JPH0230595B2 - - Google Patents
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- JPH0230595B2 JPH0230595B2 JP2839982A JP2839982A JPH0230595B2 JP H0230595 B2 JPH0230595 B2 JP H0230595B2 JP 2839982 A JP2839982 A JP 2839982A JP 2839982 A JP2839982 A JP 2839982A JP H0230595 B2 JPH0230595 B2 JP H0230595B2
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- polymer
- carbon black
- piezoelectric
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- H—ELECTRICITY
- H10—SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N—ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H10N30/00—Piezoelectric or electrostrictive devices
- H10N30/80—Constructional details
- H10N30/85—Piezoelectric or electrostrictive active materials
- H10N30/852—Composite materials, e.g. having 1-3 or 2-2 type connectivity
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Composite Materials (AREA)
- Materials Engineering (AREA)
- Transducers For Ultrasonic Waves (AREA)
Description
本発明は高分子物質と強誘電体セラミツクス微
粒子の複合体に、導電性カーボンブラツクを少量
添加することによつて優れた可撓性と成形加工性
を有し、かつ高周波域においても優れた誘電特性
と圧電性を兼ね備えた高分子複合圧電体に関する
ものである。 従来、圧電性は対称中心を持たない結晶性がも
つ特性として良く知られており、水晶、ロツシエ
ル塩、ジルコン酸チタン酸鉛等の無機圧電体が実
際によく利用されている。しかしこれらの圧電体
は可撓性に乏しいために曲面等に賦形することが
極めて困難である他、成形加工が困難であるため
に薄い圧電体を得ることも困難であつた。更に音
響インピーダンスが大きいことから超音波発振子
として用いた場合に共振エコーが多く、信号が不
鮮明になる等の大きな欠点を有していた。 一方、ある種の高分子材料、例えばセルロース
や蛋白質のような天然配向高分子、ポリ―r―メ
チル―L―グルタメイト合成高分子の延伸フイル
ム等においても圧電性の存在が認められており、
これとは別に幾つかの合成高分子のエレクトレツ
ト、例えばポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリ
デン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等のフイルムを軟化温度近くで数倍
に延伸した後、高電界下で熱エレクトレツト化し
て得たものは圧電性を有することが知られてい
る。これらの方法によつて得られた有機圧電体は
可撓性や成形加工性に優れ、かつ音響インピーダ
ンスが小さいために共振エコーが少なく、明瞭な
信号が得られる特長を有するが、延伸処理を行つ
ているため圧電率に異方性があり、かつ誘電率が
小さいことから電気インピーダンスが大きくな
り、発振子としては不適当であつた。 これらの欠点を改良したものとして強誘電体セ
ラミツクス微粒子を高分子マトリツクスに分散混
合した高分子複合圧電体が知られている。例えば
特開昭54―5598号公報に記載されたものがある。 この高分子複合圧電体は有機圧電体に比較すれ
ば誘電率が非常に大きいために電気回路との電気
的マツチングが取り易く、比較的低い電圧で振動
子を駆動できる特長を有している。しかしながら
無機圧電体に比較すれば未だその誘電率は小さ
く、可撓性、成形加工性、低音響インピーダンス
等を損なうことなく誘電率並びに圧電率を増大さ
せることが望まれていた。 誘電率を増大させて電気インピーダンスを改良
するためにある種のイオン性物質を添加すること
も試みられたが、この方法では誘電率が増大する
のは低周波域のみで、数10kHz乃至数10MHzの高
周波域における誘電特性を改良することはできな
かつた。 本発明者は、導電性カーボンブラツクを絶縁体
中に分散させると絶縁体の誘電率が増加すること
に注目し、各種の圧電体について検討を行つた結
果、カーボンブラツクの分散性に優れるゴムを含
有する高分子複合圧電体と組み合せることによつ
て、圧電体のもつ可撓性、成形加工性、低音響イ
ンピーダンス特性等を殆んど損なうことなく誘電
率を増大せしめることができ、同時に圧電率をも
増大させる効果のあることを見い出し、本発明を
完成するに到つた。 従つてこの発明の目的は従来の無機圧電体およ
び有機圧電体の欠点を排除し、優れた可撓性、成
形加工性、低音響インピーダンスを有し、面方向
には圧電率に異方性のないこと等を保持したまま
高周波域においても高い誘電率と優れた圧電率を
有する、超音波発振子として好適な高分子複合圧
電体を提供することにある。 本発明の高分子複合圧電体は高分子マトリツク
スに強誘電体セラミツクス微粒子を混練し、所望
形状に成形後、熱エレクトレツト化してなる圧電
体の製造において、高分子マトリツクスとして導
電性カーボンブラツクを含有させたゴムを単独も
しくは他の高分子物質と共に用いることによつて
得られる。 本発明に用いられる導電性カーボンブラツクは
特別に限定されるものではなく、例えばアセチレ
ンブラツク、フアーネスブラツク等が用いられる
が、ケツチエンブラツクEC(ライオンアクゾ株式
会社製造)が少量の添加によつて音響インピーダ
ンスを殆んど増加させずに誘電率並びに圧電率を
効果的に増大させるので特に好ましい。 本発明の目的を達成するに必要なカーボンブラ
ツクの量はその種類によつて異なり、高分子複合
体の厚み方向の抵抗値によつて決まる。即ち、添
加量を増加させるに伴つて高分子複合体の厚み方
向の抵抗値が低下しはじめ、体積固有抵抗値にし
て概略109Ω・cm以下になると、成形体に電界を
印加してエレクトレツト化する際に漏れ電流が大
きくなりすぎて高分子複合体に印加される電界が
低下する。従つて成形体の圧電率が大きくならな
いので、本発明の効果を奏さなくなる。一般に添
加量としては、後述するゴム状高分子100重量部
に対し0.5〜35重量部、特にアセチレンブラツク、
フアーネスブラツクの適正使用量は1〜35重量
部、ケツチエンブラツクの適正使用量は0.5〜10
重量部である。 カーボンブラツクの量がゴム状高分子に対して
0.5重量部以下になると誘電率および圧電率を増
大させる効果に乏しくなる。 高分子マトリツクスとしては、ゴム状高分子物
質とポリアセタール樹脂が用いられる。 ゴム状高分子としてはアクリロニトリル―ブタ
ジエンゴム、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒ
ドリンゴム、フツ素ゴム等それ自体誘電率の大き
なゴムの1種またはそれ以上が用いられる。この
ゴム状高分子には、ゴム状高分子100重量部に対
してポリアセタール樹脂を20〜900重量部添加し
て使用することができる。 これらと上記誘電率の高いゴムとの組み合せか
ら成る高分子物質を用いると、高分子複合体とし
ての誘電率、圧電率並びに機械的強度も優れ、良
い結果を得ることができる。 強誘電体セラミツクス微粒子としては、チタン
酸鉛、チタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛
等それ自体公知の無機圧電体を粉砕し、熱処理を
施した直径0.2乃至44μmの微粒子が用いられる。
セラミツクス微粒子は、ゴム状高分子、樹脂状高
分子及びカーボンブラツクの合計100重量部に対
して500〜2000重量部添加される。 カーボンブラツクと上記高分子物質、強誘電体
セラミツクス微粒子の混合方法としてはニーダ
ー、ミキシングロール、押出機、ブラストグラ
フ、各種ミキサー、ボールミル等一般的な混合方
法として知られる任意の手段が使用でき、また成
形法としては押出し成形法、カレンダー成形法、
溶媒蒸発法等の方法が使用できる。また成形体は
板状、円筒状、シート状等各種の形状にされる。 上記成形体に圧電性を付与するために、成形体
を所定温度に加熱した状態で、成形体の表裏から
直流電界もしくは交流電界を相乗した直流電界を
一定時間印加し、その後、室温まで冷却させて電
界を取り去ることによつて熱エレクトレツト化を
行う。熱エレクトレツト化の温度は、高分子物質
の流動開始温度以下、一般的に0乃至150℃が用
いられる。また電界印加は通常成形体の表裏面に
密着させた金属箔、導電性樹脂、導電性ペース
ト、あるいは真空蒸着もしくは化学メツキによる
金属被膜を電極として用いて行い、両電極間に印
加する電界は一般的に10kV/cmから絶縁破壊を
生じない程度の電界強度、好ましくは50乃至
300kV/cm位であり、分極時間は特に限定されな
いが、10分間以上が好ましい。 次に本発明の実施例について説明するが、これ
に限定されるものではない。 なお、実施例において弾性率(E)および圧電率
(d31)は130Hzで、誘電率(ε′)は100kHzで、音
響インピーダンス(z)および超音波送波感度
(u)は2MHzで測定を行つた。またzおよびuは
パナメトリクス社の超音波タイムインターバロメ
ータ―5053型を用いて測定を行つた。 実施例 1 (1) アクリロニトリル―ブタジエンゴム(日本合
成ゴム社PN30A)12gをあらかじめ60℃に加
熱したミキシングロール上で練り、これに導電
性カーボンブラツク(ライオンアクゾ社ケツチ
エンブラツクEC)0.9gを加えて更に5分間混
練した。従つてゴム100重量部に対するカーボ
ンブラツクの割合は7.5重量部である。 (2) 180℃に加熱したミキシングロール上でポリ
アセタール樹脂(デユポン社デルリン500)18
gを練り、均一に溶けたところで上記(1)で調整
したブレンド物を少量ずつ添加し、更にジルコ
ン酸チタン酸鉛(粒径が0.5乃至10μmで、平均
粒径2μm)297gを少量ずつ添加しながら20分
間均一に混合した。従つてゴムとポリアセター
ル樹脂の割合は重量で6対4であり、これら高
分子物質と強誘電体セラミツクス微粒子との割
合は重量で9対91である。 (3) 190℃に加熱した圧縮プレスを用いて、上記
(2)で調整した高分子複合体から10cm×10cm×
200μmのシートを作成した。このシートの両面
にアルミニウム蒸着によつて電極を設けた。 (4) 40℃に加熱したオーブン中で上記(3)で作成し
たシートの両電極間に4000Vの直流電界を1時
間印加し、室温に冷却した後電界を取りさるこ
とによつて熱エレクトレツト化した。従つて電
界は200kV/cmである。 (5) 上記(4)で得られた高分子複合圧電体の性能を
測定したところ、次に値を得た。 弾性率(E) 5.4×109N/m2 体積固有抵抗(Rv) 7×1011Ω・cm 誘電率(ε′) 141 圧電率(d31) 18×10-12C/N 音響インピーダンス(z) 10×106Kg/m2S 超音波送波感度(u) −20dB 後記の比較例1と比べると、可撓性(弾性率お
よび音響インピーダンス)は殆んど変らないが、
誘電率、圧電率並びに超音波送波感度は向上して
いる。 実施例 2 カーボンブラツクの添加量を変化させた他は実
施例1と同じ方法で複合圧電体を製造し性能を測
定したところ、次の値を得た。
粒子の複合体に、導電性カーボンブラツクを少量
添加することによつて優れた可撓性と成形加工性
を有し、かつ高周波域においても優れた誘電特性
と圧電性を兼ね備えた高分子複合圧電体に関する
ものである。 従来、圧電性は対称中心を持たない結晶性がも
つ特性として良く知られており、水晶、ロツシエ
ル塩、ジルコン酸チタン酸鉛等の無機圧電体が実
際によく利用されている。しかしこれらの圧電体
は可撓性に乏しいために曲面等に賦形することが
極めて困難である他、成形加工が困難であるため
に薄い圧電体を得ることも困難であつた。更に音
響インピーダンスが大きいことから超音波発振子
として用いた場合に共振エコーが多く、信号が不
鮮明になる等の大きな欠点を有していた。 一方、ある種の高分子材料、例えばセルロース
や蛋白質のような天然配向高分子、ポリ―r―メ
チル―L―グルタメイト合成高分子の延伸フイル
ム等においても圧電性の存在が認められており、
これとは別に幾つかの合成高分子のエレクトレツ
ト、例えばポリ弗化ビニル樹脂、ポリ弗化ビニリ
デン樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂、ポリカー
ボネート樹脂等のフイルムを軟化温度近くで数倍
に延伸した後、高電界下で熱エレクトレツト化し
て得たものは圧電性を有することが知られてい
る。これらの方法によつて得られた有機圧電体は
可撓性や成形加工性に優れ、かつ音響インピーダ
ンスが小さいために共振エコーが少なく、明瞭な
信号が得られる特長を有するが、延伸処理を行つ
ているため圧電率に異方性があり、かつ誘電率が
小さいことから電気インピーダンスが大きくな
り、発振子としては不適当であつた。 これらの欠点を改良したものとして強誘電体セ
ラミツクス微粒子を高分子マトリツクスに分散混
合した高分子複合圧電体が知られている。例えば
特開昭54―5598号公報に記載されたものがある。 この高分子複合圧電体は有機圧電体に比較すれ
ば誘電率が非常に大きいために電気回路との電気
的マツチングが取り易く、比較的低い電圧で振動
子を駆動できる特長を有している。しかしながら
無機圧電体に比較すれば未だその誘電率は小さ
く、可撓性、成形加工性、低音響インピーダンス
等を損なうことなく誘電率並びに圧電率を増大さ
せることが望まれていた。 誘電率を増大させて電気インピーダンスを改良
するためにある種のイオン性物質を添加すること
も試みられたが、この方法では誘電率が増大する
のは低周波域のみで、数10kHz乃至数10MHzの高
周波域における誘電特性を改良することはできな
かつた。 本発明者は、導電性カーボンブラツクを絶縁体
中に分散させると絶縁体の誘電率が増加すること
に注目し、各種の圧電体について検討を行つた結
果、カーボンブラツクの分散性に優れるゴムを含
有する高分子複合圧電体と組み合せることによつ
て、圧電体のもつ可撓性、成形加工性、低音響イ
ンピーダンス特性等を殆んど損なうことなく誘電
率を増大せしめることができ、同時に圧電率をも
増大させる効果のあることを見い出し、本発明を
完成するに到つた。 従つてこの発明の目的は従来の無機圧電体およ
び有機圧電体の欠点を排除し、優れた可撓性、成
形加工性、低音響インピーダンスを有し、面方向
には圧電率に異方性のないこと等を保持したまま
高周波域においても高い誘電率と優れた圧電率を
有する、超音波発振子として好適な高分子複合圧
電体を提供することにある。 本発明の高分子複合圧電体は高分子マトリツク
スに強誘電体セラミツクス微粒子を混練し、所望
形状に成形後、熱エレクトレツト化してなる圧電
体の製造において、高分子マトリツクスとして導
電性カーボンブラツクを含有させたゴムを単独も
しくは他の高分子物質と共に用いることによつて
得られる。 本発明に用いられる導電性カーボンブラツクは
特別に限定されるものではなく、例えばアセチレ
ンブラツク、フアーネスブラツク等が用いられる
が、ケツチエンブラツクEC(ライオンアクゾ株式
会社製造)が少量の添加によつて音響インピーダ
ンスを殆んど増加させずに誘電率並びに圧電率を
効果的に増大させるので特に好ましい。 本発明の目的を達成するに必要なカーボンブラ
ツクの量はその種類によつて異なり、高分子複合
体の厚み方向の抵抗値によつて決まる。即ち、添
加量を増加させるに伴つて高分子複合体の厚み方
向の抵抗値が低下しはじめ、体積固有抵抗値にし
て概略109Ω・cm以下になると、成形体に電界を
印加してエレクトレツト化する際に漏れ電流が大
きくなりすぎて高分子複合体に印加される電界が
低下する。従つて成形体の圧電率が大きくならな
いので、本発明の効果を奏さなくなる。一般に添
加量としては、後述するゴム状高分子100重量部
に対し0.5〜35重量部、特にアセチレンブラツク、
フアーネスブラツクの適正使用量は1〜35重量
部、ケツチエンブラツクの適正使用量は0.5〜10
重量部である。 カーボンブラツクの量がゴム状高分子に対して
0.5重量部以下になると誘電率および圧電率を増
大させる効果に乏しくなる。 高分子マトリツクスとしては、ゴム状高分子物
質とポリアセタール樹脂が用いられる。 ゴム状高分子としてはアクリロニトリル―ブタ
ジエンゴム、塩素化ポリエチレン、エピクロルヒ
ドリンゴム、フツ素ゴム等それ自体誘電率の大き
なゴムの1種またはそれ以上が用いられる。この
ゴム状高分子には、ゴム状高分子100重量部に対
してポリアセタール樹脂を20〜900重量部添加し
て使用することができる。 これらと上記誘電率の高いゴムとの組み合せか
ら成る高分子物質を用いると、高分子複合体とし
ての誘電率、圧電率並びに機械的強度も優れ、良
い結果を得ることができる。 強誘電体セラミツクス微粒子としては、チタン
酸鉛、チタン酸バリウム、ジルコン酸チタン酸鉛
等それ自体公知の無機圧電体を粉砕し、熱処理を
施した直径0.2乃至44μmの微粒子が用いられる。
セラミツクス微粒子は、ゴム状高分子、樹脂状高
分子及びカーボンブラツクの合計100重量部に対
して500〜2000重量部添加される。 カーボンブラツクと上記高分子物質、強誘電体
セラミツクス微粒子の混合方法としてはニーダ
ー、ミキシングロール、押出機、ブラストグラ
フ、各種ミキサー、ボールミル等一般的な混合方
法として知られる任意の手段が使用でき、また成
形法としては押出し成形法、カレンダー成形法、
溶媒蒸発法等の方法が使用できる。また成形体は
板状、円筒状、シート状等各種の形状にされる。 上記成形体に圧電性を付与するために、成形体
を所定温度に加熱した状態で、成形体の表裏から
直流電界もしくは交流電界を相乗した直流電界を
一定時間印加し、その後、室温まで冷却させて電
界を取り去ることによつて熱エレクトレツト化を
行う。熱エレクトレツト化の温度は、高分子物質
の流動開始温度以下、一般的に0乃至150℃が用
いられる。また電界印加は通常成形体の表裏面に
密着させた金属箔、導電性樹脂、導電性ペース
ト、あるいは真空蒸着もしくは化学メツキによる
金属被膜を電極として用いて行い、両電極間に印
加する電界は一般的に10kV/cmから絶縁破壊を
生じない程度の電界強度、好ましくは50乃至
300kV/cm位であり、分極時間は特に限定されな
いが、10分間以上が好ましい。 次に本発明の実施例について説明するが、これ
に限定されるものではない。 なお、実施例において弾性率(E)および圧電率
(d31)は130Hzで、誘電率(ε′)は100kHzで、音
響インピーダンス(z)および超音波送波感度
(u)は2MHzで測定を行つた。またzおよびuは
パナメトリクス社の超音波タイムインターバロメ
ータ―5053型を用いて測定を行つた。 実施例 1 (1) アクリロニトリル―ブタジエンゴム(日本合
成ゴム社PN30A)12gをあらかじめ60℃に加
熱したミキシングロール上で練り、これに導電
性カーボンブラツク(ライオンアクゾ社ケツチ
エンブラツクEC)0.9gを加えて更に5分間混
練した。従つてゴム100重量部に対するカーボ
ンブラツクの割合は7.5重量部である。 (2) 180℃に加熱したミキシングロール上でポリ
アセタール樹脂(デユポン社デルリン500)18
gを練り、均一に溶けたところで上記(1)で調整
したブレンド物を少量ずつ添加し、更にジルコ
ン酸チタン酸鉛(粒径が0.5乃至10μmで、平均
粒径2μm)297gを少量ずつ添加しながら20分
間均一に混合した。従つてゴムとポリアセター
ル樹脂の割合は重量で6対4であり、これら高
分子物質と強誘電体セラミツクス微粒子との割
合は重量で9対91である。 (3) 190℃に加熱した圧縮プレスを用いて、上記
(2)で調整した高分子複合体から10cm×10cm×
200μmのシートを作成した。このシートの両面
にアルミニウム蒸着によつて電極を設けた。 (4) 40℃に加熱したオーブン中で上記(3)で作成し
たシートの両電極間に4000Vの直流電界を1時
間印加し、室温に冷却した後電界を取りさるこ
とによつて熱エレクトレツト化した。従つて電
界は200kV/cmである。 (5) 上記(4)で得られた高分子複合圧電体の性能を
測定したところ、次に値を得た。 弾性率(E) 5.4×109N/m2 体積固有抵抗(Rv) 7×1011Ω・cm 誘電率(ε′) 141 圧電率(d31) 18×10-12C/N 音響インピーダンス(z) 10×106Kg/m2S 超音波送波感度(u) −20dB 後記の比較例1と比べると、可撓性(弾性率お
よび音響インピーダンス)は殆んど変らないが、
誘電率、圧電率並びに超音波送波感度は向上して
いる。 実施例 2 カーボンブラツクの添加量を変化させた他は実
施例1と同じ方法で複合圧電体を製造し性能を測
定したところ、次の値を得た。
【表】
【表】
ケツチエンブラツクECのように多孔性のカー
ボンブラツクを用いた場合には、10重量部を超え
ると体積固有抵抗の減少によつて熱エレクトレツ
ト化ができなくなり圧電率が低下する。従つて最
適値0.5乃至10重量部である。 実施例 3 ジルコン酸チタン酸鉛を199gとし、ケツチエ
ンブラツクECに代えて他の導電性カーボンブラ
ツクを0.9gもしくは2.7gとした以外は実施例1
と同じ方法で複合圧電体を製造し性能を測定した
ところ、次の値を得た。カーボンブラツクの添加
量は各々ゴム100重量部に対して7.5重量部もしく
は22.5重量部になる。また高分子物質と強誘電体
セラミツクス微粒子の割合は重量で13対87であ
る。
ボンブラツクを用いた場合には、10重量部を超え
ると体積固有抵抗の減少によつて熱エレクトレツ
ト化ができなくなり圧電率が低下する。従つて最
適値0.5乃至10重量部である。 実施例 3 ジルコン酸チタン酸鉛を199gとし、ケツチエ
ンブラツクECに代えて他の導電性カーボンブラ
ツクを0.9gもしくは2.7gとした以外は実施例1
と同じ方法で複合圧電体を製造し性能を測定した
ところ、次の値を得た。カーボンブラツクの添加
量は各々ゴム100重量部に対して7.5重量部もしく
は22.5重量部になる。また高分子物質と強誘電体
セラミツクス微粒子の割合は重量で13対87であ
る。
【表】
多孔性でないカーボンブラツクの場合は30重量
部迄添加しても圧電率は低下しない。 比較例 1 カーボンブラツクを加えない他は実施例1と同
じ方法で複合圧電体を製造し性能を測定したとこ
ろ、次の値を得た。 弾性率 4.9×109N/m2 体積固有抵抗 1×1012Ω・cm 誘電率 110 圧電率 15×10-12C/N 音響インピーダンス 10×106Kg/m2S 超音波送波感度 −25dB 比較例 2 カーボンブラツクとして導電性の劣るフアーネ
スブラツクおよびサーマルブラツクを0.9g用い
た他は実施例3と同じ方法で複合圧電体を製造し
性能を測定したところ、次の値を得た。
部迄添加しても圧電率は低下しない。 比較例 1 カーボンブラツクを加えない他は実施例1と同
じ方法で複合圧電体を製造し性能を測定したとこ
ろ、次の値を得た。 弾性率 4.9×109N/m2 体積固有抵抗 1×1012Ω・cm 誘電率 110 圧電率 15×10-12C/N 音響インピーダンス 10×106Kg/m2S 超音波送波感度 −25dB 比較例 2 カーボンブラツクとして導電性の劣るフアーネ
スブラツクおよびサーマルブラツクを0.9g用い
た他は実施例3と同じ方法で複合圧電体を製造し
性能を測定したところ、次の値を得た。
【表】
以上詳細に説明したことから明らかなように本
発明によれば、導電性カーボンブラツクと、ゴム
状高分子物質と、強誘電体セラミツクス微粒子と
が混練成形され、かつエレクトレツト化されてな
るので、優れた可撓性、成形加工性、低音響イン
ピーダンスを有し、面方向には圧電率に異方性の
ないこと等を保持したまま高周波域においても高
い誘電率と優れた圧電率を有する、超音波発振子
として好適な高分子複合圧電体を提供することが
できる。
発明によれば、導電性カーボンブラツクと、ゴム
状高分子物質と、強誘電体セラミツクス微粒子と
が混練成形され、かつエレクトレツト化されてな
るので、優れた可撓性、成形加工性、低音響イン
ピーダンスを有し、面方向には圧電率に異方性の
ないこと等を保持したまま高周波域においても高
い誘電率と優れた圧電率を有する、超音波発振子
として好適な高分子複合圧電体を提供することが
できる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 次の(a)〜(d)の成分が混練成形され、かつエレ
クトレツト化されてなることを特徴とする高分子
複合圧電体。 (a) ゴム状高分子物質 (b) ポリアセタール樹脂 ゴム状高分子物質(a)100重量部に対して20〜
900重量部 (c) 導電性カーボンブラツク ゴム状高分子物質(a)100重量部に対して0.5〜
35重量部 (d) 強誘電セラミツクス ゴム状高分子(a)、樹脂状高分子(b)及びカーボ
ンブラツク(c)の合計量100重量部に対して500〜
2000重量部
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57028399A JPS58145178A (ja) | 1982-02-23 | 1982-02-23 | 高分子複合圧電体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57028399A JPS58145178A (ja) | 1982-02-23 | 1982-02-23 | 高分子複合圧電体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58145178A JPS58145178A (ja) | 1983-08-29 |
| JPH0230595B2 true JPH0230595B2 (ja) | 1990-07-06 |
Family
ID=12247584
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57028399A Granted JPS58145178A (ja) | 1982-02-23 | 1982-02-23 | 高分子複合圧電体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58145178A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN105209558A (zh) | 2013-03-13 | 2015-12-30 | 卡博特公司 | 具有拥有组合的低介电常数、高电阻率、和光学密度性质及受控电阻率的填料-聚合物组合物的涂层、用它制成的器件、及其制造方法 |
-
1982
- 1982-02-23 JP JP57028399A patent/JPS58145178A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58145178A (ja) | 1983-08-29 |
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