JPH0210318Y2 - - Google Patents

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JPH0210318Y2
JPH0210318Y2 JP1982003270U JP327082U JPH0210318Y2 JP H0210318 Y2 JPH0210318 Y2 JP H0210318Y2 JP 1982003270 U JP1982003270 U JP 1982003270U JP 327082 U JP327082 U JP 327082U JP H0210318 Y2 JPH0210318 Y2 JP H0210318Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は冷房装置などに利用されるロータリコ
ンプレツサに関する。
〔従来技術〕
従来のこの種ロータリコンプレツサとして、潤
滑系統における高圧部とロータのベーン背圧との
間に絞り部分を設け、潤滑油をこの絞り部分を介
して背圧通路に導き、更にロータ側面とプレート
との間の隙間を介して低圧部に導くことにより、
吐出圧力に比例した適正圧力をベーン背面に作用
させて、ベーンの摩耗を有効に防止するようにし
たものが、本出願人により既に提案されている
(実願昭55−167127)。
先ず、かかるロータリコンプレツサを第1図お
よび第2図に説明する。
同図に於いて、1,2は一対のフロントプレー
トおよびリヤプレートで、これらの間にカムリン
グ3がボルト4に依り固定されている。5はこれ
らを覆う外筒で、この外筒5内のリヤプレート2
側には、コンプレツサの圧縮室に連通する図外の
吐出孔が開口し、これに臨んでガス・油分離部材
6を備えた高圧部7が設けられ、この底部には潤
滑油が貯留されている。8はこの高圧部7に連通
する様に外筒5に取り付けられた吐出口で、圧縮
ガスを図外の冷房装置に導く。9はプレート1,
2の中心孔にニードルベアリング10,11を介
して支承されたロータ12のロータ軸である。1
3はニードルベアリング10に並置されたオリフ
イスリング、14はスラストベアリングである。
一方、ロータ12には潤滑油を通ずる背圧通路1
5及びこれに連続し外周面に開口する略半径方向
の複数のスリツト16が設けられ、これらにベー
ン17が摺動自在に取り付けられている。18は
フロントプレート1側に取り付けられたヘツド
で、ヘツド18の中心孔にはスナツプリング19
に係止されたシールリング20を介してロータ軸
9端が挿入され、また、ヘツド18の内側にはロ
ータ軸9にメカニカルシール21が摺接してい
る。そして、シールリング20及びメカニカルシ
ール21を収容する室22は、通路23を介して
フロントプレート1に設けた通路24に連通して
いる。この通路24はロータ12の左端面に臨ん
で開口されており、この開口の位置は、背圧通路
15、メカニカルシール21及び室22の圧力が
最適に保てるように、適宜決められている。な
お、25は図外の冷房装置から導びかれる冷媒の
吸入孔、26はこれに連らなる室である。
かかる構成よりなるロータリコンプレツサで
は、吐出圧力によつて高圧部7にある高圧の潤滑
油がリヤプレート2に設けた通孔27を通つてニ
ードルベアリング10部に給入される。このとき
このニードルベアリング10に並置したオリフイ
スリング13がその潤滑油の流れを絞るため、背
圧通路15には低圧化した潤滑油が導びかれ、ベ
ーン17をカムリング3内周に所定の圧力で押圧
する。なお、このときのベーン背圧はベーン17
がカムリング3の内周面から離れない必要最小圧
に設定する。また、背圧通路15に給入された潤
滑油はスラストベアリング14、ニードルベアリ
ング11を潤滑して室22に導出され、シール2
0,21間を潤滑した後、通路23,24を介し
てフロントプレート1とロータ12の摺動間隙2
8に押し込まれ、しかる後に油圧部としての吸入
室に送り込まれる。このときには、潤滑油をオリ
フイスリング13を介して適正圧力で背圧通路1
5内に導びき、更に、摺動間隙28を介して低圧
部に導びくため、カムリング内周面に対するベー
ンの接触圧力を適正に保つと共に、適当な圧力で
メカニカルシール21を潤滑する。更に、本ロー
タリコンプレツサでは、摺動間隙28による絞り
効果のために、低圧部に導出される潤滑油の量が
必要最小限に抑えられるので、冷房装置に供給さ
れる潤滑油の量を最小にすることができる。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、かかるロータリコンプレツサでは、ベ
ーン17の押し出し用油圧がオリフイスリングで
減圧されるように調節されている。これ故に、自
動車冷房装置のコンプレツサのように吐出圧が10
Kg/cm2〜30Kg/cm2のものでは、減圧された吐出圧
をそのままベーン背圧にすると、吐出圧の比較的
高い状態では、カムリング3に摺接するベーン1
7の先端が摩耗し易くなり、耐久性に問題があつ
た。
また、吐出圧が比較的低い状態では、逆にベー
ン17のカムリング3に対する押し付け力が弱ま
り、ベーン17のカムリング3に対するランデイ
ング(浮上と着地の繰り返し動作)を生じ、この
ランデイングによつて破損や極度の摩耗が生じた
り異音を発生してしまうという問題があつた。
〔課題を解決するための手段〕
本考案はかかる従来の問題点に着目して成され
たもので、高圧部側とロータの背圧通路との間に
絞り部分を設け、潤滑油をこの絞り部分を介して
ロータの背圧通路の全てを連通する環状の通油空
間に導いて全ての背圧通路に送給し、更にロータ
側面とプレートとの間の隙間を介して低圧部側に
導くようにすると共に、高圧部側と通油空間との
間に絞り通路を有しない潤滑油路を設け、この潤
滑油路に吐出圧と吸入圧の差圧に応じて開閉する
制御弁を設け、この差圧が小さいときに開口し、
潤滑油路を介して高圧部側から通油空間に導いた
潤滑油を全ての背圧通路に送給するようにしたこ
とにより、吐出圧が変化してもカムリングに対す
る適切なベーンの押し付け力を確保することがで
きる。すなわち、本考案の目的は、ベーンおよび
カムリングの異常な摩耗、ランデイングを有効に
防止できるようにするロータリコンプレツサを提
供することにある。
〔実施例〕
以下に、本考案の実施例を図面について具体的
に説明する。
第3図は本考案のロータリコンプレツサの正面
断面図および一部側断面図を一括して示したもの
で、リヤプレート2の肉厚内には、通孔27に並
行して潤滑通路31が設けられ、この潤滑通路3
1の一端が背圧通路15近傍のリヤプレート2と
ベーン17間の通油空間32に直接臨んでおり、
背圧通路15は全て環状の通油空間32で連通し
ている。そして通油空間32には、一方は通孔2
7からオリフイスリング13の絞り部分を介し
て、他方は制御弁33を介して潤滑通路31か
ら、それぞれ潤滑油が供給される。
前記制御弁33は吐出圧と吸入圧の差圧に応じ
て開閉するようになつており、筒状体34と、こ
の筒状体34内を室35,36に隔成するピスト
ン37と、このピストン37に連杆38を介して
取り付けたボール弁39と、このボール弁39が
離接するシート面40と、筒状体34の一端開口
部の高圧油の流入口41と、ボール弁39とピス
トン37間の室35の内外に貫通する通孔42
と、室36の内外に貫通する通孔43と、前記ボ
ール弁39をシート面40に所定の弾発力で圧接
させるばね44と、シート面40からボール弁3
9を離す方向にピストン37を付勢するばね45
とから構成されている。また、制御弁33の流入
口41はコンプレツサにおける潤滑油の吐出室で
ある高圧部7に接続されて、高圧の潤滑油をボー
ル弁39の背部に導びき、通孔42は潤滑通路3
1に接続されて高圧の潤滑油を導びき、そして通
孔43はコンプレツサの低圧部である吸入室46
に接続されて低圧の冷媒をピストン37の背部に
導いている。
次に、かかる構成よりなるロータリコンプレツ
サの作用について説明する。
先ず、ロータリコンプレツサの吐出圧が低い場
合、すなわち、高圧部7から流入口41を経て室
35に導入される潤滑油の圧力が比較的低く、吸
入室46から通孔43を通じて室36に導入され
た冷媒の圧力との差圧が小さい場合には、バネ4
5の大きな弾発力によつてピストン37が左行さ
れ、ボール弁39がシート面40から離れる。従
つて高圧部7の潤滑油は通孔27、オリフイスリ
ング13、ニードルベアリング10の径路のほか
に、流入口41、室35及び通孔42を経て潤滑
通路31に供給され、絞りリングなどを経ずにリ
ヤプレート2とロータ12間の通油空間32を経
て背圧通路15に直接給入される。このようにし
て、本ロータリコンプレツサは、高圧部7の吐出
圧に略等しい圧力でベーン17をカムリング3に
圧接させる。
一方、吐出圧が高い場合には、吐出圧との差が
大きく、高圧部7の吐出圧によりボール弁39が
バネ45に抗して押し込められ、シート面40に
接触するので、流入口41と通孔42との間が塞
がれる。これ故に、高圧部7の潤滑油は通孔2
7、オリフイスリング13、ニードルベアリング
10の径路のみを通り、オリフイスリング13で
絞られて適当な圧力にまで低下した潤滑油が通油
空間32を経て背圧通路15に導入されて適正な
背圧でベーン17をカムリング3に圧接させる。
このように本実施例のロータリコンプレツサで
は、潤滑油の吐出圧が変化しても、常に適正なベ
ーン17の押し付け力を得ることができるので、
ベーン17やカムリング3の過剰な摩耗やランデ
イングによるベーン17の損傷などを未然に防止
することができ、また、異音の発生をなくすこと
ができる。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案においては、ベー
ン背圧は吐出圧力を直接または絞りを介して減圧
して導入するものであり、この導入制御を司る制
御弁33は吐出圧力の変化に対応して作動するよ
うに構成されているが、吐出圧力に対してこれに
対抗する圧力例えば大気圧、真空あるいは吸入圧
力が必要であり、本考案においてはこの圧力とし
て吸入圧力を用いている。即ち吐出圧力と吸入圧
力との圧力差に応じてベーン背圧を制御する。
即ち高圧部7側とロータの背圧通路15との間
に絞り部分13を設け、潤滑油をこの絞り部分を
介して、ロータの背圧通路の全てを連通する環状
の通油空間32に導いて全ての背圧通路に送給す
るようにすると共に、高圧部側と通油空間との間
に絞り通路を有しない潤滑油路31を設け、この
潤滑油路に吐出圧と吸入圧との差圧に応じて開閉
する制御弁33を備えている。
上記の構成により吐出圧力の高い時は圧力差が
大きいので、制御弁が閉じ、潤滑油は絞りを介し
てベーンの背圧通路へ導入され、吐出圧力の低い
時は圧力差が小さいので、制御弁が開き、潤滑油
は絞りを有しない通路からベーンの背圧通路へ導
入されるので、吐出圧力の高い時も低い時も、常
に適切なベーンの背圧を得ることができて、ベー
ンをカムリングに対し適正圧で接触させることが
できる。従つて、ベーンおよびカムリングの異常
な摩擦やランデイングを有効に防止することがで
き、ロータリコンプレツサとしての耐久性を向上
することができる。
ところで、この種のコンプレツサの内部の圧力
は、コンプレツサが長時間停止している状態では
吐出側も吸入側も等しく4〜6Kg/cm2(温度によ
つて異なる)である。この状態からコンプレツサ
が作動すると外気温やエバポレータあるいはコン
デンサへの送風の条件によつて異なるが、吸入圧
は0.5〜2Kg/cm2、吐出圧は10〜30Kg/cm2にまで
変化する。
従つて吐出圧力に対して他方に吸入圧力を作用
させる本願の制御弁においては、ボール弁39に
作用させるバネ44と45の設定は、初期の圧力
差即ち圧力差0でボール弁39が開口している状
態にすればよく、温度によつて変化するコンプレ
ツサ内の初期圧力に左右されないという利点があ
る。
また、全ての背圧通路は通油空間によつて連通
しているので寸法管理は容易であり、オイルロツ
ク等の不具合を生ずる惧れがなく、高圧吐出のロ
ータリコンプレツサに適用できる等の数々のすぐ
れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は従来のロータリコンプレツ
サの正面断面図及び一部側断面図、第3図は本考
案のロータリコンプレツサの正面断面図及び一部
側断面図を一括して示した潤滑系統の説明図であ
る。 1……フロントプレート、2……リヤプレー
ト、3……カムリング、9……ロータ軸、10,
11……ニードルベアリング、12……ロータ、
13……オリフイスリング、15……背圧通路、
16……スリツト、17……ベーン、28,29
……微小間隙、31……潤滑通路、33……制御
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フロントプレートとリヤプレートの間にカムリ
    ングを取り付け、このカムリング内に、ほぼ半径
    方向の、背圧通路を有するスリツト内に収容した
    摺動自在なベーンを有するロータを備え、該ロー
    タと前記フロントプレートとリヤプレートの少な
    くとも一方との摺接面には、前記背圧通路の全て
    を連通する環状の通油空間が設けられており、前
    記ロータのロータ軸を軸受を介して前記各プレー
    トに支承し、ロータの回転に伴いベーンを出没さ
    せ、ベーンの一端をカムリング内周に摺接せしめ
    るようにしたロータリコンプレツサにおいて、吐
    出圧力と吸入圧力との圧力差によつて循環し各回
    転部分を潤滑する潤滑油の潤滑系統における、高
    圧部側と前記ロータの背圧通路との間に絞り部分
    を設け、潤滑油をこの絞り部分を介して前記通油
    空間に導いて全ての前記背圧通路に送給し、更に
    前記ロータ側面と前記プレートとの間の隙間を介
    して低圧部側に導くようにするとともに、前記高
    圧部側と前記通油空間との間に絞り通路を有しな
    い潤滑通路を設け、この潤滑通路に吐出圧と吸入
    圧との差圧に応じて開閉する制御弁を備え、前記
    制御弁の差圧が小さいときに前記制御弁を開き、
    前記潤滑通路を介して高圧部側から前記通油空間
    に導いた潤滑油を全ての前記背圧通路に導入する
    ことを特徴とするロータリコンプレツサ。
JP327082U 1982-01-14 1982-01-14 ロ−タリコンプレツサ Granted JPS58106582U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP327082U JPS58106582U (ja) 1982-01-14 1982-01-14 ロ−タリコンプレツサ

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JP327082U JPS58106582U (ja) 1982-01-14 1982-01-14 ロ−タリコンプレツサ

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JPS58106582U JPS58106582U (ja) 1983-07-20
JPH0210318Y2 true JPH0210318Y2 (ja) 1990-03-14

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ID=30016212

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JP327082U Granted JPS58106582U (ja) 1982-01-14 1982-01-14 ロ−タリコンプレツサ

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60134886U (ja) * 1984-02-17 1985-09-07 株式会社アツギユニシア ベ−ン型回転圧縮機
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JPS58106582U (ja) 1983-07-20

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