JPH017873Y2 - - Google Patents

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JPH017873Y2
JPH017873Y2 JP1089684U JP1089684U JPH017873Y2 JP H017873 Y2 JPH017873 Y2 JP H017873Y2 JP 1089684 U JP1089684 U JP 1089684U JP 1089684 U JP1089684 U JP 1089684U JP H017873 Y2 JPH017873 Y2 JP H017873Y2
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piston
locking member
brake
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spring
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Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、車輪とともに回転するブレーキドラ
ムにブレーキシユーを押し付けるドラムブレーキ
のホイールシリンダに関し、特にブレーキシユー
の摩耗にかかわらず非制動時におけるブレーキド
ラムとブレーキシユーとのクリアランスを適正に
保つ自動間隙調整機能を備えたホイールシリンダ
に関するものである。
従来技術 上記のようなドラムブレーキのホイールシリン
ダは、一般にバツキングプレートに固定されるシ
リンダ本体と、そのシリンダ本体に摺動可能に嵌
合されるとともにブレーキシユーに係合させられ
るピストンとを備え、そのピストンが液圧によつ
て押し出されることにより、ブレーキシユーをブ
レーキドラムに押圧して制動作用を果たす。
ブレーキシユー(厳密にはブレーキライニン
グ)は、繰り返しの制動作用により徐々に摩耗し
ていくため、ブレーキシユーとブレーキドラムと
の間の非制動時におけるクリアランスはそれに伴
つて増大するのであるが、そのブレーキシユーの
摩耗にかかわらず、上記クリアランスを一定に保
つ必要がある。それは、例えばホイールシリンダ
のピストンの後退方向の移動端位置をブレーキシ
ユーの摩耗に従つて少しずつ前側に移行させるこ
とによつて達成することができる。
従来より、そのような自動間隙調整装置をドラ
ムブレーキのホイールシリンダに組み込み、ピス
トンの制動時における前進量をパラメータとして
間隙調整を行うものが知られているが、ピストン
の押出しによる制動時であつて制動液圧がきわめ
て大きくされた場合には、ブレーキライニングの
圧縮変形、ブレーキドラムの拡径変形さらにブレ
ーキシユーの曲げ変形など、ブレーキ構成部材が
ある程度弾性変形させられることを避け得ないた
め、制動作用時にブレーキドラムとブレーキシユ
ーとのクリアランスが消滅した以後も、ピストン
は上記のような弾性変形に起因してさらに僅かで
はあるが押し出されるのが普通である。したがつ
て、非制動時において予め適正な上記クリアラン
スを設定し、それに基づいてピストンの後退端位
置を規定するものでは、ピストンの後退端位置が
前進側に寄り過ぎるきらいがあり、そのことがブ
レーキシユーの引摺りを生ずる原因の一つとなつ
ていた。
考案の目的 本考案はそのような事情を背景として、ブレー
キシユーの引摺り現象等を招くことなく、非制動
時におけるブレーキドラムとブレーキシユーとの
間のクリアランスを常に適正に保つことのできる
ホイールシリンダを提供することを目的としてな
されたものである。
考案の構成 そのような目的を達成するために、本考案は前
述のようなドラムブレーキのホイールシリンダを
次の(a)〜(f)の構成要件を含んで構成したことをそ
の要旨とするものである。
すなわち、 (a) 調整部材 ◇ 前記ピストンの移動方向に移動可能に設けら
れる。
◇ そのピストンに対して軸方向における予め定
められた一定量の相対移動を許容する隙間を介
して作動的に連結される。なお、この隙間は前
記ブレーキシユーとブレーキドラムとの間の非
制動時における適正クリアランスに対応するも
のである。
(b) 係止部材 ◇ その調整部材に対して、それの移動方向にお
ける相対移動が許容される状態ぇ取り付けられ
る。
(c) 第一スプリング ◇ 前記調整部材がピストンに追従して前進させ
られるとき、前記係止部材をその調整部材とと
もに前進させる向きに付勢する。
(d) 回動歯部材 ◇ 前記シリンダ本体に対して前記調整部材の移
動方向に直角な回動軸線まわりに回動可能に取
り付けられる。
◇ その回動軸線からの距離が漸次大きくなるピ
ツチ線に沿つて形成された複数の係合歯を備
え、その係合歯において前記係止部材に係合さ
せられる。
(e) 第二スプリング ◇ その回動歯部材を前記係止部材に対する係合
位置と前記回動軸線との距離が増大する順方向
に付勢して、前記係止部材の後退を阻止する状
態でそれら回動歯部材と係止部材との係合状態
を保つ。
◇ しかし、回動歯部材の逆方向の回動は許して
前記調整部材と係止部材とがピストンに追従し
て一体的に前進することを許容する。
(f) ロツク部材 ◇ 前記シリンダ本体に前記回動歯部材に対して
接近・離間可能に設けられる。
◇ 前記ピストンに作用させられる液圧と同じ大
きさの液圧が加えられる部材である。
◇ 通常は第三スプリングによつて非作用位置に
付勢されて、回動歯部材が前記逆方向に回動す
ることを許容する。
◇ ただし、前記液圧が予め定められた大きさ以
上なると、その液圧により前記第三スプリング
の付勢力に打ち勝つて作用位置に移動させら
れ、回動歯部材に直接または他部材を介して間
接に当接して、その回動歯部材が前記逆方向に
回動することを阻止し、前記調整部材の前進に
かかわらずその回動歯部材に係止部材の移動を
阻止させる。
考案の作用・効果 以上のような(a)〜(f)の構成要件を含むホイール
シリンダにおいては、ピストンが調整部材との隙
間をこえるストロークで押し出されるとき、ブレ
ーキシユーとブレーキドラムとのクリアランスが
消滅するまでは、調整部材がピストンに追従して
前進させられるのに伴つて、係止部材も回動歯部
材の係合歯を乗り越えるのに必要な分だけ回動歯
部材を逆回動させつつ、調整部材と一体的に前進
させられ、その後退は回動歯部材によつて阻止さ
れる。しかし、ブレーキシユーとブレーキドラム
とのクリアランスが消滅した以後も、ピストンが
増大する液圧によりブレーキシユー等を弾性変形
させつつ押し出される過程では、その増大する液
圧を受けるロツク部材が第三スプリングの付勢力
に打ち勝つて作用位置に移動し、回動歯部材の逆
回動を阻止するため、調整部材がピストンに追従
して前進させられても、第一スプリングがたわむ
だけで係止部材は移動することができず、上記弾
性変形領域における係止部材の変位が防止され
る。したがつて、ピストンおよびロツク部材に対
する液圧が解除されれば、ピストンが後退させら
れるとともにロツク部材が非作用位置に復帰し、
また調整部材が後退させられてその後退端位置が
係止部材によつて規定され、その調整部材によつ
てピストンの後退端位置が規定される。その結
果、ブレーキシユー等の弾性変形領域におけるピ
ストンの前進移動が係止部材と調整部材との間で
吸収され、ピストンの後退端位置が上記のような
弾性変形に影響されることなく、ブレーキドラム
とブレーキシユーとの間の実際のクリアランスに
基づいて規定される。そのため、ピストンの後退
端位置が前側に寄り過ぎる、いわゆるオーバアジ
ヤスト(過剰調整)が防止され、ブレーキシユー
が引摺りを起こしたりすることなくブレーキドラ
ムとの間のクリアランスが適正に保たれるのであ
る。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。
なお、以下の実施例はツーリーデイング形式の
ドラムブレーキにおけるホイールシリンダに本考
案を適用した場合の一例である。
第1図にはそのようなドラムブレーキが簡略に
示されている。図において10は非回転部材に固
定されるバツキングプレートであり、そのバツキ
ングプレート10には、一対のブレーキシユー1
2,12が浮動状態で支持されている。それらブ
レーキシユー12はブレーキライニング14をそ
れぞれ備え、バツキングプレート10の中心に対
して対称な位置に設けられたアンカ16,16に
一端部が当接させられる一方、それとは反対側の
他端部がホイールシリンダ18,18によつてそ
れぞれ拡径方向に押し拡げられる。その結果、ブ
レーキシユー12のブレーキライニング14が、
通常は矢印の向きに車輪とともに回転するブレー
キドラム20のドラム内周面22に押し付けら
れ、そのブレーキドラム20の回転が抑制され
る。
ホイールシリンダ18,18による押付け作用
が解除されれば、一対のブレーキシユー12,1
2はリターンスプリング24,24によつて非制
動位置まで復帰させられ、その結果、ブレーキラ
イニング14とドラム内周面22との間には微少
なクリアランスCが生ずるのであるが、このクリ
アランスCをブレーキライニング14の摩耗にか
かわらずできる限り一定に保つて、ブレーキペダ
ルの踏込みストローク等が増大しないようにする
ことが望ましい。上記ホイールシリンダ18は、
そのための自動間隙調整機能を備えたものであ
る。そのホイールシリンダ18の一つを拡大し
て、第2図および第3図に示す。
それらの図から明らかなように、このホイール
シリンダ18はシリンダ本体26を備えている。
シリンダ本体26は前記アンカ16を一体的に有
しており、バツキングプレート10に固定される
ものであるが、中間部が仕切壁28によつて仕切
られることによりその両側にシリンダボア30と
作動室32とが形成されている。このシリンダボ
ア30内には、ピストン34が摺動可能に嵌合さ
れ、その開口部からダストブーツ36によつて防
塵されつつ突出させられており、その突出端部に
形成された係合溝38に前記ブレーキシユー12
の自由端部が係合させられる。ピストン34とシ
リンダボア30の内周面との気密はシール部材4
0によつて保たれており、このシール部材40と
シリンダボア30の底面との間に液圧室42が形
成されていて、この液圧室42に管路44を経て
作動液が供給されることによつてピストン34が
押し出されるようになつている。
ピストン34の後退側端部には連結突46が形
成され、この連結突46の内周面から係合ピン4
8が半径方向内向きに突設されている。この係合
ピン48は調整部材として機能する調整ロツド5
0の先端部に形成された係合穴52に嵌入させら
れている。これら係合ピン48と係合穴52と
は、ピストン34の軸方向においてそのピストン
34と調整ロツド50との相対移動を許容する隙
間δを介して係合せられており、この隙間δは前
記ブレーキシユー12とブレーキドラム20との
間に非制動時において適正なクリアランスCを与
えるべく予め定められた隙間であつて、そのクリ
アランスCに対応して定められている。上記調整
ロツド50は、先端部がピストン34の連結穴4
6に摺動可能に嵌合されるとともに、仕切壁26
をOリング54によつてシールされつつ貫通して
前記作動室32の側に突き出された状態で、ピス
トン34の移動方向に摺動可能に保持されてい
る。
この調整ロツド50の後端部には摺動体56を
介して固定歯ホイール58が設けられている。摺
動体56は調整ロツド50の後端部に軸方向に形
成されたガイド穴に摺動可能に嵌合され、この摺
動体56に調整ロツド50の半径方向に突設され
た取付軸60を介して固定歯ホイール58が回転
不能に取り付けられている。したがつて、固定歯
ホイール58と調整ロツド50とはそのロツド5
0の移動方向における相対移動が許容されるが、
第一スプリング62によつて互いに接近する向き
に付勢されており、調整ロツド50が矢印で示す
方向に前進させられるときには、固定歯ホイール
58を調整ロツド50とともに前進させる向きに
第一スプリング62の付勢力が作用する。
この固定歯ホイール58は係止部材として機能
するものであつて、その外周面の全周にわたつて
係合歯64が形成されたギヤ状の形態を成し、そ
の半径方向の両側には回動歯部材として機能する
一対の回動セクタ66が設けられている。これら
回動セクタ66は前記シリンダ本体26に軸6
8,68を介して取り付けられ、それらの軸68
は軸60に関して互いに対称な位置に軸60と平
行、言い換えればピストン34の移動方向と直角
に設けられていて、一対の回動セクタ66はそれ
ら軸68の軸心(以下、回動軸線Oという)のま
わりに同一平面内でそれぞれ回動可能とされてい
る。これら回動セクタ66の自由端部側の周縁部
には、第3図においてB方向に向かうほど回動軸
線Oからの距離が漸次大きくなるピツチ線に沿つ
て複数の係合歯70が形成されており、これら係
合歯70において固定歯ホイール58の係合歯6
4に噛み合い得るようにされている。
そして、双方の回動セクタ66は、第二スプリ
ング72,72によつて、固定歯ホイール58に
対する噛合い位置と各回動軸線Oとの距離が増大
する順方向(図においてA方向)にそれぞれ付勢
され、固定歯ホイール58を両側から狭み付ける
ようにされていて、固定歯ホイール58の後退
(図において左方向への移動)を阻止する状態で、
固定歯ホイール58との噛み合い状態が常に保た
れる。しかし、それら第二スプリング72,72
は、固定歯ホイール58の前進(図において右方
向への移動)に対しては、固定歯ホイール58が
回動セクタ66,66の係合歯70を乗り越える
のに必要な回動量だけ各回動セクタ66を図にお
いてB方向にそれぞれ小角度回動(逆回動)させ
ることは許容するものである。これら回動セクタ
66,66の更に後ろ側にはロツク部材74が設
けられている。このロツク部材74は、前記作動
室32内に調整ロツド50の移動方向と直角な姿
勢で収容された基板76と、基板76の背面の中
心部から一体的に突き出たピストン部78とを備
え、ピストン部78がシリンダ本体26に形成さ
れたシリンダボア80内に摺動可能に嵌合されて
おり、また基板76のピストン部78とは反対側
の面には作用突起82,82が突設されている。
一方、双方の回動セクタ66には回動軸線Oに関
して係合歯70とは反対側に延び出たアーム部8
4が形成されており、前記第二スプリング72
は、これら回動セクタ66のアーム部84とロツ
ク部材74の作用突起82との間に所定の予荷重
を付与された状態で配設されている。
そしてロツク部材74は、第三スプリング86
によつて作用突起82がアーム部84から離間す
る方向に付勢されて、通常はシリンダボア80が
開口する壁面に基板76が着座した非作用位置に
位置させられているが、ピストン部78にこの第
三スプリング86の予荷重に打ち勝つ液圧が作用
すれば、ロツク部材74が前進させられて第二ス
プリング72,72をそれらのコイルが実質的に
密着するまで押し縮め、作用突起82,82がそ
れら第二スプリング72,72を介して回動セク
タ66,66のアーム部84,84に間接的に当
接する仕組みになつている。このような作用位置
にロツク部材74が移動させられた状態では、一
対の回動セクタ66がB方向に回動することが阻
止され、したがつてそれらと噛み合わされている
固定歯ホイール58の前真が許容されず、その状
態で調整ロツド50がピストン34に追従して前
進させられるときには、第一スプリング62の伸
びを伴つて調整ロツド50のみが前進するように
なつている。
ロツク部材74を作用位置に移動させる液圧
は、シリンダボア80に管路88を経て導かれる
が、この液圧は前記ピストン34に加えられる液
圧と同じ大きさのものであり、したがつてピスト
ン34の負荷が大きくなつて液圧室42内の液圧
が上昇すれば、それに伴つてシリンダボア80内
に供給される液圧も上昇する。そして、。前記第
三スプリング86の予圧力は、ピストン34の押
出しによりブレーキシユー12がブレーキドラム
20に押し付けられ、かつブレーキシユー12、
ブレーキライニング14等のブレーキ構成部材等
の弾性変形によつてピストン34が無視できない
程前進させられるまでは、ロツク部材74をその
液圧に抗して非作用位置に保ち得る大きさとされ
ている。
以上のように構成されたホイールシリンダ18
においては、液圧室42に制動液圧が供給される
と、ピストン34が押し出されてブレーキシユー
12をドラム内周面22に押し付けるが、ブレー
キシユー12のブレーキライニング14が新しい
内はピストン34の押出し量(前進量)は実質的
に調整ロツド50との前記隙間δに等しく、した
がつて調整ロツド50が移動することはない、し
かし、ブレーキライニング14の摩耗に伴つてピ
ストン34の前進量がδを越えるようになると、
ピストン34の係合ピン48が調整ロツド50の
係合穴52の端に当接し、上記δを越える前進量
の分だけ調整ロツド50をピストン34に追従し
て小距離前進させる。このときブレーキシユー1
2とブレーキドラム20との間のクリアランスC
が消滅するまでの間は、ピストン34に作用する
液圧が比較的低く、したがつてロツク部材74に
作用する液圧も同様であつて、ロツク部材74が
第三スプリング86により非作用位置に保たれる
ため、調整ロツド50が前進すれば、第一スプリ
ング62に引つ張られて固定歯ホイール58も一
対の回動セクタ66をそれぞれB方向に僅かに回
動させつつ、係合歯70の一つを乗り越えて一体
的に前進させられ、いつたん前進させられれば、
回動セクタ66,66との噛み合いに基づいて後
退することはできない。
ところが、前記クリアランスCが消滅した以後
もなお、ブレーキライニング14の弾性的な圧縮
変形やブレーキシユー12の弾性的な曲げ変形等
を伴つてピストン34がさらに前進させられ、ブ
レーキライニング14をドラム内周面22に強く
押圧する時には、ピストン34に加えられる液圧
の上昇に伴つてロツク部材74のピストン部78
に作用する液圧も増大し、第三スプリング86の
付勢力に打ち勝つてロツク部材74を前記作用位
置に移動させ、その作用突起82が密着状態の第
二スプリング72を介して回動セクタ66のアー
ム部84に当接した状態となつて、双方の回動セ
クタ66がB方向に回動することを阻止する。そ
の結果、固定歯ホイール58の前進が許容されな
くなり、ピストン34に追従して調整ロツド50
が前進させられるのにもかかわらず、第一スプリ
ング62が伸びるだけで固定歯ホイール58の位
置は何等変位しない。
その後、ピストン34に対する液圧が解除され
ると、前記リターンスプリング24の付勢力に基
づいてピストン34が後退させられるとともに調
整ロツド50も後退し、摺動体56を介して固定
歯ホイール58に当接することによつてその後退
端位置が規定される。また、ロツク部材74に対
する液圧も解除されるため、それが第三スプリン
グ86によつて非作用位置に戻されるが、この状
態においても前述のように固定歯ホイール58の
後退は阻止されており、したがつて固定歯ホイー
ル58によつて調整ロツド50の後退端位置が規
定され、さらにその調整ロツド50の係合穴52
の端に係合ピン48が当接することによりピスト
ン34の後退端位置が規定されるのである。
以上の説明から明らかなように、ピストン34
がブレーキ構成部材の弾性変形を伴つて前進させ
られる後半の前進領域では、その前進が調整ロツ
ド50と固定歯ホイール58との間で吸収され、
調整ロツド50の実質的な前進量は固定歯ホイー
ル58の前進量によつて与えられるため、ピスト
ン34の後退端位置が当該ブレーキ構成部材の弾
性変形に影響されることなく、僅かずつ前側に移
行させられて、いわゆるオーバアジヤストを生ず
ることなくブレーキシユー12とブレーキドラム
20との間に非制動時における適正なクリアラン
スCを保つことができる。すなわち、調整ロツド
50と固定歯ホイール58とがピストン34の後
半の前進領域においても一体的に前進させられる
とすれば、ピストン34の後退端位置が前側に寄
り過ぎてブレーキシユー12とブレーキドラム2
0との間のクリアランスが予め予定した大きさよ
り小さくなりがちで、ブレーキシユーの引摺りを
生じ易いのであるが、本実施例の場合には上記弾
性変形領域におけるピストン34の前進量に影響
されることなく、その後退端位置が順次前側に調
整されるため、オーバアジヤスト(過剰調整)を
防止しつつ、適正なクリアランスCを維持するこ
とができるのである。
以上説明した実施例では、2個の回動セクタ6
6がそれぞれ専用の第二スプリング72で付勢さ
れていたが、第4図に示すように、双方の回動セ
クタ66の自由端部間に1個の第二スプリング9
0を引張予荷重をもつて張り渡すこともできる。
この場合にはロツク部材74の作用突起82が、
回動セクタ66のアーム部84に直接当接してB
方向の回動を阻止することとなる。また、回動セ
クタ66を2個設けて固定歯ホイール58を外周
側から狭む構成に代えて、片側に1個だけ回動セ
クタ66を設けた場合でも、前記実施例と実質的
に同様の作用効果が得られる。
さらに、回動セクタ66に形成されるべき係合
歯は鋸歯状の係合歯70に限らず、例えばきめ細
かなセレーシヨン、あるいはシヨツトピーニング
によつて梨地上に形成された微細な凹凸をもつて
係合歯として機能させることもできる。その場合
には、固定歯ホイール58にも同様な凹凸を形成
することが望ましいが、第3図に示すように一対
の回動セクタ66が固定歯ホイール58を狭み込
む態様であれば、固定歯ホイール58の前進を阻
止すべくロツク部材74が作用位置に移動させら
れたとき、双方の回動セクタ66をそれぞれA方
向に押し回す力を付与することができるため、固
定歯ホイール58との摩擦力が大きくなつて、そ
の前進を阻止することはさほど困難ではない。
さらに、これまでの実施例では、係止部材とし
てギヤ状の固定歯ホイール58が採用されていた
が、これは転造成形等による加工の容易化のため
であり、全周にわたらず回動セクタ66と係合に
与かる部分だけに係合歯が形成されたものでもよ
い。さらに一つの係合歯のみで、いつてみれば係
止爪の形態を有する係止部材を採用することもで
きる。
その他にも一々説明はしないが、本考案の趣旨
を逸脱することなく、当業者の知識に基づいて
種々の変更、改良等を施した態様で本考案を具体
化し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるホイールシリ
ンダを含むドラムブレーキの一例を示す正面図で
ある。第2図はそのホイールシリンダを拡大して
示す拡大正面図である。第3図は第2図の底面図
を切り欠いて示す図である。第4図は本考案の別
の実施例の要部を取り出して示す簡略図である。 10:バツキングプレート、12:ブレーキシ
ユー、14:ブレーキライニング、18:ホイー
ルシリンダ、20:ブレーキドラム、26:シリ
ンダ本体、34:ピストン、50:調整ロツド
(調整部材)、58:固定歯ホイール(係止部材)、
62:第一スプリング、66:回動セクタ(回動
歯部材)、70:係合歯、72,90:第二スプ
リング、74:ロツク部材、86:第三スプリン
グ、δ:予め定められた隙間。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 パツキングプレートに固定されるシリンダ本体
    に所定の液圧を受けるピストンが摺動可能に嵌合
    され、そのピストンがブレーキシユーに係合して
    それを車輪とともに回転するブレーキドラムに押
    し付ける構造のホイールシリンダであつて、 前記ピストンの移動方向に移動可能に設けら
    れ、そのピストンに対して軸方向における予め定
    められた一定量の相対移動を許容する隙間を介し
    て作動的に連結された調整部材と、 その調整部材に対してそれの移動方向における
    相対移動が許容される状態で取り付けられた係止
    部材と、 前記調整部材がピストンに追従して前進させら
    れるとき前記係止部材をその調整部材とともに前
    進させる向きに付勢する第一スプリングと、 前記シリンダ本体に対して前記調整部材の移動
    方向に直角な回動軸線まわりに回動可能に取り付
    けられるとともに、その回動軸線からの距離が漸
    次大きくなるピツチ線に沿つて形成された複数の
    係合歯を備え、その係合歯において前記係止部材
    に係合させられる回動歯部材と、 その回動歯部材を、前記係止部材に対する係合
    位置と前記回動軸線との距離が増大する順方向に
    付勢して、前記係止部材の後退を阻止する状態で
    それら回動歯部材と係止部材との係合状態を保つ
    一方、その回動歯部材の逆方向の回動を許容して
    前記調整部材と係止部材とが前記ピストンに追従
    して一体的に前進することを許す第二スプリング
    と、 前記シリンダ本体に前記回動歯部材に対して接
    近・離間可能に設けられ、前記ピストンに作用さ
    せられる液圧と同じ大きさの液圧が加えられる部
    材であつて、通常は第三スプリングの付勢力に従
    つて非作用位置に位置させられるが、前記液圧が
    予め定められた大きさ以上になるとその液圧によ
    り前記第三スプリングの付勢力に打ち勝つて作用
    位置に移動させられ、前記回動歯部材に直接また
    は他部材を介して間接に当接してその回動歯部材
    が逆方向に回動すること阻止し、その回動歯部材
    に前記調整部材の前進にかかわらず前記係止部材
    の移動を阻止させるロツク部材と を含むことを特徴とするドラムブレーキのホイー
    ルシリンダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9200687B2 (en) 2012-04-26 2015-12-01 Nissin Kogyo Co., Ltd Mechanical type disc brake

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