JPH02166257A - 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 - Google Patents
球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法Info
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- JPH02166257A JPH02166257A JP32284688A JP32284688A JPH02166257A JP H02166257 A JPH02166257 A JP H02166257A JP 32284688 A JP32284688 A JP 32284688A JP 32284688 A JP32284688 A JP 32284688A JP H02166257 A JPH02166257 A JP H02166257A
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- Japan
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- spheroidal graphite
- graphite cast
- fatigue strength
- ferrite
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法に関し、特に
高強度と高靭性で、且つ、高い疲労強度を有する球状黒
鉛鋳鉄及びこのような球状黒鉛鋳鉄を製造する方法に関
する。
高強度と高靭性で、且つ、高い疲労強度を有する球状黒
鉛鋳鉄及びこのような球状黒鉛鋳鉄を製造する方法に関
する。
(従来の技術)
自動車用エンジンのブラケットやスピンドルナックル等
は、繰返し応力を受けるので、高強度や高靭性の他に高
い疲労強度も要求されている。
は、繰返し応力を受けるので、高強度や高靭性の他に高
い疲労強度も要求されている。
ところが、高強度や高靭性を得るため或いは作業性の向
上のために球状黒鉛鋳鉄素材を熱処理すると、次のよう
な問題が発生する。すなわち、オーステンパー処理をす
ると処理後に変形が生じることがあり、また、被削性改
善の目的でオーステンパー処理の前に焼鈍や規準をした
り、或いは、浸炭雰囲気でオーステンパー処理をすると
、表面に酸化又は脱炭現象が生じて表面異常層が発生し
、疲労強度が著しく低下する。この疲労強度の低下につ
いては、正常晶の疲労強度が38 Kgf’ /mm2
であるのに対して異常品の疲労強度は33〜15Kgf
/mm2程度である。
上のために球状黒鉛鋳鉄素材を熱処理すると、次のよう
な問題が発生する。すなわち、オーステンパー処理をす
ると処理後に変形が生じることがあり、また、被削性改
善の目的でオーステンパー処理の前に焼鈍や規準をした
り、或いは、浸炭雰囲気でオーステンパー処理をすると
、表面に酸化又は脱炭現象が生じて表面異常層が発生し
、疲労強度が著しく低下する。この疲労強度の低下につ
いては、正常晶の疲労強度が38 Kgf’ /mm2
であるのに対して異常品の疲労強度は33〜15Kgf
/mm2程度である。
この対策として、熱処理時の雰囲気を調整したり、熱処
理炉を改善することによって表面異常層の発生を防止す
ることは可能であるが、通常行われている程度以上の雰
囲気調整或いは熱処理炉の改善は、生産性の悪化を招く
と共にコストアップの原因になるので実用的でない。
理炉を改善することによって表面異常層の発生を防止す
ることは可能であるが、通常行われている程度以上の雰
囲気調整或いは熱処理炉の改善は、生産性の悪化を招く
と共にコストアップの原因になるので実用的でない。
また、高強度や高靭性を得るため、特開昭602629
40号公報に示されるように、重量比でC:3.Q〜4
.5%、Si:2.5〜4.5%、Mn:0.2〜1.
0%、Mg:0.02〜0.10%、残部がFeからな
る組成であって、ベイナイトと残留オーステナイトとを
所定割合含有してなる高ケイ素ベイナイト球状黒鉛鋳鉄
も提案されている。
40号公報に示されるように、重量比でC:3.Q〜4
.5%、Si:2.5〜4.5%、Mn:0.2〜1.
0%、Mg:0.02〜0.10%、残部がFeからな
る組成であって、ベイナイトと残留オーステナイトとを
所定割合含有してなる高ケイ素ベイナイト球状黒鉛鋳鉄
も提案されている。
(発明が解決しようとする課題)
ところが、このようにSiを多量に添加すると、衝撃強
度を向上させる効果が有る反面、オーステンパー処理前
の金属組織中にフェライトが多量に析出するため、オー
ステンパー処理後の炭素固溶度が少なくなってベイナイ
トの硬さが低下したり、或いは、フェライトが残留して
疲労強度が低下したりする。例えば、オーステンパー処
理前の金属組織がパーライトである場合には疲労強度が
21Kgf/mm”であるのに対してフェライトである
場合には15Kgf/什m2である。
度を向上させる効果が有る反面、オーステンパー処理前
の金属組織中にフェライトが多量に析出するため、オー
ステンパー処理後の炭素固溶度が少なくなってベイナイ
トの硬さが低下したり、或いは、フェライトが残留して
疲労強度が低下したりする。例えば、オーステンパー処
理前の金属組織がパーライトである場合には疲労強度が
21Kgf/mm”であるのに対してフェライトである
場合には15Kgf/什m2である。
前記に鑑みて、本発明は、高強度や高靭性を維持しつつ
、球状黒鉛鋳鉄の疲労強度を向上させることを目的とす
る。また、このような球状黒鉛鋳鉄を簡易に製造する方
法を提供することを目的とする。
、球状黒鉛鋳鉄の疲労強度を向上させることを目的とす
る。また、このような球状黒鉛鋳鉄を簡易に製造する方
法を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
前記の目的を達成するため、請求項(1)の発明は、S
tと共にCrが所定量配合された組成にすると共に、金
属組織中にフェライトが含まれないようにするものであ
る。
tと共にCrが所定量配合された組成にすると共に、金
属組織中にフェライトが含まれないようにするものであ
る。
具体的に請求項(1)の発明の講じた解決手段は、球状
黒鉛鋳鉄を、重量比でC:3.O〜4,5%、S i
: 3. 2〜4.6%、Mn : 0. 3〜1.
0%、Cr : 0. 1〜1. 0%、Mg:0.0
1〜0.10%、残部がFeからなる組成であって、フ
ェライトを含まないでベイナイトと残留オーステナイト
とからなる金属組織にする構成とするものである。
黒鉛鋳鉄を、重量比でC:3.O〜4,5%、S i
: 3. 2〜4.6%、Mn : 0. 3〜1.
0%、Cr : 0. 1〜1. 0%、Mg:0.0
1〜0.10%、残部がFeからなる組成であって、フ
ェライトを含まないでベイナイトと残留オーステナイト
とからなる金属組織にする構成とするものである。
また、請求項(2)の発明は、前記請求項(1)の発明
の球状黒鉛鋳鉄を得るに当って、球状黒鉛鋳鉄素材中の
SiとCrの配合量を限定すると共に、この素材を所定
温度下で保持してオーステナイト化するものである。
の球状黒鉛鋳鉄を得るに当って、球状黒鉛鋳鉄素材中の
SiとCrの配合量を限定すると共に、この素材を所定
温度下で保持してオーステナイト化するものである。
具体的に請求項(2)の発明の講じた解決手段は、重量
比でC:3,0〜4.5%、Si:3.2〜4.6%、
Mn : 0. 3〜1. 0%、Cr:0゜1〜1.
0%、Mg:0..01〜0.10%、残部がFeから
なる組成の球状黒鉛鋳鉄素材を、920〜1000℃で
保持してオーステナイト化した後、恒温変態処理して、
フェライトを含まないでベイナイトと残留オーステナイ
トとからなる金属組織を得る構成としたものである。
比でC:3,0〜4.5%、Si:3.2〜4.6%、
Mn : 0. 3〜1. 0%、Cr:0゜1〜1.
0%、Mg:0..01〜0.10%、残部がFeから
なる組成の球状黒鉛鋳鉄素材を、920〜1000℃で
保持してオーステナイト化した後、恒温変態処理して、
フェライトを含まないでベイナイトと残留オーステナイ
トとからなる金属組織を得る構成としたものである。
(作用)
請求項(1)の発明により、Siが所定量配合されてい
るため、高強度及び高靭性が維持されると共に、素材の
耐酸化性及び耐脱炭性が向上しオーステンパー時の酸化
、脱炭が防止されて表面異常層が発生しないので疲労強
度の低下を招かない。また、Siが多量に配合されてい
るにも拘らず、Crが所定量配合されているため、フェ
ライトの発生が防止されるので、疲労強度が向上する。
るため、高強度及び高靭性が維持されると共に、素材の
耐酸化性及び耐脱炭性が向上しオーステンパー時の酸化
、脱炭が防止されて表面異常層が発生しないので疲労強
度の低下を招かない。また、Siが多量に配合されてい
るにも拘らず、Crが所定量配合されているため、フェ
ライトの発生が防止されるので、疲労強度が向上する。
請求項(2)の発明により、球状黒鉛鋳鉄素材中にSt
とCrとが所定量配合されているため、高強度及び高靭
性が維持されると共に、オーステンパー時の酸化、脱炭
が防止されて表面異常層の発生が防止される。また、素
材を920〜1000°Cの温度下で保持してオーステ
ナイト化するためフェライトの発生が防止される。この
ようにして、高強度及び高靭性が維持されると共に、疲
労強度の高い球状黒鉛鋳鉄が得られる。
とCrとが所定量配合されているため、高強度及び高靭
性が維持されると共に、オーステンパー時の酸化、脱炭
が防止されて表面異常層の発生が防止される。また、素
材を920〜1000°Cの温度下で保持してオーステ
ナイト化するためフェライトの発生が防止される。この
ようにして、高強度及び高靭性が維持されると共に、疲
労強度の高い球状黒鉛鋳鉄が得られる。
(実施例)
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明に係る球状黒鉛鋳鉄は、重量比でC:3゜0−4
.5%、S i : 3. 2−4. 6%、M
n :0.3〜1.0%、Cr:O,コ−〜1,0%、
Mgoo、01〜0.10%、残部かFeからなる組成
であって、フェライトを含まないでベイナイトと残留オ
ーステナイトとからなる金属組織を有しているもめであ
る。
.5%、S i : 3. 2−4. 6%、M
n :0.3〜1.0%、Cr:O,コ−〜1,0%、
Mgoo、01〜0.10%、残部かFeからなる組成
であって、フェライトを含まないでベイナイトと残留オ
ーステナイトとからなる金属組織を有しているもめであ
る。
球状黒鉛鋳鉄の組成を前記のように限定した理由は次の
通りである。
通りである。
Siについては、熱処理時の耐酸化性を向上させるため
に、通常よりも多く配合するものであって、配合量につ
いては、3.2重量%未満では耐酸化性が不十分であり
、また、4.6重量%を超えると耐酸化性が飽和する一
方、製造が困難になるので、3.2〜4.6重量%の範
囲が好ましい。
に、通常よりも多く配合するものであって、配合量につ
いては、3.2重量%未満では耐酸化性が不十分であり
、また、4.6重量%を超えると耐酸化性が飽和する一
方、製造が困難になるので、3.2〜4.6重量%の範
囲が好ましい。
Crを添加するのは次の理由である。すなわち、前記の
ようにStが通常より多く配合されているため、球状黒
鉛鋳鉄素材の金属組織中に多量のフェライトが析出し、
オーステンパー処理後の基地中の炭素固溶度が減じ、ベ
イナイトか軟化して疲労強度が低下してしまう。そこで
、Crを添加することにより、オーステンパー処理前の
金属組織をパーライト化し、且つ、熱処理時の耐酸化性
を向上させるのである。
ようにStが通常より多く配合されているため、球状黒
鉛鋳鉄素材の金属組織中に多量のフェライトが析出し、
オーステンパー処理後の基地中の炭素固溶度が減じ、ベ
イナイトか軟化して疲労強度が低下してしまう。そこで
、Crを添加することにより、オーステンパー処理前の
金属組織をパーライト化し、且つ、熱処理時の耐酸化性
を向上させるのである。
Crの配合量については、0゜1重量%未満ではオース
テンパー処理前の金属組織をパーライト化したり、或い
は耐酸化性を向上させるには不十分であるためであり、
また、1.0重量%超では前記の効果が飽和すると共に
、高硬度な炭化物を析出して被削性を悪化させるので0
. 1〜10重量%の範囲が好ましい。
テンパー処理前の金属組織をパーライト化したり、或い
は耐酸化性を向上させるには不十分であるためであり、
また、1.0重量%超では前記の効果が飽和すると共に
、高硬度な炭化物を析出して被削性を悪化させるので0
. 1〜10重量%の範囲が好ましい。
Cの配合量については、通常の球状黒鉛鋳鉄と同様であ
り、3.0重量%未満では鋳造性が悪くなり、また、4
゜5重量%超では球状黒鉛の粒径が大きくなって疲労強
度が低下するので3. 0〜4.5重量%の範囲が好ま
しい。
り、3.0重量%未満では鋳造性が悪くなり、また、4
゜5重量%超では球状黒鉛の粒径が大きくなって疲労強
度が低下するので3. 0〜4.5重量%の範囲が好ま
しい。
Mnについては、通常、組成中にSが配合されているが
、このSは球状化阻害元素であるので、Mnを添加する
ことによりMnSを形成させて、素材中のSの量を適正
化するために配合するものである。このMnの配合量に
ついては、通常の球状黒鉛鋳鉄と同様であって、0.
3重量%未満では黒鉛の球状化が十分に図れず、また、
1.0重量%超ではFe5Cが多くなってチル化し易く
なり加工性が劣るので、0.3〜1.0重量%の範囲が
好ましい。
、このSは球状化阻害元素であるので、Mnを添加する
ことによりMnSを形成させて、素材中のSの量を適正
化するために配合するものである。このMnの配合量に
ついては、通常の球状黒鉛鋳鉄と同様であって、0.
3重量%未満では黒鉛の球状化が十分に図れず、また、
1.0重量%超ではFe5Cが多くなってチル化し易く
なり加工性が劣るので、0.3〜1.0重量%の範囲が
好ましい。
Mgは球状化元素であって、その配合量についでは、通
常の球状黒鉛鋳鉄と同様であって、0゜01重量%未満
では黒鉛が球状化せず、また、0゜10重量%超では球
状化が飽和する一方チル化し易くなるので、0.01〜
0.10重量%の範囲が好ましい。
常の球状黒鉛鋳鉄と同様であって、0゜01重量%未満
では黒鉛が球状化せず、また、0゜10重量%超では球
状化が飽和する一方チル化し易くなるので、0.01〜
0.10重量%の範囲が好ましい。
以上のように、本発明に係る球状黒鉛鋳鉄はSiが所定
量配合されているので、従来どおり高強度と高靭性を有
していると共に、累月の耐酸化性及び脱炭性が向上し、
オーステンパー時の酸化、脱炭が防止されて表面異常層
が発生しないため疲労強度の低下を招かない。また、S
iが多量に配合されているにも拘らず、Crが所定量配
合されているので、球状黒鉛鋳鉄素材にフェライトが析
出しないためオーステンパー処理後にベイナイトの硬さ
が減少せず、また、オーステンパー処理後にフェライト
が残留して疲労強度の低下を招くこともない。
量配合されているので、従来どおり高強度と高靭性を有
していると共に、累月の耐酸化性及び脱炭性が向上し、
オーステンパー時の酸化、脱炭が防止されて表面異常層
が発生しないため疲労強度の低下を招かない。また、S
iが多量に配合されているにも拘らず、Crが所定量配
合されているので、球状黒鉛鋳鉄素材にフェライトが析
出しないためオーステンパー処理後にベイナイトの硬さ
が減少せず、また、オーステンパー処理後にフェライト
が残留して疲労強度の低下を招くこともない。
以下、球状黒鉛鋳鉄の製造方法について説明する。
まず、前記の組成からなる球状黒鉛鋳鉄素材を920〜
1000℃で保持してオーステナイト化する。このよう
な温度下でオーステナイト化する理由は次の通りである
。すなわち、920℃未満では前記のStの影響により
A1点が上昇しているので、素材のオーステナイト化が
不十分となり、オーステンパー処理後にフェライトが残
留して疲労強度が低下するためであり、1000 ’C
超では製造が困難になると共に、結晶の粗大化によって
緒特性が低下するためである。
1000℃で保持してオーステナイト化する。このよう
な温度下でオーステナイト化する理由は次の通りである
。すなわち、920℃未満では前記のStの影響により
A1点が上昇しているので、素材のオーステナイト化が
不十分となり、オーステンパー処理後にフェライトが残
留して疲労強度が低下するためであり、1000 ’C
超では製造が困難になると共に、結晶の粗大化によって
緒特性が低下するためである。
次に、オーステナイト化した球状黒鉛鋳鉄素材を恒温変
態処理であるベイナイト化処理をして、フェライトを含
まないでベイナイトと残留オーステナイトとからなる金
属組織を有する球状黒鉛鋳鉄を得る。
態処理であるベイナイト化処理をして、フェライトを含
まないでベイナイトと残留オーステナイトとからなる金
属組織を有する球状黒鉛鋳鉄を得る。
〜 11
以下、本発明の効果を評価するために行なったテスト結
果について、前記の第1表〜第4表に基づいて説明する
。
果について、前記の第1表〜第4表に基づいて説明する
。
まず、第1表の具体例及び比較例1〜3に示す配合とな
るように調整した溶湯を、直径12mの平滑小野式回転
曲げ疲労試験片型に鋳込み、球状黒鉛鋳鉄素材を得た。
るように調整した溶湯を、直径12mの平滑小野式回転
曲げ疲労試験片型に鋳込み、球状黒鉛鋳鉄素材を得た。
この素材の鋳放し状態における金属組織は第1表の第7
欄に示すとおりであった。
欄に示すとおりであった。
次に、これらの素材を各々第2表の第2欄に示すオース
テナイト化処理及び第3欄に示すベイナイト化処理をし
た後、試験のための掴み部を加工して疲労試験片を得た
。
テナイト化処理及び第3欄に示すベイナイト化処理をし
た後、試験のための掴み部を加工して疲労試験片を得た
。
第3表は、このようにして得た疲労試験片に対して行な
った小野式回転曲げ疲労試験の結果を示し、各々の評価
は次のとおりである。
った小野式回転曲げ疲労試験の結果を示し、各々の評価
は次のとおりである。
すなわち、具体例のものは、第1表に示すように、St
を多量に配合している一方でCrを所定量配合している
ので、SlとCrによる耐酸化性の向上が図られて異常
層の発生が防止されると共に、Crによりオーステンパ
ー処理前の球状黒鉛鋳鉄素材の金属組織がパーライト化
され、また、第2表に示すように、適切な温度下で保持
されているため十分にオーステナイト化処理されている
。
を多量に配合している一方でCrを所定量配合している
ので、SlとCrによる耐酸化性の向上が図られて異常
層の発生が防止されると共に、Crによりオーステンパ
ー処理前の球状黒鉛鋳鉄素材の金属組織がパーライト化
され、また、第2表に示すように、適切な温度下で保持
されているため十分にオーステナイト化処理されている
。
このため、第3表に示すように、基地組織はフェライト
が含まれないベイナイトと残留オーステナイトとの混在
組織であるから、高度の硬さを有すると共に、表面に異
常層が発生しないで疲労強度が高い。
が含まれないベイナイトと残留オーステナイトとの混在
組織であるから、高度の硬さを有すると共に、表面に異
常層が発生しないで疲労強度が高い。
比較例1のものは、第1表に示すように、Siを多量に
配合しているにも拘らずCrを配合していないので、球
状黒鉛鋳鉄素材の基地組織にフェライトが析出している
。このため、第2表に示すようなオーステンパー処理を
しても・ベイナイトが軟化して、第3表に示すように、
所望の硬さが得られず、また、疲労強度が劣る。
配合しているにも拘らずCrを配合していないので、球
状黒鉛鋳鉄素材の基地組織にフェライトが析出している
。このため、第2表に示すようなオーステンパー処理を
しても・ベイナイトが軟化して、第3表に示すように、
所望の硬さが得られず、また、疲労強度が劣る。
比較例2のものは、第1表に示すように、具体例と同様
にSiと共にCrが配合されているが、第2表に示すよ
うに、オーステナイト化処理の温度が低いので金属組織
が十分にオーステナイト化せず、第3表に示すように、
基地組織にフェライトが残留し、硬さ及び疲労強度の点
で具体例のものよりも劣る。
にSiと共にCrが配合されているが、第2表に示すよ
うに、オーステナイト化処理の温度が低いので金属組織
が十分にオーステナイト化せず、第3表に示すように、
基地組織にフェライトが残留し、硬さ及び疲労強度の点
で具体例のものよりも劣る。
比較例3のものは、第1表に示すようにSiの配合が少
なくCrが配合されていないため、耐酸化性が悪くなり
、また、第2表に示すようなオステンパー処理をしても
、第3表に示すようにオステンパー処理時に異常層が発
生して鋳造欠陥等の影響を受は易くなること等の理由に
よって疲労強度が劣る。
なくCrが配合されていないため、耐酸化性が悪くなり
、また、第2表に示すようなオステンパー処理をしても
、第3表に示すようにオステンパー処理時に異常層が発
生して鋳造欠陥等の影響を受は易くなること等の理由に
よって疲労強度が劣る。
第4表に示す比較例4は、Siが配合されているにも拘
らずCrを配合していないが、オーステンパー処理にお
いて酸化しないような厳格な炉の雰囲気条件を設定した
ものであって、高い疲労強度を得ている。しかし、前記
のようにこのような条件設定は極めて困難なので生産性
が悪い。ところが、具体例のようにすると、前記のよう
な厳格な条件設定無しで比較例4と同様の疲労強度が得
られる。
らずCrを配合していないが、オーステンパー処理にお
いて酸化しないような厳格な炉の雰囲気条件を設定した
ものであって、高い疲労強度を得ている。しかし、前記
のようにこのような条件設定は極めて困難なので生産性
が悪い。ところが、具体例のようにすると、前記のよう
な厳格な条件設定無しで比較例4と同様の疲労強度が得
られる。
(発明の効果)
以上説明したように、請求項(1)の発明に係る球状黒
鉛鋳鉄によると、Si及びCrが所定量配合されている
と共に金属組織中にフェライトが含まれていないため、
素材の耐酸化性及び耐脱炭性が向上して表面異常層の発
生が防止されるので、高強度や高靭性が維持されつつ疲
労強度が向上する。
鉛鋳鉄によると、Si及びCrが所定量配合されている
と共に金属組織中にフェライトが含まれていないため、
素材の耐酸化性及び耐脱炭性が向上して表面異常層の発
生が防止されるので、高強度や高靭性が維持されつつ疲
労強度が向上する。
また、請求項(2)の発明に係る球状黒鉛鋳鉄の製造方
法によると、球状黒鉛鋳鉄素材中にSiとCrとが所定
量配合されているため、素材の耐酸化性及び耐脱炭性が
向上して表面異常層の発生が防止され、且つ、所定の温
度下で保持してオーステナイト化されているため、フェ
ライトの発生が防止されるので、高強度や高靭性が維持
されつつ疲労強度の高い球状黒鉛鋳鉄を簡易に得ること
ができる。
法によると、球状黒鉛鋳鉄素材中にSiとCrとが所定
量配合されているため、素材の耐酸化性及び耐脱炭性が
向上して表面異常層の発生が防止され、且つ、所定の温
度下で保持してオーステナイト化されているため、フェ
ライトの発生が防止されるので、高強度や高靭性が維持
されつつ疲労強度の高い球状黒鉛鋳鉄を簡易に得ること
ができる。
Claims (2)
- (1)重量比でC:3.0〜4.5%、Si:3.2〜
4.6%、Mn:0.3〜1.0%、Cr:0.1〜1
.0%、Mg:0.01〜0.10%、残部がFeから
なる組成であって、フェライトを含まないでベイナイト
と残留オーステナイトとからなる金属組織であることを
特徴とする球状黒鉛鋳鉄。 - (2)重量比でC:3.0〜4.5%、Si:3.2〜
4.6%、Mn:0.3〜1.0%、Cr:0.1〜1
.0%、Mg:0.01〜0.10%、残部がFeから
なる組成の球状黒鉛鋳鉄素材を、920〜1000℃で
保持してオーステナイト化した後、恒温変態処理して、
フェライトを含まないでベイナイトと残留オーステナイ
トとからなる金属組織を得ることを特徴とする球状黒鉛
鋳鉄の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32284688A JPH02166257A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32284688A JPH02166257A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02166257A true JPH02166257A (ja) | 1990-06-26 |
Family
ID=18148254
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32284688A Pending JPH02166257A (ja) | 1988-12-20 | 1988-12-20 | 球状黒鉛鋳鉄及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02166257A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
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| CN104087819A (zh) * | 2014-07-09 | 2014-10-08 | 上海圣德曼铸造有限公司 | 一种轿车转向节用铸态低温强韧铁素体球铁材料及其制备方法 |
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