JPH02133521A - 靭性に優れた調質型高張力鋼板の製造方法 - Google Patents

靭性に優れた調質型高張力鋼板の製造方法

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JPH02133521A
JPH02133521A JP28708488A JP28708488A JPH02133521A JP H02133521 A JPH02133521 A JP H02133521A JP 28708488 A JP28708488 A JP 28708488A JP 28708488 A JP28708488 A JP 28708488A JP H02133521 A JPH02133521 A JP H02133521A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、降伏強度:90krf/−以上、引張強度
:97krf/−以上並びに衝撃遷移温度ニー60℃以
下の性能を有する高張力鋼板の製造方法に係り、特に、
上記性能を有する板厚=40鶴以上の厚肉高張力鋼板を
安定して量産するのに好適な調質型高張力鋼板の製造方
法に関するものである。
〈従来技術とその課題〉 近年、溶接構造物の大型化傾向は益々著しくなっており
、これらに使用される構造用鋼板はより−層のハ・イテ
ン化並び1こ厚肉化の一途をたどっている。例えば、揚
水発電所の水圧鉄管に180nm厚の80kgf/mi
級高張力目板が使用されたり、ジャキアソブリグ型石油
掘削リグのう・ツク材に100〜1.50 mm厚の8
0kgf/−級高張力釦板が使用されたりするに至って
いる。
しかしなから、現在のところ一般的に使用されている高
張力鋼板は60kgf/−級材及び80kgf/−級材
に留まっており、大型化が著し、い近年の)容接構造物
に対してより強度の高い高張力鋼板の適用が望まれてい
るにも係わらず未だ100 kgf/a4級材の使用に
は至っていない。これは、厚肉鋼板において a)降伏強度:90kgf/−以」二、引張強度:97
kg f /−以上と言う100 kgf/n+n)級
材の要求強度を工業的に安定して確保することが困難で
ある。
b)例えこのような高強度を付与し得たとしても、同時
に十分な低温靭性をも確保することはより一層困難であ
る。
C)更に、該綱板に溶接施工上問題とならないだけの良
好な溶接性を付与することも極めて困難である。
等の問題点が克服できなかったことによるものである。
つまり、40■厚を超える板厚の100 kgf/a+
++1級高張力極厚鋼板売高張力極厚鋼板ては、板厚中
心部の強度確保を図るために焼入れ性の高い成分設計を
行う必要があるが、厚内材のため焼入れに際しての表層
部と中心部との冷却速度に大きな差が生じ、中心部の強
度を確保しようとすると表層部の強度が高くなり過ぎて
低温靭性が中心部より著しく劣化する結果となる。更に
、上記方針の下で設計された成分系の鋼では炭素当1(
Ceq)が高<7尿ってしまうので溶接性にも問題が生
してしまう。そのため、40n+厚を超える肉厚の10
0kgf/−扱高強度高靭性厚肉鋼板を溶接性の問題グ
ζしに安定製造し得る手段を見出すことが、この分野に
おける最大の課題の一つとなっていた。
〈課題を解決するための手段〉 そこで、本発明者等は上述のような観点から、降伏強e
 : 90 kgf/m+d以上、引張強度:97kg
f/−以上及び衝Ha移温度ニー60℃以下の性能を有
し、特に板j〃が40++mを超える場合にも前記性能
を安定し2て(=J与することができる(〃内高張力鋼
板の製造手段を提供すべく鋭、音研究を重ねた結果、次
に示す如き知見を得るに至った。即ち、(a)  所望
の溶接性を確保した上でコスト的にも実用的な100 
kgf/mu!級の高張力i4を得るには強化元素の多
量添加手段等は不適当であり、溶接割れ感受性指数(p
 cn)を0.31以下に抑えた成分系の素jiA鋼を
用い、焼入れにより鋼材組織をマルテンサイト組織化す
ることが欠か・仕ないこと(bl  Lかし、厚肉綱板
を焼入れする場合には板厚中心部と表面部とで冷却速度
にどつしても差が生じてしまうため、中心部での十分な
強度確保を図ると表面部では焼きが入りすぎて低温靭性
の劣化を招くが、この際、焼入れ時のγ粒径を極力小さ
くすることによって細粒のマルテンサイト組織が得られ
るような手直てを講じると、焼きがiQm:になりがち
な鋼材表面部においても十分に満足できる低温靭性が維
持され、厚内高張力i;1仮に必要な“板)V方向全体
に亘−9ての良好な強度−靭性ハランス”が確保される
こと (C)  そして、焼入れ時に所望の細粒γ粒を実現す
るためには、Nb添加によって鋼材加熱時におりJるγ
粒の成長を抑制すると同時に、事前に一旦焼入れ処理を
施しで加熱部組れk(y生前の組織)の微細化を図って
おくのが極めて有効であり、このfJl)添加と二回焼
入れによる相乗効果を活用すれば、細粒のT粒を経て極
めて微細なマルテンナイII;II織の確保が安定して
可能となること。
(tj)  ただ、この場合、第一回目焼入れは熱間圧
延に引き続いてそのまま実施する直接焼入れによること
が工業的に有利であること (e)また、第二回目焼入れ前のγ粒を微細に保つには
第ニー回目焼入れを比較的低温のT域から行うのが良い
上、溶接性の観点から鋼のPCMを0.31以下に抑え
る必要があるため、焼入れの効果が不十分となって10
0kgf/mnt級の強度が確保できなくなる懸念もあ
るが、この問題は焼入れ性向上元素であるBの添加によ
り極めて効果的に解消されること。
本発明は、r 100 kgf/md級の厚肉高張力鋼
にて優れた低温靭性を実現するためには細粒なオステナ
イトD)粒から変態したマルテンサイト組織を得ること
が重要であり、また溶接性の低下を伴うことなく高強度
を得るための焼入れ性向トを図るにはBが有する焼入れ
性改善効果の活用が欠かせなし司との認識を強めた上記
知見等に基づく更なる研究によって完成されたものであ
り、I’ C: 0.08〜0.20%(以降、成分割
合を表わず%は重量%とする)。
Si : 0.30%以下、  Mn : 0.40〜
1.20%Cu : 0.5%以下、   Ni : 
0.40〜3.50%。
Cr : 0.10〜1.20%、  Mo : 0.
05〜0.8%V  :  0.005〜・0.1%、
     Nb  :  0.005〜0.03%。
sol、 AJ! : 0.01〜0.10%。
B : 0.0003〜0.0030%、  p:o、
oi%以下。
S:0.005%以下、   N : 0.004%以
下で残部が実質的にFeから成り、かっ式%式%) :) にて表わされるPCMが0.31%以下である鋼を、第
1図で示すように1000℃以上に加熱して熱間圧延し
、900℃以上の温度域において30%以上の累積圧下
を与えると共に800°C以」二の温度域から所定板y
¥に仕上圧延した後、そのまま板厚中心部の冷却速度:
3℃7sec以上で600℃以下にまで冷却し、次いで
Ac3点〜950”Cの温度域に再加熱して水焼入れを
行い、引き続いてAe、意思下の温度で焼戻しすること
により、板厚が4゜1m厚を超えるものであっても降伏
強度:90kgf/−以上、引張強度:97kgf/−
以上並びに術?遷移温度ニー60℃以下の性能を安定し
て示す上、良好な溶接性をも有する高張力鋼板を]−業
的規模で量産し得るようにした点」に特徴を有している
次に、本発明において高張力鋼板の製造条件を前記の如
くに限定した理由を、その裏付けとなった作用と共に説
明する。
〈作用〉 A)素材鋼の成分組成 a)   C Cは鋼板の強度を確保する−1−で必要な元素であるが
、その含有■が0,08%未満ではl 00 kgf/
+nd扱高張力泪としての必要強度を確保することがで
きず、一方、0.20%を超えて含有させると溶接低温
割れを生じるようになることから、C含有量は0.08
〜0.20%と定めた。
1))  Si 通常、Siは鋼の脱酸と強度確保のために添加される元
素であるが、脱酸の効果は含有量が0.30%を超える
と飽和傾向を示す。一方、強度については含有量が0.
30%を超えても上昇するが、このような多量の添加は
比較的冷却速度の速い溶接継手部において島状マルテン
サイトを生成させ、溶接相手部靭性を低下させる。この
ため、Si含有砒は0.30%以下と定めた。
c)  Mn Mn成分には羽の脱酸剤としての作用のほか、焼入性を
確保する作用があるが、その含有量が0.40%未満で
は前記作用による所望の効果が得られず、一方、1−2
0944を超えて含有させると溶接性及び母材靭性の劣
化を招くことから、Mn含有量を0.40・−1,20
%と定めた。
d)  Cu Cuは靭性を損なうことなく強度を高めるのに有効な元
素であり、微量の添加によっても該効果が6m認できる
が、0.5%を超えて添加してもコストアップに見合う
だけの強度上昇効果が得られないばかりか、高/I!!
延性に悪影響を及ぼし、連鋳スラブの表面別れを生じて
鋼材の歩留を低下させるようになることから、Cu含有
計は0.5%以下と定めた。
e)  Ni Ni成分には鋼の焼入れ性確保と低温靭性の改を1作用
があるが、その含有量が0.40%未満では40重1厚
以上の100kgF/−級高張力泪板に必要強度を確保
することができず、一方、3.50%を超えて添加して
もコストアップに見合うだけの強度上昇と靭性改善の効
果が得られないため、Ni含有量は0.40〜3.50
%と定めた。
f)  Cr C「成分には鋼の焼入性と強度を確保する作用があるが
、その含有量が0.10%未満では前記作用による所望
の効果が得られず、一方、1.20%を超えて含有させ
ると溶接性に悪影響を及ぼすようになることから、Cr
含有量は0.10〜1.20%と定めた。
g)  M。
Moは鋼の焼入性を増加させると共に、焼戻し軟化抵抗
を高めて所望強度を確保する上で有効な元素であるが、
その含有量が0.05%未満では十分な前記効果が得ら
れず、一方、0.8%を超えて含有させても強度」二昇
の効果が飽和傾向を示すだけでなく溶接性を著しく劣化
させることから、Mo含有債は0.05〜0.8%と定
めた。
h)  V ■は鋼に強度を確保のために添加される元素であるが、
その含有量が0.005%未満では所望強度の確保が困
難であり、一方、0.1%を超えて含有させると母材靭
性及び溶接性を著しく劣化させることから、■含有量は
0.005−0.1%と定めた。
i)  Nb Nb成分には、微細析出物としてオーステナイト(r)
領域に存在することにより、そのピン止め効果によって
オーステナイト粒の成長を抑制しオーステナイト粒を細
粒化する作用があるが、Nll含存量が0.005%未
満では前記作用による所望の効果が得られず、一方、0
.03%を超えて含有させると溶接性を著しく1員なう
ようになることから、Nb含有■は0.005へ−0,
03%と定めた。
j)  sof、AJ! AI酸成分は鋼の脱酸作用と共にオーステナイト粒を微
細化して靭性を向」ニさせる作用があるが、その含有量
が0.01%未満では前記作用による所望の効果が得ら
れず、一方、0.10%を超えて含有させると逆にアル
ミナ等の脱酸生成物増加により靭性が損なわれるように
なることから、sof、AR含有量を0.01〜0.1
0%と定めた。
k)  B Bは微量添加で大幅に鋼の焼入性を向上させる元素であ
り、鋼の強度・靭性を向上させるのに非常に有効な成分
であるが、その含有量が0.0003%未満では鋼に所
望の強度・靭性を確保することができず、一方、0.0
03%を超えて含有させてもその効果が飽和することか
ら、B含YM’ 5+−!、ま0.0003〜0.00
39/6と定めた。
1)   P ■)は鋼の焼戻し脆性を促進して靭性を劣化させる不純
物元素である。特に高強度鋼ではその影響を受けやすい
。ただ、P含有量を0.01%以下に抑えることによっ
て前記悪影舌が容認し得る程度に抑制されることから、
P含有量は0.f)19%以下と限定した。
m)  S Sは、通常、鋼中においてMisO形1虚で存在し、圧
延により展伸されて靭性の異方性を生じる不純物元素で
ある。そして、高強度錫1に打いては特に展伸した介在
物が著しい靭性劣化の原因となるが、S含有量を0.0
05%以下に抑えることによって該悪影古を容認し得る
程度に抑制されることから、S含有量は0.005%以
下と限定した。
n)  N Nをo、oo、i%以下にすることは、鋼の焼入性を高
め母材の強度と靭性向上に極めて有効な手段である。即
ち、N含有量を0.004%以下にすると共にsof、
Aj’含有量を0.01〜0.10%に調整することに
よって固溶Biを0.0003%以上とすることができ
、焼入性の著しい向上が達成される。また、Nlを0.
004%以下に低減すると^i’Nの粗大化が抑制され
て靭性も向上する。更に、低N化によってVNの生成が
抑制されるので通常のオーステナイト化温度で■が均一
固溶するようになり、従って■の添加量を削減できる効
果も確保できる。このようなことから、N含有量は0.
004%以下と限定した。
0)溶接割れ感受性指数(Pc、4〕 P CM = C(χ) +Si(%)/30+Mn(
χ)/20+Cu(%)/20+Ni(’り/60+C
r(χ)/20 + Mo (X) / 15+V(χ
)/1045 M B (χ)で表わされるPCMが0
.31%を超えた場合には溶接性が著しく劣化し、実用
上問題となることから、上記Pcイを0,31%以下と
定めた。
B)圧延・熱処理条件 a)圧延加熱温度 圧延に際しては■炭窒化物やBN等の固溶を図るために
高温加熱することが望まれるが、該加熱温度が1ooo
℃未満では上記析出物の十分な固溶がなされないことか
ら、圧延加熱温度は1000℃以北と定めた。
b) 圧延圧下量 良好な溶接性を有する40韮厚以上の厚内高靭性高張力
鋼板をも安定して製造できるようにするのが本発明の狙
いであるが、肉厚鋼板の場合には所定厚までの加工では
鍛錬比不足となって十分な細粒化を図れないことがある
。そして、本発明においては細粒のマルテンサイト組織
を得ることが重要なポイントであるため、先にも述べた
ようにその前組織をできるだけ均一微細にしておく必要
がある。このためには900℃以上の温度域で30%以
」−の圧下を加える必要があり、従って直接焼入れを適
用する場合は1粒の再結晶を促進すべく900℃以上の
温度域で30%以上の累積圧下を与えることと定めた。
C)圧延仕上温度及び急冷条件 本発明は、特定成分組成鋼を800℃以上の温度域で所
定の板厚に仕上圧延し、圧延後600℃以下の温度にま
で急冷(例えば水冷)することを特徴としているが、こ
れは、引き続く再加熱焼入れの際に該再加熱の前の組織
がマルテンサイト或いはベイナイトと言う焼入れ組織に
なっていると再加熱時におけるα−丁逆変態でのγの核
生成ザ1トの数がフェライト+パーライト組織の場合に
比較して多く生じるので、γ生後の粒成長時にそれらが
互いに衝突して成長が阻害され、結局得られる粒径が小
さくなるとの事実に基づいた条件である。つまり、最終
組織を細粒のマルテンサイト′1lJ1へとするのに必
要な「再加熱時のγ粒を細粒化する」との条件を達成す
るためには、再加熱前の状態ではフェライトの生成を抑
制しておくことが重要である。そこで、圧延中にフェラ
イトの生成を起こさせないためγ域である800℃以上
の温度で圧延を仕上げる必要があり、圧延後の冷却中に
おけるフェライトの生成を抑制してマルテンサイト或い
はベイナイ)u織にするためには圧延終了後そのま土6
00℃以下の温度にまで急冷(水冷等)することを要す
る。この場合、仕上圧延温度が800 ’c未満であっ
たり、圧延後の冷却速度が板厚中心部で3°C/sec
よりも遅かったり、或いは急冷停止温度が600 cよ
りも高かったりすると所望のマルテンサイト又はベイナ
イト組織が得られず、続く再加熱において生成するγ粒
が微細とはならない。
d)再加熱焼入れ条件 再加熱焼入れは、細粒子からの焼入れで細粒のマルテン
サイト変態組織を得ることを狙いとしてしている。通常
、焼入れはγ域に加熱して水焼入れ或いは油焼入れする
が、そのためにはAct点以上の温度に加熱する必要が
あり、また1000℃を超える温度に加熱するとγ粒が
粗大化して焼入れ後に得られるマルテンサイト組織が粗
くなり、低温靭性を損なうことになる。従って、再加熱
時の温度をAc、J点〜1000℃と定めた。
e)焼戻し温度 焼戻し処理は、焼入れによって導入された歪を除去し、
かつ炭化物を微細に析出させることにより強度−靭性バ
ランスを改善するために実施される。そして、この焼戻
しは一般にAc、点用下の温度域で行われるのが常であ
り、この温度をに回った場合には前記バランスに支障を
来たすようになることから、本発明においても焼戻し温
度をAc。
点用下の温度と定めた。
続いて、本発明を実施例によって更に具体的に説明する
〈実施例〉 まず、常法に従って第1表に示される成分組成のスラブ
を得た後、これらを第2表に示す条件で処理して厚肉鋼
板を製造した。
次に、得られた各鋼板から試験片を切り出して機械的性
質の測定及び溶接性の評価を行い、その結果を第2表に
併せて示した。
なお、溶接性の評価はy開先拘束割れ試験によって行っ
たが、y開先拘束割れ試験は、各鋼板より採取した斜め
y開先拘束割れ試験片を125℃に予熱後、入熱量: 
17 KJ/cmで手溶接しく電流:170、A、電圧
:25V、速度: 15 (JIl/m1n)、この際
の表面割れ、ルート割れ及び断面割れの有無を調べる条
件の下で実施した。
第2表に示される結果からも明らかなように、本発明で
規定する条件通りに製造された)7肉鋼板は溶接割れが
認められず、かつ所望の強度(降伏強度:90kgf/
i以上、引張強度:97kgf/mff1以−ト)及び
靭性(衝撃遷移温度ニー60°C以下)を満足しており
、母材性能及び溶接性が共に良好な結果を示しているこ
とが分かる。
これに対して、同様成分組成鋼を用いたとしても処理方
法が本発明の規定から外れると目標性能が達成できなく
なる。
例えば、試験番号5のように圧延後の冷却を空冷(板厚
中心部の冷却速度が3”C/ninを超える)にすると
、再加熱焼入れの前徂織が焼入れ組織でないため再加熱
時の1粒の細粒化が図れず、再加熱焼入れによっても細
粒のマルテンサイト組織が得られないので強度を満足し
ても所望靭性が確保できない。また、試験番号6では圧
延後の冷却が空冷(板厚中心部の冷却速度が3℃/mi
nを超える)である上、冷却が825℃から行われたた
め焼入れ不足となり、所望強度そのものが得られていな
い。
更に、試験番号゛lでは圧延後水冷されて所定の冷却速
度の急冷がなされているが、再加熱焼入れ後の焼戻し温
度が780℃とAc、点よりも高いので十分な強度も確
保されていない。そして、試験番号8では、900℃以
りの圧下量が25%と低いために圧延によるγ粒の細粒
化が図れなか、ったことに加え、圧延仕上温度が725
℃とA r 3点よりも低かったために圧延途中にフェ
ライトが生じてしまって圧延後直ちに水冷を実施したに
も係わらず所望の焼入れ組織を得られず、従って再加熱
焼入れ時に1粒の細粒化が図れないで細粒のマルテンサ
イト’Jl 1%が得られなかったため、強度は満足で
きても所望靭性が確保できていない。
一方、試験番号9〜I2は素材鋼の成分組成が本発明で
規定する範囲を外れている場合の例であるが、これらの
結果からも分かるように、素材鋼の成分組成が本発明で
規定する範囲を外ね、ると所望靭性を満足できないばか
りか、所望強度の達成を主眼とした成分設計をしてPC
M値を制限しなかったために溶接性の点でも満足できな
いことが分かる。
く効果の総括〉 以上に説明した如く、この発明に係る高張力111jl
板の製造方法によれば、降伏強度: 90 kgf/m
n1以上、引張強度:97kgf/−以上並びに衝撃遷
移温度ニー60″C以下の優れた性能を有し、かつ良好
な溶接性を示ずM肉(例えば板厚:4Qt+m以上)高
張力N板をも安定して製造することが可能となるなど、
産業」二極めて有用な効果がもたらされる。
第1図
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係る高張力E+H製造条件の説明図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 重量割合にて C:0.08〜0.20%、Si;0.30%以下、M
    n:0.40〜1.20%、Cu:0.5%以下、Ni
    :0.40〜3.50%、Cr:0.10〜1.20%
    、Mo:0.05〜0.8%、V:0.005〜0.1
    %、Nb:0.005〜0.03%、sol.Al:0
    .01〜0.10%、B:0.0003〜0.0030
    %、P:0.01%以下、S:0.005%以下、N:
    0.004%以下で残部が実質的にFeから成り、かつ
    式 P_C_M=C(%)+Si(%)/30+Mn(%)
    /20+Cu(%)/20+Ni(%)/60+Cr(
    %)/20+Mo(%)/15+V(%)/10+5×
    B(%) にて表わされるP_C_Mが0.31%以下である鋼を
    、1000℃以上に加熱して熱間圧延し、900℃以上
    の温度域において30%以上の累積圧下を与えると共に
    800℃以上の温度域から所定板厚に仕上圧延した後、
    そのまま板厚中心部の冷却速度:3℃/sec以上で6
    00℃以下にまで冷却し、次いでAc_3点〜950℃
    の温度域に再加熱して水焼入れを行い、引き続いてAc
    _1点以下の温度で焼戻しすることを特徴とする、靭性
    に優れた調質型高張力鋼板の製造方法。
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