JPH02266108A - ジャーナル - Google Patents
ジャーナルInfo
- Publication number
- JPH02266108A JPH02266108A JP8498689A JP8498689A JPH02266108A JP H02266108 A JPH02266108 A JP H02266108A JP 8498689 A JP8498689 A JP 8498689A JP 8498689 A JP8498689 A JP 8498689A JP H02266108 A JPH02266108 A JP H02266108A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- journal
- characteristic
- less
- bending fatigue
- seizure
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、自動車に使用される高性能なジャーナルに関
し、特にプロペラシャフトジャーナルとして利用される
高性能なジャーナルに関するものである。 〔従来の技術〕 従来、プロペラシャフトジャーナルは、第1図(a)(
b)に示すような形状を持つものがある。このプロペラ
シャフトジャーナル1は、図示しないヨークと嵌合する
四つの軸部1a、lb。 lc、ldを有する十字軸の形状をなすものである。 そして、このプロペラシャフトジャーナル1の材質とし
ては、JIS 5Cr420や30M415材が用い
られ、この素材に浸炭を施すことによって、第1表に示
す仕様としたものが多く用いられている。なお、この種
のプロペラシャフトジャーナル1の構造に関しては、例
えば、「新編 自動車工学便覧く第5編〉」 昭和58
年6月20日 2刷 社団法人自動車技術会発行 第1
−25頁〜第1−29頁 lr4.推進軸Jに記載され
ており、材質に関しては、例えば、「新編 自動車工学
便覧く第12編〉」昭和58年5月31日 初版 社団
法人自動車技術会発行 第1−58頁〜第1−62頁
「2・2、動力伝達関係部品Jに記載されている。 第1表 (発明が解決しようとする課題) ところで、この種のプロペラシャフトジャーナルとして
要求される特性は、第2図に示すように、強度、軸受特
性および耐焼伺性の3つがバランス良く高いことが要求
されるが、近年における車の高性能化や車室内空間の拡
大(プロペラシャフトの場合に床トンネルの縮小化)に
伴うジャーナルへの入力トルクの増加や屈曲角の増大に
応えるには限界に来ており、材質的に従来のジャーナル
では持ち得なかった強度、軸受特性および耐焼付性を高
い次元で併せ持つジャーナルの開発が切望されていると
いう課題があった。 (発明の目的) 本発明者らはこのような課題を解決することをノ 目的として、ジャーナル各部に要求される特性を解析す
るとともに、その要求を満たすためにはどのような組織
が望ましいかについて詳細な基礎検討を行なった。
し、特にプロペラシャフトジャーナルとして利用される
高性能なジャーナルに関するものである。 〔従来の技術〕 従来、プロペラシャフトジャーナルは、第1図(a)(
b)に示すような形状を持つものがある。このプロペラ
シャフトジャーナル1は、図示しないヨークと嵌合する
四つの軸部1a、lb。 lc、ldを有する十字軸の形状をなすものである。 そして、このプロペラシャフトジャーナル1の材質とし
ては、JIS 5Cr420や30M415材が用い
られ、この素材に浸炭を施すことによって、第1表に示
す仕様としたものが多く用いられている。なお、この種
のプロペラシャフトジャーナル1の構造に関しては、例
えば、「新編 自動車工学便覧く第5編〉」 昭和58
年6月20日 2刷 社団法人自動車技術会発行 第1
−25頁〜第1−29頁 lr4.推進軸Jに記載され
ており、材質に関しては、例えば、「新編 自動車工学
便覧く第12編〉」昭和58年5月31日 初版 社団
法人自動車技術会発行 第1−58頁〜第1−62頁
「2・2、動力伝達関係部品Jに記載されている。 第1表 (発明が解決しようとする課題) ところで、この種のプロペラシャフトジャーナルとして
要求される特性は、第2図に示すように、強度、軸受特
性および耐焼伺性の3つがバランス良く高いことが要求
されるが、近年における車の高性能化や車室内空間の拡
大(プロペラシャフトの場合に床トンネルの縮小化)に
伴うジャーナルへの入力トルクの増加や屈曲角の増大に
応えるには限界に来ており、材質的に従来のジャーナル
では持ち得なかった強度、軸受特性および耐焼付性を高
い次元で併せ持つジャーナルの開発が切望されていると
いう課題があった。 (発明の目的) 本発明者らはこのような課題を解決することをノ 目的として、ジャーナル各部に要求される特性を解析す
るとともに、その要求を満たすためにはどのような組織
が望ましいかについて詳細な基礎検討を行なった。
(課題を解決するだめの手段)
本発明者らによる詳細な基礎検討の結果、ベース材とし
ては、C、M n 、 Cr 、 M oを特定量組み
合わせて含有させたものとし、さらにはSi。 p、s、oを低減して非金属介在物の量と分布を制御し
た鋼を用い、かつまた軸受特性や耐焼付性が要求される
部位は表面にセメンタイトを析出させたものとするとと
もに深い浸炭層を有する組織とし、曲げ疲労強度が要求
される部位は表面カーボン濃度を下げるとともに浅い浸
炭層を有する組織とすることにより、目的とする曲げ疲
労強度。 軸受特性および耐焼付性を従来にない高いレベルで有す
るジャーナルが得られることを見い出した。 すなわち本発明に係る高性能ジャーナルは、重量比で、
C;0.15〜0.30%、Si;0.1%以下、Mn
;0.5〜1.0%、Cr;0.6〜2.5%、Mo;
0.4〜1.2%、P、0.015%以下、S、0.0
15%以下、O;15ppm以下、残部Feおよび不純
物からなる組成の鋼を素材として浸炭を施してなり、軸
受特性や耐焼付性が要求される部位には表面炭化物面積
率で20〜40%の炭化物が析出していると共に、曲げ
疲労強度が要求される部位は表面カーボン濃度が0.3
5〜0.55%となっている構成としたことを特徴とし
ており、このような高性能ジャーナルの構成を上述した
従来の課題を解決するための手段としたものである。 次に、本発明に係るジャーナルの素材として用いられる
鋼を構成する合金成分の働きと組成(重量比)の限定理
由を示す。 C,0,15〜0.30% Cはジャーナルとしての強度を確保するのに必要な元素
であり、0.15%未満では十分な強度が得られず、0
.30%を超えると靭性が低下するため、0.15〜0
.30%の範囲とした。 Si;0.1%以下 Siは製鋼上非金属介在物の生成原因となり、靭性を低
下させるため、0.1%以下とした。 Mn;0.5〜1.0% Mnは製鋼時の脱酸および脱硫に有用な成分であるが、
0.5%未満ではその効果が小さい。また、Mnは浸炭
用鋼において心部強度の向上に役立つが、本発明に係る
ジャーナルの素材においてはCr 、 M oを添加し
ていることから、1.0%以下の添加量であっても十分
にその目的を達成することができ、それよりも多く添加
しても効果がないことから、0.5〜1.0%の範囲と
した。 Cr;0.6〜2.5% Crは浸炭用鋼の焼入性を確保し、また浸炭時に表面に
M3CおよびM7C3型の炭化物CM−Fe、Cr)を
生成させて高い軸受特性や耐焼付性を得るために必要で
ある。しかし、0.6%未満ではこのような効果が十分
に確保できず、また、2.5%を超えて添加すると炭化
物の生成量が増加し、浸炭層の靭性が低下することから
、Cr添加量は0.6〜2.5%の範囲とした。 M o ; 0 、 4〜1.2%Moは浸炭層
の靭性を高めるためおよび浸炭時の表面粒界酸化低減の
ために必要であるが、0.4%未満ではその効果が小さ
い。ただし、1.2%を超えて添加してもその効果は飽
和すること、また、高価な原材料であることから、1.
2%までの添加量にとどめることが得策である。 P;0.015%以下 Pは粒界に偏析して靭性を低下させるだけでなく、浸炭
層の軸受特性をも低下させることから、その含有量は0
.015%以下とし、より好ましくはo、oio%以下
とするのがよい。 S;0.015%以下 Sは鋼中のMnと結びついて非金属介在物(MnS)を
形成し、浸炭層の軸受特性や靭性を低下させることから
0.015%以下とした。ただし、あまり低下しすぎる
と切削性が極端に悪化することから、より好ましくは0
.005〜0.015%とするのがよい。 0;15ppm以下 Oは鋼中のAIやSi・と結びついて非金属介在物を生
成し、とくに浸炭層の軸受特性を低下させる。七のため
、含有量としては15ppm以下とする。そして、特に
軸受特性に対する要求が厳しい場合には10ppm以下
とすることが好ましい。 そのほか、これらの元素以外に靭性を向上させるために
3%以下のNiを添加しても良い。また、結晶粒を微細
化して靭性および疲労強度を向」ニさせるために0.1
%以下のNb、0.1%以下のTa、0.3%以下(7
)V 、 0 、2%以下のTiのうちから選ばれる1
種または2種以上を必要に応じて含有させるのもよい。 次にジャーナル各部の組織を限定した理由について述べ
る。 [曲げ疲労強度が要求される部位] ジャーナルにかかる応力は曲げ応力であり、破損モード
は曲げ疲労(高応力下の低サイクル疲労を含む。)であ
る。そこで、曲げ疲労強度を向上させるという観点から
種々条件を変えて実験を行なった結果、表面カーボン濃
度を以下の範囲とすれば良いことが判明した。 ★表面カーボン濃度;0.35〜0.55%曲げ疲労強
度が要求される部位の表面カーホン濃度が0.35%未
満では浸炭層の強度が不足し、また、0.55%を超え
ると逆に衝撃値が低下し、ともに十分な曲げ疲労強度が
得られないため、曲げ疲労強度が要求される部位の表面
カーボン濃度は0.35〜0.55%の範囲とした。 そして、曲げ疲労強度が要求される部位の表面カーホン
濃度が前述の範囲であれば、要求される曲げ疲労強度が
基本的に得られるが、さらに表面硬さおよび浸炭深さを
以下の範囲にすればより一層の曲げ疲労強度の向上が図
られる。 ☆表面硬さ; (HRC57〜60)表面硬さがHR
C57よりも小さいと浸炭層の強度が低下する傾向とな
り、また、HRC60よりも大きいと逆に衝撃値が低下
する傾向となることから、表面硬さはHRC57〜60
の範囲とすることがより好ましい。 介浸炭深さ:(0,35〜0 、55 mm)浸炭深さ
が0.35mmよりも小さいと十分な強度が得られない
傾向となり、逆に、0.55mmよりも大きくなると衝
撃値が低下する傾向となることから、浸炭深さは0.3
5〜0.55mmの範囲がより望ましい。 [軸受特性や耐焼伺性が要求される部位]軸受特性(ジ
ャーナルの場合、多くは耐フレキング性)および耐焼付
性を向上させるという観点から、金属学的組織と両特性
との関係を種々検討した結果、表面炭化物の析出量との
相関が最も顕著であり、表面炭化物を面積比で以下の範
囲としたときに満足できる特性が得られることを確認し
た。 ★表面炭化物面積率;20〜40% 表面に析出した炭化物は、前述したように、低サイクル
曲げ疲労に対しては悪影響を与えるが、耐フレーキング
性および耐焼付性を向上させる。 そして、表面炭化物面積率が20%未満では耐フレーキ
ング性、耐焼付性の向」−代が小さく、また、面積率が
40%を超えると炭化物の析出が多くなりすぎたり粗大
化が生じたりして逆に耐フレーキング性や耐焼付性を低
下させることから20〜40%とした。 この表面炭化物面積率が前述の範囲であれば要求の軸受
特性が得られるが、さらに安定的な特性を得るには、表
面硬さ、浸炭深さを以下の範囲とすることがより好まし
い。 ☆表面硬さ; (HRC62〜64)表面硬さがHR
C62よりも小さい場合は残留オーステナイトが多く、
この残留オーステナイトが相手材の凝着力を高めてしま
うため、謝フレーキング性、F#焼付性がともに低下す
る傾向となる。また、表面硬さがHRC64よりも大き
いと相手部材に対する攻撃性が大きくなりすぎる傾向と
なるためHRC62〜64の範囲がより好ましい。 ☆浸炭深さ、(0,7〜1.2mm) 浸炭深さは高い面圧を受けた場合にそれをささえるとい
う観点からある深さが必要である。 ジャーナルの場合、0.7mmよりも小さいと浸炭深さ
が足りず、特に耐フレーキング特性が低下する傾向とな
る。一方、1.2mmよりも大きくなっても耐フレーキ
ング特性は向上せずかえって部品としての靭性な低下さ
せるという悪影響が出る傾向となることから0.7〜1
.2mmの範囲とするのがより好ましい。 本発明によるジャーナルでは、同一部品であるものの部
位により最適な組織が異なるため、通常の浸炭処理では
所望の組織は得られない。そこで、本発明の構成におい
て述べたような組織を望みの部位に得る手段としては、
次に例示するような手法を採用することがヤきる。 ■防炭剤の希釈倍率(濃度)をコントロールする手法 従来、浸炭および浸炭窒化処理して使用される部品にお
いて、浸炭および浸炭窒化を部分的に行なわないように
するために、該当する部分に防炭剤(例えば、商品面「
コンドルサル」、「ノーカーブ」)を塗布する手法があ
った。しかしながら、このような防炭剤を塗布した場合
には、浸炭および浸炭窒化深さが0であり、浸炭および
浸炭層深さを任意にコントロールすることはできなかっ
た。そこで、本発明者らは、防炭剤を希釈して(濃度を
コントロールして)必要な部位に塗布することにより望
みの浸炭層を得られるようにする技術を開発した。 すなわち、第1図に示すジャーナル1のA部には希釈し
た防炭剤(粘土の低下はグリセリン等の増粘剤の添加に
より補う)を塗布し、B部および0部は防炭剤を塗布し
ない状態で、1.8%以上のカーボンポテンシャルの浸
炭雰囲気で浸炭した後、0.01〜0.10mmの仕上
加工を行なうことによって所望の組織を得る。この際、
A部。 B部および0部以外の部位については生産上のやり易さ
および強度、靭性のバランスなどを考えると、A部と同
様な希釈した防炭剤を塗布することが望ましい。ただし
、靭性の面で特に問題が生じない場合は、B部および0
部と同様に防炭剤を塗布しない状態でもかまわない。 ■浸炭後の機械加工による手法 通常、浸炭部品で精度が要求される部位は、浸炭後に研
摩等により10〜100ルm程度の仕上げ加工を施され
ることが多い。すなわち、仕上げ加工代として一般的に
は10〜100gm、出来れば10〜30gm程度に抑
えることが望ましいが、本発明のようにA部とB部およ
び0部の組織を異なるものとするにはこの程度の加工代
では困難である。そこで、A部のような低い表面カーボ
ン濃度でかつ浅い浸炭深さがほしい場合は、仕上げ加工
代をもっと大きくとり、いったんB部および0部と同じ
ように形成した表面の炭化物析出層や高カーボン濃度層
を強引に研摩で削り落してしまうことにより所望の組織
を得る手法がある。 しかし、この手法では非常に硬い浸炭層を0.5mm以
上も削り落す必要があるため時間もかかり、コスト的に
も高くつくという欠点があるため、前述した浸炭抑制剤
を塗布する手法の方がはるかに優れている。 (実施例) 第2表に示す符号A−Mの化学組成を持つ鋼材をジャー
ナル形状(一部仕上げ加工代を残す)とした後、第3表
に示す条件で浸炭処理を施し、さらに仕上げ加工により
最終形状とした。このジャーナルを2000cc乗用車
用プロペラシャフトアッセンブリーに組み込み、第4表
に示す条件でジャーナルとしての特性試験を行なった。 この結果を第5表に示す。また、比較例(従来例)のA
と本発明例のうち代表的なH,Jのジャーナル特性限界
を第3図に示す。 第5表および第3図に示した結果より明らかなように、
本発明のジャーナル(E−M)は従来のジャーナル(A
−D)に比較して、許容最大入力トル(強度限界;曲げ
疲労強度)、軸受限界入力トルク(ジャーナル軸受限界
;軸受特性)および焼付限界屈曲角(焼付限界;耐焼付
性)の3つがバランスのよいものとなっており、非常に
優れた特性を持っていることがわかる。 なお、本発明はジャーナルのみならず、同一部品で耐フ
レーキング性などの軸受特性や耐焼付性が要求される部
位と、曲げ疲労強度が要求される部位を併せ持つものに
対して同じように適用できることはもちろんである。
ては、C、M n 、 Cr 、 M oを特定量組み
合わせて含有させたものとし、さらにはSi。 p、s、oを低減して非金属介在物の量と分布を制御し
た鋼を用い、かつまた軸受特性や耐焼付性が要求される
部位は表面にセメンタイトを析出させたものとするとと
もに深い浸炭層を有する組織とし、曲げ疲労強度が要求
される部位は表面カーボン濃度を下げるとともに浅い浸
炭層を有する組織とすることにより、目的とする曲げ疲
労強度。 軸受特性および耐焼付性を従来にない高いレベルで有す
るジャーナルが得られることを見い出した。 すなわち本発明に係る高性能ジャーナルは、重量比で、
C;0.15〜0.30%、Si;0.1%以下、Mn
;0.5〜1.0%、Cr;0.6〜2.5%、Mo;
0.4〜1.2%、P、0.015%以下、S、0.0
15%以下、O;15ppm以下、残部Feおよび不純
物からなる組成の鋼を素材として浸炭を施してなり、軸
受特性や耐焼付性が要求される部位には表面炭化物面積
率で20〜40%の炭化物が析出していると共に、曲げ
疲労強度が要求される部位は表面カーボン濃度が0.3
5〜0.55%となっている構成としたことを特徴とし
ており、このような高性能ジャーナルの構成を上述した
従来の課題を解決するための手段としたものである。 次に、本発明に係るジャーナルの素材として用いられる
鋼を構成する合金成分の働きと組成(重量比)の限定理
由を示す。 C,0,15〜0.30% Cはジャーナルとしての強度を確保するのに必要な元素
であり、0.15%未満では十分な強度が得られず、0
.30%を超えると靭性が低下するため、0.15〜0
.30%の範囲とした。 Si;0.1%以下 Siは製鋼上非金属介在物の生成原因となり、靭性を低
下させるため、0.1%以下とした。 Mn;0.5〜1.0% Mnは製鋼時の脱酸および脱硫に有用な成分であるが、
0.5%未満ではその効果が小さい。また、Mnは浸炭
用鋼において心部強度の向上に役立つが、本発明に係る
ジャーナルの素材においてはCr 、 M oを添加し
ていることから、1.0%以下の添加量であっても十分
にその目的を達成することができ、それよりも多く添加
しても効果がないことから、0.5〜1.0%の範囲と
した。 Cr;0.6〜2.5% Crは浸炭用鋼の焼入性を確保し、また浸炭時に表面に
M3CおよびM7C3型の炭化物CM−Fe、Cr)を
生成させて高い軸受特性や耐焼付性を得るために必要で
ある。しかし、0.6%未満ではこのような効果が十分
に確保できず、また、2.5%を超えて添加すると炭化
物の生成量が増加し、浸炭層の靭性が低下することから
、Cr添加量は0.6〜2.5%の範囲とした。 M o ; 0 、 4〜1.2%Moは浸炭層
の靭性を高めるためおよび浸炭時の表面粒界酸化低減の
ために必要であるが、0.4%未満ではその効果が小さ
い。ただし、1.2%を超えて添加してもその効果は飽
和すること、また、高価な原材料であることから、1.
2%までの添加量にとどめることが得策である。 P;0.015%以下 Pは粒界に偏析して靭性を低下させるだけでなく、浸炭
層の軸受特性をも低下させることから、その含有量は0
.015%以下とし、より好ましくはo、oio%以下
とするのがよい。 S;0.015%以下 Sは鋼中のMnと結びついて非金属介在物(MnS)を
形成し、浸炭層の軸受特性や靭性を低下させることから
0.015%以下とした。ただし、あまり低下しすぎる
と切削性が極端に悪化することから、より好ましくは0
.005〜0.015%とするのがよい。 0;15ppm以下 Oは鋼中のAIやSi・と結びついて非金属介在物を生
成し、とくに浸炭層の軸受特性を低下させる。七のため
、含有量としては15ppm以下とする。そして、特に
軸受特性に対する要求が厳しい場合には10ppm以下
とすることが好ましい。 そのほか、これらの元素以外に靭性を向上させるために
3%以下のNiを添加しても良い。また、結晶粒を微細
化して靭性および疲労強度を向」ニさせるために0.1
%以下のNb、0.1%以下のTa、0.3%以下(7
)V 、 0 、2%以下のTiのうちから選ばれる1
種または2種以上を必要に応じて含有させるのもよい。 次にジャーナル各部の組織を限定した理由について述べ
る。 [曲げ疲労強度が要求される部位] ジャーナルにかかる応力は曲げ応力であり、破損モード
は曲げ疲労(高応力下の低サイクル疲労を含む。)であ
る。そこで、曲げ疲労強度を向上させるという観点から
種々条件を変えて実験を行なった結果、表面カーボン濃
度を以下の範囲とすれば良いことが判明した。 ★表面カーボン濃度;0.35〜0.55%曲げ疲労強
度が要求される部位の表面カーホン濃度が0.35%未
満では浸炭層の強度が不足し、また、0.55%を超え
ると逆に衝撃値が低下し、ともに十分な曲げ疲労強度が
得られないため、曲げ疲労強度が要求される部位の表面
カーボン濃度は0.35〜0.55%の範囲とした。 そして、曲げ疲労強度が要求される部位の表面カーホン
濃度が前述の範囲であれば、要求される曲げ疲労強度が
基本的に得られるが、さらに表面硬さおよび浸炭深さを
以下の範囲にすればより一層の曲げ疲労強度の向上が図
られる。 ☆表面硬さ; (HRC57〜60)表面硬さがHR
C57よりも小さいと浸炭層の強度が低下する傾向とな
り、また、HRC60よりも大きいと逆に衝撃値が低下
する傾向となることから、表面硬さはHRC57〜60
の範囲とすることがより好ましい。 介浸炭深さ:(0,35〜0 、55 mm)浸炭深さ
が0.35mmよりも小さいと十分な強度が得られない
傾向となり、逆に、0.55mmよりも大きくなると衝
撃値が低下する傾向となることから、浸炭深さは0.3
5〜0.55mmの範囲がより望ましい。 [軸受特性や耐焼伺性が要求される部位]軸受特性(ジ
ャーナルの場合、多くは耐フレキング性)および耐焼付
性を向上させるという観点から、金属学的組織と両特性
との関係を種々検討した結果、表面炭化物の析出量との
相関が最も顕著であり、表面炭化物を面積比で以下の範
囲としたときに満足できる特性が得られることを確認し
た。 ★表面炭化物面積率;20〜40% 表面に析出した炭化物は、前述したように、低サイクル
曲げ疲労に対しては悪影響を与えるが、耐フレーキング
性および耐焼付性を向上させる。 そして、表面炭化物面積率が20%未満では耐フレーキ
ング性、耐焼付性の向」−代が小さく、また、面積率が
40%を超えると炭化物の析出が多くなりすぎたり粗大
化が生じたりして逆に耐フレーキング性や耐焼付性を低
下させることから20〜40%とした。 この表面炭化物面積率が前述の範囲であれば要求の軸受
特性が得られるが、さらに安定的な特性を得るには、表
面硬さ、浸炭深さを以下の範囲とすることがより好まし
い。 ☆表面硬さ; (HRC62〜64)表面硬さがHR
C62よりも小さい場合は残留オーステナイトが多く、
この残留オーステナイトが相手材の凝着力を高めてしま
うため、謝フレーキング性、F#焼付性がともに低下す
る傾向となる。また、表面硬さがHRC64よりも大き
いと相手部材に対する攻撃性が大きくなりすぎる傾向と
なるためHRC62〜64の範囲がより好ましい。 ☆浸炭深さ、(0,7〜1.2mm) 浸炭深さは高い面圧を受けた場合にそれをささえるとい
う観点からある深さが必要である。 ジャーナルの場合、0.7mmよりも小さいと浸炭深さ
が足りず、特に耐フレーキング特性が低下する傾向とな
る。一方、1.2mmよりも大きくなっても耐フレーキ
ング特性は向上せずかえって部品としての靭性な低下さ
せるという悪影響が出る傾向となることから0.7〜1
.2mmの範囲とするのがより好ましい。 本発明によるジャーナルでは、同一部品であるものの部
位により最適な組織が異なるため、通常の浸炭処理では
所望の組織は得られない。そこで、本発明の構成におい
て述べたような組織を望みの部位に得る手段としては、
次に例示するような手法を採用することがヤきる。 ■防炭剤の希釈倍率(濃度)をコントロールする手法 従来、浸炭および浸炭窒化処理して使用される部品にお
いて、浸炭および浸炭窒化を部分的に行なわないように
するために、該当する部分に防炭剤(例えば、商品面「
コンドルサル」、「ノーカーブ」)を塗布する手法があ
った。しかしながら、このような防炭剤を塗布した場合
には、浸炭および浸炭窒化深さが0であり、浸炭および
浸炭層深さを任意にコントロールすることはできなかっ
た。そこで、本発明者らは、防炭剤を希釈して(濃度を
コントロールして)必要な部位に塗布することにより望
みの浸炭層を得られるようにする技術を開発した。 すなわち、第1図に示すジャーナル1のA部には希釈し
た防炭剤(粘土の低下はグリセリン等の増粘剤の添加に
より補う)を塗布し、B部および0部は防炭剤を塗布し
ない状態で、1.8%以上のカーボンポテンシャルの浸
炭雰囲気で浸炭した後、0.01〜0.10mmの仕上
加工を行なうことによって所望の組織を得る。この際、
A部。 B部および0部以外の部位については生産上のやり易さ
および強度、靭性のバランスなどを考えると、A部と同
様な希釈した防炭剤を塗布することが望ましい。ただし
、靭性の面で特に問題が生じない場合は、B部および0
部と同様に防炭剤を塗布しない状態でもかまわない。 ■浸炭後の機械加工による手法 通常、浸炭部品で精度が要求される部位は、浸炭後に研
摩等により10〜100ルm程度の仕上げ加工を施され
ることが多い。すなわち、仕上げ加工代として一般的に
は10〜100gm、出来れば10〜30gm程度に抑
えることが望ましいが、本発明のようにA部とB部およ
び0部の組織を異なるものとするにはこの程度の加工代
では困難である。そこで、A部のような低い表面カーボ
ン濃度でかつ浅い浸炭深さがほしい場合は、仕上げ加工
代をもっと大きくとり、いったんB部および0部と同じ
ように形成した表面の炭化物析出層や高カーボン濃度層
を強引に研摩で削り落してしまうことにより所望の組織
を得る手法がある。 しかし、この手法では非常に硬い浸炭層を0.5mm以
上も削り落す必要があるため時間もかかり、コスト的に
も高くつくという欠点があるため、前述した浸炭抑制剤
を塗布する手法の方がはるかに優れている。 (実施例) 第2表に示す符号A−Mの化学組成を持つ鋼材をジャー
ナル形状(一部仕上げ加工代を残す)とした後、第3表
に示す条件で浸炭処理を施し、さらに仕上げ加工により
最終形状とした。このジャーナルを2000cc乗用車
用プロペラシャフトアッセンブリーに組み込み、第4表
に示す条件でジャーナルとしての特性試験を行なった。 この結果を第5表に示す。また、比較例(従来例)のA
と本発明例のうち代表的なH,Jのジャーナル特性限界
を第3図に示す。 第5表および第3図に示した結果より明らかなように、
本発明のジャーナル(E−M)は従来のジャーナル(A
−D)に比較して、許容最大入力トル(強度限界;曲げ
疲労強度)、軸受限界入力トルク(ジャーナル軸受限界
;軸受特性)および焼付限界屈曲角(焼付限界;耐焼付
性)の3つがバランスのよいものとなっており、非常に
優れた特性を持っていることがわかる。 なお、本発明はジャーナルのみならず、同一部品で耐フ
レーキング性などの軸受特性や耐焼付性が要求される部
位と、曲げ疲労強度が要求される部位を併せ持つものに
対して同じように適用できることはもちろんである。
本発明に係るジャーナルは、重量比で、C;0.15〜
0.30%、St;0.1%以下、Mn;0.5〜1.
0%、Cr ; 0 、6〜2 、5%、M o ;
0 、4〜1.2%、P;0.015%以下、S;0.
015%以下、O;15ppm以下、残部Feおよび不
純物からなる鋼を素材として浸炭を施してなり、軸受特
性や耐焼伺性が要求される部位には表面炭化物面積率で
20〜40%の炭化物が析出していると共に、曲げ疲労
強度が要求される部位は表面カーボン濃度が0.35〜
0.55%となっている構成を有するものであるから、
曲げ疲労強度、軸受特性および耐焼付性の3特性がバラ
ンスよくしかも従来にない高いレベルで併せ持つ著しく
優れた特性のジャーナルであるという著大なる効果がも
たらされる。
0.30%、St;0.1%以下、Mn;0.5〜1.
0%、Cr ; 0 、6〜2 、5%、M o ;
0 、4〜1.2%、P;0.015%以下、S;0.
015%以下、O;15ppm以下、残部Feおよび不
純物からなる鋼を素材として浸炭を施してなり、軸受特
性や耐焼伺性が要求される部位には表面炭化物面積率で
20〜40%の炭化物が析出していると共に、曲げ疲労
強度が要求される部位は表面カーボン濃度が0.35〜
0.55%となっている構成を有するものであるから、
曲げ疲労強度、軸受特性および耐焼付性の3特性がバラ
ンスよくしかも従来にない高いレベルで併せ持つ著しく
優れた特性のジャーナルであるという著大なる効果がも
たらされる。
第1図(a)(b)はプロペラシャフトジャーナルの代
表的形状例を示す説明図および一部拡大説明図、第2図
はジャーナル特性限界図、第3図は比較例(従来例)A
および本発明例H,Jのジャーナル特性限界図である。 特許出願人 日産自動車株式会社
表的形状例を示す説明図および一部拡大説明図、第2図
はジャーナル特性限界図、第3図は比較例(従来例)A
および本発明例H,Jのジャーナル特性限界図である。 特許出願人 日産自動車株式会社
Claims (2)
- (1)重量比で、C;0.15〜0.30%、Si;0
.1%以下、Mn;0.5〜1.0%、Cr;0.6〜
2.5%、Mo;0.4〜1.2%、P;0.015%
以下、S;0.015%以下、O;15ppm以下、残
部Feおよび不純物からなる鋼を素材として浸炭を施し
てなり、軸受特性や耐焼付性が要求される部位には表面
炭化物面積率で20〜40%の炭化物が析出していると
共に、曲げ疲労強度が要求される部位は表面カーボン濃
度が0.35〜0.55%となっていることを特徴とす
るジャーナル。 - (2)曲げ疲労強度が要求される部位における浸炭抑制
剤の塗布後にカーボンポテンシャル1.8%以上の雰囲
気での浸炭が施されていることを特徴とする特許請求の
範囲第(1)項に記載のジャーナル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8498689A JPH02266108A (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | ジャーナル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8498689A JPH02266108A (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | ジャーナル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02266108A true JPH02266108A (ja) | 1990-10-30 |
Family
ID=13845944
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8498689A Pending JPH02266108A (ja) | 1989-04-04 | 1989-04-04 | ジャーナル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH02266108A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0493511U (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-13 |
-
1989
- 1989-04-04 JP JP8498689A patent/JPH02266108A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0493511U (ja) * | 1990-12-28 | 1992-08-13 |
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