JPH0149320B2 - - Google Patents
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- JPH0149320B2 JPH0149320B2 JP58013719A JP1371983A JPH0149320B2 JP H0149320 B2 JPH0149320 B2 JP H0149320B2 JP 58013719 A JP58013719 A JP 58013719A JP 1371983 A JP1371983 A JP 1371983A JP H0149320 B2 JPH0149320 B2 JP H0149320B2
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- JP
- Japan
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- petroleum coke
- ash
- slurry
- water slurry
- water
- Prior art date
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
Description
本発明は、石油コークス−水スラリを部分酸化
してガス化する方法に関するものである。 更に詳しくは、本発明は、石油コークス−水ス
ラリを酸素含有ガスによつて部分酸化してガス化
し、一酸化炭素と水素を主成分として含有する合
成ガスを製造する際に、ガス化炉材が石油コーク
スの灰分のなかにかなりの量で含まれている重金
属によつて腐蝕されたり、ガス化炉内部に灰分が
付着、蓄積したりする難点を防止することがで
き、トラブルなく工業的に長期間円滑に連続運転
できる石油コークス−水スラリの部分酸化による
ガス化方法に関するものである。 天然ガス、液化石油ガス、ナフサ、原油、重
油、残渣油などの炭化水素原料を、耐火物、例え
ばアルミナ系、マグネシア系、ジルコニア系、シ
リコンカーバイト系、アルミナ−クロム系、アル
ミナ−ジルコニア系などで内張りしたガス化炉に
供給し、酸素含有ガスによつて1000〜1800℃で部
分酸化してガス化し、一酸化炭素と水素を主成分
として含有する合成ガスを製造する方法は、よく
知られており、また工業的に実施されている。工
業的に実施されているガス化方法の代表的なもの
としてはテキサプロセスがある。 近年資源の枯渇化、より安価な原料への転換な
どがさければ、前記ガス状または液状炭化水素原
料に代わるものとして、石炭や重質油分解プロセ
スから副生する石油コークスなどの固体燃料が見
直されてきており、これら固体燃料を微粉砕した
もの、あるいは微粉砕した固体燃料を水に分解さ
せて固体燃料−水スラリにしたものを部分酸化し
てガス化し、合成ガスを製造する方法の開発が進
められている。 しかしながら、固体燃料を部分酸化してガス化
しようとした場合、従来のようにガス状あるには
液状炭化水素原料を使用する場合と異なつて固体
燃料に起因する種々の技術的問題点、例えば石炭
を使用する場合は石炭中に含まれている多量の灰
分の処理、取扱いに問題があり、また石油コーク
スを使用する場合は、灰分が0.1〜2重量%程度
と石炭よるはるかに少なく、またカロリー当りの
単価が石炭より安いという利点はあるが、灰今組
成が石炭灰の場合と全く異なつていて灰分中に多
量のバナジウム、ニツケルなどの重金属が含まれ
ており、さらに石油コークス灰の溶融温度は、ガ
ス化炉内のような還元性雰囲気(ASTM−
D1857に準じて測定)でIT(Initial deformation
temperature:変形開始温度)1100〜1250℃、
ST(Softening temperature:球軟化温度)1350
〜1400℃、HT(Hemispherical temperature:
半球軟化温度)1450〜1550℃,FT(Fluid
temperature:流動化温度)1550〜1600℃である
ため、石油コークスを例えば合成ガスの製造に適
した温度で部分酸化してガス化しようとすると、
灰分が溶融または溶融しかかつた状態になり、灰
分の一部がガス化炉内部に付着蓄積したり、ガス
化炉材、炉内温度計保護材などが重金属で腐蝕さ
れたりして短時間で運転ができなくなつてしまう
という大きな問題点がある。 本発明者らは、これらの実情に鑑み、固体燃
料、特に石油コークスを水に分散させた石油コー
クス−水スラリを部分酸化してガス化し、合成ガ
スを長期間にわたつてトラブルなく工業的に製造
することができるようなガス化方法を開発するこ
とを第1の目的とし、さらには石油コークス−水
スラリの安定性を損つたり、スラリ粘度を著しく
増粘させたりすることなく、またガス化炉内の環
元性雰囲気で石油コークス灰が溶融して、炉内に
灰分が付着したり、灰分中の重金属で炉材が腐蝕
されないように、灰分の溶融温度を高め、フライ
アツシユモードで灰分を処理できるような石油コ
ークス−水スラリの部分酸化によるガス化方法を
開発することを第2の目的として鋭意研究を行つ
た。 その結果、石油コークス−水スラリに、アルミ
ニウム化合物および/またはマグネシウム化合物
が添加されているものを使用すると、還元性雰囲
気での石油コークス灰の溶融温度を著しく高める
ことができ、また前記目的も容易に達成できるこ
とを発見し、本発明に到つた。 本発明は、石油コークス−水スラリを部分酸化
してガス化する方法において、該石油コークス−
水スラリに、アルミニウム化合物および/または
マグネシウム化合物が添加されていることを特徴
とする石油コークス−水スラリの部分酸化による
ガス化方法に関するものである。 本発明によると、石油コークス灰の還元性雰囲
気での溶融温度を、石油コークス−水スラリを部
分酸化して効率よくガス化するに適した温度より
も高い温度に容易にすることができ、ガス化炉内
での灰分の溶融を防止できるので、灰分が炉内に
付着、蓄積されることによる操業上のトラブル、
灰分中の重金属が炉材や炉内温度計保護材などに
付着してこれらを腐蝕させることによる操業上の
トラブルなどが解消され、またさらにはアルミニ
ウム化合物および/またはマグネシウム化合物
は、これを石油コークス−水スラリに添加しても
スラリ粘度が著しく高くなつたり、スラリの安定
性が損われたりすることがほんどないので、液状
炭化水素原料を使用する場合と同様にガス化炉に
スラリを円滑に供給することができ、トラブルな
く、長期間にわたつて連続的に石油コークス−水
スラリの部分酸化によるガス化が可能になり、工
業的に一酸化炭素と水素を主成分として含有する
合成ガスを製造できるというすぐれた効果があ
る。 本発明において、石油コークス−水スラリに添
加するアルミニウム化合物および/またはマグネ
シウム化合物としては、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、酢酸アルミニウム、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、シユウ酸マグネシウムなどの如きアルミニウ
ムやマグネシウムの酸化物、水酸化物、有機酸塩
などをはじめ、炭酸マグネシウムなどが好適であ
る。 アルミニウム化合物および/またはマグネシウ
ム化合物の添加量(酸化物換算)は、石油コーク
ス灰の溶融温度が石油コークス−水スラリを部分
酸化してガス化するに必要な温度より高くなるよ
うな量であればよく、石油コークス灰の組成によ
つて若干その添加量は異なるが、一般には石油コ
ークス灰中のニツケル、バナジウム、鉄、ナトウ
ムおよびカルシウの合計重量(酸化物換算)に対
して0.5〜3重量倍、好ましくは1〜2重量倍が
適当である。渓加量が少なすぎると添加効果が十
分でなく、また過度に添加しても特に利点はな
く、灰の処理量が増大したりして経済的ではな
い。 アルミニウム化合物および/またはマグネシウ
ム化合物は、あらかじめ石油コークスまたは水に
添加混合しておいても石油コークス−水スラリの
調製製時に添加しても、調製後に添加してもよい
が、調製時に添加した方が粉砕、混合操作が一度
ですむので経済的である。 次に本発明の一実施態様を示す第1図の概略工
程図に従つて本発明を説明する。 粉砕機2に、ホツパ1からライン10を経て石
油コークスを、またライン11から水または分散
剤を添加した水を、さらにライン12からアルミ
ニウム化合物および/またはマグネシウム化合物
を供給して粉砕、混合し、石油コークス−水スラ
リを調整する。分散剤としては、低粘度、かつ高
濃度の安定性のよい石油コークス−水スラリを得
ることができるようなものであればいずれでもよ
く、例えば特開昭57−131284号公報、同57−
131285号公報、同57−153091号公報、同57−
153092号公報、同57−153093号公報、同57−
168994号公報、同57−168995号公報、同57−
172988号公報、同57−174390号公報などに記載さ
れた石油コークス−水スラリ用添加剤を挙げるこ
とができる。分散剤の使用量は、一般にはスラリ
に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1重
量%が適当である。 石油コークス−水スラリは、石油コークスの粒
度が200メツシユ篩下率が70重量%以上、好まし
くは80重量%以上で、かつロジンラムラーの粒度
線図における粒度分布曲線が1以上の勾配を有し
ていることがガス化効率を高めるうえで好適であ
る。また石油コークスの濃度(スラリ中の固形物
濃度)は50〜75重量%で、スラリ粘度が1000cp
以下、好ましくは100〜500cpであるものが、ス
ラリの取扱いを容易にし、かつガス化効率を高め
るうえで好適である。 粉砕機2で調製された石油コークス−水スラリ
は、ライン13を経てスラリタンク3に供給さ
れ、ライン14から、ライン15からの酸素含有
ガスとともにガス化炉4の頂部に取り付けられた
バーナー(図示せず)に供給され、ガス化炉4の
反応室5に噴霧され、部分酸化反応に供される。
ガス化炉4は、ほぼ中央部に円状の切欠を有する
隔壁6によつて、耐化物7で内張りされた反応室
5と、上部に気相部が存在するように冷却水が供
給されている発生ガス急冷室8とに分割されてお
り、隔室6の切欠には、先端が冷却水中に開口す
るガス導入管9が取り付けられている。ガス化炉
4の耐火物7としては、例えばジルコニア系、ア
ルミナ系、マグネシア系、シリコンカーバイト
系、アルミナ−クロム系、アルミナ−ジルコニア
系などが挙げられる。ガス化炉4の頂部に取り付
けられているバーナーとしては、当業者間で周知
のテキサコバーナーと呼ばれている、例えばアメ
リカ特許第3705108号明細書、アメリカ特許第
2928459号明細書、アメリカ特許第2928460号明細
書などに記載されバーナーが挙げられる。ライン
15からの酸素含有ガスとしては、例えば空気、
酸素富化空気、高純度酸素などが挙げられる。 ガス化炉4の反応室5での部分酸化反応は1300
〜1600℃の範囲の温度、通常1350〜1500℃の温度
で、15〜80Kg/cm2Gの範囲の圧力、通常20〜30
Kg/cm2Gの圧力で行われ、石油コークス−水スラ
リは瞬時にガス化されて、一酸化炭素と水素を主
成分として含有するガスに転化される。発生した
ガスは、灰分と共にガス導入管9から発生ガス急
冷室8に導かれれてライン16から発生ガス急冷
室8に供給されている冷却水につて急冷される。 本発明は、石油コークス−水スラリを部分酸化
してガス化する際、アルミニウム化合物および/
またはマグネシウム化合物を添加した石油コーク
ス−水スラリを使用するのでトラブルなく長期間
の連続運転が可能であるが、アルミニウム化合物
および/またはマグネシウム化合物を添加しない
場合は、ガス化炉4の反応室5に内張りされてい
る耐火物7に灰分が付着蓄積したり、炉内温度計
(図示せず)の保護材や耐火物7などが灰分に含
まれている重金属で腐蝕されたりして、短時間で
連続運転ができなくなる。 発生ガス急冷室8で急冷された発生ガスは、発
生ガス急冷室8の気相部側壁に設けられた抜出口
を経てライン17からとりだされて精製され、各
種用途に使用される。 一方発生ガス急冷室8で急冷された灰分や未燃
分は発生ガス急冷室8に沈降してくるので、これ
らを含むスラリはライン18,19などから系外
にとりだされる。ライン18,19などからのス
ラリは、そのまゝ廃棄してもよいが、分離器(図
示せず)に供給し、スラリ中の未燃分を回収再利
用するのがよい。 次に実施例および比較例を示して本発明を説明
する。 実施例 1 第1表に記載の組成(工業分析値)の石油コー
クス(水分含有量:8重量%)、水、分散剤(リ
グニンスルホン酸系)、水酸化マグネシウムおよ
び回収未燃分スラリ(固形分含有量は26重量%で
固形分中の灰分は10重量%)を、粉砕機2にそれ
ぞれ88.02Kg/h,281Kg/h,5.22Kg/h,6.53
Kg/hおよび230Kg/h供給して混合、粉砕して
石油コークス−水スラリを調製してスラリタンク
3に供給した。石油コークス−水スラリの性状は
第2表に示す。
してガス化する方法に関するものである。 更に詳しくは、本発明は、石油コークス−水ス
ラリを酸素含有ガスによつて部分酸化してガス化
し、一酸化炭素と水素を主成分として含有する合
成ガスを製造する際に、ガス化炉材が石油コーク
スの灰分のなかにかなりの量で含まれている重金
属によつて腐蝕されたり、ガス化炉内部に灰分が
付着、蓄積したりする難点を防止することがで
き、トラブルなく工業的に長期間円滑に連続運転
できる石油コークス−水スラリの部分酸化による
ガス化方法に関するものである。 天然ガス、液化石油ガス、ナフサ、原油、重
油、残渣油などの炭化水素原料を、耐火物、例え
ばアルミナ系、マグネシア系、ジルコニア系、シ
リコンカーバイト系、アルミナ−クロム系、アル
ミナ−ジルコニア系などで内張りしたガス化炉に
供給し、酸素含有ガスによつて1000〜1800℃で部
分酸化してガス化し、一酸化炭素と水素を主成分
として含有する合成ガスを製造する方法は、よく
知られており、また工業的に実施されている。工
業的に実施されているガス化方法の代表的なもの
としてはテキサプロセスがある。 近年資源の枯渇化、より安価な原料への転換な
どがさければ、前記ガス状または液状炭化水素原
料に代わるものとして、石炭や重質油分解プロセ
スから副生する石油コークスなどの固体燃料が見
直されてきており、これら固体燃料を微粉砕した
もの、あるいは微粉砕した固体燃料を水に分解さ
せて固体燃料−水スラリにしたものを部分酸化し
てガス化し、合成ガスを製造する方法の開発が進
められている。 しかしながら、固体燃料を部分酸化してガス化
しようとした場合、従来のようにガス状あるには
液状炭化水素原料を使用する場合と異なつて固体
燃料に起因する種々の技術的問題点、例えば石炭
を使用する場合は石炭中に含まれている多量の灰
分の処理、取扱いに問題があり、また石油コーク
スを使用する場合は、灰分が0.1〜2重量%程度
と石炭よるはるかに少なく、またカロリー当りの
単価が石炭より安いという利点はあるが、灰今組
成が石炭灰の場合と全く異なつていて灰分中に多
量のバナジウム、ニツケルなどの重金属が含まれ
ており、さらに石油コークス灰の溶融温度は、ガ
ス化炉内のような還元性雰囲気(ASTM−
D1857に準じて測定)でIT(Initial deformation
temperature:変形開始温度)1100〜1250℃、
ST(Softening temperature:球軟化温度)1350
〜1400℃、HT(Hemispherical temperature:
半球軟化温度)1450〜1550℃,FT(Fluid
temperature:流動化温度)1550〜1600℃である
ため、石油コークスを例えば合成ガスの製造に適
した温度で部分酸化してガス化しようとすると、
灰分が溶融または溶融しかかつた状態になり、灰
分の一部がガス化炉内部に付着蓄積したり、ガス
化炉材、炉内温度計保護材などが重金属で腐蝕さ
れたりして短時間で運転ができなくなつてしまう
という大きな問題点がある。 本発明者らは、これらの実情に鑑み、固体燃
料、特に石油コークスを水に分散させた石油コー
クス−水スラリを部分酸化してガス化し、合成ガ
スを長期間にわたつてトラブルなく工業的に製造
することができるようなガス化方法を開発するこ
とを第1の目的とし、さらには石油コークス−水
スラリの安定性を損つたり、スラリ粘度を著しく
増粘させたりすることなく、またガス化炉内の環
元性雰囲気で石油コークス灰が溶融して、炉内に
灰分が付着したり、灰分中の重金属で炉材が腐蝕
されないように、灰分の溶融温度を高め、フライ
アツシユモードで灰分を処理できるような石油コ
ークス−水スラリの部分酸化によるガス化方法を
開発することを第2の目的として鋭意研究を行つ
た。 その結果、石油コークス−水スラリに、アルミ
ニウム化合物および/またはマグネシウム化合物
が添加されているものを使用すると、還元性雰囲
気での石油コークス灰の溶融温度を著しく高める
ことができ、また前記目的も容易に達成できるこ
とを発見し、本発明に到つた。 本発明は、石油コークス−水スラリを部分酸化
してガス化する方法において、該石油コークス−
水スラリに、アルミニウム化合物および/または
マグネシウム化合物が添加されていることを特徴
とする石油コークス−水スラリの部分酸化による
ガス化方法に関するものである。 本発明によると、石油コークス灰の還元性雰囲
気での溶融温度を、石油コークス−水スラリを部
分酸化して効率よくガス化するに適した温度より
も高い温度に容易にすることができ、ガス化炉内
での灰分の溶融を防止できるので、灰分が炉内に
付着、蓄積されることによる操業上のトラブル、
灰分中の重金属が炉材や炉内温度計保護材などに
付着してこれらを腐蝕させることによる操業上の
トラブルなどが解消され、またさらにはアルミニ
ウム化合物および/またはマグネシウム化合物
は、これを石油コークス−水スラリに添加しても
スラリ粘度が著しく高くなつたり、スラリの安定
性が損われたりすることがほんどないので、液状
炭化水素原料を使用する場合と同様にガス化炉に
スラリを円滑に供給することができ、トラブルな
く、長期間にわたつて連続的に石油コークス−水
スラリの部分酸化によるガス化が可能になり、工
業的に一酸化炭素と水素を主成分として含有する
合成ガスを製造できるというすぐれた効果があ
る。 本発明において、石油コークス−水スラリに添
加するアルミニウム化合物および/またはマグネ
シウム化合物としては、酸化アルミニウム、水酸
化アルミニウム、酢酸アルミニウム、酸化マグネ
シウム、水酸化マグネシウム、酢酸マグネシウ
ム、シユウ酸マグネシウムなどの如きアルミニウ
ムやマグネシウムの酸化物、水酸化物、有機酸塩
などをはじめ、炭酸マグネシウムなどが好適であ
る。 アルミニウム化合物および/またはマグネシウ
ム化合物の添加量(酸化物換算)は、石油コーク
ス灰の溶融温度が石油コークス−水スラリを部分
酸化してガス化するに必要な温度より高くなるよ
うな量であればよく、石油コークス灰の組成によ
つて若干その添加量は異なるが、一般には石油コ
ークス灰中のニツケル、バナジウム、鉄、ナトウ
ムおよびカルシウの合計重量(酸化物換算)に対
して0.5〜3重量倍、好ましくは1〜2重量倍が
適当である。渓加量が少なすぎると添加効果が十
分でなく、また過度に添加しても特に利点はな
く、灰の処理量が増大したりして経済的ではな
い。 アルミニウム化合物および/またはマグネシウ
ム化合物は、あらかじめ石油コークスまたは水に
添加混合しておいても石油コークス−水スラリの
調製製時に添加しても、調製後に添加してもよい
が、調製時に添加した方が粉砕、混合操作が一度
ですむので経済的である。 次に本発明の一実施態様を示す第1図の概略工
程図に従つて本発明を説明する。 粉砕機2に、ホツパ1からライン10を経て石
油コークスを、またライン11から水または分散
剤を添加した水を、さらにライン12からアルミ
ニウム化合物および/またはマグネシウム化合物
を供給して粉砕、混合し、石油コークス−水スラ
リを調整する。分散剤としては、低粘度、かつ高
濃度の安定性のよい石油コークス−水スラリを得
ることができるようなものであればいずれでもよ
く、例えば特開昭57−131284号公報、同57−
131285号公報、同57−153091号公報、同57−
153092号公報、同57−153093号公報、同57−
168994号公報、同57−168995号公報、同57−
172988号公報、同57−174390号公報などに記載さ
れた石油コークス−水スラリ用添加剤を挙げるこ
とができる。分散剤の使用量は、一般にはスラリ
に対して0.01〜5重量%、好ましくは0.05〜1重
量%が適当である。 石油コークス−水スラリは、石油コークスの粒
度が200メツシユ篩下率が70重量%以上、好まし
くは80重量%以上で、かつロジンラムラーの粒度
線図における粒度分布曲線が1以上の勾配を有し
ていることがガス化効率を高めるうえで好適であ
る。また石油コークスの濃度(スラリ中の固形物
濃度)は50〜75重量%で、スラリ粘度が1000cp
以下、好ましくは100〜500cpであるものが、ス
ラリの取扱いを容易にし、かつガス化効率を高め
るうえで好適である。 粉砕機2で調製された石油コークス−水スラリ
は、ライン13を経てスラリタンク3に供給さ
れ、ライン14から、ライン15からの酸素含有
ガスとともにガス化炉4の頂部に取り付けられた
バーナー(図示せず)に供給され、ガス化炉4の
反応室5に噴霧され、部分酸化反応に供される。
ガス化炉4は、ほぼ中央部に円状の切欠を有する
隔壁6によつて、耐化物7で内張りされた反応室
5と、上部に気相部が存在するように冷却水が供
給されている発生ガス急冷室8とに分割されてお
り、隔室6の切欠には、先端が冷却水中に開口す
るガス導入管9が取り付けられている。ガス化炉
4の耐火物7としては、例えばジルコニア系、ア
ルミナ系、マグネシア系、シリコンカーバイト
系、アルミナ−クロム系、アルミナ−ジルコニア
系などが挙げられる。ガス化炉4の頂部に取り付
けられているバーナーとしては、当業者間で周知
のテキサコバーナーと呼ばれている、例えばアメ
リカ特許第3705108号明細書、アメリカ特許第
2928459号明細書、アメリカ特許第2928460号明細
書などに記載されバーナーが挙げられる。ライン
15からの酸素含有ガスとしては、例えば空気、
酸素富化空気、高純度酸素などが挙げられる。 ガス化炉4の反応室5での部分酸化反応は1300
〜1600℃の範囲の温度、通常1350〜1500℃の温度
で、15〜80Kg/cm2Gの範囲の圧力、通常20〜30
Kg/cm2Gの圧力で行われ、石油コークス−水スラ
リは瞬時にガス化されて、一酸化炭素と水素を主
成分として含有するガスに転化される。発生した
ガスは、灰分と共にガス導入管9から発生ガス急
冷室8に導かれれてライン16から発生ガス急冷
室8に供給されている冷却水につて急冷される。 本発明は、石油コークス−水スラリを部分酸化
してガス化する際、アルミニウム化合物および/
またはマグネシウム化合物を添加した石油コーク
ス−水スラリを使用するのでトラブルなく長期間
の連続運転が可能であるが、アルミニウム化合物
および/またはマグネシウム化合物を添加しない
場合は、ガス化炉4の反応室5に内張りされてい
る耐火物7に灰分が付着蓄積したり、炉内温度計
(図示せず)の保護材や耐火物7などが灰分に含
まれている重金属で腐蝕されたりして、短時間で
連続運転ができなくなる。 発生ガス急冷室8で急冷された発生ガスは、発
生ガス急冷室8の気相部側壁に設けられた抜出口
を経てライン17からとりだされて精製され、各
種用途に使用される。 一方発生ガス急冷室8で急冷された灰分や未燃
分は発生ガス急冷室8に沈降してくるので、これ
らを含むスラリはライン18,19などから系外
にとりだされる。ライン18,19などからのス
ラリは、そのまゝ廃棄してもよいが、分離器(図
示せず)に供給し、スラリ中の未燃分を回収再利
用するのがよい。 次に実施例および比較例を示して本発明を説明
する。 実施例 1 第1表に記載の組成(工業分析値)の石油コー
クス(水分含有量:8重量%)、水、分散剤(リ
グニンスルホン酸系)、水酸化マグネシウムおよ
び回収未燃分スラリ(固形分含有量は26重量%で
固形分中の灰分は10重量%)を、粉砕機2にそれ
ぞれ88.02Kg/h,281Kg/h,5.22Kg/h,6.53
Kg/hおよび230Kg/h供給して混合、粉砕して
石油コークス−水スラリを調製してスラリタンク
3に供給した。石油コークス−水スラリの性状は
第2表に示す。
【表】
【表】
* スラリ粘度はストーマー粘度計で測定。
石油コークス−水スラリ1402.9Kg/hをライン
14から、また酸素(純度99.5%)をライン15
からガス化炉4(内径:83.8cm、高さ:256.3cm)
のアルミナ系耐火物7で内張された反応室5にバ
ーナーを通して供給し、圧力23Kg/cm2G、温度
1420℃で部分酸化反応を行なつてガス化し、発生
ガスを発生ガス急冷室8に導入して冷却し、ライ
ン17から発生ガス1860Nm3/h(乾燥基準)を
とりだした。発生ガスの組成は、H2=33.04vol
%,CO=43.79vol%、CO2=21.79vol%、その他
=1.38vol%であつた。灰分および未燃分は、ラ
イン18から連続的にまたライン19から断続的
にスラリとしてとりだし、セトラー型分離器(図
示せず)に導き、未燃分含有量の高いスラリは、
前記回収未燃分スラリとして粉砕機2に供給し
た。 90日間連続運転を行つた後、ガス化炉4内を点
検したが、反応室5には石油コークス灰の付着蓄
積はほとんどなく、耐火物7(アルミナ系)およ
び反応室5に挿入された炉内温度計保護管(アル
ミナ系)の腐蝕はほとんどなかつた。また90日間
の連続運転中温度計の指示は常に正常で、何のト
ラブルもなかつた。 実施例 2 実施例1の水酸化マグネシウム6.53Kg/hのか
わりに、酸化アルミニウム5.5Kg/hを使用した
ほかは実施例1と同様にして、石油コークス−水
スラリを調製し、実施例1と同様の反応条件で部
分酸化反応を行ない、ガス化した。 100日間連続運転したが、実施例1の場合と同
様反応室5への石油コークス灰の付着蓄積、耐火
物7や炉内温度計保護管の腐蝕などはほとんどな
く、また連続運転中温度計の指示は常に正常で、
何のトラブルもなかつた。 比較例 1 実施例1の水酸化マグネシウム6.53Kg/hを添
加しなかつたほかは、実施例1と同様にして石油
コークス−水スラリを調製し、実施例1と同様の
反応条件で部分酸化反応を行ないガス化を試みた
が、運転開始後10日目で炉内温度計が指示しなく
なつたため、運転を停止してガス化炉4内を点検
したところ、反応室5の耐火物7(アルミナ系)
の壁部に石油コークス灰が約20mm厚で付着、蓄積
しており、壁部が約30mm厚腐蝕していた。また炉
内温度計保護管も腐蝕、損傷していた。なお、炉
内温度計保護管をアルミナ系からシコンカーバイ
ト系にかえて比較例1をくりかえしたところ、15
日間の運転で温度計が指示しなくなつた。 参考例 1 石油コークス−水スラリの部分酸化により、ガ
ス化炉4内に付着、蓄積した石油コークス灰を
200メツシユ以下に粉砕し、これに各種化合物
(添加剤)を添加してアルミナ系耐火物上にのせ、
ASTM−D−1857に準拠して還元性雰囲気
(CO60vol%,CO240vol%)で、石油コークス灰
の溶融温度およびアルミナ系耐火物への溶融スラ
グの浸透状態を調べた。その結果を第3表に示
す。 なお、試験には石油コークス灰中の金属含有量
(金属換算:重量%)が、Si=11.8%,V=13.8
%,Ni=3.9%,Fe=28.0%,Al=8.4%,Na=
3.0%,Ca=5.0%,S=3.2%のものを使用した。 第3表からアルミニウム化合物および/または
マグネシウム化合物の添加によつて石油コークス
灰の還元性雰囲気での溶融温度を上昇させること
ができ、また耐火物への溶融スラグの浸透(耐火
物の腐蝕)を防止できることがわかる。
石油コークス−水スラリ1402.9Kg/hをライン
14から、また酸素(純度99.5%)をライン15
からガス化炉4(内径:83.8cm、高さ:256.3cm)
のアルミナ系耐火物7で内張された反応室5にバ
ーナーを通して供給し、圧力23Kg/cm2G、温度
1420℃で部分酸化反応を行なつてガス化し、発生
ガスを発生ガス急冷室8に導入して冷却し、ライ
ン17から発生ガス1860Nm3/h(乾燥基準)を
とりだした。発生ガスの組成は、H2=33.04vol
%,CO=43.79vol%、CO2=21.79vol%、その他
=1.38vol%であつた。灰分および未燃分は、ラ
イン18から連続的にまたライン19から断続的
にスラリとしてとりだし、セトラー型分離器(図
示せず)に導き、未燃分含有量の高いスラリは、
前記回収未燃分スラリとして粉砕機2に供給し
た。 90日間連続運転を行つた後、ガス化炉4内を点
検したが、反応室5には石油コークス灰の付着蓄
積はほとんどなく、耐火物7(アルミナ系)およ
び反応室5に挿入された炉内温度計保護管(アル
ミナ系)の腐蝕はほとんどなかつた。また90日間
の連続運転中温度計の指示は常に正常で、何のト
ラブルもなかつた。 実施例 2 実施例1の水酸化マグネシウム6.53Kg/hのか
わりに、酸化アルミニウム5.5Kg/hを使用した
ほかは実施例1と同様にして、石油コークス−水
スラリを調製し、実施例1と同様の反応条件で部
分酸化反応を行ない、ガス化した。 100日間連続運転したが、実施例1の場合と同
様反応室5への石油コークス灰の付着蓄積、耐火
物7や炉内温度計保護管の腐蝕などはほとんどな
く、また連続運転中温度計の指示は常に正常で、
何のトラブルもなかつた。 比較例 1 実施例1の水酸化マグネシウム6.53Kg/hを添
加しなかつたほかは、実施例1と同様にして石油
コークス−水スラリを調製し、実施例1と同様の
反応条件で部分酸化反応を行ないガス化を試みた
が、運転開始後10日目で炉内温度計が指示しなく
なつたため、運転を停止してガス化炉4内を点検
したところ、反応室5の耐火物7(アルミナ系)
の壁部に石油コークス灰が約20mm厚で付着、蓄積
しており、壁部が約30mm厚腐蝕していた。また炉
内温度計保護管も腐蝕、損傷していた。なお、炉
内温度計保護管をアルミナ系からシコンカーバイ
ト系にかえて比較例1をくりかえしたところ、15
日間の運転で温度計が指示しなくなつた。 参考例 1 石油コークス−水スラリの部分酸化により、ガ
ス化炉4内に付着、蓄積した石油コークス灰を
200メツシユ以下に粉砕し、これに各種化合物
(添加剤)を添加してアルミナ系耐火物上にのせ、
ASTM−D−1857に準拠して還元性雰囲気
(CO60vol%,CO240vol%)で、石油コークス灰
の溶融温度およびアルミナ系耐火物への溶融スラ
グの浸透状態を調べた。その結果を第3表に示
す。 なお、試験には石油コークス灰中の金属含有量
(金属換算:重量%)が、Si=11.8%,V=13.8
%,Ni=3.9%,Fe=28.0%,Al=8.4%,Na=
3.0%,Ca=5.0%,S=3.2%のものを使用した。 第3表からアルミニウム化合物および/または
マグネシウム化合物の添加によつて石油コークス
灰の還元性雰囲気での溶融温度を上昇させること
ができ、また耐火物への溶融スラグの浸透(耐火
物の腐蝕)を防止できることがわかる。
【表】
*2 ○印=ほとんど浸透が見られない、×印=浸透
している。
*3、4、5 酸化物(Al2O3、MgO)換算
している。
*3、4、5 酸化物(Al2O3、MgO)換算
第1図は本発明の一実施態様を示す概略工程図
である。 1……ホツパ、2……粉砕機、3……スラリタ
ンク、4……ガス化炉、5……反応室、6……隔
壁、7……耐火物、8……発生ガス急冷室、9…
…ガス導入管。
である。 1……ホツパ、2……粉砕機、3……スラリタ
ンク、4……ガス化炉、5……反応室、6……隔
壁、7……耐火物、8……発生ガス急冷室、9…
…ガス導入管。
Claims (1)
- 1 石油コークス−水スラリを部分酸化してガス
化する方法において、該石油コークス−水スラリ
に、アルミニウム化合物および/またはマグネシ
ウム化合物が添加されていることを特徴とする石
油コークス−水スラリの部分酸化によるガス化方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58013719A JPS59140292A (ja) | 1983-02-01 | 1983-02-01 | 石油コ−クス−水スラリの部分酸化によるガス化方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58013719A JPS59140292A (ja) | 1983-02-01 | 1983-02-01 | 石油コ−クス−水スラリの部分酸化によるガス化方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS59140292A JPS59140292A (ja) | 1984-08-11 |
| JPH0149320B2 true JPH0149320B2 (ja) | 1989-10-24 |
Family
ID=11841047
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58013719A Granted JPS59140292A (ja) | 1983-02-01 | 1983-02-01 | 石油コ−クス−水スラリの部分酸化によるガス化方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS59140292A (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS61128010A (ja) * | 1984-11-27 | 1986-06-16 | Toyo Soda Mfg Co Ltd | 蒸気ボイラ−内伝熱面へのダスト付着を防止する方法 |
| JPS61250416A (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-07 | Taihoo Kogyo Kk | 固体石油残滓の燃焼方法 |
| JPS63301296A (ja) * | 1985-06-27 | 1988-12-08 | テキサコ・デベロツプメント・コ−ポレ−シヨン | 混合ガスの製造方法 |
-
1983
- 1983-02-01 JP JP58013719A patent/JPS59140292A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS59140292A (ja) | 1984-08-11 |
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