ポルトランド
セメント、アルミナセメント、膨張セメントなど
の自硬性セメント、石灰スラグセメント、高炉ス
ラグセメントなどの潜在水硬性セメント、混合セ
メント等のセメント、消石灰、火山灰、焼石コウ
などの水硬性材料と、砂、砂利、砕石などの骨材
と混合され、水が加えられて混練され、硬化せし
められて耐熱コンクリートとされる。そして、粉
状生コークスとセメントとの配合割合は、特に限
定されるものではないが、容量比でセメント1に
対して粉状生コークス2以下が望ましく、通常は
0.1〜1の範囲で用途、特性等によつて選択され
る。 また、粉状生コークスは、ポリマーデイスパー
ジヨン(樹脂エマルジヨン)に分散したうえ、セ
メント−骨材混練系に添加することもできる。さ
らに、通常のAE剤、分散剤、硬化促進剤、凝結
遅延剤などのセメント混和剤を添加することもで
きる。 このようにセメント系混練物に添加された粉状
生コークスは、セメント等からの溶出物による強
アルカリ性下においても、化学的に安定で、上記
混練物中に容易かつ均一に分散する。 かくして、得られた耐熱コンクリートは、後述
の実施例の記述から明らかなように、高温下での
強度が高く、優れた高温特性を有するものとな
る。 ここで、加熱によつてメソフエース球状体を形
成しうる粉状生コークスを添加することにより、
高温下での強度等が増大する理由について説明す
る。コンクリートは加熱されると、通常は、セメ
ント水和物の熱分解反応より、次第に劣化して脆
性化してゆくが、そのコンクリート中に上記のよ
うな粉状生コークスの粒子が無数に分散している
場合には、その粉状生コークス粒子のまわりから
メソフエース球状体が成長していきそれらのメソ
フエース球状体が互に合体すると共に骨材粒子と
も結合し、さらにセメント水和物の熱分解により
生成した空孔内の空隙に浸透してゆくことによつ
て、高温下でも安定な連続した炭素マトリツクス
層が形成され、これによつて高温強度に優れた炭
素相が形成されることとなる。 なお、上記粉状生コークスは、酸素存在下(空
気中)で加熱された場合、550℃付近から徐々に
酸化反応が始まることがわかつているが、コンク
リート中に分散された本発明の実施態様にあつて
は、酸素量も極めて微かであり、酸化反応は全く
認められず、粉状生コークスの酸化によるコンク
リートの強度低下等もなんら認められない。 「実施例」 以下、この発明のコンクリート類の耐熱補強
剤、すなわち粉状生コークスをセメントモルタル
に混入することによつて粉状生コークス調合比の
異なる幾つかの供試体を作成し、各供試体の強
度、およびそれらの各供試体の高温加熱後におけ
る強度を測定し、その結果を、それぞれ実施例
1、実施例2に示して具体的に説明する。 〔実施例1〕 粉状生コークスとして、第1表に示す特性を有
するものを用いた。ちなみにこの第1表に示す粉
状生コークスは、コールタールを435℃で加熱処
理することにより得られたものであるが、この発
明の耐熱補強材である粉状生コークスは、コール
タールを400〜450℃で加熱処理したものであれば
良い。また、この粉状生コークスは、別に500℃
の加熱によつてメソフエース球状体を形成するこ
とが偏光顕微鏡によつて確認されている。
【表】
【表】
この粉状コークスを第2表に示した調合比によつ
てセメントモルタルに混合し、JIS―R―5201に
規定する4×4×16cmの供試体を作成し、空中養
生(20℃、50%RH)または水中養生(JIS―R
―5201)して、圧縮強度および曲げ強度を測定し
た。結果を第1図および第2図に示す。
てセメントモルタルに混合し、JIS―R―5201に
規定する4×4×16cmの供試体を作成し、空中養
生(20℃、50%RH)または水中養生(JIS―R
―5201)して、圧縮強度および曲げ強度を測定し
た。結果を第1図および第2図に示す。
実施例1と同様に作成、養生した各供試体を
500℃、700℃、900℃で90分間加熱し、加熱後室
温にまで冷却した。 ここで、第1表に示すように、上記粉状生コー
クスには、揮発分すなわち油分が10.7%も含まれ
ているが、これは、該粉状生コークス中のメソフ
エース球状体の生成反応が完全には終了しておら
ず、再度高温下で加熱したときにメソフエース球
状体がさらに成長することを示している。 したがつて、このように、揮発分が10%程度、
あるいはそれ以上(好ましくは20%程度以下)残
つている粉状生コークスが混入された各供試体を
500℃以上の高温下で加熱した場合には、コンク
リート中に分散している無数の粉状生コークス粒
子のまわりからメソフエース球状体が成長してい
き、それらのメソフエース球状体が互に合体する
と共に骨材粒子とも結合し、さらにセメント水和
物の熱分解により生成した空孔内の空隙に浸透し
てゆくことによつて、高温下でも安定な連続した
炭素マトリツクス層が形成され、これによつて高
温強度に優れた炭素相が形成されることとなる。 以下に、上記各温度で加熱した各供試体の曲げ
強度および圧縮強度を測定し、その結果を第3図
および第4図に示した。 第3図および第4図の結果は、各温度での強度
測定ではないため、各供試体のその温度での強度
を直接示してはないが、このデータを加熱後の残
留強度としてとらえれば、粉状生コークスの補強
効果が認められる。また、加熱温度500℃では粉
状生コークスが容積比0.1〜0.3の範囲で補強効果
が大きく、700℃および900℃では0.3〜1.0の範囲
で補強効果が高い傾向にあることがわかる。 「発明の効果」 以上説明したように、本発明のコンクリート類
の耐熱補強剤は、タールピツチを還元雰囲気下に
おいて所定温度で所定時間加熱することによりそ
のタールピツチ中の揮発分が10%以上残るように
メソフエース球状体を成長させて得られた生コー
クスを、摩砕処理して粉状にしてなるものであ
る。よつて、この耐熱補強剤を添加分散してなる
コンクリートは、高温下に曝されたときに、その
コンクリート中に分散している無数の粉状生コー
クス粒子のまわりからメソフエース球状体が成長
していき、それらのメソフエース球状体が互に合
体すると共に骨材粒子とも結合し、さらにセメン
ト水和物の熱分解により生成した空孔内の空隙に
浸透してゆくことによつて、高温下でも安定な連
続した炭素マトリツクス層を形成し、これによつ
て高温強度に優れた炭素相が形成され、高温下で
も高い機械的強度等が保持されることとなる。 したがつて、この耐熱補強剤をコンクリート類
に添加すると、耐火性、耐熱性が向上するばかり
か、高温下に曝されると逆に強度が向上するた
め、そのコンクリート類を建築構造物の構造材料
などとして用いた場合には、火事に強い建築構造
物を構築することができる。また、この耐熱補強
剤をプレキヤストコンクリートに添加した場合に
は、柱および壁の装飾パネルなどとして有用なホ
ウロウコンクリートの基材として用いることもで
き、その場合には、基材表面にホウロウ層を融着
させる際の高温下においても基材にひび割れ等が
生じることを防ぐことができるため、高品質のホ
ウロウコンクリートを製作することができる。 その上、上記耐熱補強剤が添加されたコンクリ
ート類は、常温においても優れた補強効果が認め
られる。すなわち、粉状生コークスがコンクリー
ト中に均一に分散すると、一種の応力緩和機能を
発揮し、従来のコンクリートに見られた力学的異
方性(コンクリートの打設方向による機械的強度
の差)を緩和、解消し、均一な強度を与えること
となる。 さらに、上記耐熱補強剤の原料である生コーク
スは、原油精留の際に大量に副生するものである
ため、コストも安価であり、耐熱補強剤添加によ
るコンクリートのコスト上昇も微かなものである
などのすぐれた利点を有する。
500℃、700℃、900℃で90分間加熱し、加熱後室
温にまで冷却した。 ここで、第1表に示すように、上記粉状生コー
クスには、揮発分すなわち油分が10.7%も含まれ
ているが、これは、該粉状生コークス中のメソフ
エース球状体の生成反応が完全には終了しておら
ず、再度高温下で加熱したときにメソフエース球
状体がさらに成長することを示している。 したがつて、このように、揮発分が10%程度、
あるいはそれ以上(好ましくは20%程度以下)残
つている粉状生コークスが混入された各供試体を
500℃以上の高温下で加熱した場合には、コンク
リート中に分散している無数の粉状生コークス粒
子のまわりからメソフエース球状体が成長してい
き、それらのメソフエース球状体が互に合体する
と共に骨材粒子とも結合し、さらにセメント水和
物の熱分解により生成した空孔内の空隙に浸透し
てゆくことによつて、高温下でも安定な連続した
炭素マトリツクス層が形成され、これによつて高
温強度に優れた炭素相が形成されることとなる。 以下に、上記各温度で加熱した各供試体の曲げ
強度および圧縮強度を測定し、その結果を第3図
および第4図に示した。 第3図および第4図の結果は、各温度での強度
測定ではないため、各供試体のその温度での強度
を直接示してはないが、このデータを加熱後の残
留強度としてとらえれば、粉状生コークスの補強
効果が認められる。また、加熱温度500℃では粉
状生コークスが容積比0.1〜0.3の範囲で補強効果
が大きく、700℃および900℃では0.3〜1.0の範囲
で補強効果が高い傾向にあることがわかる。 「発明の効果」 以上説明したように、本発明のコンクリート類
の耐熱補強剤は、タールピツチを還元雰囲気下に
おいて所定温度で所定時間加熱することによりそ
のタールピツチ中の揮発分が10%以上残るように
メソフエース球状体を成長させて得られた生コー
クスを、摩砕処理して粉状にしてなるものであ
る。よつて、この耐熱補強剤を添加分散してなる
コンクリートは、高温下に曝されたときに、その
コンクリート中に分散している無数の粉状生コー
クス粒子のまわりからメソフエース球状体が成長
していき、それらのメソフエース球状体が互に合
体すると共に骨材粒子とも結合し、さらにセメン
ト水和物の熱分解により生成した空孔内の空隙に
浸透してゆくことによつて、高温下でも安定な連
続した炭素マトリツクス層を形成し、これによつ
て高温強度に優れた炭素相が形成され、高温下で
も高い機械的強度等が保持されることとなる。 したがつて、この耐熱補強剤をコンクリート類
に添加すると、耐火性、耐熱性が向上するばかり
か、高温下に曝されると逆に強度が向上するた
め、そのコンクリート類を建築構造物の構造材料
などとして用いた場合には、火事に強い建築構造
物を構築することができる。また、この耐熱補強
剤をプレキヤストコンクリートに添加した場合に
は、柱および壁の装飾パネルなどとして有用なホ
ウロウコンクリートの基材として用いることもで
き、その場合には、基材表面にホウロウ層を融着
させる際の高温下においても基材にひび割れ等が
生じることを防ぐことができるため、高品質のホ
ウロウコンクリートを製作することができる。 その上、上記耐熱補強剤が添加されたコンクリ
ート類は、常温においても優れた補強効果が認め
られる。すなわち、粉状生コークスがコンクリー
ト中に均一に分散すると、一種の応力緩和機能を
発揮し、従来のコンクリートに見られた力学的異
方性(コンクリートの打設方向による機械的強度
の差)を緩和、解消し、均一な強度を与えること
となる。 さらに、上記耐熱補強剤の原料である生コーク
スは、原油精留の際に大量に副生するものである
ため、コストも安価であり、耐熱補強剤添加によ
るコンクリートのコスト上昇も微かなものである
などのすぐれた利点を有する。
第1図ないし第4図は、コンクリート強度と粉
状生コークス添加量との関係を表すグラフであつ
て、第1図は常温における圧縮強度を表すグラ
フ、第2図は常温における曲げ強度を表すグラ
フ、第3図は所定温度で加熱後の曲げ強度を表す
グラフ、第4図は所定温度で加熱後の圧縮強度を
表すグラフである。
状生コークス添加量との関係を表すグラフであつ
て、第1図は常温における圧縮強度を表すグラ
フ、第2図は常温における曲げ強度を表すグラ
フ、第3図は所定温度で加熱後の曲げ強度を表す
グラフ、第4図は所定温度で加熱後の圧縮強度を
表すグラフである。
Claims (1)
- 1 タールピツチを還元雰囲気下において所定温
度で所定時間加熱することによりそのタールピツ
チ中の揮発分が10%以上残るようにメソフエース
球状体を成長させて得られた生コークスを、摩砕
処理して粉状にしてなることを特徴とするコンク
リート類の耐熱補強剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58136556A JPS6027631A (ja) | 1983-07-26 | 1983-07-26 | コンクリート類の耐熱補強剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58136556A JPS6027631A (ja) | 1983-07-26 | 1983-07-26 | コンクリート類の耐熱補強剤 |
Related Child Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29199588A Division JPH029737A (ja) | 1988-11-18 | 1988-11-18 | 耐熱コンクリート |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6027631A JPS6027631A (ja) | 1985-02-12 |
| JPH0127984B2 true JPH0127984B2 (ja) | 1989-05-31 |
Family
ID=15177982
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58136556A Granted JPS6027631A (ja) | 1983-07-26 | 1983-07-26 | コンクリート類の耐熱補強剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6027631A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3882659A1 (en) | 2020-03-19 | 2021-09-22 | Ricoh Company, Ltd. | Method of calculating distance-correction data, range-finding device, and mobile object |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4806272A (en) * | 1985-07-19 | 1989-02-21 | Acheson Industries, Inc. | Conductive cathodic protection compositions and methods |
| JPS62283854A (ja) * | 1986-05-30 | 1987-12-09 | 昭和シェル石油株式会社 | コンクリ−トやモルタルの劣化を防止する方法 |
| JPH029737A (ja) * | 1988-11-18 | 1990-01-12 | Shimizu Corp | 耐熱コンクリート |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CA1049708A (en) * | 1975-03-21 | 1979-03-06 | Robert W. Gaines | Shrinkage inhibition of cementitious systems through the addition of specially processed carbonaceous materials |
-
1983
- 1983-07-26 JP JP58136556A patent/JPS6027631A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3882659A1 (en) | 2020-03-19 | 2021-09-22 | Ricoh Company, Ltd. | Method of calculating distance-correction data, range-finding device, and mobile object |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6027631A (ja) | 1985-02-12 |
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