JPH0140103B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0140103B2 JPH0140103B2 JP56028429A JP2842981A JPH0140103B2 JP H0140103 B2 JPH0140103 B2 JP H0140103B2 JP 56028429 A JP56028429 A JP 56028429A JP 2842981 A JP2842981 A JP 2842981A JP H0140103 B2 JPH0140103 B2 JP H0140103B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cod
- less
- value
- steel
- inclusions
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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- Heat Treatment Of Steel (AREA)
Description
本発明は高COD値を有する高張力鋼に関する
ものである。 従来、鋼材の品質特性は溶接性のほかに主とし
て引張試験およびシヤルピー衝撃試験によつて評
価され、これらの値によつて使用条件等が決定さ
れることが多かつた。しかし、近年、脆性破壊発
生特性を切欠3点曲げ試験のCOD値で評価する
方法が考察され試験法の簡便さによつて広く普及
しつつある。 さらに、巨大構造物が社会、自然環境に与える
影響の大きさから鋼材に対し、切欠が存在する状
態での鋼材の破壊発生に対する抵抗度合を示す
COD試験が要求されることが多くなつてきた。
現在、優れたCOD値が要求されているのはおお
むね50Kg/mm2級ならびに60Kg/mm2級高張力鋼板で
ある。 COD試験においては通常元厚ままで試験する
ことになつているが、クラツク先端における破壊
発生点(通常板厚中心部)が板厚方向に強い塑性
拘束を受けるために、試験片の板厚が厚くなるほ
ど変形が平面歪状態に近づきCOD値が小さくな
る。つまりある要求されたCOD値を満足するた
めには、板厚が厚くなるほど困難を伴う。 平均値でみればほぼシヤルピー衝撃試験の良好
なものはCOD値も良好になる。このため高COD
を得る従来の手段はもつぱらシヤルピー値を高め
る従来公知の手段がとられてきた。ここに至り
COD値は最小値を採用するためシヤルピー値と
1対1の対応がないことが判明し、その対策が望
まれているものである。 しかして高COD値を得る手段として特開昭55
−79828が公知である。この方法はAlNによる細
粒化によつてCOD値を高めることを意図したも
のであるが、鋼材中に介在物、組織脆弱部、偏析
等による材質不均一部が存在しない場合には
COD値向上にとつて有効な手段となりうるが、
残念ながら鋼材中には前記する如き材質不均一部
が必ず存在しており、これらの対策を講じなけれ
ば安定して高いCOD値は得られない。 (問題点の解決手段) 本発明は以上の如き問題点を有利に解決するた
めなされたもので、その要旨とするところは、(1)
重量比にてC:0.15%以下、Si:0.05〜0.60%、
Mn:0.5〜2.0%、P:0.012%以下、S:0.003%
以下、Nb:0.02%以下、T、Al:0.01〜0.10%、
酸素:0.003%以下、Cu:0.5%以下、Ni:1.0%
以下、V:0.1%以下含有し、残部Feおよび不可
避不純物よりなる高COD値を有する高張力鋼。
(2)上記(1)の成分に更にCa:0.0005〜0.006%含有
し、残部Feおよび不可避不純物よりなる高COD
値を有する高張力鋼に関するものである。 すなわち本発明者らは、多数の実験の結果、得
られた知見にもとずき、最低値保証であるCOD
値を高めるためには、一般的に考えられる母材低
温靭性向上という平均値を高めることのみならず
バラツキを減少し極端に低い値を解消することの
2点が重要であることを解明した。このうち、平
均値については、シヤルピー衝撃試験値とほぼ対
応がつくため、従来のシヤルピー衝撃試験値向上
対策が利用できる。しかしバラツキ、つまり、極
端に低い値がでることに関しては、シヤルピー衝
撃試験値とは対応がつかない。そのため、従来に
ない新しい考え方を見い出す必要がある。 本発明者らはCOD値のバラツキは鋼板中の局
部的な不均質部に起因することを解明した。この
COD値に影響する局部的な要因を詳細に調べた
結果、応力除去焼鈍後のCOD亀裂先端部に粒界
破壊が現出すること、および、亀裂先端部にクラ
ツクの起点となる介在物や、延性を低下させる偏
析が存在することの相乗効果により低いCOD値
がもたらされ、たとえ、平均値が高くても、時々
低い値が得られ、結局この値が鋼材特性を支配し
てしまうことを知見したものである。 以上のことから本発明者らは応力除去焼鈍後の
COD破面の粒界破壊対策としての低P化、粒界
破壊対策、および母材低温靭性向上のための析出
脆化を押さえた範囲での微量Nbの添加(この微
量Nbの添加により、整粒な組織〔粒度No.で2番
以内の変動〕が得られCOD向上に効果がある。)
および、クラツク発生起点としての伸延介在物の
減少のための低S化、クラスター状介在物の減少
のための低O化、さらに伸延介在物、クラスター
状介在物の球状化による無害化の各対策を複合さ
せることにより、平均値の向上とバラツキの減少
が達成でき、COD値は大巾に向上することを見
出したものである。 さらにCOD値の向上をめざすためには、COD
値は最低値保証であるため、その値のバラツキを
最小限に押さえることが必要となつてくる。
COD値のバラツキの原因としては介在物の外に
成分偏析がある。偏析部は硬度が高く、また低温
変態組織になることによりもろくなり、延性も低
下するためCOD値が極端に低下する。偏析の評
価方法としてスラブをスラブ厚方向に0.5mmずつ
段削を行い、その各々について分析し、スラブ厚
方向の成分の偏析状況を調べる方法がよく使用さ
れる。 しかして、この方法で偏析度とCOD値の関係
を詳細に調査した結果Cの偏析度(ピーク値/平
均値)が1.5を境にして、それ以上になるとCOD
値の低下が著しくなることを確認した。これを第
1図に示す。つまりCOD値のバラツキを押さえ
るためにはこの偏析度を上記測定方法で1.5以下
にすることによりCOD値の更に一層の改善を可
能としたものである。 しかして偏析軽減の手段としては造塊材につい
ては上広鋳型の採用、連鋳材については電磁撹拌
の採用の他、造塊材、連鋳材の何れに対しても有
利に実施できる均熱拡散熱処理手段等がありこれ
らのうちから1つまたは複数の手段を組合せて実
施すれば良い。 本発明における成分限定理由は次の通りであ
る。Cは低い方が本発明の目的に好ましいが板厚
に応じて最低限の強度を確保するC量が必要であ
る。しかし0.15%を越えると溶接性、靭性が劣化
するので制限される。Siは0.05%以上は脱酸のた
め必要であるが、0.60%超では溶接性を劣化する
ことになる。 Mnは靭性を損わず強度を向上させるに有用な
元素でありそのため少くとも0.5%以上は必要で
ありそれが、2.0%超では溶接性が低下する。 PはCOD値に有害な元素である。板厚が50mm
以上の厚手鋼板では通常、溶接後に応力除去焼鈍
を行うが、P量が多いとこの溶接後の熱処理によ
り、粒界が脆化しCODの平均値低下一つの原因
となる。そこでPは0.012%以下に限定する。さ
らに望ましくは0.007%以下がよい。 Sは有害な元素である。S量が多いと圧延材で
は圧延方向にMns系介在物が長く伸延しCODの
平均値を低下させる。伸延介在物を減少させるた
めSは0.003%以下に限定する。 Nbは高張力化と靭性向上にとり有用な元素で
ある。Nbにより結晶粒の整粒化(粒度No.で2番
以内の変動)がはかられるが、0.02%を越える
と、厚手鋼板に適用される応力除去焼鈍により析
出脆化がおこりまた混粒ぎみとなりCODの平均
値が低下する。 Alは鋼を脱酸しかつ窒化物を形成し、細粒化
の作用を有する元素であり脱酸のために0.01%は
必要であるが、多くなると介在物が増加し清浄性
が損われるので上限を0.10%とした。 酸素は有害な元素であり、多くなると介在物が
増加し清浄性が損われ、バラツキが増大しCOD
値の低下をきたす。このため0.003%以下に限定
する。 本発明は上記の元素を基本成分とし、その他必
要に応じて以下の元素を1種または2種以上含有
する。 Cuは固溶して強度を高めるとともに耐候性を
増加させる元素であるが、量が増すと熱間脆性を
生じかつ溶接性を害するので上限を0.5%とした。 Niは低温靭性を改善するとももにCuを添加し
た場合生じる熱間脆性を防止する元素であるが高
価であるため1.0%を上限とした。 Vは析出強化により強度を上昇せしめる元素で
あるが、量が多くなると靭性を害するため0.10%
以下とした。 Caは圧延方向に長く伸延介在物やクラクラス
ター状介在物を球状化することで無害化しCOD
平均値の向上とバラツキの減少が同時に達成され
靭性向上がはかられる。有効に働くためには
0.0005%は必要で、0.006%以上では酸化物系介
在物が多くなり靭性、溶接性の点より好ましくな
い。 本発明による鋼は高破壊靭性が要求される巨大
鋼構造物(例えば海洋構造物、原子炉格納容器
等)用への使用に適し、ラインパイプ用にも適す
る。尚本発明は母材のCOD値の向上だけでなく
特に溶接部のCOD値向上に有用である。そして
この効果は入熱50000J/cm以下で顕著である。ま
た本発明鋼は通常の製鋼法、即ち転炉、電気炉お
よび真空溶解等により溶製されるものであり、普
通造塊のみならず連続鋳造法によつて製造しうる
ことは勿論である。得られた鋼塊、鋳片は従来公
知の圧延または鍛造によつて所定寸法まで減少さ
せられ必要に応じて焼ならし焼入れー焼戻しなど
の熱処理工程を経て提供される。 次に実施例を比較例とともに挙げる。 実施例 第1表に本発明鋼および比較のための従来の焼
ならし50Kg/mm2級および調質60Kg/mm2級高張力鋼
の化学成分と製造条件ならびに溶接部の限界
COD値を示した。なおCOD試験はASTME399の
方法による切欠3点曲げ試験片を用いて実施し
た。その結果からBS規格のDD19により限界
CODを求めた。
ものである。 従来、鋼材の品質特性は溶接性のほかに主とし
て引張試験およびシヤルピー衝撃試験によつて評
価され、これらの値によつて使用条件等が決定さ
れることが多かつた。しかし、近年、脆性破壊発
生特性を切欠3点曲げ試験のCOD値で評価する
方法が考察され試験法の簡便さによつて広く普及
しつつある。 さらに、巨大構造物が社会、自然環境に与える
影響の大きさから鋼材に対し、切欠が存在する状
態での鋼材の破壊発生に対する抵抗度合を示す
COD試験が要求されることが多くなつてきた。
現在、優れたCOD値が要求されているのはおお
むね50Kg/mm2級ならびに60Kg/mm2級高張力鋼板で
ある。 COD試験においては通常元厚ままで試験する
ことになつているが、クラツク先端における破壊
発生点(通常板厚中心部)が板厚方向に強い塑性
拘束を受けるために、試験片の板厚が厚くなるほ
ど変形が平面歪状態に近づきCOD値が小さくな
る。つまりある要求されたCOD値を満足するた
めには、板厚が厚くなるほど困難を伴う。 平均値でみればほぼシヤルピー衝撃試験の良好
なものはCOD値も良好になる。このため高COD
を得る従来の手段はもつぱらシヤルピー値を高め
る従来公知の手段がとられてきた。ここに至り
COD値は最小値を採用するためシヤルピー値と
1対1の対応がないことが判明し、その対策が望
まれているものである。 しかして高COD値を得る手段として特開昭55
−79828が公知である。この方法はAlNによる細
粒化によつてCOD値を高めることを意図したも
のであるが、鋼材中に介在物、組織脆弱部、偏析
等による材質不均一部が存在しない場合には
COD値向上にとつて有効な手段となりうるが、
残念ながら鋼材中には前記する如き材質不均一部
が必ず存在しており、これらの対策を講じなけれ
ば安定して高いCOD値は得られない。 (問題点の解決手段) 本発明は以上の如き問題点を有利に解決するた
めなされたもので、その要旨とするところは、(1)
重量比にてC:0.15%以下、Si:0.05〜0.60%、
Mn:0.5〜2.0%、P:0.012%以下、S:0.003%
以下、Nb:0.02%以下、T、Al:0.01〜0.10%、
酸素:0.003%以下、Cu:0.5%以下、Ni:1.0%
以下、V:0.1%以下含有し、残部Feおよび不可
避不純物よりなる高COD値を有する高張力鋼。
(2)上記(1)の成分に更にCa:0.0005〜0.006%含有
し、残部Feおよび不可避不純物よりなる高COD
値を有する高張力鋼に関するものである。 すなわち本発明者らは、多数の実験の結果、得
られた知見にもとずき、最低値保証であるCOD
値を高めるためには、一般的に考えられる母材低
温靭性向上という平均値を高めることのみならず
バラツキを減少し極端に低い値を解消することの
2点が重要であることを解明した。このうち、平
均値については、シヤルピー衝撃試験値とほぼ対
応がつくため、従来のシヤルピー衝撃試験値向上
対策が利用できる。しかしバラツキ、つまり、極
端に低い値がでることに関しては、シヤルピー衝
撃試験値とは対応がつかない。そのため、従来に
ない新しい考え方を見い出す必要がある。 本発明者らはCOD値のバラツキは鋼板中の局
部的な不均質部に起因することを解明した。この
COD値に影響する局部的な要因を詳細に調べた
結果、応力除去焼鈍後のCOD亀裂先端部に粒界
破壊が現出すること、および、亀裂先端部にクラ
ツクの起点となる介在物や、延性を低下させる偏
析が存在することの相乗効果により低いCOD値
がもたらされ、たとえ、平均値が高くても、時々
低い値が得られ、結局この値が鋼材特性を支配し
てしまうことを知見したものである。 以上のことから本発明者らは応力除去焼鈍後の
COD破面の粒界破壊対策としての低P化、粒界
破壊対策、および母材低温靭性向上のための析出
脆化を押さえた範囲での微量Nbの添加(この微
量Nbの添加により、整粒な組織〔粒度No.で2番
以内の変動〕が得られCOD向上に効果がある。)
および、クラツク発生起点としての伸延介在物の
減少のための低S化、クラスター状介在物の減少
のための低O化、さらに伸延介在物、クラスター
状介在物の球状化による無害化の各対策を複合さ
せることにより、平均値の向上とバラツキの減少
が達成でき、COD値は大巾に向上することを見
出したものである。 さらにCOD値の向上をめざすためには、COD
値は最低値保証であるため、その値のバラツキを
最小限に押さえることが必要となつてくる。
COD値のバラツキの原因としては介在物の外に
成分偏析がある。偏析部は硬度が高く、また低温
変態組織になることによりもろくなり、延性も低
下するためCOD値が極端に低下する。偏析の評
価方法としてスラブをスラブ厚方向に0.5mmずつ
段削を行い、その各々について分析し、スラブ厚
方向の成分の偏析状況を調べる方法がよく使用さ
れる。 しかして、この方法で偏析度とCOD値の関係
を詳細に調査した結果Cの偏析度(ピーク値/平
均値)が1.5を境にして、それ以上になるとCOD
値の低下が著しくなることを確認した。これを第
1図に示す。つまりCOD値のバラツキを押さえ
るためにはこの偏析度を上記測定方法で1.5以下
にすることによりCOD値の更に一層の改善を可
能としたものである。 しかして偏析軽減の手段としては造塊材につい
ては上広鋳型の採用、連鋳材については電磁撹拌
の採用の他、造塊材、連鋳材の何れに対しても有
利に実施できる均熱拡散熱処理手段等がありこれ
らのうちから1つまたは複数の手段を組合せて実
施すれば良い。 本発明における成分限定理由は次の通りであ
る。Cは低い方が本発明の目的に好ましいが板厚
に応じて最低限の強度を確保するC量が必要であ
る。しかし0.15%を越えると溶接性、靭性が劣化
するので制限される。Siは0.05%以上は脱酸のた
め必要であるが、0.60%超では溶接性を劣化する
ことになる。 Mnは靭性を損わず強度を向上させるに有用な
元素でありそのため少くとも0.5%以上は必要で
ありそれが、2.0%超では溶接性が低下する。 PはCOD値に有害な元素である。板厚が50mm
以上の厚手鋼板では通常、溶接後に応力除去焼鈍
を行うが、P量が多いとこの溶接後の熱処理によ
り、粒界が脆化しCODの平均値低下一つの原因
となる。そこでPは0.012%以下に限定する。さ
らに望ましくは0.007%以下がよい。 Sは有害な元素である。S量が多いと圧延材で
は圧延方向にMns系介在物が長く伸延しCODの
平均値を低下させる。伸延介在物を減少させるた
めSは0.003%以下に限定する。 Nbは高張力化と靭性向上にとり有用な元素で
ある。Nbにより結晶粒の整粒化(粒度No.で2番
以内の変動)がはかられるが、0.02%を越える
と、厚手鋼板に適用される応力除去焼鈍により析
出脆化がおこりまた混粒ぎみとなりCODの平均
値が低下する。 Alは鋼を脱酸しかつ窒化物を形成し、細粒化
の作用を有する元素であり脱酸のために0.01%は
必要であるが、多くなると介在物が増加し清浄性
が損われるので上限を0.10%とした。 酸素は有害な元素であり、多くなると介在物が
増加し清浄性が損われ、バラツキが増大しCOD
値の低下をきたす。このため0.003%以下に限定
する。 本発明は上記の元素を基本成分とし、その他必
要に応じて以下の元素を1種または2種以上含有
する。 Cuは固溶して強度を高めるとともに耐候性を
増加させる元素であるが、量が増すと熱間脆性を
生じかつ溶接性を害するので上限を0.5%とした。 Niは低温靭性を改善するとももにCuを添加し
た場合生じる熱間脆性を防止する元素であるが高
価であるため1.0%を上限とした。 Vは析出強化により強度を上昇せしめる元素で
あるが、量が多くなると靭性を害するため0.10%
以下とした。 Caは圧延方向に長く伸延介在物やクラクラス
ター状介在物を球状化することで無害化しCOD
平均値の向上とバラツキの減少が同時に達成され
靭性向上がはかられる。有効に働くためには
0.0005%は必要で、0.006%以上では酸化物系介
在物が多くなり靭性、溶接性の点より好ましくな
い。 本発明による鋼は高破壊靭性が要求される巨大
鋼構造物(例えば海洋構造物、原子炉格納容器
等)用への使用に適し、ラインパイプ用にも適す
る。尚本発明は母材のCOD値の向上だけでなく
特に溶接部のCOD値向上に有用である。そして
この効果は入熱50000J/cm以下で顕著である。ま
た本発明鋼は通常の製鋼法、即ち転炉、電気炉お
よび真空溶解等により溶製されるものであり、普
通造塊のみならず連続鋳造法によつて製造しうる
ことは勿論である。得られた鋼塊、鋳片は従来公
知の圧延または鍛造によつて所定寸法まで減少さ
せられ必要に応じて焼ならし焼入れー焼戻しなど
の熱処理工程を経て提供される。 次に実施例を比較例とともに挙げる。 実施例 第1表に本発明鋼および比較のための従来の焼
ならし50Kg/mm2級および調質60Kg/mm2級高張力鋼
の化学成分と製造条件ならびに溶接部の限界
COD値を示した。なおCOD試験はASTME399の
方法による切欠3点曲げ試験片を用いて実施し
た。その結果からBS規格のDD19により限界
CODを求めた。
【表】
本発明鋼A、B1、B2とも化学成分がすべて本
発明で限定する範囲内にはいつておりCOD値は
非常に高い。さらにB1、B2を比較することによ
りCa添加によりCOD値がさらに上昇することが
わかる。次に比較鋼EはNbが0.04%となりCOD
値が低い。さらに比較鋼FはNbが含有されてい
ないため、比較鋼GはSが本発明の限界範囲より
高いため比較鋼H1、H2はPが本発明の限界範囲
より高いため比較鋼IはOが本発明の限定範囲よ
り高いため、それぞれCOD値が低くなつている。
次にB1鋼及びH1鋼のスラブ(スラブ厚240mm)
を1300℃×10hr均熱拡散処理したもの及び均熱拡
散処理しないものにつきスラブ厚方向に0.5mmず
つ段削りを行いそれぞれ化学分析することにより
スラブ厚方向の偏析度(ピーク値/平均値)を調
べそれぞれのスラブを板厚100mmまで圧延したも
のにつきCOD試験を行つた。その結果を第1図
に示す。図よりCの偏析度が.5以下になると
COD値が大巾に上昇することがわかる。さらに、
第1図から明らかに偏析度が1.5以下の範囲内で
あつても本発明の成分設計を満足しない場合には
限界COD値が悪いことが分る。
発明で限定する範囲内にはいつておりCOD値は
非常に高い。さらにB1、B2を比較することによ
りCa添加によりCOD値がさらに上昇することが
わかる。次に比較鋼EはNbが0.04%となりCOD
値が低い。さらに比較鋼FはNbが含有されてい
ないため、比較鋼GはSが本発明の限界範囲より
高いため比較鋼H1、H2はPが本発明の限界範囲
より高いため比較鋼IはOが本発明の限定範囲よ
り高いため、それぞれCOD値が低くなつている。
次にB1鋼及びH1鋼のスラブ(スラブ厚240mm)
を1300℃×10hr均熱拡散処理したもの及び均熱拡
散処理しないものにつきスラブ厚方向に0.5mmず
つ段削りを行いそれぞれ化学分析することにより
スラブ厚方向の偏析度(ピーク値/平均値)を調
べそれぞれのスラブを板厚100mmまで圧延したも
のにつきCOD試験を行つた。その結果を第1図
に示す。図よりCの偏析度が.5以下になると
COD値が大巾に上昇することがわかる。さらに、
第1図から明らかに偏析度が1.5以下の範囲内で
あつても本発明の成分設計を満足しない場合には
限界COD値が悪いことが分る。
第1図は0.5mm段削り法によるCの偏析度と−
10℃での溶接部の限界COD値(mm)の関係を示
す説明図。
10℃での溶接部の限界COD値(mm)の関係を示
す説明図。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 重量比にて、C:0.15%以下、Si:0.05〜
0.60%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.012%以下、
S:0.003%以下、Nb:0.02%以下、T.Al:0.01
〜0.10%、酸素:0.003%以下、Cu:0.5%以下、
Ni:1.0%以下、V:0.1%以下、残部Feおよび不
可避不純物よりなる高COD値を有する高張力鋼。 2 重量比にてC:0.15%以下、Si:0.05〜0.60
%、Mn:0.5〜2.0%、P:0.012%以下、S:
0.003%以下、Nb:0.02%以下、T.Al:0.01〜
0.10%、酸素:0.003%以下、Cu:0.5%以下、
Ni:1.0%以下、V:0.1%以下にCa:0.0005〜
0.006%を含有し、残部Feおよび不可避不純物よ
りなる高COD値を有する高張力鋼。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2842981A JPS57143470A (en) | 1981-03-02 | 1981-03-02 | High tensile steel with high cod value |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2842981A JPS57143470A (en) | 1981-03-02 | 1981-03-02 | High tensile steel with high cod value |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57143470A JPS57143470A (en) | 1982-09-04 |
| JPH0140103B2 true JPH0140103B2 (ja) | 1989-08-25 |
Family
ID=12248411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2842981A Granted JPS57143470A (en) | 1981-03-02 | 1981-03-02 | High tensile steel with high cod value |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS57143470A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH076034B2 (ja) * | 1987-01-26 | 1995-01-25 | 川崎製鉄株式会社 | 溶接部の脆性破壊発生特性の優れた高強度鋼 |
| JPS6421036A (en) * | 1987-07-14 | 1989-01-24 | Kawasaki Steel Co | High strength thick steel having superior cod characteristic in weld zone |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5139522A (ja) * | 1974-10-01 | 1976-04-02 | Sumitomo Metal Ind | Yosetsuyokojinseichoshitsukohan |
| JPS5343663A (en) * | 1976-10-04 | 1978-04-19 | Nippon Kokan Kk | Manufacturing process of good accurate form steel sections for low temperature |
-
1981
- 1981-03-02 JP JP2842981A patent/JPS57143470A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS57143470A (en) | 1982-09-04 |
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