JPH02192947A - インクジェット記録ヘッドの駆動方法 - Google Patents

インクジェット記録ヘッドの駆動方法

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JPH02192947A
JPH02192947A JP19215889A JP19215889A JPH02192947A JP H02192947 A JPH02192947 A JP H02192947A JP 19215889 A JP19215889 A JP 19215889A JP 19215889 A JP19215889 A JP 19215889A JP H02192947 A JPH02192947 A JP H02192947A
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斉藤 岳史
Yukinori Kawamura
幸則 河村
Yujiro Kitade
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はインクジェット記録ヘッドの駆動力φにかかり
、詳しくはオンデマンド型インクジェット記録ヘッドに
おいて、インク吐出の安定化及び高速化ならびに印字品
質の向上を可能にした記録ヘッドの駆動方法に関する。
(従来の技術) 従来、インクジェット記録ヘッド及びその駆動装置には
多くの方式がある。これを大きく分類すると■連続噴射
型■オンデマンド型(インパルス型)■静電吸引型の3
つである。この中で、オンデマンド型インクジェット記
録ヘッドは、構成が比較的簡単であり、しかも安価にて
製造できるという特徴から、プリンタ等の記・録ヘッド
として広く使用されている。
第12図及び第13図は、この記録ヘッドの主要部を示
したもので、これらの図において、11はインクタンク
、12はインク供給路、13は平面形状が円形または多
角形状のインク加圧室、14はその中心に設けられた断
面形状が例えば円形のインクノズル、15はインク加圧
室13の外側においてインクノズル14とは反対側に設
けられた振動板、16はこの振動板15に貼着された電
気機械変換素子としての圧電素子であり、前記振動板1
5及び圧電素子16によりバイモルフが構成されている
このような構成において、圧電素子16にパルス状の電
圧が印加されると、圧電素子16は図示する矢印のよう
に長さ方向に収縮して厚さ方向に膨張するため、振動板
15が図の一点鎖線aのようにインク加圧室13の内側
にたわむ、これによりインク加圧室13の容積が僅かな
がら減少し、振動板15の変形によって生じた圧力波に
より、インク加圧室13内のインクがインク滴となって
インクノズル14から図のb方向に吐出される。なお、
この記録ヘッドはインク加圧室13とインクノズル14
とが直接連通した構造であり、インク滴はインクの加圧
方向に対して平行な方向に吐出されるものである。
また、第14図に示すものは他の記録ヘッドの主要部を
示したものであり、その基本的な構造やインク吐出の原
理は第12図及び第13図に示したものとほぼ同様であ
る。しかるにこの例では、インクノズル14′がインク
加圧室13の側方に形成されていてインク滴はインクの
加圧方向に対して直角方向に吐出されると共に、インク
加圧室13とインクノズル14′との間には段差を有す
るインク供給路17が形成されている。
この記録ヘッドのインクノズル14′では、製造方法等
の点からその断面形状を円形にすることが困難であるた
め、通常は断面形状が第15図(a)の正方形、同図(
b)の長方形、または同図(c)の台形に形成されてい
る。
なお、第14図に示した記録ヘッドではインクノズル1
4′が記録ヘッドの側方に設けられているため、第12
図及び第13図に示した記録ヘッドに比べてノズルピッ
チを短小化し易く、印字ドツト数の増加により高解像度
の印字が可能である。
ところで、圧電素子16に印加される電圧パルス波形と
しては、第16図(a)〜(c)に示すものが多用され
ている。まず、第16図(a)は時刻tえて電圧をvl
とし、 (tz  tz)時間経過後の時刻t2で電圧
をゼロに除荷するものであり、インク滴は時刻t1で吐
出し、これを目的とする周波数に応じてn回(nは自然
数)繰り返す、この際、電圧パルス幅Aを振動板15及
び圧電素子16からなるバイモルフの固有振動周期と等
しくした場合、このような電圧パルス波形による駆動方
法は“押し打ち″の駆動方法と呼ばれている。
次に、同図(b)は時刻t1で電圧をゼロとし、(1,
−10)時間経過後の時刻t2で電圧をV工とするもの
であり、インク滴は時刻t2で吐出し、これを目的とす
る周波数に応じてn回繰り返す、この際、(1,−10
)の時間Bをバイモルフの固有振動周期の1/2とした
場合、このような電圧パルス波形による駆動方法は“引
き打ち″の駆動方法と呼ばれている。
更に、同図(c)は同図(a)に示した″押し打ち″の
駆動方法の変形例であり、時刻t0で電圧をV工とし、
(t□−tz)時間経過後の時刻t2で電圧を−V、と
した後、(ti  tt)時間経過後の時刻t。
で電圧をゼロとするもので、インク滴は時刻t工で吐出
し、これを目的とする周波数に応じてn回繰り返すもの
である。
なお、第16図(b)に示した″引き打ち″の駆動方法
は、インク加圧室13の容積を一旦増加させ、いわゆる
インクノズル14 、14’内のメニスカス(インクの
出入り)を後退させてからインクを加圧するものであり
、この駆動方法によれば、特開昭55−17589号公
報に記載されているごとく、同図(a)の″押し打ち″
に比べてインク滴を安定して吐出させることかでき、か
つ周波数応答性にも優れていることが知られている。
(発明が解決しようとする課題) 上述したように、圧電素子16に印加される電圧パルス
波形に応じた記録ヘッドの駆動方法は様々であり、これ
らの駆動方法が記録ヘッドのインク吐出性に密接な関係
を有することが周知の事実となっている。そして、第1
6図(a)〜(C)に示した各駆動方法では、もっばら
電圧パルスの波高値及びパルス幅のみが着目され、これ
らの2つのパラメータによってインクの吐出性を制御し
ようとする場合が多い。
しかるに、インク吐出時の挙動を考えるとき、上記2つ
のパラメータのみによっては制御できない種々の好まし
くない現象がある0例えば、インクノズル外部からの気
泡の侵入によるインク不吐出等のほか、重大なものとし
ていわゆるサテライトの発生による不都合がある。すな
わち、1回の電圧パルス波形を与えた場合、インクノズ
ルから主インク滴に続いて時間的に遅れをもったサテラ
イト(副インク滴)が散発吐出し、このサテライトによ
って文字を構成するドツトかにじみ、印字品質が低下す
るという問題を生じる。また、インクノズルから吐出さ
れたインク滴が曲がって直進性を失い、所望の文字を印
字できないという不都合が発生する場合もある。
これらの現象はストロボ観測装置を用いて容易に観測す
ることができ、実際に前記第16図(a)〜(c)の電
圧パルス波形を圧電素子16に印加した観測実験では、
圧電素子16の面積を小さくするほどサテライトが発生
し易いことが事実として判明した。また、このことは、
以下に詳述する集中定数回路モデルを用いたインクジェ
ット記録ヘッドの理論解析によっても明らかである。
すなわち、第12図及び第13図に示したインクジェッ
ト記録へッ1を等価電気回路に置き換えると第17図に
示すとおりとなる。同図において、mはイナータンス、
Cは音響容量、rは音響抵抗、Uは体積速度を示し、こ
れらに関する添字の0はバイモルフからなる振動系、1
はインク加圧室系、2はインク供給路系、3はインクノ
ズル系をそれぞれ意味している。それぞれの単位は、圧
カニP[:N/m” )、体積速度: U(m’/s)
、イナータンス:m(kg/m’)、音響容量: o 
(m”/N)、音響抵抗:r(Ns/♂〕を用いる。
これらのうち、振動系のma、ra、インク供給路系の
02及びインクノズル系の03は実際の計算過程で無視
できるため、第17図の回路は第18図によって近似す
ることができ、また、インク供給路系の定数はmz ”
 k m3t r’ 2 ” k r’ 3の関係を有
している。この第18図の等価回路を用いて、圧力Pを
第19図に示すようなステップパルス応答におけるステ
ップ関数としてとらえ、時間t≧Oでのインクノズル系
の体積速度U3の過渡応答性を求める場合、第18図の
等価回路をラプラス変換した第20図の回路に基づいて
解析すると、前記体積速度U3は(1)式のとおりとな
る。
・・・・・・・・・・・・(1) ここで、Dは減衰定数、Eは角周波数であり、これらは
それぞれ以下の(2)、(3)式により表わされる。
D=r3/2m、    ・・・・・・・・・・・・(
2)また、電圧V (t)と圧力P (t)との関係は
以下の(4)式のとおりとなり、(4)式のCは(5)
式で表わされる。
V(t)=P(t)/C・・−−−・−−−−−・(4
)・・・・・・・・・・・・(5) ここで、tpは圧電素子の厚さ、αは振動板の厚さをt
vとした場合のt v/ t p、 S 11は圧電素
子のコンプライアンス、aは圧電素子の半径、datは
横効果圧電定数である。また、yt=s□□′E v(
1−D P”)/ (1−D v)”であり、ここにE
Vは振動板のヤング率、9Pは圧電素子のポアソン比、
ψVは振動板のポアソン比である。
前記(1)、(4)式に基づいて、第21図上段に示す
如くt=0でV=V、のステップ電圧を印加した場合の
体積速度U、を時間tに対してプロットした結果は同図
下段に示すとおりである。同図において、体積速度U3
の2番目以後の極大値はサテライトを意味し、2番目の
サテライトの最大値Bと主インク滴の最大値U、、(=
A)との比B/Aは50%となっている。ここで、最大
値03 mをインクノズルの断面積で割ると、インク滴
の吐出速度が得られる。また、図中、Tは体積速度U、
の固有振動周期を示し、前述した(3)式を用いて、T
=2π/Eにより求められる。更に、インク滴の体積Q
は、前記(1)式を1=0〜11まで積分した値となり
、次の(6)式によって表わされる。
・・・・・・・・・・・・(6) 第22図は、上述の解析結果に基づいて矩形波パルス電
圧を印加した場合の体積速度U3の振動をプロットした
ものである。同図においても、体積速度U3の2番目以
後の極大値はサテライトを意味しており、かかるサテラ
イトがドツトのにじみによる印字品質の低下をもたらす
ことになる。そしてこのサテライトの発生は、圧電素子
16の面積が小さいほど顕著となる。
このような問題は、圧電素子16の小型化により記録ヘ
ッドの小型化を図りたい場合に大きな障害であり、換言
すれば、従来では記録ヘッドの小型化とサテライトの除
去による印字品質の向上、ひいてはインク吐出の安定性
確保が同時に達成できないという問題があった。
一方、このような問題点をインクノズルの断面形状との
関連で考察すると、第14図に示した記録ヘッドではイ
ンクノズル14’の断面形状が第15図のような多角形
であるため、第12図及び第13図に示したように断面
形状が殆ど円形で緩やかなテーパを有するインクノズル
14を備えた記録ヘッドに比べて、以下のような新たな
問題を生じることになる。すなわち、第12図及び第1
3図に示したインクノズル14では、その構造に起因し
てインクの流れやインクメニスカスの挙動がインクノズ
ル14内で不均一になることはないが、第14図に示し
たインクノズル14′では、第16図(a)や(b)の
ような電圧パルス波形そのものではインク滴の吐出が不
安定となりやすく、印字品質上の不都合が発生し易い。
これは、前述の如くインクノズル14’の断面形状が多
角形であるので、その断面内の位置に応じてインクが受
ける抵抗が別々となり、インクメニスカスの挙動が不均
一になり易いためではないかと考えられている。
ここで、記録ヘッドの構造上は、前述した如く第14図
の記録ヘッドの方がノズルピッチを短小化して解像度を
向上させることができ、マルチノズル化し易いという特
徴があるため、このように特にインクノズルの断面形状
が多角形の記録ヘッドにおいて、インク滴の吐出安定化
及び印字品質の向上を図れる駆動方法の提供が要請され
ている。
本発明は上記問題点を解決するべくなされたもので、第
1の発明の目的とするところは、サテライトを除去して
印字品質の向上及びインク吐出の安定化を図ると共に、
記録ヘッドの小型化をも可能にしたインクジェット記録
ヘッドの駆動方法を提供することにあり、更に、第2の
発明の目的とするところは、インクノズルの断面形状が
多角形であっても印字品質の向上及びインク吐出の安定
化を図り得るインクジェット記録ヘッドの駆動方法を提
供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため1発明者等は上述した従来の理
論解析に改良を加えて解析した結果、第1の発明として
、駆動電圧パルスの立ち上がり時間をインクノズルのイ
ンク体積速度の固有振動周期と等しくし、前記電圧パル
スの立ち下がり時間を前記固有振動周期のn倍(nは自
然数)とすることにより、記録ヘッドの構造の若干の変
更や駆動電圧パルス波形の種類に拘らず、サテライトを
除去してインク吐出の安定化を可能にしたものである。
また、第2の発明として1発明者等はインクノズル内の
インク体積速度(メニスカスの動き)に着目し、メニス
カスの後退は緩やかとし、逆にメニスカスの前進(イン
ク吐出)は速やかに行い、かつインク滴(もしくはイン
ク柱)の吐出量を制御可能な電圧パルス波形を提供する
ことにより、断面形状が多′角形のインクノズルをもつ
記録ヘッドにおいてもインク吐出の安定化及び印字品質
の向上を可能にしたものである6 (作用) 第1の発明において、本発明者等は、矩形パルス応答解
析においてパルスの立ち上がりと立ち下がりに着目して
解析を進めた。その結果、圧力Pを第1図のように立ち
上げた場合のラプラス変換は、 ・・・・・・・・・・・・(7) となる。これをラプラス変換(t4s)した集中定数回
路に代入してインクノズルのインク体積速度を求めると
、以下の(8)、(9)式のようになる。
(0≦t≦ti)     ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・(8)−exp (Dt3) ・5
in(E(t−t、)−ψ)〕(t>t3)     
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(9
)である。
いま、矩形パルスが第2図に示すようなものであるとき
、インクノズルの体積速度は以下のとおりとなる。
・・・・・・・・・・・・・・・(10)そして、この
際の前記体積速度の挙動は、前述した第22図のよ・う
になる。
一方、圧力Pを、前述した第1図に準じて第3図のよう
に立ち上がり時間t、を考慮したものとすると、インク
ノズルの体積速度は以下のとおりとなる。
・・・・・・・・・・・・・・・(11)また、圧力P
を、立ち上がり時間t3のみならず第4図のように立ち
下がり時間(tz  to)をも考慮したものとすると
、上記体積速度は以下のとおりとなる。
・・・・・・・・・・・・・・・(12)このように立
ち上がり時間及び立ち下がり時間を考慮した電圧パルス
を用い、例えば第16図(b)の引き打ち駆動方法によ
り記録ヘッドを駆動した場合について考察する。
第5図に示すように、立ち下がり時間tn=2T(Tは
インクノズルのインク体積速度の固有振動周期)、立ち
上がり時間ta=Tの電圧パルスを圧電素子に印加した
際の体積速度の解析結果は第6図のとおりとなる0本発
明によれば、インク吐出動作が1パルス当たりほぼ1回
となり、第22図のような余分な振動が抑えられるため
、サテライトが殆ど生じなくなる。第6図におけるサテ
ライトの最大値Bと主インク滴の最大値Aとの比B/A
はほぼ6.6%であり、圧電素子の形状が変わった場合
でも、電圧パルス波形の立ち下がり時間t^及び立ち上
がり時間taを前記固有振動周期Tに合わせて制御する
ことにより、サテライトの発生を解消してインク吐出の
安定化を実現することができる。
一方、第2の発明においては、以下のような電圧パルス
波形を用いて記録ヘッドを駆動する。すなわち、インク
不吐出時には圧電素子に予め電圧viを印加してインク
加圧室の容積を減少させておき、印字に当たってはイン
ク加圧室の容積が急激に変化しないようにt工なる立ち
下がり時間を経て前記電圧V工を除荷したままt2なる
時間を保持し、その後t、なる立ち上がり時間を経て前
記電圧V□より高い電圧v2を印加したままt4なる時
間を保持することによりインク加圧室の容積を急激に減
少させてインクノズルからインクを吐出させ、更にt、
なる立ち下がり時間を経て前記電圧V工よりも低い電圧
V、を印加したままtlなる時間を保持し、その後t7
なる立ち上がり時間を経て前記電圧V工に復帰する電圧
パルス波形である。
ここで、上記時間t1ないしt7としては、t。
はインクノズルにおけるインク体積速度の固有振動周期
の1/2以上とし、また、tlは10〜50μSec、
  t3は10μsec以下、t4は50〜150μs
ec、 jsは10 p sac以下、t6は10〜5
0 μsec、  t 、は10 p seC以下とし
、更に、時間t1及びt2の和をインクノズルにおける
インク体積速度の固有振動周期の1/2以上とするもの
である。
このような電圧パルス波形を用いることにより、断面形
状が多角形のインクノズルを有する記録ヘッドであって
もインク吐出の安定化が可能になる。
(実施例) まず、第1の発明の一実施例を説明する。第1の発明に
ついて、(作用)の項で詳述した理論解析に基づき、イ
ンクノズルの体積速度の固有振動周期Tを求めてみた。
まず、電気等価回路の各定数を以下の式により計算する
ここで、Ep、Evは前述のようにそれぞれ圧電素子及
び振動板のヤング率、K1は定数(実験ではに、〜12
.5)、 aは圧電素子の半径、tp、tvはそれぞれ
圧電素子及び振動板の厚さ、daはインク加圧室の深さ
、■はインク中の音速、γはインク粘度、aはインクノ
ズルにおけるインク流路長、Sは流路断面積、βはイン
ク密度、dは流路直径を示す、なお、流路直径d岬2s
/(b+c)であり、b、cは流路断面の辺の長さであ
る。
また、インクノズル系においてe=0.3m(ノズル外
径=40μ厘、回内径=90μ耐、インク加圧室系にお
いてda=0.2m、振動系においてE’p =5.5
XIO1ON/rrF、E v=9.15 X 101
ON/ nr、a =0.79閣、tp=0.2m、t
v=0.2閣、前述した横効果圧電定数d3□=245
m/V、インク供給路系における第18図中のに=5、
インク粘度γ=1.6Cp、インク密度β=1.0g/
aJ、印加電圧波高値V、=50Vとすると、結果とし
て固有振動周期T=20tisとなる。
上記理論解析から得られた結果をもとに実験を行ない、
この実施例による効果を確認してみた。
実験では、従来の駆動方法については矩形電圧パルスに
よる押し打ちとし、パルス幅=周期のときに吐出特性が
よいものとしてこの記録ヘッドに波高値60v、パルス
幅20μs、周波数3に七の矩形電圧パルスを印加した
のに対して、この実施例においては上記解析結果に基い
た波高値100V、パルス幅204、立ち下がり時間4
0.、立ち上がり時間2011s、周波数3KHzの電
圧パルスを印加した。また、本実施例については引き打
ちの駆動方法も試みた。
これらによるインク飛距離、サテライト及び印字による
ドツト形状の評価結果を以下の表1に示す。
(以下、余白) を示している。
この表1から明らかなように、本実施例によれば十分な
インク飛距離が得られ、サテライトが発生しないと共に
、ドツト形状も良好で印字品質を高められることが判明
した。
次に、第2の発明の一実施例を説明する。この実施例で
は、感光性ガラス(例えば、HOYA株式会社製の商品
名rPEG−3Jなと)を素材に用いて第7図及び第8
図に示す構造の記録ヘッドを製作し、後述する電圧パル
ス波形による駆動方法とインク吐出性との関係を試験研
究した。ここで、感光性ガラスとは、インク供給路など
の溝を形成したい所要の部分のみに紫外線を照射して潜
像をつくり、これを現像(熱処理)すると、その部分が
結晶化されて酸に溶けやすくなるので、エツチング時間
の調整等によって溝の深さを正確に制御できる材料であ
る。この感光性ガラスはその表面上に微細なパターンを
精度よく加工でき、かつ適切な熱処理条件によって融着
(物理的接合)も可能であるという特徴を有している。
一方、この感光性ガラスは露光→現象(熱処理)によっ
て異方性となるため、そのエツチングによる溝の断面形
状は方形となり、例えば断面形状が半円形のように溝の
底部分に曲率を付与することが困難である。また、イン
ク供給路等の深さを緩やかなテーパをもって変化させる
こと等も不可能である。
第7図において、第14図に示したのと同様に11はイ
ンクタンク、12はインク供給路、13はインク加圧室
、14′は断面形状が例えば第15図(a)〜(c)の
如く多角形(四角形)に形成されたインクノズル、15
は振動板、16は振動板15と共にバイモルフを形成し
ている圧電素子である。ここで、インク加圧室】3とイ
ンクノズル14′との間にはそれぞれ深さの異なるイン
ク供給路12A、12Bが形成されている。また、第8
図は第7図とほぼ同様な構成であるが、インク加圧室1
3とインクノズル14′との間には均一の深さを有する
インク供給路12Aのみが形成されている点が異なって
いる。
また、第7図及び第8図において、インクノズル14′
の断面形状は深さと幅とがそれぞれ0.035+++m
の正方形と、長辺が0.04mm、短辺が0.0:31
1m+で深さが0,035ma+の台形との2つとし、
インク供給路12゜12Aの深さは何れも0.15m+
*、インク供給路12Bの深さは0.1mmとした。更
に、圧電素子■6の形状は1゜5X3.OXo、15!
Illとした。
また、上記寸法をもつ記録ヘッドにおけるインク体積速
度の固有振動周期は、前述の第1の発明の実施例におい
て説明したように記録ヘッドの構成を電気音響変換した
等価回路図の数値解析から、120〜135μsecと
求められた。
く比較例1〉 第7図及び第8図に示す記録ヘッドに前記第16図(a
)、(b)の電圧パルス波形を印加してインク吐出性を
調べた。この時、第16図(a)、(b)における電圧
V、は120〜150V、時間A、B(何れもt2t工
)は20〜150μsec、パルスの立ち上がり時間及
び立ち下がり時間は何れも8μsθC1駆動周波数は1
〜5 k)lzとして試験した。この条件ではサテライ
トの発生も多く、かつインクノズル14′の外部からの
気泡の侵入も数多くみられ、良好な印字品質は得られな
かった。
〈実施例1〉 発明者等は、種々検討を行い、第9図に示す電圧パルス
波形が本発明の目的に合致することを見出し、その細部
について実験的考察を進めた結果、以下の要件により本
発明の目的を達成するに至った。
すなわち第9図の電圧パルス波形では、まず、予め電圧
v1を圧電素子16に印加しておき、この電圧v1を立
ち下がり時間t1を経てゼロに除荷する。ここで、時間
t1は電圧v1を除荷してインク加圧室13の容積を復
元し、インクの吸い込みとインクノズル14′内のメニ
スカスの後退を行う期間であり、この時間t□はインク
体積速度の固有振動周期の1X2以上の時間としてメニ
スカスの後退を緩やか、かつ少なくするように設定され
、または、tlと後述するt2との和がインク体積速度
の固有振動周期の172以上の時間になるように設定し
て、メニスカスの動きを安定化するととが必要とされる
次に、電圧ゼロの状態を例えば10〜50μsecの時
間t2にわたって保持した後、電圧ゼロから前記電圧v
iよりも高い電圧■2に立ち上げる時間t3は、例えば
10μsec以下に設定される。この時間t、が10μ
sec以上であると、圧力波の発生が不十分となってイ
ンク吐出速度が低下し、記録媒体に対するインクの着弾
位置がずれ、印加品質に欠陥を生じることとなる。
次に、電圧■2の保持時間であるし4は、例えば50〜
150μsecの範囲であれば特に印字品質上、不都合
を与えることはない、そして、この時間t4を経過した
後、立ち下がり時間1.を経て前記電圧■1よりも低い
電圧V、に立ち下げることとする。
この電圧v3は、インクノズル14′内のメニスカスを
瞬間的に後退させて吐出インク滴もしくはインク柱を作
為的に切断し、サテライトの発生やインク柱の曲がり等
を防止する役割をもつものである。
従って、電圧V、は電圧ゼロと電圧Vユ以下の範囲内に
あればよい。なお、前記立ち下がり時間t5は例えば1
0μsec以下に設定される。
また、電圧v3の保持時間t6は、 10〜50μse
cの範囲にあれば十分である。その後、電圧V、の状態
から立ち上がり時間t7を経て再び前記v1に復帰させ
るが、この時の時間t7は前記立ち下がり時間1sと同
様に例えば10μsec以下であればよs 更に、上述した種々の印加電圧のレベルは、第7図また
は第8図の記録ヘッドであれば、vlは100v前後、
v2は120〜170V、 V、は50〜75Vの範囲
が最適であることが判明している。
以下、前記時間t1〜t7及び電圧V工〜V、を種々異
ならせた10の電圧波形パターンを用いたときの、サテ
ライト発生の有無及びインク柱の曲がりについての実験
結果を表2に示す。なお、tよ〜t7の単位はμ9eC
,VL〜v1はV(ボルト)である。
(以下、余白) 表2 なお、この表2において、it Oy+はサテライトの
発生がない場合、またはインク柱の曲がりが認められな
い場合を、1×″′はサテライトの発生がある場合、ま
たはインク柱の曲がりが認められた場合をそれぞれ示す
ここで、本発明の電圧パルス波形を印加した際の振動板
15の変位挙動を模式的に示すと、第10図及び第11
図のようになると考えられる。このうち第10図におい
て、Cは電圧パルス波形を、Dは振動板15の変位挙動
をそれぞれ示しており、また、第11図における■〜■
は第10図中のタイミング■〜■にそれぞれ対応してい
る。
振動板15の変位挙動を第11図に基づいて説明すると
、まず、■では振動板15がインク加圧室13内へ変位
し、■では振動板15が圧電素子16側に戻る。
また、■では例えばV2=150Vを印加することによ
り、振動板15が■の場合よりも大きくインク加圧室1
3内へ変位し、このタイミングにてインクが吐出する。
そして、■では例えばv、=sovを印加することによ
り、振動板15が■の場合よりも小さく圧電素子16側
に戻り、■では再び電圧viを印加することによって振
動板15がインク加圧室13内へ変位し、■の状態に戻
るものである。
(発明の効果) 以上詳述したように第1の発明によれば、記録ヘッドの
圧電素子に印加する電圧パルス波形の立ち上がり及び立
ち下がりを、インクノズルの体積速度に応じた時間に設
定したことにより、サテライトや気泡侵入の原因となる
体積速度の振動を解消することができ、印字品質の向上
及びインク吐出性の安定化、高速化が可能になる。また
、サテライトを生じないため、圧電素子の小型化ひいて
は記録ヘッド全体の小型化を図ることができる。
更に第2の発明によれば、記録ヘッドの圧電素子に印加
する電圧パルス波形を、インクノズル内のインク体積速
度(メニスカスの動き)に着目してメニスカスの後退を
緩やかとし、逆にメニスカスの前進(インク吐出)を速
やかに行い、かつインク滴(またはインク柱)の吐出量
を制御できる形にしたため、断面形状が四角形の如き多
角形のインクノズルをもつ記録ヘッドでも安定なインク
吐出が可能になり、印字品質の向上を図ることができる
と共に、感光性ガラスを使用して高解像度でマルチノズ
ルの記録ヘッドを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第6図は第1の発明の詳細な説明するため
のもので、第1図は圧力の擬ステップパルス応答波形、
第2図は圧力の矩形パルス波形、第3図は立ち上がり時
間を考慮した圧力のパルス波形、第4図は立ち上がり時
間及び立ち下がり時間を考慮した圧力のパルス波形、第
5図は第1の発明における駆動電圧パルス波形、第6図
は第5図の駆動電圧パルス波形によるインク体積速度の
応答波形、第7図ないし第11図は第2の発明の一実施
例を説明するためのもので、第7図及び第8図はオンデ
マンド型インクジェット記録ヘッドの概略的な断面図、
第9図は駆動電圧パルス波形、第10図は電圧パルス波
形及び振動板の変位挙動を示す図、第11図■〜■は振
動板の変位挙動を示す模式図、第12図ないし第22図
は従来技術を説明するためのもので、第12図は記録ヘ
ッドの一例を示す概略的な断面図、第13図は同じく平
面図、第14図は上記記録ヘッドの他の例を示す概略的
な断面図、第15図(a)〜(c)はインクノズルの断
面図、第16図(a)は押し打ちの駆動電圧波形、同図
(b)は引き打ちの駆動電圧波形、同図(c)は押し打
ちの変形例の駆動電圧波形、第17図は電気音響変換し
た記録ヘッドの等価回路図、第18図は第17図の回路
を簡略化した等価回路図、第19図は圧力のステップ応
答波形、第20図は第18図の回路をラプラス変換した
場合の等価回路図、第21図はインク体積速度のステッ
プ応答を示す波形図、第22図は同じくパルス応答を示
す波形図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)インク加圧室と、このインク加圧室に連通するイ
    ンクノズルと、前記インク加圧室の外側に配置され、か
    つ電圧パルスの印加により変形して前記インク加圧室の
    容積を減少させる電気機械変換素子とを備え、この電気
    機械変換素子の変形の際に生じる圧力波により前記イン
    ク加圧室内のインクを加圧して前記インクノズルから吐
    出させるオンデマンド型インクジェット記録ヘッドにお
    いて、前記電圧パルスの立ち上がり時間を前記インクノ
    ズルのインク体積速度の固有振動周期に等しくし、かつ
    前記電圧パルスの立ち下がり時間を前記固有振動周期の
    n倍(nは自然数)としたことを特徴とするインクジェ
    ット記録ヘッドの駆動方法。
  2. (2)電圧パルスによる押し打ち駆動方法である請求項
    (1)記載のインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
  3. (3)電圧パルスによる引き打ち駆動方法である請求項
    (1)記載のインクジェット記録ヘッドの駆動方法。
  4. (4)インク加圧室と、このインク加圧室に連通するイ
    ンクノズルと、前記インク加圧室の外側に配置され、か
    つ電圧パルスの印加により変形して前記インク加圧室の
    容積を変化させる電気機械変換素子とを備え、この電気
    機械変換素子の変形の際に生じる圧力波により、前記イ
    ンク加圧室のインクを加圧してその加圧方向に対してほ
    ぼ直交する向きに設けられた断面形状が多角形の前記イ
    ンクノズルから吐出させるオンデマンド型インクジェッ
    ト記録ヘッドにおいて、 インク不吐出時には前記電気機械変換素子に予め電圧V
    _1を印加して前記インク加圧室の容積を減少させてお
    き、印字に当たっては前記インク加圧室の容積が急激に
    変化しないようにt_1なる立ち下がり時間を経て前記
    電圧V_1を除荷したままt_2なる時間を保持し、そ
    の後t_3なる立ち上がり時間を経て前記電圧V_1よ
    り高い電圧V_2を印加したままt_4なる時間を保持
    することにより前記インク加圧室の容積を急激に減少さ
    せて前記インクノズルからインクを吐出させ、更にt_
    5なる立ち下がり時間を経て前記電圧V_1よりも低い
    電圧V_3を印加したままt_6なる時間を保持し、そ
    の後t_7なる立ち上がり時間を経て前記電圧V_1に
    復帰する電圧パルス波形を前記電気機械変換素子に印加
    することを特徴とするインクジェット記録ヘッドの駆動
    方法。
  5. (5)時間t_1ないしt_7が以下の範囲である電圧
    パルス波形を用いる請求項(4)記載のインクジェット
    記録ヘッドの駆動方法。 y_1:インクノズルにおけるインク体積速度の固有振
    動周期の1/2以上 t_2:10〜50μsec t_3:10μsec以下 t_4:50〜150μsec t_5:10μsec以下 t_6:10〜50μsec t_7:10μsec以下
  6. (6)時間t_1及びt_2の和が、インクノズルにお
    けるインク体積速度の固有振動周期の1/2以上である
    請求項(4)または(5)記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの駆動方法。
  7. (7)インクノズルの断面形状が四角形であり、このイ
    ンクノズルとインク加圧室との間のインク供給路は深さ
    が異なる段差を有する構造である請求項(4)、(5)
    または(6)記載のインクジェット記録ヘッドの駆動方
    法。
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