JPH02247345A - 改良されたチタン‐アルミ合金 - Google Patents

改良されたチタン‐アルミ合金

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JPH02247345A
JPH02247345A JP2008547A JP854790A JPH02247345A JP H02247345 A JPH02247345 A JP H02247345A JP 2008547 A JP2008547 A JP 2008547A JP 854790 A JP854790 A JP 854790A JP H02247345 A JPH02247345 A JP H02247345A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 本発明はチタン基合金に係り、より詳細には、高温で高
い強度を有するチタン−アルミ合金に係る。本発明の合
金は、エンジニアリング材料として有用であるくらい充
分な室温延性と破壊靭性も合わせもっている。
アルミニウム原子1個に対してチタン原子3個を含有す
るアルミ化チタン化合物は、鉄もしくはニッケルを基と
する超合金または通常のチタン合金と比べて密度が低く
て強度が高いため技術的に極めて重要である。チタン合
金業界ではこの化合物をT ia A 1と表示してお
り、本明細書中でも以後三チタン−アルミニウムとよぶ
ことにする。
−般に、三チタン−アルミニウム合金はいくつかの機械
的性質のためにその有用性が限られている。いくつかの
限定的な性質とは、室温での延性が低いこと、破壊に対
する耐性が極めて低いこと、そして1200°Fを越え
る温度では冶金学的安定性がないことである。したがっ
て、三チタン−アルミニウム合金を鉄やニッケルを基と
する超合金の代わりに使用するには、三チタン−アルミ
ニウム合金の室温延性、破壊靭性および1200゜F以
上での冶金学的安定性を改良しなければならない。
ガスタービンのさまざまな部品で作動温度はいろいろで
あるため、この種のエンジンで使われる合金の高温強度
と安定性に対する要求はますます増大している。たとえ
ば、タービンセクション内の部品は1600゜Fまでの
温度で作動させる必要があることがあるが、コンプレッ
サー内の部品は1400゜Fで作動させることができ、
またケーシングやフローオーグメンタ−(流れ増大器)
などのような部品では作動温度がさらに低い。現在知ら
れている三チタン−アルミニウム合金は、低めの応力が
かかる固定部品用途において約1100″Fまでの温度
で作動することができる工学材料としてa用であるため
に必要となる機械的性質を組合せて示す。したがって、
アルミ化工チタン合金の高温強度と安定性を改良するこ
とによって、これらの合金をガスタービンのさらに多く
の部品に使用することができる。
チタン合金のミクロ組織と組成の変化によるそれらの合
金の変化の様子とは当業界でよく知られている。チタン
合金にアルミニウムを添加するとチタン合金の結晶形態
が変化する。アルミニウムの割合が少ないとアルミニウ
ムはチタンに溶けて固溶体を形成し、その結晶形態は純
粋なチタンの結晶形を保つ。すなわち、最密六方晶系α
相である。アルミニウムの割合が高くなって約25〜3
5%となると、α−2といわれる秩序化された六方晶系
の結晶形を有する金属間化合物である三チタン−アルミ
ニウムを形成する。本発明の三チタン−アルミニウム合
金は従来技術の三チタン−アルミニウム合金と比べて改
良されているのでこの応用分野で重要な材料である。さ
らに、本発明のチタン−アルミ合金は従来技術の三チタ
ン−アルミニウム合金の結晶形と異なる結晶形をもって
いる。
純粋なチタンの場合α相はおよそ1615°Fで体心立
方品系β相に変態する。低温のα相が高温のβ相に変態
するこの温度は変態温度といわれている。α安定化剤と
して知られているある種の元素はα相を安定化し、その
ためそのような合金の変態温度は1615゜Fより高く
なる。ニオブなどのような他の元素は二相のα+β領域
を安定化する。チタン合金の場合、α相からβ相への変
態は単一の温度で起こるのではなく、α相とβ相が両方
とも安定なある範囲の温度で起こる。その結果、アルミ
化チタン合金では、β相安定化剤を添加すると、アルミ
ニウムの含有率に応じてα相またはα−2相と混合され
たβ相の二重相構造の形成を助長することができる。
ニオブおよびモリブデンやバナジウムなどのような他の
β相安定化剤を限られた量で添加すると三チタン−アル
ミニウム合金の室温延性とクリープ強度が改善されるこ
とが示されているが、そのような改善に付随して高温強
度の損失が伴う。アルミ化チタンに関する研究の多くは
ガスタービン向けの用途をねらったものである。ガスタ
ービン用のアルミ化チタンで望ましい性質の組合せは、
室温と高温での高強度および延性、高弾性率、クリ−プ
強度、および鍛造性である。したがって、ガスタービン
に使用する材料ではたくさんの性質のバランスが必要と
される。しかし、従来技術の三チタン−アルミニウム合
金を使用する場合、強度と延性の間の望ましくない折衷
案が必要とされる。
破壊靭性は亀裂の拡大に対する抵抗性の目安であり、イ
ンチの平方根Xksiの単位で測定され、ときにk s
 i J i nと省略することもある。従来技術の三
チタン−アルミニウム合金の破壊靭性は10〜20ks
 ixインチの平方根の範囲内である。
この従来技術の三チタン−アルミニウム合金の破壊靭性
は、現在ガスタービンの回転部材に使用されている超合
金の破壊靭性である50〜60ksixJinよりずっ
と低い。したがって、三チタン−アルミニウム合金の破
壊靭性を大幅に増大させることができれば極めて望まし
く、ガスタービン中の回転部材の要求条件に合致するで
あろう。
ウィンター(Vlnter)の米国特許第3,411゜
901号には、原子%で26.6%のアルミニウム、9
%のニオブ、0.8%のケイ素、残部がチタンという組
成に近いアルミ化チタン合金が延性と強度の最適の組合
せを有することが示されている。また、ウィンター(W
inter)は、アルミとニオブの含有率をこの最適な
組成より増大すると硬さと強さが低下するのが見出され
るとも教示している。本明細書中では時として、たとえ
ば上記の合金をTi−26,6AI−9Nb−0,8S
Lとして示すように合金を省略して記載している。
本明細書中で示す合金の組成はすべて原子%で表わす。
ブラックバーン(Blackburn)らの米国特許第
4゜292.077号には、25〜27%のアルミニウ
ムと12〜16%のニオブを含有する三チタン−アルミ
ニウム合金である種の機械的性質が最適化されることカ
(示されている。また、ニオブの含有率を16%より高
くすることは、このレベルを越えてもクリープ強度に改
善はほとんど見られないため望ましくないことも、ブラ
ックバーン(Blackburn)によって示されてい
る。アルミ化工チタン合金中のニオブを増大させると密
度が増加してしまうので、ニオブを16%より多くする
とクリープ強度/密度の比が悪くなる。破壊靭性要件の
低いガスタービン部材の製造に有効であると思われ、産
業界で認識されている三チタン−アルミニウム合金は、
ブラックバーン(Blackburn)らの合金から誘
導され、Ti−24Al−11Nbの組成を有する。
ブラックバーン(Blackburn)らの米国特許第
4゜716.020号は、上記特許節4,292,07
7号の改良であり、同様な合金ではあるが0゜5〜4%
のモリブデンが添加され、ニオブの添加量が多少低めで
7〜15.5%である合金を開示している。ニオブの一
部の代わりに、0,5〜3゜5%のバナジウムを添加す
ることができる。この組成のもので産業界で認識されて
いる参照合金はTiTi−25AI−1ONb−3V−
Iである。
米国特許第4,716,020号が教示しているのは、
モリブデンが、米国特許第4,292,077号の基本
的なTi−Nb−A1合金の高温強度とクリープ強度と
を改善するのに特にユニークな添加元素であるというこ
とである。しかし、Ti−AI−Nb−V−Mo合金の
強度は増大したが、それに付随して、室温での破壊に対
する合金の抵抗性がTi−24AI−11Nb合金と比
べて望ましくない程に低下してしまうのである。
ウィンター(Winter)もブラックバーン(Bla
ckburn)らも、16原子%までの限られた量でニ
オブを添加するとアルミ合金の性質が最適化されるとい
うことを見出した。その後、ブラックバーン(Blac
kburn)らは、上記米国特許第4,716゜020
号においてTi−Al−Nb合金の高温強度およびクリ
ープ破壊特性を改善した。ただし、ニオブの含有率をか
えたのではなく、モリブデンを添加したのである。
ウィンター(Winter)およびブラックバーン(B
lackburn)らの発見とは逆に、本発明者らは、
ニオブの含゛a率を16原子%よりかなり高くすること
によって、アルミ化チタン合金の高温強度と破壊靭性が
これらの従来技術の合金の程度を上回って改良されるこ
とを発見した。
本発明の合金は三チタン−アルミニウム合金に典型的な
チタン含有率とアルミニウム含有率を有している。一方
、三チタン−アルミニウム合金はその通常の低温相構造
としてα−2結晶形をもっていることが知られている。
本発明の合金は、また、β相を安定化させるニオブの含
有率が、ウィング(willi(3r)の合金やブラッ
クバーン(Blackburn)らの合金に比べてかな
り大きくなっている。ニオブはβ相安定化剤であるから
、三チタン−アルミニウム合金中にニオブが存在すると
三チタン−アルミニウム合金の低温α−2相中にいくら
かのβ相が維持されることが予想されよう。たとえば、
ブラックバーン(Blackburn)らのニオブを含
有する三チタン−アルミニウム合金中の好ましいミクロ
組織は、β相の円盤と混合した針状のα−2相によって
特徴付けられるウィドマンステッテン(Wldsans
tatten)組織である。驚いたことには、本発明の
合金でニオブが実質的に16原子%を越えても、α−2
相の量が低下してβ相の量が増加することはなかった。
その代わりに本発明の合金では、三チタン−アルミニウ
ム合金中に存在することが知られている六方晶系α−2
結晶形または体心立方β結晶形ではなく、秩序化された
斜方晶系の結晶形を有する新しいミクロ組織が発見され
た。本発明の合金中にはβ相、秩序化されたβ相または
α−2相が存在してもよいが、本発明の合金における特
性の改良の主要な原因は斜方品系相の存在であると考え
られる。秩序化された斜方晶系相は金属間化合物T I
 2 A I N bを形成すると思われる。
したがって、本発明のひとつの目的は、容積分率でその
ミクロ組織の少なくとも25%を構成する実質的な部分
が斜方晶系の結晶形であるアルミ化チタン合金を提供す
ることである。
また、本発明のもうひとつ別の目的は、16原子%より
かなり高いニオブが添加されており、かつ1500゜F
までの高温で卓越した引張強さをもち、一方有用な工学
材料を形成することができる程充分な室温での延性およ
び良好な破壊靭性は保持しているようなアルミ化チタン
合金を提供することである。
発明の概要 以上の目的およびその他の目的は、約18〜30原子%
のアルミニウムと約18〜34原子%のニオブを含をし
残部が本質的にチタンからなるチタン基合金を提供する
ことによって達成される。
「残部が本質的にチタンからなる」という用語の意味は
、チタンが、含有率においてその合金中に存在する他の
いかなる元素より大きい主要な元素であり、上記の原子
%の残りの原子%を占めるということである。しかし、
本発明の合金の強度、延性および破壊靭性を達成する上
で障害とならない他の元素が不純物として、すなわち障
害とならない程度で存在していてもよい。不純物量とし
て、酸素、炭素および窒素は各々0. 6原子%未満で
あるべきであり、タングステンは1.5原子%未満であ
るべきである。
約18〜30%のアルミニウムと約18〜34%のニオ
ブを含aし残部が本質的にチタンからなる本発明の合金
は、少なくとも1500゜Fまでの温度での高い降伏強
さと良好な破壊靭性とをもっている。本明細書中で使用
する「高い降伏強さ」という用語は、この合金が従来技
術の三チタン−アルミニウム合金の降伏強さと少なくと
も同じくらい高い降伏強さをもっているという意味であ
る。
もっとも、従来技術の三チタン−アルミニウム合金の高
い降伏強さは約1110°Fまでの温度で達成されるの
みである。本明細書中で「良好な破壊靭性」という用語
は、本発明の合金が従来技術の三チタン−アルミニウム
合金のもつ10〜20ksi×インチの平方根という破
壊靭性に少なくとも匹敵する破壊靭性を有するという意
味である。
本発明のさらに好ましい合金は、約18〜25゜5%の
アルミニウムと約20〜34%のニオブを含有し残部が
本質的にチタンからなり、少なくとも1500°Fまで
の温度での高い降伏強さと卓越した破壊靭性とを有する
。本明細書中で使用する「卓越した破壊靭性」という用
語は、本発明の合金が従来技術の三チタン−アルミニウ
ム合金のもつ10〜20ksixインチの平方根という
破壊靭性と少なくとも同じくらい高く、さらにはそれよ
り高い破壊靭性を有するということを意味する。
本発明の別の好ましい合金は、約23〜30%のアルミ
ニウムと約18〜28%のニオブを含有し残部が本質的
にチタンがらなり、少なくとも工500°Fまでの温度
での卓越した降伏強さと良好な破壊靭性とを有する。本
明細書中で使用する「卓越した降伏強さ」という用語は
、本発明の合金が従来技術の三チタン−アルミニウム合
金の降伏強さと少なくとも同じくらい高く、・さらには
それより高い降伏強さを有するということを意味する。
本発明のさらに別の好ましい合金は、約21〜26%の
アルミニウムと約19.5〜28%のニオブを含有し残
部が本質的にチタンからなり、破壊靭性と少なくとも1
500゜Fまでの温度でのAい降伏強さとの卓越した組
合せを有する。本明細書中で使用する「破壊靭性と高い
降伏強さの卓越した組合せ」という用語は、本発明の合
金が従来技術の三チタン−アルミニウム合金と少なくと
も同じくらい高く、さらにはそれより高い破壊靭性と降
伏強さの組合せを有するという意味である。
本発明者は、驚くべきことに、本発明のチタン−アルミ
合金中のニオブ含有率を約18〜34%にすると高温強
度が高まることを発見した。この強度の増大は室温での
延性を損うことがなく、さらにニオブを含有する従来技
術の三チタン−アルミニウム合金よりも破壊靭性が増大
する。本発明の合金では、降伏強さと密度との比が、ニ
オブを含有する従来技術の三チタン−アルミニウム合金
と比べて約50%以上も大きく増大している。
以下の説明は、添付の図面を参照するとより明瞭に理解
できるであろう。
発明の詳細な説明 本発明のチタン−アルミ合金は1500゜F以上までの
高温で110ks i以上までの卓越した降伏強さを示
す。また、本発明の合金は室温延性と良好な破壊靭性と
を維持しているので有用なエンジニアリング材料を構成
することができる。本発明の合金は第1〜4図に示され
ており、そのチタン、アルミニウムおよびニオブの原子
%は第1〜4図に示した三元組成図の斜線を付けた領域
にほぼ相当する二当業界での検索のためには、本発明の
合金は第1図に示した三元組成図で斜線を付けた領域の
外側の境界を指示して記載することができる。第2〜4
図に示した三元組成図の斜線を付けた領域で示される合
金は第1図の三元組成図の斜線領域内にある。第1図の
三元組成図の外側の境界は、アルミニウムが約18〜3
0%、ニオブが約18〜34%、残部が本質的にチタン
である。しかし、特許請求の範囲に記載されている組成
物は第1〜4図に示されている合金含有率に基づいてい
る。
本発明の合金の破壊靭性は、第2図に示した三元組成図
の斜線を付けた領域にほぼ相当する組成物によって特に
改良される。降伏強さは、第3図の三元組成図で斜線を
付けた領域にほぼ相当する組成物によって特に改良され
る。また、第4図の三元組成図で斜線を付けた領域にほ
ぼ相当する組成物によると、降伏強さと破壊靭性の両方
が改良される。
実施例 製造した一連のアルミ化チタン合金の組成を一ド記表I
にまとめて示す。
表1でサンプル1〜17は本発明の合金の範囲を決定す
るために調合した組成を有する。サンプル番号18と1
9は、参照(比較用)合金としてブラックバルン(Bl
aekburn)らの米国特許節4゜292.077号
の組成物から調製した。サンプル番号1〜11を有する
合金を非消耗性アーク融解し、溶融紡糸法により急速に
凝固してリボンとした。このリボンを1785゜Fで熱
間静水圧プレス法により締固めてシリンダーとした。1
830°Fで熱間ダイ鍛造を実施してシリンダーの高さ
を約6:lに減らしてディスクにした。サンプル番号1
2〜17は非消耗性アーク融解して平らなボタンとし、
1830°Fで熱間ダイ鍛造してボタンを約3:1に減
らしてディスクにした。
鍛造したディスクを機械加工して長方形のブランクとし
、ゲッターを用いてアルゴンを充填した熱処理用石英管
の内部のチタン管内に封入した。
このゲッター管はイツトリウムをゲッターとして収容し
ている。イツトリウムは酸素と窒素に対する親和性が大
きいので、アルゴンでパージした管中に残存する酸素と
窒素によってチタンブランクが汚染されるのを最小にす
る。
これらのブランクを2段階でアニールした。第一段階の
アニーリングはβ−1相線(transus)のすぐ上
の温度で行なった。このβ−1相線は、チタンまたはチ
タン合金のミクロ組織が低温のαまたはα−2相から高
温のβ相へと変態する温度である。β−1相線温度はチ
タン合金の組成に応じて変化する。したがって、この第
一段階のアニリングは、実施例の合金1−17から調製
したサンプルの組成に応じてその組成物のβ−1相線温
度のすぐ上の温度で実施した。このβ−1相線温度より
上での第一段階のアニーリングは2050から2280
゜Fまでで1〜2時間の範囲であった。いくつかのブラ
ンクは1830°Fでβ−1相線より低い第一段階アニ
ーリングを行なって、より細かい結晶粒度にした。第二
段階のアニーリングは1600°Fで2〜4時間であっ
た。
各ブランクに対して使用した個々のアニーリング時間と
温度を以下の表■〜■に示す。次に、アニーリングした
ブランクを機械加工して、3X4×25順の三点曲げ試
験棒、ビッカース硬さ試験用の小片、および25X2.
5X2.5msの破壊靭性試験用ノツチ付き棒にした。
また、合金907のブランクからは、−組の1.5X3
X25+nの四点曲げ試験棒も機械加工により調製した
従来技術による参照合金は、表I中でサンプル番号18
および19として示した組成を有するインゴットを購買
して用意した。インゴットを、これらの合金の機械的性
質を最適にすることが知られている鍛造および圧延パラ
メーターを用いて加工処理して5X55X220inの
板にした。これらの板を2125°Fで1時間熱処理し
、ファンで急冷し、1400゜Fに1時間再加熱した後
炉冷した。こうして熱処理した板から電極放電加工によ
りブランクを調製した。ブランクを切削加工して、ゲー
ジ幅0.08インチ、ゲージ長0.25インチ、厚み0
.06インチの平らな引張試験片を作製した。ビッカー
ス硬さ試験用の小片も機械加工によりブランクから作製
した。さらに、3X4X25mmの三点曲げ試験棒も機
械加工によりブランクから作製した。
本発明のサンプル合金から調製したブランクの高温強度
を、従来技術の参照合金から調製したブランクと比較す
るために2つの方法を使用した。
第一の方法は、ダイヤモンドによるピラミッド形の跡を
見るビッカース硬さ(VHN)を室温から1830°F
までの温度において決定することであった。第二の方法
は、曲げ試験用の大きさに機械加工した試験棒に対して
室温から1700゜Fまでで曲げ試験を実施することで
あった。
押込み硬さは材料の降伏強さの指標になることが、バー
スト(W、 Ifirst)とハウス(M、G、J、W
、 IIovse)によって、王立科学アカデミ−会報
(Procaedlngs of’ the Roya
l 5ociety A、)第311巻、第429〜4
44頁(1969年)の「くさびによる材料の押込み(
The Indentation of a+ater
laIs by Wedges) Jにおいて示されて
いるので、ビッカース硬さを測定した。また、チャン(
S、S、 Chlang) 、7−シヤル(D、B、 
Marshall)およびエバンス(A、G、 Eva
ns)は、応用物理誌(Journal orAppl
ied Physlcs)の第53巻、第298〜31
1頁(1982年)の[弾性/塑性押込みに対する固体
の応答I0応力および残留応力(The Re5pon
se of 5ollds to Elastlc/P
lastic 1ndontatl。
n、 1.5tressos and Re51dua
l 5tresses) Jにおいて、押込み硬さと降
伏強さとの関連を支持する実験データを示している。
押込み硬さと降伏強さとの関連を決定するために、サン
プル18の組成物から調製したブランクに対してビッカ
ースのダイヤモンドピラミッド硬さ試験と引張試験を実
施した。サンプル18は、表Iに合金989として示し
た従来技術の参照合金のひとつである。引張試験とビッ
カース硬さ試験は72°Fから1500゜Fまでの温度
範囲に亘って実施した。引張試験の結果を表■に、ビッ
カース硬さ試験の結果を表■に示す。
表  ■ 表  ■ ビッカース硬さ試験は、合金989がら調製した試片に
対して、押込み荷重が1000グラムのピラミッド状ダ
イヤモンド圧子を用いて実施した。
引張降伏強さ試験は、インストロン(INSTRON)
引張試験機で、1984年のASTM規格年報(Ann
ual Book of’ ASTM 5tandar
s )の第03.01巻、第130−150頁、AST
M規格E8、[金属材料の引張試験標準法(Stand
ard Methods of’ Ten5lon T
estlng of’ Metalllc Mater
ials) Jで推奨されている歪み速度を用いて実施
した。
第5図のグラフは、縦座標に引張降伏強さとビッカース
硬さ数の比をプロットし、横座標に試験した温度範囲を
プロットしたものである。第5図のグラフは、チタン−
アルミ合金における引張降伏強さとビッカース硬さ数の
間の線形関係を示している。この線形関係は、引張降伏
強さが定数0゜314にビッカース硬さ数を掛けた値に
等しいと説明することができる。すなわち、Yを降伏強
さとし、VHNをビッカース硬さ数として式に表わすと
、引張降伏強さとビッカース硬さとの線形関係はY−0
,314xVHNとなる。
次に、表1の合金529から調製したブランクに対して
室温から1830°Fまでのビッカース硬さを測定し、
合金989から導かれたのと同じ比例定数0.314を
使用して降伏強さを求めた。
このようにして、合金529と参照合金989の降伏強
さを、ビッカース硬さ試験に基づいて室温から1500
゜F以上の温度に亘って比較することができた。この比
較の結果を第6図に示す。なお、比較のために、ブラッ
クバーン(Blackburn)らの米国特許節4,7
16,020号の表1の第3欄に開示されている合金T
iTi−25AI−1ONb−3V−Iの高温での降伏
強さも第6図に示した。この第6図の比較から明らかな
ように、本発明の合金では、ニオブを含有する従来技術
の三チタン−アルミニウム合金と比べて、さらにはニオ
ブ、バナジウムおよびモリブデンを含有する改良された
三チタン−アルミニウム合金と比べても改良された低温
および高温での強さが得られる。
本発明の合金の高温強度を評価するのに使用した第二の
方法は三点曲げ試験である。サンプル番号2.3および
5に関して上記したのと同様に加工した三点曲げ試験棒
を真空中で1200〜1800゜Fの温度で試験した。
三点曲げ試験は、米国陸軍省規格MI L−STD−1
942A (提案)[高性能セラミックスの室温におけ
る曲げ強さ(Plexural Strengt11o
f’ Hlgh Perrortxanao Cera
ales at Aiblent Temperatu
res) Jに従って実施した。また、サンプル17か
ら調製したブランクに対して、上記で引用した米国陸軍
省の規格に従って四点曲げ試験を実施した。0.2%外
側繊維降伏強さと破断時の外側繊維歪みの推定値を求め
た。この0. 2%外側繊維降伏強さは外側の繊維の塑
性歪みが0. 2%であるような応力である。
外側繊維歪みは延性の尺度であり、破断時に曲げ試験片
の外側繊維表面が受ける塑性変形の量である。達成する
ことができた最大の歪みは、装着した試験棒に対する干
渉が生起する前の曲げの量に制限があるため約5〜6%
であった。
この曲げ試験の較正は、従来技術の参照合金989から
調製した試験棒に対して曲げ試験を行ない、これらの結
果を合金989に対して行なった一軸引張試験(表Hに
示した)と比較することによって行なった。0.2%引
張降伏強さYrと0゜2%曲げ降伏強さYBの比を温度
の関数としてプロットしたのが第7図である。この実験
データは線形関係Y、−0,67XYBで良く一致した
表Iのサンプル2.3.5および17の組成物から調製
したブランクで得られた曲げ試験結果を下記表■とVに
示す。上で確立された線形関係Y  −0,67XYB
を使用することにより、表■とVに示したそれぞれの曲
げ試験に対して引張降伏強さを計算した。
表  ■ Ti−25AI−25Nbの組成に近い組成を有しβ−
1相#A温度より高温で表  V TI−25AI−25Nbの組成に近い組成を有しβ−
1相線温度より低温で禦 表■はβ−1相線温度より高温で熱処理したブランクで
得られた降伏強さ試験結果を示し、一方、表Vはβ−1
相線温度より低温で熱処理したサンプルの試験結果を示
している。表■と表■を比較すると分かるように、本発
明の合金の降伏強さは一般にβ−1相線温度より高温で
熱処理することによって改良される。また、表■と表■
を比較すると、本発明の合金の引張降伏強さはニオブを
含有する従来技術の三チタン−アルミニウム合金と比ベ
て200%も改良されることが分かる。
標準的な金属組織学的方法を用いて本発明の合金のミク
ロ組織を検査した。表Iで5〜11の番号を付けたサン
プルから調製したブランクから得た金属組織学的試験片
を1800から2190°Fまでの範囲の温度で約2時
間熱処理して、本発明の合金が低温相からβ相などのよ
うな高温和へと変態する温度範囲を決定した。また、番
号5〜11のサンプルから調製したこれらの試験片をこ
れらの温度で熱処理して、本発明の合金をその相変態温
度より高温に加熱した後冷却する場合にいかなるミクロ
組織が発達するかを決定した。このような加熱と冷却に
より発達するミクロ組織は変態ミクロ組織といわれる。
表工で1〜4および12〜17の番号を付けたサンプル
から調製したブランクから得た試験片を70〜100時
間の範囲の時間に亘り1200がら2000°Fまでの
範囲の温度で熱処理した。
このように70〜100時間もの長期に亘って熱処理し
たのは、本発明の合金のミクロ組織の安定性を71!1
定するためであった。
次に、番号1〜17のサンプルから得た試験片を金属組
織学的に検査して、熱処理によっていかなる金属組織学
的な変化が生起したかを調べた。
酸素による汚染を防ぐためにサンプルはすべて熱処理の
間カプセルに封入した。金属組織学的な検査結果を下記
表■に示す。
これらの試験片の金属組織学的検査により、ミクロ組織
の中には、安定であるか、または番号1〜4および12
〜17のサンプルから得た試験片に対して行なった長期
のアニーリングの後でも多少の再結晶を示すだけのもの
があることが示された。これらの安定なミクロ組織は、
表■中でミクロ組織の欄にタイプ1.2または3と示し
た。別の合金では、共析晶相、結晶粒界相または非常に
鋭い針状の相にみえるものが析出した。これは表■でタ
イプ4のミクロ組織として示した。さらにその他のサン
プル合金は、平行なうメラ相およびウィドマンステッテ
ン分解を示し、下記ではタイプ5のミクロ組織として特
徴付けた。
表  ■ 番号1〜5のサンプルと従来技術のサンプル合金19か
ら調製したノツチ付き試験棒に対して破壊靭性の計1定
を行なった。いくっがめサンプルは下記表■に示されて
いるように1200°Fがら2000°Fまでの温度で
さらに100時間の熱処理を行なった。この試験は、1
981年米国ベンシルベニア州フィラデルフィアのアメ
リカ材料試験協会(American 5ociety
 for Testing and Materlal
s)編、ASTM規格1981年版第10部、金属−機
械的、破壊および腐蝕試験、疲労、腐蝕および摩耗、温
度の影響(Metals−Mcchanlcal、 F
racture and Corrosion tes
tlng; Fatigue: Eroslon an
d Wear: Errect ofTemperat
ure) 、第5 ill 8〜618頁にあるAST
M標章法E399−81すなわち金属材料の平面歪み破
壊靭性の標準試験法(Standard Te5t M
ethod for Plane−8traln  F
racture  Toughness  of’  
Metallic  Materials)に従って三
点曲げにより室温で実施した。しかし、試験棒は疲労に
よる予備亀裂を示さながったので、ここではKQとして
表示した破壊靭性は相対値として示す。この測定値によ
り、本発明の合金を表1で合金番号996としたサンプ
ル合金19と比較してランク付けするための破壊靭性が
推定できる。アニーリングした試験棒に対する破壊靭性
試験結果を以下の表■に示し、さらに100時間の時効
化処理をした試験棒の結果を表■に示す。
表  ■ 熱処理したサンプルの室温破壊靭性KQ表  ■ 熱処理し時効化したサンプルの室温破壊靭性KQ表■は
、本発明の合金の中には従来技術の合金996の破壊靭
性に匹敵するものがいくつかあり、さらにはそれを越え
るものさえあることを示している。表■は、少なくとも
1800゜Fまでの温度で100時間までの長期間に亘
って加熱した本発明の合金で破壊靭性の損失は極めて少
ないことを示している。
本発明の合金の密度を、あるサンプルの空気中における
重量とシリコーン中における重量とを比較することによ
って決定した。密度8.88g/Cm3のニッケルサン
プルを標準として使用した。
この密度は、下記表■で示されているいろいろな組成に
対して5−0g/cta  から6. 0g/cta3
まで変化していた。
表  ■ ブラックバーン(Blackburn)らの合金Ti−
24AI−11Nb及びTi−25AI−1ONb3 
V −I M oの密度はそれぞれ4,7および4゜6
4s’/cm3であることが知られている。本発明の合
金の密度に関して補正した強度を、各々の合金の降伏強
さをその密度で割ることによって求めた。この補正した
強度をブラックバーン(Blackburn)らの合金
の補正した強度と比較することができる。第8図は、本
発明の合金と従来技術の三チタン−アルミニウム合金と
の、密度で補正した強度の比較を示している。降伏強さ
/密度比の増大は改良点と考えられる。というのは、こ
の月料を使用すると、より重い材料から作製した部品と
同じ強度または耐力能を与える軽量の部品を作製するこ
とができるからである。ガスタービンの場合、密度の小
さい部品を用いると、回転部品における遠心応力が少な
くなると共にそのガスタービンの全重量が低下する。
第8図を参照すると分かるように、本発明の合金はニオ
ブを含有する従来技術の三チタン−アルミニウム合金と
比べて降伏強さ/密度の比が少なくとも50%改良され
ている。また、本発明の合金の中にはニオブ、バナジウ
ムおよびモリブデンを含有する従来技術の三チタン−ア
ルミニウム合金と比べても改良された降伏強さ/密度の
比が得られるものがある。
上記および図面に示した機械的特性とミクロ組織のラン
ク付けに関する以下の議論によって、本発明の合金を定
義するチタン、アルミニウムおよびニオブの組成範囲の
臨界的意義を明らかにしよう。第6図は、室温で、さら
に重要なことには少なくとも1500°Fまでの温度で
本発明の合金の方が高い強度をもつことを示している。
本発明の新規な合金の強度は、従来技術によるブラック
バーン(Blaekburn)らのTi−Al −Nb
合金およびT i −A l −N b−V−Mo合金
よりも改良されている。この改良の結果、ブラックバー
ン(BIackburn)らの三チタン−アルミニウム
合金では1110°Fまでに限定されていた作動可能温
度範囲が、本発明の合金では少なくとも1500°Fま
での温度に改善される。
また、表■に示した曲げ試験した降伏強さおよび計算し
た引張降伏強さも、本発明の合金の改良された強度と温
度範囲を立証している。たとえば、合金629の引張降
伏強さは1500°Fで119ks iと推定される。
これを、表■に示したように室温で97.8ksi、1
470°Fで52゜5ks iの範囲にある従来技術の
参照合金989の引張降伏強さと比較してみるとよい。
合金629の1500゜Fにおける推定された引張降伏
強さは、低温と高温での参照合金989の降伏強さより
かなり高い。これは従来のT i −A l −Nb合
金と比べて強度面での大きな増大であり、その結果本発
明の合金のa用な温度範囲はほとんど400°Fも上昇
する。さらに、これは有用な強度の増大である。すなわ
ち、本発明の合金の室温における破壊靭性は従来技術の
Ti−Al −Nb合金に匹敵するからである。
表■とVからは、本発明の合金の外側繊維歪みが従来技
術の三チタン−アルミニウム合金の延性に匹敵すること
が分かる。
高温での良好な延性は、本発明の合金が直ちに熱間鍛造
できることを示している。実際、上記実施例で製造した
ブランクは優れた熱間鍛造性を有することが立証された
。通常の方法でチタン合金のシリンダーをディスクに熱
間鍛造するには、そのシリンダーをニッケル合金鍛造用
リングに挿入して鍛造されたディスクのエツジがクラブ
キングを起こすのを防ぐ。ニッケル合金鍛造用リングを
使用しないでいくつかのサンプル合金からブランクを製
造してみたところ、熱間鍛造中にエツジのクラブキング
は起こらなかった。このような新規でユニークな熱間鍛
造特性によってガスタービンエンジン部品の製造が容易
になる。
表■のミクロ組織のランクは5つの別々のタイプに分け
た。タイプ1のミクロ組織は、斜方晶系のβ相が本発明
の他の合金より多くのβ相を含有する微細で二相になっ
た等軸または針状の組織として分布していることで特徴
付けた。そのβ相は約25%までの量で存在し、一方、
斜方品系相は存在するすべての相の少なくとも約50%
の容積分率で存在していた。タイプ2のミクロ組織はβ
相をほとんどまたはまったく含有せず、針状の度合が強
くなっており、タイプ1の組織はどには微細ではなかっ
た。タイプ3のミクロ組織は際立って針状であり、サイ
ズはタイプ2の組織とほぼ同等である。タイプ2のミク
ロ組織の場合、斜方晶系相はその組織内に存在するすべ
ての相の少なくとも約75%の容積分率で存在していた
。タイプ3の組織はβ相を含有していなかったが、単相
の斜方晶系または、主として斜方晶系である混合α−2
/斜方品系組織を呈していた。これらのタイプ1〜3の
組織は本発明の合金の特徴である。タイプ1〜3のミク
ロ組織と表1に示したような組成を有する合金を表■に
示した。
本発明で定義した組成物以外の合金はその微細組織中で
望ましい斜方品系相(これが良好な破壊靭性と高温での
卓越した強度を本発明の合金に与える)を示さない。た
とえば、合金662.921.922および924はタ
イプ4のミクロ組織を示した。タイプ4のミクロ組織は
、金属組織学的検査では決定できない相を含有していた
。この未決定の相は針状組織として存在していた。すな
わち、おそらくは共析領域にある2つの相のパッチ、鋭
い針様の相または微細な析出である。タイプ4のミクロ
組織を有する合金は、本発明の組成物中の濃度より高い
アルミニウムとニオブを組合せてもっている。合金66
2.921.922および924の組成は表1に示しで
ある。
合金550は、表1に示した本発明の合金より低い濃度
のアルミニウムとニオブを有している。
合金550は、タイプ1〜3のミクロ組織より粗くて鋭
いタイプ5のミクロ組織で特徴付けられる。
タイプ5のミクロ組織はウィドマンステッテン組織であ
り、本発明の組成物の組織と比較して木すり様組織の間
隔が粗く、従来技術によるニオブ含量が低めのTi−A
l−Nb合金で観察されたミクロ組織の方に似ている。
また、合金550は、ウィドマンステッテン変換した粒
子内に微細で平行な木ずり成長の領域も含んでいた。こ
れらの領域は一般に脆性の機械的挙動と関連している。
したがって、本発明の合金の組成は、ニオブを含有する
従来の三チタン−アルミニウム合金より微細な望ましい
ミクロ組織内の新しい斜方晶系用を生ずるチタン、アル
ミニウムおよびニオブの臨界的な範囲を定義している。
ミクロ組織のランク付けにより、本発明の合金は少なく
とも1500゜Fまでの高温の不活性ガスに長時間さら
す間安定のままでいることが示された。このような温度
の空気または燃焼ガス中で長期に使用するには保護コー
ティングが必要となる。しかしながら、これらの合金の
作動温度範囲を1500°Fまで拡大したことは、ブラ
ックバーン(Blackburn)らの合金の1110
゜Fという作動範囲(限界)と比べて大きな改善である
本発明の合金のミクロ組織と機械的性質とを比較したと
ころ、タイプ1〜3の組織は各々がある種の機械的性質
の改良の特徴を表わしている。破壊靭性が最良であるが
降伏強さは多少低めである合金はタイプ1のミクロ組織
をもつ。これらの合金組成は第2図の三元状態図に斜線
を付けて示した。降伏強さが最高であるが破壊靭性は多
少低めである合金はタイプ2のミクロ組織で特徴付けら
れる。これらの合金組成は第3図の三元状態図で斜線を
付けて示した。高い降伏強さと容認できる程度の破壊靭
性とを組合せて有する合金はタイプ3のミクロ組織によ
って特徴付けられる。これらの合金組成は第4図の三元
状態図に斜線を引いて示した。
表■と■に示されているように、破壊靭性KQは従来技
術のTi−Al−Nb合金に匹敵するかまたはそれより
優れている。一般に、本発明の合金の降伏強さが増大す
ると破壊靭性は低下する。
しかし、従来のTi−Al−Nb合金より太き1く優れ
た強度がみられる場合破壊靭性は少なくとも同等である
。降伏強さがニオブを含有する従来の三チタン−アルミ
ニウム合金よりほんの少しだけ高い場合、本発明の合金
の破壊靭性は極めて高くなっている。本発明の合金では
35.79ksixJi nもの高い破壊靭性がみられ
たことは注意しておくべきである。これは、従来のアル
ミ化工チタンの10〜20ksiXv’inという破壊
靭性より大幅に改善されている。その結果、本発明の合
金は、ガスタービンにおいて、ニオブを含有する従来の
三チタン−アルミニウム合金より多くの可能な用途を有
することになる。
表■に示した破壊靭性の測定値は、また、本発明の合金
の組織上の安定性も立証している。100時間までの長
期間に亘って少なくとも1800゜Fまでの温度に加熱
したノツチ付きの試験棒では、表■で長期間に亘って高
温にさらして試験した合金で破壊靭性の損失がほとんど
ないことが示された。これは、本発明の合金では長期間
に亘って高温にさらされたときこの合金のミクロ組織が
、大量の脆性用や析出物の形成を伴うことなくかなり安
定のままであるということを示している。
第8図は本発明の合金の密度で補正した強度が改良され
ていることを示している。合金529.629及び64
9は、密度で補正した強度が従来技術のTi−Al−N
b合金より50%以上改善されている。さらに、合金6
29と649の密度で補正した強度は、1300°Fま
での温度、さらにそれ以上の温度で従来技術のT i 
−A INb−V−Mo合金より大幅に改善されている
すでに説明した通り、従来技術のT i −A INb
−V−Mo合金の降伏強さのデータは、ブラックバーン
(Blackburn)らの米国特許第4,716.0
20号の開示からとったものである。この米国特許第4
,716,020号には、Ti−AI−Nb−V−Mo
合金の1200°Fまでの降伏強さが示されているだけ
であるが、この温度を越えると降伏強さは急激に落ちる
ものと予測される0単独の添加剤のニオブを含有する本
発明のT i a A を合金は、密度で補正した降伏
強さが、3種の添加剤、すなわちニオブ、バナジウムお
よびモリブデンを含有するブラックバーン(Blaek
burn)らの米国特許第4.716,020号の三チ
タン−アルミニウムに匹敵するか、またはそれを越えて
いるという点に注意しておくことが肝要である。
以上の実施例で使用したアニーリングの時間と温度は、
本発明の合金の特性に関する最初の知識に基づいて選択
したものである。ミクロ組織の拡散動力学および加工熱
処理に対するその作用についてさらに研究すれば、本発
明の合金の機械的特性がさらに改良されることは充分に
期待できる。
これは他のチタン−アルミ合金ですでに立証されている
。すなわち、各種の溶体化、冷却および熱間鍛造アニー
リング技術が開発され−Cいるからである。
当業者には明らかなように、特許請求の範囲によっての
み規定される本発明の範囲から逸脱することなく本発明
の合金に追加の変更をなすことができる。
【図面の簡単な説明】
第】図は、本発明の合金の組成範囲のチタン、アルミニ
ウムおよびニオブの濃度をプロットした三軸図である。 第2図は、特に破壊靭性を改良する本発明の合金の組成
範囲のチタン、アルミニウムおよびニオブの濃度をプロ
ットした三軸図である。 第3図は、特に降伏強さを改良する本発明の合金の組成
範囲のチタン、アルミニウムおよびニオブの濃度をプロ
ットした三軸図である。 第4図は、破壊靭性と降伏強さを改良する本発明の合金
の組成範囲のチタン、アルミニウムおよびニオブの濃度
をブロットシた三軸図である。 第5図は、参照サンプル合金989に対して0゜2%引
張降伏強さとビッカース硬さとの比を室温から1470
′Fまで示したグラフである。 第6図は、室温から1600°Fまでのサンプル合金5
29の推定降伏強さを参照サンプル合金989と比較し
て示すグラフである。 第7図は、参照サンプル合金989の0.2%引張降伏
強さと参照サンプル合金989の0.296曲げ降伏応
力との比を室温から1470°Fまで示したグラフであ
る。 第8図は、降伏強さと密度との比について、本発明の合
金をブラックバーン(Blaekburn)らの合金と
比較して示すグラフである。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1図の斜線で示した概略原子割合のチタン、ア
    ルミニウムおよびニオブからなり、ニオブが少なくとも
    18原子%であるチタン−アルミ合金であって、少なく
    とも1500゜Fまでの温度での高い降伏強さと良好な
    破壊靭性とを有するチタン−アルミ合金。
  2. (2)1700°F〜2000°Fの温度で鍛造可能で
    ある、請求項1記載のチタン−アルミ合金。
  3. (3)さらに、前記合金のミクロ組織内に存在するすべ
    ての相の少なくとも約50%(容積分率)が斜方晶系の
    相であることを特徴とする、請求項1記載のチタン−ア
    ルミ合金。
  4. (4)第2図の斜線で示した概略原子割合のチタン、ア
    ルミニウムおよびニオブからなり、ニオブが少なくとも
    18原子%であるチタン−アルミ合金であって、少なく
    とも1500゜Fまでの温度での高い降伏強さと卓越し
    た破壊靭性とを有するチタン−アルミ合金。
  5. (5)1700°F〜2000°Fの温度で鍛造可能で
    ある、請求項4記載のチタン−アルミ合金。
  6. (6)さらに、前記合金のミクロ組織内に存在するすべ
    ての相の少なくとも約50%(容積分率)が斜方晶系の
    相であることを特徴とする、請求項4記載のチタン−ア
    ルミ合金。
  7. (7)第3図の斜線で示した概略原子割合のチタン、ア
    ルミニウムおよびニオブからなり、ニオブが少なくとも
    18原子%であるチタン−アルミ合金であって、少なく
    とも1500°Fまでの温度での卓越した降伏強さと良
    好な破壊靭性とを有するチタン−アルミ合金。
  8. (8)1700°F〜2000°Fの温度で鍛造可能で
    ある、請求項7記載のチタン−アルミ合金。
  9. (9)さらに、前記合金のミクロ組織内に存在するすべ
    ての相の少なくとも約50%(容積分率)が斜方晶系の
    相であることを特徴とする、請求項7記載のチタン−ア
    ルミ合金。
  10. (10)第4図の斜線で示した概略原子割合のチタン、
    アルミニウムおよびニオブからなり、ニオブが少なくと
    も18原子%であるチタン−アルミ合金であって、破壊
    靭性と少なくとも1500゜Fまでの温度での高い降伏
    強さとの卓越した組合せを有するチタン−アルミ合金。
  11. (11)1700°F〜2000°Fの温度で鍛造可能
    である、請求項10記載のチタン−アルミ合金。
  12. (12)さらに、前記合金のミクロ組織内に存在するす
    べての相の少なくとも約50%(容積分率)が斜方晶系
    の相であることを特徴とする、請求項10記載のチタン
    −アルミ合金。
  13. (13)第1図の斜線で示した概略原子割合のチタン、
    アルミニウムおよびニオブからなる合金から形成された
    ガスタービンエンジン用部品。
  14. (14)前記合金が、第2図の斜線で示した概略原子割
    合のチタン、アルミニウムおよびニオブからなる、請求
    項13記載のガスタービンエンジン用部品。
  15. (15)前記合金が、第3図の斜線で示した概略原子割
    合のチタン、アルミニウムおよびニオブからなる、請求
    項13記載のガスタービンエンジン用部品。
  16. (16)前記合金が、第4図の斜線で示した概略原子割
    合のチタン、アルミニウムおよびニオブからなる、請求
    項13記載のガスタービンエンジン用部品。
  17. (17)第1図の斜線で示した概略原子割合のチタン、
    アルミニウムおよびニオブからなる合金から形成された
    、少なくとも1500゜Fまでの高温での高い降伏強さ
    と良好な破壊靭性とを有する物品。
  18. (18)チタン、アルミニウムおよびニオブが第2図の
    斜線で示した概略原子割合を有する前記合金から形成さ
    れた、少なくとも1500゜Fまでの高温での高い降伏
    強さと卓越した破壊靭性とを有する、請求項17記載の
    物品。
  19. (19)チタン、アルミニウムおよびニオブが第3図の
    斜線で示した概略原子割合を有する前記合金から形成さ
    れた、少なくとも1500゜Fまでの高温での卓越した
    降伏強さと良好な破壊靭性とを有する、請求項17記載
    の物品。
  20. (20)チタン、アルミニウムおよびニオブが第4図の
    斜線で示した概略原子割合を有する前記合金から形成さ
    れた、少なくとも1500°Fまでの温度で高い降伏強
    さと破壊靭性との卓越した組合せを有する、請求項17
    記載の物品。
  21. (21)原子%で、約18〜30%のアルミニウムおよ
    び約18〜34%のニオブを含み、残部が本質的にチタ
    ンからなるチタン−アルミ合金であって、少なくとも1
    500゜Fまでの温度での高い降伏強さと良好な破壊靭
    性を有するチタン−アルミ合金。
  22. (22)原子%で、約18〜25.5%のアルミニウム
    および約20〜34%のニオブを含み、残部が本質的に
    チタンからなるチタン−アルミ合金であって、少なくと
    も1500゜Fまでの温度での高い降伏強さと卓越した
    破壊靭性を有するチタン−アルミ合金。
  23. (23)原子%で、約23〜30%のアルミニウムおよ
    び約18〜28%のニオブを含み、残部が本質的にチタ
    ンからなるチタン−アルミ合金であって、少なくとも1
    500゜Fまでの温度での卓越した降伏強さと良好な破
    壊靭性を有するチタン−アルミ合金。
  24. (24)原子%で、約21〜26%のアルミニウムおよ
    び約19.5〜28%のニオブを含み、残部が本質的に
    チタンからなるチタン−アルミ合金であって、少なくと
    も1500゜Fまでの温度で高い降伏強さと破壊靭性と
    の卓越した組合せを有するチタン−アルミ合金。
  25. (25)原子%で、約18〜30%のアルミニウムおよ
    び約18〜34%のニオブを含み、残部が本質的にチタ
    ンからなる合金で形成されたガスタービンエンジン用部
    品。
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