JPH0135554B2 - - Google Patents

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JPH0135554B2
JPH0135554B2 JP54144573A JP14457379A JPH0135554B2 JP H0135554 B2 JPH0135554 B2 JP H0135554B2 JP 54144573 A JP54144573 A JP 54144573A JP 14457379 A JP14457379 A JP 14457379A JP H0135554 B2 JPH0135554 B2 JP H0135554B2
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chromaticity
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color television
comb
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Shii Fuaruuja Iibu
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一方の成分信号は主搬送波を変調
し、他方の成分信号はスペクトラムの一部におい
て主搬送波の側帯波とインターリーブした直角位
相変調副搬送波からなる直角位相変調カラーテレ
ビジヨン信号の成分信号を分離する方法および装
置に関し、特に、適応型な櫛形フイルタを用いる
ことにより、従来生じていたような分解損失に基
づく画質の劣化や色度輝度間のクロストークを生
ずることなく、色度輝度分離を行ない得るように
したものである。
従来、カラーテレビジヨン信号の伝送系および
信号形式の設計に際しては、同一の画像分解能を
得るのに、輝度情報と同程度に詳細な色度情報、
すなわち、色相や色飽和度の情報は、人間の視覚
からして必要としない、と考えられていた。すな
わち、人間の視覚は、分解能に関する限り、輝度
の変化に対しては極めて敏感であるから、一般
に、テレビジヨン信号の信号形式としては、例え
ばNTSC方式における4.2MHzのように、ほぼ4M
Hzの周波数帯域と輝度情報に提供している。一
方、輝度変化を伴わない色相や色飽和度の変化に
対しては、人間の視覚は、輝度の変化による分解
能の1/3乃至1/10程度の分解能で飽和してしまう
のであるから、搬送色信号に対しては、輝度情報
に提供した周波数帯域より格段に狭い周波数帯域
しか与えていない。例えば、NTSC方式において
は、色度信号のうち、信号が1.3MHzの周波数
帯域を有しているのに対し、Q信号の周波数帯域
は500KHzに過ぎない。搬送色信号に対するこの
ような周波数帯域制限の結果として、高域周波数
成分すなわち画像の微細部分は無色となり、色度
情報は大面積の部分にしか与えられていない。
しかして、テレビジヨン画像のドツト構造が目
につくのを防ぐために、NTSC方式カラーテレビ
ジヨン信号における色副搬送波周波数は
3579545MHzに選定されているので、色副搬送波
の側帯波は線走査周波数の奇数倍の周波数を有し
ており、その結果、搬送色信号の側帯波は輝度信
号の高域周波数成分に対してインターリーブの関
係にある。したがつて、一本の走査線に沿つて色
副搬送波から直接に生ずる連続したドツトすなわ
ち画素は、次の走査線に生ずるドツトすなわち画
素とインターリーブしており、色副搬送波によつ
て生じたかかるインターリーブパターンは、一般
に、白黒画像として見る場合にも目にはつくが気
にはならない程度のものとして許容されていた。
色副搬送波によつて生じたドツトパターンが気に
ならないとして許容されていた理由の一つとし
て、色副搬送波周波数が高いがために、ドツトが
互いに極めて接近して現われ、したがつて、画像
スクリーンから少し離れれば認められなくなる、
ということがある。すなわち、前述したように、
1本の走査線上のドツトは次の走査線上のドツト
とインターリーブしているので、少し離れれば一
層認められなくなる。さらに、一般の家庭用白黒
受像機においては、画像周波数帯域が比較的狭
く、したがつて上述したドツトパターンはもとも
と見えにくい、ということも理由の一つである。
さらにまた、テレビジヨン画像における色度情報
は、大抵、色飽和度が低く、テストパターンのカ
ラーバーのように十分に飽和した色彩画像を見る
ことは稀であるから、色副搬送波によつて生じた
ドツトパターンの強さが、そのドツトパターンが
重畳している周囲の輝度信号レベルより大きくは
ならない。すなわち、テレビジヨン画像における
色飽和度の平均値は20%程度とされている。した
がつて、走査線上に現われた色副搬送波によるド
ツトの明るさが、その周囲の輝度信号レベルの20
%を超えることは稀である。
カラーテレビジヨン受像機に表示されたカラー
画像においては、輝度信号スペクトラムの上端部
における色副搬送波の側帯波と高域成分輝度信号
とのインターリーブの関係が、色度信号レベルが
輝度信号レベルの20%を超えることのない低色飽
和度の静止カラー画像については、上述したよう
にうまく作用している。しかしながら、色度信号
レベルが高い部分が存在する場合には、上述した
ドツトパターンの信号レベルが輝度信号レベルを
超え、しかも、受像管の高ガンマ特性と相俟つ
て、飽和した部分の平均輝度が高レベルの方に移
動し、その結果として、例えば、高飽和度の赤
が、受像管画面ではピンクがかつて表示される。
それ故に、表示装置に供給して表示するに先立
ち、輝度信号から色副搬送波成分を波して除去
することが必須の要件とされている。
上述した色副搬送波成分の輝度信号からの除去
のために、従来、カラーテレビジヨン受像機に一
般に使用されている手段は、輝度信号の径路中
に、通常LCトラツプからなる帯域除去フイルタ
を設けて、その下側3dB減衰点を2.3MHz乃至
2.8MHzに設定することであり、その結果として、
入力画像信号の過渡波形における150ナノ秒の立
上りは250乃至300ナノ秒に劣化していた。したが
つて、従来のカラーテレビジヨン受像機において
は、画像分解能の重大かつ継続的な損失が生じて
おり、さらに、上述した帯域除去フイルタによ
り、自乗正弦波テストパルスを加えたときに得ら
れる高速度の過渡波形やパルス波形の後縁にはリ
ンギングが生じていた。
上述したような不完全な色度輝度分離技術を用
いたときに出くわすいま一つの問題は、高域成分
輝度信号が色度信号チヤンネルで復調され、色復
調回路において誤つて色度情報として取扱われる
ことである。その結果として、色度信号チヤンネ
ルから輝度信号成分を除去するのに簡単な帯域通
過フイルタを用いた場合には、急速な輝度変化に
は、その後にレインボーパターンが続いて現われ
ていた。
一方、輝度信号と色度信号とがインターリーブ
の関係にある複合スペクトラムから、最小限度の
画質劣化をもつて色度輝度分離を行なうものとし
て櫛形フイルタが従来から知られており、早くも
1930年には、エフ・グレイ(F・Gray)が米国
特許第1769920号明細書中において、音声信号帯
域程度の狭い個々のスペクトル幅をもつて、2種
類の互いに異なるテレビジヨン画像信号をインタ
ーリーブの関係に組合わせ得るようにした櫛形フ
イルタの利用について記述している。
ついで、高域成分輝度信号の間に色副搬送波成
分信号をインターリーブしたNTSC方式カラーテ
レビジヨン信号の出現に伴つて、カラーテレビジ
ヨン受像機における色度輝度情報の分離にグレー
フイルタの技術を取入れることが提案された。こ
のグレイフイルタの技術は、1970年11月24日付の
米国特許第3542945号明細書中にエヌ・ダブリ
ユ・パーカ(N.W.parker)が記述している。高
域成分輝度信号中に色度信号成分が散在した複合
画像信号の帯域波出力信号と1水平走査期間遅
延線と位相反転器とを通過した他の帯域波出力
信号とを加算器により組合わせることによつて一
種の櫛形フイルタを完成している。NTSC方式の
色副搬送波信号は連続した2本の走査線間におい
ては、水平同期パルスに関し、互いに180度だけ
位相がずれているので、上述した2種類の帯域
波出力信号における色副搬送信号成分は互いに加
算されるのに対し、連続した2本の走査線におけ
る輝度信号成分は元来同相であるから、それらの
輝度信号成分は上述の加算器において互いに逆位
相に組合わされて相殺され、したがつて、櫛形
波出力色度信号が得られる。バーカによる色度輝
度分離回路においては、上述のようにして分離し
た色度信号を位相反転することなく、輝度信号成
分と色度信号成分とよりなる入力複合カラー画像
信号に加算することにより、色度信号成分の逆位
相相殺を行なわせて分離出力輝度信号を得てい
る。パーカによるかかる構成の櫛形フイルタは、
色度信号レベルが低い静止カラー画像については
うまく動作する。しかしながら、カラーテレビジ
ヨン信号において垂直方向に色度信号が急激に変
化し、あるいは、色度信号にその他の動的変化が
生じた場合には、上述したパーカの櫛形フイルタ
によつては色副搬送波による前述したドツトパタ
ーンが消滅せず、瞬時的な位相シフトに基づいて
本当の画像からずれた収差や偽の画像がはつきり
と見え、その結果として、高域成分輝度信号と色
度信号とのインターリーブの関係が失なわれる。
上述した色度輝度分離の他の欠点は、1水平走査
期間遅延線の不完全動作に基づいて輝度信号の過
渡波形にリンギングやエコーが生ずることであ
り、かかる誤り波形は、櫛形フイルタを必要とし
ないとき、すなわち、カラー画像の色飽和度が低
いときにも目についた。
さらにまた、カラー画像信号の録画再生におけ
る時間軸誤差の補正のような特殊なテレビジヨン
技術の分野における櫛形フイルタの有用性につい
ては、本願出願人による、1972年7月4日付米国
特許第3674920号明細書および1973年10月9日付
米国特許第3764739号明細書に記載されている。
また、SMPTEジヤーナル(Joarnal)誌、第
86巻、第1号、1977年1月、第1頁乃至第5頁に
記載の「櫛形フイルタによる偽色度信号除去の改
良」と題する文献中において、アーサ・カイザー
(Arther Kaiser)が、色度信号の過渡期間中に
は、櫛形フイルタを一種のトラツプ回路の形態に
した通常の低域通過フイルタに置き換えるように
した色復調回路を提案している。このカイザの適
応型櫛形フイルタは、所期の目的に対しては幾分
の効果が得られたが、対角線状の色度信号過渡波
形に対してはあまり効果が得られず、しかも、上
述した文献の第9図に示されているようなカイザ
の回路を構成するには、当時極めて高価であり、
現在もなお極めて高価な4.2MHzの通過帯域幅を
有する広帯域遅延線を2個も使用する必要があつ
た。その結果として、かかるカイザの回路は、例
えばテレビジヨンスタジオのように、画像信号に
対する要求からして、色度輝度分離の遂行に高い
経費をかけることが認められている場合に限つて
用いられていた。また、このカイザの回路が有す
る他の欠点は、いわゆるスカロツピングすなわち
すだれ模様として知られているものであつて、色
成分の水平方向もしくは斜め方向の過渡期間中に
明るい縦の線が存在したときに、2個の遅延線を
使用して連続した2走査線間における色度信号の
櫛形波の残滓を縦方向に完全に除去するように
調整したときに発生する。
本発明の目的は、直角位相変調カラーテレビジ
ヨン信号における主搬送波を変調した信号からそ
の信号のスペクトルの一部にインターリーブの関
係に重畳している直角位相変調の副搬送波信号を
櫛形フイルタを用いて分離するとともに、併せて
付加的な櫛形波により主搬送波信号から副搬送
波信号の痕跡を除去することにある。
本発明の他の目的は、色度信号の櫛形波およ
び輝度信号の適応型櫛形波によりカラーテレビ
ジヨン信号からドツトパターンおよび偽信号歪み
を従来より格段に有効に除去することにある。
本発明のさらに他の目的は、櫛形フイルタを、
真に必要とするとき、すなわち、色飽和度が所定
の閾値レベルを超えたときにのみ使用するように
したスイツチング技術を用いて、低廉な1水平走
査期間遅延線を使用し得るようにするとともに、
低価格の櫛形フイルタを広範囲に亘つて採用し得
るようにすることにある。
本発明のさらに他の目的は、NTSC方式および
PAL方式のカラーテレビジヨン信号に対して同
様に良好に動作する適応型櫛形波系を提供する
ことにある。
本発明のさらに他の目的は、アナログ回路およ
びデイジタル回路に使用して同様に良好に適合す
る適応型櫛形波系を提供することにある。
直角位相変調カラーテレビジヨン信号における
色度情報と輝度情報との分離を行なう本発明の原
理的構成に使用する適応型櫛形フイルタには、ま
ず、直角位相変調カラーテレビジヨン信号を受入
れるための入力端子を設ける。その入力端子に接
続した色度分離回路には、1水平走査期間遅延し
た出力信号を取出す出力端子を備えるとともに、
本来、テレビジヨン信号の帯域波を行なうよう
にした低廉な狭帯域の遅延線を設ける。上述の入
力端子に接続した高域通過フイルタは、前記テレ
ビジヨン信号の高域成分を通過させて、前記遅延
線の出力端子に接続した入力端子を有する減算器
に供給し、その減算器から櫛形波した色度信号
を取出す。上述した櫛形フイルタには、前記色度
分離回路の出力端子に接続して分離した色度信号
を受入れるとともにその分離した色度信号の所定
閾値レベルを超えた部のみを取出すようにした閾
値回路を有する適応型輝度分離回路を設ける。前
記閾値回路の出力端子に接続した制限増幅器は、
前記閾値回路から取出された部分が前記所定閾値
レベルを超えたときにのみその閾値回路から取出
された部分と位相同期した振幅制限信号を取出
す。前記閾値回路と前記制限増幅器との出力端子
にそれぞれ接続した入力端子を有する加算回路を
も前記輝度分離回路に設ける。前記入力端子に接
続した遅延整合回路は、前記櫛形フイルタの入力
端子と前記加算回路の出力端子との間に生ずる信
号遅延に対応した固定の遅延を前記テレビジヨン
信号に付与する。前記遅延整合回路および前記加
算回路に接続した輝度減算回路は、前記遅延整合
回路の出力信号から前記加算回路の出力信号を減
算するものであり、その減算出力信号は、色度信
号が前記所定閾値レベルを超えたときにのみ色度
信号が除去されるようにした適応型の分離波輝
度信号となる。
輝度信号からの色度信号残留成分の除去は、所
望に応じ、櫛形波した輝度信号を相補的な帯域
通過フイルタおよび帯域除去フイルタに加え、そ
の帯域通過フイルタの方はスイツチを介して前記
加算回路に接続することによつて一層改善するこ
とができる。上述した色度帯域通過フイルタの出
力信号を整流器に供給し、その整流器の出力端子
を前記スイツチを制御する2入力制御論理回路の
一方の入力端子に接続する。また、櫛形波した
色度信号を他の整流器に供給し、その整流器の出
力端子を前記2入力制御論理回路の他方の入力端
子に接続する。したがつて、櫛形波した色度信
号と適応型櫛形波を施した輝度信号中の色度信
号残留成分とが同時に存在したときには、前記制
御論理回路が前記スイツチを開路させて前記加算
回路に対する前記帯域通過フイルタの接続を切離
し、前記帯域除去フイルタのみが前記加算回路に
接続されているようにする。
色度信号からの高域成分輝度信号の除去も、所
望に応じ、同様に構成した色度分離回路を2個直
列に接続することによつて一層改善することがで
きる。
本発明による色度輝度分離方法は、直角位相変
調カラーテレビジヨン信号における輝度信号から
の色度信号の分離を、前記カラーテレビジヨン信
号を1水平走査期間をおいて積算多重することに
よる前記カラーテレビジヨン信号の高域波およ
び同時遅延の各過程によつて行ない、前記カラー
テレビジヨン信号の高域波を行なうとともに、
その高域波出力信号と、高域波と同時に遅延
を施した高域波出力信号との差をとることによ
つて、櫛形波出力色度信号を取出す。
一方、輝度信号は、つぎの各過程により、上述
した櫛形波出力色度信号の所定閾値レベルを超
えた成分のみを除去することによつて順応的に分
離しかつ波する。
すなわち、櫛形波出力色度信号の前記所定閾
値レベルを超えた成分を増幅し、ついで、振幅が
制限され、位相および極性が上述した色度信号成
分増幅出力と一致しており、しかも、櫛形波出
力色度信号が前記閾値レベルを超えたときにのみ
現われるようにした信号を取出す。ついで、上述
の所定閾値レベルを超えた成分とその成分に対応
する上述の振幅制限信号とを加算して、櫛形波
出力色度信号が前記所定閾値レベルを超えたとき
にのみ現われる複合波形信号を形成する。ついで
前記カラーテレビジヨン信号を遅延させて、その
信号遅延を上述の複合波形信号の形成に対応させ
る。ついで、その複合波形信号から遅延を整合さ
せた前記カラーテレビジヨン信号を減算して、適
応型櫛形波分離出力輝度信号を取出す。
上述した本発明による色度輝度分離方法には、
つぎのようにして、色度信号の水平方向における
過渡期間中に現われる色度信号残留成分を輝度信
号径路から消去する過程をも設ける。すなわち、
櫛形波出力色度信号を帯域通過フイルタ出力と
帯域除去フイルタ出力とに分離し、帯域通過フイ
ルタ出力の方を、色度信号の水平方向における過
渡期間中にのみ開路するスイツチを介して、選択
的に断続させた状態で、それら双方のフイルタ出
力を加算することにより、上述した色度信号残留
成分の消去を行なう。
以下に図面を参照して実施例につき本発明の目
的、構成、作用および効果を詳細に説明する。
まず、本発明による適応型櫛形フイルタ10の
原理的構成を第1図に示す。図において、映像入
力端子12には、例えばカラーテレビジヨン受像
機内の映像検波器(図示せず)などの信号源から
の直角位相変調カラーテレビジヨン信号を供給す
る。画像入力端子12からのカラーテレビジヨン
信号を遅延線14に供給して1水平走査期間すな
わち63.556マイクロ秒の遅延を与える。この遅延
線14は、約2.5MHzおよび約4.7MHzの遮断周波
数をもつた帯域通過フイルタとしての機能も有し
ている。かかる遅延線14を構成するには、
PAL方式もしくはSECAM方式のカラーテレビジ
ヨン受像機に用いられているような、低価格で量
産に適した超音波ガラス遅延線が好適である。
上述した遅延線14からの1走査線遅延帯域
波出力信号を減算回路16に供給し、それと同時
に、入力端子12からの複合カラーテレビジヨン
信号を遅延調整回路18および高域通過フイルタ
20に順次に供給し、減算回路16に供給する第
2の入力信号として、1走査線期間の遅延は施し
ていないが波過程による遅延を整合させた高域
波出力信号を形成する。したがつて、減算回路
16に供給した上述の2入力信号は、画像面上で
1走査線だけ距つている。
遅延調整回路18は、入力カラーテレビジヨン
信号が通過するタイミングを調整して、上述した
ように、減算回路16に供給する2入力信号が正
確に1走査線だけ距つたタイミングを有するよう
にしており、また、高域通過フイルタ20は、入
力カラーテレビジヨン信号から低域成分輝度信号
を除去している。
上述の減算回路16においては、遅延線14と
高域通過フイルタ20とからの2入力信号間の減
算を行ない、入力複合カラーテレビジヨン信号に
おける色度信号成分については、2入力信号を、
互いに逆位相であるから、加算的に結合させ、一
方、輝度信号成分については、2入力信号を、互
いに同相であるから、相殺させる。このようにし
て、減算回路16からの出力線22には、減算回
路16の作用により、静止した輝度信号成分が相
殺されるとともに色度信号成分は加算された櫛形
波出力色度信号が取出される。
前述したように、色度信号の径路に低価格の超
音波遅延線を使用した場合には、かかる超音波遅
延の作用が不完全であるがために、上述した輝度
信号成分の相殺除去が完全には行なわれない。そ
の結果として、色度信号の過渡変化に引続く輝度
信号の著しいリンギングが色度信号の径路中に現
われ、したがつて、入力複合カラーテレビジヨン
信号から上述した櫛形波出力色度信号を、不用
意にそのまま減算すると、その結果として得られ
る櫛形波出力輝度信号の径路中にも、その著し
いリンギングが現われることになる。従来は、か
かる問題が生ずるのを避けて、上述した低価格の
遅延線の替りに、高性能ではあるが極めて高価な
遅延モジユールを用いていた。これに対し、本発
明は、上述したリンギング発生の問題を、高価な
高性能遅延素子を用いることなく、解決したもの
である。
すなわち、上述した出力線22に現われた櫛形
波出力色度信号を閾値増幅回路24に供給し、
櫛形波出力色度信号のうち、その閾値増幅回路
24によつて設定した所定の閾値振幅を超えた部
分のみを増幅する。その閾値増幅回路24からの
出力線26を、制限増幅器28に接続するととも
に、加算回路30の一方の入力端子にも接続す
る。制限増幅器28からは、閾値回路24から櫛
形波出力色度信号の所定閾値レベルを超えた部
分が取出される度毎に、その部分と同一の位相お
よび極性を有する振幅制限出力信号が取出され
る。その制限増幅器28からの出力線29は、加
算回路30の他方の入力端子に接続してある。そ
の加算回路30は、制限増幅器28からの方形波
パルスと、閾値回路24から前記所定の閾値レベ
ルを超えた部分の櫛形波出力色度信号が取出さ
れたときに得られる所定閾値レベル超過の櫛形
波出力色度信号とを結合させる機能を有してい
る。したがつて、出力線22に現われる第2図a
の波形Aを有する櫛形波出力色度信号中に存在
する輝度信号残留成分は、加算回路30からの出
力端子31に現われた第2図dの波形Dを有する
櫛形波出力色度信号からは、それらの櫛形波
出力色度信号がいずれも所定の閾値レベルを超え
ていないのであるから、消滅しており、一方、所
定の閾値レベルを超えた櫛形波出力色度信号
は、閾値回路24、制限増幅器28および加算回
路30の作用により除去される。
さらに、入力端子12からの複合カラーテレビ
ジヨン信号を遅延整合回路32を介して色度減算
回路34に供給するとともに、加算回路30から
の加算出力信号をもその色度減算回路34に供給
して遅延整合回路32からの複合カラーテレビジ
ヨン信号から減算する。この色度減算回路34
は、閾値回路24において行なわれたと同様にし
て色度信号が所定の閾値レベルを超える度毎に、
その色度信号から所定の閾値レベルを超えた部分
を相殺除去するような機能を有している。また、
遅延整合回路32は、入力端子12からの複合カ
ラーテレビジヨン信号を遅延させて、色度減算回
路34により加算回路30からの加算出力信号
と、適切な時間関係を保持した状態で、結合させ
るようにする。したがつて、色度減算回路34の
出力端子36には、適応型櫛形波出力輝度信号
が得られる。第1図に示した上述の適応型櫛形フ
イルタは、色度信号の振幅が、好ましくは約
10IRE単位に設定する所定の閾値レベルを超えた
ときにのみ輝度分離櫛形フイルタを作動させるよ
うな機能を有しており、かかる機能を有する櫛形
フイルタ10は、色度信号と輝度信号とがインタ
ーリーブしているがために生じたドツトパターン
については、人間の視覚は、そのドツトパターン
のレベルが、約10IRE単位と認められるある閾値
レベルを超えたときにのみ、知覚し得る、という
認織を前提条件としている。したがつて、第1図
に示した色度輝度分離系において、ドツトパター
ンのレベルが0から約10IRE単位の間にあれば、
閾値回路24が色度信号を通過させず、さらに、
10IRE単位以下のレベルのドツトパターンは知覚
されないのであるから、そのとき表示されるカラ
ー画像は人間の視覚を満足させることができ、色
度信号の径路に残留した残度信号成分が輝度信号
の過渡波形を劣化させることもない。
第1図に示した色度輝度分離系の動作を第2図
に示す信号波形について説明すると、櫛形波出
力色度情報信号の1サイクルは同図aの波形Aに
示すようになり、この波形Aの櫛形波出力色度
信号が閾値回路24の出力端子26に現われる。
第2図bに示す波形Bは、波形Aの櫛形波出力
色度信号から所定閾値レベル以下の部分を除去し
た波形を表わし、したがつて、波形Aの正弦波に
おけるピークの部分のみが波形Bのように残つた
ものであるが、その位相は波形Aと同じである。
さらに、制限増幅器28の出力信号は、第2図c
に示す波形Cのようになり、この波形Cは、波形
Bと同一位相、同一極性であつて、互いに反対極
性を有する2個の方形波をなしている。また、加
算回路30からの加算出力信号は、第2図dに示
すように、波形Bと波形Cとを組合わせた波形D
をなしている。
つぎに、第1図に示した構成の櫛形フイルタの
動作は、第2図e,fおよびgに示した各特性曲
線を解析すれば一層よく理解することができる。
すなわち、第2図eおよびfに示す各特性曲線に
おいては、横軸に入力色度信号振幅のレベル、す
なわち、減算回路16の出力線22に現われた色
度信号振幅のレベルを表わし、縦軸に出力色度信
号振幅のレベルを表わしてある。第2図eに示す
特性曲線において、実線で表わした斜めの特性曲
線Aは、出力色度信号の振幅が入力色度信号の振
幅に完全に比例していることを示す波形Aに対応
したものであり、破線で表わした斜めの特性曲線
Bは、出力色度信号の振幅が所定の閾値レベルT
を超えた部分の入力色度信号の振幅に比例してい
ることを示す波形Bに対応したものであり、制限
増幅器28の出力信号は、破線Cで示すように、
閾値レベルTで直ちに立上り、入力色度信号の振
幅がその閾値レベルTを超えても一定の出力レベ
ルが保持されている。
つぎに、第2図fに示す特性曲線においては、
輝度信号と色度信号とを加算した複合信号の特性
曲線を破線Eで示し、加算回路30からの加算出
力信号の特性曲線を実線Dで示し、入力色度信号
の振幅が所定の閾値レベルを超えたときには加算
出力信号の振幅が入力色度信号の振幅に比例し、
入力色度信号の振幅が所定の閾値レベルに達しな
いときには加算出力信号の振幅が零であることを
表わしている。
つぎに、色度減算回路34の動作は、第2図g
に示す特性曲線を参照すればよく理解することが
でき、図示の特性曲線においては、櫛形波出力
輝度信号の径路に現われた色度信号残留成分の振
幅を縦軸に表わし、入力色度信号の振幅を横軸に
表わしてあり、色度減算回路34の減算出力信号
の理想的な特性曲線を破線Fで示してあるが、実
際の特性曲線は、所定の閾値レベルTを超えた部
分の入力色度信号に対しても極めて小さい振幅の
出力色度信号が現われるように表わしたうねつた
実線Fのとおりとなる。なお、色度信号遅延用1
走査線期間遅延線の動作不良に基づいて生ずる輝
度信号のリンギングは、視覚的には感知されな
い。
以上の説明においては、本発明による上述の櫛
形フイルタ10をNTSC方式カラーテレビジヨン
信号における色度信号と輝度信号との分離に適用
する場合について述べたが、本発明による櫛形フ
イルタは、遅延線14における信号遅延時間を2
走査線期間に延長するだけで、容易に、PAL方
式カラーテレビジヨン信号における色度輝度分離
にも適用することができる。さらにまた、当業者
が容易に想到し得るように、この詳細説明におい
てはアナログ技術を用いるものとして述べる本発
明による櫛形フイルタの各構成要素は、デイジタ
ル技術およびデイジタル回路装置を用いても容易
に構成することができる。
さて、前述した閾値回路24、制限増幅器28
および加算回路30の具体的回路構成の例を第3
図につき説明すると、図示の回路構成において
は、前述した櫛形波出力色度信号を、出力線2
2を介し、閾値回路24の入力信号として供給す
る。その出力線22は、ブロツクコンデンサ40
およびタイミング抵抗42を順次に介して位相反
転トランジスタ44のベースに接続してある。+
12ボルトの電圧電源線46と接地抵抗43との間
に接続した抵抗41からなる直列ベースバイアス
回路網は、ブロツクコンデンサ40と抵抗42と
の接続点に接続してある。PNPトランジスタか
らなる位相反転トランジスタ44は、エミツタを
エミツタ抵抗48を介して+12ボルト電圧電源線
46に接続してあり、また、コレクタを、エミツ
タ抵抗48と同一抵抗値のコレクタ抵抗52を介
して、−12ボルト電圧電源線50に接続してあり、
したがつて、位相反転トランジスタ44のコレク
タとエミツタとにそれぞれ現われる互いに逆位相
の信号の振幅はほぼ等しくなる。位相反転トラン
ジスタのエミツタ出力信号は、タイミング抵抗5
6を介して第1エミツタホロワトランジスタ54
のベースに供給してある。その第1エミツタホロ
ワNPNトランジスタ54は、コレクタを+12ボ
ルト電圧電源線46に直接に接続するとともに、
エミツタを負荷抵抗58を介して接地してある。
この第1エミツタホロワトランジスタ54からの
出力信号は、ブロツクコンデンサ60および接地
した負荷兼バイアス抵抗62を経由して、ピン端
子6を介し、モノリシツク集積化トランジスタ回
路66における第1トランジスタ64のベースに
供給してある。一方、位相反転トランジスタ44
のコレクタは、タイミング抵抗70を介して、第
2エミツタホロワトランジスタ68のベースに接
続してある。その第2エミツタホロワトランジス
タ68は、コレクタを直接に接地するとともに、
エミツタをブロツクコンデンサ74およびタイミ
ング抵抗76を順次に介して集積トランジスタ回
路66における第2トランジスタ78のベースに
接続してあり、その第2トランジスタ78の接地
したベースバイアス抵抗80をブロツクコンデン
サ70とタイミング抵抗76との接続点に接続し
てある。
一方、好ましくはRCA社製CA3046型集積回路
とする集積トランジスタ回路66には、4個のト
ランジスタ64,78,82および84を設けて
あり、それら4個のトランジスタ64,78,8
2および84は、2個ずつ組合わせて2個の差動
増幅器を構成しており、トランジスタ78と82
とのエミツタを互いに接続した出力端子をピン端
子3に接続して一方の差動増幅器を構成するとと
もに、トランジスタ64と68とのエミツタを互
いに接続した出力端子をピン端子11および8に
接続して他方の差動増幅器を構成してある。一
方、トランジスタ対78,82のコレクタを互い
に接続してピン端子1,5に接続するとともに、
トランジスタ対64,84のコレクタを互いに接
続してピン端子11,8に接続し、さらに、集積
トランジスタ回路66中の4個のトランジスタの
コレクタは、すべて、+12ボルト電圧電源線46
に直線に接続してある。また、トランジスタ82
と84とのベースは、互いに接続して集積トラン
ジスタ回路66のピン端子4,9に接続し、さら
に、抵抗86を介して+12ボルト電圧電源線46
に接続するとともに、抵抗88を介して接地して
ある。それらの抵抗86と88との抵抗比によつ
てトランジスタ82および84のベースに一定の
電圧を供給するようにし、もつて、トランジスタ
64と78とが直線増幅を開始する下限の閾値レ
ベルを設定する機能を付与している。なお、単一
モノリシツク集積回路66を使用することによ
り、それら4個のトランジスタがほぼ同一のホワ
ード伝達特性を有するようにしてある。
上述した2個の差動増幅器のうち、トランジス
タ78,82からなる一方の差動増幅器からの出
力信号は、ピン端子3に接続したエミツタ接続点
から取出して、タイミング抵抗90を介し、トラ
ンジスタ92のベースに供給してある。集積トラ
ンジスタ回路66のピン端子3から−12ボルト電
圧電源線50に向つて負荷抵抗94が接続してあ
る。また、トランジスタ92のエミツタは、抵抗
96を介して−12ボルト電圧電源線50に接続し
てあり、コンデンサ98および抵抗100よりな
る周波数補償回路網も、同じくトランジスタ92
のエミツタから接地点に向つて接続してある。さ
らに、トランジスタ92のコレクタは、負荷抵抗
102を介して+12ボルト電圧電源線46に接続
するとともに、タイミング抵抗104を介してエ
ミツタホロワトランジスタ106のベースに接続
してあり、そのエミツタホロワトランジスタ10
6は、コレクタを直接に+12ボルト電圧電源線4
6に接続するとともに、コレクタを抵抗108を
介して他のトランジスタ110のエミツタに接続
してある。なお、トランジスタ92と106とは
位相反転器として作用する。
トランジスタ110のエミツタは、抵抗112
を介して−12ボルト電圧電源線50に接続してお
り、また、そのトランジスタ110のエミツタに
は、集積トランジスタ回路66における第2のト
ランジスタ対64,84のエミツタ接続点からピ
ン端子10,7に取出した出力信号をも供給して
あり、その出力信号は、抵抗114を介してトラ
ンジスタ110のエミツタに供給される。なお、
このトランジスタ110は、集積トランジスタ回
路66における2個の差動増幅器からの出力信号
を組合わせる作用をなしている。また、トランジ
スタ対64,84は、互いに接続して、抵抗11
6を介し、−12ボルト電圧電源線50にも接続し
てある。さらに、トランジスタ110は、ベース
を低抵抗の発振抑圧抵抗118を介してほぼ直接
に接地するとともに、コレクタを、負荷抵抗12
0を介して+12ボルト電圧電源線46に接続し、
さらに、遅延整合抵抗122を介してエミツタホ
ロワ出力トランジスタ124のベースにも接続し
てある。そのエミツタホロワ出力トランジスタ1
24は、コレクタを直接に+12ボルト電圧電源線
46に接続するとともに、エミツタを負荷抵抗1
26を介して接地してある。なお、上述のように
構成した閾値設定回路24からの出力信号は、エ
ミツタホロワ出力トランジスタ124のエミツタ
に直接に接続する出力線26によつて取出す。
第1図に示したように、閾値回路24からの出
力線26は、制限増幅器28の入力端子に接続さ
れるとともに、加算回路30の一方の入力端子に
も接続されている。すなわち、第3図に示した回
路構成においては、その出力線26は、ブロツク
コンデンサ128およびタイミング抵抗130を
順次に介して、モノリシツク集積トランジスタ回
路134におけるトランジスタ132のベースに
接続されており、その集積トランジスタ回路13
4には、別に2個のトランジスタ136および1
38が設けてある。なお、接地抵抗140および
+12ボルト電圧電源線46に接続した抵抗142
よりなるベースバイアス回路網がブロツクコンデ
ンサ128とタイミング抵抗130との接続点に
接続してある。前述のトランジスタ132は、+
12ボルト電圧電源線46に直接に接続したコレク
タと、トランジスタ136のエミツタに並列に接
続したエミツタとを有しており、それら並列に接
続した2個のエミツタは、共通電流源として作用
するトランジスタ138のコレクタに接続してあ
る。
そのトランジスタ138は、エミツタを抵抗1
44を介して−12ボルト電圧電源線に接続すると
ともに、そのベースに、接地抵抗146および−
12ボルト電圧電源線50に接続した抵抗148よ
りなる抵抗回路網を接続することによつてバイア
スを付与してある。このトランジスタ138のベ
ースには、接地した側路コンデンサ150によつ
てデカツプリングを施してある。また、トランジ
スタ136は、ベースを発振抑圧用の低抵抗15
2を介して接地するとともに、コレクタを負荷抵
抗154を介して+12ボルト電圧電源線46に接
続してある。なお、モノリシツク集積トランジス
タ回路134は、好ましくは、RCA社製の
CA3018型もしくはCA3046型集積回路を用いて構
成する。
上述したような構成の制限増幅器28からの出
力線29は、トランジスタ136のコレクタから
ブロツクコンデンサ156およびバランス抵抗1
58を介したトランジスタ160のエミツタへの
接続により加算回路30に接続してある。また、
閾値回路24からの出力線26も、制限増幅器2
8からの出力線29に直列に接続したブロツクコ
ンデンサ156およびバランス抵抗158に対称
的に対応するブロツクコンデンサ161およびバ
ランス抵抗162を介してトランジスタ160の
エミツタに接続してある。
加算回路30のトランジスタ160は、エミツ
タを抵抗164を介して−12ボルト電圧電源線5
0に接続するとともに、ベースを帰還用低抵抗1
65を介して接地してあり、また、コレクタは、
負荷抵抗166を介して+12ボルト電圧電源線4
6に接続するとともに、隔離用兼遅延整合用低抵
抗170を介してエミツタホロワ出力トランジス
タ168のベースに接続してある。そのエミツタ
ホロワ出力トランジスタ168は、コレクタを直
接に+12ボルト電圧電源線46に接続するととも
に、可変抵抗174と直列の固定抵抗172を介
して接地してあり、その可変抵抗174の中間可
調整端子からは、ブロツクコンデンサ176およ
び抵抗178を順次に介して出力線31に可変振
幅の加算出力信号が取出される。その出力線31
は、第1図について前述したように、色度減算回
路34の減算入力端子に接続される。
ここで、再度第1図を参照すれば、遅延整合回
路32の、好ましくは、遅延時間約180ナノ秒の
遅延時間は、映像入力端子12から加算回路30
に到る信号径路における信号伝達の遅延に対応し
たものである。
つぎに、第4図の説明に移ると、図に示す付加
的回路構成要素は、第1図に示した櫛形フイルタ
10に接続すべきものであつて、輝度信号の径路
に現われた色度信号成分をさらに抑圧するのであ
り、特にこの輝度信号の径路においては、輝度信
号の高域成分に対する色度信号のインターリーブ
が完全には行なわれていない。かかる状態は、通
例、画像の垂直方向における色度の変化に基づい
て生ずる。第4図に示す付加的回路系統180
は、ドツトパターンが過度に現われたとき以外に
は、輝度信号の分解能を低下させることはない、
また、第4図示の回路系統180は、第1図示の
櫛形フイルタ10に関連して二様の動作特性を有
している。その第一は、画像の垂直方向における
色度の過渡的変化がない状態においては、ドツト
パターンが認められず、また、入出力間において
充分に広帯域の輝度信号が得られることであり、
その第2は、画像の垂直方向に色度の過渡的変化
が生じている期間においては、同時に輝度信号の
径路に色副搬送波周波数の近傍の過渡信号が現わ
れるとともに色度信号の径路にも過渡信号が現わ
れると、この回路系統180における信号帯域幅
が瞬間的に狭くなつて、輝度信号チヤンネルから
色度信号が切離されることである。しかし、この
第2の動作状態は、滅多に生ぜず、また、この第
2の動作状態が生じたときにも、通例色度の変化
と同時に生ずる輝度の垂直方向における過渡的変
化に惑わされるがために、さらにまた、隣接する
画像間の境界線がほぼ水平であるときに信号帯域
幅が制限されても人間の目には感じないがため
に、人間の視覚からして高い分解能は必要ではな
い。
しかして、第4図示の回路系統180には、第
1図示の櫛形フイルタ10の櫛形波輝度信号出
力線36に接続することによつて、櫛形波した
入力輝度信号が供給され、それと同時に、第1図
示の櫛形フイルタ10の櫛形波色度信号出力線
22に接続することによつて、櫛形波した入力
色度信号が供給される。出力線36からの櫛形
波入力輝度信号は、2個の相補的フイルタ、すな
わち、帯域通過フイルタ182および帯域除去フ
イルタ184に供給される。その帯域通過フイル
タ182は、色副搬送波情報および色副搬送波周
波数近傍の輝度情報を通過させるに適した帯域通
過特性を有しており、一方、その帯域除去フイル
タ184は、色度信号帯域を除去するとともに、
輝度信号の低域成分を通過させて加算回路186
に供給する。また、帯域通過フイルタ182は、
整流器190およびスイツチ192に接続した出
力線188を有している。その整流器190は、
スイツチ制御論理回路194に接続した出力端子
を有している。一方、出力線22からの櫛形波
入力色度信号は、整流器196により整流したう
えで、上述のスイツチ制御論理回路194に供給
される。そのスイツチ制御論理回路194からの
出力線198は、上述のスイツチ192に接続さ
れて、そのスイツチ192を駆動する。
第4図示の回路系統180の動作は、第5図に
示す各信号波形を参照すればよく理解することが
できる。すなわち、第1図示の櫛形フイルタ10
における映像入力端子12に現われる色副搬送波
信号を含めた入力画像信号は、第5図aに示す信
号波形を有している。また、出力線22から整流
器196の入力端子に供給する櫛形波入力色度
信号は、第5図bに示す信号波形Aを有してい
る。さらに、出力線36に現われて、10IRE単位
以上の色度信号は消去するも、10IRE単位以下の
色度信号は残した櫛形波入力輝度信号は、第5
図cに示す信号波形Fを有している。また、帯域
通過フイルタ182の波出力信号は、第5図d
に示す信号波形Gを有しており、その波出力信
号を整流器190により整流すると、第5図eに
示す信号波形Hのパルス信号となる。また、整流
器196により整流した櫛形波入力色度信号
は、第5図fに示す信号波形Jの方形波パルス信
号列となる。さらに、スイツチ192を駆動する
論理制御信号は、第5図gに示す信号波形Kのパ
ルス信号であり、そのスイツチ192からの出力
信号を加算器186により帯域除去フイルタ18
4からの波出力信号と組合わせると、色副搬送
波周波数の近傍が第5図hに示す信号波形Lのよ
うに一定の直流電位になつた信号が得られる。以
上のような第4図示の回路系統180において
は、第5図iに示す信号波形Nのように、色度情
報を完全に除去した複合映像信号が輝度信号出力
端子200に現われる。
上述したスイツチ制御論理回路194は、アン
ドゲートとして作用し、整流器190および19
6からそのアンドゲート194のゲート閾値レベ
ルを超えた整流出力信号が同時に供給される度毎
にスイツチ192を駆動して動作させ、そのスイ
ツチ192の動作により、帯域通過フイルタ18
2からスイツチ192を介して加算器186に到
る色度信号の通路が開路されるので、画像の垂直
方向の色度が変化している期間中には、輝度信号
の信号帯域が制限されて帯域除去フイルタ184
の帯域特性となる。このことは、第5図に示した
各信号波形、特に、信号波形G,H,J,K,L
およびNによつて模式的に表わされている。
つぎに、第6図に示すように、櫛形波による
色度信号の分離は、第1図につき前述した櫛形フ
イルタ10を重複して使用すれば一層よく改善す
ることができる。すなわち、第6図に示す回路系
統210においては、映像入力端子212に複合
映像信号を供給し、その映像入力端子212を、
1走査線期間の遅延時間を有する第1の遅延線2
14に接続してある。その第1の遅延線214の
出力端子は、第1の減算器216に接続してあ
る。映像入力端子212からの複合映像信号は、
第1の遅延調整回路218および第1の高域通過
フイルタ220を順次に介する径路によつても第
1の減算器216に供給されており、したがつ
て、第1の減算器216においては、高域通過
波出力映像信号と高域通過遅延出力映像信号との
差が得られ、第1段の櫛形フイルタの出力信号と
して、その第1段と同様に構成した第2段の櫛形
フイルタに供給される。その第2段の櫛形フイル
タには、第2の遅延線222、第2の減算器22
4、第2の遅延調整回路および第2の高域通過フ
イルタ228が設けてあり、櫛形波された色度
信号である第2の減算器224の出力信号が出力
端子230から取出される。第6図に示した上述
の回路系統210は、第1図に示した櫛形フイル
タ10について前述した色度信号櫛形波回路と
同様のものである、と理解すべきであるが、櫛形
波出力色度信号中に残留した輝度信号成分が、
二重の櫛形波過程により一層効果的に消滅され
るが故に、色度信号の櫛形波が一層効果的に行
なわれる点が第1図示の櫛形波回路とは相違し
ている。
以上において、本発明色度輝度分離装置および
方法の要旨を述べ、カラーテレビジヨン信号の処
理に適用した場合の実施例について図面につき説
明したが、本発明装置および方法は、この実施例
に限ることなく、各種の電気通信機器および電気
通信系の設計に際し、主搬送波の信号帯域の一部
においてその変調側帯波の間に直角位相変調副搬
送波信号がインターリーブの関係ももつて存在し
ている通信機器もしくは通信系には、いずれにも
同様に適用し得るものであることは、当業者の容
易に理解するところであろう。すなわち、本発明
の範囲はカラーテレビジヨン信号の処理のみに限
定される、と解釈すべきものは何もない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による色度輝度分離装置の基本
的構成の例を示すブロツク線図、第2図a〜gは
同じくその各部の信号波形および動作特性をそれ
ぞれ示す波形図および特性曲線図、第3図は同じ
くその一部の具体的構成の例を示す回路図、第4
図は第1図示の基本的構成に付加する本発明によ
る色度輝度分離装置の一部の構成例を示すブロツ
ク線図、第5図a〜iは同じくその各部の信号波
形をそれぞれ示す信号波形図、第6図は本発明に
よる色度輝度分離装置の基本的構成の他の例を示
すブロツク線図である。 14……帯域波遅延回路、16……減算回
路、18……遅延調整回路、20……高域通過フ
イルタ、24……閾値回路、28……制限増幅
器、30……加算回路、32……遅延整合回路、
34……色度減算回路、66,134……回路系
統、182……帯域通過フイルタ、184……帯
域除去フイルタ、186……加算器、190,1
96……整流器、192……スイツチ、214,
222……1走査線期間遅延線、216,224
……減算器、218,226……遅延調整回路、
220,228……高域通過フイルタ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 互いにインターリーブした色度側帯波および
    輝度側帯波を有する直角位相変調カラーテレビジ
    ヨン信号用の櫛形フイルタを用いた色度輝度分離
    装置において、前記直角位相変調カラーテレビジ
    ヨン信号を供給するフイルタ入力端子と、そのフ
    イルタ入力端子に接続して前記直角位相変調カラ
    ーテレビジヨン信号を帯域濾波するとともに1水
    平走査期間遅延させる帯域濾波遅延線手段、前記
    フイルタ入力端子に接続して前記直角位相変調カ
    ラーテレビジヨン信号の高域成分を通過させる高
    域濾波手段、前記帯域通過遅延手段および前記高
    域濾波手段に接続して色度分離差出力信号を形成
    する第1の減算器手段並びに前記フイルタ入力端
    子と前記高域濾波手段との間に接続して前記直角
    位相変調カラーテレビジヨン信号の前記高域成分
    が前記第1の減算器手段に到達する時間を前記帯
    域濾波遅延線手段の濾波遅延出力信号に対する時
    間関係に適合するように調整する遅延調整手段を
    有する色度分離回路手段と、前記第1の減算器手
    段の出力端子に接続して前記色度分離差出力信号
    のうち所定の閾値を超えた部分のみを取出す閾値
    回路手段、その閾値回路手段に接続して前記部分
    が前記所定の閾値を超えたときにのみ前記部分に
    位相同期した一定の出力レベルを有する方形波信
    号を取出す制限増幅器手段、前記閾値回路手段お
    よび前記制限増幅器手段の各出力を加算する加算
    回路手段、前記フイルタ入力端子および前記加算
    回路手段に接続して前記直角位相変調カラーテレ
    ビジヨン信号から前記加算回路手段の加算出力信
    号を減算して輝度分離差出力信号を形成する第2
    の減算器手段並びに前記フイルタ入力端子と前記
    第2の減算器手段との間に接続して前記直角位相
    変調カラーテレビジヨン信号が前記第2の減算器
    手段および前記加算回路手段の出力端子にそれぞ
    れ到達する時間を等しくする遅延整合手段を有す
    る適応型輝度分離回路手段とを設け、前記加算回
    路手段の加算出力信号を、前記色度分離差出力信
    号が前記所定の閾値を超えないときにはほぼ零と
    し、前記色度分離差出力信号が前記所定の閾値を
    超えたときには前記色度分離差出力信号にほぼ等
    しくするように前記方形波信号の前記一定の出力
    レベルを選定したことを特徴とする直角位相変調
    カラーテレビジヨン信号用の櫛形フイルタを用い
    た色度輝度分離装置。 2 特許請求の範囲第1項記載の色度輝度分離装
    置において、前記色度分離回路手段とほぼ同様に
    構成して直列に接続した他の色度分離回路手段を
    設けたことを特徴とする直角位相変調カラーテレ
    ビジヨン信号用の櫛形フイルタを用いた色度輝度
    分離装置。 3 特許請求の範囲第1項記載の色度輝度分離装
    置において、前記第2の減算器手段の出力端子に
    接続して前記輝度分離差出力信号中の残留色度成
    分を除去する帯域除去濾波手段と、前記第2の減
    算器手段の出力端子に接続して前記輝度分離差出
    力信号中の残留色度成分を通過させるように前記
    帯域除去濾波手段とほぼ相補的に構成した帯域通
    過濾波手段と、その帯域通過濾波手段に接続して
    前記残留色度成分を制御信号に応じ選択的に通過
    させるスイツチ手段と、前記帯域除去濾波手段お
    よび前記スイツチ手段に接続してそれらの手段か
    らの信号を結合させる加算器手段と、前記帯域通
    過濾波手段の出力端子に接続して第1の整流出力
    信号を形成する第1の整流器手段と、前記第1の
    減算器手段の出力端子に接続して第2の整流出力
    信号を形成する第2の整流器手段と、前記第1お
    よび前記第2の整流器手段に接続した入力端子並
    びに前記第1および前記第2の整流出力信号が論
    理的に同一であつたときに前記スイツチ手段に接
    続して前記制御信号を印加する出力端子を備えた
    論理ゲート回路とを有し、前記第1および前記第
    2の整流出力信号が同時に形成されたときに前記
    スイツチ手段が開路して前記帯域通過濾波手段を
    前記加算器手段から切離し、前記他の色度分離回
    路手段の出力端子に前記帯域除去濾波手段を通過
    した信号を供給することによつて、付加的な色度
    分離と輝度出力信号の濾波とを行うようにした第
    2の付加的な適応型輝度分離回路手段を設けたこ
    とを特徴とする直角位相変調カラーテレビジヨン
    信号用の櫛形フイルタを用いた色度輝度分離装
    置。 4 特許請求の範囲第1項記載の色度輝度分離装
    置において、前記帯域濾波遅延線手段により
    PALカラーテレビジヨン方式とした前記直角位
    相変調カラーテレビジヨン信号を2水平走査期間
    遅延させるようにしたことを特徴とする直角位相
    変調カラーテレビジヨン信号用の櫛形フイルタを
    用いた色度輝度分離装置。 5 互いにインターリーブした色度側帯波および
    輝度側帯波を有する直角位相変調カラーテレビジ
    ヨン信号用の櫛形フイルタを用いた色度輝度分離
    装置において、前記櫛形フイルタに、前記直角位
    相変調カラーテレビジヨン信号から色度成分信号
    を櫛形濾波して分離する色度成分分離手段と、前
    記色度成分信号が所定の閾値振幅を超えたときに
    前記色度成分信号を通過させる色度成分閾値手段
    とを設け、前記色度成分信号が前記閾値振幅を超
    えないときには前記直角位相変調カラーテレビジ
    ヨン信号を取出し、前記色度成分信号が前記閾値
    振幅を超えたときには前記直角位相変調カラーテ
    レビジヨン信号から前記色度成分信号を減算する
    ことにより櫛形濾波輝度信号を取出すようにした
    ことを特徴とする直角位相変調カラーテレビジヨ
    ン信号用の櫛形フイルタを用いた色度輝度分離装
    置。
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