JPH02218849A - 内燃機関用ピストン及びその製造方法 - Google Patents

内燃機関用ピストン及びその製造方法

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JPH02218849A
JPH02218849A JP3781689A JP3781689A JPH02218849A JP H02218849 A JPH02218849 A JP H02218849A JP 3781689 A JP3781689 A JP 3781689A JP 3781689 A JP3781689 A JP 3781689A JP H02218849 A JPH02218849 A JP H02218849A
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眞 河合
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Kenji Miyai
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 a、 産業上の利用分野 本発明は、ピストンボス部(II肉部)に形成されたピ
ン穴内にピストンピンを嵌入し、このピストンピンにコ
ンロッドを連結して成る内燃機関用ピストンに関するも
のである。
b、 従来の技術 第12図は、従来の内燃機関用ピストン30を示すもの
であって、同図において、31はピストン本体、32a
、 32bはピストン本体31に形成された厚内状のピ
ストンボス部、33a、 33bはピストンボス部32
a。
32bに形成されたピン穴、34は両端部分がピン穴3
3a、 33bにそれぞれ嵌入されたピストンピン、3
5はこのピストンピン34を介してピストン本体31に
連結されたコンロッド、36はピストン本体31のヘッ
ド部31aに形成されたピストンリング嵌着用のリング
溝である。しかして、このピストン30は図外のシリン
ダ内に摺動自在に嵌装され、シリンダ内に生ぜしめられ
る爆発力によってシリンダ内で往復作動されるのに伴い
、ピストン30の往復運動がコンロッド35を介して図
外のクランクシャフトに伝達されるように構成されてい
る。
C9発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述の如き従来のピストン30には次の
ような問題点があった。すなわち、シリンダ内における
燃焼爆発時にピストン本体31のヘッド部31aに爆発
力が作用すると、この爆発力はピストン本体31、ピス
トンボス部32a、 32b及びピストンピン34を順
次介してコンロッド35に伝わるが、爆発の瞬間にピス
トンピン34は第13図において−点鎖線で示すように
上方に湾曲して撓められる方向の力を受ける。この際の
作用力によってピストンピン34が上述の如く撓んでし
まうと、ピストンボス部32a、 32bに偏摩耗が発
生し、エンジン破損に至るおそれがある。
そのため従来では、ピストンピン34の撓みを防止する
ために、ピン穴33a、 33b及びピストンピン34
の直径の寸法公差や仕上げ精度を厳密に設定してこれら
を精密加工するようにしているのが実状である。
従って、従来のピストン30では、ピン穴33a、33
b及びピストンピン34の精密加工に高いコストを要す
る上に、加工を高精度にすればするほどピストンピン3
4をピン穴33a、 33bに挿入するのが難しくなる
ため、ピストン30とコンロッド35との組付は作業性
が悪いといった不都合があった。また、ピストンピン3
4をピン穴33a、 33b内に嵌入配置する際に、撓
み防止のためにガタッキなく密着状態でしかもその軸心
方向に摺動可能な状態で嵌入配置しなければならないが
、これら両部材の加工精度には限界があり、このためピ
ストンピン34の撓み防止並びに摺動の確保を共に満足
し得るような高精度加工を行ない難いのが現状である。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、ピン穴及びピストンピンを高精度で精
密加工する必要がなく、安価でありながら、ピストンピ
ンの撓みによる応力や摺動による摩擦力を受けてもピン
穴の周面の損耗防止を図り得ると共に、ピストンピンの
組付は作業を容易に行ない得るような内燃機関用ピスト
ンを提供することにある。
d、 課題を解決するための手段 上述の目的を達成するために、本発明においては、冒頭
に述べた内燃機関用ピストンにおいて、ピストンピンが
摺動するピン穴の周面に高硬度の溶射皮膜を形成するよ
うにしている。
以下、本発明を自動車用エンジンのピストンに適用した
実施例に付き、第1図〜第11図を参照して説明する。
まず、第1図〜第8図は本発明の第1実施例を説明する
ためのものであって、本例の内燃機関用ピストン1は第
1図及び第2図に示すように、ヘッド部2a及びスカー
ト部2bを一体成形して成るピストン本体2を具備して
いる。このピストン本体2のヘッド部2aにはピストン
リング (図示せず)が嵌着されるリング溝3が形成さ
れ、そのスカート部2bには互いに対向する一対のピス
トンボス部4a、 4b及び切欠き部5a、 5bが形
成されている。そしてピストンボス部4a、 4bには
同一の直線を軸とする断面円形のピン穴6a、 6bが
それぞれ互、いに対向して形成されており、これらのピ
ン穴6a、 6bにはピストンピン9の両端が嵌入配置
され、このピストンピン9にコンロッド(図示せず)が
連結されるようになっている。
また、第1図及び第4図に示すように、上述のピン穴6
a、 6bの周面のうちヘッド部2aの側には、ピスト
ン本体2の外周側から内周側に向かうにつれて徐々にヘ
ッド部2aの側に傾斜し、かつ、ヘッド部2aの側に向
けて湾曲された円錐面形状のテーパー面7a、 7bが
設けられており、このテーパー面7a、 7bに溶射皮
膜8が形成されている。なお、この溶射皮膜8は、ピス
トン本体2の材質よりも高硬度でかつより高い耐摩耗性
を備えた皮膜であり、例えば、シリコン、モリブデン、
セラミックス或いはこれらを含存する金属から成る皮膜
である。
溶射皮膜8を形成するには、通常、第3図に示すように
ピン穴6a (又は6b)に対し溶射ノズルNを前記テ
ーパー面7a (又は7b)に対して角度ψだけ傾斜さ
せた状態で設定し、この溶射ノズルNから皮膜材料を溶
射する。上記角度ψを溶射角度とすると、溶射皮膜8の
膜厚は、第6図に示すように(なお、第6図では溶射角
度ψ=906のときの溶射皮膜8の膜厚を100 とし
たときの各溶射角度と溶射皮膜厚との関係を示している
)、ψ−45゜前後を境にし、これを越えると急激に増
加し、溶射効率が上昇する。一方、溶射粒子は、第7図
にθ 示すように、溶射ノズルNの軸線lOを境にして。
の幅(但し、θく5°)をもって溶射される。
一方、第1図に示すように、ピン穴6aのテーパー面7
aの最奥端11及びピストンボス部4bの最先端12を
互いに結ぶ直線13と、前記テーパー面7aとのなす角
度をαとし、前記テーパー面7aの最奥端11及び切欠
き部5bの周端14を互いに結ぶ直線15と、前記テー
パー面7aとのなす角度をβとすれば、これら両者のう
ち角度の大きなαが約40”以上(すなわちβ≦α、か
つ、40°≦α)となるように構成される。これが、ピ
ストン1の軸方向において前記テーパー面7a (又は
7b)を好適に溶射するための条件である。
また、ピストン1の直径方向において前記テーパー面7
a (又は7b)に好適な溶射を行なうためには、第2
図に示すように、スカート部2bの一対の切欠き部5a
、 5bの開口幅j2.がピン穴6a、 6bの直径f
、以上(すなわち11≧l1t)となるように構成され
る必要がある。
以上のようなピストン1の軸方向及び直径方向の両条件
を満たせば、溶射ノズルNから噴射される溶射粒子がス
カート部2bの切欠き部5bを通って、この切欠き部5
bとは反対側のヘッド部2aの側のチー バー面7aに
吹き付けられてこのテーパー面7aに溶射皮lI!8が
形成されることとなる。なお、この際、前述の溶射効率
の観点から、溶射角度ψは45゜以上となるように溶射
ノズルNが位置決めされる。
また、これと同様に、もう一方のテーパー面7bには切
欠き部5bを通して溶射粒子が吹き付けられ、テーパー
面7bに溶射皮膜8が形成される。
このようにしてテーパー面7a、 ?b上に得られた溶
射皮膜8は、方向性のある成膜方法である溶射によるた
め、ピストン1の直径方向ひいてはピン穴6a、 6b
の軸方向においては第4図に示す如くテーパー面7a、
 7bの最奥端11に近づけば近づくほど徐々に膜厚が
厚くなり、またピン穴6a、 6bの周方向においては
第5図に示す如く、前記最奥端11に近づけば近づ(は
ど徐々に膜厚が厚くなる。
上述の如き溶射皮R8がピン穴6a、 6bに形成され
たピストン1によれば、ピン穴6a、 6bのテーパー
面7a、 7bが溶射皮膜8にて強化されるため、こレ
ラノテーパー面7a、 7bがピストンピン9の撓みに
よる応力を受けても、また、ピストンピン9の摺動によ
る摩擦力を受けても、これらのテーパー面7a、 7b
の損耗を防止でき、ピストン1の耐久性を向上させるこ
とができる。
更に詳述すると、第8図(A)に示すように、ピストン
本体2にピストンピン9及びコンロッド35を組付けて
FEM解析を行なったところ、第8図(B)に示す如き
結果が得られた。第8図(B) はエンジンの燃焼爆発
時の応力分布を示しており、図中において白色部分が応
力集中箇所であり、この図よリテーパー面7a、 7b
の最奥端11を中心にピン穴6a。
6bの円周方向と軸方向とに応力集中が分布しているこ
とがわかる。従って、既述の如く溶射皮膜8は溶射によ
り形成された皮膜であるため応力集中の高い部分すなわ
ち前記最奥端11に近い部分はど厚くかつ広範囲に形成
されることとなり、換言すれば、応力分布は溶射皮膜8
の膜厚分布と一致し、最も激しく損耗するであろう部分
に厚い溶射皮膜8が形成されると共に損耗があまり激し
く生じない部分には比較的薄い溶射皮膜8が形成される
その結果、効率の良い低コス]・の溶射によって損耗防
止に最適な溶射皮膜8を形成でき、ひいてはピストンI
の耐久性の向上を図ることができる。
さらに、溶射皮膜8は損耗防止の効果に加えてピストン
ピン9の撓みの規制効果を奏することとなるため、ピン
穴6a、 6bの精密加工が不要となるのみならず、ピ
ン穴6a、 6bの直径の寸法公差を大きくしても何ら
支障を生じない。従って、上述の寸法公差を太き(とる
ことによって、ピン穴6a、 6bへのピストンピン9
の挿入が容易となり、組付は作業性の向上を図ることが
可能となる。
以上、本発明の一実施例に付き述べたが、本発明は既述
の実施例に限定されるものではな(、本発明の技術的思
想に基いて各種の変形及び変更が可能である。
例えば、既述の実施例の場合とは異なる形状のピストン
ボス部4a、 4bを有するピストン本体の場合にも本
発明を適用し得る。
すなわち、既述の実施例では、テーパー面7aのR奥端
11及びピストンボス部4bの最先端12とを互いに結
ぶ直線13と、テーパー面7aとのなす角度αが、前記
最奥端!Iとテーパー面6aとのなす角度βよりも大き
く構成されているが、第9図に示すように前記角度αが
前記角度βよりも小さい場合には、前記角度βを約40
°以上(すなわちβ≧αかつ40°≦β)に設定すれば
よい。
また、既述の実施例では、ピストンボス部4a+4bの
対向面が互いに平行でかつ平坦であり、この平坦面とテ
ーパー面7aとのなす角度γ (第1図参〇     
        〇 照)はIR−T−≦γ≦/h+ Tであるが、第10図
或いは第11図に示すようにピストンボス部7aの対向
面が傾斜面である場合(第10図では7<ZR−≦αに
設定すればよい、また、第11図の場合には、テーパー
面7aに垂直であってかつピン穴6aの最先端18を通
る直g19とテーパー面7aとの交点20を設定し、こ
の交点20及びピストンボス部4bの最先端一12を結
ぶ直線21とテーパー面7aとのなす角度α′並びに、
交点20及び切欠き部5bの周端14を結ぶ直線22と
テーパー面7aとのなす角度β′の関係がβ′≦α′で
ある場合には401≦α′ β′≧α′の場合には40
@≦β′に設定すればよい。
また、ピン穴6a、 6bの両方に溶射皮膜8を形成す
る必要は必ずしもなく、例えば第10図及び第11図に
示すように、これらのうちの何れか一方のピン穴6aに
形成されたテーパー面7aにのみに溶射皮膜8を形成す
るようにし、他方のピン穴〇bには溶射皮aaを形成し
な(でもよい。
また、本発明は自動車(自動二輪車や四輪乗用車等)用
エンジンのピストン1に限らず、船外機やコンプレッサ
等の各種の内燃機関用ピストンにも適用可能であること
は言う迄もない。
e、 発明の効果 以上の如(、本発明は、ピストンピンが摺接するピスト
ンボス部のピン穴の周面に高硬度の溶射皮膜を形成する
ようにしたものであるから、この溶射皮膜の存在により
、ピン穴の周面が強化されピストンピンの撓みによる応
力や摺動による摩擦力を受けてもピン穴の周面の損耗を
防止することができる。従って、ピン穴を高精度で加工
する必要がなく、ピン穴の直径の寸法公差を大きくとる
ことができることとなるため、ピン穴へのピストンピン
の挿入作業を容易に行なうことが可能となり、ピストン
とコンロッドとの組付は作業性の向上を図ることが可能
となる。さらに、比較的間車な操作にて効果的で効率的
な薄膜を形成できるので、低コストにて本発明に係る内
燃機関用ピストンを得ることができ、コストパーフォー
マンス(費用対性能比率)が高いといった利点を有する
【図面の簡単な説明】
第1図〜第8図は本発明の一実施例を示すものであって
、第1図は内燃機関用ピストンのピストン本体の断面図
、第2図は同上の側面図、第3図はピン穴のテーパー面
に溶射皮膜を形成している状況を示す説明図、第4図は
ピン穴のテーパー面に形成された溶射皮膜を示す要部拡
大断面図、第5図は前記溶射皮膜の斜視図、第6図は溶
射角度ψと溶射皮膜の膜厚との関係を示すグラフ、第7
図は溶射ノズルから噴射される溶射材料の溶射角度を示
す説明図、第8図(A) はピストン本体とコンロッド
とピストンピンとの配置関係を示す分解斜視図、第8図
(8)はピストン本体に加わる応力の分布を示す斜視図
、第9図、第1θ図及び第11図は本発明の他の実施例
をそれぞれ示す第1図と同様の断面図、第12図及び第
13図は従来例を示すものであって、第12図は内燃機
関用ピストンの断面図、第13図は燃焼爆発時における
ピストンピンの撓み状態を示す断面図である。 l・・・内燃機関用ピストン、 2・・・ピストン本体、 2a・・・ヘッド部、2b・
・・スカート部、  4a、 4b・・・ピストンボス
部、5a、 5b・・・切欠き部、 6a、 6b・・
・ピン穴、?a、 7b・・・テーパー面、8・・・溶
射皮膜、9・・・ピストンピン、35・・・コンロッド
。 特許出願人  鈴木自動車工業株式会社(ほか2名) 第1図 第6図 第7図 第4図 第5図 第9図 第10図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ピストンボス部に形成されたピン穴内にピストンピンを
    嵌入し、このピストンピンにコンロッドを連結して成る
    内燃機関用ピストンにおいて、前記ピストンピンが摺接
    する前記ピン穴の周面に高硬度の溶射皮膜を形成したこ
    とを特徴とする内燃機関用ピストン。
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