JPH0221465B2 - - Google Patents

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JPH0221465B2
JPH0221465B2 JP57145124A JP14512482A JPH0221465B2 JP H0221465 B2 JPH0221465 B2 JP H0221465B2 JP 57145124 A JP57145124 A JP 57145124A JP 14512482 A JP14512482 A JP 14512482A JP H0221465 B2 JPH0221465 B2 JP H0221465B2
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JP
Japan
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wire
gripping
lever
movable
clamp device
Prior art date
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Application number
JP57145124A
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English (en)
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JPS5977150A (ja
Inventor
Kosui Oomi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omi Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Omi Kogyo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Omi Kogyo Co Ltd filed Critical Omi Kogyo Co Ltd
Priority to JP57145124A priority Critical patent/JPS5977150A/ja
Publication of JPS5977150A publication Critical patent/JPS5977150A/ja
Publication of JPH0221465B2 publication Critical patent/JPH0221465B2/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G11/00Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes
    • F16G11/12Connections or attachments, e.g. turnbuckles, adapted for straining of cables, ropes, or wire
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16GBELTS, CABLES, OR ROPES, PREDOMINANTLY USED FOR DRIVING PURPOSES; CHAINS; FITTINGS PREDOMINANTLY USED THEREFOR
    • F16G11/00Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes
    • F16G11/04Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps
    • F16G11/044Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps friction clamps deforming the cable, wire, rope or cord
    • F16G11/048Means for fastening cables or ropes to one another or to other objects; Caps or sleeves for fixing on cables or ropes with wedging action, e.g. friction clamps friction clamps deforming the cable, wire, rope or cord by moving a surface into the cable

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Wire Processing (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明はたとえばワイヤけん引機等に装着さ
れ、ワイヤを把持または解放し得るようにしたワ
イヤクランプ装置に関するものである。
目 的 この出願の第1発明の目的は、ワイヤの把持ま
たは解放動作を円滑かつ確実に行うことができる
とともに、ワイヤが挿着されていない状態におい
てクランプ装置が解放状態に保持されている場合
に把持体が把持方向に落下し、回転体の配列が乱
れて両把持体が開閉動作しなくなるというトラブ
ルを未然に回避でき、さらに把持体により進行を
妨げられることなく、ワイヤをクランプ装置に挿
通することができるワイヤクランプ装置を提供す
ることにある。
また、この出願の第2発明の目的は、可動把持
体を常に把持方向に付勢するための弾性部材を設
けることにより、ワイヤに対する可動把持体の噛
み合いを確実にして、ワイヤの脱落を防止するこ
とができるとともに前記弾性部材の付勢力に抗し
てセツトレバーを非操作位置から操作位置へ回動
させるという簡単な操作だけでクランプ装置を解
放状態にして両把持体間にワイヤを挿通すること
ができ、そして、操作位置にあるセツトレバーか
ら手を離せばセツトレバーは自動的に元の非操作
位置に復帰し、クランプ装置を再び把持状態にし
て両把持体間に挿入したワイヤを確実に把持する
ことができるワイヤクランプ装置を提供すること
にある。
第1実施例 以下、この発明をワイヤけん引機に具体化した
第1実施例を図面にもとづいて説明する。
第1〜5図に示すようにこのワイヤけん引機の
ケース1は相似形をなす2枚のケース板2からな
り、両ケース板2は前部ボルト3および後部ボル
ト4により重合状態で組着けられている。そし
て、このケース1の前面中央には前面開口5が透
設されるとともに、その上面には前端に幅広部6
を有する上面前開口7および上面後開口8がそれ
ぞれ形成されている。また、前記前部ボルト3に
はフツク9が回動可能に支持され、その先端は前
面開口5を通つてケース1の外部に露出してい
る。そして、このワイヤけん引機の使用時には、
第1図に示すようにこのフツク9が作業現場にお
ける適宜の取付場所Aに掛止されるようになつて
いる。
第3,5図に示すようにフツク9の外側におい
て前部ボルト3には2本の支持アーム10が回動
可能に支持され、それらの後端部間に挿着した支
軸11には前進操作レバー12が軸着されてい
る。この前進操作レバー12は基端の肉厚部13
と先端のハンドル嵌着部14とからなり、その肉
厚部13にはワイヤWが挿通するためのワイヤ挿
通孔15が透設され(第3図参照)、また、ハン
ドル嵌着部14の先端は前記上面前開口7を通つ
てケース1の外部に突出している。
この肉厚部13の両外側面上において前記支軸
11の両側には、長短一対のピン16,17がそ
れぞれ突設され、そのうちハンドル嵌着部14側
の長ピン16には第4図に示すようにケース1の
長手方向に沿つて延びる2枚の外部支持板18が
それぞれ連結されている。これら外部支持板18
の中央部には長手方向に延びる透孔19が形成さ
れ、また、後端部下端縁にはガイド部20が内側
に向かつて折曲形成されている。そして、前進操
作レバー12の回動操作にともない長ピン16が
支軸11を中心に回動され、外部支持板18がケ
ース1の長手方向に沿つて前後に往復動される。
第5図に示すようにこの外部支持板18の内側
には2枚の内部支持板21が配置され、その前端
部上縁において連結リンク22を介し前記前進操
作レバー12の短ピン17に連結されている。こ
の内部支持板21の後端には外部支持板18の前
記ガイド部20上に摺接する摺動片23が突出形
成され、また、その前端部には両外部支持板18
間に挿着された案内ピン24が挿通する長孔25
が透設されている。そして、前進操作レバー12
の回動操作時には、この内部支持板21がガイド
部20および案内ピン24に案内された状態で、
外部支持板18とは逆方向で前後に往復動され
る。
前記外部支持板18の後端部間に固定された前
後一対のピン26,27には、後部短レバー28
および後部長レバー29がそれぞれ2枚ずつ回動
可能に支持され、各レバー28,29の等距離位
置にはそれぞれ連接孔30が形成されている。そ
して、これら各後部レバー28,29には後部ク
ランプ装置31が取着され、その一対の下部かし
めピン32が前記各連接孔30に回動可能に嵌着
されることにより、この後部クランプ装置31が
外部支持板18に対し平行状態でわずかに前後に
揺動される。
また、同様にして内部支持板21には前部長短
レバー33,34により前部クランプ装置35が
取着されている。したがつて、前記前進操作レバ
ー12の回動操作時には、外部支持板18および
内部支持板21の異なる方向における前後動にと
もなつて、両クランプ装置31,35が互いに接
近または離隔されるようになつている。
なお、前記上面前開口7の幅広部6内において
一方のケース板2にはワイヤ導出樋36が斜状に
固着され、また前記フツク9の基端部上面にはそ
の導出樋36と対向するようにワイヤ案内樋37
が設けられている。そして、ケース1の後端面に
形成したワイヤ導入口38から導入されたワイヤ
Wが後部クランプ装置31、前部クランプ装置3
5および前進操作レバー12の前記ワイヤ挿通孔
15を通過したのち、それらワイヤ案内樋37お
よびワイヤ導出樋36に案内されて前面開口5か
らケース1外に導出される。
つぎに、前後両クランプ装置35,31の構成
を詳述するが、両クランプ装置35,31は後記
する一部を除いて同一に構成されているため、第
6〜9図に従い前部クランプ装置35について説
明する。
相似形をなす2枚の側板41間において上下両
側には一対の案内体42が挾持され、両側板41
を挿通する前記下部かしめピン32および上部か
しめピン43により固定されている。両案内体4
2の対向端面には後方に向かう程互いに接近する
固定傾斜面44が形成されるとともに、その前部
には段部45が突設されている。なお、第6図に
示すように下部かしめピン32は上部かしめピン
43より長く形成されており、側板41の外側面
から突出したその両端には前記した前部長短両レ
バー33,34が嵌合されている。
上下の案内体42間には楔状の一対の把持体4
6が前後および上下動可能に配設され、それらの
対向端面にはワイヤWを把持するための断面半円
状の把持凹部47がそれぞれ形成されるととも
に、案内体42と対向する面には前記固定傾斜面
44と平行をなす可動傾斜面48が形成されてい
る。また、この把持体46の前後端面にはそれぞ
れ上下両側方に向かつて突状をなすように前部傾
斜面49および後部傾斜面50がそれぞれ形成さ
れている。なお、図中40は把持体46の後端部
外側面に突設された段部であり、前記案内体42
の段部45と対向している。
そして、案内体42の固定傾斜面44と把持体
46の可動傾斜面48との間には複数個の回転体
としてのローラ51が転動可能に挾装され、第7
図に示すように両傾斜面44,48間の間隙の前
後長さが最も長くなつた状態において、その最前
端のローラ51と案内体42の前記段部45との
間には所定間隔の間隙52が形成されている。し
たがつて、両把持体46の後記する開放移動時に
は、第8図に示すように両傾斜面44,48間に
挾持された状態で各ローラ51の前方移動が許容
されるようになつている。
第6図に示すようにこの前部クランプ装置35
には、両側板41の中央部を挾むようにして挾持
金具53が前後動可能に装着されている。この挾
持金具53は相対向して延びる一対の脚片54
と、両脚片54の後端間を連結するための連結板
55とからなり、両脚片54の後端部外面には嵌
合突起56がそれぞれ形成され、第5図に示すよ
うに前記前部長レバー33の中央部に透設された
長孔57に嵌合している。連結板55の中央には
ワイヤ挿通孔58が透設され、また、その上下両
側内面には一対のばね嵌合凹部59が形成されて
いる。
なお、この前部クランプ装置35とは異なり後
部クランプ装置31においては、第4図に示すよ
うに挾持金具53の連結板55上にワイヤ挿通孔
58に連通するガイド筒60が突設され、ケース
1の前記ワイヤ導入口38から導入されたワイヤ
Wを円滑に後部クランプ装置31内に案内するよ
うになつている。
第6図に示すように挾持金具53の前端におい
て両脚片54間には、一対のかしめピン61によ
り前部隔離体62が固定され、その両側端部は両
側部41の前端中央部に形成した切欠部63内に
嵌合している。この前部隔離体62の中央にはワ
イヤ挿通孔64が貫設され、また、その後面には
前記把持体46の前部傾斜面49と接合する隔離
傾斜面65が形成されている。
一方、挾持金具53の後端部において両脚片5
4間には、連結板55と両把持体46との間をわ
ずかに前後動し得るように可動隔離体としての後
部隔離体66が介在され、この両側端部は両側板
41の後端に形成した切欠部67内に嵌合されて
いる。この後部隔離体66において、その中央に
はワイヤ挿通孔68が貫設されるとともに、その
前面には把持体46の後部傾斜面50と接合する
隔離傾斜面69が形成され、また、その後面には
第7図に示すように、連結板55の前記ばね嵌合
凹部59と対向するように一対のばね収容凹部7
0が形成されている。
そして、後部隔離体66と連結板55との間に
は、両端が両ばね凹部59,70内に嵌入した状
態で付勢部材としての圧縮ばね71が介装され、
常にそのばね力により後部隔離体66を前方に向
けて付勢している。したがつて、両把持体46は
前部および後部隔離体62,66によりばね力を
もつて挾持されるため、互いに接合する各傾斜面
49,50,65,69の作用により、それぞれ
外側に向かつて付勢されている。
つぎに、このように構成された前部および後部
クランプ装置35,31について、ワイヤの把
持・解放作用およびワイヤの許容・逆止作用を第
7〜9図にもとづいて説明する。
第7図はワイヤ挿通時において両把持体46が
ワイヤWを把持した状態の前部クランプ装置35
を示すものである。この状態で挾持金具53が前
方に移動されると、前部隔離体62が前方移動し
て、両把持体46の前方移動が許容される。この
ため、両把持体46は、後部隔離体66に押され
てローラ51を転動させつつ案内体42の固定傾
斜面44に案内された状態で前方に開放移動し、
両把持凹部47間の間隔が除々に拡大され、前部
クランプ装置35はワイヤWが挿通移動し得る解
放状態になる。
なお、第7図と第8図を比較して明らかなよう
に、この解放状態においては互いに隔離された両
把持体46の後端間内に圧縮ばね71のばね力に
より後部隔離体66が進入するため、連結板55
と後部隔離体66との間隔がわずかに拡大されて
いる。また、この解放状態では圧縮ばね71のば
ね力により両把持体46が各ローラ51を案内体
42に押圧しているため、ワイヤWが挿入されて
いない場合でも、上側の把持体46が自重により
落下して、上側のローラ51の配列状態に乱れが
生ずるおそれがない。
つぎに、この解放状態において挾持金具53が
後方に移動されると、両把持体46が前部隔離体
62により後方に押されるため、それら把持体4
6が各ローラ51を介し案内体42の固定傾斜面
44に案内された状態で、それぞれ内側に向かつ
て斜めに閉鎖移動される。したがつて、第7図に
示すように両把持凹部47間に再びワイヤWが把
持され、前部クランプ装置35が把持状態に復帰
する。
ところで、両クランプ装置31,35は前記し
た把持・解放作用のほかに、両把持体46が閉鎖
されている場合には、挿通されたワイヤWの前進
移動を許容するとともに、その後退移動を阻止す
るという許容および逆止作用を有する。
そこで、これら両作用を第9図にもとづいて説
明する。この図は説明上前部クランプ装置35を
縦にした状態を示しており、挿入されたワイヤW
の下端には重量物Rが固定されている。そして、
挾持金具53が下限位置に保持され、両把持体4
6がワイヤWを把持している。
いま仮りにクランプ装置35が固定されている
ものとする。この場合、ワイヤWに対し上向きの
力が作用すると、ワイヤWと両把持凹部47の内
面との摩擦により、両把持体46が前部隔離体6
2および挾持金具53と共に上方に向かつてわず
かに移動され、両把持凹部47間にワイヤWが把
持されない状態となる。したがつて、ワイヤWは
クランプ装置35が把持状態に保持されているに
も係わらず上方への移動が許容される。逆に、ワ
イヤWが固定されて動かない状態においてクラン
プ装置35に対し下向きの力が作用する場合に
は、同様して両把持体46がわずかに開放移動さ
れるため、クランプ装置35は下方に向かつて移
動することができる。すなわち、このクランプ装
置35は把持状態において、ワイヤWの相対的な
前進移動を許容するという許容作用を有する。
一方、ワイヤWの把持状態において、ワイヤW
に対し重量物Rの重力が作用すると、ワイヤWと
把持凹部47との摩擦および固定、可動両傾斜面
44,48の作用により、両把持体46が下に向
かつてさらに閉鎖移動され、ワイヤWは両把持体
46間に強力に把持される。したがつて、このク
ランプ装置35はワイヤWの把持状態において、
ワイヤWの後退移動を確実に阻止するという逆止
作用を発揮する。
なお、この実施例においては後述するように、
両クランプ装置31,35の外部において各挾持
金具53に作動的に連結され、前記圧縮ばね71
よりもはるかに強力な押圧ばね88が取着されて
おり、常にそのばね力により両挾持金具53が後
方に押圧されているため、両把持体46が閉鎖状
態に移行する場合に、あるいは、前記した許容状
態から逆止状態に復帰する場合に、ワイヤWに対
するこれら把持体46のいわゆる食いつきが確実
におこなわれるようになつている。したがつて、
ワイヤWのすべりまたは瞬間的な脱落が確実に防
止される。
つぎに、両クランプ装置31,35と後退操作
レバー75との連節構成について説明する。
第3,4図に示すように、前記前進操作レバー
12の後側には後退操作レバー75が配置され、
そのハンドル嵌着部76はケース1の前記上面後
開口8を通つて外部に突出している。この後退操
作レバー75の基端側には前部クランプ装置35
の後端上部を挾むように一対の脚片77が形成さ
れ、それらの基端部外面にはそれぞれ支軸78が
突設されている。そして、これら両支軸78が前
記した2枚の前部長レバー33の先端に軸着され
ることにより、後退操作レバー75が前部長レバ
ー33に対し回動可能に支持される。
また、両脚片77の先端部外面に突出形成した
ピン79にはそれぞれリンク80がその一端にて
軸着され、その他端は前記後部長レバー29の先
端部に回動可能に支持されている。そして、この
リンク80と後退操作レバー75の脚片77とに
より、前後部の両長レバー33,29が互いに連
節され、後退操作レバー75の回動操作時には両
長レバー33,29がそれぞれ前記後部ピン27
を中心にして前後に揺動される。したがつて、前
記長孔57と嵌合突起56との嵌合によりそれぞ
れの挾持金具53が前後に移動して、両クランプ
装置31,35がつぎに詳述するように把持また
は解放状態に動作される。そこで、第5,13,
14図にもとづき後退操作レバー75と前後両ク
ランプ装置31,35との連係作用をつぎに説明
する。
第5図は後退操作レバー75が後方の操作極限
位置に保持されている状態を示し、このとき、前
後部の両長レバー33,29が後方の回動位置に
配置されており、両挾持金具53が後退位置に配
置されて前後両クランプ装置35,31が前記し
た把持状態に保持されている(第7図参照)。こ
の状態で後退操作レバー75を前方に向けて操作
すると、第14図に示すように前部長レバー33
の図中時計方向への回動が阻止されているため、
後退操作レバー75は支軸78を中心にして回動
し始める。すると、リンク80が前方に移動して
後部長レバー29が前方に傾動されるため、挾持
金具53が前進して第8図に示すように前記両把
持体46が開放移動され、後部クランプ装置31
がワイヤWを把持しない解放状態になる。
一方、第13図に示すように後退操作レバー7
5を前方の操作極限位置(図中鎖線にて示す)か
ら後方に向けて操作した場合には、後部長レバー
29が後記する押圧ばね88の作用により後方に
傾倒した状態に復帰保持されて図中時計方向への
傾動が阻止されているため、前記した場合とは異
なり、後退操作レバー75がピン79を中心にし
て回動し始める。したがつて、支軸78の円弧運
動により前部長レバー33が前方に傾動されるた
め、挾持金具53が前進して両把持体46が開放
移動され、前部クランプ装置35が解放状態とな
る。
つぎに、このワイヤけん引機に対しワイヤWを
挿着する際に操作されるセツトレバー81の構成
を第3,4,10図にもとづいて説明する。
ケース1の前端肩部内には2枚の帯板よりなる
セツトレバー81が配置され、その前端は前記肩
部開口6を通つてケース1外に突出している。こ
のセツトレバー81の前端部間には釣針状の操作
部材82が固着され、その後端下面には前記ワイ
ヤ導出樋36の上面に固設された掛止爪83に係
合可能な掛止部84が形成されている。また、セ
ツトレバー81の後端において外側に向かつて突
出形成された一対の折曲凸部85には、2本のば
ね嵌装棒86が前後動可能に緩挿され、それらの
後端は互いに連結された状態で後退操作レバー7
5の両脚片77間を挿通している。したがつて、
両ばね嵌装棒86によりセツトレバー81が後退
操作レバー75に対し上下に傾動可能に支持され
る。
そして、セツトレバー81の後端面と両嵌装棒
86の後端部間に架設されたばね受部87との間
において両嵌装棒86には、各クランプ装置3
1,35内の前記圧縮ばね71よりはるかに強力
な弾性部材としての2本の押圧ばね88がそれぞ
れ嵌装され、前記操作部82の掛止部84が掛止
爪83に対して掛止された状態の作用時には、そ
の押圧ばね88のばね力により後退操作レバー7
5を後方に向かつて押圧するようになつている。
したがつて、リンク80および後部長レバー29
を介して後部クランプ装置31の挾持金具53が
後方に向かつて押圧されるとともに、支軸78お
よび前部長レバー33を介して前部クランプ装置
35の挾持金具53が同方向に押圧される。それ
ゆえ、前記したように各クランプ装置31,35
が解放状態から把持状態に移行する場合に、両把
持体46の閉鎖移動が円滑におこなわれ、ワイヤ
Wに対する食いつきが確実となる。
また、第10図に示すように前記折曲凸部85
のいずれか一方の側の上端縁には規制舌片89が
突出形成されている。そしてセツトレバー81の
前記作用時にはその頂部がケース板2の内壁面に
当接することにより、セツトレバー81の上方へ
の傾動を規制し、その掛止部84と掛止爪83と
の掛止関係を保持している。
一方、図中鎖線で示すように、押圧ばね88の
ばね力に抗しセツトレバー81を後退移動させた
状態において、前記規制舌片89の頂部を支点に
してセツトレバー81を図中時計方向にわずかに
傾動した場合には、その掛止部84が掛止爪83
に係合しない上方位置に移動される。そして、こ
の状態で押圧ばね88のばね力に従つてセツトレ
バー81を前方に復帰移動させたときには、図中
実線で示すように、セツトレバー81が前記作用
時に比較して幅広部6からより突出した状態で、
その掛止部84と掛止爪83との掛止関係が解除
される。したがつて、このセツトレバー81の非
作用状態においては、押圧ばね88のばね力が消
滅され、後退操作レバー75が消勢される。
なお、前記前進操作レバー12および後退操作
レバー75に対し交互に嵌着使用されるこのワイ
ヤけん引機の操作ハンドル90は、第11図に示
すように円筒棒状に形成され、その先端部には各
操作レバー12,75のハンドル嵌着部14,7
6に嵌入可能なレバー嵌入部91が偏平にプレス
成型されている。また、この操作ハンドル90の
直径および肉厚はワイヤけん引機本体のけん引能
力に応じて設定されており、そのけん引能力を越
える荷重が加えられた場合には、操作時にこの操
作ハンドル90が折れ曲がることにより、操作者
に対し危険を告知するようになつている。
以上でこのワイヤけん引機における各部の構成
および作用に関する説明を終了する。つぎに、こ
のワイヤけん引機についてその操作方法をワイヤ
の挿入操作、前進操作、後退操作の順に説明す
る。
はじめに、主に第10図にもとづきワイヤけん
引機に対しワイヤWを挿入する場合について説明
すると、操作者はまず操作部82を摘んで図中鎖
線で示すようにセツトレバー81を後方に押し込
み、掛止爪83から掛止部84を解離させたの
ち、操作部82を若干持ち上げた状態でセツトレ
バー81を前方に引き抜く。すると、図中実線で
示すように、後退操作レバー75が前方に移動さ
れ、それにともない前部長レバー33が前に傾動
されて前部クランプ装置35の挾持金具53が前
進されるとともに、リンク80を介して後部長レ
バー29が同じく前に傾動されて後部クランプ装
置31の挾持金具53が前進される。
したがつて、第8図に示すように両把持体46
が前方に開放移動され、前後両クランプ装置3
5,31が共に解放状態に保持される。この解放
状態においてワイヤWをワイヤ導入口38からケ
ース1内に導入し、後部クランプ装置31、前部
クランプ装置35、前進操作レバー12のワイヤ
挿通孔15を挿通させたのち、ワイヤ案内樋37
を経てワイヤ導出樋36からケース1外に導出す
る。
そして、押圧ばね88に抗しながら再びセツト
レバー81をケース1内に押し込むようにしてそ
の掛止部84を掛止爪83に掛止すれば、第12
図に示すように作用状態にある押圧ばね88のば
ね力により後退操作レバー75全体が後方移動さ
れ、前記した場合とは逆に両クランプ装置31,
35が共に把持状態に移行する。このため、挿入
されたワイヤWが後退不能に把持されて、ワイヤ
の挿入操作が完了する。なお、セツトレバー81
の作用状態においては規制舌片89によりセツト
レバー81の上方への傾動が阻止されているた
め、操作部82に周辺機材等が接触した場合で
も、その掛止状態が解除されるというおそれがな
い。また、万一解除された場合でも、両クランプ
装置31,35の逆止作用によりワイヤWの脱落
が確実に防止されている。
つぎに、第1,5,12図にもとづきワイヤW
の前進操作について説明する。
さて、第1図はこのワイヤけん引機を傾斜面上
で使用している状態を示し、挿着されたワイヤW
の先端には重量物Rが固定されている。この状態
においてワイヤWを前進させて重量物Rをけん引
する場合には、まず操作ハンドル90を前進操作
レバー12に嵌着する。つぎに、この操作ハンド
ル90を後方に向かつて回動すると、第12図に
矢印で示すように前進操作レバー12の長ピン1
6を介して外部支持板18が後退移動されるとと
もに、連結リンク22を介して内部支持板21が
前進移動される。
すると、この内部支持板21の前進移動にとも
ない前部クランプ装置35が前方に向かつて移動
される。このとき、前部クランプ装置35は前記
したように押圧ばね88により把持状態に保持さ
れているため、ワイヤWがその両把持体46間に
把持されて前方にけん引される。それと同時にや
はり押圧ばね88により把持状態にある後部クラ
ンプ装置31は、前記した許容作用にもとづき外
部支持板18の後退移動にともなつて、ワイヤW
の前進移動を許容しつつ後方に移動される。そし
て、第5図に示すように内部支持板21の長孔2
5の後端縁に外部支持板18間に固着された案内
ピン24が当接した状態で、前進操作レバー12
の回動が停止され、前後両クランプ装置35,3
1間の間隔が拡大される。なお、このとき後退操
作レバー75はリンク80に従動して後方に傾倒
される。
つぎに、この状態において操作ハンドル90を
前方に向かつて回動操作すると、図中矢印で示す
ように外部支持板18と共に後部クランプ装置3
1が前進されると同時に、内部支持板21と共に
前部クランプ装置35が後退される。したがつ
て、ワイヤWが後部クランプ装置31の両把持体
46間に把持された状態で、前部クランプ装置3
5に挿通許容されて前方に向かつてけん引され
る。こうして、操作ハンドル90を継続して前後
に回動操作すれば、ワイヤWをワイヤ導出樋36
からケース1外に順次繰り出しつつ、重量物Rを
傾斜面上の所望する位置まで引き上げることがで
きる。
つぎに、第13,14図にもとづいてワイヤW
の後退操作について説明する。
ワイヤWを後退させる場合には、前進操作時と
は異なり第13図に示すように、まず、操作ハン
ドル90を後退操作レバー75に嵌着する。そし
て、この操作ハンドル90を図において鎖線で示
す非操作位置から後方に向かつて回動操作する
と、後部長レバー29の後方への傾動が阻止され
ているため、後退操作レバー75はピン79を中
心にして回動され、前部長レバー33が前方に傾
動される。したがつて、前部クランプ装置35の
挾持金具53が前進し、第8図に示すように両把
持体46がワイヤWを把持しない状態に開放移動
される。それゆえ、重量物Rの重力が把持状態の
後部クランプ装置31に作用するため、前記した
逆止作用によりワイヤWはその両把持体46間に
強力に把持される。
そして、この状態で図において矢印で示すよう
にさらに操作ハンドル90を後方に回動すると、
前部長レバー33の前方への傾動が阻止されてい
るため、支軸78を中心とした後退操作レバー7
5の回動運動により、リンク80に押されて後部
クランプ装置31が後退されると同時に、ピン7
9を中心とした後退操作レバー75の回動運動に
より前部クランプ装置35が前進され、第14図
に示すように両クランプ装置31,35間の間隔
が拡大される。したがつて、ワイヤWは後部クラ
ンプ装置31に把持された状態で、その後部クラ
ンプ装置31の後退にともなつて後方に移動され
る。なお、このとき両クランプ装置31,35に
従動して外部支持板18が後退されるとともに、
内部支持板21が前進され、それにより、前進操
作レバー12が後方に向かつて回動される。
つぎに、操作ハンドル90を第14図において
鎖線で示す非操作位置から前方に向かつて回動操
作すると、前部長レバー33の後方への傾動が阻
止されているため、後退操作レバー75は支軸7
8を中心にして回動され、リンク80を介して後
部長レバー29が前方に傾動される。したがつ
て、挾持金具53が前進されて後部クランプ装置
31が開放状態に保持されるため、重量物Rの重
力が把持状態の前部クランプ装置35に作用し
て、その逆止作用により今度は前部クランプ装置
35がワイヤWを把持する。
そして、この状態でさらに操作ハンドル90を
前方に回動すると、図中矢印で示すように前部長
レバー33を介して前部クランプ装置35が後退
されるとともに、リンク80を介して後部クラン
プ装置31が前進される。したがつて、ワイヤW
は前部クランプ装置35に把持された状態で後方
に移動される。こうして、操作ハンドル90によ
り後退操作レバー75を継続して前後に回動操作
すれば、ワイヤWを順次後方に送りつつ、重量物
Rを傾斜面に沿つて降下させることができる。
以上でこのワイヤけん引機の操作説明を終了す
る。このような操作方法によれば、操作ハンドル
90を前進および後退両操作レバー12,75に
対し択一的に取着することにより、ワイヤWの進
行方向が自づと決定されるため、特別な切替機構
が不要となつて構成が簡単となるとともに、誤操
作を回避して作業を適確におこなうことができ
る。しかも、このワイヤけん引機の操作ハンドル
90は往動および復動のいずれの回動操作時にお
いてもワイヤWを動作させることができるため、
操作に無駄がなく、作業を迅速におこなうことが
できる。
また、この実施例のワイヤけん引機によれば、
前後両クランプ装置35,31が同一直線上に配
置されているため、これら両クランプ装置31,
35に挿通されたワイヤWは直線状態をなし、し
かも、そのワイヤWに対し平行な状態で内外両支
持板21,18が前後動されるため、両クランプ
装置31,35はその直線状態のワイヤW上を往
復動することができる。したがつて、ワイヤWが
各クランプ装置31,35におけるそれぞれの出
入口部に接触して屈曲されるおそれがなく、それ
らの屈曲筒所に発生する応力集中を回避して、ワ
イヤWおよびクランプ装置31,35の損傷を防
止することができるとともに、操作の妨げとなる
摩擦を解消して、前後両操作レバー12,75の
回動操作を軽い力でおこなうことができる。その
うえ、両クランプ装置31,35および両支持板
18,21が2組テコ機構における平行状態で対
向する2辺に装着されているため、後退操作レバ
ー75の回動操作にともなつて前後両長レバー3
3,29が傾動された場合でも、両クランプ装置
31,35がワイヤの延びる方向にわずかに前後
動されるのみで、傾いてワイヤWを屈曲させると
いうおそれがない。
さらに、両クランプ装置31,35は各把持体
46がローラ51を介して各案内体42に案内さ
れるため、けん引作業時にこれら把持体46がワ
イヤWと案内体42との間に食い込んで移動不能
となるといつたおそれがなく、それらの把持また
は解放方向への移動を円滑にして、ワイヤWの前
進ならびに後退移動を確実におこなうことができ
る。しかも、セツトレバー81の作用状態におい
ては、前記したように押圧ばね88により両クラ
ンプ装置31,35の各把持体46が常に把持方
向に付勢されているため、各クランプ装置31,
35が開放状態から把持状態に移行する場合の両
把持体46の復帰移動、ならびに、把持状態のク
ランプ装置31,35において両把持体46がワ
イヤWの移動を許容した後のそれらの復帰移動が
確実になされる。したがつて、こうしたときのワ
イヤWのすべりまたは脱落が防止され、危険が伴
ないがちなこの種のけん引作業を安全に遂行する
ことができる。
そのうえ、各把持体46は圧縮ばね71のばね
力および傾斜面の作用により常に解放方向に付勢
されているため、解放移動時における上下の把持
体46の移動距離が均等となるとともに、ワイヤ
Wが挿着されていない状態において各クランプ装
置31,35が解放状態に保持されている場合、
上側の把持体46が落下し、ローラ51の配列が
乱れ、両把持体46が開閉動作しなくなるという
トラブルを未然に回避することができる。さら
に、ワイヤWを各クランプ装置31,35に挿通
する場合、両把持体46が解放位置に保持されて
いるため、これら把持体46によりワイヤWの進
行が妨げられることなく、その操作を簡単におこ
なうことができる。
第2実施例 つぎに、この発明をワイヤけん引機に具体化し
た第2実施例を図面にもとづいて説明する。第1
5,16,17,21図等に示すように、この実
施例におけるワイヤけん引機のフレーム101は
相似形をなす2枚の基板102,103からな
り、両基板102,103の上端部は互いに密着
固定されている。この固定部にはフツク104が
形成され、そのフツク104によりこのワイヤけ
ん引機が建物等の任意の取付場所Aに掛止される
ようになつている。また、第21図に示すように
両基板102,103の一側縁には上下一対の突
出部105,106がそれぞれ形成され、各突出
部105,106にはボルト107が挿通されて
いる。そして、両基板102,103の間隔がボ
ルト107に挿嵌されたカラー108により所定
値に保持されている。
ワイヤけん引機のケース109は一対のケース
板110,111からなり、両ケース板110,
111はフレーム101を挾んだ状態でボルト1
07に挿嵌され、カラー112,113およびナ
ツト114により両基板102,103に組付け
固定されている。第16図に示すようにこのケー
ス109の上面には上部透孔115が、また、そ
の一側面には側部透孔116がそれぞれ透設され
ている。
第17図および第21図に示すように前記実施
例とは異なりこの実施例における操作レバー11
7は1本だけであり、その基端側にはフレーム1
01の一側部を挾むように一対の脚部119が形
成され、これら両脚部119が基板102,10
3の外面の突設した支持軸120に軸着されてい
る。そして、この操作レバー117の先端が前記
側部透孔116から外部に突出した状態で上下に
回動操作される。
第19図に示すようにこの実施例における操作
ハンドル121は筒状をなし、前記操作レバー1
17に対し着脱自在に取着される。すなわち、こ
の操作ハンドル121の一端部内側には4つの嵌
合凹部128を有する嵌合孔122が形成される
とともに、その外周には一対の係合突部123が
互いに180度隔てて設けられている。そして、第
27図に示すように両係合突部123の配列がフ
レーム101の長手方向に一致する状態で操作ハ
ンドル121を操作レバー117に挿嵌したとき
には、操作ハンドル121の上限および下限の操
作位置において、両係合突部123が上下の前記
カラー108にそれぞれ当接する。また、第33
図に示すように両係合凸部123の配列がフレー
ム101の長手方向と直交する状態で操作ハンド
ル121を挿嵌した場合には、その操作ハンドル
121の一端部外周面が前記カラー108に当接
する。したがつて、操作ハンドル121はこの場
合の方が先に述べた取着状態よりも広い角度内を
往復回動し得るようになつている。
つぎに、フレーム101の上部に固定された固
定クランプ装置124およびフレーム101の下
部に上下動可能に支持された可動クランプ装置1
25の構成を詳述する。
両クランプ装置124,125の内部構成は後
述する一部を除いて同一である。したがつて、第
20図、第25図および第26図にもとづいて可
動クランプ装置125の構成を説明する。
第20図に示すように相似形をなす2枚の側板
126は、その左右両側部に案内体129を挾持
した状態で4本のかしめピン127により固着さ
れている。各案内体129の互いに対向する側端
面には下方に向かう程互いに接近する固定傾斜面
130が形成されるとともに、その上方には上部
段部131が設けられている。
また、両案内体129間には相対向する状態で
一対の把持体132が遊動可能に配設されてい
る。これら両把持体132の互いに対向する側端
面にはワイヤを把持するための断面半円状の把持
凹部133形成されるとともに、案内体129と
対向する側端面には、前記固定傾斜面130と平
行をなす可動傾斜面134および前記上部段部1
31に下方から対向する下部段部135が形成さ
れている。そして、可動傾斜面134と固定傾斜
面130との間において上下両段部131,13
5間には複数個のローラ138が転動可能に介装
されている。また、両把持体132の上面および
下面には外側に向かう程拡がる案内面としての上
部傾斜面136および下部傾斜面137がそれぞ
れ形成されている。なお、前記実施例とは異なり
各傾斜面のワイヤWの挿通方向に対する傾斜角度
は、固定および可動両傾斜面130,134が
10゜であり、また、上下部両傾斜面136,13
7が70゜となつている。
この実施例における挾持金具139は一対の脚
片141とその上端間を結ぶ連結板140とから
なり、両脚片141間に両側板126を挾んだ状
態でクランプ装置124に対し上下動可能に取着
されている。連結板140の中央にはワイヤ挿通
孔142が透設されるとともに、その両側下面に
はばね嵌合凹部143が形成されている。
挾持金具139の上端部内には可動隔離体とし
ての上部隔離体144が、連結板140と把持体
132との間でわずかに(第12図において間隙
Sとして図示)上下動し得るように介装され、そ
の中央にはワイヤ挿通孔145が貫設されてい
る。この上部隔離体144の下面には前記把持体
132の上部傾斜面136に接合する傾斜面14
6が形成されている。また、上部隔離体144の
上面には連結板140の前記ワイヤ挿通孔142
に嵌合する嵌合筒部147が突設されるととも
に、前記ばね嵌合凹部143と対応する一対のば
ね収容凹部148が形成されている。そして、こ
のばね収容凹部148とばね嵌合凹部143との
間にはばね149が介装され、そのばね力により
上部隔離体144が常に下方に付勢されている。
なお、図示するように可動クランプ装置125
における前記嵌合筒部147は連結板140から
突出しないように短く形成されている。しかし、
固定クランプ装置124における嵌合筒部147
は第21図に示すように可動クランプ装置125
側のものに比較して長く形成されている。
一方、下部隔離体150は挾持金具139の下
端部においてその両脚片141間に一対のかしめ
ピン151により固定され、その中央にはワイヤ
挿通孔152が貫設されている。そして、この下
部隔離体150の上面には把持体132の前記下
部傾斜面137と接合する傾斜面153が形成さ
れている。したがつて、両把持体132は上部隔
離体144および下部隔離体150間に挾持され
た状態で、前記ばね149のばね力および各傾斜
面136,137,146,153の作用によ
り、それぞれ外側(第25図における矢印A方
向)に向かつて付勢されている。なお、第20図
に示す154は両側板126の下端部に形成され
た切欠部であり、下部隔離体150と側板126
との干渉を避けるためのものである。
以上のように構成された固定および可動クラン
プ装置124,125の把持および解放作用をつ
ぎに説明する。
第25図はワイヤWの非挿通時における把持体
132の閉鎖状態を示すものである。この状態で
挾持金具139が上昇移動されると、前記したよ
うに外側に向かつて付勢されている各把持体13
2はローラ138を介し、固定傾斜面130に案
内されて斜め上方に移動し、各把持凹部133間
の間隔が徐々に拡大される。そして、第26図に
示すように各ローラ138が案内体129の上部
段部131と把持体132の下部段部135との
間に挾持されると、挾持金具139の移動が停止
され、各クランプ装置124,125が開放状態
となる。なお、この開放状態においては両把持体
132の外側への移動にともない、上部隔離体1
44の上面と連結板140の下面との間には前記
間隙Sが生じる。
この開放状態において挾持金具139が下降さ
れると、両把持体132が上方から押され、その
把持体132がローラ138を介し傾斜面130
に案内されて斜め下方に移動され、両把持凹部1
33間の間隔が徐々に縮少される。したがつて、
第25図に示すようにクランプ装置124は再び
ワイヤWを把持可能な状態に復帰する。このとき
前記間隙Sは両把持体132の互いの接近移動に
ともなつて消失する。
なお、両クランプ装置124,125は前記し
た把持・解放作用のほかに、前記実施例において
述べた許容・逆止作用を有し、それらの作用によ
り負荷時において各把持体132が閉鎖されてい
る場合には、挿通されたワイヤWの前進移動を許
容するとともに、その後退移動を阻止するように
なつている。ただし、前記実施例における押圧ば
ね88に該当する前記ばね149は両クランプ装
置124,125の内部に設けられており、その
ばね力により両把持体132を常に閉鎖方向に向
かつて付勢している。したがつて、両把持体13
2の閉鎖移動が助勢されるため、前記実施例と同
様、いわゆるワイヤWに対する食いつきが確実に
おこなわれる。
以上に述べたような内部構成および作用を有す
る固定、可動両クランプ装置124,125は、
それぞれつぎに述べるようにしてフレーム101
に支持される。まず、固定クランプ装置124は
第21図に示すように、その一側部がフレーム1
01の上部において2枚の基板102,103間
に挾まれた状態で前記かしめピン127により固
定されている。
一方、可動クランプ装置125はその一側部が
両基板102,103の下端部間に非固定の状態
で挾装されている。すなわち、両基板102,1
03の下端部には上下方向に延びる第1の案内孔
157が形成され、この第1の案内孔157には
可動クランプ装置125の一側下部に位置するか
しめピン127が上下動可能に挿通されている。
また、可動クランプ装置125の両側板126の
他側部外面にはそれぞれピン127により案内板
158が固定され、その上端部には上下方向に延
びる第2の案内孔159が透設されている。そし
て、この第2の案内孔159には固定クランプ装
置124の他側下部に位置するかしめピン127
が上下動可能に挿嵌される。したがつて、この可
動クランプ装置125は各案内孔157,159
とかしめピン127との係合により上下方向に往
復移動されるようになつている。
つぎに、前記操作レバー117と可動クランプ
装置125との連節構成を説明する。
第27図に示すように前記第1の案内孔157
内に遊嵌されたかしめピン127には2枚の下部
揺動レバー161がその中央部にて揺動可能に支
持され、それらの一端には上端の操作レバー11
7の先端部に軸着された2枚の第1のリンク16
0がそれぞれ連結されるとともに、他端には掛止
部162が形成されている。そして、掛止部16
2の近傍には長孔163が透設され、この長孔1
63内には前記挾持金具139の脚片141に突
設したピン164が嵌合されている。
一方、可動クランプ装置125の両側板126
上に突設した支軸167には、2枚の保持レバー
166がそれぞれ回動可能に支持され、その一端
には前記下部揺動レバー161の掛止部162に
掛止可能な切欠凹部168が形成されるととも
に、その他端には後記する固定クランプ装置12
4の係合片190に係合可能な係合凸部169が
突出形成されている。また、この保持レバー16
6は線ばね170により、常に図中反時計方向に
付勢されている。
可動クランプ装置125の一側部には下部圧縮
ばね171が装着され下部揺動レバー161を下
方に付勢するようになつている。すなわち、第2
2,27図に示すように可動クランプ装置125
の側板126にはL字状の支持ブラケツト172
が固着され、その水平部には小孔173が透設さ
れている。この小孔173には下端が前記第1の
リンク160の連結筒部174に螺着されたロツ
ド175が遊挿され、その上端部には座金176
が挿嵌されている。そして、この座金176と支
持ブラケツト172の水平部との間においてロツ
ド175には弾性部材としての下部圧縮ばね17
1が嵌装され、このばね力は可動クランプ装置1
25内のばね149よりもはるかに強力となつて
いる。
したがつて、この下部圧縮ばね171のばね力
により、常にロツド175が上方に向かつて付勢
されるため、下部揺動レバー161がかしめピン
127を中心にして図中反時計方向に付勢され
る。このため、前記長孔163とピン164との
係合により、挾持金具139が下方に向かつて付
勢されるようになつている。
このように連節された操作レバー117と可動
クランプ装置125の連節作用をつぎに説明す
る。
まず、第27〜29図にもとづいて、操作ハン
ドル121がその両係合突部123を縦に配列し
て操作レバー117に取着された場合の連節作用
を説明する。
さて、第27図は上部の係合突部123がフレ
ーム101の上部突出部105間の前記カラー1
08に当接した状態、つまり、操作ハンドル12
1の上限操作位置を示している。このとき、可動
クランプ装置125は、一側下部かしめピン12
7がフレーム101の第1の案内孔157の下端
縁に係合する下限位置に配置されている。また、
下部揺動レバー161は下部圧縮ばね171のば
ね力により反時計方向における揺動極限位置にあ
り、保持レバー166に対し非掛止の状態に保持
されている。したがつて、挾持金具139が下限
位置に保持されて、第25図に示すように両把持
体132が閉鎖状態にある。
この状態で操作ハンドル121を下方に向かつ
て操作すると、第1のリンク160を介して下部
揺動レバー161に図中反時計方向への揺動力が
付与される。ところが、前記したように挾持金具
139は下限位置に保持された状態で下方への移
動を阻止されているため、可動クランプ装置12
5は操作ハンドル121の操作にともない、第1
のリンク160と共にフレーム101の第1の案
内孔157および固定クランプ装置124のかし
めピン127に案内された状態で上方に向かつて
移動される。そして、操作ハンドル121が第2
8図に示すように、その下部係合突部123と下
部突出部106間の前記カラー108とが互いに
当接する下限操作位置まで操作されると、可動ク
ランプ装置125はその挾持金具139の上面が
固定クランプ装置124の挾持金具139の下面
に極めて接近した位置にて移動を停止する。
今度はこの状態で操作ハンドル121を上方に
向かつて回動操作すると、第1のリンク160を
介して下部揺動レバー161には図中時計方向へ
の揺動力が作用する。しかしながら、この揺動力
よりも下部圧縮ばね171のばね力の方が強力で
あるため、下部揺動レバー161は揺動されず、
挾持金具139が下限位置に保持される。したが
つて、可動クランプ装置125は操作ハンドル1
21の操作にともない、閉鎖状態のまま第1のリ
ンク160と共に下降される。
なお、ワイヤ挿入時において可動クランプ装置
125が閉鎖状態に保持されている場合には、こ
の可動クランプ装置125に対して下降力が作用
すると、前記した許容作用により両把持体132
がわずかに開放移動される。したがつて、この可
動クランプ装置125に対するワイヤWの相対移
動が許容される。
つぎに、第33,34,35図にもとづいて、
操作ハンドル121がその両係合突部123を横
に配列して操作レバー117に取着された場合に
おける操作レバー117と可動クランプ装置12
5との連節作用を説明する。
この場合には前述したように、操作ハンドル1
21の回動操作可能な範囲が前記した場合に比較
してより拡大されているため、第33図に示すよ
うに操作ハンドル121が上限操作位置にあると
きには、下部揺動レバー161は前記した場合と
は異なり時計方向における揺動極限位置に保持さ
れている。そして、その掛止部162に対し保持
レバー166の切欠凹部168が掛止され、下部
揺動レバー161は反時計方向への揺動が阻止さ
れている。したがつて、挾持金具139は側板1
26に対する上限位置に移動されており、第26
図に示すように可動クランプ装置125の両把持
体132が開放されている。
この状態で操作ハンドル121を下方に向かつ
て操作すると、下部揺動レバー161の揺動が阻
止されているため、第1のリンク160の上昇移
動にともなつて可動クランプ装置125が上方に
向かつて移動する。ところが、この場合には操作
ハンドル121の回動操作範囲が拡大されている
ため、操作ハンドル121が下限操作位置に到達
する直前に、まず、保持レバー166の係合凸部
169が固定クランプ装置124の係合片190
に当接し、つぎに、可動クランプ装置125の挾
持金具139の上面が固定クランプ装置124の
挾持金具139の下面に当接する。
したがつて、第34図に示すように操作ハンド
ル121を下限操作位置まで回動すると、保持レ
バー166が線ばね170のばね力に抗しつつ図
中時計方向に回動されて、その切欠凹部168と
下部揺動レバー161の掛止部162との掛止が
解除される。すると、下部揺動レバー161が反
時計方向に揺動されるとともに、挾持金具139
が下降されて、可動クランプ装置125の両把持
体132が閉鎖方向に移動される。
つぎに、下限操作位置にある操作ハンドル12
1を上方に向かつて操作すると、第35図に示す
ように第1のリンク160の下降にともない、可
動クランプ装置125が下部圧縮ばね171のば
ね力により挾持金具139を下限位置に保持した
状態で下方に向かつて移動される。この場合、操
作ハンドル121の回動操作範囲が拡大されてい
るため、操作ハンドル121が上限操作位置に到
達する直前に、可動クランプ装置125は下限位
置まで下降される。そして、この状態でさらに操
作ハンドル121を上限操作位置まで操作する
と、下部揺動レバー161が下部圧縮ばね171
のばね力に抗して時計方向に揺動され、第33図
に示すように挾持金具139が上昇移動されると
ともに、その下部揺動レバー161に対して保持
レバー166が再び掛止される。
つぎに、固定クランプ装置124に関して、そ
の挾持金具139を上下動させ両把持体132を
開閉動作させるための構成を説明する。
第21,22図等に示すようにワイヤ挿入時に
操作されるこの実施例におけるセツトレバー18
1は操作レバー117の上方においてフレーム1
01の両基板102,103間に回動可能に支持
され、線ばね180(第22図に示す)により常
に非操作位置に復帰し得るようになつている。こ
のセツトレバー181の中央屈曲部には押圧突部
182が下方に向かつて形成されている。
一方、固定クランプ装置124の一側上部のか
しめピン127には2枚の上部揺動レバー183
がそれの中間部にてそれぞれ揺動可能に支持さ
れ、その一端部間には基板102,103に透設
しただ円状孔186内を通る係合ピン184が固
設されるとともに、その他端には係止部185が
切欠形成されている。第22図に示すようにこの
係合ピン184は前記セツトレバー181の押圧
突部182と係合し得るようになつている。ま
た、上部揺動レバー183の係止部185の近傍
位置には長孔187が形成され、この長孔187
内には挾持金具139の両脚片141に突設した
ピン188が遊嵌されている。
第22図および第24図に示すように弾性部材
としての上部圧縮ばね189は、その上下両端に
それぞれ嵌着したばね支持部材179により、操
作レバー117の支持軸120と前記上部揺動レ
バー183の係合ピン184との間に介装され、
そのばね力は固定クランプ装置124内の前記ば
ね149よりもはるかに強力となつている。そし
て、この上部圧縮ばね189が常に係合ピン18
4を上方に向かつて付勢し、上部揺動レバー18
3に対して反時計方向へのばね力を付与してい
る。なお、この上部圧縮ばね189のばね力は前
記下部圧縮ばね171のばね力より大である。
したがつて、前記セツトレバー181の非操作
時には、第21図に示すように上部圧縮ばね18
9のばね力により、上部揺動レバー183が反時
計方向における揺動極限位置に保持されている。
このため、長孔187とピン188との嵌合によ
り挾持金具139が側板126に対する下限位置
に保持されており、固定クランプ装置124の両
把持体132が第24図に示すように閉鎖された
状態に維持されるようになつている。
また、この状態においてセツトレバー181を
上部圧縮ばね189のばね力に抗して下限操作位
置まで回動操作したときには、第22図に示すよ
うに上部揺動レバー183が図中時計方向に揺動
され、挾持金具139が側板126に対する上限
位置まで上昇移動される。したがつて、固定クラ
ンプ装置124の両把持体132がワイヤ挿入可
能な状態に開放されるようになつている。
ところで、可動クランプ装置125の作用説明
の際に述べた固定クランプ装置124の2枚の係
合片190は挾持金具139における脚片141
の下端部両側に位置調節可能に取着されている。
そして、前記したように可動クランプ装置125
が上昇移動されたときには、第34図に示すよう
にこの係合片190の下端に対し前記保持レバー
166の係合凸部169が当接する。
第21図に示すように前記操作レバー117の
支持軸120には第2のリンク191が軸着して
いる。この第2のリンク191の裏面には係合突
起192が設けられ、第23図に示すように、操
作レバー117に対し操作ハンドル121がその
係合突部123を横に配列して取着された場合に
おいて、その操作ハンドル121が上限操作位置
に到達する直前に、操作レバー117の基端部上
縁がこの係合突起192に当接するようになつて
いる。
また、固定クランプ装置124の他端部外面に
は2枚の側部揺動レバー194が下部かしめピン
127により揺動可能に支持され、その上端部と
前記第2のリンク191の上端部間には2枚の第
3のリンク193が連節されている。両側部揺動
レバー194の一側上端には前記上部揺動レバー
183の係止部185と係合可能な切欠部195
が形成されている。また、この側部揺動レバー1
94は上部線ばね196により、常に前記切欠部
195が前記上部揺動レバー183の係止部18
5に係合する方向に付勢されている。
そして、第34図に示すように前記上部揺動レ
バー183が時計方向における揺動極限位置に揺
動されたときには、前記線ばね196のばね力に
より切欠部195が係止部185に係止されて挾
持金具139が上限位置に保持される。したがつ
て、固定クランプ装置124の両把持体132が
開放状態に保持されるようになつている。
また、この状態において操作ハンドル121が
上限操作位置まで回動操作されたときには、前記
したように操作レバー117と係合突起192と
の係合により第2のリンク191が反時計方向に
傾動され、第3のリンク193を介し側部揺動レ
バー194が同じく反時計方向に揺動される。こ
のため、係止部185と切欠部195との係止関
係が解除され、上部揺動レバー183が上部圧縮
ばね189のばね力により反時計方向における揺
動極限位置まで揺動される。したがつて、第33
図に示すように固定クランプ装置124の挾持金
具139が下限位置に押し下げられて、両把持体
132が閉鎖されるようになつている。
第18,21図に示す197はワイヤWを案内
するための案内筒部であり、固定クランプ装置1
24における前記上部隔離体144の嵌合筒部1
47の上方に位置するように、ケース109の上
面に嵌着固定されている。この案内筒部197は
第18図に示すように湾曲形成されており、挿通
されたワイヤWが機外においてフレーム101の
前記フツク104に干渉しないように案内してい
る。また、第21図における198はケース10
9の下面に設けられた案内口である。
以上でこのワイヤけん引機における各部の構成
および作用に関する説明を終了する。つぎに、ワ
イヤけん引機の操作方法をワイヤの挿入操作、重
量物の上昇作業、重量物の下降作業、ワイヤの抜
脱操作の順に説明する。
はじめに、第22図および第23図にもとづき
ワイヤけん引機に対しワイヤWを挿入する場合に
ついて説明する。
まず、操作者は操作ハンドル121が取着され
ていない操作レバー117とセツトレバー181
とを共に片方の手のひらで握る。すると、第22
図に示すようにセツトレバー181が非操作位置
(図中2点鎖線で示す)から下限操作位置(実線
で示す)まで回動され係合ピン184を介し上部
揺動レバー183が上部圧縮ばね189のばね力
に抗しつつ時計方向に揺動して、挾持金具139
を上昇移動させる。したがつて、第26図に示す
ように両把持体132が互いに離隔する方向に移
動されて固定クランプ装置124が開放される。
それと同時に、操作レバー117が前記カラー
108に直接係合する上限操作位置に回動され、
第1のリンク160を介して下部揺動レバー16
1が時計方向における揺動極限位置まで揺動され
る。このため、挾持金具139の上昇移動によ
り、両把持体132が互いに離隔されて、可動ク
ランプ装置125が開放される。このとき、第2
3図に示すように操作レバー117の基端部上縁
が第2のリンク191の係合突起192に係合し
て、第3のリンク193を介して側部揺動レバー
194を反時計方向に揺動させるため、上部揺動
レバー183は側部揺動レバー194に対し非掛
止の状態に保持されている。
つぎに、使用者は他方の手によりワイヤWを案
内口198から挿入して、開放された両クランプ
装置124,125を挿通させたのち、案内筒部
197から機外に露出させる。第24図に示すよ
うにこの状態でセツトレバー181および操作レ
バー117から手を離すと、セツトレバー181
が線ばね180のばね力により非操作位置まで復
帰されるとともに、上部揺動レバー183および
下部揺動レバー161がそれぞれ上下の圧縮ばね
189,171のばね力により反時計方向におけ
る揺動極限位置まで揺動される。したがつて、両
クランプ装置124,125の挾持金具139が
下降移動され、それぞれの把持体132が閉鎖方
向に移動されるため、挿入されたワイヤWが各把
持凹部133間に確実に把持される。
このように、このワイヤけん引機においてはセ
ツトレバー181が操作レバー117に近接して
設けられているため、片手で双方を同時に掌握操
作することができる。したがつて、両クランプ装
置124,125の開放操作をそれぞれ別個にお
こなう必要がなく、速やかにワイヤWを挿着する
ことが可能である。
つぎに、第15および27〜32図にもとづい
て荷物の上昇作業時における操作方法を説明す
る。
さて、第15図は建物の任意の取付場所Aに懸
装されたこのワイヤけん引機に対し、前記したよ
うにしてワイヤWを挿着して状態を示し、このワ
イヤWの下端には被けん引物としての重量物Rが
固定されている。この状態から重量物Rを上方に
けん引する場合には、第27図に示すようにま
ず、両係合突部123を縦に配列して操作ハンド
ル121を操作レバー117に取付ける。なお、
この操作開始時において、下部揺動レバー161
に対し保持レバー166が掛止されている場合に
は、操作ハンドル121を取着する前に操作レバ
ー117を一度往復操作して双方の掛止関係を解
除する必要がある。
つぎに、この操作ハンドル121を下方に向か
つて操作すると、下部圧縮ばね171のばね力に
より下部揺動レバー161が反時計方向における
揺動極限位置に保持されているため、第1のリン
ク160の上昇にともない可動クランプ装置12
5が閉鎖状態のまま上昇移動される。そして、第
28,31図に示すように、操作ハンドル121
が下限操作位置まで回動されると、可動クランプ
装置125はその挾持金具139の上面が固定ク
ランプ装置124の挾持金具139の下面に極め
て近接した位置にて停止され、重量物Rが所定量
だけ上方にけん引される。
一方、このとき固定クランプ装置124は閉鎖
状態に保持されている。ところが、前記した許容
作用により、ワイヤWに対して上向きの力が作用
したときには、両把持体132がわずかに開放移
動して、ワイヤWの上昇移動を許容するようにな
つているため、可動クランプ装置125により移
送されたワイヤWは所定の送り量だけ固定クラン
プ装置124内を移動することができる。
つぎに、この状態で操作ハンドル121が上方
に復帰操作されると、前記したように下部圧縮ば
ね171のばね力により下部揺動レバー161の
時計方向への揺動が阻止されているため、操作力
は可動クランプ装置125を下降させる力として
作用する。したがつて、両把持体132がわずか
に開放移動してワイヤWの相対移動を許容しつつ
第29,32図に示すように可動クランプ装置1
25が下降される。このとき、ワイヤWは閉鎖状
態にある固定クランプ装置124の両把持体13
2により把持される。しかも、この状態において
は重量物Rの荷重がワイヤWに対し下向きに作用
するため、固定クランプ装置124は前記したよ
うに逆止効果を発揮して、ワイヤWの下降移動を
阻止することができる。したがつて、可動クラン
プ装置125の下降移動時における重量物Rの落
下が確実に防止される。
こうして、以上に述べたような動作を連続的に
おこなえば、ワイヤWをケース109の案内筒部
197から順次機外に繰り出しつつ、重量物Rを
所望する揚高位置まで上昇させることができる。
つぎに、第27および33〜38図にもとづい
て荷物Rの下降作業時における操作方法を説明す
る。
まず、操作ハンドル121の取付け位置を変更
する。すなわち、上昇作業時に取着した操作ハン
ドル121をいつたん操作レバー117から抜き
外したのち、90゜回して両係合突部123を横に
して再び嵌着する。このとき、取着された操作ハ
ンドル121の外周面と上部突出部105間のカ
ラー108との間には係合突部123の高さに相
当する間隙が生じている。
そこで、この状態において第33図に示すよう
に操作ハンドル121を上限操作位置まで回動す
ると、下部揺動レバー161が図中時計方向に揺
動され、可動クランプ装置125の挾持金具13
9が下部圧縮ばね171のばね力に抗しつつ上昇
されるとともに、下部揺動レバー161に対し保
持レバー166が掛止される。このため、第36
図に示すように可動クランプ装置125が開放状
態に保持される。したがつて、このときワイヤW
は閉鎖状態にある固定クランプ装置124によつ
て把持されている。
つぎに、この状態から操作ハンドル121を下
限操作位置に向けて操作すれば、可動クランプ装
置125が上昇移動される。そして、第34図に
示すように保持レバー166の係合凸部169が
固定クランプ装置124の係合片190に当接す
ると、その保持レバー166と下部揺動レバー1
61との掛止が解除されるため、第37図に示す
ように挾持金具139が下降して可動クランプ装
置125がワイヤを把持する。
可動クランプ装置125が閉鎖されると同時
に、その挾持金具139が固定クランプ装置12
4の挾持金具139を押し上げる。すると、上部
揺動レバー183が時計方向における揺動極限位
置まで揺動されて側部揺動レバー194に係止さ
れるため、固定クランプ装置124が解放状態に
保持される。したがつて、このとき重量物Rの荷
重は可動クランプ装置125の両把持体132に
作用して、前記した逆止作用によりワイヤWが両
把持凹部133間に強力に把持される。
その後、第35,38図に示すように操作ハン
ドル121を上限操作位置に向けて操作すると、
可動クランプ装置125がワイヤWを把持した状
態で下方に移動され、重量物Rが所定量下降され
る。そして、第33図に示すように再び可動クラ
ンプ装置125が下限位置に達すると、操作ハン
ドル121の基端部上縁が係合突起192に係合
して、第2のリンク191を図中反時計方向に回
動させる。このため、第3のリンク193を介し
て側部揺動レバー194が揺動され、上部揺動レ
バー183との係止関係が解除される。したがつ
て、固定クランプ装置124は再び把持状態に復
してワイヤWを強力に把持する。また、この固定
クランプ装置124の閉鎖と同期して、下部揺動
レバー161に対して保持レバー166が掛止さ
れ、前記したように可動クランプ装置125が解
放される。
こうして、以上の動作を連続的におこなえば、
順次ワイヤWをケース109の案内筒部197か
ら機内に導入しつつ、重量物Rを所望する位置ま
で下降させることができる。
最後に、重量物Rの昇降作業が終了した場合に
おけるワイヤWの抜脱操作について説明する。
この場合には、操作レバー117から操作ハン
ドル121を抜き外したのち、前記したワイヤ挿
入時と同様に操作レバー117とセツトレバー1
81とを共に掌握操作する。すると、上部および
下部の両揺動レバー183,161を介して両ク
ランプ装置124,125の挾持金具139がそ
れぞれ上昇移動されて、各把持体132が開放移
動される。したがつて、この状態でワイヤWを下
方に引けば容易に抜脱することができる。
また、この場合にはワイヤWに対し重量物Rの
荷重が作用してないため、セツトレバー181を
片方の手のひらで容易に掌握操作することが可能
である。ところが、重量物Rの昇降作業時におい
て固定クランプ装置124が閉鎖されている場合
には、両把持体132と共に挾持金具139が重
量物Rの重量により下方に向かつて強力に引張さ
れているため、セツトレバー181は上部揺動レ
バー183により非操作位置に堅固にロツクされ
ている。このため、作業中このセツトレバー18
1に対し操作者の手が不用意に触れたり、周辺の
機材等が当つたりした場合に、セツトレバー18
1が回動されて固定クランプ装置124が解放さ
れてしまうといつた危険がない。したがつて、重
量物Rの不意の落下を未然に防止して、作業時の
安全を確保することができる。
以上で第2実施例におけるワイヤけん引機の構
成および操作の説明を終了する。このワイヤけん
引機においては前記第1実施例とは異なり、操作
レバー117に対する操作ハンドル121の取着
角度を変更することにより、ワイヤWの進行方向
を切替えることができるため、操作レバー117
を一本にして構成の簡略化を図ることができる。
また、この実施例における上下両圧縮ばね18
9,171および各クランプ装置124,125
内のばね149は、それらの取着場所において前
記第1実施例とは異なつているが、作用ならびに
効果においてはそれと同一であり、前記したよう
にワイヤWのすべりまたは脱落を防止するととも
に、ワイヤWの挿入操作を容易にすることができ
る。
さらにまた、セツトレバー181を非操作位置
から操作位置へ回動させるという簡単な操作だけ
でクランプ装置124,125を解放状態にする
ことができ、そして、操作位置にあるセツトレバ
ー181から手を離せばセツトレバー181は自
動的に元の非操作位置に復帰し、クランプ装置1
24,125を再び把持状態とすることができ
る。
なお、この発明は前記各実施例に限定されるも
のではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で各部の
構成や形状を任意に変更して具体化することも可
能であり、また、ワイヤけん引機以外の各種装置
に応用して具体化することもできる。
効 果 以上詳述したように、この出願の第1発明は、
少なくとも一方を可動にして双方間においてワイ
ヤを把持および解放可能にした一対の把持体を設
けるとともに、その可動把持体の外側に案内体を
配置し、この案内体と可動把持体とが相対向する
それぞれの面に互いにほぼ平行をなす傾斜面を形
成し、両傾斜面間に回転体を介装して、可動把持
体と案内体との間の一方向への相対移動にともな
い両傾斜面および回転体の作用により可動把持体
が把持方向に移動されるとともに、それらの他方
向への相対移動にともない可動把持体が解放方向
に移動されるようにしたワイヤクランプ装置にお
いて、前記可動把持体に作動的に連係され、その
可動把持体を常に解放方向に付勢する付勢部材を
設けたことにより、ワイヤの把持または解放動作
を円滑かつ確実に行うことができるとともに、ワ
イヤが挿着されていない状態においてクランプ装
置が解放状態に保持されている場合に把持体が把
持方向に落下し、回転体の配列が乱れて両把持体
が開閉動作しなくなるというトラブルを未然に回
避でき、さらに把持体により進行を妨げられるこ
となく、ワイヤをクランプ装置に挿通することが
できるという優れた効果を発揮する。
この出願の第2発明は、可動把持体を常に把持
方向に付勢するための弾性部材を設けたので、ワ
イヤに対する可動把持体の噛み合いを確実にし
て、ワイヤの脱落を防止することができるととも
に、前記弾性部材の付勢力に抗してセツトレバー
を非操作位置から操作位置へ回動させるという簡
単な操作だけでクランプ装置を解放状態にして両
把持体間にワイヤを挿通することができ、そし
て、操作位置にあるセツトレバーから手を離せば
セツトレバーは自動的に元の非操作位置に復帰
し、クランプ装置を再び把持状態にして両把持体
間に挿入したワイヤを確実に把持することができ
るという効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図はこの発明を具体化した第1
実施例を示すものであり、第1図はワイヤけん引
機の使用状態を示す正面図、第2図はその平面
図、第3図はケース1の上面を破断して示す平面
図、第4図は一方のケース板2を取外した状態に
おける正面図、第5図は第3図の5−5線におけ
る断面図である。第6図は前部クランプ装置35
の分解斜視図、第7図および第8図は前部クラン
プ装置35のそれぞれ異なる作動状態における断
面図、第9図は許容および逆止作用を説明するた
めの作用図である。第10図はワイヤ挿入時にお
ける各部の作用状態を示す断面図、第11図は操
作ハンドル90を示す一部破断斜視図である。第
12〜14図はそれぞれ異なる作動状態における
断面図であり、第12図は前進操作時、第13図
および第14図は後退操作時を示す。 第15〜38図はこの発明を具体化した第2実
施例を示すものであり、第15図はワイヤけん引
機の使用状態を示す正面図、第16図はその右側
面図、第17図はケース109の側部を破断した
状態における右側面図、第18図は案内筒部19
7を示す断面図、第19図は操作ハンドル121
を示す斜視図、第20図は可動クランプ装置12
5の分解斜視図である。第21図はケース109
の前部を破断して内部を示す正面図、第22図お
よび第24図はワイヤ挿入時におけるそれぞれ異
なる作動状態を示す断面図、第23図は上部揺動
レバー183周辺の作用説明図、第25図および
第26図は可動クランプ装置125の異なる作動
状態における断面図である。第27図、第28図
および第29図は上昇作業時におけるそれぞれ異
なる作動状態を示す右側面図であり、第30図、
第31図および第32図はそれぞれの作動状態に
おける固定および可動両クランプ装置124,1
25を示す断面図である。第33図、第34図お
よび第35図は下降作業時におけるそれぞれ異な
る作動状態を示す右側面図であり、第36図、第
37図および第38図はそれぞれの作動状態にお
ける両クランプ装置124,125を示す断面図
である。 案内体42,129、固定傾斜面44,13
0、把持体46,132、可動傾斜面48,13
4、回転体としてのローラ51,138、付勢部
材としての圧縮ばね71、弾性部材としての押圧
ばね88、下部圧縮ばね171、上部圧縮ばね1
89、セツトレバー181、ワイヤW。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも一方を可動にして双方間において
    ワイヤWを把持および解放可能にした一対の把持
    体46を設けるとともに、その可動把持体46の
    外側に案内体42を配置し、この案内体42と可
    動把持体46とが相対向するそれぞれの面に互い
    にほぼ平行をなす傾斜面44,48を形成し、両
    傾斜面44,48間に回転体51を介装して、可
    動把持体46と案内体42との間の一方向への相
    対移動にともない両傾斜面44,48および回転
    体51の作用により可動把持体46が把持方向に
    移動されるとともに、それらの他方向への相対移
    動にともない可動把持体46が解放方向に移動さ
    れるようにしたワイヤクランプ装置において、 前記可動把持体46に作動的に連係され、その
    可動把持体46を常に解放方向に付勢する付勢部
    材71を設けたことを特徴とするワイヤクランプ
    装置。 2 少なくとも一方を可動にして双方間において
    ワイヤWを把持および解放可能にした一対の把持
    体132を設けるとともに、その可動把持体13
    2の外側に案内体129を配置し、この案内体1
    29と可動把持体132とが相対向するそれぞれ
    の面に互いにほぼ平行をなす傾斜面130,13
    4を形成し、両傾斜面130,134間に回転体
    138を介装して、可動把持体132と案内体1
    29との間の一方向への相対移動にともない両傾
    斜面130,134および回転体138の作用に
    より可動把持体132が把持方向に移動されると
    ともに、それらの他方向への相対移動にともない
    可動把持体132が解放方向に移動されるように
    したワイヤクランプ装置において、 前記可動把持体132に作動的に連結され、そ
    の可動把持体132を常に把持方向に付勢する弾
    性部材171,189を設けるとともに同弾性部
    材171,189の前記付勢力に抗して回動可能
    なセツトレバー181を常には非操作位置に復帰
    しうるように設けたことを特徴とするワイヤクラ
    ンプ装置。 3 前記回転体は複数個の円柱状のローラ51,
    138である特許請求の範囲第1項または第2項
    に記載のワイヤクランプ装置。
JP57145124A 1982-08-20 1982-08-20 ワイヤクランプ装置 Granted JPS5977150A (ja)

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