JPH02239196A - 希薄磁性半導体薄膜の製造方法 - Google Patents
希薄磁性半導体薄膜の製造方法Info
- Publication number
- JPH02239196A JPH02239196A JP5620789A JP5620789A JPH02239196A JP H02239196 A JPH02239196 A JP H02239196A JP 5620789 A JP5620789 A JP 5620789A JP 5620789 A JP5620789 A JP 5620789A JP H02239196 A JPH02239196 A JP H02239196A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin film
- substrate
- temperature
- sapphire
- sample
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
- Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上利用分野)
本発明は希薄磁性半導体薄膜の製造方法、さらに詳細に
は室温で大きなファラデー効果を有する希薄磁性半導体
薄膜の製造方法において、薄膜表面が平坦で、かつ結晶
配向の揃った単結晶薄膜の製造方法に関するものである
。
は室温で大きなファラデー効果を有する希薄磁性半導体
薄膜の製造方法において、薄膜表面が平坦で、かつ結晶
配向の揃った単結晶薄膜の製造方法に関するものである
。
(従来の技術)
CdTeのCdの一部をMnで置き換えた化合物すなわ
ち組成式Cdl−xMnxTeのXが0くx<0.77
で表される閃亜鉛鉱型結晶構造の化合物は半導体的性質
と磁気的性質の両方の性質を持つことから希薄磁性半導
体と呼ばれている。
ち組成式Cdl−xMnxTeのXが0くx<0.77
で表される閃亜鉛鉱型結晶構造の化合物は半導体的性質
と磁気的性質の両方の性質を持つことから希薄磁性半導
体と呼ばれている。
Mnイオンの存在によりこの化合物のファラデー効果は
室温および可視光波長領域において従来のZnSe,Z
nTeなどのII−VI族化合物半導体のファラデー効
果よりも大きく、かつ光吸収係数が小さいため、アイソ
レータなどの可視光における磁気光学素子用材料として
注目されている.磁気光学素子の小型・軽量化、安定化
、高性能化などのためには導波路型が有効である。
室温および可視光波長領域において従来のZnSe,Z
nTeなどのII−VI族化合物半導体のファラデー効
果よりも大きく、かつ光吸収係数が小さいため、アイソ
レータなどの可視光における磁気光学素子用材料として
注目されている.磁気光学素子の小型・軽量化、安定化
、高性能化などのためには導波路型が有効である。
C d i − x M n x T eを用いた導波
路型の磁気光学素子を作製する場合には表面平坦性およ
び結晶性の優れた薄膜が必要である. (発明が解決する問題点) これまでにCd1−xMnxTei膜はガラス基板およ
びGaAs基板上への蒸着法、GaAs基板上へのホッ
トウォール法、G a. A. s基板上あるいはCd
Te基板上への分子線エビタキシー(MBE)法、Cd
Te基板上への原子層エビタキシー法およびサファイア
基板上へのクラスタイオンビーム(ICB)法により形
成された.これらの方法で形成された薄膜の中でガラス
基板上に形成された薄膜は多結晶であり、薄膜の表面粗
さが大きい欠点があった,GaAs基板およびCdTe
基板上に形成された薄膜は良結晶性の単結晶薄膜である
. しかし、GaAsの屈折率は3.6であり、Cd1−x
MnxTeの屈折率である2.8〜3.0よりも大きい
.このためC d 1. − x M n x T e
薄膜に光を導入すると、光は薄膜から基板へ漏洩し、薄
膜中を伝搬しない. CdTeの屈折率は2.8〜2.9であり、Cdエーχ
MnxTeの屈折率と同程度もしくは僅かに大きいので
光が基板へ漏洩する場合がある。
路型の磁気光学素子を作製する場合には表面平坦性およ
び結晶性の優れた薄膜が必要である. (発明が解決する問題点) これまでにCd1−xMnxTei膜はガラス基板およ
びGaAs基板上への蒸着法、GaAs基板上へのホッ
トウォール法、G a. A. s基板上あるいはCd
Te基板上への分子線エビタキシー(MBE)法、Cd
Te基板上への原子層エビタキシー法およびサファイア
基板上へのクラスタイオンビーム(ICB)法により形
成された.これらの方法で形成された薄膜の中でガラス
基板上に形成された薄膜は多結晶であり、薄膜の表面粗
さが大きい欠点があった,GaAs基板およびCdTe
基板上に形成された薄膜は良結晶性の単結晶薄膜である
. しかし、GaAsの屈折率は3.6であり、Cd1−x
MnxTeの屈折率である2.8〜3.0よりも大きい
.このためC d 1. − x M n x T e
薄膜に光を導入すると、光は薄膜から基板へ漏洩し、薄
膜中を伝搬しない. CdTeの屈折率は2.8〜2.9であり、Cdエーχ
MnxTeの屈折率と同程度もしくは僅かに大きいので
光が基板へ漏洩する場合がある。
またこの化合物は良結晶性の大型結晶が得られていない
欠点もあった。これらの理由からGaAsおよびCdT
eをC d i − x M n x T eの導波路
型磁気光学素子用の基板に用いることができない。
欠点もあった。これらの理由からGaAsおよびCdT
eをC d i − x M n x T eの導波路
型磁気光学素子用の基板に用いることができない。
サファイア基板の場合は屈折率がC d 1− x M
n xTeの屈折率よりも小さい1.8であるため光
の導波条件を満足する。これまでにサファイアC面の基
板上にICB法により単結晶が形成されていた.しかし
導波光の吸収損失および散乱損失に影響を及ぼす薄膜の
結晶性の程度と表面粗さについては明らかにされていな
かった. 本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、表面が平
坦であり、かつ結晶配向性が揃ったCdl−xMnxT
e単結晶薄膜をサファイア基板上に形成するための製造
方法を提供することにある。
n xTeの屈折率よりも小さい1.8であるため光
の導波条件を満足する。これまでにサファイアC面の基
板上にICB法により単結晶が形成されていた.しかし
導波光の吸収損失および散乱損失に影響を及ぼす薄膜の
結晶性の程度と表面粗さについては明らかにされていな
かった. 本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、表面が平
坦であり、かつ結晶配向性が揃ったCdl−xMnxT
e単結晶薄膜をサファイア基板上に形成するための製造
方法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段)
この目的を達成するために、本発明の第一は組成式Cd
x−xMnxTeのXが0.05≦x≦0.77からな
る閃亜鉛鉱型結晶構造を有する単結晶薄膜の製造方法に
おいて、薄膜形成の前にサファイアC面の基板を予め8
50℃以上の温度で加熱処理することを特徴とするもの
であり、第二の発明は前記の加熱処理した基板を180
℃から340℃に保ち、この基板上にCd,Mnおよび
Te、もしくはこれらの元素を含む化合物を、1XIO
−5Paよりも高真空度の中で蒸着することにより薄膜
を形成することを特徴とする.本発明をさらに詳しく説
明する。
x−xMnxTeのXが0.05≦x≦0.77からな
る閃亜鉛鉱型結晶構造を有する単結晶薄膜の製造方法に
おいて、薄膜形成の前にサファイアC面の基板を予め8
50℃以上の温度で加熱処理することを特徴とするもの
であり、第二の発明は前記の加熱処理した基板を180
℃から340℃に保ち、この基板上にCd,Mnおよび
Te、もしくはこれらの元素を含む化合物を、1XIO
−5Paよりも高真空度の中で蒸着することにより薄膜
を形成することを特徴とする.本発明をさらに詳しく説
明する。
本発明の第一の希薄磁性半導体薄膜の製造方法によれば
Cd1−xMnxTe薄膜のファラデー効果の大きさを
表すヴエルデ定数は、Mn量Xが0.05より少ないと
き、室温および480nm〜780nmの可視光波長領
域においてZnSeなどの11−VI族化合物半導体の
値である0.04deg/Oe−cmよりも小さい.こ
のためCdx−xMnxTe薄膜の磁気光学薄膜として
の優位性はない.一方、Xが0.77よりも大きいと薄
膜には閃亜鉛鉱型結晶の他にMnTeが混在し、単結晶
膜にならない.このなめ結晶配向性および結晶性の目安
であるX線ロッキング曲線の半値幅(FWHMと略記す
る)はガラス基板上に形成した薄膜の値と同程度の4゜
であり、結晶性が悪い.これらのことがらXとして0.
05≦x≦0.77が有効である. 基板にはサファイアのC面すなわち(0001)を用い
る. サファイアのC面とCdt−xMnxTeの(111)
の原子配列は互いに同じであり、サファイアの格子定数
(4.758人)は Cdx−x.MnxTeの原子間距離(4.506人〜
4.587人)に比較的近い.このためこの基板上に形
成したCd1−XMnxTe薄膜は単結晶である. またサファイアの屈折率はC d 1− X M n
x T e薄膜の屈折率より小さいので、屈折率に対す
る光の導波条件を満足する.基板には鏡面研磨したもの
を使用し、薄膜形成の前に加熱処理を行う.850℃よ
り低い温度で加熱処理した基板上に形成した薄膜の表面
には多数の円形の突起が見られ、表面粗さが大きい.基
板を850℃以上の温度で加熱処理すると、基板の歪が
除去されると共に表面の凹凸が減少するなど、表面状態
が改善される.このため、この基板上に形成した薄膜の
表面粗さおよびFWHMが850℃以下の温度で加熱処
理した基板上に形成した薄膜よりも減少し、結晶性が向
上する.この基板の加熱処理による効果は基板を真空中
、空気中、酸素中、窒素中、水素中あるいはアルゴン中
など各種の雰囲気中で加熱した場合に見られる.またこ
の効果は加熱処理時間が数分以上で効果が現われる.加
熱処理を行った基板はその後に洗浄過程を経ても上記の
効果が保たれる. 上記で述べた基板の加熱処理による効果は基本的には特
定の薄膜形成方法に限定されるものではなく、蒸着法、
MBE法、CVD法など各種の薄膜形成方法を用いても
850℃以上の温度で加熱処理した基板を用いれば上記
の効果がある.次に本発明の第二のCdl−xMnxT
e薄膜の形成について述べる. 本発明の第二の希薄磁性半導体薄膜の製造方法によれば
、蒸着前にサファイアC面の基板を850℃もしくはそ
れ以上の温度で加熱処理し、次に180℃から340℃
に保ったこの基板上にCd,MnおよびTe、もしくは
これらの元素を含む化合物をIX10−5Paよりも高
真空度の中で蒸着することにより閃亜鉛鉱型結晶構造の
Cdz=xMnxTe薄膜を形成する.加熱処理後の基
板上に薄膜を形成するときの基板温度が180℃よりも
低いとき、形成した薄膜が多結晶であるためFWHMは
約4゜となる。この値はガラス基板に形成した薄膜の値
と同程度であるため、サファイア基板を用いる利点がな
い.一方、基板温度が340℃より高くなると、薄膜の
表面粗さがされより低温の基板上に形成した薄膜の粗さ
より粗くなる欠点がある.さらに薄膜からのCdの再蒸
発が激しくなり、薄膜中のMn量Xが仕込のMn量より
大幅にずれてくる欠点もある.これらのことから基板温
度は180℃から340″Cの範囲が適している. 蒸着中の真空度が1×10’−5Paより低真空度で形
成した薄膜のFWHMは約4゜であり、結晶配向性が悪
い.それよりも高真空度で形成した薄膜のFWHMは4
゜よりも小さく、薄膜は単結晶となる.このことから蒸
着中の真空度は、1×10−5Paより高真空であり、
かつより高いことが望ましい. 以上で述べた蒸着法に用いる原料には、Cdl−xMn
xTe薄膜が前記MnJiの組成からなるように形成可
能であるものであれば、Cd、MnおよびTeの元素も
しくはこれらの3元素とCdTe,MnTeおよびC
d 1− x M n x T e等の化合物との各種
の組み合わせを利用できる.(実施例) 予め真空度1×10−5Paに排気した真空蒸着装置に
おいて、まず表面粗さを20人以下に鏡面研磨したサフ
ァイアC面の基板を600℃〜1000℃で加熱処理し
、次に室温から360℃の間の温度に設定したこの基板
へCdTeとMnTeを同時に蒸着することにより、厚
さが4000人のCdi−xMnxTe薄膜を形成した
.蒸着中のMn量はCdTeとMnTeの蒸発源それぞ
れに設置した膜厚モニターからのフィードバックにより
各原料の蒸着速度を調節することにより変化させた.蒸
着中の真空度は排気装置のゲートバルブの開閉により調
節した.この方法で製造した薄膜の組成はX線マイクロ
分析により決定した. 上記の方法で得られた薄膜のMn量、製造条件、ヴエル
デ定数、X線ロッキング曲線の半値幅(FWHM)およ
び表面粗さを第1表に示す.試料No. 2、3、6お
よび試料No−15は基板の加熱処理温度が1000℃
、基板温度が280℃、真空度が5X10−’Paの条
件でMn量Xを0.05〜0.7の範囲で変えて形成し
た薄膜の本発明の実施例であり、試料No.1およびN
o.16はXがそれぞれゼロおよび0.8の薄膜の比較
例である.試料No. 2、3、6およびNo.15の
Xが0.05〜0.7の範囲からなる薄膜のヴエルデ定
数はZnSeなどのn−■族化合物半導体の値である0
.04deg/○e−cmと同等以上であり、FWHM
はガラス基板に形成した薄膜の値である4゜よりも小さ
く、また表面粗さも極めて小さい。
Cd1−xMnxTe薄膜のファラデー効果の大きさを
表すヴエルデ定数は、Mn量Xが0.05より少ないと
き、室温および480nm〜780nmの可視光波長領
域においてZnSeなどの11−VI族化合物半導体の
値である0.04deg/Oe−cmよりも小さい.こ
のためCdx−xMnxTe薄膜の磁気光学薄膜として
の優位性はない.一方、Xが0.77よりも大きいと薄
膜には閃亜鉛鉱型結晶の他にMnTeが混在し、単結晶
膜にならない.このなめ結晶配向性および結晶性の目安
であるX線ロッキング曲線の半値幅(FWHMと略記す
る)はガラス基板上に形成した薄膜の値と同程度の4゜
であり、結晶性が悪い.これらのことがらXとして0.
05≦x≦0.77が有効である. 基板にはサファイアのC面すなわち(0001)を用い
る. サファイアのC面とCdt−xMnxTeの(111)
の原子配列は互いに同じであり、サファイアの格子定数
(4.758人)は Cdx−x.MnxTeの原子間距離(4.506人〜
4.587人)に比較的近い.このためこの基板上に形
成したCd1−XMnxTe薄膜は単結晶である. またサファイアの屈折率はC d 1− X M n
x T e薄膜の屈折率より小さいので、屈折率に対す
る光の導波条件を満足する.基板には鏡面研磨したもの
を使用し、薄膜形成の前に加熱処理を行う.850℃よ
り低い温度で加熱処理した基板上に形成した薄膜の表面
には多数の円形の突起が見られ、表面粗さが大きい.基
板を850℃以上の温度で加熱処理すると、基板の歪が
除去されると共に表面の凹凸が減少するなど、表面状態
が改善される.このため、この基板上に形成した薄膜の
表面粗さおよびFWHMが850℃以下の温度で加熱処
理した基板上に形成した薄膜よりも減少し、結晶性が向
上する.この基板の加熱処理による効果は基板を真空中
、空気中、酸素中、窒素中、水素中あるいはアルゴン中
など各種の雰囲気中で加熱した場合に見られる.またこ
の効果は加熱処理時間が数分以上で効果が現われる.加
熱処理を行った基板はその後に洗浄過程を経ても上記の
効果が保たれる. 上記で述べた基板の加熱処理による効果は基本的には特
定の薄膜形成方法に限定されるものではなく、蒸着法、
MBE法、CVD法など各種の薄膜形成方法を用いても
850℃以上の温度で加熱処理した基板を用いれば上記
の効果がある.次に本発明の第二のCdl−xMnxT
e薄膜の形成について述べる. 本発明の第二の希薄磁性半導体薄膜の製造方法によれば
、蒸着前にサファイアC面の基板を850℃もしくはそ
れ以上の温度で加熱処理し、次に180℃から340℃
に保ったこの基板上にCd,MnおよびTe、もしくは
これらの元素を含む化合物をIX10−5Paよりも高
真空度の中で蒸着することにより閃亜鉛鉱型結晶構造の
Cdz=xMnxTe薄膜を形成する.加熱処理後の基
板上に薄膜を形成するときの基板温度が180℃よりも
低いとき、形成した薄膜が多結晶であるためFWHMは
約4゜となる。この値はガラス基板に形成した薄膜の値
と同程度であるため、サファイア基板を用いる利点がな
い.一方、基板温度が340℃より高くなると、薄膜の
表面粗さがされより低温の基板上に形成した薄膜の粗さ
より粗くなる欠点がある.さらに薄膜からのCdの再蒸
発が激しくなり、薄膜中のMn量Xが仕込のMn量より
大幅にずれてくる欠点もある.これらのことから基板温
度は180℃から340″Cの範囲が適している. 蒸着中の真空度が1×10’−5Paより低真空度で形
成した薄膜のFWHMは約4゜であり、結晶配向性が悪
い.それよりも高真空度で形成した薄膜のFWHMは4
゜よりも小さく、薄膜は単結晶となる.このことから蒸
着中の真空度は、1×10−5Paより高真空であり、
かつより高いことが望ましい. 以上で述べた蒸着法に用いる原料には、Cdl−xMn
xTe薄膜が前記MnJiの組成からなるように形成可
能であるものであれば、Cd、MnおよびTeの元素も
しくはこれらの3元素とCdTe,MnTeおよびC
d 1− x M n x T e等の化合物との各種
の組み合わせを利用できる.(実施例) 予め真空度1×10−5Paに排気した真空蒸着装置に
おいて、まず表面粗さを20人以下に鏡面研磨したサフ
ァイアC面の基板を600℃〜1000℃で加熱処理し
、次に室温から360℃の間の温度に設定したこの基板
へCdTeとMnTeを同時に蒸着することにより、厚
さが4000人のCdi−xMnxTe薄膜を形成した
.蒸着中のMn量はCdTeとMnTeの蒸発源それぞ
れに設置した膜厚モニターからのフィードバックにより
各原料の蒸着速度を調節することにより変化させた.蒸
着中の真空度は排気装置のゲートバルブの開閉により調
節した.この方法で製造した薄膜の組成はX線マイクロ
分析により決定した. 上記の方法で得られた薄膜のMn量、製造条件、ヴエル
デ定数、X線ロッキング曲線の半値幅(FWHM)およ
び表面粗さを第1表に示す.試料No. 2、3、6お
よび試料No−15は基板の加熱処理温度が1000℃
、基板温度が280℃、真空度が5X10−’Paの条
件でMn量Xを0.05〜0.7の範囲で変えて形成し
た薄膜の本発明の実施例であり、試料No.1およびN
o.16はXがそれぞれゼロおよび0.8の薄膜の比較
例である.試料No. 2、3、6およびNo.15の
Xが0.05〜0.7の範囲からなる薄膜のヴエルデ定
数はZnSeなどのn−■族化合物半導体の値である0
.04deg/○e−cmと同等以上であり、FWHM
はガラス基板に形成した薄膜の値である4゜よりも小さ
く、また表面粗さも極めて小さい。
さらに反射電子線回折によるとこれらの薄膜は単結晶で
あることが確認された.試料No. 1のXがゼロの薄
膜のヴエルデ定数は0.O15deg/○e−cmであ
り, II−VI族化合物半導体の値よりも小さい.一
方、試料NO。16のXが0.8の薄膜はヴエルデ定数
が0.6deg/○e−cmであり、ILVI族化合物
半導体の値に比較してかなり大きい.しかし薄膜は多結
晶であり、表面粗さが大きい。
あることが確認された.試料No. 1のXがゼロの薄
膜のヴエルデ定数は0.O15deg/○e−cmであ
り, II−VI族化合物半導体の値よりも小さい.一
方、試料NO。16のXが0.8の薄膜はヴエルデ定数
が0.6deg/○e−cmであり、ILVI族化合物
半導体の値に比較してかなり大きい.しかし薄膜は多結
晶であり、表面粗さが大きい。
これはこの薄膜に閃亜鉛鉱型結晶相のほかにMnTe相
が混在しているためである。Xが0.8の薄膜において
異相が混在する本結果は、バルク結晶の閃亜鉛鉱型結晶
単相となるXの範囲が0.77までであることと一致す
る.これらのことから組成式C d 1−xM nxT
eのXは0.05≦x≦0.77が有効であることを
確認した. 試料No.5および試料No. 6の薄膜はXが0.4
、基板温度が280℃および真空度が5X10−6Pa
の条件のもとで、蒸着前の基板の加熱処理温度をそれぞ
れ850℃および1000℃にして形成した薄膜の実施
例であり、試料No. 4は基板の加熱処理温度を60
0℃にして形成した薄膜の比較例である.比較例の60
0℃で加熱処理した基板に形成した薄膜は単結晶性であ
るが、表面粗さが極めて大きい。試料No.5および試
料NO.6の、850℃および1000℃で加熱処理し
た基板に形成した薄膜の表面粗さおよびFWHMは共に
850℃よりも低温で加熱処理した基板に形成した薄膜
の値よりも小さくなる。
が混在しているためである。Xが0.8の薄膜において
異相が混在する本結果は、バルク結晶の閃亜鉛鉱型結晶
単相となるXの範囲が0.77までであることと一致す
る.これらのことから組成式C d 1−xM nxT
eのXは0.05≦x≦0.77が有効であることを
確認した. 試料No.5および試料No. 6の薄膜はXが0.4
、基板温度が280℃および真空度が5X10−6Pa
の条件のもとで、蒸着前の基板の加熱処理温度をそれぞ
れ850℃および1000℃にして形成した薄膜の実施
例であり、試料No. 4は基板の加熱処理温度を60
0℃にして形成した薄膜の比較例である.比較例の60
0℃で加熱処理した基板に形成した薄膜は単結晶性であ
るが、表面粗さが極めて大きい。試料No.5および試
料NO.6の、850℃および1000℃で加熱処理し
た基板に形成した薄膜の表面粗さおよびFWHMは共に
850℃よりも低温で加熱処理した基板に形成した薄膜
の値よりも小さくなる。
このように基板の加熱処理温度が850”Cより高いと
きにCd 1−xMnxTe薄膜の表面粗さが小さくな
り、結晶性が向上する効果がある。
きにCd 1−xMnxTe薄膜の表面粗さが小さくな
り、結晶性が向上する効果がある。
試料NO.6および試料No. 8〜11は基板の加熱
処理温度が1000℃、真空度が5X10−’Paの条
件のもとで、180℃〜340℃の範囲の異なる温度に
設定した基板上に形成した薄膜の実施例であり、試料N
O.7と試料No. 1 2はそれぞれ室温および35
0℃の基板上に形成した薄膜の比較例である. 実施例の試料NO.6および試料No. 8〜11の1
80℃〜340℃の基板上に形成した薄膜のFWHMは
ガラス基板上に形成した薄膜の値である4゜よりも小さ
く、また表面粗さも60人以下と極めて小さい.試料N
o.11の実施例では、薄膜を形成する際の仕込Mn量
は0,4であるが、Cdが薄膜から再蒸発するため薄膜
のXは仕込Mn量よりも僅かに多い.この実施例よりも
高い温度の360℃に設定した基板上に形成した試料N
o.12の比較例では、薄膜からのCdの再蒸発が激し
いため、薄膜のx(0.55)が仕込Mn量である0.
4よりも著しく大きい.またこの薄膜の表面粗さは36
0℃より低い温度の基板上に形成した薄膜の粗さよりも
極めて大きい。一方、室温の基板上に形成した試料no
.7の比較例の場合は、FWHMがガラス基板上に形成
した薄膜の値と同程度である.これらのことから、蒸着
により、加熱処理した基板上へ、表面が平坦でかつ結晶
配同性の揃ったCdx−xMnxTe単結晶薄膜を形成
するための基板温度は180℃から340℃が適してい
る. 試料No. 6および試料No−13はXが0.4、基
板の加熱処理温度が1000℃、基板温度が2 8 0
℃の条件のもとで、真空度がそれぞれ5×10””6
PaおよびIOXIO−’Paの中で形成した薄膜の実
施例であり、試料No. 1. 4は20×10”−6
Paの中で形成した薄膜の比較例である。
処理温度が1000℃、真空度が5X10−’Paの条
件のもとで、180℃〜340℃の範囲の異なる温度に
設定した基板上に形成した薄膜の実施例であり、試料N
O.7と試料No. 1 2はそれぞれ室温および35
0℃の基板上に形成した薄膜の比較例である. 実施例の試料NO.6および試料No. 8〜11の1
80℃〜340℃の基板上に形成した薄膜のFWHMは
ガラス基板上に形成した薄膜の値である4゜よりも小さ
く、また表面粗さも60人以下と極めて小さい.試料N
o.11の実施例では、薄膜を形成する際の仕込Mn量
は0,4であるが、Cdが薄膜から再蒸発するため薄膜
のXは仕込Mn量よりも僅かに多い.この実施例よりも
高い温度の360℃に設定した基板上に形成した試料N
o.12の比較例では、薄膜からのCdの再蒸発が激し
いため、薄膜のx(0.55)が仕込Mn量である0.
4よりも著しく大きい.またこの薄膜の表面粗さは36
0℃より低い温度の基板上に形成した薄膜の粗さよりも
極めて大きい。一方、室温の基板上に形成した試料no
.7の比較例の場合は、FWHMがガラス基板上に形成
した薄膜の値と同程度である.これらのことから、蒸着
により、加熱処理した基板上へ、表面が平坦でかつ結晶
配同性の揃ったCdx−xMnxTe単結晶薄膜を形成
するための基板温度は180℃から340℃が適してい
る. 試料No. 6および試料No−13はXが0.4、基
板の加熱処理温度が1000℃、基板温度が2 8 0
℃の条件のもとで、真空度がそれぞれ5×10””6
PaおよびIOXIO−’Paの中で形成した薄膜の実
施例であり、試料No. 1. 4は20×10”−6
Paの中で形成した薄膜の比較例である。
これらの薄膜の中で試料No−6および試料No.13
の(5〜10)XIO−6Paの真空中で形成した薄膜
のFWHMはガラス基板上に形成した薄膜の値よりも小
さい.これよりも真空度の悪い2×10−5Paの中で
形成した試料No.14の比較例では、薄膜が多結晶で
あるため、FWHMはガラス基板上に形成した薄膜の値
と同程度である。このためサファイア基板を用いる利点
がない.これらのことから蒸着中の真空度は1×10−
5Paよりも高真空である必要がある。
の(5〜10)XIO−6Paの真空中で形成した薄膜
のFWHMはガラス基板上に形成した薄膜の値よりも小
さい.これよりも真空度の悪い2×10−5Paの中で
形成した試料No.14の比較例では、薄膜が多結晶で
あるため、FWHMはガラス基板上に形成した薄膜の値
と同程度である。このためサファイア基板を用いる利点
がない.これらのことから蒸着中の真空度は1×10−
5Paよりも高真空である必要がある。
以上の実施例および比較例から、組成式C d 1 −
XM n xT eのXが0.05≦x≦0.77から
なる閃亜鉛鉱型結晶構造の薄膜形成において、サファイ
アC面の基板を予め850℃以上の温度で加熱処理し、
次に180℃から340℃に保ったこの基板上に、Cd
,MnおよびTe、あるいはこれらの元素を含む化合物
を1×10−5Paよりも高真空度の中で蒸着すること
により、表面が平坦で結晶配向性の優れた単結晶薄膜が
得られることを確認した. (以下余白) 第1表 (発明の効果) 以上説明したように、本発明による半磁性半導体薄膜の
製造方法によれば、平坦でカリ結晶配向性の揃ったCd
1−xMnxTe単結晶薄膜をサファイア基板上に製造
できるため、導波路型磁気光学素子用材料として応用で
きる利点がある。
XM n xT eのXが0.05≦x≦0.77から
なる閃亜鉛鉱型結晶構造の薄膜形成において、サファイ
アC面の基板を予め850℃以上の温度で加熱処理し、
次に180℃から340℃に保ったこの基板上に、Cd
,MnおよびTe、あるいはこれらの元素を含む化合物
を1×10−5Paよりも高真空度の中で蒸着すること
により、表面が平坦で結晶配向性の優れた単結晶薄膜が
得られることを確認した. (以下余白) 第1表 (発明の効果) 以上説明したように、本発明による半磁性半導体薄膜の
製造方法によれば、平坦でカリ結晶配向性の揃ったCd
1−xMnxTe単結晶薄膜をサファイア基板上に製造
できるため、導波路型磁気光学素子用材料として応用で
きる利点がある。
Claims (2)
- (1)サファイアC面の基板上に組成式Cd_1_−_
xMn_xTeのxが0.05≦x≦0.77からなる
閃亜鉛鉱型結晶構造の単結晶薄膜の製造方法において、
薄膜形成の前に基板を850℃以上の温度で加熱処理を
行うことを特徴とする希薄磁性半導体薄膜の製造方法。 - (2)サファイアC面の基板上に組成式Cd_1_−_
xMn_xTeのxが0.05≦x≦0.77からなる
閃亜鉛鉱型結晶構造の単結晶薄膜の製造方法において、
薄膜形成の前に基板を850℃以上の温度で加熱処理を
行ったのち、上記の加熱処理した基板を180℃から3
40℃の範囲に保ち、該基板上へCd、MnおよびTe
、もしくはこれらの元素を含む化合物を、1×10^−
^5Paより高真空度の中で蒸着することにより形成す
ることを希薄磁性半導体薄膜の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5620789A JP2721869B2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 希薄磁性半導体薄膜の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5620789A JP2721869B2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 希薄磁性半導体薄膜の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02239196A true JPH02239196A (ja) | 1990-09-21 |
| JP2721869B2 JP2721869B2 (ja) | 1998-03-04 |
Family
ID=13020665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5620789A Expired - Fee Related JP2721869B2 (ja) | 1989-03-10 | 1989-03-10 | 希薄磁性半導体薄膜の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2721869B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002255694A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-11 | Kyocera Corp | 半導体用基板とその製造方法 |
| CN114040898A (zh) * | 2019-05-17 | 2022-02-11 | 康宁公司 | 具有铜膜的玻璃片及其制作方法 |
-
1989
- 1989-03-10 JP JP5620789A patent/JP2721869B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002255694A (ja) * | 2001-02-26 | 2002-09-11 | Kyocera Corp | 半導体用基板とその製造方法 |
| CN114040898A (zh) * | 2019-05-17 | 2022-02-11 | 康宁公司 | 具有铜膜的玻璃片及其制作方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2721869B2 (ja) | 1998-03-04 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Ghandhi et al. | Highly oriented zinc oxide films grown by the oxidation of diethylzinc | |
| KR970006723B1 (ko) | 입자 크기가 큰 다결정 규소 박막의 제조방법 | |
| JPH02239196A (ja) | 希薄磁性半導体薄膜の製造方法 | |
| JPS60213058A (ja) | シリサイド膜を有する構造体およびその製造方法 | |
| Oishi et al. | Growth and characterization of CuGaS2 thin films on (100) Si by vacuum deposition with three sources | |
| CN117026159B (zh) | 一种提高氧化镓薄膜霍尔迁移率的方法 | |
| JP2756501B2 (ja) | 希薄磁性半導体薄膜 | |
| JPH04180617A (ja) | 大結晶粒径の多結晶シリコンを製造する方法およびそれを使用した薄膜半導体 | |
| JP7477407B2 (ja) | 酸化ガリウム系半導体の製造方法 | |
| JPS63239937A (ja) | 半導体多結晶膜の形成方法 | |
| JPS6012775B2 (ja) | 異質基板上への単結晶半導体層形成方法 | |
| JPS62132312A (ja) | 半導体薄膜の製造方法 | |
| JPH01149483A (ja) | 太陽電池 | |
| JPH04267324A (ja) | 半導体薄膜基板の製造方法 | |
| JPH0354454B2 (ja) | ||
| KR19980068689A (ko) | 다결성 규소박막의 제조방법 | |
| Majni et al. | Substrate effects in Si-Al solid phase epitaxial growth | |
| JPS5982744A (ja) | Sos基板の製造法 | |
| JPS63239936A (ja) | 多結晶薄膜半導体の形成方法 | |
| JPH0519518B2 (ja) | ||
| JP2737152B2 (ja) | Soi形成方法 | |
| Lee et al. | The Growth of Optical Quality LiNbo3 Thin Films On Sapphire and LiTao3 Substrates Using Solid-Source Mocvd | |
| Ishiwara et al. | Epitaxial growth of fluoride films on silicon substrates | |
| JPS5860697A (ja) | シリコン単結晶膜形成法 | |
| JPH04232251A (ja) | ランタンアルミネート薄膜の形成方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |