JPH0225072B2 - - Google Patents

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JPH0225072B2
JPH0225072B2 JP59234100A JP23410084A JPH0225072B2 JP H0225072 B2 JPH0225072 B2 JP H0225072B2 JP 59234100 A JP59234100 A JP 59234100A JP 23410084 A JP23410084 A JP 23410084A JP H0225072 B2 JPH0225072 B2 JP H0225072B2
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JP
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valve
armature
stator core
valve seat
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Seiichi Ito
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁気力により流量または圧力を制
御する電磁弁に関する。
〔発明の背景〕
本発明者は、先に、第16図に示されるような
電磁弁1を提案した(特開昭61−112875号)。
次に、これを説明すると、ケース材2aおよび
2bを組み合わせてなるケース2には、入口部材
3が取り付けられており、この入口部材3には、
入口通路4が軸方向に貫通されている。前記入口
部材3の一端部はケース2外に突出し、他端部は
ケース2内に侵入している。そして、前記入口通
路4のケース2外側の端部は、ケース2の外部に
開口する弁入口5とされている。また、前記入口
通路4のケース2内側の端部は、テーパ孔状の弁
座6とされている。
前記ケース2内には、磁性体からなる大略二重
円筒状のステータ・コア7が、入口部材3を取り
囲むようにして取り付けられており、ステータ・
コア7の内筒部7bと入口部材3の外周部との間
には、空気通路8が形成されている。そして、前
記ステータ・コア7の内筒部7bと外筒部7aと
の間には、コイル9が収容されている。
前記ケース2には、磁性体からなる円板状のア
ーマチユア10が、弁座6およびステータ・コア
7との間において遊嵌されており、さらにこのア
ーマチユア10と弁座6との間には、硬質材料か
らなる球状の弁体11が遊挿されている。なお、
前記弁体11はアーマチユア10から分離されて
いる(アーマチユア10に結合されていない)。
前記ケース2の側壁には、弁出口12が設けられ
ている。
この電磁弁においては、コイル9に電流を流す
と、電磁気力によりステータ・コア7にアーマチ
ユア10が吸引され、該アーマチユア10が弁体
11を弁座6に向つて押し、弁座6を閉じようと
する。他方、コイル9に電流を流さなければ、前
記電磁引力は生じないので、弁座6は開かれる。
そして、このような電磁弁1を2つ用意し、第
17図のように、その一方の電磁弁1aの弁出口
12と他方の電磁弁1bの弁入口5とを共通の出
力圧口13に接続することにより、圧力制御弁を
構成できる。
すなわち、電磁弁1aの弁入口5に供給される
入力空気圧をPc(一定)、出力圧口13に得られる
出力空気圧をPp、電磁弁1aの弁座6の有効開口
断面積をA、電磁弁1aのステータ・コア7とア
ーマチユア10との間に電磁引力をf1とすると、
電磁弁1aの弁11に作用する力のバランスによ
り、次式が成立する。
PcA≦f1+PpA ………(1) ただしPc≧Pp≧0である。
ここで注意すべきは、(1)式が必ず成立するの
は、出力圧Ppを上昇させる過程においてのみであ
ることである。これは、電磁弁1aのみでは、空
気を抜くことはできないので、出力圧Ppを下げる
ことができないからである。
他方、電磁弁1bのステータ・コア7とアーマ
チユア10との間に作用する電磁引力をf2、電磁
弁1bの弁座6の有効開口断面積をA(電磁弁1
aの場合と同一)とすると、電磁弁1bの弁体1
1に作用する力のバランスにより、次式が成立す
る。
PpA≦f2 ………(2) ここで、注意すべきは、(2)式が必ず成立するの
は、出力圧Ppを下降させる過程においてのみであ
ることである。これは、電磁弁1bは空気を放出
するのみで、出力圧Ppを上昇させることができな
いからである。
いま、電磁弁1aコイル9に流す電流(以下、
単にコイル電流という)を減少する一方、電磁弁
1bのコイル電流を増大すれば、電磁引力f1は減
少する一方、電磁引力f2は増大する。したがつ
て、出力圧Ppは、(1)式によつて定まるある値にま
で上昇する。
逆に、電磁弁1aのコイル電流を増大させる一
方、電磁弁1bのコイル電流を減少すると、電磁
引力f1は増大する一方、電磁引力f2が減少する。
したがつて、出力圧Ppは、(2)式によつて定まるあ
る値にまで下降する。
このため、各電磁弁1a,1bのコイル電流を
適当に制御することにより、出力圧Ppを制御する
ことができる。そして、この圧力の制御は、自動
制御系を構成すれば、極めて高精度に行うことが
でき、0.01%以下の誤差で圧力を制御できること
が確認されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、前記電磁弁1においては、流量
の制御範囲が非常に狭く、流量の制御が非常に困
難であるという問題点があつた。
すなわち、前記電磁弁1において、入力空気圧
Pcを確実にホールドするだけの電流をコイル9に
流した場合、理想的には、第20図のようにアー
マチユア10がステータ・コア7に接触しない状
態で弁体11を弁座6に押圧して、弁体11に弁
座6を閉じさせ、入力空気按Pcが弁出口12側に
漏れないようにさせることが望ましい。
しかし、実際には、第18図のようにアーマチ
ユア10の一部がステータ・コア7に接触してし
まう。そして、このようにアーマチユア10の一
部がステータ・コア7に接触された状態となる
と、アーマチユア10とステータ・コア7との間
に作用する電磁引力fは非常に大きくなつてしま
う。この結果、次に説明するように、コイル電流
と電磁弁1を通過する流量(以下、単に流量とい
う)との関係は第21図のようになつてしまう。
すなわち、第18図のようにアーマチユア10
の一部がステータ・コア7に接触した状態からコ
イル電流を減少させて行くと、最初はアーマチユ
ア10の一部ステータ・コア7に接触したまま、
弁座6と弁体11との間に若干〓間ができ、空気
が漏れ出す(第21図のA点)。
そして、コイル電流がある限界(第21図のB
点に対応する値)より小さくなると、アーマチユ
ア10がステータ・コア7から離れる。すると、
電磁引力fは急激に減少するので、アーマチユア
10は空気圧により急激にステータ・コア7から
遠ざけられ、電磁弁1は第19図のような状態と
なり、弁座6は最大限に開放される。したがつ
て、流量は直ちに第21図の点Cで示されるよい
うに最大となつてしまう。
また、点Cからコイル電流を再び増加して行く
と、第19図の点Dにおいて電磁弁1は、前記場
合とは逆に第19図の状態から第20図の状態に
急激に復帰するため、流量は点Eへ急激に減少す
る。
そして、さらにコイル電流を増大して行くと、
点Eから徐々に流量が減少する。
以上述べたことから明らかなように前記電磁弁
1では、第21図の点Aと点Bとの間の非常に狭
い範囲内においてのみアナログ的に動作し、その
範囲を超えると、弁体11が第18図の状態と第
19図の状態との間をパタパタと動いてオン・オ
フ的に動作するようになるので、点Aと点Bとの
間の非常に狭い範囲内においてしか流量を制御で
きず、実質的に流量の制御が非常に困難であつ
た。
また、前記電磁弁1は、フエイルセイフでない
という欠点もあつた。すなわち、フエイルセイフ
であるためには、停電やコイル9の断線があつた
とき、電磁弁1は自動的に閉じた状態とならなけ
ればならない。しかるに、前記電磁弁1において
は、停電やコイル9の断線があり、ステータ・コ
ア7とアーマチユア10との間の電磁引力fがな
くなつたとき、弁座6が開かれるので、空気は最
大流量で流れ出してしまう。このため、前記電磁
弁1においては、ノルマルクローズのシヤツト弁
を併用する必要があつた。
さらに、前記電磁弁1においては、圧力制御を
行う場合において、前記第17図の系のように、
必ず2個の電磁弁1を要し、1個の電磁弁1のみ
では圧力制御を行うことができないという欠点も
あつた。
〔発明の目的〕
本発明は、前記従来の問題点を解決するために
なされたもので、流量を広い範囲において、容易
に、極めて高精度に制御することができ、かつフ
エイルセイフであつて、しかも1個のみで圧力制
御を行うこともできる電磁弁を提供することを目
的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明による電磁弁は、ケースと、このケース
の内部に臨まされた弁座と、前記弁座に連通され
るとともに、前記ケース外部の流量供給源側に接
続される弁入口と、前記ケースの内外を連通する
弁出口と、前記ケース内において前記弁座より下
流側から該弁座に対向されたステータ・コアと、
このステータ・コアに巻回されたコイルと、前記
弁座と前記ステータ・コアとの間に遊挿された板
状のアーマチユアと、このアーマチユアと前記弁
座との間に遊挿された球状の弁体と、前記アーマ
チユアを介して前記弁体を前記弁座側に付勢する
弾発体とを有してなり、前記弾発体が前記アーマ
チユアを介して前記弁体を前記弁座側に付勢する
力は、前記アーマチユアの前記ステータ・コア側
への変位が大きくなる程増大し、かつその増大率
は前記変位が大きくなる程増大する特性を有して
いることを特徴とするものである。
〔作用〕
本発明においては、入力空気圧は弁体を介して
アーマチユアをステータ・コアに向かつて押す。
また、ステータ・コアとアーマチユアとの間に作
用する電磁引力も、アーマチユアにステータ・コ
アに向かう方向の力を作用する。他方、アーマチ
ユアがステータ・コア側に移動されると、弾発体
が変形され、該弾発体の弾発力がアーマチユアを
弁座側に押し戻そうとする。
したがつて、コイルに電流を流すと、アーマチ
ユアをステータ・コア側に移動させようとする空
気圧および前記電磁引力と、これらと逆方向に作
用する弾発体の弾発力とが釣り合うまで、アーマ
チユアおよび弁体がステータ・コア側に移動し、
弁座と弁体との間に、前記電磁引力ひいてはコイ
ル電流の大きさに対応する大きさの〓間が生じ、
前記電磁引力ひいてはコイル電流の大きさに対応
する流量が電磁弁を通過するようになる。
また、ステータ・コアとアーマチユアとの距離
が近付く程急激に大きくなつて行く電磁引力の特
性が、変形が大きくなる程弾発力が急激に大きく
なる(すなわち、アーマチユアのステータ・コア
側への変位が大きくなる程弾発力の増大率が大き
くなる)弾発体の弾発特性で相殺されるので、コ
イル電流とアーマチユアの変位、ひいてはコイル
電流と流量との関係をほぼ比例関係とすることが
でき、これにより、流量の制御範囲を非常に広く
することができる。
さらに、停電やコイルの断線等があつて、ステ
ータ・コアとアーマチユアとの間に作用する電磁
力が失われれば、弾発体の復元力によりアーマチ
ユアが弁座側に押し戻されて、弁体が弁座を自動
的に閉じるので、フエイルセイフである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図から3図までは、本発明の一実施例の
電磁弁21を示す。この実施例において、ケース
材22a,22bはそれぞれ大略円筒状をなして
おり、かつ一端側の開口部にそれぞれフランジ部
23,24を一体的に設けられている。そして、
これらのケース材22a,22bのフランジ部2
3,24が互いにネジ25で結合されることによ
り、ケース22が構成されている。なお、前記フ
ランジ部23,24間には、Oリング26が介装
されて、両者間をシールしている。
前記ケース材22aのフランジ部23と反対側
の端部には、ネジ孔27が設けられており、この
ネジ孔27には、管状の入口部材28の外周部に
設けられた雄ネジ部28aが螺合されている。こ
れにより、入口部材28は、回転されると、ケー
ス22に対して軸方向に移動する。
前記入口部材28の一端部はケース22外に突
出し、他端部はケース22内に侵入している。そ
して、前記入口部材28には、入口通路29が軸
方向に貫通されており、この入口通路29のケー
ス22外側の端部は、ケース22の外部に開口す
る弁入口30とされる一方、該入口通路29のケ
ース22内側の端部は、テーパ孔状の弁座31と
されている。ここで、前記弁座31のテーパー角
度θ(第3図a参照)は約90度とされている。
前記ケース材22bのフランジ部24と反対側
の端部には、弁出口32が設けられている。ま
た、前記ケース材22b内には、磁性体からなる
二重円筒状のステータ・コア33が弁座31に対
向して取り付けられており、このステータ・コア
33の内筒部33aと外筒部33bとの間には、
コイル34が収容されている。前記ステータ・コ
ア33の内筒部33aと、外筒部33bと、コイ
ル34の弁座31側の端部との間には、凹部35
が形成されており、この凹部35には、ゴムリン
グ36が取り付けられている。そして、このゴム
リング36の一部は、その横断面において、凹部
35から突出している。
前記ケース材22aおよび22bからなるケー
ス22には、磁性体からなる円板上のアーマチユ
ア3が、弁座31とゴムリング36との間におい
て遊嵌されており、さらにこのアーマチユア37
と弁座31との間には、硬質材料からなる球状の
弁体38が遊挿されている。ここで、前記弁体3
8はアーマチユア37から分離されている(アー
マチユア37に結合されていない)。また、前記
アーマチユア37には、通気孔39が設けられて
おり、これらの通気孔39は、ステータ・コア3
3の中心部を介して弁出口32に連通されてい
る。
次に、本実施例の作動を説明する。
まず、この電磁弁21の初期調整について説明
すると、最初に、コイル34を通電することな
く、入口部材28を緩み方向に回転して、該入口
部材28をステータ・コア33と反対側(第1図
において左方)に移動しておく。この状態におい
て、弁入口30に入力空気圧Piが供給されている
とすると、空気が弁入口30、弁座31と弁体3
8との間、および通気孔39を径て弁出口32か
ら大気に漏れる。
次に、入口部材28を締付方向に回転して、弁
座31をステータ・コア33側(第1図において
右方に)移動させると、弁座31と弁体38との
〓間が小さくなつて行き、空気漏れ量が減少して
行き、やがて空気漏れがなくなる(空気の流量が
0になる)。
この状態は、空気圧が弁体38を押す力Pi
(ただし、弁座の有効開口断面積をAとする)と
ゴムリング36の圧縮応力とが丁度釣り合つた状
態であり、これにより、電磁弁21の初期調整が
完了する。第3図aはこのような初期調整終了時
の電磁弁21の状態を示す。
次に、このような初期調整終了後、コイル34
に電流を流すと、ステータ・コア33とアーマチ
ユア37との間に電磁引力f3が生じるため、空気
圧が弁体38を介してアーマチユア37をステー
タ・コア33側(図上右方)に押す力およびやは
りアーマチユア37をステータ・コア33側に移
動させようとする電磁引力f3と、これらの力と反
対方向に作用するゴムリング36の圧縮応力とが
釣り合うまで、アーマチユア37および弁体38
は第3図bのようにステータ・コア33側に移動
し、弁座31と弁体38との間に、電磁引力f3
いてはコイル電流の大きさに対応する大きさの〓
間が生じる。したがつて、電磁引力f3ひいてはコ
イル電流の大きさに対応する流量が電磁弁21を
通過するようになる。
そして、コイル電流をさらに増大すると、第3
図cのように弁座31と弁体38との〓間はさら
に大きくなり、流量が増加する。また、コイル電
流を減少すれば、前記電磁引力f3は小さくなるの
で、アーマチユア37および弁体38は弁座31
側(図上左方)に移動し、弁座31と弁体38と
の間の〓間は狭まるので、流量は小さくなる。
以上の結果、コイル電流の値により、流量を制
御できる。そして、この電磁弁21は、可動部
(アーマチユア37および弁体38)の質量を小
さくできるので、応答性を極めて速くすることが
できる。
また、本電磁弁21では、次に説明するよう
に、前記第16図の電磁弁1の場合と異なり、流
量の制御範囲が広く、かつフエイルセーフであ
る。
本電磁弁21においても、前記第16図の電磁
弁1の場合と同様に、ステータ・コア33とアー
マチユア37との間に働く電磁引力f3は、ステー
タ・コア33とアーマチユア37との距離が近付
く程急激に大きくなつて行く。第4図の曲線G1
G2,G3,G4はこのような関係を示したものであ
り、それぞれコイル34に印加する電圧(コイル
電流に比例する)を20V、15V、10V、5Vとした
場合のアーマチユア37の変位(ステータ・コア
33とアーマチユア37との距離に対応する)と
電磁引力f3との関係を示す。
一方、ゴムリング36に引張および圧縮を作用
させた場合のゴムリング36の応力と変位との関
係は第4図の曲線Hのようになる。すなわち、ゴ
ムリング36を引つ張つた場合には、そのとき発
生する引張応力と引張変位とはほぼ比例関係にな
るが、ゴムリング36を圧縮した場合には、その
とき発生する圧縮応力は、圧緒変位が大きくなる
程急激に大きくなる(言い換えれば、圧縮変位が
大きくなる程圧縮応力の増大率は大きくなる)。
したがつて、本電磁弁21では、ゴムリング3
6の材質、太さ、径等を適当に選択することによ
り、アーマチユア37がステータ・コア33に近
付き、電磁引力f3急激に大きくなつても、これに
対応する大きさだけゴムリング36の圧縮応力も
急激に大きくなり、アーマチユア37がステー
タ・コア33に接触することがないようにするこ
とができる。
そして、このようにステータ・コア33とアー
マチユア37との距離が近付く程急激に大きくな
つて行く電磁引力f3の特性を、圧縮変位が大きく
なる程急激に圧縮応力が大きくなるゴムリングの
応力一変位特性で相殺することにより、コイル電
流とゴムリング36の変位(すなわち、アーマチ
ユア37の変位)との関係をほぼ比例関係とする
ことができ、ひいては第5図に示されるようにコ
イル電流と流量との関係をほぼ比例関係とするこ
とができる(電磁弁21の弁入口30に供給され
る入力空気圧Piが一定なとき、流量は弁座31と
弁体38との間の〓間の断面積に比例するから、
前記のように電流とアーマチユア37の変位とが
ほぼ比例関係となつた場合、コイル電流にほぼ比
例した安定した流量が得られる)。
これにより、本電磁弁1では、アーマチユア3
7および弁体38が前記第1図の電磁弁1の場合
のようにオン・オフ的にパタパタと動くことがな
く、流量の制御範囲を広範囲とすることができ
る。
また、本電磁弁21では、停電やコイル34の
断線等があつて、ステータ・コア33とアーマチ
ユア37との間に作用する電磁力f3が失われれ
ば、ゴムリング36の復元力によりアーマチユア
37が弁座31側に押されて弁体38が弁座31
を自動的に閉じるので、フエイルセイフである。
なお、本電磁弁21において、第6図および7
図に示されるように、ゴムリング36の代りに、
アーマチユア37とコイル34またはステータ・
コア33との間に単純な1個の圧縮コイルバネ3
9を介装したとすると、コイルバネ39は圧縮側
においても変位と応力とが比例関係となつてしま
うため、ステータ・コア33とアーマチユア37
との距離が近付くにつれ急激に大きくなる電磁引
力f3の特性を相殺することができない上、バネ3
9はその先端部におけるモーメントに対して抵抗
力が小さいので、第7図のようにアーマチユア3
7にモーメントが作用すると、簡単にアーマチユ
ア37の一部がコイル34に接触し、流量を制御
できなくなつてしまう虞があり、本電磁弁1のよ
うな優れた効果を得ることができない。
さて、ステータ・コア33およびアーマチユア
37の磁化曲線のヒステリシス特性のため、本電
磁弁21の電流−流量特性も、裸特性では、第8
図のようにヒステリシス特性がある。したがつ
て、高精度の制御を行うには、自動制御系を構成
する必要がある。第9図はこのような自動制御系
の一例のシステム図、第10図は該自動制御系の
ブロツク線図を示す。
第9図において、電磁弁21の弁出口32は、
絞り40を介して負荷41に接続されている。4
2は絞り40の前後の差圧(この差圧は流量に対
応する)フイードバツク信号Jに変換する差圧変
換器(流量計)である。43は比較器であり、流
量の目標値を示す入力信号Xとフイードバツク信
号Jとを比較して、その制御偏差信号Lを出力す
る。44は増幅器であり、制御偏差信号Lに対応
する電圧を電磁弁21のコイル34に印加する。
このような自動制御系を構成することにより、
第11図に示されるように、電磁弁21の電圧
(電流)−流量特性からヒステリシス特性を除去す
ることができる。
ここで、電磁弁21は一次遅れ系に近似できる
ので、第10図のようにその伝達関数はk/(1
+Ts)と表すことができる。そして、本電磁弁
21は前記のように非常に応答性が良いので、補
償要素G(増幅器44)に1500倍という大きなゲ
インを与えても、安定して制御でき、このような
自動制御系により、制御誤差を0.01%以下とする
ことができることが確認されている。応答性は負
荷に依在するが、10Hz以上とすることができる。
本電磁弁21は、圧力制御弁として用いること
もできる。第12図は本電磁弁21を圧力制御弁
として用いる場合の自動制御系を示すシステム図
である。この場合、電磁弁21の弁入口30は可
変絞り45およびフイルタ46を介して空気圧源
47に接続されている。また、電磁弁21の弁出
口32は固定絞り49を介して大気に開放されて
いる。50は弁出口32との固定絞り49との間
の圧力Ppを検出してフイードバツク信号Mに変換
する圧力検出器である。51は比較器であり、圧
力Ppの目標値を示す入力信号Oとフイードバツク
信号Mとを比較して、その制御偏差信号Qを出力
する。52は増幅器であり、制御偏差信号Qに対
応する電圧を電磁弁21のコイル34に印加す
る。60は可変絞り45の前の圧力を指示する圧
力計である。
この自動制御系においては、弁出口32と固定
絞り49との間の圧力Ppが目標値より低いとき
は、コイル電流を増大させて流量を増加すること
により、前記圧力Ppを上昇させる一方、前記圧力
Ppが目標値より高いときは、コイル電流を減少さ
せて流量を低下させることにより、前記圧力Pp
低下させる。この自動制御系では、以上のように
して流量を通じて圧力を高精度に制御でき(この
ことは、空気を流したまま圧力制御を行うことが
できることを意味する)、かつこれに伴い1個の
電磁弁21のみで圧力制御を行うことができる。
第13図はこの自動制御系による圧力制御特性を
示す。
いま説明した第12図の制御系は、流量を通じ
て圧力を制御する系であつたが、第14図のよう
に電磁弁21を2つ用意し、その一方の電磁弁2
1aの弁出口32と他方の電磁弁21bの弁入口
30とを共通の出力圧口53に接続すれば、本電
磁弁21によつても、前記第17図のシステムと
同様にして、流量を通じずに圧力を制御すること
もできる。
なお、前記実施例では、電磁引力に対抗する弾
発力を発生する弾発体として、ゴム(ゴムリン
グ)を用いているが、本発明においては、ゴムの
代りに、同様の機能を果す他の種の弾発体を用い
てもよい。また、本発明における弾発体の形状
は、必ずしもリング状でなくてもよい。
また、前記実施例では、アーマチユア37に通
気孔39を設けているが、アーマチユア37に通
気孔39を設ける代りに、第15図のようにケー
ス2のうちの、アーマチユア37より弁座31側
の部分に弁出口32を設け、空気がアーマチユア
37を経ることはなく、弁出口32に向かうよに
してもよい。
さらに、これまで、本発明を、空気の流量また
は圧力を制御する弁に適用した場合について説明
してきたが、本発明は空気以外の気体や液体の流
量または圧力を制御する弁にも適用できるもので
ある。
〔発明の効果〕
以上のように本発明による電磁弁は、流量を広
い範囲において、容易に、極めて高精度に制御す
ることができ、かつフエイルセイフであつて、し
かも1個のみで圧力制御を行うこともできるとい
う優れた効果を得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電磁弁の一実施例を示す
断面図、第2図は同実施例におけるアーマチユア
を示す正面図、第3図a,b,cはそれぞれ前記
実施例の動作状態を示す断面図、第4図は前記実
施例におけるアーマチユアの変位(ステータ・コ
アとアーマチユア7との間の距離)と電磁引力と
の関係、およびゴムリングを変位させた場合のそ
の変位の大きさと応力との関係を示す特性図、第
5図は前記実施例におけるコイル電流とアーマチ
ユアの変位(ゴムリングの変位)との関係を示す
特性図、第6図および7図は前記実施例における
ゴムリングの代りに圧縮コイルばねをステータ・
コアとアーマチユアとの間に介装した状態を示す
断面図、第8図は前記実施例の電流−流量特性の
裸特性図、第9図は前記実施例を用いて構成し
た、流量制御を行う自動制御系の一例を示すシス
テム図、第10図は該自動制御系を示すブロツク
線図、第11図は該自動制御系の制御特性図、第
12図は前記実施例を用いて構成した、圧力制御
を行う自動制御系の一例を示すシステム図、第1
3図は該自動制御系の制御特性図、第14図は前
記実施例を用いて構成した、他の圧力制御系を示
すシステム図、第15図は本発明による電磁弁の
他の実施例を示す断面図、第16図は本発明者が
先に提案した電磁弁を示す断面図、第17図は該
電磁弁を用いて構成した圧力制御系を示すシステ
ム図、第18図および第19図は該電磁弁の実際
の作動状態を示す断面図、第20図は該電磁弁の
理想的な閉状態を示す断面図、第21図は該電磁
弁の電流−流量特性図である。 21……電磁弁、22……ケース、30……弁
入口、31……弁座、32……弁出口、33……
ステータ・コア、34……コイル、36……ゴム
リング、37……アーマチユア、38……弁体。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ケースと、このケースの内部に臨まされた弁
    座と、前記弁座に連通されるとともに、前記ケー
    ス外部の流体供給源側に接続される弁入口と、前
    記ケースの内外を連通する弁出口と、前記ケース
    内において前記弁座より下流側から該弁座に対向
    されたステータ・コアと、このステータ・コアに
    巻回されたコイルと、前記弁座と前記ステータ・
    コアとの間に遊挿された板状のアーマチユアと、
    このアーマチユアと前記弁座との間に遊挿された
    球状の弁体と、前記アーマチユアを介して前記弁
    体を前記弁座側に付勢する弾発体とを有してな
    り、前記弾発体が前記アーマチユアを介して前記
    弁体を前記弁座側に付勢する力は、前記アーマチ
    ユアの前記ステータ・コア側への変位が大きくな
    る程増大し、かつその増大率は前記変位が大きく
    なる程増大する特性を有していることを特徴とす
    る電磁弁。
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