JPH0134278B2 - - Google Patents
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- JPH0134278B2 JPH0134278B2 JP55135184A JP13518480A JPH0134278B2 JP H0134278 B2 JPH0134278 B2 JP H0134278B2 JP 55135184 A JP55135184 A JP 55135184A JP 13518480 A JP13518480 A JP 13518480A JP H0134278 B2 JPH0134278 B2 JP H0134278B2
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- parts
- oil
- resin
- rosin
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- Phenolic Resins Or Amino Resins (AREA)
- Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
本発明はオフセツト印刷インキ用のビヒクルと
してすぐれた性能を有する油変性ロジンフエノー
ル樹脂の製法に関するものである。 従来より、オフセツト印刷インキ用ビヒクルと
しては、ロジンフエノール系樹脂が最も一般的に
使用されているが、印刷産業の発展に伴つて益々
印刷速度は高くなり、光沢、乾燥性(俗に、セツ
トともいわれる)をはじめ、インキの諸性能への
要求も高度なものへと変わつてきている。 そこで、こうした要求に対応すべく各種のタイ
プの樹脂が開発されている。 たとえば、脂肪族系溶剤に対する溶解性を向上
さすための各種石油樹脂変性ロジンフエノール系
樹脂の使用(特公昭46−27492号;同53−38113
号)や、ジシクロペンタジエン類による変性ロジ
ンフエノール系樹脂の使用(特開昭53−125494
号)などがそれであり、また印刷インキ特性を改
良する目的でα,β−不飽和多塩基酸を利用する
方法(特公昭46−11354号)とか、硬化ロジンを
利用する方法(特公昭45−40669号)なども報告
されてはいるが、これらのいずれもが印刷適性の
うち、個々の要求特性については満足すべき結果
を与えるものの、印刷インキ用ビヒクルとして最
も重要なる光沢とセツトとのバランスということ
になると未だに不充分であるといわなければなら
ない。すなわち、光沢の良好なるものはセツトが
遅く、逆にセツトの速いものは光沢が悪いという
難点があることである。 しかるに、本発明者らは上述した従来技術にお
ける難点を解消すべく、光沢およびセツトに関す
る諸要因の仔細なる検討の結果、印刷インキを被
印刷体に転移させたのちに固化したインキ成分中
において、顔料に対するビヒクルの量が多く、か
つ、分散性がよいほど光沢がよくなること、そし
て樹脂の軟化点が高いほどセツトが速くなること
を見出し、さらに進んで、こうした光沢とセツト
とを同時に満足させうる樹脂としては動植物油成
分を樹脂構造中に組込んだ油変性ロジンフエノー
ル樹脂が極めてすぐれていることを見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明はフエノール類(a)、ホルムア
ルデヒド供給物質(b)、ヨウ素価100以上の動植物
油(c)(以下、これを油成分(c)と略記する。)、ロジ
ン類(d)、および一価アルコール(e−1)およ
び/または多価アルコール(e−2)(以下、こ
れらを総称してアルコール類(e)と略記する。)、お
よび必要により一塩基酸(f−1)および/また
は芳香族多塩基酸(f−2)(以下、これらを総
称して酸類(f)と略記する。)、および石油樹脂(g)と
を一括で反応させるか、あるいは上記したそれぞ
れロジン類(d)、アルコール類(e)、酸類(f)および石
油樹脂(g)の成分のうち相互にエステル縮合反応を
する成分の組合せにあつては、それら成分の使用
予定量の全量あるいは一部を予めエステル縮合さ
せて得られるエステル縮合物の形にした上で、残
りの成分を加えて反応せしめるかして、酸価30以
下で、かつ軟化点60℃以上となすことからなる動
植物油成分で変性された印刷インキ用油変性ロジ
ンフエノール樹脂の製造法を提供するものであ
る。 ここにおいて、本発明方法の実施に当つて使用
されるフエノール類(a)とはたとえばフエノール、
クレゾール、p−t−ブチルフエノール、p−オ
クチルフエノール、p−ノニルフエノールまたは
ビスフエノールAの如きフエノール類であり、フ
エノール類(a)に対する次記のホルムアルデヒド供
給物質(b)の過剰率はモル比で1.0〜2.5より好まし
くは1.5〜2.0とするのが適当であり、さらにフエ
ノール類(a)とホルムアルデヒド供試物質(b)との総
量は全樹脂形成成分の総量を100重量部としたと
き10〜35重量部、より好ましくは20〜30重量部と
するのが適当である。 35重量部を超えるときは当該成分(a)または(b)の
自己縮合物が増加するために、これを印刷インキ
に使用した場合には、インキの粘度が著しく高く
なるので好ましくなく、逆に10重量部未満である
ときは得られる樹脂の分子量が低くなり、しかも
後記の油成分(c)との反応分が低下することから、
インキの粘度は低くなりすぎ、さらにインキの耐
乳化性を低下しすぎるので好ましくない。 ここで、上記のホルムアルデヒド供試物質(b)と
して代表的なものを挙げればホルマリンまたはパ
ラホルムアルデヒドなどである。 また、前記した油成分(c)として代表的なものに
はトール油、綿実油、大豆油、サフラワー油、脱
水ヒマシ油、亜麻仁油、桐油、イカ油またはイワ
シ油などがあるが、このほかにもワニス化に一般
に用いられている重合油、たとえば亜麻仁油の二
ないし四量体またはそれ以上の重合体の如きもの
も使用することができるのは勿論である。 上記せる油成分(c)は単独で用いてもよいし、あ
るいは必要に応じて二種以上を混合して用いても
よい。そして当該成分(c)は全樹脂形成成分の総量
100重量部に対し5〜40重量部の範囲内で用いる
のが適当であり、より好ましくは5〜30重量部の
範囲内とするのが適当である。40重量部を超えて
使用されるときは、相対的に得られる樹脂中にお
ける未反応の油成分量を増えることにもなり、樹
脂の軟化点が低くなりすぎることにもなるから、
こうした樹脂を印刷インキ用樹脂の主成分として
使用した場合には、目的とする光沢とセツトとの
バランスの良好なものとはならないし、逆に5重
量部未満の場合には、この油成分(c)による変性の
効果は極めて少なくなるので好ましくない。他
方、当該成分(c)としては油のヨウ素価が100以上
であることを必要とするものであるが、このヨウ
素価が100未満であると、前記(a)および(b)成分か
ら生成されるレゾールフエノールや(d)成分などと
の反応性も乏しくなる結果、目的とする光沢とセ
ツトとのバランスの良好なるものが得られなくな
るので好ましくない。 さらに、前記したロジン類(d)として代表的なも
のを挙げればガムロジン、ウツドロジン、トール
油ロジンまたは硬化ロジンの如きロジン類であ
り、前記したアルコール類(e)としてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ブチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジ
オール、ヘキサントリオール、グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパンまた
はペンタエリスリトールの如き多価アルコールで
あり、そしてヘキシルアルコール、ノニルアルコ
ールまたはオクチルアルコールの如き高級1価ア
ルコールであり、前記した酸類(f)とは安息香酸、
p−t−ブチル安息香酸、(無水)フタル酸、ト
リメリツト酸の如き一または多塩基酸である。通
常においては、これらの酸類(f)を特別に必要とす
ることはないが、とくに高分子量、かつ、高軟化
点の樹脂を設計する場合には有用である。また上
記したアルコール類のうちでも好ましくは三価以
上のアルコールである。 さらにまた、前記した石油樹脂(g)とは石油ナフ
サ熱分解で副生するC5留分であるイソプレン、
シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンや
C9留分であるスチレン誘導体インデンなどを重
合させて得られる、概して分子量500〜10000程度
の分布を持つた軟化点が70℃以上の脂肪族系、芳
香族系、脂環族系およびそれらの誘導体を含むも
のである。概して、かかる石油樹脂(g)の使用はワ
ニス化のさいの溶剤に対する溶解性および耐乳化
性を向上させるのに有効であるが、インキの光沢
には不良因子となることが多く、使用量としては
全樹脂形成成分の総量100重量部に対し30重量部
以下の範囲が適当である。 さらに、成分(c)、(d)、(e)、(f)および(g)なるエス
テル縮合性成分間の配合にあたつてはそれら成分
中に含まれる全カルボン酸に対する全水酸基の当
量比が0.7〜1.3となる割合であるのが好ましく、
より好ましくは0.9〜1.2の範囲である。 かかる当量比が1.3を超えるときは水酸基が過
剰になる結果、得られる樹脂が親水性となり、そ
のために印刷時に使用される湿し水により乳化さ
れ易くなつて実用に供しえなく、逆に0.7未満に
なるときは酸過剰となつて分子量が低くなるため
軟化点が下がりすぎるので好ましくない。 ここで、本発明方法を詳述すれば、まず前記し
たそれぞれフエノール類(a)、ホルムアルデヒド供
試物質(b)、油成分(c)、ロジン類(d)およびアルコー
ル類(e)を、さらには酸類(f)および/または石油樹
脂(g)を一括で、必要によりカルシウム、マグネシ
ウムまたは亜鉛などの水酸化物、酸化物あるいは
酢酸塩や三級アミンなどの如きすでに公知の触媒
を100〜10000PPM添加して、100〜160℃で1〜
9時間加熱反応せしめ、さらに200〜280℃の温度
で3〜10時間加熱反応せしめるのも一法であり、
あるいは成分(d)、(e)、(f)および(g)のうち相互にエ
ステル縮合しうる成分の組合せにあつては予めそ
の成分の全量あるいは一部のみを200〜260℃の温
度で加熱反応させ、次いで得られるエステル縮合
物に残りの成分、つまり(a)および(b)の両成分と成
分(c)、(d)、(e)、(f)および(g)のうち前記エステル縮
合物をうるときに使用しなかつた残りの成分の全
部あるいは任意に選ばれた1種以上の成分を加
え、必要により前記触媒を加えた上で100〜160℃
で1〜9時間加熱反応させ、さらに200〜280℃の
温度で3〜9時間加熱反応せしめるのも一法であ
る。 このようにして、本発明方法により得られる油
変性ロジンフエノール樹脂は、基本的には(1)半乾
性から乾性の動植物油(c)とロジン類(d)と、さらに
反応過程で生成されるレゾール型フエノール・ホ
ルムアルデヒド縮合物とのデイールスアルダー反
応による付加反応と、(2)ロジン類(d)などの成分中
のカルボキシル基とアルコール類(e)などの成分中
の水酸基とのエステル化による縮合反応とによ
り、これらの各成分が結合して生成する付加縮合
物であるとみることができる。 これに対し、従来のインキ用ワニスとしては、
ロジン変性フエノール樹脂に重合亜麻仁油を加え
て220〜240℃に加熱させたものが使用されている
が、かかるロジン変性フエノール樹脂の使用によ
る場合には、一般に、該樹脂を公知慣用の方法で
合成するさいに使用されるフエノール類とホルム
アルデヒドとのレゾール型付加縮合物が、ロジン
との反応のさいには既にクマロン環の形成〔たと
えば、三原一幸著「解説塗料科学」第49頁(1971
年)〕や該樹脂の自己縮合によりたとえばメチロ
ール基、メチレンエーテル基およびロジン中のア
ビエチン酸成分をもつ共役二重結合などの反応活
性基は消耗され、もはや後続する重合亜麻仁油の
如き油との反応は極めて少ないもので、油の殆ん
どが単に物理的に混合した形のものとなる。 こうした事実はゲル・パーミエーシヨン・クロ
マトグラフイ(GPC)による分子量分布の測定
結果が如実に物語るものであり、その一例を添付
図面として示すことにする。なお、このGPCに
よる測定は次の如き条件によつたものである。 測定機器:米国ウオーターズ社製200型 カラム:長さ4フイート、直径3/8インチ 充填物:「スタイラゲル」(米国ウオーターズ社
製) 本図面によれば、250℃において6時間という
非常に厳しい条件下でのクツキングを経たもの
(点線で表示)でさえ、依然として遊離の油が存
在するが、これに対し、本発品(実線で表示)は
遊離の油の存在は殆んど認められなく、しかも高
分子量域に分布が移つていることがわかる。 したがつて、上記のようなロジンフエノール樹
脂−重合亜麻仁油混合物ワニスをベースとするイ
ンキ印刷後に、遊離の油が紙に浸透し易くなり、
その結果セツトは速いが、光沢は低くなり易いと
いう欠点がある。 こうした欠点は、本発明方法に従つてロジンフ
エノール樹脂に油成分を化学反応で導入せしめる
ことにより解決することができるもので、もとよ
り本発明方法により得られる樹脂は該樹脂中には
油が殆んど含まれていないために、かかる樹脂を
用いてインキ化した場合にはそのビヒクルの紙へ
の浸透が少ないから、印刷物の光沢は極めて良
く、しかも油の酸化重合による架橋効果とも相俟
つて、軟化点の低い樹脂でも、セツトも速く、イ
ンキ塗膜の耐摩耗性、つまり、インキの耐刷性に
もすぐれたものが得られる。 また、本発明方法により得られる樹脂は、該樹
脂中に油が化合して均一に存在しているためであ
ろうか、顔料に対する湿潤性が著しく向上してい
るのも、この光沢を良くしている大きな因子であ
ると考えられる。 さらに、驚くべきことに、浸し水に対する乳化
挙動も極めて良く、つまり湿し水によつて乳化を
受け難く、インキの機上安定性が著しく向上され
た。 かくして、本発明の油変性ロジンフエノール樹
脂は、従来において一般に使用されているロジン
フエノール樹脂と同じように、印刷インキ用ヒビ
クルとして使用できるが、樹脂中に油が化学結合
によつて既に導入されていることから、改めて油
成分とのクツキングを必要としないことは勿論で
ある。すなわち、本発明の樹脂はそのまま溶剤に
溶かしてインキ化するか、または少量の重合亜麻
仁油を加えてインキ化するだけで足りるものであ
る。 さらに、本発明方法の特長を挙げると、公知慣
用の手法によりレゾール型フエノール樹脂と動植
物油とを150〜250℃で加熱クツキングして得られ
る従来型フエノールワニスはそれ自体、防錆塗料
などの用途にも有用なるも、印刷インキ用ワニス
としては光沢不良や湿し水に対し適当な乳化特性
に乏しくインキが固化するため印刷安定性不良と
なるほどの欠点を有し、他方、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂(以下、ロジンエステルと略記する。)
と動植物油との加熱クツキングで得られる従来型
ワニスは光沢良好なるも、湿し水に対する水負け
がひどく、いずれのワニスも印刷インキ用ワニス
として実用に値しないものであるところ、これら
の両ワニスの特長と欠点とを都合よくカバーし合
つて印刷インキ用として有用な形として開発され
たものが、今日、印刷インキ用ワニスの主流をな
すロジン変性フエノール樹脂と動植物油とのクツ
キングワニスであるのであるが、上記したそれぞ
れフエノールワニスおよびロジン変性マレイン酸
ワニスに見られるワニス化方法を同時に実行すれ
ば、本発明方法によらずとも、本発明方法によつ
て得られるものと恰も同様の樹脂が本発明方法と
同様の簡便さで得られるかにも考えられるが、決
してそうではないことは前述した通りで、ロジン
フエノール樹脂と油のクツキングによつて印刷イ
ンキ用ワニスを得るという手法に展開されて今日
に至つており、しかも、依然としてそのままであ
る事実が如実に証明するものである。事実、通常
100℃以上なる軟化点の縮合の進んだそれぞれレ
ゾール型フエノール樹脂およびロジンエステルを
油と混合してこれらの三者を反応させることは、
まず第一に、溶融過程でのレゾール型フエノール
樹脂の自己縮合を抑制することが困難であり、よ
しんばなんらかの手法で自己縮合を抑制できたと
しても、すでにこのように縮合の進んだフエノー
ル樹脂であるがために得られる樹脂の粘度が高す
ぎてインキ用ワニスとして好ましいものではな
い。次に、フエノール樹脂とロジンエステル成分
とがブロツク状に導入された構造となつているた
めか、湿し水に対する印刷適性上の必要特性を保
持させることが困難なことである。 以上のごとく、本発明方法によつて得られる印
刷インキ用油変性ロジンフエノール樹脂は、今日
まで有効適切な手段を何んら提供しえなかつた印
刷インキの高光沢と速セツトという両特性を同時
に向上させることができるものである。 次に、本発明を実施例により具体的に説明する
ことにする。 以下、部とあるのは、特に断らぬ限り、すべて
重量基準であるものとする。 実施例 1 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、亜麻仁油100部、グリセ
リン50部、トリエチルアミン6部およびトルエン
100部を仕込み、均一に溶解したのちパラオクチ
ルフエノール200部、ホルムアルデヒド60部を加
え、100℃に3時間保持した。ついで系内のトル
エン及び水分を系外に除去しつつ4時間を要して
250℃に昇温して250〜260℃に保ち8時間縮合水
を除きながらエステル化反応を行なつた。得られ
た樹脂の酸価は20、軟化点は126℃であつた。 実施例 2 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンに、ロジン500部、亜麻仁油200部、ペン
タエリスリトール55部、トリエチルアミン6部お
よびトルエン100部を仕込み均一に溶解分散させ
たのち、パラオクチルフエノール230部およびホ
ルムアルデヒド70部を加え100℃に3時間保持し
た。ついで系内のトルエンと水分を除去しつつ4
時間を要して250℃に昇温して250〜260℃に保ち、
8時間縮合水を除去させながらエステル化反応を
行なつた。得られた樹脂の酸価は16、軟化点は94
℃であつた。 実施例 3 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、脱水ヒマシ油50部、グ
リセリン50部、トリエチルアミン6部およびトル
オール150部を仕込み均一に溶解させた後、パラ
オクチルフエノール200部およびホルムアルデヒ
ド50部を加えて、100℃に3時間保持した。つい
で系内のトルエンと水分を除去しつつ4時間を要
して250℃に昇温して、250〜260℃に保ち、8時
間縮合水を除去しながらエステル化反応を行なつ
た。得られた樹脂の酸価は22、軟化点は146℃で
あつた。 実施例 4 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、ヒマシ油200部、グリセ
リン50部、トリエチルアミン6部およびトリオー
ル100部を仕込み均一に溶解させた後、パラター
シヤリブチルフエノール225部およびホルムアル
デヒド75部を加え、100℃に3時間保持した。つ
いで系内のトルエンと水分を除去しつつ4時間を
要して250℃に昇温して250〜260℃に保ち、8時
間縮合水を除きながらエステル化反応を行なつ
た。得られた樹脂の酸価は16、軟化点は110℃で
あつた。 実施例 5 撹拌機、温度計を付した2の4ツ口フラスコ
にロジン500部、ヒマシ油200部およびグリセリン
50部を仕込み、5時間を要して250℃に昇温して
250〜260℃に保ち3時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた後、ただちに50℃に降温し
た。得られた樹脂(油変性ロジンエステル)の酸
価は47であつた。ついでトリエチルアミン6部と
トルエン100部とを追加しコルベンに還流器を付
し均一に溶解したのち、パラターシヤリブチルフ
エノール225部とホルムアルデヒド75部とを加え
100℃に3時間保持した。ついで系内のトルエン
と水分を除去しつつ4時間を要して250℃に昇温
して250〜260℃に保ち、6時間縮合水を除きなが
らエステル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸
価は20、軟化点は111℃であつた。 実施例 6 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500g、亜麻仁油200部、ペンタ
エリスリトール55部、石油樹脂(クイントン
1325、日本ゼオンKK製)200部、トリエチルア
ミン6部およびトルエン200部を仕込み、均一に
溶解したのち、パラオクチルフエノール230部お
よびホルムアルデヒド70部を加え100℃に3時間
保持した。ついで系内のトルエン及び水分を系外
に除去しつつ4時間を要して250℃に昇温して250
〜260℃に保ち、8時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸価は
9、軟化点は115℃であつた。 比較例 1 ロジン500gを仕込んで160℃に昇温し、次いで
同温度に保ちながらレゾール型パラオクチルフエ
ノール・ホルムアルデヒド初期縮合物(ソリツド
分として)250gを滴下ロートより2時間を要し
て滴下し、滴下終了後も同温度に1時間保持し
た。さらに、これにグリセリン50gを加え、4時
間を要して250℃に昇温し、250〜260℃に12時間
縮合水を除きながらエステル化反応を行なつた。 かくして得られた樹脂の酸価は20、軟化点は
162℃であつた。 比較例 2 ロジン500gを仕込んで160℃に昇温し、次いで
同温度に保ちながらレゾール型パラターシヤリー
ブチルフエノール・ホルムアルデヒド初期縮合物
(ソリツド分として)300gを滴下ロートから2時
間を要して滴下し、滴下終了後も同温度で1時間
保持した。さらに、これにグリセリン50gを加
え、4時間を要して250℃に昇温し、250〜260℃
に保ちつつ12時間に亘つて縮合水を除きながらエ
ステル化反応を行なつた。 かくして得られた樹脂の酸価は22、軟化点は
172℃であつた。 比較例 3 ロジン500部、グリセリン50部、トリエチルア
ミン6部およびトリオール100部を仕込み均一に
溶解したのち、パラターシヤリブチルフエノール
225部とホルムアルデヒド75部を加え、100℃に3
時間保持した。ついで系内のトルエン及び水分を
除去しつつ4時間を要して250℃に昇温して250〜
260℃に保持して12時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸価は
20、軟化点は173℃であつた。 実施例1〜6および比較例1〜3で得られた樹
脂の物性比較試験を行なつた。比較試験結果を第
1表に示す。
してすぐれた性能を有する油変性ロジンフエノー
ル樹脂の製法に関するものである。 従来より、オフセツト印刷インキ用ビヒクルと
しては、ロジンフエノール系樹脂が最も一般的に
使用されているが、印刷産業の発展に伴つて益々
印刷速度は高くなり、光沢、乾燥性(俗に、セツ
トともいわれる)をはじめ、インキの諸性能への
要求も高度なものへと変わつてきている。 そこで、こうした要求に対応すべく各種のタイ
プの樹脂が開発されている。 たとえば、脂肪族系溶剤に対する溶解性を向上
さすための各種石油樹脂変性ロジンフエノール系
樹脂の使用(特公昭46−27492号;同53−38113
号)や、ジシクロペンタジエン類による変性ロジ
ンフエノール系樹脂の使用(特開昭53−125494
号)などがそれであり、また印刷インキ特性を改
良する目的でα,β−不飽和多塩基酸を利用する
方法(特公昭46−11354号)とか、硬化ロジンを
利用する方法(特公昭45−40669号)なども報告
されてはいるが、これらのいずれもが印刷適性の
うち、個々の要求特性については満足すべき結果
を与えるものの、印刷インキ用ビヒクルとして最
も重要なる光沢とセツトとのバランスということ
になると未だに不充分であるといわなければなら
ない。すなわち、光沢の良好なるものはセツトが
遅く、逆にセツトの速いものは光沢が悪いという
難点があることである。 しかるに、本発明者らは上述した従来技術にお
ける難点を解消すべく、光沢およびセツトに関す
る諸要因の仔細なる検討の結果、印刷インキを被
印刷体に転移させたのちに固化したインキ成分中
において、顔料に対するビヒクルの量が多く、か
つ、分散性がよいほど光沢がよくなること、そし
て樹脂の軟化点が高いほどセツトが速くなること
を見出し、さらに進んで、こうした光沢とセツト
とを同時に満足させうる樹脂としては動植物油成
分を樹脂構造中に組込んだ油変性ロジンフエノー
ル樹脂が極めてすぐれていることを見出すに及ん
で、本発明を完成させるに到つた。 すなわち、本発明はフエノール類(a)、ホルムア
ルデヒド供給物質(b)、ヨウ素価100以上の動植物
油(c)(以下、これを油成分(c)と略記する。)、ロジ
ン類(d)、および一価アルコール(e−1)およ
び/または多価アルコール(e−2)(以下、こ
れらを総称してアルコール類(e)と略記する。)、お
よび必要により一塩基酸(f−1)および/また
は芳香族多塩基酸(f−2)(以下、これらを総
称して酸類(f)と略記する。)、および石油樹脂(g)と
を一括で反応させるか、あるいは上記したそれぞ
れロジン類(d)、アルコール類(e)、酸類(f)および石
油樹脂(g)の成分のうち相互にエステル縮合反応を
する成分の組合せにあつては、それら成分の使用
予定量の全量あるいは一部を予めエステル縮合さ
せて得られるエステル縮合物の形にした上で、残
りの成分を加えて反応せしめるかして、酸価30以
下で、かつ軟化点60℃以上となすことからなる動
植物油成分で変性された印刷インキ用油変性ロジ
ンフエノール樹脂の製造法を提供するものであ
る。 ここにおいて、本発明方法の実施に当つて使用
されるフエノール類(a)とはたとえばフエノール、
クレゾール、p−t−ブチルフエノール、p−オ
クチルフエノール、p−ノニルフエノールまたは
ビスフエノールAの如きフエノール類であり、フ
エノール類(a)に対する次記のホルムアルデヒド供
給物質(b)の過剰率はモル比で1.0〜2.5より好まし
くは1.5〜2.0とするのが適当であり、さらにフエ
ノール類(a)とホルムアルデヒド供試物質(b)との総
量は全樹脂形成成分の総量を100重量部としたと
き10〜35重量部、より好ましくは20〜30重量部と
するのが適当である。 35重量部を超えるときは当該成分(a)または(b)の
自己縮合物が増加するために、これを印刷インキ
に使用した場合には、インキの粘度が著しく高く
なるので好ましくなく、逆に10重量部未満である
ときは得られる樹脂の分子量が低くなり、しかも
後記の油成分(c)との反応分が低下することから、
インキの粘度は低くなりすぎ、さらにインキの耐
乳化性を低下しすぎるので好ましくない。 ここで、上記のホルムアルデヒド供試物質(b)と
して代表的なものを挙げればホルマリンまたはパ
ラホルムアルデヒドなどである。 また、前記した油成分(c)として代表的なものに
はトール油、綿実油、大豆油、サフラワー油、脱
水ヒマシ油、亜麻仁油、桐油、イカ油またはイワ
シ油などがあるが、このほかにもワニス化に一般
に用いられている重合油、たとえば亜麻仁油の二
ないし四量体またはそれ以上の重合体の如きもの
も使用することができるのは勿論である。 上記せる油成分(c)は単独で用いてもよいし、あ
るいは必要に応じて二種以上を混合して用いても
よい。そして当該成分(c)は全樹脂形成成分の総量
100重量部に対し5〜40重量部の範囲内で用いる
のが適当であり、より好ましくは5〜30重量部の
範囲内とするのが適当である。40重量部を超えて
使用されるときは、相対的に得られる樹脂中にお
ける未反応の油成分量を増えることにもなり、樹
脂の軟化点が低くなりすぎることにもなるから、
こうした樹脂を印刷インキ用樹脂の主成分として
使用した場合には、目的とする光沢とセツトとの
バランスの良好なものとはならないし、逆に5重
量部未満の場合には、この油成分(c)による変性の
効果は極めて少なくなるので好ましくない。他
方、当該成分(c)としては油のヨウ素価が100以上
であることを必要とするものであるが、このヨウ
素価が100未満であると、前記(a)および(b)成分か
ら生成されるレゾールフエノールや(d)成分などと
の反応性も乏しくなる結果、目的とする光沢とセ
ツトとのバランスの良好なるものが得られなくな
るので好ましくない。 さらに、前記したロジン類(d)として代表的なも
のを挙げればガムロジン、ウツドロジン、トール
油ロジンまたは硬化ロジンの如きロジン類であ
り、前記したアルコール類(e)としてはエチレング
リコール、ジエチレングリコール、プロピレング
リコール、ジプロピレングリコール、ブチレング
リコール、ネオペンチルグリコール、ヘキサンジ
オール、ヘキサントリオール、グリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパンまた
はペンタエリスリトールの如き多価アルコールで
あり、そしてヘキシルアルコール、ノニルアルコ
ールまたはオクチルアルコールの如き高級1価ア
ルコールであり、前記した酸類(f)とは安息香酸、
p−t−ブチル安息香酸、(無水)フタル酸、ト
リメリツト酸の如き一または多塩基酸である。通
常においては、これらの酸類(f)を特別に必要とす
ることはないが、とくに高分子量、かつ、高軟化
点の樹脂を設計する場合には有用である。また上
記したアルコール類のうちでも好ましくは三価以
上のアルコールである。 さらにまた、前記した石油樹脂(g)とは石油ナフ
サ熱分解で副生するC5留分であるイソプレン、
シクロペンタジエン、ジシクロペンタジエンや
C9留分であるスチレン誘導体インデンなどを重
合させて得られる、概して分子量500〜10000程度
の分布を持つた軟化点が70℃以上の脂肪族系、芳
香族系、脂環族系およびそれらの誘導体を含むも
のである。概して、かかる石油樹脂(g)の使用はワ
ニス化のさいの溶剤に対する溶解性および耐乳化
性を向上させるのに有効であるが、インキの光沢
には不良因子となることが多く、使用量としては
全樹脂形成成分の総量100重量部に対し30重量部
以下の範囲が適当である。 さらに、成分(c)、(d)、(e)、(f)および(g)なるエス
テル縮合性成分間の配合にあたつてはそれら成分
中に含まれる全カルボン酸に対する全水酸基の当
量比が0.7〜1.3となる割合であるのが好ましく、
より好ましくは0.9〜1.2の範囲である。 かかる当量比が1.3を超えるときは水酸基が過
剰になる結果、得られる樹脂が親水性となり、そ
のために印刷時に使用される湿し水により乳化さ
れ易くなつて実用に供しえなく、逆に0.7未満に
なるときは酸過剰となつて分子量が低くなるため
軟化点が下がりすぎるので好ましくない。 ここで、本発明方法を詳述すれば、まず前記し
たそれぞれフエノール類(a)、ホルムアルデヒド供
試物質(b)、油成分(c)、ロジン類(d)およびアルコー
ル類(e)を、さらには酸類(f)および/または石油樹
脂(g)を一括で、必要によりカルシウム、マグネシ
ウムまたは亜鉛などの水酸化物、酸化物あるいは
酢酸塩や三級アミンなどの如きすでに公知の触媒
を100〜10000PPM添加して、100〜160℃で1〜
9時間加熱反応せしめ、さらに200〜280℃の温度
で3〜10時間加熱反応せしめるのも一法であり、
あるいは成分(d)、(e)、(f)および(g)のうち相互にエ
ステル縮合しうる成分の組合せにあつては予めそ
の成分の全量あるいは一部のみを200〜260℃の温
度で加熱反応させ、次いで得られるエステル縮合
物に残りの成分、つまり(a)および(b)の両成分と成
分(c)、(d)、(e)、(f)および(g)のうち前記エステル縮
合物をうるときに使用しなかつた残りの成分の全
部あるいは任意に選ばれた1種以上の成分を加
え、必要により前記触媒を加えた上で100〜160℃
で1〜9時間加熱反応させ、さらに200〜280℃の
温度で3〜9時間加熱反応せしめるのも一法であ
る。 このようにして、本発明方法により得られる油
変性ロジンフエノール樹脂は、基本的には(1)半乾
性から乾性の動植物油(c)とロジン類(d)と、さらに
反応過程で生成されるレゾール型フエノール・ホ
ルムアルデヒド縮合物とのデイールスアルダー反
応による付加反応と、(2)ロジン類(d)などの成分中
のカルボキシル基とアルコール類(e)などの成分中
の水酸基とのエステル化による縮合反応とによ
り、これらの各成分が結合して生成する付加縮合
物であるとみることができる。 これに対し、従来のインキ用ワニスとしては、
ロジン変性フエノール樹脂に重合亜麻仁油を加え
て220〜240℃に加熱させたものが使用されている
が、かかるロジン変性フエノール樹脂の使用によ
る場合には、一般に、該樹脂を公知慣用の方法で
合成するさいに使用されるフエノール類とホルム
アルデヒドとのレゾール型付加縮合物が、ロジン
との反応のさいには既にクマロン環の形成〔たと
えば、三原一幸著「解説塗料科学」第49頁(1971
年)〕や該樹脂の自己縮合によりたとえばメチロ
ール基、メチレンエーテル基およびロジン中のア
ビエチン酸成分をもつ共役二重結合などの反応活
性基は消耗され、もはや後続する重合亜麻仁油の
如き油との反応は極めて少ないもので、油の殆ん
どが単に物理的に混合した形のものとなる。 こうした事実はゲル・パーミエーシヨン・クロ
マトグラフイ(GPC)による分子量分布の測定
結果が如実に物語るものであり、その一例を添付
図面として示すことにする。なお、このGPCに
よる測定は次の如き条件によつたものである。 測定機器:米国ウオーターズ社製200型 カラム:長さ4フイート、直径3/8インチ 充填物:「スタイラゲル」(米国ウオーターズ社
製) 本図面によれば、250℃において6時間という
非常に厳しい条件下でのクツキングを経たもの
(点線で表示)でさえ、依然として遊離の油が存
在するが、これに対し、本発品(実線で表示)は
遊離の油の存在は殆んど認められなく、しかも高
分子量域に分布が移つていることがわかる。 したがつて、上記のようなロジンフエノール樹
脂−重合亜麻仁油混合物ワニスをベースとするイ
ンキ印刷後に、遊離の油が紙に浸透し易くなり、
その結果セツトは速いが、光沢は低くなり易いと
いう欠点がある。 こうした欠点は、本発明方法に従つてロジンフ
エノール樹脂に油成分を化学反応で導入せしめる
ことにより解決することができるもので、もとよ
り本発明方法により得られる樹脂は該樹脂中には
油が殆んど含まれていないために、かかる樹脂を
用いてインキ化した場合にはそのビヒクルの紙へ
の浸透が少ないから、印刷物の光沢は極めて良
く、しかも油の酸化重合による架橋効果とも相俟
つて、軟化点の低い樹脂でも、セツトも速く、イ
ンキ塗膜の耐摩耗性、つまり、インキの耐刷性に
もすぐれたものが得られる。 また、本発明方法により得られる樹脂は、該樹
脂中に油が化合して均一に存在しているためであ
ろうか、顔料に対する湿潤性が著しく向上してい
るのも、この光沢を良くしている大きな因子であ
ると考えられる。 さらに、驚くべきことに、浸し水に対する乳化
挙動も極めて良く、つまり湿し水によつて乳化を
受け難く、インキの機上安定性が著しく向上され
た。 かくして、本発明の油変性ロジンフエノール樹
脂は、従来において一般に使用されているロジン
フエノール樹脂と同じように、印刷インキ用ヒビ
クルとして使用できるが、樹脂中に油が化学結合
によつて既に導入されていることから、改めて油
成分とのクツキングを必要としないことは勿論で
ある。すなわち、本発明の樹脂はそのまま溶剤に
溶かしてインキ化するか、または少量の重合亜麻
仁油を加えてインキ化するだけで足りるものであ
る。 さらに、本発明方法の特長を挙げると、公知慣
用の手法によりレゾール型フエノール樹脂と動植
物油とを150〜250℃で加熱クツキングして得られ
る従来型フエノールワニスはそれ自体、防錆塗料
などの用途にも有用なるも、印刷インキ用ワニス
としては光沢不良や湿し水に対し適当な乳化特性
に乏しくインキが固化するため印刷安定性不良と
なるほどの欠点を有し、他方、ロジン変性マレイ
ン酸樹脂(以下、ロジンエステルと略記する。)
と動植物油との加熱クツキングで得られる従来型
ワニスは光沢良好なるも、湿し水に対する水負け
がひどく、いずれのワニスも印刷インキ用ワニス
として実用に値しないものであるところ、これら
の両ワニスの特長と欠点とを都合よくカバーし合
つて印刷インキ用として有用な形として開発され
たものが、今日、印刷インキ用ワニスの主流をな
すロジン変性フエノール樹脂と動植物油とのクツ
キングワニスであるのであるが、上記したそれぞ
れフエノールワニスおよびロジン変性マレイン酸
ワニスに見られるワニス化方法を同時に実行すれ
ば、本発明方法によらずとも、本発明方法によつ
て得られるものと恰も同様の樹脂が本発明方法と
同様の簡便さで得られるかにも考えられるが、決
してそうではないことは前述した通りで、ロジン
フエノール樹脂と油のクツキングによつて印刷イ
ンキ用ワニスを得るという手法に展開されて今日
に至つており、しかも、依然としてそのままであ
る事実が如実に証明するものである。事実、通常
100℃以上なる軟化点の縮合の進んだそれぞれレ
ゾール型フエノール樹脂およびロジンエステルを
油と混合してこれらの三者を反応させることは、
まず第一に、溶融過程でのレゾール型フエノール
樹脂の自己縮合を抑制することが困難であり、よ
しんばなんらかの手法で自己縮合を抑制できたと
しても、すでにこのように縮合の進んだフエノー
ル樹脂であるがために得られる樹脂の粘度が高す
ぎてインキ用ワニスとして好ましいものではな
い。次に、フエノール樹脂とロジンエステル成分
とがブロツク状に導入された構造となつているた
めか、湿し水に対する印刷適性上の必要特性を保
持させることが困難なことである。 以上のごとく、本発明方法によつて得られる印
刷インキ用油変性ロジンフエノール樹脂は、今日
まで有効適切な手段を何んら提供しえなかつた印
刷インキの高光沢と速セツトという両特性を同時
に向上させることができるものである。 次に、本発明を実施例により具体的に説明する
ことにする。 以下、部とあるのは、特に断らぬ限り、すべて
重量基準であるものとする。 実施例 1 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、亜麻仁油100部、グリセ
リン50部、トリエチルアミン6部およびトルエン
100部を仕込み、均一に溶解したのちパラオクチ
ルフエノール200部、ホルムアルデヒド60部を加
え、100℃に3時間保持した。ついで系内のトル
エン及び水分を系外に除去しつつ4時間を要して
250℃に昇温して250〜260℃に保ち8時間縮合水
を除きながらエステル化反応を行なつた。得られ
た樹脂の酸価は20、軟化点は126℃であつた。 実施例 2 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンに、ロジン500部、亜麻仁油200部、ペン
タエリスリトール55部、トリエチルアミン6部お
よびトルエン100部を仕込み均一に溶解分散させ
たのち、パラオクチルフエノール230部およびホ
ルムアルデヒド70部を加え100℃に3時間保持し
た。ついで系内のトルエンと水分を除去しつつ4
時間を要して250℃に昇温して250〜260℃に保ち、
8時間縮合水を除去させながらエステル化反応を
行なつた。得られた樹脂の酸価は16、軟化点は94
℃であつた。 実施例 3 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、脱水ヒマシ油50部、グ
リセリン50部、トリエチルアミン6部およびトル
オール150部を仕込み均一に溶解させた後、パラ
オクチルフエノール200部およびホルムアルデヒ
ド50部を加えて、100℃に3時間保持した。つい
で系内のトルエンと水分を除去しつつ4時間を要
して250℃に昇温して、250〜260℃に保ち、8時
間縮合水を除去しながらエステル化反応を行なつ
た。得られた樹脂の酸価は22、軟化点は146℃で
あつた。 実施例 4 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500部、ヒマシ油200部、グリセ
リン50部、トリエチルアミン6部およびトリオー
ル100部を仕込み均一に溶解させた後、パラター
シヤリブチルフエノール225部およびホルムアル
デヒド75部を加え、100℃に3時間保持した。つ
いで系内のトルエンと水分を除去しつつ4時間を
要して250℃に昇温して250〜260℃に保ち、8時
間縮合水を除きながらエステル化反応を行なつ
た。得られた樹脂の酸価は16、軟化点は110℃で
あつた。 実施例 5 撹拌機、温度計を付した2の4ツ口フラスコ
にロジン500部、ヒマシ油200部およびグリセリン
50部を仕込み、5時間を要して250℃に昇温して
250〜260℃に保ち3時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた後、ただちに50℃に降温し
た。得られた樹脂(油変性ロジンエステル)の酸
価は47であつた。ついでトリエチルアミン6部と
トルエン100部とを追加しコルベンに還流器を付
し均一に溶解したのち、パラターシヤリブチルフ
エノール225部とホルムアルデヒド75部とを加え
100℃に3時間保持した。ついで系内のトルエン
と水分を除去しつつ4時間を要して250℃に昇温
して250〜260℃に保ち、6時間縮合水を除きなが
らエステル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸
価は20、軟化点は111℃であつた。 実施例 6 撹拌機、温度計、還流器を付した2の4ツ口
コルベンにロジン500g、亜麻仁油200部、ペンタ
エリスリトール55部、石油樹脂(クイントン
1325、日本ゼオンKK製)200部、トリエチルア
ミン6部およびトルエン200部を仕込み、均一に
溶解したのち、パラオクチルフエノール230部お
よびホルムアルデヒド70部を加え100℃に3時間
保持した。ついで系内のトルエン及び水分を系外
に除去しつつ4時間を要して250℃に昇温して250
〜260℃に保ち、8時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸価は
9、軟化点は115℃であつた。 比較例 1 ロジン500gを仕込んで160℃に昇温し、次いで
同温度に保ちながらレゾール型パラオクチルフエ
ノール・ホルムアルデヒド初期縮合物(ソリツド
分として)250gを滴下ロートより2時間を要し
て滴下し、滴下終了後も同温度に1時間保持し
た。さらに、これにグリセリン50gを加え、4時
間を要して250℃に昇温し、250〜260℃に12時間
縮合水を除きながらエステル化反応を行なつた。 かくして得られた樹脂の酸価は20、軟化点は
162℃であつた。 比較例 2 ロジン500gを仕込んで160℃に昇温し、次いで
同温度に保ちながらレゾール型パラターシヤリー
ブチルフエノール・ホルムアルデヒド初期縮合物
(ソリツド分として)300gを滴下ロートから2時
間を要して滴下し、滴下終了後も同温度で1時間
保持した。さらに、これにグリセリン50gを加
え、4時間を要して250℃に昇温し、250〜260℃
に保ちつつ12時間に亘つて縮合水を除きながらエ
ステル化反応を行なつた。 かくして得られた樹脂の酸価は22、軟化点は
172℃であつた。 比較例 3 ロジン500部、グリセリン50部、トリエチルア
ミン6部およびトリオール100部を仕込み均一に
溶解したのち、パラターシヤリブチルフエノール
225部とホルムアルデヒド75部を加え、100℃に3
時間保持した。ついで系内のトルエン及び水分を
除去しつつ4時間を要して250℃に昇温して250〜
260℃に保持して12時間縮合水を除きながらエス
テル化反応を行なつた。得られた樹脂の酸価は
20、軟化点は173℃であつた。 実施例1〜6および比較例1〜3で得られた樹
脂の物性比較試験を行なつた。比較試験結果を第
1表に示す。
ワニスの配合については、ロジン変性フエノー
ル45部および重合油25部、インキ溶剤〔日石5号
ソルベントを使用)30部を基準に、各実施例の油
変性ロジンフエノール樹脂の場合は、油変性量分
だけ動植物油を減じて配合し、他方、各比較例の
ロジン変性フエノール樹脂の場合は、250℃で1
時間クツキングを行つたが、各実施例の油変性ロ
ジンフエノール樹脂の場合には溶解するのみでこ
の段階でのクツキングは行なわずに、しかるのち
は各実施例および比較例の樹脂を用いた両ワニス
共に溶解させ、次いでクツキングせしめたのち
Alキレート1部を添加して160℃で1時間ゲル化
させてワニスとした。 〔インキの調製〕 3本のロールを用い、下記の配合割合で練肉し
て、インキを調製した。 「カーミン6B」(顔料) 20部 ワニス 65部 ワツクス 5部 5号ソルベント 必要量 ただし、5号ソルベントの使用量はタツク値を
11〜12に、かつ、フロー値を31〜33に調整するの
に必要な量である。 〔インキの貯蔵安定性〕 インキを室温で密閉容器中に1週間保存し、調
整時及び1週間後のフロー値の差をもつて安定性
の尺度とした。 〔光沢試験〕 インキ0.4mlをRIテスターにてアート紙に展色
したのち、20℃、65%RHで24時間調湿し、60゜−
60゜光沢計により測定した。 〔セツト試験〕 インキ0.4mlをRIテスターにてアート紙に展色
したのち、これをRIテスターローラーを用いて
アート紙へ重ねてインキの付着度を観察し、イン
キが付着しなくなるまでの時間(分)を測定し
た。
ル45部および重合油25部、インキ溶剤〔日石5号
ソルベントを使用)30部を基準に、各実施例の油
変性ロジンフエノール樹脂の場合は、油変性量分
だけ動植物油を減じて配合し、他方、各比較例の
ロジン変性フエノール樹脂の場合は、250℃で1
時間クツキングを行つたが、各実施例の油変性ロ
ジンフエノール樹脂の場合には溶解するのみでこ
の段階でのクツキングは行なわずに、しかるのち
は各実施例および比較例の樹脂を用いた両ワニス
共に溶解させ、次いでクツキングせしめたのち
Alキレート1部を添加して160℃で1時間ゲル化
させてワニスとした。 〔インキの調製〕 3本のロールを用い、下記の配合割合で練肉し
て、インキを調製した。 「カーミン6B」(顔料) 20部 ワニス 65部 ワツクス 5部 5号ソルベント 必要量 ただし、5号ソルベントの使用量はタツク値を
11〜12に、かつ、フロー値を31〜33に調整するの
に必要な量である。 〔インキの貯蔵安定性〕 インキを室温で密閉容器中に1週間保存し、調
整時及び1週間後のフロー値の差をもつて安定性
の尺度とした。 〔光沢試験〕 インキ0.4mlをRIテスターにてアート紙に展色
したのち、20℃、65%RHで24時間調湿し、60゜−
60゜光沢計により測定した。 〔セツト試験〕 インキ0.4mlをRIテスターにてアート紙に展色
したのち、これをRIテスターローラーを用いて
アート紙へ重ねてインキの付着度を観察し、イン
キが付着しなくなるまでの時間(分)を測定し
た。
第1図および第2図は本発明方法により得られ
る樹脂と従来の樹脂とのそれぞれの分子量分布を
示すゲル・パーミエーシヨン・クロマトグラフイ
ー(GPC)チヤートである。このうち、実線は
本発明の樹脂(油変性ロジンフエノール樹脂)の
一例を示すものであり、他方、二点鎖線はロジン
変性フエノール樹脂そのままを、点線はロジンフ
エノール樹脂と油とを250℃で6時間クツキング
させたものをそれぞれ示すものである。これら両
図はいずれも油成分として亜麻仁油を使用した場
合のもので、それぞれ第1図は油成分量が30%の
場合を、第2図は油成分量が40%の場合を示すも
のである。
る樹脂と従来の樹脂とのそれぞれの分子量分布を
示すゲル・パーミエーシヨン・クロマトグラフイ
ー(GPC)チヤートである。このうち、実線は
本発明の樹脂(油変性ロジンフエノール樹脂)の
一例を示すものであり、他方、二点鎖線はロジン
変性フエノール樹脂そのままを、点線はロジンフ
エノール樹脂と油とを250℃で6時間クツキング
させたものをそれぞれ示すものである。これら両
図はいずれも油成分として亜麻仁油を使用した場
合のもので、それぞれ第1図は油成分量が30%の
場合を、第2図は油成分量が40%の場合を示すも
のである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 (a) フエノール類、 (b) ホルムアルデヒド供給物質、 (c) ヨウ素価が100以上である動植物油、 (d) ロジン類、および (e) 一価アルコール(e−1)および/または多
価アルコール(e−2)を、さらに必要により
一塩基酸(f−1)、芳香族多塩基酸(f−2)
および石油樹脂(g)よりなる群から選ばれる1種
または2種以上を用い、上記(a)と(b)とを予め反
応させることなく、上記の(a)、(b)、(c)、(d)、お
よび(e)、必要により上記の(f−1)、(f−
2)および/または(g)を反応せしめることを特
徴とする、印刷インキ用油変性ロジンフエノー
ル樹脂の製法。 2 上記反応が、一括反応であることを特徴とす
る、特許請求の範囲第1項に記載された方法。 3 前記反応が、まず前記の(d)、(e)、(f)および(g)
成分のうち、相互にエステル縮合しうる成分の群
から選ばれる少なくとも2種を部分的にまたは全
面的にエステル縮合させたのち、次いでかくして
得られる予備縮合物に残余の成分を加えて一括し
て行なうものであることを特徴とする、特許請求
の範囲第1項に記載された方法。 4 前記反応が、予め前記の(c)と(d)とを部分的に
または全面的にエステル交換させたのち、次いで
かくして得られるエステル交換物に残余の成分を
加えて一括して行なうものであることを特徴とす
る、特許請求の範囲第1項に記載された方法。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55135184A JPS5761017A (en) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | Production of oil-modified resin phenol resin for printing ink |
| EP19810302492 EP0041838B1 (en) | 1980-06-05 | 1981-06-04 | Rosin-modified phenolic resin compositions and their production |
| DE8181302492T DE3173701D1 (en) | 1980-06-05 | 1981-06-04 | Rosin-modified phenolic resin compositions and their production |
| US06/302,850 US4398016A (en) | 1980-09-30 | 1981-09-16 | Process for producing a resin for printing ink, and a composition comprising said resin |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP55135184A JPS5761017A (en) | 1980-09-30 | 1980-09-30 | Production of oil-modified resin phenol resin for printing ink |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5761017A JPS5761017A (en) | 1982-04-13 |
| JPH0134278B2 true JPH0134278B2 (ja) | 1989-07-18 |
Family
ID=15145793
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP55135184A Granted JPS5761017A (en) | 1980-06-05 | 1980-09-30 | Production of oil-modified resin phenol resin for printing ink |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5761017A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6338132B1 (ja) * | 2017-09-29 | 2018-06-06 | 東洋インキScホールディングス株式会社 | 平版印刷インキ用樹脂および平版印刷インキ |
-
1980
- 1980-09-30 JP JP55135184A patent/JPS5761017A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5761017A (en) | 1982-04-13 |
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