JPH0139691B2 - - Google Patents
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- JPH0139691B2 JPH0139691B2 JP60178591A JP17859185A JPH0139691B2 JP H0139691 B2 JPH0139691 B2 JP H0139691B2 JP 60178591 A JP60178591 A JP 60178591A JP 17859185 A JP17859185 A JP 17859185A JP H0139691 B2 JPH0139691 B2 JP H0139691B2
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- resin
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Description
〔産業上の利用分野〕
この発明は石炭または鉱石の粒状物の粒状物か
らなる野積堆積物の表層を保護するための野積堆
積物表層コーテイング剤に関するものである。 〔従来の技術〕 前記野積堆積物の表層を保護し、粉塵の飛散や
雨水の浸透などを防止するための表層コーテイン
グ剤として、アクリル酸エステル樹脂のエマルシ
ヨンまたはアクリル酸エステルと酢酸ビニル、ス
チレン等の共重合物樹脂のエマルシヨンが用いら
れてきた。これらの薬剤は野積石炭等に直接散布
したり、あるいは表層を押し固めた後散布するよ
うな方法で使用されている(例えば特開昭58−
148443号)。 また樹脂のアニオン性エマルシヨンと樹脂のカ
チオン性エマルシヨンとの組合せ、または樹脂の
カチオン性エマルシヨンとアニオン性の水溶性樹
脂の組合せからなるものも提案されている。上記
のアニオン性またはカチオン性エマルシヨンはノ
ニオン性の樹脂をアニオン性またはカチオン性の
乳化剤で水性エマルシヨンとしたものであり、ま
たアニオン性の水溶性樹脂はポリアクリル酸ナト
リウムが使用されている。これらのエマルシヨン
等はそれぞれ反対電荷のものを組合せて使用する
ことにより、エマルシヨン破壊を行い、表面に固
結層を形成するものである(例えば特公昭49−
38524号)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このような従来の表層コーテイ
ング剤のうち、樹脂エマルシヨンを単独で使用す
るものは、薬剤が水性エマルシヨンであるため、
乾燥あるいは皮膜形成までにかなりの時間を要
し、薬剤散布直後の降雨に対しては全く雨水浸透
防止効果を発揮しないばかりでなく、その降雨に
より薬剤が流出し、乾燥後も固結層を形成せず、
散布した薬剤が無駄になつてしまうなどの問題点
があつた。 またエマルシヨン等を組合せて使用するものは
ノニオン性の樹脂により表層に固結層を形成する
ため、固結層が脆くて、撥水性も十分でなく、粉
塵の飛散および雨水の浸透の防止を十分に行うこ
とができないなどの問題点があつた。 この発明は上記問題点を解決するためのもの
で、固結層の形成が速く、散布直後に降雨があつ
ても固結層の形成が可能であり、形成される固結
層は強固で優れた撥水性を有する野積堆積物の表
層コーテイング剤を提供することを目的としてい
る。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、イオン性の構造単位を有する樹脂
のエマルシヨンと、前記イオン性と同じイオン性
またはノニオン性の構造単位を有する樹脂を前記
イオン性と逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂
エマルシヨンとを含有することを特徴とする石炭
または鉱石の粒状物からなる野積堆積物の表層コ
ーテイング剤である。 イオン性の構造単位を有する樹脂は、樹脂構造
中にカチオン性またはアニオン性の構造単位を有
する樹脂であり、カチオン基を有するモノマーの
重合体、および非イオン性の樹脂をカチオン変性
またはアニオン変性したものなどがある。イオン
性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨンはこれ
らの樹脂が水性エマルシヨンとして水に乳化した
ものである。 これらの樹脂のカチオン性の構造単位として
は、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルアクリレートの4級化合物、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートの4級化合物、メタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、2―ヒドロキシ―3―メタクリルオキシプロ
ピルメチルアンモニウムクロライド、ビニルピリ
ジン等、アニオン性の構造単位としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマール酸等があり、これらは1種
以上含まれていればよい。 上記樹脂はカチオン性またはアニオン性の構造
単位のほかに酢酸ビニルエステル、プロピオン酸
ビニルエステル、バーサチツク酸ビニルエステ
ル、ステアリン酸ビニルエステル、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エス
テル、フマール酸エステル、エチレン、ブタジエ
ン、クロロプレン、イソプロピレン、アクリロニ
トリル、スチレン、α―メチルスチレン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリルアマイド、メチ
ロールアクリルアマイド、グリシジルメタクリレ
ート等のノニオン性の構造単位を1種以上含むの
が好ましい。造膜性および皮膜の撥水性を良くす
るためには、炭素数3以上のアルキルを有するア
クリル酸エステルを含むのが好ましい。 これらの樹脂を水性エマルシヨンとして乳化す
る乳化剤としては、ノニオン性のものが好ましい
が、カチオン性の構造単位を有する樹脂に対して
はカチオン性のもの、またアニオン性の構造単位
を有する樹脂に対してはアニオン性のものでもよ
い。乳化剤としては界面活性剤や保護コロイドが
あげられる。 ノニオン性乳化剤としてはポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等、カ
チオン性乳化剤としては脂肪族炭化水素基を有す
る第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等、アニオン性乳化
剤としてはジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノー
ルアミン、高級アルコール硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物のナトリウム塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフエノールエーテル硫酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
トリエタノールアミン等があり、これらはそれぞ
れ1種以上の使用が可能である。また保護コロイ
ドとしてはポリビニルアルコールなどがあげられ
る。 樹脂中に含まれるカチオン性またはアニオン性
の構造単位の量は0.1〜20重量%が好ましく、ま
たエマルシヨン中のこれらの樹脂固形分の量は5
〜60重量%、乳化剤の量は0.1〜5重量%が好ま
しい。 逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂エマルシ
ヨンは、前記樹脂のイオン性と同じイオン性また
はノニオン性の構造単位を有する樹脂を前記イオ
ン性と逆のイオン性を有する乳化剤、例えばカチ
オン性の構造単位の場合はアニオン性乳化剤、ア
ニオン性の構造単位の場合はカチオン性乳化剤に
より樹脂が水性エマルシヨンとして乳化したもの
である。アニオン性乳化剤およびカチオン性乳化
剤としては、前に例示したものがそれぞれ1種以
上使用でき、これらは前記例示のノニオン性乳化
剤と組合せて使用することができる。これらの乳
化剤により乳化される樹脂としてはノニオン性の
構造単位を有するものが好ましいが、一部前記イ
オン性の構造単位を有する樹脂と同じイオン性の
構造単位を含んでいてもよい。これらのノニオン
性、カチオン性およびアニオン性の構造単位とし
ては前に例示したものがあり、それぞれ1種以上
含むことができる。エマルシヨン中の乳化剤の量
は0.1〜5重量%、樹脂固形分の量は5〜60重量
%が好ましい。 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨ
ンおよび逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂エ
マルシヨンは、それぞれの樹脂を前記乳化剤で水
に乳化して製造してもよいが、それぞれのモノマ
ーから乳化重合によつて製造するのが好ましい。
乳化重合の方法は、例えばイオン性の構造単位を
有する樹脂エマルシヨンの場合は、カチオン性ま
たはアニオン性のモノマーおよび非イオン性のモ
ノマーを前記乳化剤とともに、また逆のイオン性
の乳化剤で乳化した樹脂エマルシヨンの場合は、
非イオン性のモノマーおよび必要によりイオン性
のモノマーを逆のイオン性の乳化剤とともに、そ
れぞれ水中に撹拌分散し、N2ガスを吹込みなが
ら加温し、過酸化ベンゾイル、過硫酸塩、過酸化
水素等の触媒、またはこれらの酸化剤とチオ硫酸
ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤と
を組合わせたレドツクス触媒などを添加して乳化
重合を行い、水性エマルシヨンを得ることができ
る。 本発明で使用するイオン性の構造単位を有する
樹脂のエマルシヨン、および逆のイオン性の乳化
剤で乳化した樹脂エマルシヨンは、それぞれ常温
造膜性を有するものである。ここで常温造膜性と
は、エマルシヨンを清浄なスライドガラス板上に
塗布したとき、常温でも乾燥物が一様な連続皮膜
となることを意味する。造膜性を高め常温で連続
皮膜を形成させるために、可塑剤、造膜助剤およ
び他の造膜性樹脂等の成分を添加することもでき
る。 〔作用〕 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨ
ン、および逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂
エマルシヨンは、それぞれそのままで、または水
で適宜希釈して、コーテイングを行う石炭または
鉱石の粒状物の野積堆積物の表層に1〜2.5/
m2、樹脂固形分10〜200g/m2の割合で順次散布
し、表層において混合する。この場合どちらを先
に散布してもよいが、イオン性の構造単位を有す
る樹脂のエマルシヨンを先に散布するのが好まし
い。いずれの場合も先に散布したものがよく浸透
したのち、他方のものを散布する。また野積堆積
物の表層は填圧ローラ等により加圧成形したの
ち、薬剤の散布を行うのが望ましい。 双方のエマルシヨンが野積堆積物の表層で混合
すると、荷重の中和によつてエマルシヨンが破壊
するとともに、静電的な力で両者が相互に引き合
い、イオン性の構造単位および逆のイオン性の乳
化剤を介してそれぞれの樹脂が複合体を形成し
て、速やかに粗大粒子化し、ついで皮膜化する。
従つて野積堆積物表層における薬剤の歩留りが非
常に高くなり、また薬剤散布直後の降雨に対して
も薬剤の流出が少なくなる。乾燥後の皮膜は水不
溶性であり、これにより形成される固結層の強度
は大きく、撥水性も良好である。 〔発明の効果〕 この発明によれば、樹脂の構造単位および乳化
剤のイオン性を利用して野積堆積物表層で樹脂の
複合体を形成するため、固結層の形成が速く、散
布直後に降雨があつても固結層の形成が可能で、
形成される固結層は強固で優れた撥水性を有す
る。このため野積堆積物の表層を効率よく保護し
て、粉塵の飛散や崩れ、雨水の浸透などを防止で
きるなどの効果がある。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する。実施
例中%は重量%を示す。 (1) メタクリル酸メチル(MMA)30%、アクリ
ル酸ブチル(BA)55%、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート(DDA)10%、およびポリオ
キシエチレンアルキルエーテあ(HLB15―18)
(PEE)5%を常法により乳化重合し、固型分
40%のエマルシヨンを得た。 (2) メタクリル酸メチル30%、アクリル酸ブチル
55%、アクリル酸(AA)10%、およびアルキ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム(SNS)
5%を常法により乳化重合し、固型分40%のエ
マルシヨンを得た。 (3) 酢酸ビニル(VAc)45%、アクリル酸ブチ
ル50%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸ナトリウム(PES)5%を常法により乳化
重合し、固型分35%のエマルシヨンを得た。 (4) 酢酸ビニル45%、アクリル酸ブチル50%、ラ
ウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(LAC)5%を常法により乳化重合し、固型分
35%のエマルシヨンを得た。 (5) 直径10cm、高さ10cm、底には200meshの網を
張つた円筒形の容器にグーニエラ炭(2mm通過
分)を充填し、10%に希釈したエマルシヨンを
上記(1)、(3)(実施例1)および(2)、(4)(実施例
2)の組合わせで各2/m2散布した。またエ
マルシヨン散布3時間後に15mm/hrの強い人工
降雨に2時間曝し、固結層の状態を観察した。
結果を表1に示す。 (6) 比較例1として、上記(1)で製造したエマルシ
ヨンの10%希釈液を4/m2散布した場合、比
較例2として、(2)で製造したエマルシヨンの10
%希釈液を4/m2散布した場合、比較例3と
して、(3)で製造したエマルシヨンの10%希釈液
を4/m2散布した場合、比較例4として、(4)
で製造したエマルシヨンの10%希釈液を4/
m2散布した場合、比較例5として(3)、(4)の組合
わせで各2/m2散布した場合、比較例6とし
て、(1)で製造したエマルシヨンを2/m2散布
した後、分子量14万のポリアクリル酸ナトリウ
ム(PAANa)0.5%溶液を2/m2で散布した
場合、比較例7として(4)で製造したエマルシヨ
ンを2/m2散布した後、比較例6のポリアク
リル酸ナトリウム溶液を2/m2で散布した場
合の結果を表1に併記する。
らなる野積堆積物の表層を保護するための野積堆
積物表層コーテイング剤に関するものである。 〔従来の技術〕 前記野積堆積物の表層を保護し、粉塵の飛散や
雨水の浸透などを防止するための表層コーテイン
グ剤として、アクリル酸エステル樹脂のエマルシ
ヨンまたはアクリル酸エステルと酢酸ビニル、ス
チレン等の共重合物樹脂のエマルシヨンが用いら
れてきた。これらの薬剤は野積石炭等に直接散布
したり、あるいは表層を押し固めた後散布するよ
うな方法で使用されている(例えば特開昭58−
148443号)。 また樹脂のアニオン性エマルシヨンと樹脂のカ
チオン性エマルシヨンとの組合せ、または樹脂の
カチオン性エマルシヨンとアニオン性の水溶性樹
脂の組合せからなるものも提案されている。上記
のアニオン性またはカチオン性エマルシヨンはノ
ニオン性の樹脂をアニオン性またはカチオン性の
乳化剤で水性エマルシヨンとしたものであり、ま
たアニオン性の水溶性樹脂はポリアクリル酸ナト
リウムが使用されている。これらのエマルシヨン
等はそれぞれ反対電荷のものを組合せて使用する
ことにより、エマルシヨン破壊を行い、表面に固
結層を形成するものである(例えば特公昭49−
38524号)。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら、このような従来の表層コーテイ
ング剤のうち、樹脂エマルシヨンを単独で使用す
るものは、薬剤が水性エマルシヨンであるため、
乾燥あるいは皮膜形成までにかなりの時間を要
し、薬剤散布直後の降雨に対しては全く雨水浸透
防止効果を発揮しないばかりでなく、その降雨に
より薬剤が流出し、乾燥後も固結層を形成せず、
散布した薬剤が無駄になつてしまうなどの問題点
があつた。 またエマルシヨン等を組合せて使用するものは
ノニオン性の樹脂により表層に固結層を形成する
ため、固結層が脆くて、撥水性も十分でなく、粉
塵の飛散および雨水の浸透の防止を十分に行うこ
とができないなどの問題点があつた。 この発明は上記問題点を解決するためのもの
で、固結層の形成が速く、散布直後に降雨があつ
ても固結層の形成が可能であり、形成される固結
層は強固で優れた撥水性を有する野積堆積物の表
層コーテイング剤を提供することを目的としてい
る。 〔問題点を解決するための手段〕 この発明は、イオン性の構造単位を有する樹脂
のエマルシヨンと、前記イオン性と同じイオン性
またはノニオン性の構造単位を有する樹脂を前記
イオン性と逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂
エマルシヨンとを含有することを特徴とする石炭
または鉱石の粒状物からなる野積堆積物の表層コ
ーテイング剤である。 イオン性の構造単位を有する樹脂は、樹脂構造
中にカチオン性またはアニオン性の構造単位を有
する樹脂であり、カチオン基を有するモノマーの
重合体、および非イオン性の樹脂をカチオン変性
またはアニオン変性したものなどがある。イオン
性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨンはこれ
らの樹脂が水性エマルシヨンとして水に乳化した
ものである。 これらの樹脂のカチオン性の構造単位として
は、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジメチルアミノ
エチルアクリレートの4級化合物、ジメチルアミ
ノエチルメタクリレートの4級化合物、メタクリ
ルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミ
ド、2―ヒドロキシ―3―メタクリルオキシプロ
ピルメチルアンモニウムクロライド、ビニルピリ
ジン等、アニオン性の構造単位としては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、
マレイン酸、フマール酸等があり、これらは1種
以上含まれていればよい。 上記樹脂はカチオン性またはアニオン性の構造
単位のほかに酢酸ビニルエステル、プロピオン酸
ビニルエステル、バーサチツク酸ビニルエステ
ル、ステアリン酸ビニルエステル、アクリル酸エ
ステル、メタクリル酸エステル、マレイン酸エス
テル、フマール酸エステル、エチレン、ブタジエ
ン、クロロプレン、イソプロピレン、アクリロニ
トリル、スチレン、α―メチルスチレン、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、アクリルアマイド、メチ
ロールアクリルアマイド、グリシジルメタクリレ
ート等のノニオン性の構造単位を1種以上含むの
が好ましい。造膜性および皮膜の撥水性を良くす
るためには、炭素数3以上のアルキルを有するア
クリル酸エステルを含むのが好ましい。 これらの樹脂を水性エマルシヨンとして乳化す
る乳化剤としては、ノニオン性のものが好ましい
が、カチオン性の構造単位を有する樹脂に対して
はカチオン性のもの、またアニオン性の構造単位
を有する樹脂に対してはアニオン性のものでもよ
い。乳化剤としては界面活性剤や保護コロイドが
あげられる。 ノニオン性乳化剤としてはポリオキシエチレン
アルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキル
アリルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン
脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルア
ミン、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル等、カ
チオン性乳化剤としては脂肪族炭化水素基を有す
る第1級アミン塩、第2級アミン塩、第3級アミ
ン塩、第4級アンモニウム塩等、アニオン性乳化
剤としてはジアルキルスルホコハク酸ナトリウ
ム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ラウリ
ル硫酸アンモニウム、ラウリル硫酸トリエタノー
ルアミン、高級アルコール硫酸ナトリウム、ラウ
リル硫酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸ホル
マリン縮合物のナトリウム塩、ポリオキシエチレ
ンアルキルフエノールエーテル硫酸ナトリウム、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリ
ウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸
トリエタノールアミン等があり、これらはそれぞ
れ1種以上の使用が可能である。また保護コロイ
ドとしてはポリビニルアルコールなどがあげられ
る。 樹脂中に含まれるカチオン性またはアニオン性
の構造単位の量は0.1〜20重量%が好ましく、ま
たエマルシヨン中のこれらの樹脂固形分の量は5
〜60重量%、乳化剤の量は0.1〜5重量%が好ま
しい。 逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂エマルシ
ヨンは、前記樹脂のイオン性と同じイオン性また
はノニオン性の構造単位を有する樹脂を前記イオ
ン性と逆のイオン性を有する乳化剤、例えばカチ
オン性の構造単位の場合はアニオン性乳化剤、ア
ニオン性の構造単位の場合はカチオン性乳化剤に
より樹脂が水性エマルシヨンとして乳化したもの
である。アニオン性乳化剤およびカチオン性乳化
剤としては、前に例示したものがそれぞれ1種以
上使用でき、これらは前記例示のノニオン性乳化
剤と組合せて使用することができる。これらの乳
化剤により乳化される樹脂としてはノニオン性の
構造単位を有するものが好ましいが、一部前記イ
オン性の構造単位を有する樹脂と同じイオン性の
構造単位を含んでいてもよい。これらのノニオン
性、カチオン性およびアニオン性の構造単位とし
ては前に例示したものがあり、それぞれ1種以上
含むことができる。エマルシヨン中の乳化剤の量
は0.1〜5重量%、樹脂固形分の量は5〜60重量
%が好ましい。 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨ
ンおよび逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂エ
マルシヨンは、それぞれの樹脂を前記乳化剤で水
に乳化して製造してもよいが、それぞれのモノマ
ーから乳化重合によつて製造するのが好ましい。
乳化重合の方法は、例えばイオン性の構造単位を
有する樹脂エマルシヨンの場合は、カチオン性ま
たはアニオン性のモノマーおよび非イオン性のモ
ノマーを前記乳化剤とともに、また逆のイオン性
の乳化剤で乳化した樹脂エマルシヨンの場合は、
非イオン性のモノマーおよび必要によりイオン性
のモノマーを逆のイオン性の乳化剤とともに、そ
れぞれ水中に撹拌分散し、N2ガスを吹込みなが
ら加温し、過酸化ベンゾイル、過硫酸塩、過酸化
水素等の触媒、またはこれらの酸化剤とチオ硫酸
ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等の還元剤と
を組合わせたレドツクス触媒などを添加して乳化
重合を行い、水性エマルシヨンを得ることができ
る。 本発明で使用するイオン性の構造単位を有する
樹脂のエマルシヨン、および逆のイオン性の乳化
剤で乳化した樹脂エマルシヨンは、それぞれ常温
造膜性を有するものである。ここで常温造膜性と
は、エマルシヨンを清浄なスライドガラス板上に
塗布したとき、常温でも乾燥物が一様な連続皮膜
となることを意味する。造膜性を高め常温で連続
皮膜を形成させるために、可塑剤、造膜助剤およ
び他の造膜性樹脂等の成分を添加することもでき
る。 〔作用〕 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシヨ
ン、および逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂
エマルシヨンは、それぞれそのままで、または水
で適宜希釈して、コーテイングを行う石炭または
鉱石の粒状物の野積堆積物の表層に1〜2.5/
m2、樹脂固形分10〜200g/m2の割合で順次散布
し、表層において混合する。この場合どちらを先
に散布してもよいが、イオン性の構造単位を有す
る樹脂のエマルシヨンを先に散布するのが好まし
い。いずれの場合も先に散布したものがよく浸透
したのち、他方のものを散布する。また野積堆積
物の表層は填圧ローラ等により加圧成形したの
ち、薬剤の散布を行うのが望ましい。 双方のエマルシヨンが野積堆積物の表層で混合
すると、荷重の中和によつてエマルシヨンが破壊
するとともに、静電的な力で両者が相互に引き合
い、イオン性の構造単位および逆のイオン性の乳
化剤を介してそれぞれの樹脂が複合体を形成し
て、速やかに粗大粒子化し、ついで皮膜化する。
従つて野積堆積物表層における薬剤の歩留りが非
常に高くなり、また薬剤散布直後の降雨に対して
も薬剤の流出が少なくなる。乾燥後の皮膜は水不
溶性であり、これにより形成される固結層の強度
は大きく、撥水性も良好である。 〔発明の効果〕 この発明によれば、樹脂の構造単位および乳化
剤のイオン性を利用して野積堆積物表層で樹脂の
複合体を形成するため、固結層の形成が速く、散
布直後に降雨があつても固結層の形成が可能で、
形成される固結層は強固で優れた撥水性を有す
る。このため野積堆積物の表層を効率よく保護し
て、粉塵の飛散や崩れ、雨水の浸透などを防止で
きるなどの効果がある。 〔実施例〕 以下、本発明の実施例について説明する。実施
例中%は重量%を示す。 (1) メタクリル酸メチル(MMA)30%、アクリ
ル酸ブチル(BA)55%、ジメチルアミノエチ
ルアクリレート(DDA)10%、およびポリオ
キシエチレンアルキルエーテあ(HLB15―18)
(PEE)5%を常法により乳化重合し、固型分
40%のエマルシヨンを得た。 (2) メタクリル酸メチル30%、アクリル酸ブチル
55%、アクリル酸(AA)10%、およびアルキ
ルナフタレンスルホン酸ナトリウム(SNS)
5%を常法により乳化重合し、固型分40%のエ
マルシヨンを得た。 (3) 酢酸ビニル(VAc)45%、アクリル酸ブチ
ル50%、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
硫酸ナトリウム(PES)5%を常法により乳化
重合し、固型分35%のエマルシヨンを得た。 (4) 酢酸ビニル45%、アクリル酸ブチル50%、ラ
ウリルトリメチルアンモニウムクロライド
(LAC)5%を常法により乳化重合し、固型分
35%のエマルシヨンを得た。 (5) 直径10cm、高さ10cm、底には200meshの網を
張つた円筒形の容器にグーニエラ炭(2mm通過
分)を充填し、10%に希釈したエマルシヨンを
上記(1)、(3)(実施例1)および(2)、(4)(実施例
2)の組合わせで各2/m2散布した。またエ
マルシヨン散布3時間後に15mm/hrの強い人工
降雨に2時間曝し、固結層の状態を観察した。
結果を表1に示す。 (6) 比較例1として、上記(1)で製造したエマルシ
ヨンの10%希釈液を4/m2散布した場合、比
較例2として、(2)で製造したエマルシヨンの10
%希釈液を4/m2散布した場合、比較例3と
して、(3)で製造したエマルシヨンの10%希釈液
を4/m2散布した場合、比較例4として、(4)
で製造したエマルシヨンの10%希釈液を4/
m2散布した場合、比較例5として(3)、(4)の組合
わせで各2/m2散布した場合、比較例6とし
て、(1)で製造したエマルシヨンを2/m2散布
した後、分子量14万のポリアクリル酸ナトリウ
ム(PAANa)0.5%溶液を2/m2で散布した
場合、比較例7として(4)で製造したエマルシヨ
ンを2/m2散布した後、比較例6のポリアク
リル酸ナトリウム溶液を2/m2で散布した場
合の結果を表1に併記する。
【表】
【表】
(7) 次にグーニエラ炭1トンを円錐形に堆積し、
10%に希釈したエマルシヨン前記(1),(3)の組合
わせで各1.5/m2散布した(実施例3)。散布
5時間後に10mm/hrの人工降雨に2時間曝し、
その後1週間放置して乾燥させた後、再び20
mm/hrの人工降雨に1時間曝し、山形状の変化
を観察するとともに、表層下15cmの石炭をサン
プリングして含水率を測定した。結果を表2に
示す。 (8) 比較例8として薬剤無処理の場合、比較例9
として前記比較例1と同じ処理の場合、比較例
10として前記比較例2と同じ処理の場合の結果
を表2に併記する。
10%に希釈したエマルシヨン前記(1),(3)の組合
わせで各1.5/m2散布した(実施例3)。散布
5時間後に10mm/hrの人工降雨に2時間曝し、
その後1週間放置して乾燥させた後、再び20
mm/hrの人工降雨に1時間曝し、山形状の変化
を観察するとともに、表層下15cmの石炭をサン
プリングして含水率を測定した。結果を表2に
示す。 (8) 比較例8として薬剤無処理の場合、比較例9
として前記比較例1と同じ処理の場合、比較例
10として前記比較例2と同じ処理の場合の結果
を表2に併記する。
【表】
【表】
以上の結果より、実施例のものは比較例のもの
に比べて、強い固結層が速く形成され、撥水性も
良好で、降雨による亀裂や崩れが発生しないこと
がわかる。
に比べて、強い固結層が速く形成され、撥水性も
良好で、降雨による亀裂や崩れが発生しないこと
がわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシ
ヨンと、前記イオン性と同じイオン性またはノニ
オン性の構造単位を有する樹脂を前記イオン性と
逆のイオン性の乳化剤で乳化した樹脂エマルシヨ
ンとを含有することを特徴とする石炭または鉱石
の粒状物からなる野積堆積物の表層コーテイング
剤。 2 イオン性の構造単位を有する樹脂のエマルシ
ヨンは、カチオン性またはアニオン性の構造単位
およびノニオン性の構造単位を有する樹脂が乳化
剤により水に乳化したものである特許請求の範囲
第1項記載の野積堆積物の表層コーテイング剤。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17859185A JPS6239668A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 野積堆積物の表層コーテング剤 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17859185A JPS6239668A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 野積堆積物の表層コーテング剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6239668A JPS6239668A (ja) | 1987-02-20 |
| JPH0139691B2 true JPH0139691B2 (ja) | 1989-08-23 |
Family
ID=16051138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17859185A Granted JPS6239668A (ja) | 1985-08-15 | 1985-08-15 | 野積堆積物の表層コーテング剤 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6239668A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AT402731B (de) * | 1994-11-08 | 1997-08-25 | Vianova Kunstharz Ag | Wasserverdünnbare strassenmarkierfarben |
| JP6216230B2 (ja) | 2012-11-20 | 2017-10-18 | 株式会社クラレ | 粉塵飛散防止剤およびこれを用いた粉塵飛散防止方法 |
Family Cites Families (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6020424B2 (ja) * | 1976-05-21 | 1985-05-22 | 昭和油化株式会社 | 木製品表面保護塗布剤 |
| ZA824176B (en) * | 1981-07-06 | 1983-04-27 | Ici Plc | Polymer dispersions |
| JPS58147405A (ja) * | 1982-02-25 | 1983-09-02 | Nippon Paint Co Ltd | エマルション樹脂の製法 |
| JPS5984957A (ja) * | 1982-11-04 | 1984-05-16 | Showa Highpolymer Co Ltd | 水性多彩模様塗料 |
| JPS6047077A (ja) * | 1983-08-26 | 1985-03-14 | Nippon Carbide Ind Co Ltd | アク止用塗装剤 |
-
1985
- 1985-08-15 JP JP17859185A patent/JPS6239668A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6239668A (ja) | 1987-02-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| EXPY | Cancellation because of completion of term |