JPH0160806B2 - - Google Patents
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は、コンタクトレンズの洗浄消毒用組成
物および洗浄消毒方法に関する。とりわけ、本発
明は、過酸化物および過酸化物活性酵素、特にタ
ンパク質分解酵素の混合物を含有する溶液によつ
て、コンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に
行うことを包含する。 [従来技術] ガラスから親水性高分子材料系の現在の長時間
装用レンズに至るコンタクトレンズの改良に伴つ
て、そのようなレンズ材料を洗浄および消毒し
て、光学的透明度および装用性を保持し、感染物
質が眼に入るのを防ぐための、より有効な新しい
手段が必要となつてきている。 ガラスおよびポリメチルメタクリレート
(PMMA)のような初期のポリマーのレンズは、
硬く、疎水性であるので、洗剤を用いて手で容易
に洗浄することができる。このような材料は、眼
の上に自然に生じる水層および涙によつてある程
度湿潤するが、親油性であるので、洗剤を用いて
手で洗浄することによつて汚れ(脂質は例外であ
り得る)を容易に除去できる。親水性材料、特に
ポリペプチドおよび酵素、たとえばリゾチーム
は、そのような材料にあまり付着せず、付着して
も、界面活性剤および洗剤で洗浄することによつ
て容易に除去される。 ガラスおよびPMMA系コンタクトレンズは、
洗剤洗浄法によつて容易に消毒することもでき
る。物理的な洗浄によつて、付着した感染物質を
容易に除去できる。更に、このような材料は非孔
質であるので、洗浄保存溶液中に化学消毒剤を添
加しても、消毒剤がレンズに吸収されず、装用時
に消毒剤が眼に入ることも無い。すなわち、感染
物質の物理的除去、並びに保存中の化学的手段に
よる無菌性の保持、および洗浄・湿潤・保存溶液
の無菌性の保持に関する考慮は最小限でよい。 ポリマー技術の進歩によつて、装用者の快適さ
および眼の健康が大きく向上したが、そのような
材料の洗浄および消毒について新しい問題が生じ
た。 眼の体液および涙によつて表面が湿潤するレン
ズは、眼に最も快適である。現在使用されている
すべてのコンタクトレンズポリマーは、PMMA
レンズを除いては、レンズ表面は本来親水性であ
るか、または処理によつて親水性にされている。
これは、多くの陰電荷(通例カルボキシレートの
形)および中性基によつて角膜を覆う体液層で容
易に湿潤する親水性環境を提供することによつて
達成される。このような陰荷電親水性表面は、ヒ
ドロゲルレンズ上に存在するだけでなく、より硬
いレンズ、例えばオルガノシロキサン―メタクリ
レートレンズ(ポリコン(Polycon、商標))よ
びシリコンエラストマー系レンズの上にも存在す
る。後者のシリコンエラストマーレンズ場合、疎
水性表面を被覆し、また他の処理によつて表面を
親水性とする。 毎日の装用の間に、タンパク質が親水性レンズ
表面に吸着する。純粋なPMMAレンズ以外では、
吸着は非常に強力で、硬質ポリシロキサン/メチ
ルメタクリレートコポリマーのようなレンズにお
いても、手による洗剤洗浄方法は、この付着物を
除去するのに不充分である。いわゆるヒドロゲル
レンズ(ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシエチルメチルメタクリレート、ビニルピロ
リドンおよびグリセロールメタクリレートモノマ
ーおよびメタクリル酸または酸エステルから調製
され、大量(すなわち35〜80%)の水を吸収す
る)は、非常に脆いので、汚れ、特に強力に付着
したタンパク質を除去する物理的洗浄方法は実用
的ではない。 長期間のうちにそのような物質が付着すると、
装用者は不快感を覚え、より重要なことには、レ
ンズの光学的性質が損なわれ、特に光透過性が低
下し、光反射が高まり得る。またタンパク質の付
着によつて、眼の炎症、視力の喪失、レンズの損
傷が起こり、巨大乳頭状結膜炎と呼ばれる状態に
なる場合もある。 研究の結果、タンパク質付着の主因はリゾチー
ム酵素であることが判つた。更に、リポタンパク
質およびムコ多糖類が、レンズ表面に吸着し得る
が、タンパク質自体、特にリゾチーム物質がレン
ズのタンパク質付着の主因である。このような酵
素は、少量の同様のタンパク質、リポタンパク質
およびムコ多糖類と共に、親水性レンズ材料の表
面に付着する。 これまでに見出されている唯一の安全で有効な
付着除去方法は、酵素を使用し、その加水分解性
によつてタンパク質を水溶性の小さいサブユニツ
トに分解する方法である。特に有用なものは、ア
ミド結合を加水分解して、タンパク質をアミノ酸
および非常に小さいポリペプチドに分解するタン
パク質分解酵素(プロテアーゼ)である。これら
のタンパク質フラグメントは通例水溶性であり、
すなわち水性環境によつて容易に可溶化される。
米国特許第3910296号には、プロテアーゼをコン
タクトレンズの洗浄に使用することが開示されて
いる。米国特許第4285738号も参照のこと。脂質
分解性および/または粘液分解性の酵素も、任意
の量でタンパク質分解酵素と共にレンズの洗浄に
使用される。 ガス透過性コンタクトレンズ、特にヒドロゲ
ル、またはHEMA、VPおよびGMAモノマーか
ら製造される高含水コンタクトレンズの第2の問
題は、レンズおよびレンズ保存溶液の消毒および
無菌性の保持に関する。 レンズの消毒のために多くの方法が発明され、
その中には、高温、無菌生理食塩液洗剤および化
学薬品(例えば殺菌性薬物)または酸化を使用す
るものがある。 加熱は実質的に有効であつたが、追加の洗浄を
より困難にする、すなわち、タンパク質の変性並
びにタンパク質およびレンズ上の他の沈積物の凝
固を起こすという欠点を有する。 無菌生理食塩液を、レンズの洗浄および浸漬に
使用し得る。このような溶液は必ずしも滅菌され
ていない。もつとも、ある微生物は生理食塩液環
境中で生存し得、芽胞は無菌生理食塩液によつて
も完全に不活性化されない。 化学的な手段において、いわゆる薬物、すなわ
ち重金属系殺菌剤(例えばチメリソールおよびハ
ロゲン化トリアルキルアンモニウム)、および塩
化ベンザルコニウムような化合物または同様の化
合物の使用に関しては、不適切に使用した場合、
装用者に不快感を与える可能性がある。そのよう
な薬物は、それが良好な殺菌剤たり得る性質の故
に、眼の炎症を起こす可能性もある。薬物がレン
ズ中の蓄積し、次いで装用中に眼に放出されるの
で、この現象は特にヒドロゲル型レンズ材料に起
こる。そのような薬物によつて、人によつては眼
に不快感が起こり得、そのため、代わりのレンズ
滅菌方法が当然必要となる。 薬物、熱および生理食塩液による無菌性の保持
に伴う問題への対応において、酸化体を使用して
コンタクトレンズを消毒することに、実質的に興
味がもたれるようになつた。過酸化物を用いる数
種の2段階および1段階系が、コンタクトレンズ
の消毒のために開発された。例えば、米国特許第
3912451号、同第4473550号に説明されている。 消毒のための過酸化物および洗浄のための過酸
化物活性酵素、特に過酸化物活性タンパク質分解
酵素を一つの溶液に組み合わせることによつてコ
ンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に行い得
ることが分かつた。驚くべきことに、組み合わせ
ると個々の成分の効果が高まる。すなわち、過酸
化物の存在によつてタンパク質の除去力は数倍増
強され、過酸化物活性酵素が存在すると消毒率が
高くなる。総合的な結果として、いまや1段階
で、2成分を独立して使用する場合よりも効果的
にコンタクトレンズを洗浄および滅菌し得る。 過酸化物およびプロテアーゼは洗濯用洗剤にお
いて、および義歯の洗浄のために組み合わせられ
ている。例えば、米国特許第3732170号は、酵素
および過酸化物源、特にアルカリ金属モノ過硫酸
三重塩を含んで成る生物学的洗浄組成物に関す
る。該発明の本質は、「タンパク質性」血痕を材
料(洗濯物)から洗浄する方法である。この組み
合わせは、アニオン洗剤と配合することが好まし
いと記載されている。 他の例として、米国特許第4155868号には、酵
素および活性酸素化合物を含んで成る水溶発泡性
義歯クレンザー錠剤が記載されている。該発明の
本質は、貯蔵中に酸化剤によつて酵素が速く失活
してしまうことを防ぐように錠剤を処方すること
である。 過ホウ酸ナトリウムおよび酵素は、近年の洗濯
用洗剤の既知の成分である。このことは、オルデ
ンロート、オー(Oldenroth,O.)、フエツテ・
ザイフエン・アンストリツヒミツテル(Fette
Seifen Anstrichtmichttel)、1970(72(7))、582〜
7に記載されている。この文献には、細菌プロテ
アーゼによつて繊維製品から変性卵黄を除去する
ことができるが、過ホウ酸塩が存在すると、プロ
テアーゼの作用が低下したと記載されている。 これらの開示のいずれにも、そのような組成物
をコンタクトレンズの洗浄および消毒に使用する
こと、または一方の成分が他方の成分の効果を増
強することは教示または意図されていない。 [発明の構成] 一態様において、本発明は、コンタクトレンズ
(特に、表面が親水性のもの)の洗浄および消毒
を同時に行う方法であつて、レンズを、消毒有効
量の過酸化物および有効量の過酸化物活性タンパ
ク質分解酵素を含有する溶液と充分な時間接触さ
せて、実質的にすべてのタンパク質付着物を除去
し、かつレンズを消毒することを含んで成る方法
に関する。 1段階で消毒および洗浄を行うために酵素およ
び過酸化物を組み合わせる概念を、タンパク質分
解酵素、脂肪分解酵素および粘液分解酵素の各々
または組み合わせに適用し得る。 過酸化物活性酵素は、比色アツセイ、例えばア
ゾコール(Azocoll)法(トマレリ,アール・エ
ム(Tomarelli,R.M.)ら、ジヤーナル・オブ・
ラボラトリー・アンド・クリニカル・メデイシン
(J.Lab.Clin.Med.)、34、428(1949))、またはタ
ンパク質分解活性を測定するジメチルカゼイン法
(ヤン・リン(Yaun Lin)ら、ジヤーナル・オ
ブ・バイオロジカル・ケミストリーJ.Biol.
Chem.)、244:(4)789〜793、(1969))によつて、
水溶液中の過酸化水素濃度が3w/v%である場
合に、常温常圧で測定可能な活性を有するいずれ
の酵素でもよい。 酵素は、微生物およびホ乳動物を含むいずれの
動植物に由来してもよい。中性、酸性またはアル
カリ性酵素のいずれであつてもよい。 タンパク質分解酵素は、一部または全部、ペプ
チドアミド結合を加水分解できる。そのような酵
素は、タンパク質分解活性に関連して脂質分解活
性および/またはデンプン分解活性にも有してよ
い。 好ましいタンパク質分解酵素は、実質的にスル
フヒドリル基またはジスルフイド結合(これらが
存在すると、活性酸素と反応して活性酸素の活性
を低下させ、酵素の不活性化を早める)を有さな
い酵素である。2価金属イオンを含んで成る酵
素、例えばカルシウム、マグネシウムまたは亜鉛
がタンパク質に結合している酵素であるメタロ―
プロテアーゼを使用してもよい。 タンパク質分解酵素のより好ましい群は、特に
バチルスおよびストレプトミセス並びにアスペル
ギルス属から誘導されるセリンプロテアーゼであ
る。この群において、より好ましい酵素は、通例
ズブチリシン酵素と呼ばれるバチス由来アルカリ
性プロテアーゼである。キー,エル(Keay,
L.)、モサー,ピー・ダブリユー(Moser.P.w.)
およびウイルデイ,ビー・エス(Wildi,B.S.)、
「プロテアーゼ・オブ・ザ・ジーナス・バチルス.
アルカライン・プロテアーゼズ(Proteases of
the Genus Bacillus Alkaline
Proteases.)」、バイオテクノロジー・アンド・バ
イオエンジニアリング(Biotechnology and
Bicengineering)、第XII巻、213〜249頁、(1970)
、
並びにキー、エルおよびモサー、ピー・ダブリユ
ー、「デイフアレンシエイシヨン・オブ・アルカ
リン・プロテアーゼズ・フオーム・バチルス・ス
ピーシーズ(Differentiation of Alkaline
Proteases form Bacillus Species)」、バイオケ
ミカル・アンド・バイオフイジカル・リサーチ・
コミユニケーシヨンズ(Biochemical and
Biaphysical Research Comm.)、第34巻、第5
号、600〜604頁、(1969)参照。 ズブチリシン酵素は、2種のサブクラス(ズブ
チリシンAおよびズブチリシンB)に分類され
る。ズブチリシンAに分類される酵素は、枯草
菌、バチルス・リヘニフオルミス
(licheniformis)およびバチルス・プミリス
(pumilis)のような種から誘導される酵素であ
る。このサブクラスの微生物は、中性のプロテア
ーゼまたはアミラーゼをあまり、または全く産生
しない。ズブチリシンBサブクラスは、枯草菌、
枯草菌変異アミロサツカリチクス
(amylosacchariticus)バチルス・アミロリキフ
アシエンス(amyloliquefaciens)および枯草菌
NRRL B3411のような微生物に由来する酵素か
ら成る。これらの微生物は、そのアルカリ性プロ
テアーゼ産生にほぼ匹敵するレベルで、中性プロ
テアーゼおよびアミラーゼを産生する。 更に、他の好ましい酵素は、例えば、パンクレ
アチン、トリプシン、コラゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、カルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、エ
ラスターゼ並びにアルベルギローペプチターゼA
およびB、プロナーゼ(pronasc)E(ストレプ
トミセス・グリセウス(griseus)由来)並びに
デイスパーゼ(dispase)(バチルス・ポリミキサ
(polymyxa)由来)である。 酵素の同定、分離および精製は、従来の方法で
行う。多くの同定および単離方法が、タンパク質
分解活性およびタンパク質分解/デンプン分解活
性またはタンパク質分解/脂質分解活性を有する
酵素を含む酸素を単離するための通常の科学文献
に記載されている。本発明に関する過酸化物安定
酵素を、植物、動物または微生物から既知の方法
で容易に得ることができる。 DNA組し替え技術の出現によつて、新しい過
酸化物安定タンパク質分解酵素およびその原料が
入手可能となると考えられる。そのような酵素
は、それが前記安定性および活性の基準を満たす
ならば本発明の範囲内に含まれると考えるべきで
ある。例えば日本国特許出願公開第60−030685号
(枯草菌のDNA組み替えによるプロテアーゼ製
造)参照。 本発明の実施において、酵素を有効量使用すべ
きである。このような量は、適当な時間(例えば
一晩)で、通常の装用によるタンパク質沈積物を
実質的にすべてレンズから除去するのに有効な量
である。この標準は、通常のタンパク質付着パタ
ーンを示してきたコンタクトレンズ装用者に関し
て当てはまり、これまでタンパク質沈積速度が非
常に大きく、2〜3日毎に洗浄を行うことが好ま
しいなどの非常に少数の装用者には適用できな
い。 効果的なクリーナーを製造するのに必要な酵素
の量は、酵素の本来の活性を含む幾つかの因子、
特に、過酸化物との相乗相互作用の程度を考慮し
て決める。 基本的な基準として、使用溶液は、レンズ1枚
当たり約0.0001〜0.5、好ましくは約0.0003〜0.05
アンソン(Anson)単位/ml溶液の活性を提供す
るのに充分な酵素を含有すべきである。それより
も高い、または低い量で使用してもよい。しか
し、この濃度よりも低くてもレンズを洗浄し得る
が、レンズの洗浄に時間がかかり、特に有用では
ない。酵素をより多量に含有する溶液は、急速な
洗浄には効果的であるが、物質の量が多すぎて扱
いにくい。 酵素製剤はまず純粋ではないので、酵素源を最
終的な使用溶液に対して約0.003〜15w/v%の
量で使用する。正確な量は、酵素の純度によつて
様々であり、最終的にロツト毎の基準を決めるこ
とが必要である。 酵素活性はPH依存性であり、いずれの酵素につ
いても酵素が最も良く機能する特定のPH範囲が存
在する。そのような範囲の決定は、既知の方法に
よつて容易に行い得る。使用溶液を処理して酵素
の至適PH範囲にすることが好ましいが、これは絶
対的な必要条件ではない。 過酸化物源は、溶液中で活性酸素を与える1種
またはそれ以上の化合物であつてもよい。そのよ
うな化合物の例には、過酸化水素およびそのアル
カリ金属塩、過ホウ酸塩、特に一水和物および四
水和物、過硫酸塩、過炭酸塩、二過イソフタル
酸、パーオキシ二リン酸塩およびアミノヒドロ過
酸化アルミニウムが含まれる。過酸化水素および
過ホウ酸塩および過硫酸塩であるアルカリ金属
塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩が最も好
ましい。 過酸化物の消毒有効量とは、3時間で微生物量
を1対数オーダー減少させる量を意味する。より
好ましくは、過酸化物濃度は、微生物量が1時間
で1対数オーダー減少する量である。10分間また
はそれよりも短時間で微生物量を1対数単位減少
させる過酸化物濃度が最も好ましい。 過酸化物と活性酸素との割合は実質的に様々な
ので、ある過酸化物の濃度をすべての過酸化物に
適用することはできない。 過酸化水素の場合には、最低0.5w/v%の濃
度が、ほどんどの場合において前記の第1の限度
を満たす。1.0〜2.0%過酸化水素(この濃度は、
0.5%過酸化水素よりも消毒および洗浄時間を短
縮する)を使用することが好ましい。3%過酸化
水素溶液を使用することが最も好ましいが、10%
の量でも使用し得る。酵素がタンパク質分解活性
を保持できる限り、本発明において過酸化水素の
量には上限がない。 他の過酸化物を使用する場合、その濃度は、所
定濃度の過酸化物安定酵素との組み合わせにおい
て、洗浄および消毒に関して相乗効果を示すこと
によつてのみ制限される。例えば、0.02w/v%
の濃度の過ホウ酸ナトリウムが、コンタクトレン
ズからのタンパク質の酵素的除去を増強すること
がわかつた。いずれの過酸化物についても、その
適当な濃度は、ルーチン試験によつて容易に決定
し得る。 過酸化物/酵素溶液のPHを上げると、溶液の消
毒効果が影響を受けることがわかつた。アスペル
ギルス・ニガー(niger)に対して測定した3%
過酸化水素溶液のD値は、PH5.22では8.04、PH
7.32では3.57並びにPH8.22および9.23では1.79であ
つた。従つて、最も好ましいPH範囲は、これらの
溶液では6〜10、特に7.5〜9.0である。このよう
に、中性またはアルカリ性PHで活性な過酸化物安
定酵素を使用することが好ましい。 酵素および/または過酸化物処方の錠剤または
溶液に追加の物質を加えてよい。例えば、等張化
剤、発泡剤、安定剤、結合剤、緩衝剤、酵素補因
子、ジスルフイド結合還元剤(例えば水溶性メル
カプタンおよびジチオニトなど)、残留過酸化物
不活性化剤などである。 過酸化物および酵素の処方に、安定剤を加えて
両成分の早期の不活性化を防止することが必要で
ある。特に金属誘導性触媒性分解に対して過酸化
物を安定化する物質を溶液に加えることが必要ま
たは適当である。このような溶液に緩衝剤を加え
てPHを特定の範囲内に保持することも適当であ
る。塩または他の物質、例えば多価アルコールな
どを加えて、溶液の浸透圧値(tonic value)を
改良してもよい。 錠剤または散剤において、剤を溶解した時に適
当なPHおよび浸透圧値が得られるように、塩、緩
衝剤および安定剤を加えることが有効であり得
る。錠剤および散剤の場合、発泡剤を加えること
も適当である。更に、結合剤、錠剤製造用滑沢
剤、および散剤、錠剤などの製造に通例使用され
るいずれの他の成分をそのような処方に組み合わ
せてもよい。指示例(過酸化物が存在するか否か
を示す着色剤)をこのような処方に組み合わせて
もよい。 本発明を実施するために、過酸化物および酵素
の溶液を調製し、レンズを、好ましくはこの溶液
に浸漬することによつて溶液と接触させる。実質
的にすべてのタンパク質がレンズから除去され、
レンズが消毒されるのに充分な時間、レンズを溶
液と接触させたまま放置する。 本質的な成分を組み合わせて、レンズと接触さ
せる溶液とする方法または手順は、用いる成分の
物理的性質によつて様々であるが、添加の順序は
本発明の実施において重要なことではない。例え
ば、過酸化水素を使用する場合、全成分を含む錠
剤または散剤を処方することはできない。すなわ
ち、過酸化水素が過酸化物源である場合、酵素お
よび他の乾燥成分を水性過酸化物と混合すること
が必要である。酵素および他の乾燥成分を散剤ま
たは錠剤として処方し、そのような物質を過酸化
物溶液に溶解し、次いでレンズをこの溶液中に入
れることが最も好都合である。酵素を加える前に
レンズを過酸化物溶液中に入れておくこともでき
るが、先の方法の方が実際には好ましい。 このような物質の製造に特に好ましい方法とい
うものはない。2種の実質的な成分を、個々の成
分として乾燥形または水性形に処方し得る。これ
らを組み合わせて単一の散剤もしくは錠剤とする
か、または一方を乾燥形とし、他方を水溶液とし
得る。 最終的形態は、処方に使用する過酸化物源の種
類に部分的に依存する。本発明の散剤または錠剤
形は、発泡形でもあり、錠剤が崩壊しやすく、成
分の溶解速度が大きいことが望ましい。頚粒状過
酸化物を使用する場合、本発明の幾つかの成分か
ら散剤および/または錠剤を調製することが可能
である。過酸化物が溶液形である場合は、酵素の
長時間の分解を防ぐために酵素を別の原料から提
供する必要である。 溶液の洗浄および消毒効果を増強するために他
のエネルギー源を使用してもよい。例えば、前記
のような条件でコンタクトレンズを洗浄する場合
のプロテアーゼの作用速度を上げるために超音波
装置を使用することが既知である。量および時機
によつては、加熱することも、洗浄および消毒に
対して良好な効果を有する。 使用する酵素のタンパク質分解能力を、タンパ
ク質付着物が充分に加水分解される前に実質的に
不活性化する温度でなければ、どのような温度で
本発明を実施してもよい。酵素活性は温度と相関
性があり、幾つかの酵素は、他の酵素よりも、極
端な温度(特に高温)に対して感受性が高い。他
の酵素は耐熱性であり、70℃またはそれ以上の温
度でもかなり活性を保つ。他の酵素は、水の凍結
温度またはその程度の温度でも実質的な活性を保
つ。本発明の実施に好ましい温度範囲は、20〜37
℃、特に約22〜25℃であるが、特定の過酸化物活
性酵素を使用して約5〜100℃で本発明を実施す
ることも可能である。 本発明の一態様においては、酵素および過酸化
物の室温の溶液を調製し、この溶液をコンタクト
レンズと共にコンタクトレンズ加熱消毒装置に入
れ、この装置を、通常の熱サイクルで作動させ
る。しかし、この場合も温度は限定されない。 成分が長時間経過後に放出されるように、また
は錠剤および散剤の調製時およびその後の貯蔵中
に成分1と成分2が相互作用するのを防ぐよう
に、成分を個々に調製することも考えられる。例
えば、錠剤の製造工程中またはその後の貯蔵中の
相互作用を防ぐか、または軽減するように、過酸
化物および酵素を個々に調製することが適当であ
る。 更に、洗浄、消毒および最終的に残留過酸化物
を除去する全段階の一部として、溶液または散剤
は残留過酸化物を無毒化する剤を含有し得る。過
酸化物の酸素および水への変換を触媒する酵素を
このような処方に導入して、眼に戻すレンズに存
在すると考えられる残留過酸化物を除去すること
ができる。例えば、カタラーゼ(過酸化物の分解
を触媒する有機酵素)を錠剤および散剤に、特に
遅延放出形として導入することができる。更に、
過酸化物の酸素および水への変換を触媒する重金
属遷移元素のような金属を、散剤または錠剤処方
に、やはり好ましくは遅延放出形として導入し、
所定の時間後に溶液中に残る過酸化物レベルを無
毒性レベルに低下させる方法を提供することがで
きる。過酸化物の分解のための遷移金属触媒をコ
ンタクトレンズ消毒溶液中に使用することは、米
国特許第3912451号に開示されており、ここに引
用する。 以下の実施例は、本発明を説明するものであつ
て、本発明を制限するものではない。 [実施例] 実施例 1 比較洗浄効果 ハイドロカーブ(Hydrocurve、商標)55%
含水レンズ(バーンズ―ハインド社(Barnes−
Hind Inc.)製)20個を、リン酸緩衝生理食塩液
に入れ、次いで0.1重量%溶液とするのに充分な
量のリゾチームを加えることによつて熱変性リゾ
チームで被覆した。リゾチームは、卵白から得ら
れたものであつた。個々のバイアルに、リゾチー
ム溶液5mlおよび完全に水和したレンズ1個を入
れた。次いで、バイアルを約30分間約95℃に加熱
した。次いでレンズを取り出し、冷却後、蒸留水
ですすぎ、リゾチームの付着を観察した。 沈積物の分類:まず、通常の生理食塩液でレン
ズを湿潤させ、親指と他の指でこすり、次いでプ
ラスチツク製ピンセツトで端をつかみ、再び生理
食塩液ですすいだ。レンズの前表面(凸表面)
を、顕微鏡で100倍で観察した。この条件で検出
されたフイルムまたは沈積物を、フイルムに覆わ
れた表面積の割合に従つて分類した。 前記の処理を行つた後には、すべてのレンズの
前表面の100%がタンパク質沈積物の薄いフイル
ムで覆われていることがわかつた。 これらのレンズを、次いで、過酸化物および以
下の酵素の処方を主成分とする溶液で処理した: パパイン錠 成 分 割合(w/w) ホウ酸ナトリウム・二水和物 13.03% 炭酸ナトリウム 21.25% ポリエチレングリコール3350 2.74% パパイン 6.28% 酒石酸 13.71% L―システイン・HCl 6.86% EDTA 5.04% 塩化ナトリウム 30.64% ズブチリシンA錠 成 分 割合(w/w) ソルビトール 29.99% N―アセチルシステイン 22.49% 炭酸ナトリウム 38.98% ポリエチレングリコール3350 3.00% ズブチリシンA 0.30% 酒石酸 5.24% ズブチリシンAは、ノボ・インダストリーズ
(Novo Industries)社製のものであつた。 レンズを5個ずつ4群に分けた。第1の群は、
3%過酸化水素で処理した。第2の群は、市販の
生理食塩液製品(アラーガン社(Allergan,
Inc.)製レンズリンス(Lensrins、商標))10ml
中のズブチリシンA含有処方(133.4mg、0.4mgズ
ブチリシンA)で処理した。第3のズブチリシン
A錠を3%過酸化水素10mlに溶解したもので処理
し、第4の群は、パパイン酵素錠(146.8mg)を
含有する3%過酸化水素(10ml)で処理した。 レンズを3.5時間浸漬した。次いで、各群のレ
ンズを適当に処理して試験溶液を除去し、顕微鏡
で観察してタンパク質除去の程度に測定した。洗
浄表面%とは、100倍で観察した場合にタンパク
質フイルムで覆われていない表面の割合を示す。 結果を以下に示す。
物および洗浄消毒方法に関する。とりわけ、本発
明は、過酸化物および過酸化物活性酵素、特にタ
ンパク質分解酵素の混合物を含有する溶液によつ
て、コンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に
行うことを包含する。 [従来技術] ガラスから親水性高分子材料系の現在の長時間
装用レンズに至るコンタクトレンズの改良に伴つ
て、そのようなレンズ材料を洗浄および消毒し
て、光学的透明度および装用性を保持し、感染物
質が眼に入るのを防ぐための、より有効な新しい
手段が必要となつてきている。 ガラスおよびポリメチルメタクリレート
(PMMA)のような初期のポリマーのレンズは、
硬く、疎水性であるので、洗剤を用いて手で容易
に洗浄することができる。このような材料は、眼
の上に自然に生じる水層および涙によつてある程
度湿潤するが、親油性であるので、洗剤を用いて
手で洗浄することによつて汚れ(脂質は例外であ
り得る)を容易に除去できる。親水性材料、特に
ポリペプチドおよび酵素、たとえばリゾチーム
は、そのような材料にあまり付着せず、付着して
も、界面活性剤および洗剤で洗浄することによつ
て容易に除去される。 ガラスおよびPMMA系コンタクトレンズは、
洗剤洗浄法によつて容易に消毒することもでき
る。物理的な洗浄によつて、付着した感染物質を
容易に除去できる。更に、このような材料は非孔
質であるので、洗浄保存溶液中に化学消毒剤を添
加しても、消毒剤がレンズに吸収されず、装用時
に消毒剤が眼に入ることも無い。すなわち、感染
物質の物理的除去、並びに保存中の化学的手段に
よる無菌性の保持、および洗浄・湿潤・保存溶液
の無菌性の保持に関する考慮は最小限でよい。 ポリマー技術の進歩によつて、装用者の快適さ
および眼の健康が大きく向上したが、そのような
材料の洗浄および消毒について新しい問題が生じ
た。 眼の体液および涙によつて表面が湿潤するレン
ズは、眼に最も快適である。現在使用されている
すべてのコンタクトレンズポリマーは、PMMA
レンズを除いては、レンズ表面は本来親水性であ
るか、または処理によつて親水性にされている。
これは、多くの陰電荷(通例カルボキシレートの
形)および中性基によつて角膜を覆う体液層で容
易に湿潤する親水性環境を提供することによつて
達成される。このような陰荷電親水性表面は、ヒ
ドロゲルレンズ上に存在するだけでなく、より硬
いレンズ、例えばオルガノシロキサン―メタクリ
レートレンズ(ポリコン(Polycon、商標))よ
びシリコンエラストマー系レンズの上にも存在す
る。後者のシリコンエラストマーレンズ場合、疎
水性表面を被覆し、また他の処理によつて表面を
親水性とする。 毎日の装用の間に、タンパク質が親水性レンズ
表面に吸着する。純粋なPMMAレンズ以外では、
吸着は非常に強力で、硬質ポリシロキサン/メチ
ルメタクリレートコポリマーのようなレンズにお
いても、手による洗剤洗浄方法は、この付着物を
除去するのに不充分である。いわゆるヒドロゲル
レンズ(ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒド
ロキシエチルメチルメタクリレート、ビニルピロ
リドンおよびグリセロールメタクリレートモノマ
ーおよびメタクリル酸または酸エステルから調製
され、大量(すなわち35〜80%)の水を吸収す
る)は、非常に脆いので、汚れ、特に強力に付着
したタンパク質を除去する物理的洗浄方法は実用
的ではない。 長期間のうちにそのような物質が付着すると、
装用者は不快感を覚え、より重要なことには、レ
ンズの光学的性質が損なわれ、特に光透過性が低
下し、光反射が高まり得る。またタンパク質の付
着によつて、眼の炎症、視力の喪失、レンズの損
傷が起こり、巨大乳頭状結膜炎と呼ばれる状態に
なる場合もある。 研究の結果、タンパク質付着の主因はリゾチー
ム酵素であることが判つた。更に、リポタンパク
質およびムコ多糖類が、レンズ表面に吸着し得る
が、タンパク質自体、特にリゾチーム物質がレン
ズのタンパク質付着の主因である。このような酵
素は、少量の同様のタンパク質、リポタンパク質
およびムコ多糖類と共に、親水性レンズ材料の表
面に付着する。 これまでに見出されている唯一の安全で有効な
付着除去方法は、酵素を使用し、その加水分解性
によつてタンパク質を水溶性の小さいサブユニツ
トに分解する方法である。特に有用なものは、ア
ミド結合を加水分解して、タンパク質をアミノ酸
および非常に小さいポリペプチドに分解するタン
パク質分解酵素(プロテアーゼ)である。これら
のタンパク質フラグメントは通例水溶性であり、
すなわち水性環境によつて容易に可溶化される。
米国特許第3910296号には、プロテアーゼをコン
タクトレンズの洗浄に使用することが開示されて
いる。米国特許第4285738号も参照のこと。脂質
分解性および/または粘液分解性の酵素も、任意
の量でタンパク質分解酵素と共にレンズの洗浄に
使用される。 ガス透過性コンタクトレンズ、特にヒドロゲ
ル、またはHEMA、VPおよびGMAモノマーか
ら製造される高含水コンタクトレンズの第2の問
題は、レンズおよびレンズ保存溶液の消毒および
無菌性の保持に関する。 レンズの消毒のために多くの方法が発明され、
その中には、高温、無菌生理食塩液洗剤および化
学薬品(例えば殺菌性薬物)または酸化を使用す
るものがある。 加熱は実質的に有効であつたが、追加の洗浄を
より困難にする、すなわち、タンパク質の変性並
びにタンパク質およびレンズ上の他の沈積物の凝
固を起こすという欠点を有する。 無菌生理食塩液を、レンズの洗浄および浸漬に
使用し得る。このような溶液は必ずしも滅菌され
ていない。もつとも、ある微生物は生理食塩液環
境中で生存し得、芽胞は無菌生理食塩液によつて
も完全に不活性化されない。 化学的な手段において、いわゆる薬物、すなわ
ち重金属系殺菌剤(例えばチメリソールおよびハ
ロゲン化トリアルキルアンモニウム)、および塩
化ベンザルコニウムような化合物または同様の化
合物の使用に関しては、不適切に使用した場合、
装用者に不快感を与える可能性がある。そのよう
な薬物は、それが良好な殺菌剤たり得る性質の故
に、眼の炎症を起こす可能性もある。薬物がレン
ズ中の蓄積し、次いで装用中に眼に放出されるの
で、この現象は特にヒドロゲル型レンズ材料に起
こる。そのような薬物によつて、人によつては眼
に不快感が起こり得、そのため、代わりのレンズ
滅菌方法が当然必要となる。 薬物、熱および生理食塩液による無菌性の保持
に伴う問題への対応において、酸化体を使用して
コンタクトレンズを消毒することに、実質的に興
味がもたれるようになつた。過酸化物を用いる数
種の2段階および1段階系が、コンタクトレンズ
の消毒のために開発された。例えば、米国特許第
3912451号、同第4473550号に説明されている。 消毒のための過酸化物および洗浄のための過酸
化物活性酵素、特に過酸化物活性タンパク質分解
酵素を一つの溶液に組み合わせることによつてコ
ンタクトレンズの洗浄および消毒を同時に行い得
ることが分かつた。驚くべきことに、組み合わせ
ると個々の成分の効果が高まる。すなわち、過酸
化物の存在によつてタンパク質の除去力は数倍増
強され、過酸化物活性酵素が存在すると消毒率が
高くなる。総合的な結果として、いまや1段階
で、2成分を独立して使用する場合よりも効果的
にコンタクトレンズを洗浄および滅菌し得る。 過酸化物およびプロテアーゼは洗濯用洗剤にお
いて、および義歯の洗浄のために組み合わせられ
ている。例えば、米国特許第3732170号は、酵素
および過酸化物源、特にアルカリ金属モノ過硫酸
三重塩を含んで成る生物学的洗浄組成物に関す
る。該発明の本質は、「タンパク質性」血痕を材
料(洗濯物)から洗浄する方法である。この組み
合わせは、アニオン洗剤と配合することが好まし
いと記載されている。 他の例として、米国特許第4155868号には、酵
素および活性酸素化合物を含んで成る水溶発泡性
義歯クレンザー錠剤が記載されている。該発明の
本質は、貯蔵中に酸化剤によつて酵素が速く失活
してしまうことを防ぐように錠剤を処方すること
である。 過ホウ酸ナトリウムおよび酵素は、近年の洗濯
用洗剤の既知の成分である。このことは、オルデ
ンロート、オー(Oldenroth,O.)、フエツテ・
ザイフエン・アンストリツヒミツテル(Fette
Seifen Anstrichtmichttel)、1970(72(7))、582〜
7に記載されている。この文献には、細菌プロテ
アーゼによつて繊維製品から変性卵黄を除去する
ことができるが、過ホウ酸塩が存在すると、プロ
テアーゼの作用が低下したと記載されている。 これらの開示のいずれにも、そのような組成物
をコンタクトレンズの洗浄および消毒に使用する
こと、または一方の成分が他方の成分の効果を増
強することは教示または意図されていない。 [発明の構成] 一態様において、本発明は、コンタクトレンズ
(特に、表面が親水性のもの)の洗浄および消毒
を同時に行う方法であつて、レンズを、消毒有効
量の過酸化物および有効量の過酸化物活性タンパ
ク質分解酵素を含有する溶液と充分な時間接触さ
せて、実質的にすべてのタンパク質付着物を除去
し、かつレンズを消毒することを含んで成る方法
に関する。 1段階で消毒および洗浄を行うために酵素およ
び過酸化物を組み合わせる概念を、タンパク質分
解酵素、脂肪分解酵素および粘液分解酵素の各々
または組み合わせに適用し得る。 過酸化物活性酵素は、比色アツセイ、例えばア
ゾコール(Azocoll)法(トマレリ,アール・エ
ム(Tomarelli,R.M.)ら、ジヤーナル・オブ・
ラボラトリー・アンド・クリニカル・メデイシン
(J.Lab.Clin.Med.)、34、428(1949))、またはタ
ンパク質分解活性を測定するジメチルカゼイン法
(ヤン・リン(Yaun Lin)ら、ジヤーナル・オ
ブ・バイオロジカル・ケミストリーJ.Biol.
Chem.)、244:(4)789〜793、(1969))によつて、
水溶液中の過酸化水素濃度が3w/v%である場
合に、常温常圧で測定可能な活性を有するいずれ
の酵素でもよい。 酵素は、微生物およびホ乳動物を含むいずれの
動植物に由来してもよい。中性、酸性またはアル
カリ性酵素のいずれであつてもよい。 タンパク質分解酵素は、一部または全部、ペプ
チドアミド結合を加水分解できる。そのような酵
素は、タンパク質分解活性に関連して脂質分解活
性および/またはデンプン分解活性にも有してよ
い。 好ましいタンパク質分解酵素は、実質的にスル
フヒドリル基またはジスルフイド結合(これらが
存在すると、活性酸素と反応して活性酸素の活性
を低下させ、酵素の不活性化を早める)を有さな
い酵素である。2価金属イオンを含んで成る酵
素、例えばカルシウム、マグネシウムまたは亜鉛
がタンパク質に結合している酵素であるメタロ―
プロテアーゼを使用してもよい。 タンパク質分解酵素のより好ましい群は、特に
バチルスおよびストレプトミセス並びにアスペル
ギルス属から誘導されるセリンプロテアーゼであ
る。この群において、より好ましい酵素は、通例
ズブチリシン酵素と呼ばれるバチス由来アルカリ
性プロテアーゼである。キー,エル(Keay,
L.)、モサー,ピー・ダブリユー(Moser.P.w.)
およびウイルデイ,ビー・エス(Wildi,B.S.)、
「プロテアーゼ・オブ・ザ・ジーナス・バチルス.
アルカライン・プロテアーゼズ(Proteases of
the Genus Bacillus Alkaline
Proteases.)」、バイオテクノロジー・アンド・バ
イオエンジニアリング(Biotechnology and
Bicengineering)、第XII巻、213〜249頁、(1970)
、
並びにキー、エルおよびモサー、ピー・ダブリユ
ー、「デイフアレンシエイシヨン・オブ・アルカ
リン・プロテアーゼズ・フオーム・バチルス・ス
ピーシーズ(Differentiation of Alkaline
Proteases form Bacillus Species)」、バイオケ
ミカル・アンド・バイオフイジカル・リサーチ・
コミユニケーシヨンズ(Biochemical and
Biaphysical Research Comm.)、第34巻、第5
号、600〜604頁、(1969)参照。 ズブチリシン酵素は、2種のサブクラス(ズブ
チリシンAおよびズブチリシンB)に分類され
る。ズブチリシンAに分類される酵素は、枯草
菌、バチルス・リヘニフオルミス
(licheniformis)およびバチルス・プミリス
(pumilis)のような種から誘導される酵素であ
る。このサブクラスの微生物は、中性のプロテア
ーゼまたはアミラーゼをあまり、または全く産生
しない。ズブチリシンBサブクラスは、枯草菌、
枯草菌変異アミロサツカリチクス
(amylosacchariticus)バチルス・アミロリキフ
アシエンス(amyloliquefaciens)および枯草菌
NRRL B3411のような微生物に由来する酵素か
ら成る。これらの微生物は、そのアルカリ性プロ
テアーゼ産生にほぼ匹敵するレベルで、中性プロ
テアーゼおよびアミラーゼを産生する。 更に、他の好ましい酵素は、例えば、パンクレ
アチン、トリプシン、コラゲナーゼ、ケラチナー
ゼ、カルボキシラーゼ、アミノペプチダーゼ、エ
ラスターゼ並びにアルベルギローペプチターゼA
およびB、プロナーゼ(pronasc)E(ストレプ
トミセス・グリセウス(griseus)由来)並びに
デイスパーゼ(dispase)(バチルス・ポリミキサ
(polymyxa)由来)である。 酵素の同定、分離および精製は、従来の方法で
行う。多くの同定および単離方法が、タンパク質
分解活性およびタンパク質分解/デンプン分解活
性またはタンパク質分解/脂質分解活性を有する
酵素を含む酸素を単離するための通常の科学文献
に記載されている。本発明に関する過酸化物安定
酵素を、植物、動物または微生物から既知の方法
で容易に得ることができる。 DNA組し替え技術の出現によつて、新しい過
酸化物安定タンパク質分解酵素およびその原料が
入手可能となると考えられる。そのような酵素
は、それが前記安定性および活性の基準を満たす
ならば本発明の範囲内に含まれると考えるべきで
ある。例えば日本国特許出願公開第60−030685号
(枯草菌のDNA組み替えによるプロテアーゼ製
造)参照。 本発明の実施において、酵素を有効量使用すべ
きである。このような量は、適当な時間(例えば
一晩)で、通常の装用によるタンパク質沈積物を
実質的にすべてレンズから除去するのに有効な量
である。この標準は、通常のタンパク質付着パタ
ーンを示してきたコンタクトレンズ装用者に関し
て当てはまり、これまでタンパク質沈積速度が非
常に大きく、2〜3日毎に洗浄を行うことが好ま
しいなどの非常に少数の装用者には適用できな
い。 効果的なクリーナーを製造するのに必要な酵素
の量は、酵素の本来の活性を含む幾つかの因子、
特に、過酸化物との相乗相互作用の程度を考慮し
て決める。 基本的な基準として、使用溶液は、レンズ1枚
当たり約0.0001〜0.5、好ましくは約0.0003〜0.05
アンソン(Anson)単位/ml溶液の活性を提供す
るのに充分な酵素を含有すべきである。それより
も高い、または低い量で使用してもよい。しか
し、この濃度よりも低くてもレンズを洗浄し得る
が、レンズの洗浄に時間がかかり、特に有用では
ない。酵素をより多量に含有する溶液は、急速な
洗浄には効果的であるが、物質の量が多すぎて扱
いにくい。 酵素製剤はまず純粋ではないので、酵素源を最
終的な使用溶液に対して約0.003〜15w/v%の
量で使用する。正確な量は、酵素の純度によつて
様々であり、最終的にロツト毎の基準を決めるこ
とが必要である。 酵素活性はPH依存性であり、いずれの酵素につ
いても酵素が最も良く機能する特定のPH範囲が存
在する。そのような範囲の決定は、既知の方法に
よつて容易に行い得る。使用溶液を処理して酵素
の至適PH範囲にすることが好ましいが、これは絶
対的な必要条件ではない。 過酸化物源は、溶液中で活性酸素を与える1種
またはそれ以上の化合物であつてもよい。そのよ
うな化合物の例には、過酸化水素およびそのアル
カリ金属塩、過ホウ酸塩、特に一水和物および四
水和物、過硫酸塩、過炭酸塩、二過イソフタル
酸、パーオキシ二リン酸塩およびアミノヒドロ過
酸化アルミニウムが含まれる。過酸化水素および
過ホウ酸塩および過硫酸塩であるアルカリ金属
塩、特にナトリウム塩およびカリウム塩が最も好
ましい。 過酸化物の消毒有効量とは、3時間で微生物量
を1対数オーダー減少させる量を意味する。より
好ましくは、過酸化物濃度は、微生物量が1時間
で1対数オーダー減少する量である。10分間また
はそれよりも短時間で微生物量を1対数単位減少
させる過酸化物濃度が最も好ましい。 過酸化物と活性酸素との割合は実質的に様々な
ので、ある過酸化物の濃度をすべての過酸化物に
適用することはできない。 過酸化水素の場合には、最低0.5w/v%の濃
度が、ほどんどの場合において前記の第1の限度
を満たす。1.0〜2.0%過酸化水素(この濃度は、
0.5%過酸化水素よりも消毒および洗浄時間を短
縮する)を使用することが好ましい。3%過酸化
水素溶液を使用することが最も好ましいが、10%
の量でも使用し得る。酵素がタンパク質分解活性
を保持できる限り、本発明において過酸化水素の
量には上限がない。 他の過酸化物を使用する場合、その濃度は、所
定濃度の過酸化物安定酵素との組み合わせにおい
て、洗浄および消毒に関して相乗効果を示すこと
によつてのみ制限される。例えば、0.02w/v%
の濃度の過ホウ酸ナトリウムが、コンタクトレン
ズからのタンパク質の酵素的除去を増強すること
がわかつた。いずれの過酸化物についても、その
適当な濃度は、ルーチン試験によつて容易に決定
し得る。 過酸化物/酵素溶液のPHを上げると、溶液の消
毒効果が影響を受けることがわかつた。アスペル
ギルス・ニガー(niger)に対して測定した3%
過酸化水素溶液のD値は、PH5.22では8.04、PH
7.32では3.57並びにPH8.22および9.23では1.79であ
つた。従つて、最も好ましいPH範囲は、これらの
溶液では6〜10、特に7.5〜9.0である。このよう
に、中性またはアルカリ性PHで活性な過酸化物安
定酵素を使用することが好ましい。 酵素および/または過酸化物処方の錠剤または
溶液に追加の物質を加えてよい。例えば、等張化
剤、発泡剤、安定剤、結合剤、緩衝剤、酵素補因
子、ジスルフイド結合還元剤(例えば水溶性メル
カプタンおよびジチオニトなど)、残留過酸化物
不活性化剤などである。 過酸化物および酵素の処方に、安定剤を加えて
両成分の早期の不活性化を防止することが必要で
ある。特に金属誘導性触媒性分解に対して過酸化
物を安定化する物質を溶液に加えることが必要ま
たは適当である。このような溶液に緩衝剤を加え
てPHを特定の範囲内に保持することも適当であ
る。塩または他の物質、例えば多価アルコールな
どを加えて、溶液の浸透圧値(tonic value)を
改良してもよい。 錠剤または散剤において、剤を溶解した時に適
当なPHおよび浸透圧値が得られるように、塩、緩
衝剤および安定剤を加えることが有効であり得
る。錠剤および散剤の場合、発泡剤を加えること
も適当である。更に、結合剤、錠剤製造用滑沢
剤、および散剤、錠剤などの製造に通例使用され
るいずれの他の成分をそのような処方に組み合わ
せてもよい。指示例(過酸化物が存在するか否か
を示す着色剤)をこのような処方に組み合わせて
もよい。 本発明を実施するために、過酸化物および酵素
の溶液を調製し、レンズを、好ましくはこの溶液
に浸漬することによつて溶液と接触させる。実質
的にすべてのタンパク質がレンズから除去され、
レンズが消毒されるのに充分な時間、レンズを溶
液と接触させたまま放置する。 本質的な成分を組み合わせて、レンズと接触さ
せる溶液とする方法または手順は、用いる成分の
物理的性質によつて様々であるが、添加の順序は
本発明の実施において重要なことではない。例え
ば、過酸化水素を使用する場合、全成分を含む錠
剤または散剤を処方することはできない。すなわ
ち、過酸化水素が過酸化物源である場合、酵素お
よび他の乾燥成分を水性過酸化物と混合すること
が必要である。酵素および他の乾燥成分を散剤ま
たは錠剤として処方し、そのような物質を過酸化
物溶液に溶解し、次いでレンズをこの溶液中に入
れることが最も好都合である。酵素を加える前に
レンズを過酸化物溶液中に入れておくこともでき
るが、先の方法の方が実際には好ましい。 このような物質の製造に特に好ましい方法とい
うものはない。2種の実質的な成分を、個々の成
分として乾燥形または水性形に処方し得る。これ
らを組み合わせて単一の散剤もしくは錠剤とする
か、または一方を乾燥形とし、他方を水溶液とし
得る。 最終的形態は、処方に使用する過酸化物源の種
類に部分的に依存する。本発明の散剤または錠剤
形は、発泡形でもあり、錠剤が崩壊しやすく、成
分の溶解速度が大きいことが望ましい。頚粒状過
酸化物を使用する場合、本発明の幾つかの成分か
ら散剤および/または錠剤を調製することが可能
である。過酸化物が溶液形である場合は、酵素の
長時間の分解を防ぐために酵素を別の原料から提
供する必要である。 溶液の洗浄および消毒効果を増強するために他
のエネルギー源を使用してもよい。例えば、前記
のような条件でコンタクトレンズを洗浄する場合
のプロテアーゼの作用速度を上げるために超音波
装置を使用することが既知である。量および時機
によつては、加熱することも、洗浄および消毒に
対して良好な効果を有する。 使用する酵素のタンパク質分解能力を、タンパ
ク質付着物が充分に加水分解される前に実質的に
不活性化する温度でなければ、どのような温度で
本発明を実施してもよい。酵素活性は温度と相関
性があり、幾つかの酵素は、他の酵素よりも、極
端な温度(特に高温)に対して感受性が高い。他
の酵素は耐熱性であり、70℃またはそれ以上の温
度でもかなり活性を保つ。他の酵素は、水の凍結
温度またはその程度の温度でも実質的な活性を保
つ。本発明の実施に好ましい温度範囲は、20〜37
℃、特に約22〜25℃であるが、特定の過酸化物活
性酵素を使用して約5〜100℃で本発明を実施す
ることも可能である。 本発明の一態様においては、酵素および過酸化
物の室温の溶液を調製し、この溶液をコンタクト
レンズと共にコンタクトレンズ加熱消毒装置に入
れ、この装置を、通常の熱サイクルで作動させ
る。しかし、この場合も温度は限定されない。 成分が長時間経過後に放出されるように、また
は錠剤および散剤の調製時およびその後の貯蔵中
に成分1と成分2が相互作用するのを防ぐよう
に、成分を個々に調製することも考えられる。例
えば、錠剤の製造工程中またはその後の貯蔵中の
相互作用を防ぐか、または軽減するように、過酸
化物および酵素を個々に調製することが適当であ
る。 更に、洗浄、消毒および最終的に残留過酸化物
を除去する全段階の一部として、溶液または散剤
は残留過酸化物を無毒化する剤を含有し得る。過
酸化物の酸素および水への変換を触媒する酵素を
このような処方に導入して、眼に戻すレンズに存
在すると考えられる残留過酸化物を除去すること
ができる。例えば、カタラーゼ(過酸化物の分解
を触媒する有機酵素)を錠剤および散剤に、特に
遅延放出形として導入することができる。更に、
過酸化物の酸素および水への変換を触媒する重金
属遷移元素のような金属を、散剤または錠剤処方
に、やはり好ましくは遅延放出形として導入し、
所定の時間後に溶液中に残る過酸化物レベルを無
毒性レベルに低下させる方法を提供することがで
きる。過酸化物の分解のための遷移金属触媒をコ
ンタクトレンズ消毒溶液中に使用することは、米
国特許第3912451号に開示されており、ここに引
用する。 以下の実施例は、本発明を説明するものであつ
て、本発明を制限するものではない。 [実施例] 実施例 1 比較洗浄効果 ハイドロカーブ(Hydrocurve、商標)55%
含水レンズ(バーンズ―ハインド社(Barnes−
Hind Inc.)製)20個を、リン酸緩衝生理食塩液
に入れ、次いで0.1重量%溶液とするのに充分な
量のリゾチームを加えることによつて熱変性リゾ
チームで被覆した。リゾチームは、卵白から得ら
れたものであつた。個々のバイアルに、リゾチー
ム溶液5mlおよび完全に水和したレンズ1個を入
れた。次いで、バイアルを約30分間約95℃に加熱
した。次いでレンズを取り出し、冷却後、蒸留水
ですすぎ、リゾチームの付着を観察した。 沈積物の分類:まず、通常の生理食塩液でレン
ズを湿潤させ、親指と他の指でこすり、次いでプ
ラスチツク製ピンセツトで端をつかみ、再び生理
食塩液ですすいだ。レンズの前表面(凸表面)
を、顕微鏡で100倍で観察した。この条件で検出
されたフイルムまたは沈積物を、フイルムに覆わ
れた表面積の割合に従つて分類した。 前記の処理を行つた後には、すべてのレンズの
前表面の100%がタンパク質沈積物の薄いフイル
ムで覆われていることがわかつた。 これらのレンズを、次いで、過酸化物および以
下の酵素の処方を主成分とする溶液で処理した: パパイン錠 成 分 割合(w/w) ホウ酸ナトリウム・二水和物 13.03% 炭酸ナトリウム 21.25% ポリエチレングリコール3350 2.74% パパイン 6.28% 酒石酸 13.71% L―システイン・HCl 6.86% EDTA 5.04% 塩化ナトリウム 30.64% ズブチリシンA錠 成 分 割合(w/w) ソルビトール 29.99% N―アセチルシステイン 22.49% 炭酸ナトリウム 38.98% ポリエチレングリコール3350 3.00% ズブチリシンA 0.30% 酒石酸 5.24% ズブチリシンAは、ノボ・インダストリーズ
(Novo Industries)社製のものであつた。 レンズを5個ずつ4群に分けた。第1の群は、
3%過酸化水素で処理した。第2の群は、市販の
生理食塩液製品(アラーガン社(Allergan,
Inc.)製レンズリンス(Lensrins、商標))10ml
中のズブチリシンA含有処方(133.4mg、0.4mgズ
ブチリシンA)で処理した。第3のズブチリシン
A錠を3%過酸化水素10mlに溶解したもので処理
し、第4の群は、パパイン酵素錠(146.8mg)を
含有する3%過酸化水素(10ml)で処理した。 レンズを3.5時間浸漬した。次いで、各群のレ
ンズを適当に処理して試験溶液を除去し、顕微鏡
で観察してタンパク質除去の程度に測定した。洗
浄表面%とは、100倍で観察した場合にタンパク
質フイルムで覆われていない表面の割合を示す。 結果を以下に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】
* アラーガン社製オキシ
セプト(Oxysept、商標)、3
%過酸化化水素溶液
過酸化水素およびパパイン/過酸化水素には実
質的に洗浄活性は無いが、3%過酸化水素と組み
合わせたズブチリシンは、コンタクトレンズ表面
積の50〜70%を洗浄した。さらに、過酸化物無し
にズブチリシンA単独では、レンズ表面15〜30%
しか洗浄されないが、これと比較して、3%過酸
化物と組み合わせたズブチリシンAは、レンズ表
面の50〜70を洗浄した。ズブチリシンA/過酸化
物は、ズブチリシン単独よりも洗浄力が約2倍高
い。 実施例 2 過酸化物/酵素活性 ハイドロカーブ(Hydrocurve、商標)レン
ズ(バーンズ―ハインド社)15個を、実施例1に
記載のように、リゾチームに接触させ、確実に
型タンパク質を付着させた。 5個のレンズを各々以下の溶液に8時間浸漬し
た:3%過酸化水素(アラーガン社製オキシセプ
ト);生理食塩液(アルコン(Alcon)社製ボ
イル―′n― ソーク(Boil―′n―Soak、商
標)、通常の生理食塩液)10mlに溶解した市販の
パンクレアチン含有酵素錠(オプテイ―ザイム
(Opti―Zyme、商標)錠);および3%過酸化水
素(オキシセプト1)10ml中のパンクレアチン酵
素(オプテイ―ザイム)2錠の溶液。 8時間浸漬後、実施例1に記載のように、レン
ズ処理して、残留浸漬溶液を除去し、タンパク質
除去の割合を測定した。結果を以下に示す:
セプト(Oxysept、商標)、3
%過酸化化水素溶液
過酸化水素およびパパイン/過酸化水素には実
質的に洗浄活性は無いが、3%過酸化水素と組み
合わせたズブチリシンは、コンタクトレンズ表面
積の50〜70%を洗浄した。さらに、過酸化物無し
にズブチリシンA単独では、レンズ表面15〜30%
しか洗浄されないが、これと比較して、3%過酸
化物と組み合わせたズブチリシンAは、レンズ表
面の50〜70を洗浄した。ズブチリシンA/過酸化
物は、ズブチリシン単独よりも洗浄力が約2倍高
い。 実施例 2 過酸化物/酵素活性 ハイドロカーブ(Hydrocurve、商標)レン
ズ(バーンズ―ハインド社)15個を、実施例1に
記載のように、リゾチームに接触させ、確実に
型タンパク質を付着させた。 5個のレンズを各々以下の溶液に8時間浸漬し
た:3%過酸化水素(アラーガン社製オキシセプ
ト);生理食塩液(アルコン(Alcon)社製ボ
イル―′n― ソーク(Boil―′n―Soak、商
標)、通常の生理食塩液)10mlに溶解した市販の
パンクレアチン含有酵素錠(オプテイ―ザイム
(Opti―Zyme、商標)錠);および3%過酸化水
素(オキシセプト1)10ml中のパンクレアチン酵
素(オプテイ―ザイム)2錠の溶液。 8時間浸漬後、実施例1に記載のように、レン
ズ処理して、残留浸漬溶液を除去し、タンパク質
除去の割合を測定した。結果を以下に示す:
【表】
【表】
【表】
8時間の浸漬の内に、パンクレアチン含有酵素
錠および3%過酸化物の組み合わせは洗浄に実質
的に有効であつたが、過酸化物単独および酵素単
独では顕著なタンパク質除去効果は無かつた。 実施例 3 過酸化物濃度の影響 実施例1に記載のように、ハイドロカーブレン
ズをリゾチームで被覆した。ここで使用したズブ
チリシン錠処方は、N―アセチルシステインを含
まないことを除いては実施例1と同じ物であつ
た。過酸化水素濃度は、0.5w/v%から始めて
5段階にした。対照は、塩化ナトリウムで浸透圧
値を0.5%過酸化物/酵素溶液にほぼ匹敵するよ
うに調節した、過酸化物を含まない錠剤の溶液で
あつた。各溶液のPHを、塩酸で約9.0〜9.03に調
節した。各溶液10mlを用い、5個のレンズを室温
で3時間処理した。レンズ表面から除去されたタ
ンパク質の量(割合)を第1表に示す。
錠および3%過酸化物の組み合わせは洗浄に実質
的に有効であつたが、過酸化物単独および酵素単
独では顕著なタンパク質除去効果は無かつた。 実施例 3 過酸化物濃度の影響 実施例1に記載のように、ハイドロカーブレン
ズをリゾチームで被覆した。ここで使用したズブ
チリシン錠処方は、N―アセチルシステインを含
まないことを除いては実施例1と同じ物であつ
た。過酸化水素濃度は、0.5w/v%から始めて
5段階にした。対照は、塩化ナトリウムで浸透圧
値を0.5%過酸化物/酵素溶液にほぼ匹敵するよ
うに調節した、過酸化物を含まない錠剤の溶液で
あつた。各溶液のPHを、塩酸で約9.0〜9.03に調
節した。各溶液10mlを用い、5個のレンズを室温
で3時間処理した。レンズ表面から除去されたタ
ンパク質の量(割合)を第1表に示す。
【表】
実施例 4
3%過酸化水素1ズブチリシンの抗菌性の評価
ズブチリシンA含有錠剤処方(実施例1に記
載)を3%過酸化水素(アラーガン社製レンサン
(Lensan)A)に溶解した場合の、過酸化水素の
抗菌性に及ぼす効果を、コンタクトレンズ溶液の
消毒効果の試験のための米国FDAガイドライン
に要求される微生物に対して試験した。標準的な
培養方法、採取および微生物的定量分析方法を用
いた。用いた微生物は、霊菌、ATCC14756また
は14041;黄色ブドウ球菌、ATCC6538;緑膿菌、
ATCC9027または15442;大腸菌、ATCC8739、
カンジダ・アルビカンス、ATCC10231およびア
スペルギルス・ニガー、ATCC16404。実施例1
に記載のズブチリシンA処方の133.4mg錠剤(ズ
ブチリシン0.4mg/錠)を使用した。 この試験の結果を第2表に示す。同様に同じ手
順で行つた第2の試験の結果も第2表に示す。
載)を3%過酸化水素(アラーガン社製レンサン
(Lensan)A)に溶解した場合の、過酸化水素の
抗菌性に及ぼす効果を、コンタクトレンズ溶液の
消毒効果の試験のための米国FDAガイドライン
に要求される微生物に対して試験した。標準的な
培養方法、採取および微生物的定量分析方法を用
いた。用いた微生物は、霊菌、ATCC14756また
は14041;黄色ブドウ球菌、ATCC6538;緑膿菌、
ATCC9027または15442;大腸菌、ATCC8739、
カンジダ・アルビカンス、ATCC10231およびア
スペルギルス・ニガー、ATCC16404。実施例1
に記載のズブチリシンA処方の133.4mg錠剤(ズ
ブチリシン0.4mg/錠)を使用した。 この試験の結果を第2表に示す。同様に同じ手
順で行つた第2の試験の結果も第2表に示す。
【表】
要した時間である。
対照(生理食塩液中の酵素錠)は、24時間の間
に抗菌性を示さなかつた。 第3表には、第2表のデータの平均殺菌速度を
示す。
対照(生理食塩液中の酵素錠)は、24時間の間
に抗菌性を示さなかつた。 第3表には、第2表のデータの平均殺菌速度を
示す。
【表】
【表】
D値が低いほど抗菌性が高いので、これらの各
試験の結果により、3%過酸化水素およびズブチ
リシンAを共に用いると、2種の成分を個々に使
用するよりも実質的に消毒に効果的であることが
わかる。 実施例 5 殺菌効果試験 3種の微生物(第1はUSPXIの微生物、第
2はFDAによつてコンタクトレンズ消毒製品の
抗菌性試験に要する微生物例、および第3は通例
人体または環境中に天然株として存在し、コンタ
クトレンズに沈積み得るか、またはコンタクトレ
ンズ溶液内に侵入し得る微生物から選択された
「アイソレート(isolates)」微生物を用いて、3
%過酸化水素(アラーガン社製オキシセプト)
の外挿D値の、ズブチリシンAの有無による差を
試験した。試験した微生物を表に挙げる。 微生物は標準的な微生物技術によつて調製し
た。各サンプルについて2回ずつ試験した。アツ
セイの第1段階として、3%過酸化水素10mlをピ
ペツトでねじキヤツプ付き試験管に入れた。選択
した試験管に、ズブチリシンA(組成は実施例1
に記載)を1錠加えた。ズブチリシン含有試験管
を約2分間攪拌してズブチリシン錠を溶解した。
直ちに微生物を試験管に加えた。所定の時間間隔
毎に、生菌数を測定した(CFU/ml)。 好気性プレートカウント法を用い、殺菌速度曲
線から外挿によつてD値を計算した。この方法
は、実質的に次のように行つた:所定の接触時間
後直ぐに試験溶液のサンプルを採り、二分し、2
本の試験管中の中和系に分散させた。中和系を連
続10倍希釈して所望の回収レベルを達成するよう
に調製した。回収レベルを低くするために、少量
のサンプルを中和寒天プレートに直接移した。他
の3つの連続希釈試験管に対しても、同量(体
積)のサンプルを中和寒天プレートに置いた。 全プレートを35〜37℃で2〜7日間(または要
すればそれ以上の期間)インキユベートした。次
いで、コロニー数を記録し、以下のようにD値を
計算した:各時間について、全プレートのコロニ
ー数を平均した。平均したデータを、生菌数を縦
軸、接触時間を横軸として片対数グラフ用紙にプ
ロツトした。原点(接種物レベル)を、1ml当り
の菌数が初めて10を下回つた点と直線で結んだ。
この線をゼロに外挿し、その傾きをD値とした。
この方法は「端点分析」とも呼ばれる。
試験の結果により、3%過酸化水素およびズブチ
リシンAを共に用いると、2種の成分を個々に使
用するよりも実質的に消毒に効果的であることが
わかる。 実施例 5 殺菌効果試験 3種の微生物(第1はUSPXIの微生物、第
2はFDAによつてコンタクトレンズ消毒製品の
抗菌性試験に要する微生物例、および第3は通例
人体または環境中に天然株として存在し、コンタ
クトレンズに沈積み得るか、またはコンタクトレ
ンズ溶液内に侵入し得る微生物から選択された
「アイソレート(isolates)」微生物を用いて、3
%過酸化水素(アラーガン社製オキシセプト)
の外挿D値の、ズブチリシンAの有無による差を
試験した。試験した微生物を表に挙げる。 微生物は標準的な微生物技術によつて調製し
た。各サンプルについて2回ずつ試験した。アツ
セイの第1段階として、3%過酸化水素10mlをピ
ペツトでねじキヤツプ付き試験管に入れた。選択
した試験管に、ズブチリシンA(組成は実施例1
に記載)を1錠加えた。ズブチリシン含有試験管
を約2分間攪拌してズブチリシン錠を溶解した。
直ちに微生物を試験管に加えた。所定の時間間隔
毎に、生菌数を測定した(CFU/ml)。 好気性プレートカウント法を用い、殺菌速度曲
線から外挿によつてD値を計算した。この方法
は、実質的に次のように行つた:所定の接触時間
後直ぐに試験溶液のサンプルを採り、二分し、2
本の試験管中の中和系に分散させた。中和系を連
続10倍希釈して所望の回収レベルを達成するよう
に調製した。回収レベルを低くするために、少量
のサンプルを中和寒天プレートに直接移した。他
の3つの連続希釈試験管に対しても、同量(体
積)のサンプルを中和寒天プレートに置いた。 全プレートを35〜37℃で2〜7日間(または要
すればそれ以上の期間)インキユベートした。次
いで、コロニー数を記録し、以下のようにD値を
計算した:各時間について、全プレートのコロニ
ー数を平均した。平均したデータを、生菌数を縦
軸、接触時間を横軸として片対数グラフ用紙にプ
ロツトした。原点(接種物レベル)を、1ml当り
の菌数が初めて10を下回つた点と直線で結んだ。
この線をゼロに外挿し、その傾きをD値とした。
この方法は「端点分析」とも呼ばれる。
【表】
【表】
実施例 6
酵素の有無による過酸化物活性の比較
種々の3%過酸化水素溶液の殺菌速度は、ズブ
チリシン酵素の添加によつて高められる。第5表
の数値は、特定の過酸化物溶液+実施例1のズブ
チリシン錠とのD値が、特定の過酸化物溶液単独
のD値よりも低下している割合を示す。米国特許
第3912451号に記載のように、AO―Septシステ
ムには、重金属触媒(プラチナ被覆デイスク)を
使用して、バイアル中で過酸化物を分解した。
チリシン酵素の添加によつて高められる。第5表
の数値は、特定の過酸化物溶液+実施例1のズブ
チリシン錠とのD値が、特定の過酸化物溶液単独
のD値よりも低下している割合を示す。米国特許
第3912451号に記載のように、AO―Septシステ
ムには、重金属触媒(プラチナ被覆デイスク)を
使用して、バイアル中で過酸化物を分解した。
【表】
これらの数値は、各3%過酸化物溶液は、ズブ
チリシンAが存在すればより有効な消毒剤である
ことを示す。効果は、AO―Septシステで特に顕
著である。 実施例 7 過酸化物濃度の酵素活性に及ぼす影響 実施例1に記載ズブチリシンA錠およびトリプ
シンの酵素活性を、モデイフアイド・アゾコール
(Modificd Azocoll)法(シグマ・カタログ
(Sigma Catalog))を用い、種々の過酸化水素
濃度で測定した。ベイカー・ケミカル社(Baker
Chemical Company)製30%過酸化水素を使用
した。PH約8.4の0.02Mホウ酸緩衝液で適当に希
釈した。アゾコール基質およびトリプシンは、シ
グマ社(Sigma Corportion)製のものを使用し
た。 まず、過酸化物を緩衝液で希釈して適当な濃度
にした。ズブチリシン酵素錠1錠を、緩衝液10ml
に溶解し、そこにアゾコール基質50mgを加えた。
次いでこの溶液1mlを種々の濃度の過酸化物に加
え、酵素/基質緩衝液溶液を対照とした。混合
後、室温で2分間反応を行い、次いで10%トリク
ロロ酢酸2mlで反応を停止し、酵素を沈澱させ
た。520nmで測定した。ズブチリシンによる結果
を第6表に、トリプシンによる結果を第7表に示
す。
チリシンAが存在すればより有効な消毒剤である
ことを示す。効果は、AO―Septシステで特に顕
著である。 実施例 7 過酸化物濃度の酵素活性に及ぼす影響 実施例1に記載ズブチリシンA錠およびトリプ
シンの酵素活性を、モデイフアイド・アゾコール
(Modificd Azocoll)法(シグマ・カタログ
(Sigma Catalog))を用い、種々の過酸化水素
濃度で測定した。ベイカー・ケミカル社(Baker
Chemical Company)製30%過酸化水素を使用
した。PH約8.4の0.02Mホウ酸緩衝液で適当に希
釈した。アゾコール基質およびトリプシンは、シ
グマ社(Sigma Corportion)製のものを使用し
た。 まず、過酸化物を緩衝液で希釈して適当な濃度
にした。ズブチリシン酵素錠1錠を、緩衝液10ml
に溶解し、そこにアゾコール基質50mgを加えた。
次いでこの溶液1mlを種々の濃度の過酸化物に加
え、酵素/基質緩衝液溶液を対照とした。混合
後、室温で2分間反応を行い、次いで10%トリク
ロロ酢酸2mlで反応を停止し、酵素を沈澱させ
た。520nmで測定した。ズブチリシンによる結果
を第6表に、トリプシンによる結果を第7表に示
す。
【表】
【表】
トリプシン粉末10mgをH2O2溶液に加えた。
第6表により、アゾコールアゾセイにおいて、
広範な過酸化物濃度でズブチリシンAは活性であ
ることがわかる。30%過酸化物における活性は、
8%濃度の場合とほぼ同じである。ズブチリシン
Aの酵素活性は、2〜6%の過酸化物濃度におい
てあまり変化がないようである。第7表は、トリ
プシンが過酸化水素内で活性であることを示す。 実施例 8 過ホウ酸塩の酵素活性に及ぼす影響 実施例1に記載のように、ハイドロカーブレ
ンズを、熱変性リゾチームで被覆した。ズブチリ
シンA(ノボ・インダストリーズ)および過ホウ
酸ナトリウムを主成分とする以下の溶液を調製
し、過酸化物源として過ホウ酸塩を組み合わせた
場合の、ズブチリシンAのタンパク質分解活性に
及ぼす影響を試験した。溶液A―ズブチリシン
A0.04mg/ml、重炭酸緩衝液でPH8.037に調節;溶
液B―過ホウ酸ナトリウム0.02w/v%、重炭酸
緩衝液でPH8.533に調節;および溶液C―ズブチ
リシンA0.04mg/ml、過ホウ酸ナトリウム
0.02w/v%、重炭酸緩衝液でPH8.532に調節。各
溶液を10mlずつ使用して処理を行つた。 タンパク質被覆レンズ5個を、これらの溶液
(10ml)各々に室温で3時間浸漬した。次いで全
レンズをすすぎ、残留タンパク質量を測定した。
第8表に、このような処理後に洗浄された表面の
割合の平均値を示す。
広範な過酸化物濃度でズブチリシンAは活性であ
ることがわかる。30%過酸化物における活性は、
8%濃度の場合とほぼ同じである。ズブチリシン
Aの酵素活性は、2〜6%の過酸化物濃度におい
てあまり変化がないようである。第7表は、トリ
プシンが過酸化水素内で活性であることを示す。 実施例 8 過ホウ酸塩の酵素活性に及ぼす影響 実施例1に記載のように、ハイドロカーブレ
ンズを、熱変性リゾチームで被覆した。ズブチリ
シンA(ノボ・インダストリーズ)および過ホウ
酸ナトリウムを主成分とする以下の溶液を調製
し、過酸化物源として過ホウ酸塩を組み合わせた
場合の、ズブチリシンAのタンパク質分解活性に
及ぼす影響を試験した。溶液A―ズブチリシン
A0.04mg/ml、重炭酸緩衝液でPH8.037に調節;溶
液B―過ホウ酸ナトリウム0.02w/v%、重炭酸
緩衝液でPH8.533に調節;および溶液C―ズブチ
リシンA0.04mg/ml、過ホウ酸ナトリウム
0.02w/v%、重炭酸緩衝液でPH8.532に調節。各
溶液を10mlずつ使用して処理を行つた。 タンパク質被覆レンズ5個を、これらの溶液
(10ml)各々に室温で3時間浸漬した。次いで全
レンズをすすぎ、残留タンパク質量を測定した。
第8表に、このような処理後に洗浄された表面の
割合の平均値を示す。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 レンズを、消毒に有効な量の過酸化物および
有効量の過酸化物活性タンパク質分解酵素から実
質的に成る溶液と充分な時間接触させて、実質的
にすべてのタンパク質付着物を除去し、かつレン
ズを消毒することを含んで成るコンタクトレンズ
の洗浄および消毒を同時に行う方法。 2 酵素が0.0001〜0.5アンソン単位/ml存在し、
過酸化物は過酸化水素で、0.05〜10w/v%の量
で存在する第1項記載の方法。 3 溶液をPH6〜10に緩衝する第2項記載の方
法。 4 タンパク質分解酵素が、ズブチリシン、パン
クレアチンまたはトリプシンであり、0.0003〜
0.05アンソン単位/mlの量で存在する第3項記載
の方法。 5 溶液が、3%過酸化水素およびズブチリシン
A0.0012アンソン単位/mlを含んで成る第4項記
載の方法。 6 過酸化物が、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過炭酸
塩、二過イソフタル酸塩、パーオキシ二リン酸塩
またはアミノヒドロ過酸化アルミニウムである第
1項記載の方法。 7 酵素が0.0001〜0.5アンソン単位/ml、およ
び過酸化物が0.02w/v%またはそれ以上存在す
る第6項記載の方法。 8 溶液をPH6〜10に緩衝する第7項記載の方
法。 9 タンパク質分解酵素が、ズブチリシン、パン
クレアチンまたはトリプシンであり、0.0003〜
0.05アンソン単位/mlの量で存在する第8項記載
の方法。 10 過酸化物は、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸
カリウム、過炭酸ナトリウム、二過イソフタル
酸、パーオキシ二リン酸塩またはアミノヒドロ過
酸化アルミニウムナトリウムであり、酵素はズブ
チリシンAで、0.0012アンソン単位/mlの量で存
在する第1項記載の方法。 11 レンズを溶液と接触させる時に、酵素およ
び過酸化物を組み合わせることによつて溶液を調
製する第1項記載の方法。 12 乾燥過酸化物および乾燥酵素を溶解して水
溶液とすることによつて溶液を調製する第11項
記載の方法。 13 酵素および過酸化物を組み合わせて散剤ま
たは錠剤形とする第12項記載の方法。 14 消毒に有効な量の過酸化物および実質的に
すべてのタンパク質付着物を除去するのに有効な
量の過酸化物活性タンパク質分解酵素から実質的
に成る、コンタトレンズの洗浄および消毒を同時
に行うための水性組成物。 15 酵素が0.0001〜0.5アンソン単位/ml存在
し、過酸化物は過酸化水素で、0.05〜10w/v%
の量で存在する第14項記載の組成物。 16 溶液をPH6〜10に緩衝する第15項記載の
組成物。 17 タンパク質分解酵素が、ズブチリシン、パ
ンクレアチンまたはトリプシンであり、0.0003〜
0.05アンソン単位/mlの量で存在する16項記載
の組成物。 18 溶液が、3%過酸化水素およびズブチリシ
ンA0.0012アンソン単位/mlを含んで成る第17
項記載の組成物。 19 過酸化物が、過ホウ酸塩、過硫酸塩、過炭
酸塩、二過イソフタル酸塩、パーオキシ二リン酸
塩またはアミノヒドロ過酸化アルミニウムである
第14項記載の組成物。 20 酵素が0.0001〜0.5アンソン単位/ml、お
よび過酸化物が0.02w/v%またはそれ以上存在
する第19項記載の組成物。 21 溶液をPH6〜10に緩衝する第20項記載の
組成物。 22 タンパク質分解酵素が、ズブチリシン、パ
ンクレアチンまたはトリプシンであり、0.0003〜
0.05アンソン単位/mlの量で存在する第21項記
載の組成物。 23 過酸化物は、過ホウ酸ナトリウム、過流酸
カリウム、過炭酸ナトリウム、二過イソフタル
酸、パーオキシ二リン酸塩またはアミノヒドロ過
酸化アルミニウムナトリウムであり、酵素はズブ
チリシンAで、0.0012アンソン単位/mlの量で存
在する第14項記載の組成物。
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