JPH02279826A - 覆い蓋 - Google Patents

覆い蓋

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JPH02279826A
JPH02279826A JP1099975A JP9997589A JPH02279826A JP H02279826 A JPH02279826 A JP H02279826A JP 1099975 A JP1099975 A JP 1099975A JP 9997589 A JP9997589 A JP 9997589A JP H02279826 A JPH02279826 A JP H02279826A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、主として歩道に設置される上下水道、電気配
線、ガス配管、電話回線等の地下埋設管路におけるマン
ホールの覆い蓋、あるいは排水用側溝等の溝渠の覆い蓋
など路面に配置される覆い蓋に関するものである。また
本発明は、表面に凹凸型を有さずとも優れた表面摩擦性
により高い耐スリップ性を発揮するとともに、耐蝕性、
耐摩耗性に優れかつ審美性の高い有色の覆い蓋に関する
ものである。
(従来の技術) 上下水道、電気配線、ガス配管、電話回線等の地下埋設
管路におけるマンホールの覆い蓋としては、従来、鋳鉄
製のものに黒色のタールエポキシ樹脂塗料を施したもの
、およびコンクリート製のものが一般に使用されており
、また、排水用道路側溝の覆い蓋としては、従来、鋼板
製のものおよびコンクリート製のものが一般に使用され
ているが、これらの覆い蓋のうち、コンクリート製のも
のは施工時においてコンクリートの硬化工程を必要とす
るために煩雑さを伴なうものであり、施工の簡易性の面
から鋳鉄あるいは鋼板などのいわゆる鉄蓋が主流をなし
ている。しかしながら、鉄蓋は」ユ記したような施工の
簡易性、さらには強度および耐摩耗性においては、優れ
た特性を有する反面、その表面が滑り易いという欠点を
有するものである。このために鉄蓋表面には、通常、滑
り止めのための凹凸模様が付されてはいるものの、十分
な効果は得られず、特に雨天時においては通行人の転倒
などの事故が多く発生し問題となっている。
ところで近年、都市景観の美化、ファション化の傾向か
ら、歩道上に設置されるこのような覆い蓋にも彩色を施
す技術が検討されている。例えば、現在、鉄蓋の表面に
各種のデザインを凹凸の形で図案化し、それに彩色のエ
ポキシ樹脂系塗料で塗装し着色したもの、あるいは該凹
部に有色樹脂を充填して着色したものなどが開発され一
部商品化されている。
しかしながら、樹脂塗料塗装品は、塗膜硬度が低く、ま
た塗膜と鉄蓋母材との密着力が弱いために、過酷な路面
環境においては短期間に塗膜が摩耗ないしは剥離してし
まうものであって施工初期の美観を長期間維持できず、
塗装の塗り替えに多額の維持費を必要とするものであり
、また、樹脂充填品においても太陽光に長持間曝される
ために紫外線による褪色が見られ施工初期の色を長期間
維持できないという欠点を有するものであった。
さらにこのような彩色を施した鉄蓋においては、前記し
たような滑り性といった機能面からの要求は、何ら考慮
されておらず、特に樹脂塗料塗装品は、表面が非常に滑
り易く安全性の面からも問題のあるものであった。
このような観点から本発明者らは先に、凹凸となした上
部面において、鉄系母材の表面−ヒに全体にわたり耐蝕
性金属溶射層を形成し、少なくとも凸部においては前記
耐蝕性金属溶射層ににセラミックス溶射層を形成し、さ
らにその上から全体にわたり樹脂系封孔材により封孔処
理を施してなる覆い蓋を提唱した(特願昭63−548
46号)。
この覆い蓋は、前記した塗装着色品および樹脂充填着色
品に比較して、非常に優れた耐スリップ性を6するもの
であり、また高い耐摩耗性、耐12蝕性を何しているた
めセラミックス溶射層を何色のセラミックスによって構
成し彩色を施した場合においても、この色ないしそれに
よって表されるデザインは、長期間にわたり施工初期の
状態で維持されるものであった。しかしながら、このよ
うに優れた特性を有するこの覆い蓋においても、以下に
示すような問題点が残るものであった。
すなわち、この覆い蓋において上部面にデザインを付す
る場合、従来の樹脂塗料塗装品および樹脂充填品と同様
に、滑り止めのために付される表面凹凸形状にそのデザ
インを導入して形成することとなるが、このような覆い
蓋裏面に付されるデザインは、汎用性であることは少な
く、一般に各需要者(例えば各地方自治体など)ごとに
異なるものであるため、その図案毎に覆い蓋の鋳型を作
製する必要があり、またそれぞれにおいて必要とされる
覆い蓋の数は、一般に数個〜数十個と非常に少ないもの
である。このため、覆い蓋1個に対してかかる鋳型作製
費が大きなものとなり、覆い盈の価格を割高なものとし
てしまうものであった。
またこのように、鉄系母材に形成された凹凸模様に合せ
て、セラミックス溶射層の有無あるいは色変化を施そう
とする場合、この凹凸模様のパターンと、セラミック溶
射層のパターンとの位置合せが難しく、場合によって商
品価値を下げてしまう虞れがあった。
さらに、前記したようにこの覆い蓋に付された色ないし
それによって表されるデザイン自体は長期間にわたり施
工初期の状態で維持されるものであるが、表面の凹部に
は路面の砂やホコリが溜まりやすく、せっかく彩色を施
していても、清掃を怠ると凹部における本来の色が隠れ
てしまいデザイン効果が薄れてしまうこととなっていた
(発明が解決しようとする課題) 従って、本発明は新規な覆い蓋を提供することを目的と
する。本発明はまた、表面に凹凸型を何さずとも高い耐
スリップ性を発揮するとともに、耐蝕性、′耐摩耗性に
優れかつ審美性の高い何色の覆い蓋を提供することを目
的とするものである。
本発明はまた、上部面に各種のデザインを形成しようと
する場合において、その製造が容易でかつ製造コストを
安価におさえることのできる覆い蓋を提供することを目
的とするものである。本発明はさらに、彩色を施した際
に施工初期の色調を長期間維持することのできるととも
に特別な維持管理を必要としない覆い蓋を提供すること
を目的とするものである。本発明はさらに都市環境の美
化推進を図ることのできる覆い蓋を提供することを目的
とするものである。
(課題を解決するための手段) −に記諸目的は、路面に配置される覆い蓋であって、平
坦となした上部面を有しており、かっこの上部面におい
ては、鉄系母材の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラ
ミックス溶射層が順次積層形成され、さらにその上から
樹脂系封孔材にょる封孔処理が施されていることを特徴
とする覆い蓋により達成される。
なお、本明細書において用いられる「平坦」なる用語は
、従来、鉄蓋等の覆い蓋において滑り止めのために付さ
れていた凹凸型のようなマクロ的な凹凸を何していない
状態を指すものである。この意味から、覆い蓋の上部面
に素材自体によるミクロ的な凹凸があるものであっても
、あるいは、覆い蓋の上部面がある程度のアールをもっ
て全体的に曲面状とされているものであっても、これら
は、本明細書における「平坦」という定義内に含まれる
ものである。
(作用) このように本発明の覆い蓋は、平坦となした上部面を有
しており、かっこの上部面においては、鉄系1す祠の表
面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミックス溶射層が順
次積層形成され、さらにその−!二から樹脂系封孔材に
よる封孔処理が施されている。
従来、鉄系金属を母材とする覆い蓋においては、滑り止
めを目的として、その表面に凹凸型が形成されているの
が常である。これは、鉄系金属の耐摩耗性が十分ではな
く、粗面とする程度では供用後短期間において容易に摩
耗し、表面が平滑となって非常に滑りやすいものとなる
ためである。なお、母材表面を樹脂系塗料で覆ったとし
ても、このような塗膜は、表面の滑り抵抗を向上させる
上からはほどんど効果がなく、かつ容易に塗膜が摩耗な
いし剥離して、鉄系金属母材が露出するため、凹凸型の
形成は必須のものとなる。これらの点から明らかなよう
に、鉄系金属を母材とする覆い蓋において、その表面に
凹凸型を付さず平坦なものとするためには、この母材−
り部に形成される被覆体が、その表面において優れた滑
り抵抗性を有するとともに、摩耗あるいはtlJ離等に
よる消失を長期にわたり起さない必要がある。
セラミックスは耐摩耗性の高い材質であり、さらに本発
明者らは、鋭意研究の結果、セラミックス溶射層は一般
にRmm、40〜60μm程度という表面粗度を有する
が、この粗度が路面において適度な滑り抵抗をもたらす
ことを見出した。従って、セラミックス溶射層により鉄
系母材の表面を覆うことは、覆い蓋に必要とされる高い
表面摩擦抵抗を長期にわたり付与する上で極めて打効で
あるが、鉄系母材に直接セラミックス溶射層を形成した
場合、密着力が弱く剥離等の欠損を生じやすく、またセ
ラミックス溶射層がかなりの気孔を有するものであるた
めに防蝕性は望めない。
一方、金属溶射層は、一般に、金属がセラミックスに比
べ溶射時の粘性が低いものであるなどの点から気孔の存
在が極めて少なく母材表面を緻密に覆うことができるも
のであり、加えて、鉄系母料表面上に形成される耐蝕性
金属溶射層は、鉄系1す材との接合界面における密着性
が高く、衝撃力あるいは振動等が加わった場合において
も剥離等の脱落が極めて生じに(いものである。
ここで前記したごときセラミックス溶射層をこの耐蝕性
金属溶射層を介して鉄系母材に密着させた場合、セラミ
ックス溶射層は十分強固に鉄系CJ材に保持されること
となる。さらに、このようなセラミックス溶射層に樹脂
系封孔材で封孔処理すると、前記したごとき適度な表面
粗度を変化させることなく、セラミックス溶射層に存在
する気孔を閉塞することができ、間に設けられた緻密な
耐蝕性金属溶射層と相乗して鉄系母材表面の十分な保護
がなされ、鉄系母材が外部環境に曝されることがなくな
り、耐蝕性の面でも十分なものとなる。
このように、本発明の覆い蓋においては、上記のごとき
優れた特性を有する被覆体により鉄系母材を覆うことに
よって、平坦な表面形状において、長期間にわたり高い
耐スリップ性を発揮することを初めて可能としたもので
ある。
さらに、本発明の覆い蓋においては、このように滑り防
止のための凹凸型の付与の必要性がなくなったため、覆
い蓋表面にデザインを付与しようとする場合、樹脂系封
孔材を透明なもので構成し、セラミックス溶射層をデザ
インパターンに応じて複数色の有色セラミックスで構成
するのみで足り、従来のごと(デザインが変わるごとに
鉄系り1材の鋳型を新たに作製する必要がなく、共通の
鋳型を使用することができる。このため、製造コストが
安価になると同時に鋳型作製に要していた分の製造工期
が短縮される。また、セラミックス溶射パターンを、従
来のごとく凹凸模様に合せる必要がな(なったため、デ
ザインの自由文が大きくなると共に、溶射施工も容易と
なり、位置合せのズレによる商品価値の低下といった問
題もなくなる。
さらに、本発明の覆い蓋において、上部面の最外層とな
るセラミックス溶射層は前記したように樹脂系封孔材で
封孔処理をなされたものであり、実質的に無気孔性であ
ることから、雨水、埃等の侵入による汚れの発生の虞れ
が少なく、また前記したように鉄系母材は完全に被覆体
により覆われ耐蝕性が良好であることから鉄系母材から
の赤錆の浮出しもなく、またセラミックスおよび耐蝕性
金属は共に化学的に極めて安定したものであり、また前
記したようにセラミックス溶射層は耐摩耗性に優れかつ
剥離などの欠損も生じにくい。加えて、本発明の覆い蓋
においては、上部面は平坦なものとされ、実質的に凹部
を有しないために、従来の覆い蓋におけるごとく、この
ような凹部に砂やホコリが溜って本来の色が隠れてしま
いデザイン効果が薄れてしまうなどといった問題も、本
質的に発生せず、前記のごとく樹脂系封孔材を透明なも
ので構成し、複数色の有色セラミックスで構成したセラ
ミックス溶射層の色によって覆い蓋の上部面に彩色デザ
インを施した場合、苛酷な路面環境下においても特別な
維持管理を行なわずとも施工当初の色調を変化させるこ
となく長期間維持できることが可能である。
以下、本発明を実施態様に基づきより詳細に説明する。
本発明の覆い蓋は、路面、特に歩道に配置される覆い蓋
であって、例えば、上下水道、電気配線、ガス配管、電
話回線等の地下埋設管路におけるマンホールの覆い蓋、
あるいは排水用側溝等の溝渠の覆い蓋など路面に配置さ
れる覆い蓋などが含まれるものである。
第1図は、本発明の覆い蓋の一尖施態様であるマンホー
ル蓋体の構成を模式的に示す断面図である。
この実施態様のマンホール蓋体は、その−L二部面にお
いて、鋳鉄母材1の表面には全体にわたり耐蝕性金属溶
射層2が形成され、前記耐蝕性金属溶射層2上にはセラ
ミックス溶射層3が全体にわたり形成され、さらにその
上から全体にわたり封孔処理のために透明な樹脂系封孔
材による樹脂被覆層4が形成されている。しかしてこの
」二部面5は、鋳鉄母材1表面が何ら特別に凹凸型を付
されたものでないために平坦なものである。
なお、このマンホール蓋体においては、その下部面6お
よび周縁側面7においても、鋳鉄母材1の表面全体に耐
蝕性金属溶射層2が形成され、さらにその上から全体に
わたり樹脂系封孔材による樹脂?t[層4が形成され、
母材表面を保護している。
なお、第1図において、耐蝕性金属溶射層2、セラミッ
クス溶射層3および樹脂被覆層4の厚さは誇張して描か
れている。
この実施態様の覆い蓋において、セラミックス溶射層3
は、第2図に示すように、A部においてはライトブラウ
ンのセラミックス8部においてはホワイトのセラミック
ス、0部においてはグリーン、D部においてはブルーの
セラミックスというように複数の有色セラミックスが用
いられ、このように特定のパターンでセラミックスの色
を変えることにより、カラフルなデザインを表すものと
されている。なお、この実施態様において、前記樹脂被
覆層4を構成する樹脂系封孔材としては、透明なものが
用いられ、上記のごとき複数の有色セラミックスを用い
たセラミックス溶射層3によるデザインの発現を可能と
している。
第1図に示す実施態様におけるように、本発明の覆い蓋
は、鉄系母材を有するものであり、これにより覆い蓋と
して本来必要とされる機械的強度等を満足すると同時に
、経済性からも好ましいものとなる。なお、鉄系母材と
してより具体的には、鋳鉄あるいは鋼板などが挙げられ
、例えばマンホール用覆い蓋においては鋳鉄、また側溝
用覆い蓋としては鋳鉄または鋼板などというようにその
用途に応じて適宜選択される。またこの鉄系母材の上部
面は、前記したように平坦なものとされる。
本発明の覆い蓋において、この鉄系母材の上部面は、ま
ず耐蝕性金属溶射層にて覆われている。
耐蝕性金属溶射層は、従来公知の金属溶射法を用いて鉄
系母材の表面に形成することができ、必要に応じて鉄系
母材の表面に脱脂、ブラストなどの前処理を施した後、
線状あるいは粉末状となした耐蝕性金属を溶射ガンなど
を用いて溶射することにより形成される。なお、耐蝕性
金属溶射層を構成する耐蝕性金属としては、具体的には
、例えばAg、Ni、Cr%Znおよびこれらの合金な
どが挙げられるが、経済的な見地からAl1ないしAg
合金、N1−A、9合金、N t −Cr合金が好まし
い。なお、耐蝕性金属溶射層を複数の金属よりなる合金
系として構成する場合、予めこのような合金とされた線
材ないしは粉末を溶射することはもちろん可能であるが
、各構成金属の粉末を混合し同時に溶射して合金系の溶
射皮膜を構成してもよい。また耐蝕性金属溶射層の層厚
としては、特に限定されるものではないが、50〜30
0μm、より好ましくは100〜200μmの範囲にあ
ることが望まれる。すなわち、層厚が50μm未満のも
のであると、貫通気孔が多(なり、十分な防蝕効果が得
られない虞れが生じ、一方、層厚が300μmを越える
ものであると、コスト的に不利なものとなる虞れが大き
いためである。
本発明の覆い蓋の上部面においては、この耐蝕性金属溶
射層上に例えば、プラズマジェット溶射法等の従来公知
のセラミックス溶射法を用いて溶射することによりセラ
ミックス溶射層が形成されているが、第1〜2図に示す
実施態様におけるように、複数色のセラミックス溶射層
を形成する場合には、まず所定部以外にマスキングを施
してひとつの色のセラミックス溶射を行ない、続いて残
りの色のセラミックス溶射層に関してもこの操作を順次
繰返して複数色のセラミックス溶射層を形成すればよy
)。なお、セラミックス溶射層を構成するセラミックス
としては各種のものが用いられるが、色彩的効果を付与
しようとする場合には、Ag203 、Ti02 、C
r203 、ZrO2、CooSS i02 、Fe2
O3等を主成分に色によって各種の添加物を配合した酸
化物系などのセラミックスが用いられ、例えば、白色を
呈するAf1203、黒色ないし灰色を呈するAN20
3−Ti02、青色を呈するAg203−Coo、淡賃
色を呈するZrO2Y2O3等のセラミックスが好まし
く用いられる。また、セラミックス溶射層の層厚として
は、特に限定されるものではないが、100〜300μ
m1より好ましくは150〜200μmの範囲にあるこ
とが望まれる。すなわち、層厚が100μm未満のもの
であると、耐摩耗性が十分なものとはならず、長期間に
わたり適度な表面粗度を得られない虞れが生じ、一方、
層厚が300μmを越えるものであると、コスト的に不
利なものとなる虞れが大きいためである。
なお、セラミックス溶射層は、意匠的効果を必要としな
い場合は、単色のセラミックスによって形成することも
もちろん可能である。
本発明の覆い蓋においては、前記したようなセラミック
ス溶射層に、樹脂系封孔材による封孔処理が施されてい
るが、この封孔処理は、セラミックス溶射層表面にハケ
塗り、スプレー塗布、浸漬塗布などの方法により樹脂系
封孔材を塗布することにより行なわれ得る。このような
封孔処理を施すと、第1図に示す実施態様におけるよう
に、セラミックス溶射層上に樹脂系封孔材の皮膜が形成
されることとなるが、セラミックス溶射層における気孔
が樹脂系封孔材により閉塞されている限りにおいては、
該樹脂系封孔材の皮膜は特に必要なものではなく、例え
ば、上部面において、通行体との接触により該封孔材の
皮膜が摩耗してなくなってしまっても何ら差しつかえな
い。このような樹脂系封孔材としては、具体的には、塩
化ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂
、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹
脂、シリコーン系樹脂およびこれらのポリマーブレンド
などが挙げられるが、前記したようにセラミックス溶射
層の色により覆い蓋に彩色を施そうとする場合には、樹
脂系封孔材として透明なものを用いることが必要とされ
る。またこのような樹脂系封孔材により第1図に示す実
施態様におけるようにセラミックス溶射層ないしは耐蝕
性金属溶射層上に形成される樹脂被覆層は、前記したよ
うにセラミックス溶射層における気孔が該樹脂系封孔材
により閉塞されている限りにおいて特に必要とされるも
のではなく、その層厚は何ら限定されるものではないが
、5〜100μm1より好ましくは30〜60μm程度
のものとされることが望ましい。すなわち、層厚が5μ
m未満のものであるとセラミックス溶射層における気孔
を十分に閉塞できない虞れがあり、一方、層厚が100
μmを越えるものであると、セラミックス溶射層によっ
て付与される上部面における適度な表面粗度が、該樹脂
被覆層によって埋められてしまい、施工初期において、
該覆い蓋が比較的滑りやすいものとなってしまう虞れが
あるためである。
(実施例) 以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
実施例1 鋳鉄製の試験片基板表面にブラスト処理を行なった後、
ニッケルーアルミニウム粉末をガスプラズマガンを用い
て溶射し、層厚200μmのニッケルーアルミニウム溶
射層を形成した。続いて、灰色を呈するセラミックス(
グレーアルミナ)をガスプラズマガンにより溶射し、前
記ニッケルーアルミニウム溶射層上に層厚150μmの
セラミックス溶射層を形成した。さらに封孔処理のため
に透明なエポキシ系樹脂プレポリマーを塗布し、乾燥硬
化させて、層厚60μmのエポキシ系樹脂封孔皮膜層を
形成した。得られた試験片に対し以下に示すような条件
下で、摩耗性、滑り抵抗値(BPN)、汚れ性および皮
膜の密着力を試験した。結果を第1表に示す。
比較例1 比較のために、鋳鉄製の試験片基板表面にエポキシ系樹
脂塗装を施した(膜厚的60μm)ものを作成した。得
られた試験片に対し、実施例1と同様に摩耗性、滑り抵
抗値(BPN)、汚れ性および皮膜の密着力を調べた。
結果を第1表に示す。
比較例2 比較のために鋳鉄製の試験片基板表面にブラスト処理を
行なった後、灰色を呈するセラミックス(グレーアルミ
ナ)をガスプラズマガンにより溶射し、鋳鉄製基板表面
に層厚150μmのセラミックス溶射層を直接形成した
ものを作成した。得られた試験片に関し、実施例1と同
様に摩耗性、滑り抵抗値(BPN)、汚れ性および皮膜
の密着力を調べた。結果を第1表に示す。
摩耗性試験 ボールオンディスク装置を用いて、得られた各試験片上
で鋼球のボールを用いて、加圧重量3゜0Kg、回転数
7Orpmにて回転させ、平均摩耗深さを測定した。
滑り抵抗値(BPN)測定試験 試験片表面をあらかじめ水で濡らした後、英国式ポータ
プル番スキッドレジスタンステスターを用いて、滑り抵
抗値を測定した。
汚れ試験 インク汚れ:試験片表面に黒インクをIcm2当り1c
cの割合で塗布し、5分後に水洗し、その後に試験片表
面に残存する汚れの度合を1」視により評価した。なお
評価は、汚れのほとんどなく極めて良好なものを◎、汚
れのなく良好なものを○、汚れの多少めだつものを△、
汚れの極めて多いものを×とする4段階評価により行な
った。
ゴムタイヤスリップ汚れ:試験片表面でゴムタイヤ破片
を約10kgの荷重を加えて十回往復させて擦りつけた
後、タワシを用いて水洗し、その後に試験片表面に残存
する汚れの度合を目視により評価した。なお評価は、上
記と同様の4段階評価により行なった。
泥水汚れ:試験片表面に泥水をかけ、水洗の後に試験片
表面に残存する汚れの度合を目視により評価した。なお
評価は、上記と同様の4段階評価により行なった。
密着力試験 JIS  H8666により引張り試験を行ない基板表
面に形成された皮膜の密着力を調べた。
1表 平均摩耗深さ(μm) 密着力 比較例1 10分にて摩耗が60μm を越え鋳鉄母材に達したため中止 12゜ 比較例2 実施例2および比較例3 表面に凹凸模様をつけていない鉄製蓋体の表面をブラス
ト処理した後、アーク溶射法により層厚100μmのア
ルミニウム溶射層を形成した。続いて、第2図に示すよ
うな所定のパターンにより、ライトブラウン、ホワイト
、グリーンおよびブルーの各色を有するセラミックスを
順にマスキングしながらガスプラズマガンにより溶射し
、前記アルミニウム溶射層上に層厚150μmのセラミ
ックス溶射層を形成した。さらに封孔処理のために透明
な塩化ビニル系樹脂クリアーを塗布し乾燥させて、層厚
60μmの塩化ビニル系樹脂封孔皮膜層を形成した(実
施例2)。
一方、比較のために、第2図に示すようなパターンを、
凹凸模様として形成した鉄製蓋体を用いて、上記と同様
なアルミニウム溶射層、セラミックス溶射層および封孔
皮膜層の形成を行なった(比較例3)。
この両者をまず、外観的に比較すると、実施例1のもの
は、複数の有色セラミックスによって、第2図に示すよ
うな所定のパターンがきれいに形成されその美的効果が
極めて高いのに対し、比較例3のものは鉄製母材に形成
された凹凸パターンと有色セラミックスによって形成さ
れた色のパターンとの間に若干のズレが見られ、その外
観が実施例2のものと比べるとやや劣るものであった。
また短期間ではあるが、この両者を実際にある程度の人
の往来のある路面上に配置し、その汚れ具合等を観察し
たところ、いずれのものも特に目立った汚れの発生およ
び褪色などは見られなかったものの、やはり比較例3の
ものは凹部にLホコリなどが溜り、表面に付されたデザ
インがぼやけてしまうものとなった。
さらに、この両者に対して、ある程度過度な条件でその
表面に衝撃力および摩擦力を加えてみたが、いずれのも
のにおいても、被覆層の割れあるいは剥離などの問題は
生じなかった。
(発明の効果) 以上述べたように本発明の覆い蓋は、ゝ1ε坦となした
L部面を有しており、かつこの」二部面においては、鉄
系母材の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミックス
溶射層が順次積層形成され、さらにその上から樹脂系封
孔材による封孔処理が施されていることを特徴とするも
のであり、表面に凹凸型を有していないにもかかわらず
、その高い表面摩擦抵抗と良好な耐摩耗性により、路面
に配置された際における高い滑り防止効果を長期間に渡
り発揮するものであり、さらに従来、このような表面に
凹凸型を付する必要性によって生じていた、1一部面デ
ザイン変更による鋳型の問題、デザインの自由変の問題
等の製造上の問題が解決され、より安価にかつ簡単にし
かも高品質のデザイン化覆い盈の作製を可能とし、さら
に凹部へのホコリの堆積等の問題も生じることなしに、
施工初期の色調を長期間維持することのできるものであ
って、機能面、経済面、製造面、維持管理面および美的
な面などのいずれにおいても優れた効果が発揮されるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の覆い蓋の一実施態様の描成を模式的に
示す断面図、第2図は同実施態様において用いられた彩
色パターンの例を模式的に示す図面である。 1・・・鋳鉄Fす材、2.・・・耐蝕性金属溶射層、3
・・・セラミックス溶射層、 4・・・樹脂被覆層、 5・・・−E部面、6・・・下
部面、 7・・・周縁側面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)路面に配置される覆い蓋であって、平坦となした
    上部面を有しており、かつこの上部面においては、鉄系
    母材の表面上に耐蝕性金属溶射層およびセラミックス溶
    射層が順次積層形成され、さらにその上から樹脂系封孔
    材による封孔処理が施されていることを特徴とする覆い
    蓋。
  2. (2)前記セラミックス溶射層を複数色の有色セラミッ
    クスにより構成し、また樹脂系封孔材として透明な樹脂
    系封孔材を用いるものである請求項第1項に記載の覆い
    蓋。
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