JPH0130935B2 - - Google Patents

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JPH0130935B2
JPH0130935B2 JP58099929A JP9992983A JPH0130935B2 JP H0130935 B2 JPH0130935 B2 JP H0130935B2 JP 58099929 A JP58099929 A JP 58099929A JP 9992983 A JP9992983 A JP 9992983A JP H0130935 B2 JPH0130935 B2 JP H0130935B2
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JP
Japan
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yarn
fiber
polyester filament
reflection component
fabric
Prior art date
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Application number
JP58099929A
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English (en)
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JPS59228041A (ja
Inventor
Ryoji Nakamura
Yoshihisa Danmoto
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Toyobo Co Ltd
Original Assignee
Toyobo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyobo Co Ltd filed Critical Toyobo Co Ltd
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Publication of JPS59228041A publication Critical patent/JPS59228041A/ja
Publication of JPH0130935B2 publication Critical patent/JPH0130935B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、優雅な絹様の光沢を有するポリエス
テルフイラメント織物に関し、更に詳しくは、合
繊特有のギラギラした光沢を除去すると同時に絹
様の上品な光沢を有するポリエステルフイラメン
ト織物に関する。ポリエステルは、その物性が絹
に近い事より、ポリエステルフイラメント糸使い
のシルキー調織物の開発が進められてきた。しか
し、ポリエステルフイラメント織物は変化が少な
く平滑すぎるため、絹様織物として風合、触感と
もに満足出来るものでなかつたので、衣料用とし
て用い難く、衣料用ポリエステルフイラメント織
物はポリエステルフイラメント糸を撚糸として用
いるか、仮撚加工糸等の嵩高糸として用いて、織
成されていた。しかし、最近、異収縮混繊糸の技
術とアルカリ溶液による減量加工技術の開発によ
り、よりシルキーな薄地布帛が衣料用として開発
されてきており、風合的には高度なレベルに達し
ている。しかし、絹の優雅な光沢は得られなかつ
た。絹の光沢を表現する手段として、艶消剤の含
有量の少ない、いわゆるブライト系の糸を用いて
いたため、ギラギラする光沢や触感的にぬめる、
いわゆるプラステイツク感触が改良されなかつ
た。ギラギラ光沢を消去する手段として艶消剤を
多く含有した、いわゆるセミダル糸や、フルダル
糸が用いられたが、ギラツキは消えるものの、そ
の光沢はくすみ、シルクの光沢とは異質になる。
また、繊維断面を五葉以上の多葉化としてギラツ
キを消去する方法も取られているが、効果が充分
でない事に加え、紡糸の操業が難しく、断面異形
度の差異からストリーク等のトラブルのもとにも
なりやすい。 本発明者らは、上記欠点に鑑み、絹様の優雅な
光沢を有し、プラステイツク様のぬめり感を除去
したポリエステルフイラメント織物について検討
した結果、本発明に至つた。 すなわち、本発明織物は、偏光法で評価される
光学特性に於て、カオリナイトを含有する表面反
射成分(M)が全反射成分(R)に対し50%以下
であり、且つ透過屈折反射成分(T)と内部反射
成分(i)の和が全反射成分(R)に対し40%以
上であるポリエステル系フイラメント糸であつ
て、しかも上記フイラメント糸の繊維表面に長
さ/最大巾の比の平均値が3以下の微細孔を有
し、強度が2.0g/d以上であるポリエステル系
フイラメント系を実質的に無撚の状態で、経およ
び/または緯糸に用い、且つ該糸が全布帛表面の
少なくとも55%以上占めることを特徴とするポリ
エステルフイラメント織物である。 ここで、偏光法で評価される光学特性について
説明する。第1図および第2図に繊維に光が照射
した場合のモデル図を示した。繊維10の表面に
入射した光は、表面反射成分(M)1と透過屈折
反射成分(T)2および内部反射成分(i)3に
分離され、透過屈折成分および内部反射成分は 繊維内部での特定波長の吸収により、繊維特有
の光沢を表現する。これらの光学特性は、偏光特
性を利用し、投光角を限定することにより分離出
来る。第3図に測定器の概要を示した。詳細は昭
和35年9月10日コロナ社発刊蓮沼宏著の「光沢」
中に記載されているが、Ingersollの光沢度計の
変形で投・受光器に偏光子を用いたものである。
投光器8の中心軸と受光器9の中心軸および回転
テーブル4の中心は同一平面(投・受光面)内に
あり、回転テーブル4の上面は該平面に垂直に位
置し、測定中は全要素はブラツクボツクス(図示
せず)中におさめられ、外部からの光が遮断され
ている。また受光器の受光電圧は増巾器(図示せ
ず)を介し、外部レコーダーに連絡され、受光強
度が表示される。ターンテーブル4は、ブラツク
ボツクス外部より回転操作が可能で、1測定に対
し360°回転する。投光器8および受光器9の先端
には偏光子5,6が取りつけられており、各偏光
面は投・受光面に平行か、垂直方向に任意に設定
出来る。また、ターンテーブル4の上面は、試料
7の厚みに関係なく試料7の受光面が、一定とな
る工夫がなされており、投・受光器中心軸の交点
に一致するようになつている。試料7は艶消しの
黒色厚紙に被測定試料糸が平行状態を保ちながら
約3mm厚に巻かれている。 以上の条件下で、投・受光面に対する投・受光
器の偏光面の関係および被測定糸軸との関係より
第1表に示す6通りの測定がなされる。
【表】 これらは投・受光角θ1、θ2が等しく、
Brewsterの条件(tanθ=n n:被測試料糸の
屈折率)を満した時に反射光が偏光特性より、表
面反射成分(M)と透過屈折反射成分(T)と内
部反射成分(i)および拡散反射成分(Di)に
分離出来る事を利用したものであり、各試料の屈
折率(n)により投・受光角θ1、θ2は適宜、変更
すべきであるが、本測定の場合、θ1=θ2=57.5°
(n=1.57の場合)に固定する。これらの測定結
果より、各成分は第1表に示した受光素子の出力
電圧(受光強度)より、次式により求められる。 表面反射成分(M)={(A-B)+(D-E)}/2 透過屈折反射成分(T)={(B-C)+(E-F)}/2 内部反射成分(i)=(F-C)/2 拡散反射光成分(Di)=C 全反射成分(R)=M+T+i+Di 表面反射成分(M)は入射光と同質の白色光で
あり、該成分が増加するとガラス表面の反射光と
同じく、ギラギラした光沢となり、透過屈折反射
成分(T)と内部反射成分(i)が増加すると宝
石様の光沢となるので、Mおよび(T+i)の量
の関係より光沢の質を判定することが出来る。表
面反射成分(M)は主に繊維表面の状態と繊維の
屈折率に依存し、透過屈折反射成分(T)と内部
反射成分(i)は繊維の屈折率および繊維内部の
透過性(繊維と繊維内部に存在する粒子の屈折率
差に依存)および繊維表面の形状によりほぼ決定
される。表面反射成分(M)が50%を越えるとギ
ラギラした光沢となり、本発明の目的を達しえ
ず、透過屈折反射成分(T)と内部反射成分
(i)の和が全反射成分(R)に対し、40%より
少なくなるとくすんだ光沢となり、光沢の優雅さ
は消失する。 即ち、本発明の如く表面反射成分を減少せしめ
る(M/R≦50%)と同時に繊維内部の透明性の
低下を抑える(T+i/R≧40%)ことにより、
ギラツキのない、しかも宝石様の透明感のある輝
きを有する光沢の質に優れたポリエステル系フイ
ラメントが得られる。M/Rが50%を越えるとギ
ラツキ感を呈し、T+i/Rが40%未満であれば
宝石様の透明感が劣り、目的とする光沢が得られ
ない。 尚、絹のM/Rは14.3%、T+i/Rは37.9%
でギラツキ感はないものの、本発明のものに比べ
て宝石様の透明感に劣るものである。そして上記
本発明の光学特性を達成するには、微細孔形成剤
(1.2〜2.8wt%)を含むポリエステル繊維糸を10
〜30%のアルカリ減量処理することにより繊維表
面近傍に分散する微細孔形成剤が選択的に除去さ
れ更に微細孔を有する繊維表面が全体的にアルカ
リ減量されて繊維表面全体に微細孔を有する繊維
を得ることにより、上記M/R≦50の表面光学特
性を有するギラツキのないポリエステル系フイラ
メントが得られる。更に上記繊維表面の微細孔の
長さ/最大巾の比の平均値が3以下の比較的丸に
近いたて長の微細孔でなければならない。3を越
えると、繊維軸に対して垂直方向では上記光学特
性を満足するものの、繊維軸方向に対しては満足
せず、ギラツキが発生し光学的に異方性があり、
バステル調となり好ましくない。 一方、アルカリ減量処理後の繊維内層部に残存
する微細孔形成剤による繊維内部の透過光の散乱
が増加すると、繊維の透明性が低下し、目的とす
る宝石様の透明感のある輝きが得られない。そこ
で微細孔形成剤として屈折率がポリエステル繊維
(n=1.537)に近いカオリナイト(n=1.56)を
使用すればよい。即ち、カオリナイトが繊維内層
部に存在しても、繊維内部での透過光の散乱が抑
えることができ前記T+i/R≧40%の繊維内部
の光学特性を有する宝石様の透明感のあるポリエ
ステル系フイラメントが得られる。 従つて、本発明の目的を達成するにはカオリナ
イトを含有するポリエステル系フイラメント糸で
あつて、上記フイラメント糸の繊維表面に長さ/
最大巾の比の平均値が3以下の微細孔をせしめる
べくアルカリ減量処理し、しかもM/R≦50%且
つT+i/R≧40%の光学特性を有するポリエス
テル系フイラメント糸を使用する必要がある。 測定試料は構成布帛中より糸を取り出し、織ク
リンプが消失する程度の張力下で、注意深く、平
行状態を保ちつつ艶消し黒色紙に巻く。また、本
光学特性は、糸に撚が入ると糸軸と繊維軸が一致
しない事より、上記測定法では測定不可であるば
かりか、実質的な目視判定による光沢も消失し、
くすんでしまう。この事より、本発明布帛は実質
的に無撚状の糸を経および/または緯糸に用い、
且つ、該糸が全布帛表面の55%以上を占める如
く、用いる必要がある。ここで、実質的に無撚と
は糸1メートル当り500回の撚数以下のものをさ
す。光沢にすぐれた無撚糸の全布帛表面に対する
占める割合が55%未満となると効果が著しく悪く
なり、充分な光沢効果が得られず、好ましくは70
%以上占める事が良い。 また、本発明ポリエステルフイラメント織物を
構成する糸は、微細孔形成剤を含むポリエステル
繊維糸をアルカリ性溶液で処理することにより、
繊維表面に繊維軸方向にたて長の微細孔を多数有
し、実質的な艶消剤を含まないか、もしくは0.05
%以下含んでいるポリエステル系フイラメント糸
であつて、該微細孔は最大巾の度数分布の最大値
が0.2〜0.7μmの範囲内にあり、長さ/最大巾の
比の平均値が3以下であり、その数は繊維表面の
100μm2当り10〜30個存在し、且つ、その深さは
全体の60%以上が0.1μm以下であり、その強度は
2.0g/d以上であることが好ましい。ここでい
う繊維表面の微細孔の巾、数および長さは5000倍
の倍率の走査電子顕微鏡写真の100個以上の計測
値の平均で算出した。また、微細孔の最大巾の度
数分布は、上記顕微鏡写真から読みとれる微細孔
の最大巾を0.1μm単位毎に度数分布をとつて調べ
た。また、深さはアクリル樹脂で包埋した繊維を
4μ厚に切断し、酢酸イソアミルでアクリル樹脂
を溶出した後、10000倍以上の倍率の電子顕微鏡
写真により、隣接する凸間に接線をひき、該接線
と凹部底面との距離を測定して求める。また、実
質的な艶消剤とは酸化チタンの如く高屈折率(特
に2以上)の顔料をいう。 また、強度は東洋ボールドウイン社製テンシロ
ンで、試長200mm、引張速度を200mm/分で測定し
た強力をその糸のデニールで除した値をいう。ま
た、微細孔の最大巾の度数分布の最大値が0.2μm
〜0.7μmの範囲に入る事が必要である。最大値
が、0.2μm未満の場合は、触感がぬめり、また、
目的とする絹様の光沢が得られず、ギラギラした
光沢になる。また、最大値が0.7μmを越えると触
感に対する効果が半減し、また、特に淡色に染色
した場合、白つぽく見える、いわゆるパステル調
の光沢になる。 また、微細孔の深さが0.1μmを越えるものが全
体の40%を越えると光沢にくすみが生じ、絹様の
輝きが消失するので、全体の60%以上が0.1μm以
下であることが必要である。また、その最大深さ
は0.4μm以下であることが好ましい。0.4μmを越
えるものが存在すると染色物のパステル調が強調
されるばかりか原糸の強力が低下し、織物の実用
性能が低下する。また、微細孔の数が繊維表面に
100μm2当り10〜30個ある事が必要であり、10個
未満になると触感効果がなくなり、ぬめり感が出
るし、光沢的には金属調のギラツイた光沢になり
好ましくない。逆にその数が30個を越えると光沢
がくすみ、絹様光沢から綿様の光沢に移行し、目
的を達し得ない。また繊維の強度が2g/dを切
ると布帛強力が低下し、実用にたえないのでよく
ない。特にシルキー織物を目的とした薄地織物の
場合、特に原糸強度が重要な意味を持つ。艶消剤
の存否は、前記光学特性を保証する意味で重要で
あり、0.05%以上含む場合は、繊維中の光の透過
性が低下し、高級で優雅な光沢が得られず、0.05
%以下であることが好ましく、より好ましくは全
く含まない方が良い。 また、本発明織物に用いられる実質的無撚状の
糸は、異収縮混繊糸法等により、繊維長差を付与
することが、よりシルキーな風合にするうえで好
ましい。但し、仮撚加工法等で得られるクリンプ
を有する嵩高糸は、光学特性を著しくそこなうた
め好ましくない。繊維長差は織物状で一定長の印
を入れた後、糸を取り出し、角フイラメント糸を
個々に分離しフイラメントデニール当り0.1gの
荷重下で繊維長を測定し、最大繊維長(l1)と最
小繊維長(l2)より次式より求める。 繊維長差(%)={(l1−l2)/l1}×100 この繊維長差は0.5〜10%の範中にある事が必
要であり、0.5%未満であると織物嵩密度が低く、
ペーパーライクになる。また、繊維長差が10%を
越えると織物はぼたついた風合となり、シルキー
織物として不適である。好ましくは、1.0〜5%
である事が良い。また本発明織物を構成する糸の
総デニールは、布帛の用途を考慮すると、30デニ
ール〜100デニールの範中である事が好ましい。
加えて、該織物構成糸の繊維断面は特に規定する
ものではなく、丸断面、多葉断面等いずれでもよ
いが、風合、触感の点より、三葉断面糸であるこ
とが好ましい。 本発明でいうポリエステル系とはテレフタル酸
またはそのエステル形成性誘導体をカルボン酸成
分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジ
オールから選ばれるグリコールまたはそのエステ
ル形成性誘導体をグリコール成分とするポリエス
テルを対象とする。このジカルボン酸成分の一部
を、たとえば、5−スルホイソフタル酸のモノア
ルカリ金属塩、イソフタル酸、ジフエニルジカル
ボン酸、アジピン酸、セバシン酸、p−オキシ安
息香酸等で置きかえてもよく、また当業界周知の
着色防止剤、触媒、エーテル結合副生防止剤、抗
酸化剤、難燃剤等を適宜使用することが出来る。
以下実施例にて詳細に説明するが、該実施例は特
に本発明を限定するものではない。 実施例1、2および比較例1、3 ジメチルテレフタレート1000部、エチレングリ
コール530部、三酸化アンチモン0.33部およびト
リエチルアミン1.0部をエステル交換缶に仕込み、
その後、エチレングリコールのカオリナイト
(Engel hard社製ASP−072、粗粒子を遠心分離
で10%除去、屈折率1.56、平均粒子径0.3μm、1μ
m以上の粒子6wt%、TiO2が不純物としてカオリ
ン中に1.5wt%含有)分散溶液エチレングリコー
ル1あたりカオリナイトが180g相当の分散液
198部を投入し、150℃〜210℃まで130分をかけて
昇温しつつ、副生メタノールを留出しながらエス
テル交換反応を行なつた。得られた生成物を210
℃の重縮合缶に移し、80分間に内温を210℃〜275
℃に昇温しつつ系を徐々に0.1mmHgまで減圧し、
以後275℃0.1mmHgで重縮合反応を約40分間行な
つて所定組成のポリエステルを得た。該ポリエス
テルを押出し型紡糸機により、紡糸孔数36のY字
形スリツト孔を有する紡糸口金を用い、紡糸温度
290℃、巻き取り速度1300m/minで常法に従つ
て紡糸した。得られた未延伸糸を常法によつて延
伸し、50デニール/36フイラメントの三葉断面延
伸フイラメントを得た。かくして得られたポリエ
ステルフイラメント糸をたて糸よこ糸に用いて平
織を織成し、通常の精練後、180℃で仮セツトし、
50g/のNaOH水溶液で90℃の温度下で第2
表に示す減量率となるような処理時間でアルカリ
減量処理後、160℃で最終セツトして、仕上り布
帛とした。 該織物をカーボンと金とで蒸着後、走査型の電
子顕微鏡にて5000倍の糸側面の写真を撮り、微細
孔の最大巾、長さおよび数を計測し、100個の計
測値の平均を算出した。また織物中の原糸を取り
出し、アクリル樹脂に包埋後、4μm厚さの数枚
の小片に切断後、酢酸イソアミルにてアクリル樹
脂を溶出し、同上手法で電子顕微鏡にて10000倍
の写真を得、更にその写真をプロジエクターで10
倍に拡大して微細孔の深さを測定した。また該織
物から抜き出した糸を東洋ボールドウイン社製テ
ンシロンにて糸強力を測定した。同時に織物の糸
を抜き出し、厚さ約1mmで4cm角の黒色紙上に巾
約20mm、片面厚さ約3mmになる様、注意深く、平
行に糸を巻き光学特性を測定した。また同織物を
経験豊かな10名の判定者により官能的に触感、弾
発性を判定した。また、最終セツト前の織物を三
菱化成工業株式会社のDianix Green.3G−Eを2
%owf用いて、130℃で45分間染色し還元洗浄後、
乾燥して、160℃で最終セツトした布帛で色調を
判定した。上記測定結果及び判定結果を第2表に
示した。 実施例 3 実施例1と同法によりポリエステルレジンを重
合後、紡糸するに際し、未延伸糸を同量ずつ2本
のボビンに分割捲取りし、同未延伸糸を2本同時
に供給してホツトローラー温度85℃、ホツトプレ
ート温度150℃下で延伸し、うち1本はホツトプ
レートに接触しないよう、ガイドピンで糸道を別
とした。同糸を捲上げローラー上で合糸上して1
本の糸として巻取つた。かくして得たフイラメン
ト糸の収縮率は23%と6%の異収縮混繊糸であつ
た。この異収縮混繊糸を実施例1と同様にして織
物となし、アルカリ減量処理後、微細孔の大き
さ、光学特性、触感を実施例1と同様にして測
定、判定した。その結果を第2表に示した。 比較例 2 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリ
ナイト分散液量を297部とし、エチレングリコー
ル投入量を540部とした以外は実施例1と同様に
して重合して得たポリエステルを、実施例1と同
様にして紡糸、延伸、織布、加工、アルカリ減量
処理を施し、微細孔の大きさ、光学特性、触感を
実施例1と同様にして測定、判定した。結果を第
2表に示した。 比較例 4 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリ
ナイト分散液に変え、富士チタン製酸化チタン
TA−300のエチレングリコールに対し10wt%の
分散溶液を60部、エチレングリコール投入量を
670部とする以外はすべて実施例1と同法にした
がつた。結果を第2表に示した。 比較例 5 酸化チタンのエチレングリコール分散液を248
部、投入しエチレングリコール量を480部とする
以外は比較例4と同法にしたがつた。結果を第2
表に示した。 比較例 6 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリ
ナイト分散液量を99部とし、エチレングリコール
の量を630部とする以外はすべて実施例1と同法
にしたがつた。結果を第2表に示した。 比較例 7 反応缶に投入するエチレングリコールのカオリ
ナイト分散液量を396部としエチレングリコール
投入量を350部とする以外はすべて実施例1と同
法にしたがつた。結果を第2表に示した。 比較例 8 実施例と同法により得られた未延伸糸を熱延伸
ローラで2.2倍延伸し、以下実施例と同法に従つ
た。結果を第2表に示した。 比較例 9 実施例1でエチレングリコールのカオリナイト
分散溶液を入れない他は同法により平織を得、ア
ルカリ減量処理した。その後、フツ素系樹脂(ア
ルヒガードAG710、旭硝子社製)をパツド、ド
ライキユア法により表面コーテイング処理を施し
た。結果を第2表に示した。 比較例 10、11 実施例1と同法により得られたポリエステル組
成物とポリエチレングリコール(w20000、屈
折率1.467)をポリエステルに対し0.8wt%(比較
例10)および2.0wt%(比較例11)混練りし、以
下実施例1と同法により紡糸し、仕上り布帛を得
た。結果を第2表に示した。 比較例 12、13 実施例1と同法により延伸フイラメントを得、
次いで撚係数10000(比較例12)および21000(比較
例13)の撚りを施し以下実施例1に従つた。結果
を第2表に示した。 比較例 14 エチレングリコールのカオリナイト分散溶液に
変え、アルキルスルホン酸ソーダ(炭素数8〜
20、平均炭素数14)を10部とする以外はすべて実
施例1と同法に従つた。結果を第2表に示した。
【表】
【表】 第2表から明らかな様に本発明のものはギラツ
キがなく宝石様の透明感のある輝きのある光沢を
有し、布帛の耐久性、弾発性及び色相に優れたド
ライ感のある織物が得られた。また、微細孔形成
剤の量(微細孔の数)や減量加工水準によつては
目的とする光沢持続や色相が得られない(比較例
1、2、3、6)。 更に、微細孔形成剤として酸化チタン(比較例
4、5)やアルキルスルホン酸ソーダ(比較例
15)を使用したものは、繊維内部の透明性が低下
し、宝石様の透明感のある輝きが得られない。特
にアルキルスルホン酸ソーダを使用したものは、
微細孔は繊維内層部にも分布しており、透明感が
劣るものであつた。又ポリエチレングリコール
(比較例10、11)を使用したものは、繊維表面の
微細孔の形状がたて長になり過ぎて光学特性に異
方性が生じパステル調のものとなつた。更に、撚
りが施されたもの(比較例12、13)は、本発明の
光学特性を満足しているものの全体的な光量が低
下し(M/R、T+i/Rの分子及び分母が共に
減少)たものであつて、全体としてくすんだ織物
となり目的とする光沢感は得られなかつた。更に
微細孔形成剤を添加せずに目的とする光学特性を
得る方法としてフツ素系樹脂を表面コーテイング
する方法(比較例9)があるが、光沢の耐久性に
劣るものであた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、繊維断面方向からみた反射光のモデ
ル図、第2図は、繊維側面方向からみた反射光の
モデル図、第3図は、光学特性測定装置の概要を
示す図である。 1……表面反射成分、2……透過屈折反射成
分、3……内部反射成分、4……回転テーブル、
5,6……偏光子、7……測定試料、8……投光
器、9……受光器、10……繊維。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 カオリナイトを含有する表面反射成分(M)
    が全反射成分(R)に対し50%以下であり、且つ
    透過屈折反射成分(T)と内部反射成分(i)の
    和が全反射成分(R)に対し40%以上であるポリ
    エステル系フイラメント糸であつて、しかも上記
    フイラメント糸の繊維表面に長さ/最大巾の比の
    平均値が3以下の微細孔を有し、強度が2.0g/
    d以上であるポリエステル系フイラメント糸を実
    質的に無撚の状態で、経および/または緯糸に用
    い、且つ該糸が全布帛表面の少なくとも55%以上
    占めることを特徴とするポリエステルフイラメン
    ト織物。 2 微細孔形成剤を含むポリエステル系繊維糸を
    アルカリ性溶液で処理することにより、繊維表面
    に繊維軸方向にたて長の微細孔を多数有し、実質
    的な艶消剤を含まないか、もしくは0.05%以下含
    んでいるポリエステル系フイラメント糸であつ
    て、該微細孔は、(イ)最大巾の度数分布の最大値が
    0.2〜0.7μmの範囲内にあり、(ロ)その数は繊維表
    面の100μm2当り10〜30個存在し、(ハ)その深さは
    全体の60%以上が0.1μm以下であるポリエステル
    フイラメント糸で構成されている特許請求の範囲
    第1項記載のポリエステルフイラメント織物。 3 ポリエステル系フイラメント糸の総デニール
    が30〜100デニールであり、該糸を構成する繊維
    の断面形状が三葉状である特許請求の範囲第1項
    および第2項記載のポリエステルフイラメント織
    物。 4 ポリエステル系フイラメント糸が、布帛中の
    1本の糸中で0.5〜10%の繊維長差を有している
    特許請求の範囲第1項、第2項および第3項に記
    載のポリエステルフイラメント織物。
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