JPH0156720B2 - - Google Patents

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JPH0156720B2
JPH0156720B2 JP54079044A JP7904479A JPH0156720B2 JP H0156720 B2 JPH0156720 B2 JP H0156720B2 JP 54079044 A JP54079044 A JP 54079044A JP 7904479 A JP7904479 A JP 7904479A JP H0156720 B2 JPH0156720 B2 JP H0156720B2
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JP
Japan
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reverse osmosis
electrodialysis
wastewater
tank
ions
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JP54079044A
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JPS564034A (en
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Masaru Hayashi
Takashi Yamaguchi
Kazuo Sato
Shizuo Nonochi
Yukihiko Koshiba
Kazunori Suzuki
Akira Yamaguchi
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Asahi Kasei Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Asahi Kasei Kogyo KK
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、放射性物質を含む廃液を処理して、
環境への放射性物質の放出を可能な限り抑制する
ための方法および装置に関する。詳しくは、本発
明は、放射性核種のイオンとともにクロム酸イオ
ンおよび塩素イオンを含有する放射性の廃水を、
逆浸透および電気透析を巧みに組み合わせて処理
することにより、上記イオンを効率的に濃縮して
廃棄に好都合にするとともに、再利用可能な脱イ
オン水を回収する方法、およびそのために使用す
る装置に関する。 原子力発電プラントの放射性物質を含む廃水は
プラント内の廃水処理設備で処理され、環境への
放出は抑制されている。従来、塩類を含む放射性
の廃水を処理するには、主としてスチーム加熱型
の蒸発濃縮器が使用され、その濃縮液はセメント
固化装置に移送して固化処分し、一方、蒸発した
水は冷却して凝縮させ、脱塩装置を通してから、
回収水として再利用されている。 わが国の原子力発電プラントは、現在すべて海
岸に立地しており、将来もこの傾向は続くと考え
られる。そのプラントが多量の海水をプラント内
の熱交換器における冷却水として使用しているこ
とと、プラント内の循環冷却系の冷却水の一部に
防錆剤としてクロム酸塩が使用されていることの
ために、放射性の廃水の処理設備の対象となる廃
水の中に、塩化ナトリウムを主体とする海水中の
塩類や、クロム酸塩が混入する場合がある。いわ
ゆる「床ドレン廃水」は、こうした放射性核種の
イオンとともに塩素イオンおよびクロム酸イオン
を含有する廃水の代表的なものである。このよう
な廃水の放射能は高いものではないが、上記の塩
類ないしイオンを含むため、蒸発濃縮器の材質で
あるステンレス鋼の孔食や応力腐食割れなどがひ
きおこされるおそれがある。 本発明者らは、上記したような腐食を招くイオ
ンを含む廃水の濃縮処理に伴う問題を抜本的に解
決する方策を追求し、蒸発濃縮処理に代えて逆浸
透および電気透析の組み合わせを採用することに
想到し、実験の結果、廃水中の放射性核種のイオ
ン、クロム酸イオンおよび塩素イオンが逆浸透処
理により効率よく濃厚にされ、さらに濃厚になつ
た廃水に電気透析処理を加えることにより、上記
イオン類を濃縮して、セメント固化などの最終処
分の対象として十分な高い濃度の塩類水溶液にで
きることを確認して、本発明を完成した。 逆浸透または電気透析を利用して水中のイオン
性塩類を濃縮する技術は広く工業的に利用されて
おり、放射性の廃水の処理に関しても、原子力発
電プラントのいわゆる洗濯廃水の処理のために逆
浸透と蒸発濃縮とを組み合わせることが提案され
た。(特公昭54−871号)また、逆浸透と電気透析
とを組み合わせて塩類濃縮の効果をあげること
も、概念はすでに知られている。(たとえば、特
開昭50−75988号、特開昭54−8180号) しかしながら、原子力発電プラントで発生す
る、塩素イオン、クロム酸イオンを含む放射性の
廃水を、従来の蒸発濃縮と同等の処理水準で処理
するのに逆浸透と電気透析とが有効に組み合わせ
られること、およびそれを可能にする操業条件は
どのようなものであるか、は知られていなかつ
た。本発明者らは、原子力発電プラントで実際に
発生している廃水を調査して、それが塩素イオン
やクロム酸イオンを数100ppm以上含有する場合
があることを見出し、この廃水対象に使用して逆
浸透および電気透析の処理条件を研究した結果、
これらの技術を効果的に結合することに成功し、
従来の蒸発濃縮処理を上回る高度の濃縮と実質的
に塩類や放射性物質を含まず再利用可能な回収水
を得るプロセス条件を決定して本発明を完成し
た。 本発明の放射性の廃水を処理する方法は、放射
性核種のイオンとともにクロム酸イオンおよび塩
素イオンを含有する放射性の廃水を逆浸透および
電気透析の組み合わせにより処理し、上記各イオ
ンを濃縮して廃棄に好都合にするとともに再利用
可能な脱イオン水を回収する方法において、廃水
のPHを7〜8の間に調節したのち逆浸透処理にか
け、上記のイオン濃度が低減した稀薄液とイオン
濃度が増大した濃厚液とに分け、前者の稀薄液を
回収して再利用に供し、後者の濃厚液をイオンの
移動を目的とする電気透析処理により濃縮して稀
釈液および濃縮液を得、その際に、逆浸透は連続
的に行なつてそこで分離された濃厚液を貯留して
これを回分的に電気透析にかけ、全イオン濃度が
300〜1000ppmの範囲内の所定の値まで低下した
稀釈液を再度逆浸透処理に戻し処理することから
成る。 放射性の廃水を処理するに当つて、まずそのPH
を7〜8の範囲に調節するのは、逆浸透処理にお
いて放射性核種のイオンおよびクロム酸イオンの
脱イオン能力が高く得られるとともに、電気透析
処理においても電流効率を大きくでき、濃縮液到
達濃度を高くとれるからである。このPH範囲を選
択すれば、以後の処理の途中でPHを調節する必要
はもはやない。 一般に、逆浸透によるイオンの濃縮は、中性か
ら弱酸性のPH領域において行なうのがよいとされ
ていた。しかし、本発明者らの経験によれば、全
く意外なことに、こゝで処理の対象とする廃水に
関する限り、とくに放射性物質のイオンおよびク
ロム酸イオンの濃縮にとつて中性から弱アルカリ
性のPH領域の方が好結果が得られる。下記の実験
データは、 NaCl 490ppm Na2CrO4 920ppm 放射能 8×10-4μCi/ml を含有する廃水に、塩酸またはカセイソーダを添
加してPHを調節したものについて、 逆浸透膜 Dowex250
(アセチル酢酸セルロース膜) 操作圧 14Kg/cm2 回収率 75% 温 度 常 温 の条件で逆浸透を行なつて得たものである。
【表】 最も高いPHの場合に長時間運転後に除去率が低
下したのは、膜の加水分解による劣化が原因と考
えられる。従つて、この場合の逆浸透のPHとして
は、7〜8をえらぶことになる。 一方、イオンの移動を目的とする電気透析に関
する本発明者らの実験からは、次に示すように、
7以上のPHにおいて脱塩が効率的に行なわれるこ
とがわかつた。 NaCl 1.5×103ppm Na2CrO4 1.9×103ppm 放射能 3×10-3μCi/ml を含む放射性の廃水を、種々のPHにおいて、イオ
ン交換膜としてアシプレツクス(旭化成工業(株)登
録商標)K−101およびA−201を各々10枚ずつ、
通電面積1dm2となるようガスケツトスペーサー
とともに組み立て両端に電極枠を設けた電気透析
装置を用い、 槽印加電圧 15v(定電圧) 温 度 常 温 回分式操作 の条件で電気透析した。その結果は次のとおりで
ある。
【表】
【表】 上記の表からわかるように、PHが6と低い場合
は電流値が低く、電流効率も低い。イオンの移動
が少ないため、濃縮液の濃度もあまり高まらな
い。これは主としてクロム酸イオンのイオン交換
膜透過性がPHにより大きく左右されるためと考え
られる。 クロム酸イオンは酸性側の方が、弱アルカリ側
およびアルカリ側にくらべて、他の物質を酸化す
る性質が強い。さらに、PH6以下で電気透析を長
時間継続したところ、イオン交換膜が劣化し変色
することが観察された。 上記の、電気透析における電流効率の大小およ
びイオン交換膜の耐久性は、プロセス条件の決定
に関して重要な意味をもつ。放射性の廃水の処理
に当つては、処理装置もまた放射性核種による汚
染を免れないから、その脱塩濃縮効率を最大限に
高めて装置をコンパクトにつくることと、装置の
耐久性を高めて長期にわたつて使用し得ること
は、とくに強く要望されるところだからである。 逆浸透処理にかける廃水からは、その中に含ま
れている固体を完全に除去しておくことが、トラ
ブルを予防する上で必要である。従つて、実際上
は過の操作を先立てるべきである。廃水のPHを
上記の範囲7〜8に調節することによつて、ある
種の金属イオンは難溶性となつて析出するから、
一部はこの過の段階で物理的に分離し除去でき
る。この過は限外過によることが望ましい。 次に、本発明の方法における逆浸透処理と電気
透析処理との関連についていえば、両者を最も効
率的に実施して組み合わせの意義を最大限に発揮
するためには、それぞれの処理のレベルを調和さ
せることが必要である。本発明者らは、イオンの
移動を目的とする電気透析処理により達成すべき
脱塩の限界を設定し、その限界まで塩類濃度が低
下した廃水を逆浸透処理の供給液とするのが適当
であると考え、実験によりこの考えの正しいこと
を確認した。 電気透析処理は、液中のイオンが電場の作用に
より移動することを基本原理としているので、イ
オン濃度が極端に低いと効率が悪い。従つて、ふ
つうは数100ppm以上のイオン濃度の水溶液に適
用するのがよい。一方、逆浸透処理は、塩類の濃
度が高いと浸透圧が高くなつて、高い操作圧力を
要するばかりでなく塩類の除去率が低下する傾向
があるから、あまり塩濃度の高い水溶液の処理は
技術的な困難がある。 本発明では、処理の目的と上記した両工程の特
性とを考慮して、イオンの移動を目的とする電気
透析により達成する脱イオンの程度を、塩類濃度
にして300〜1000ppmの範囲内で設定した値の稀
釈液が得られるようにした。300ppmに達しない
稀薄な溶液での操作では電気透析の効率が悪く、
濃縮液の濃度が高まらない。従つて装置の処理能
力が低く、前述したコンパクト化の要請にもこた
えられない。一方、1000ppmを超える濃度のもの
を逆浸透処理にかけるのは、前述した理由で不利
である。 以上説明したような形で逆浸透処理と電気透析
処理とが結合されてそれぞれの機能を発揮するわ
けであるが、本発明においては、電気透析の稀釈
液のイオン濃度が上述した設定値に達したならば
電気透析を停止し、得られた稀釈液を逆浸透処理
に戻し再度処理する。これによつて、稀釈液中の
水分を回収して再利用し、処理プロセス全体の運
転条件を定常化できる。このような電気透析を含
むプロセスを工業的に実施するためには、イオン
濃度と一定の相関をもつ電気伝導度の測定器を電
気透析装置に付属して設け、それから得られる情
報にもとづいて運転を制御するのがよい。 イオンの移動を目的とする電気透析処理は、二
つの目的をもつている。第一は廃水中のイオン類
をイオン交換膜を通して別の水溶液(濃縮液)中
に電気的に移動させ抜き出して、廃水中の塩濃度
を所要の値まで減少させることであり、第二は廃
水から濃縮液中へ移動したイオン類の濃度をでき
るだけ高めることである。これらの目的を十分に
達成するためには、電気透析処理は回分式に操作
することが望ましいか、または通常は必要であ
る。従つて、本発明における電気透析は回分式を
採用した。 回分式の操作はまた、透析槽を流れる稀釈液濃
度に対応して各時点で最も適切な電流を印加で
き、一定電流だけ印加する連続式の操作よりは平
均電流密度を高められるという利点がある。これ
によつて装置の処理能力を高めコンパクト化が容
易になるとともに、濃縮液の到達濃度も高くでき
る。 逆浸透処理を連続操作で行なうのに対し電気透
析は回分的に行なうので、逆浸透処理により得ら
れたイオン濃度の上昇した濃厚液は、一度タンク
に貯えて、それを回分的に電気透析処理に回す必
要がある。このようにして連続操作の逆浸透と回
分操作の電気透析とを円滑に連結すれば、前述し
た限界塩濃度の設定にもとつて回分操作の制御と
あいまつて、全体のプロセスを連続的に、安定に
運転することができる。 逆浸透、電気透析および過とくに限外過の
技術は、いずれも種々の分野においてよく知ら
れ、実施されている。本発明の方法を実施するに
当つても、これら既存の技術を利用することがで
きる。 逆浸透処理により分離した稀薄液は、前記のデ
ータからみて、通常はそのまゝ再利用が可能であ
るが、もし必要があれば、さらにイオン交換樹脂
による脱イオンを行なつて完全な脱イオン水とし
てから再利用に向けることもできる。 イオンの移動を目的とする電気透析処理により
濃縮されたイオンを含む最終的に分離された液
は、従来の蒸発濃縮によつて得たものと同様に、
セメント固化により処理することができる。その
際、廃水のPH調節後の過を行なつて固体を分離
してなるならば、それもあわせ処理するのが得策
である。 本発明の処理方法によるときには、腐食をひき
おこすクロム酸イオンおよび塩素イオンを含む放
射性の廃水を処理するに当つて従来の蒸発濃度を
行なわないから、機器の腐食の問題はほとんど解
消する。これは、すべての操作が加熱を要さず常
温で実施できることからくる利点である。腐食問
題の解消は、従来止むを得ず行なつていた、高級
な、従つて高価な材質のステンレスの使用を不要
にし、建設費の低減を可能にする。 消費エネルギーについてみても、加熱による蒸
発よりも、逆浸透のための加圧ポンプの運転や電
気透析に使う電力の合計の方が小さく、省エネル
ギーの要請にも合到する。この運転費の低減は、
上記の廃水処理設備の建設費が低廉ですむことと
あいまつて、本発明の方法の経済性を確実なもの
とする。 放射性物質および腐食性の物質の度合は、後記
する実例が示すように、従来の蒸発濃度で実現し
ていたレベルよりさらに高められるから、セメン
ト固化などの最終処理の対象物が少量となり、好
都合である。 本発明はまた、上述した放射性の廃水を処理す
る方法を実施するための装置にも関する。以下、
その代表的な態様について、フローシートを示し
た図面を参照して説明する。 本発明の装置は、放射性核種のイオンとともに
クロム酸イオンおよび塩素イオンを含有する放射
性の廃水を逆浸透および電気透析の組み合わせに
より処理し、上記各イオンを濃縮して廃棄に好都
合にするとともに再利用可能な脱イオン水を回収
するための装置において、廃水のPHを調節するた
めのタンク、PH7〜8に調節された廃水を過す
る装置、液を貯え逆浸透装置へ供給するための
タンク、この廃水を処理して濃厚液と稀薄液とに
分離する逆浸透装置、逆浸透装置からの濃厚液を
貯えて電気透析装置へ供給するためのタンク、な
らびに前記濃厚液をさらに濃縮するためのイオン
の移動を目的とする電気透析装置から本質的に成
り、逆浸透装置の非透過水出口は減圧弁を通して
前記逆浸透供給タンクへ連なつており、また電気
透析装置は稀釈液タンク、濃縮液タンクおよび極
液タンク、ならびにそれぞれの循環ポンプを備え
ていて回分操作可能であり、前記の電気透析供給
タンクから稀釈液タンクへ前記の濃厚液を供給し
てこれを電気透析により稀釈液に変え、全イオン
濃度が300〜1000ppmの範囲内の所定の値まで低
下した稀釈液を前記の逆浸透供給タンクへ循環す
るように構成したものである。 廃水PH調節タンク1に貯えられた処理すべき廃
水は、PH調節剤タンク2から酸またはアルカリを
添加してPHを7〜8の間に調節した後、ポンプP
−1により限外過装置4を循環し、その中の不
溶性固体粒子が別される。限外過装置として
は逆洗型式のものが有利であつて、これにカート
リツジ型過装置3を組み合わせ、前者で濃縮さ
れた固体分を後者で除去することが推奨される。
このような手段により、限外過装置の円滑な運
転が保障される。しかし、処理対象の廃水中に含
まれる固体粒子やPHの調節によつて生じた不溶性
物質の過には、上記した以外にも種々の固液分
離装置が使用できるから、本発明で用いる装置の
型式には、特段の限定はない。 逆浸透装置には、チユーブラ型、プレート・ア
ンド・フレーム型、スパイラル型、ホローフアイ
バー型などの種々の型式があり、いずれによるこ
ともできる。上記限外過による前処理をすれ
ば、半透膜への付着物による性能劣化を十分に防
ぐことができる。 限外過の液は、液タンク兼逆浸透供給タ
ンク5から加圧ポンプP−3により逆浸透装置6
−1へ送り込まれる。図に示した装置は逆浸透モ
ジユールを2段直列に用い、1段目の逆浸透装置
6−1の透過水をタンク7に受け、加圧ポンプP
−4で加圧して2段目の逆浸透装置6−2に入れ
る。1段目の非透過水である濃厚液は、減圧バル
ブV−3を通して、電気透析装置の前にある濃厚
液タンク兼電気透析供給タンク8に送る。2段目
の非透過水は、塩類濃度が比較的低いので、やは
り減圧バルブV−4を通して逆浸透供給タンク5
へ戻す。 逆浸透処理は、廃水のイオン濃度と回収水に要
求される水質に従つて、モジユールが1段で足り
ることもあり、また上記のように2段式が適当な
こともある。3段以上でも、もちろんよいが、通
常は必要がないであろう。3段以上の場合にも、
初段の非透過水出口からのイオン濃度が相対的に
高い濃厚液を減圧して電気透析供給タンクへ送
り、終段の非透過水出口からのイオン濃度が相対
的に低い濃厚液を減圧バルブを通して逆浸透供給
タンクへ戻すという原理は変らない。 逆浸透処理の透過水は含有する放射性物質およ
び塩類の大部分を除去されているので、通常は回
収水として再利用可能である。必要があれば、さ
らにイオン交換樹脂層を通すなどして、残つた少
量のイオンをほぼ完全に除去して利用に供する。 濃厚液タンク8に受け入れられた、塩類の濃度
が高まつた濃厚液は、次に電気透析装置の稀釈液
タンク9に入り、循環ポンプP−5により電気透
析槽10を循環し、その間にイオンの状態で含ま
れている放射性物質および塩類が濃縮液側に移行
する。濃縮液もまた、電気透析槽10と濃縮液タ
ンク12との間をポンプP−7により循環し、次
第に濃縮される。 図に示した例では逆浸透処理からの濃厚液タン
ク8と電気透析の稀釈液タンク9とは直列に接続
されているが、これは、本発明においては連続操
作の逆浸透に対して電気透析を回分操作で行なう
ことを可能にするためのものであるから、原理か
らいつて、2個または3個以上のタンクを並列に
設け、あるタンクに逆浸透からの濃厚液を貯えな
がら、同時に別のタンクを電気透析の稀釈液の循
環のために使用し、電気透析による濃縮の1回の
操作が終つたらタンクを切り換える、といつた態
様も、もちろんあり得る。 イオンの移動を目的とする電気透析によりイオ
ンを濃縮液側へ移して得られる稀釈液の濃度が全
イオン濃度で300〜1000ppmの範囲内の所定の値
にまで低下したときは、バルブV−7を開いて、
この稀釈液を逆浸透供給タンク5に戻す。液のイ
オン濃度300〜1000ppmに対応する電導度は、イ
オンの種類による差はあるが、本発明で処理の対
象としているものに関していえば、おゝよそ500
〜2000μmho/cmである。従つて、稀釈液の電導
度を測定する装置を設けておき、逆浸透処理に循
環すべき程までその濃度が低下したときには、自
動的にバルブV−7が開くように装置を構成して
おくとよい。 以上説明したフローは、処理すべき原廃水が通
常有している濃度またはそれより低目の場合、す
なわち電導度にして1000〜500μmho/cmまたは
それ以下のときに適切であつて、PH調節後、過
された廃水はまず逆浸透処理にかけ、それによつ
て得た濃厚液を電気透析により処理し、上記設定
値の下限よりの値すなわち500μmho/cmに近い
電導度の稀釈液が得られるまで濃縮を行なつて、
稀釈液をタンク5に戻して原廃水と混合し、逆浸
透処理をくりかえし行なうという操業が代表的で
ある。 これに対して、処理すべき原廃水のイオン濃度
が高く、電導度が2000μmho/cmまたはそれ以上
に達するような場合は、これを直接逆浸透処理す
るのは前述した理由により不利であるから、バル
ブV−9を閉じてV−10を開き、過後の廃水
をタンク8を経由してタンク9に送り、はじめに
電気透析処理を行なつて、稀釈液が500μmho/
cm程度の電導度を示すようになるまで脱イオンし
てからタンク5に送り、これを逆浸透処理にかけ
ることが得策である。この場合、逆浸透の1段目
のモジユール6−1からの濃厚液は、タンク8に
入れて原廃水と混合し、電気透析処理することに
なる。本発明の装置は状況に応じて種々の態様で
使用することができ、それらはいずれも本発明の
範囲に含まれる。 最後に、電気透析処理の濃縮側の液は、ポンプ
P−7によつて濃縮液タンク12と電気透析槽1
0とを循環して、次第にそのイオン濃度が高ま
る。濃度が極端に高くなると、イオン交換膜を通
してイオンが稀釈液側へ逆拡散する駆動力が高ま
つて透析効率が悪くなる傾向があるほか、膜の性
能低下を招く場合もあるので、適当な濃度で濃縮
を止めるべきである。 しかし、本発明で処理の対象とする廃水では、
濃縮液の最終的な塩類濃度を10%程度まで高める
ことは容易である。この限度内で濃縮液のイオン
濃度が所定の値に達したならば、すなわち廃水に
ついていえば所望の濃縮度が実現したならば、バ
ルブV−8を開いて、濃縮液をセメント固化など
の最終処理の工程に移す。 実施例 フローシートに示したプロセスを実現するパイ
ロツトプラントを試作し、放射性物質とともにク
ロム酸イオンおよび塩素イオンを含有する廃水を
処理した。その結果を下に示す。 (処理した廃水) NaCl 490ppm Na2CrO4 920ppm 放射能 8×10-4μCi/ml PH 7.5に調節 (処理量) 3000 (結果)
【表】 上記のとおり原廃水の100倍の濃縮が行なわれ
た。この水準は従来の蒸発濃度では達成が困難で
あつた。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の放射性の廃水を処理する装置の
一例を示すフローシートである。 1…廃水PH調節タンク、2…PH調節剤タンク、
3…カートリツジ型過器、4…限外過器、5
…液タンク兼逆浸透供給タンク、6−1,6−
2…逆浸透装置、8…濃厚液タンク兼電気透析供
給タンク、9…稀釈液タンク、10…電気透析
槽、12…濃縮液タンク、13…極液タンク、P
−1〜P−7…ポンプ、V−1〜V−10…バル
ブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 放射性核種のイオンとともにクロム酸イオン
    および塩素イオンを含有する放射性の廃水を逆浸
    透および電気透析の組み合わせにより処理し、上
    記各イオンを濃縮して廃棄に好都合にするととも
    に再利用可能な脱イオン水を回収する方法におい
    て、廃水のPHを7〜8の間に調節したのち逆浸透
    処理にかけ、上記のイオンの濃度が低減した稀薄
    液とイオン濃度が増大した濃厚液とに分け、前者
    の稀薄液を回収して再利用に供し、後者の濃厚液
    をイオンの移動を目的とする電気透析処理により
    濃縮して稀釈液および濃縮液を得、その際に、逆
    浸透は連続的に行なつてそこで分離された濃厚液
    を貯えてこれを回分的に電気透析にかけ、全イオ
    ン濃度が300〜1000ppmの範囲内の所定の値まで
    低下した稀釈液を再度前記の逆浸透処理に戻し処
    理することを特徴とする放射性の廃水を処理する
    方法。 2 放射性の廃水が原子力発電プラントの床ドレ
    ン廃水である特許請求の範囲第1項の放射性の廃
    水を処理する方法。 3 廃水のPHを7〜8に調節してから濾過を行な
    い、懸濁している固体を除去してから逆浸透処理
    を行なう特許請求の範囲第1項の放射性の廃水を
    処理する方法。 4 逆浸透処理により分離した稀薄液を、さらに
    イオン交換樹脂により脱イオンして再利用に供す
    る特許請求の範囲第1項の放射性の廃水を処理す
    る方法。 5 イオンの移動を目的とする電気透析処理によ
    り得られる稀釈液のイオン濃度の測定を、その電
    導度の測定により行なう特許請求の範囲第1項の
    放射性の廃水を処理する方法。 6 濾過により分離した固体と電気透析による濃
    縮液とをあわせてセメント固化処理する特許請求
    の範囲第3項の放射性廃水を処理する方法。 7 放射性核種のイオンとともにクロム酸イオン
    および塩素イオンを含有する放射性の廃水を逆浸
    透および電気透析の組み合わせにより処理し、上
    記各イオンを濃縮して廃棄に好都合にするととも
    に再利用可能な脱イオン水を回収するための装置
    において、廃水のPHを調節するためのタンク、PH
    7〜8に調節された廃水を濾過する装置、濾液を
    貯え逆浸透装置へ供給するためのタンク、この廃
    水を処理して濃厚液と稀薄液とに分離する逆浸透
    装置、逆浸透装置からの濃厚液を貯えて電気透析
    装置へ供給するためのタンク、ならびに前記濃厚
    液をさらに濃縮するためのイオンの移動を目的と
    する電気透析装置から本質的に成り、逆浸透装置
    の非透過水出口は減圧弁を通して前記逆浸透供給
    タンクへ連なつており、また電気透析装置は稀釈
    液タンク、濃縮液タンクおよび極液タンク、なら
    びにそれぞれの循環ポンプを備えていて回分操作
    可能であり、前記の電気透析供給タンクから稀釈
    液タンクへ前記の濃厚液を供給してこれを電気透
    析により稀釈液に変え、全イオン濃度が300〜
    1000ppmの範囲内の所定の値まで低下した稀釈液
    を前記の逆浸透供給タンクへ戻すように構成した
    ことを特徴とする放射性の廃水を処理する装置。 8 濾過装置が限外濾過装置である特許請求の範
    囲第7項の放射性の廃水を処理する装置。 9 限外濾過装置に組み合わせてカートリツジ型
    濾過装置を有する特許請求の範囲第8項の放射性
    の廃水を処理する装置。 10 逆浸透装置を多段直列式として段間に加圧
    ポンプを置き、初段の非透過水出口からのイオン
    濃度が相対的に高い濃厚液を電気透析供給タンク
    に送り、終段の非透過水出口からのイオン濃度が
    相対的に低い濃厚液を減圧バルブを通して逆浸透
    供給タンクへ戻すように構成した特許請求の範囲
    第7項の放射性の廃水を処理する装置。 11 逆浸透装置からの稀薄液をさらに脱塩する
    ためのイオン交換装置をそなえた特許請求の範囲
    第7項の放射性の廃水を処理する装置。 12 稀釈液中のイオン濃度の測定手段が電導度
    計であつて、その測定値が500〜2000μmho/cm
    の範囲内の所定の値を下回つたときには稀釈液を
    逆浸透供給タンクへ戻すように構成した特許請求
    の範囲第7項の放射性の廃水を処理する装置。
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