JPH023072B2 - - Google Patents

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JPH023072B2
JPH023072B2 JP8141280A JP8141280A JPH023072B2 JP H023072 B2 JPH023072 B2 JP H023072B2 JP 8141280 A JP8141280 A JP 8141280A JP 8141280 A JP8141280 A JP 8141280A JP H023072 B2 JPH023072 B2 JP H023072B2
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valve
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line
response
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Tomio Oguma
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Aisin Seiki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、車両用無段変速機の速度比制御装置
に関する。無段変速機には、機械式及び液圧式無
段変速機等があるが、本発明は特に機械式の速度
比変化手段を有する無段変速機の速度比変化手段
に対する油圧式制御手段に関する。
従来、無段変速機の変速比制御は、スロツトル
バルブと連動するカムのカム偏位と無段変速機の
出力軸の回転により駆動される油圧ガバナの出力
油圧とを対向関係に流量制御弁に与えてそれから
速度比制御油圧を得てこれを速度比制御アクチユ
エーターに与えておこなわれている。このように
流量制御弁の差動増幅油圧で直接にアクチユエー
ターを駆動するので、各部の設計が非常に難し
い。つまり、流量制御弁のスプールを駆動するに
十分なレベルのガバナ油圧を得、しかもカム偏位
を十分に大きくし、流量制御弁のスプリングの強
さを精密に定めそのストロークを十分に長くする
ことはきわめて困難であると共にカム偏位を大き
くすることによりアクセルペダルの踏み込みに強
い力が必要となる。アクチユエーターの速度比制
御油圧にスロツトル開度微分補償や発進時の補償
などの補償油圧を加える場合には、付加カムをス
ロツトルバルブに連結しそのカムでパイロツトピ
ストンを押して補償制御油圧を得るのが好ましい
が、このようにした場合アクセルペダルの踏み込
みに更に大きな力を必要とするようになり、また
1つの流量制御弁のみで補償制御油圧をも入力と
してバランスのとれたアクチユエーター制御油圧
を発生させるようにすると、流量制御弁の設計が
更に困難となる。
本発明は車速に応答する信号(圧)と、スロツ
トル開度に応答する信号(圧)とに応答して、速
度比制御サーボに対する作動信号を得、この作動
信号をフオローアツプ型のアクチユエーターを用
いた速度比制御サーボに供給して、広範囲にわた
る無段変速を実現したものである。
さらにまた、特に機械的無段変速機において
は、速度比制御アクチユエーターの作動は、トル
ク伝達部分の反力により極めて大きな力を必要と
する。その為、速度比制御アクチユエーターは一
般に油圧力を介して行われるが、全速度比におい
て、この油圧力は強弱なく常に安定して作動せし
めることが望ましい。従つて例えば、スロツトル
弁応答圧や車速応答圧などは、低、高の油圧発生
を伴うので、直接、この速度比制御アクチユエー
ターを作動させることは望ましくない。また、車
両走行時に、車両が急に小さい窪地に落ち込んだ
りしたとき、車輪側より伝達機構部分を通つて速
度比制御アクチユエーターにその反力が伝達さ
れ、不必要な速度比変化を行わせようとする場合
がある。
本発明は、これらの欠点を解消するために、ス
ロツトル弁応答圧や車速応答圧により適正な速度
比相当油圧信号をつくり、この油圧信号に応じ
て、高圧である作動油圧力(通例ライン油圧力)
を用い、速度比制御アクチユエーターを作動せし
めるものである。さらにまた、本発明は、低圧部
分を有する、これらのスロツトル弁応答圧や車速
応答圧を用いて常に高圧のライン油圧力を、作動
油圧力として用いるためのコンパクトな制御装置
を提供するものである。
本発明はさらに、発進時、急加速時、坂道登は
ん時等の高負荷時において、無段変速機出力軸に
最大トルクを出力として得るようにするため、必
要に応じて速度比を最小値に固定した領域を設定
ないし移動し、また、速度比最大値固定領域を設
定ないし移動することを可能とする無段変速機の
速度比制御装置を提供せんとするものである。こ
の際、速度比の無段変速領域は必要に応じ低速度
比固定領域と高速度比固定領域との間に設定し或
いは移動させるとともに、所定速度下においてそ
の都度のエンジン回転速度NEにマツチした無段
変速を可能とする装置を提供せんとする。
本発明によつて提供される第1の装置は、速度
比変化手段、ライン油圧発生手段、スロツトル開
度応答圧発生手段、手動操作応答弁及び車速応答
圧発生手段を備え、スロツトル開度応答圧と車速
応答圧とに応じて速度比を制御する車両用無段変
速機の速度比制御装置において、入力信号圧に応
じて作動するバルブエレメントでライン油圧を制
御することによつて速度比変化手段を制御する速
度比制御サーボ機構と、スロツトル開度応答圧発
生手段からのスロツトル開度応答圧によつて作動
し手動操作応答弁からのライン油圧を調圧して出
力信号圧を発生するキツクダウン弁と、車速応答
圧発生手段からの第1車速応答圧を手動操作応答
弁からライン油圧が印加されている時には調圧し
て第2車速応答圧として出力しまたライン油圧が
無印加の時には第1車速応答圧をそのまま導通し
て第2車速応答圧として出力するホールド弁と、
バネ力に対抗するよう入力される前記第2車速応
答圧および該バネ力に付加的に作用するよう入力
されるキツクダウン弁からの前記出力信号圧によ
つて作動され入力された第2車速応答圧自身を調
圧して出力するモジユレーター弁と、このモジユ
レーター弁の出力圧とこれに対抗するよう入力さ
れるスロツトル開度応答圧とによつて該出力圧に
対抗するよう入力されるライン油圧を調圧し速度
比制御サーボ機構の前記入力信号圧として出力す
る補償弁とを有し、前記キツタダウン弁の出力信
号圧は補償弁に対しモジユレーター弁の出力圧に
対抗するよう付加的に作用されることを特徴とし
ている。
また第2の装置は、速度比変化手段、ライン油
圧発生手段、スロツトル開度応答圧発生手段、手
動操作応答弁及び車速応答圧発生手段を備え、ス
ロツトル開度応答圧と車速応答圧とに応じて速度
比を制御する車両用無段変速機の速度比制御装置
において、入力信号圧に応じて作動するバルブエ
レメントでライン油圧を制御することによつて速
度比変化手段を制御する速度比制御サーボ機構
と、スロツトル開度応答圧発生手段からのスロツ
トル開度応答圧によつて作動し手動操作応答弁か
らのライン油圧を調圧して出力信号圧を発生する
キツクダウン弁と、車速応答圧発生手段からの第
1車速応答圧を手動操作応答弁からライン油圧が
印加されている時には調圧して第2車速応答圧と
して出力しまたライン油圧が無印加の時には第1
車速応答圧をそのまま導通して第2車速応答圧と
して出力するホールド弁と、バネ力に対抗するよ
う入力される前記第2車速応答圧及び該バネ力に
付加的に作用するよう入力されるキツクダウン弁
からの前記出力信号圧によつて作動され入力され
た第2車速応答圧自身を調圧して出力するととも
にこの第2車速応答圧が所定値に達するまで出力
信号を無圧にするモジユレーター弁と、このモジ
ユレーター弁の出力圧とこれに対抗するよう入力
されるスロツトル開度応答圧とによつて該出力圧
に対抗するよう入力されるライン油圧を調圧し速
度比制御サーボ機構の前記入力信号圧として出力
する補償弁とを有し、前記キツタダウン弁の出力
信号圧は補償弁に対しモジユレーター弁の出力圧
に対抗するよう付加的に作用し、車速が所定値に
達するまでは最低速度比に前記速度比制御サーボ
機構を固定して最低速度比固定領域を車速低速側
に形成し、さらに前記ホールド弁に対する前記ラ
イン油圧の印加によつて最低速度比固定領域を車
速高速側へその都度拡大させることを特徴として
いる。
このような装置は、発進、急又は高加速、坂道
登はん等の高負荷(高出力要)時、或いはエンジ
ンブレーキ作動の際(高速運転時、坂道下降時
等)等において、その都度、必要な低速度比領域
の高速側への拡大或いは中、高速時におけるシフ
トダウンを無段変速機において付加的に具備する
ことが安全かつ効率的な走行のために不可欠であ
ることに基くものである。
以下、本発明について実施例をもとに説明す
る。
本発明の速度比制御装置は第1図に概略記号に
より一例として示す機械式無段変速機の速度比制
御手段を提供する。エンジンEの出力軸101に
より駆動される主ポンプ102はライン油圧手段
の油圧源を成し、次いで自動発進クラツチ10
3、球面伝導式速度比変化手段104、前後進切
換手段108がエンジン出力軸101側に順次接
続して配され、速度比変化手段104の出力軸側
には前進後進切換手段108の先にガバナー弁1
20が配されている。
主ポンプ102はラインP99を介して油貯10
9からラインP1へエンジン回転に併いライン油
圧手段としての圧油を供給する。ラインP1は次
いで調圧弁120、ガバナー弁170、速度比制
御サーボ(RCS)200、マニユアル弁130
の対応ポート1へ接続され、ライン圧PLを供給
する。主ポンプ102は公知のロータリーないし
ギアーポンプ等を用いることができ、これらのポ
ンプについて吐出量は通例回転数に比例する。
調圧弁120はそれ自身公知のものを用いるこ
とができる。調圧弁120は相互間に介在するバ
ネ123により押圧力を受けるバルブエレメント
121,122を有し、バルブエレメント12
1,122のバネ反対端は夫々ポートf,aにお
いてピストンを成し、ポートfにはオリフイス1
24を介してラインP1が接続し、ポートaには
スロツトル弁160の出力ラインP50が接続して
いる。このオリフイス124はラインP1のポン
プ等による振動の減衰のために配される。ポンプ
c,eにはラインP1が接続され、ポートb,d
には夫々ラインP95,P91が接続されバルブエレメ
ント121の左方移動時にはポートcとb、ポー
トcとdは夫々連通する。ラインP95はレリーフ
弁230を分岐して有し、クラツチその他の潤滑
系111a,111bに接続する。ラインP91
他の潤滑系111cに接続する。ボデイ両端鏡板
には夫々ドレンポートxがある。
調圧弁はラインP1のライン圧PLを圧力調整す
るためのものであり、エンジン回転数が増大し主
ポンプ102の吐出量及びライン圧PLが増大す
ると、ポートfのピストンに左向きにバネ123
に抗して力が働きバルブエレメント121は左方
へ押圧され、ポートb,dを開く。ポートb,d
の開放により油はラインP95,P91へ夫々流れ、ラ
イン圧PLは降下し調整される。好ましくは、ポ
ートb,dに開放時差を設け、ライン圧PLの増
大巾がわずかのとき、一方のポートのみで圧力調
整され、PLの増大巾が大のとき、両方のポート
を開放して圧力調整される。
通例ポートb,dに接続するラインP95,P91
圧力は1Kg/cm2未満の低圧に保持され、ライン
P95はレリーフ弁230により所定値以下に保た
れる。レリーフ弁230は公知のものを用いるこ
とができる。
ポートaにはラインP50が接続しているので、
スロツトル弁160を介し、スロツトル開度に対
応する圧力(スロツトル圧)PTHが、バルブエレ
メント122のピストン面に作用する。アクセル
を踏込んでスロツトル開度が増大したとき、スロ
ツトル圧PTHは増大しバルブエレメント122を
右方に押圧しバネ123を介してバルブエレメン
ト121は右方に押圧され、ポートb,dは閉じ
る。この際、バルブエレメント122が右方へ押
圧され、バネ123が圧縮された分だけバネ力が
増大することになり、それに見合つたライン圧
PLの上昇が生ずる。即ち、スロツトル圧PTHに応
じてライン圧PLが変化する。
ガバナー弁170は、それ自身公知のものを用
いることが出来るが、通例、変速機出力軸110
に配されて該出力軸と共に回転して油圧を生じ車
速に応じた油圧手段を生ずる。
変速機出力軸110をボデイとし、大径孔部及
び小径孔部から成るガバナー弁170は、小径孔
部にバルブエレメント171と対応する部位に中
心から順次ドレンポートx、入力ポートa、出力
ポートb、ドレンポートxを有し、さらに、大径
孔部に出力軸に直交するピン175でバルブエレ
メント171と同軸に結合された円筒状ウエイト
W1172とこの外周に同心に可動して嵌装され
バネ174を介して出力軸110のラジアル遠心
方向についてウエイトW1172と係合する円筒
状ウエイトW2173を有する。ウエイトW217
3の外方端と小クリアランスtを隔ててスナツプ
176が大径孔内に係止されウエイトW2の出力
軸110外方への動きが阻止される。
出力軸110の回転とともにウエイトにかかる
遠心力が生じ出力軸回転数即ち車速Vに応答した
力がピン175に矢印の方向に働く。他方ポート
aにはラインP1を通じてライン圧PLが付与され
ており、ポートa−b間は車速Vの増大に対応し
て開口度が増大し第7図に示す通りガバナー圧
PGが車速Vに対応して出力信号として生ずる。
なお、ポートbは、ラインP40を経て所望によ
りホールド弁180、ラインP41及びモジユレー
ター弁190を経て補償弁150の入力ポートe
へラインP42を通して接続され、ガバナー圧PG
更にモジユレート及び制御された信号圧となつて
補償弁150に付与される。
ガバナー170のウエイトW2173は遠心力
が矢印方向に少しかかるとバネ173を介してウ
エイトW1に係止され、またウエイトW1はウエイ
トW2にスナツプ177により係止されて、ピン
175に対し質量(W1+W2)に比例した遠心力
を及ぼす。さらに出力軸回転数が増すとウエイト
W2はピン176に係止されて遠心力を出力軸1
10に抗支され、以後第7図の点cを境にして
(ウエイトW1+バネ174の押圧力)がピン17
5に作用し、曲線GVに表わされるガバナー圧PG
を生ずる。
マニユアル弁(手動操作応答弁)130は、左
からドレンポートx、ポートa〜fを有するボデ
イにマニユアル切換ノブ131aを備えたバルブ
エレメント131が、切換位置パーキングP、後
進R、ニユートラルN、ドライブD及びロツクア
ツプLの各位置へシフト可能に配されている。ラ
インP1はポートcに接続されポートa及びbは
ラインP2を介して、サーボ弁220のポートa,
d、スロツトル弁160のポートb、キツクダウ
ン弁140のポートa、及び補償弁150のポー
トaに夫々接続する。
中立位置Nにおいて、ポートcは閉止されポー
トa,bはドレンxに通じ、ポートd〜fは無圧
状態にある。ドライブ位置Dにおいてポートcは
ポートa,bに連通し、ドレンxは閉、ポートd
〜fは無圧状態に夫々なる。ロツクアツプ位置L
ではドレンx、ポートa,eは閉、ポートb,d
はポートcと連通、ポートfは無圧状態にある。
後進位置Rでは、ポートa,bはドレンx(開)
に連通して無圧状態であり、ポートcはポートd
〜fに連通してライン圧PLを及ぼす。
パーキング位置Pでは、ポートaはドレンx
(開)に通じ、ポートbは閉、ポートcはポート
d,eに通じポートfは閉である。
マニユアル弁130のポートd,eはライン
P4を介してホールド弁180のポートdへ接続
し、ガバナー圧PGの付加的制御(ロツクアツプ)
を行なうことができる。このためラインP4が設
けられる。マニユアル弁130のポートfはサー
ボ弁220のポートcへラインP3を介して接続
する。
サーボ弁220は、ポートa〜dを有するボデ
イ内に一端をバネ222に押圧され、バルブエレ
メント部221を備えたサーボピストン221が
ポートcに印加される油圧によりバネ222に抗
して右方へ押圧移動可能に配されて成る。
第2図のピストン221の図示位置(左方位
置)は前進、右方位置は後進状態を示す。ピスト
ン221は他方前進後進切換手段108のフオー
クシヤフト223と一体に形成されるか又はフオ
ークシヤフトにリンク手段を介して連動する。ポ
ートaは前進状態においてポートbと連通し、ポ
ートbはラインP10を介して自動発進クラツチ1
03の作動手段に接続する。
サーボ弁220はマニユアル弁130に制御さ
れて作動する。マニユアル弁130シフトノブ1
31aのN位置ではサーボ弁のポートcにはライ
ンP3からの圧力が印加されず、ピストン221
は前進位置に留まり、サーボ弁ポートaとbとは
連通するがラインP2からも圧力が印加されない
ので発進用クラツチは解放状態にある。
マニユアル弁シフトノブ131aのD及びL位
置ではピストン221は前進位置にある。D位置
では、マニユアル弁130のポートa及びbはポ
ートcと通じラインP1−マニユアル弁130−
ラインP2を経てライン圧PLがサーボ弁220の
ポートa,dに付与され、自動発進クラツチ10
3はポートa−b−ラインP10を経てライン圧PL
を付与され、クラツチ係合状態にあり、他方ポー
トdに付与されたライン圧PLはバネ222圧に
付加的に作用しピストン221を前進位置に確保
する。
L位置では、D位置に比しマニユアル弁ポート
aが閉となることのみが異なるが、油のライン
P1からラインP2への流量がやゝ制限され、クラ
ツチ103へのラインP10にはやゝ低目のライン
圧PLが供給される。
R位置では、マニユアル弁130のポートc−
d−ラインP3−サーボ弁220のポートcへと
ライン圧PLが付与され、ピストン221はバネ
222に抗して右方へ移動して後進位置となり、
同時にポートc−dが連通してラインP10を介し
クラツチ103へとライン圧PLが供給される。
この際、サーボ弁220ポートd(ピストンのバ
ネ側)にはラインP2がマニユアル弁130ポー
トa,bのドレンXへ連通開口するので圧力は印
加されない。
スロツトル弁160としてはそれ自身公知のも
のを用いることができる。スロツトル弁160は
順次ドレンポートx1,x2、ポートa〜cを配した
ボデイ内に一端をバネ164に押圧され他端をバ
ネ163に押圧されるバルブエレメント161を
有し、バネ163はバルブエレメント162によ
りバルブエレメント161との間に圧縮して配さ
れ、スロツトル開度に同調して作動するアーム1
65によりスロツトル開度に応じた右方押圧力を
受ける。バルブエレメント162と161との間
(間隔d2)にはドレンポートx1が配され、バルブ
エレメント161の可動域内にドレンポートx2
ポートa〜cが配される。ポートc部においてバ
ルブエレメント161はピストン部161aを有
する。
スロツトル弁160のポートbにはマニユアル
バルブ130のポートa,bからのラインP2
接続されており、ポートb−aはラインP2のポ
ートbへのライン圧PL付与時には最小開口部で
連通しポートx2は閉止状態にあり、ラインP2
無圧時にはポートc部のピストン部161aとボ
デイ境板との間隔d1はOであり、互に当接してい
る。
アクセルを踏込んだ時、図示外のリンク手段を
介してアーム165は矢印の方向にバルブエレメ
ント162を押圧し、さらにバネ163を介して
バルブエレメント161を矢印と同一方向(右
方)へ押圧する。その結果、ポートb−aの開度
は増し、ポートaにはスロツトル開度(アクセル
踏込量)に対応した信号圧(スロツトル圧PTH
が生ずる。ポートaはポートcへ連通し、スロツ
トル圧PTHの増大の都度ピストン部161aにス
ロツトル圧PTH増大に拮抗する方向の力を及ぼす。
ドレンポートx2はスロツトル圧PTHがライン圧P2
に依存してスロツトル開度と無関係に変化(増
大)するのを防止するよう配され、スロツトル開
度に対応したバネ163圧よりもピストン部16
1a(ポートc)押圧力が克つた場合に、ポート
b−x2を連通して、スロツトル開度に応答するス
ロツトル圧PTHを調圧する。
補償弁150は二つのバルブエレメント15
1,152を左方から順次a−d、ドレンx,e
のポートを有する段付シリンダー内に有し、バル
ブエレメント152はポートa端をバネ153で
押圧されポートb部でバルブエレメント151の
小径ピストン部151aと当接抗支し合つてい
る。バルブエレメント151は小径ピストン部1
51a、大径ピストン部151b及び中間軸部1
51cから成り、シリンダーには小径ピストン部
151aの可動域内にポートc、大径部にポート
d,x,eがあり、ポートeは大径ピストン部1
51aの右方に開口している。バルブエレメント
151の右方移動により(PTH増大時)ポートd
−xは連通し同時にポートc−d間は閉となる。
またバルブエレメント151の左方移動により、
ポートc−dは連通し同時にドレンポートx(従
つてd−x間)は閉となる。
補償弁150のポートaへは、ラインP50(スロ
ツトル弁160のポートaから)が接続してスロ
ツトル圧PTHを付与し、ポートbにはキツクダウ
ン弁のポートbからのラインP5が接続する(ま
た、モジユレーター190のポートbとも接続す
る。)ポートcにはマニユアル弁130のポート
a,bからのラインP2が接続し、ポートeには
ガバナー弁170に信号源を有するラインP42
接続している(以上入力信号圧)。
補償弁150の出力信号圧としてはポートdか
らラインP60が速度比制御サーボ(RCS)200
のポートaへと接続する。
補償弁150のポートb部においてバルブエレ
メント152及びバルブエレメント151の小径
ピストン部151aの両者軸部は当接していると
共に、夫々ラインP5により作動を受ける対向し
たピストン面を成している。
補償弁150は、即ち、一端に車速応答圧(ガ
バナー圧PG又はその変調圧P42)がかゝり対向端
にスロツトル開度に応じた圧(スロツトル圧PTH
が対抗して印加されたバルブエレメント151を
有し、該バルブエレメント151はさらにドレン
ポートxとライン圧入力ポートcとの開閉と相俟
つて、ライン圧PLを調圧して出力としてポート
dから出し、該調圧はさらに、車速応答圧(PG
等)に対抗方向にバルブエレメント151を押圧
して一種の自己平衡保持を成している。
補償弁におけるバルブエレメント151につい
ての作用力の平衡はスロツトル開度0/8〜7/8未満
のときは次式(1)で、出力圧PCは(2)式で表わされ
る(但しA1>A2とする)。
f+(A1−A2)PC+A2PTH=A1PG″ (1) PC=1/A1−A2(A1PG″−A2PTH−f) (2) 但し、f:バネ153の押圧力、A:バルブエ
レメント152の断面積、A2:ピストン部15
1bの断面積、PG:ラインP42の圧力 また、スロツトル開度7/8〜8/8(キツクダウ
ン)のときは、ラインP5からポートbにPK=PL
の信号圧が印加されバルブエレメント151は右
動するが、この際に次式(3)が成り立ち、出力圧
PCは式(4)により表わされる(簡単のためバルブ
エレメント151のピストン部151aの断面積
=バルブエレメント152の断面積A1とする。
但し、これは必須の条件ではない)。
A2・PL+(A1−A2)PC=A1PG″ (3) PC=1/A1−A2(A1PG″−A2PL) (4) その結果、スロツトル開度θ=0/8〜7/8未満の
ときのPC(0/8〜7/8)はキツクダウン時(スロツ
トル開度(7/8〜8/8)のときよりも大である。こ
の関係は、キツクダウン弁140の基本的目的で
あり、その補償弁150に対する基本的作用であ
る(キツクダウン弁の項参照)。
速度比制御サーボ200としてはフオローアツ
プ型サーボを用いることができる。
速度比制御サーボ200は、ボデイ203に形
成したシリンダー204(204a,204b)
に軸方向可動に嵌装したアクチユエーター205
と、アクチユエーター205の中心孔207内に
その孔底に抗支された圧縮バネ208によりシリ
ンダー底方向に押圧されて嵌装され、ボデイ20
3に同心に形成した小径シリンダー204cに他
端を嵌装されたバルブエレメント201とから成
る。
小径シリンダー204aの底部にはポートaが
あり、ラインP60を介して補償弁150から信号
圧PCを受ける。アクチユエーター205はシリ
ンダー204a,204b内を夫々滑動するピス
トン206a,206bを所定間隔をもつて有
し、シリンダー204bの底部バネ座212に抗
支されたバネ209によりシリンダー口方向へ押
圧されている。両ピストン206aと206bと
の間に形成される第2チヤンバCに開口される
ようボデイ203にポートbが形成され、ポート
bはラインP1を通して主ポンプ102吐出側に
接続しライン圧PLを付与される。アクチユエー
ター205のシリンダー口端はリンク孔211を
有するアーム210が延在し、図示外のリンク手
段を介して無段変速機の速度比変化手段(例えば
第1図の球面伝導式速度比変化手段104)に連
結し、アクチユエーター205のL−H間の前後
運動により速度比変化手段に制動作動を及ぼす。
アクチユエーター205のピストン206a,
206bは所定の有効断面積比をもつており、ま
た中心孔207に連通するポートfを両ピストン
206a,206bの間の第2チヤンバCに開
口させ、中心孔207の孔底(アーム端側)にド
レンポートxを有する。
バルブエレメント201は、小径シリンダー2
04cに摺動収納される中空円筒部201aと、
その対向端にアクチユエーター中心孔207に摺
動収納される開口端を有する中空円筒状部分(バ
ネ受部分)201bと、さらにその中間点とから
成る。中間部には軸方向に小孔212a,212
bがあり、小孔212aはポートcとeを連通
し、ポート212bはバネ受部分201b中空部
と中間ポートdを連通する。ポートe−f間は第
3図図示の状態において、バルブエレメント20
1が右へ押圧されると開口連通し、ポートdはバ
ルブエレメント201が左へ後退するか又はアク
チユエーター205が右へ動くと開くように配さ
れる。ポートcは第3図図示の状態においてバネ
209収納シリンダー204bに開口し、ポート
dの閉止後さらにバルブエレメント201が所定
量右方へ押圧されたとき閉となるようポートdと
所定間隔をおいて配される。
ピストン206bはピストン206aよりも大
なる受圧面積を有し、十分なライン圧PLがシリ
ンダー空間204c内へ印加されたとき、アクチ
ユエーター205はバネ209の押圧力に抗して
シリンダー底方向(左方)へ移動する。この左方
移動によりポートf−eが連通し圧油は孔212
a−ポートcを通りシリンダー240b内のピス
トン206bに対し第2チヤンバCと反対側に
形成された第1チヤンバC内へ流入し、ピスト
ン206bの左右の圧力平衡が回復されるとアク
チユエーター205はバネ209の力により逆方
向(右向き)の運動を行ない原位置を通過してさ
らに右方へ動く。その結果、ポートf−eは閉、
ポートdは開となり左のシリンダー204bから
圧油は小孔212b−中心孔207−ドレンポー
トxへと放出され、ピストン206bの左シリン
ダー室内の圧力は再び低下し、バネ209の押圧
力と、ピストン206b,206aの受圧面積差
(有効受圧面積)にかゝるライン圧PLによる押圧
力が等しくなり、アクチユエーターの右への運動
は停止する。アクチユエーター205のリンク孔
211のL、H位置間の往復動はリンク手段によ
り、速度比変化手段104のころ軸107の角度
変化αに変えることができる。
なお、ポートe−fの開閉とポートdの開閉と
は同時(ゼロラツプ)とすることが最も好ましい
制御精度をもたらす。
キツクダウン弁140は、所定スロツトル開度
応答圧により作動し所定出力信号圧を生ずる弁手
段をなし、左からドレンポートx、ポートa,
b、ドレンポートx2、ポートcを順次有するボデ
イに、ポートc端をピストン部141cとし中間
にポートb−x2連通部141aを有し左ドレンポ
ート部x1をバネ142抗支されたスプール141
を配して成る。ポートaはラインP2を介してマ
ニユアル弁130ポートa,bに連通し、ポート
bはラインP5を介して補償弁ポートb及びモジ
ユレーター弁ポートbへ連通し、ポートcはライ
ンP50を介しスロツトル弁ポートa,cと連通す
る。ポートb−x2間はポートc無圧(PTH=0)
時に連通し、バネ142はスロツトル圧PTHが一
定のスロツトル開度例えば7/8に対応する圧力PTH
(7/8)に達したとき、スプール141が左動する
よう調整される。即ちスロツトル開度7/8〜8/8
(全開)のときのみ作動し、これはキツクダウン
時のスロツトル開度に相当するものとして設定さ
れる。ポートa−b間はスプール141の左動に
より連通し同時にドレンポートx2(ポートb−x2
間)は閉となる。従つてスロツトル開度7/8〜全
開時にはラインP5にはキツクダウン弁出力圧PK
=PLが生じ、スロツトル開度0〜7/8未満ではPK
=0となる。
モジユレーター弁190は左からドレンポート
x、ポートa〜dを順次有するボデイにドレンポ
ートx側をバネ192により背圧され、ポンプd
側をピストン部191aとしポートb部にピスト
ン部191aと対抗して作用するピストン部19
1bを有するスプール191を配して成り、スプ
ール191はポートc−d間の連通開口度を制御
し同時にポートaを閉とする。ポートa,cは零
ラツプで相互に開、閉の関係にあり、ポートa−
c間は弁外ラインP42により連通しており、ポー
トa−x間はポートa間の時連通し、ラインP42
の信号圧PG″を零圧とする。
ポートdにラインP41を介してホールド弁18
0のポートbからの信号圧PG′が入力し、ポート
a及びcはラインP42を介して補償弁150のポ
ートeへ連通し、補償弁に対してガバナー弁PG
をホールド弁180により調圧制御した信号圧
(第2の車速応答圧)PG′をさらにモジユレート
した信号圧PG″を供給する。
バネ192の力はポートdへのラインP41の入
力圧PG′によるピストン部191aへの作用力が
所定車速応答圧PMV(例えば車速V=約10Km/h)
に達するまでポートcを閉に保持するよう設定さ
れる。その結果、入力信号圧PG′が所定車速VMV
対応圧PMVに達するまで、モジユレーター弁出力
信号圧PG″は無圧に保持され、PMVに達すると、
ポートc開(c−d連通)により、ラインP42
は出力信号圧PG″=PMV′として生じ以後車速の増
大に応じ一例として第9図曲線MVに従つて増大
し、立上り部lを有しモジユレーター弁190の
入力信号圧PG′(ホールド弁出力圧、又はホール
ド弁を用いないときはガバナー圧PG)よりも
やゝ低くモジユレートされた圧力を生ずる。
ポートbはラインP5を介してキツクダウン弁
140のポートbへ連通し、キツクダウン弁作動
時(スロツトル開度7/8〜全開時)にキツクダウ
ン弁出力圧PK=PL(ライン圧)を入力され、ピス
トン部191bに対し圧力を及ぼし、バネ192
の押圧力に付加的に作用してスプール191を右
方へ動かしポートcを閉(ポートa−x間開)と
する。このとき、ラインP42の出力信号圧PG″は無
圧となる。
ホールド弁180は、左からドレンポートx1
ポートa、ドレンポートx2、ポートb,c,dを
有するボデイに右方へバネ182背圧され、小径
バネガイド部181e、ピストン部181a、小
径部181b、ピストン部181cの順に左から
夫々有するスプール181を配して成る。ポート
a内にピストン部181a作用面、ポートb内に
ピストン部181a,181cの対向する作用
面、ポートd内にピストン部181cのピストン
面181dが配される。ポートa,cはライン
P40を介してガバナー弁ポートbに連なり第1の
車速応答圧PGを入力信号圧として受ける。ポー
トdはラインP4を介してマニユアル弁130の
ポートd,eに連なり、マニユアル弁シフトノブ
131aのL(ロツクアツプ)及びR(後進)位置
においてライン圧PLを印加される。ポートdに
ライン圧PLが印加すると、スプール181は左
動しポートcを閉止(ポートb−c間閉止、同時
にポートb−x2間連通)と部分的開の状態の間で
制御し、ライン圧PLが一定値以上のときポート
cは閉となる。このポートdは、マニユアル弁N
(中立)、D(ドライブ)位置では無圧であり、D
位置ではスプール181は左方へのバネ182力
、ピストン部181a(ポートa)のガバナー
圧PGの作用力に対抗するポートb内出力圧PG′の
ピストン部181a、マイナス181cに対する
作用力の平衡に従つて、ポートc(c−b間)は
適宜の開に保持され、入力圧PGと等しい信号圧
PG′をラインP41を介し、モジユレーター弁190
に送出する。従つてマニユアル弁のD位置に関す
る限り、ホールド弁180は特別な制御作動に関
与しない。
一方、マニユアル弁130のL(ロツクアツプ)
位置、R(後進)位置では、ポートdへはライン
P4を介してライン圧PLが印加され、スプール1
81の各ピストン部181a,181cへの圧力
及びバネ182の作用力に従つて行なわれる。
今、ピストン部181aの全断面積をS、バネガ
イド部181e断面積をS2、ポートd内ピストン
部断面積をS3とすると、ライン圧PLがポートd
に印加されている場合においてスプール181に
ついて次式(5)が成立つ。
+(S1−S2)PG=(S1−S3)PG′+S3PL (5) よつてホールド弁180のポートb出力圧PG′は
式(6)により表わされる。
PG′=1/S1−S3{(S1−S2)PG+−S3PL} (6) このPG′は、第7図曲線HVにより示される車
速応答圧となり、さらにモジユレーター弁190
のスプール191の作動圧としてそのポートdへ
と供給される。
以下本実施例の作動について説明する。
マニユアル弁130は図示外のシフトレバーに
リンク手段を介して連結しマニユアル作動され
る。中立N位置ではラインP1はマニユアル弁1
30で閉止されているので、サーボ弁220(前
進、後進切換制御用)はバネ222の押圧力に従
い前進状態にある。
ここでエンジンEを起動すると、主ポンプ10
2が回転を始めラインP1にライン圧PLが印加さ
れる。主ポンプ102はエンジン回転速度NE
比例して吐出量を増大するが、調圧弁120によ
り調圧されたラインPLを生ずる。ライン圧PL
また、スロツトル開度に対応したスロツトル圧
PTHの調圧弁120への印加により、アクセル踏
込量(スロツトル開度)に対応して増圧される
(この関係を第6図に示す)。ライン圧PLはライ
ンP1を介し速度比制御サーボ(RCS)200の
ポートbに印加されている。スロツトルはエンジ
ン起動の際アクセル踏込により開かれるが、マニ
ユアル弁130の中立N位置ではスロツトル弁1
60の圧力源たるラインP2が零圧であり、スロ
ツトル圧PTHは零であり、補償弁150はライン
P60に圧力を生じない。その結果、バルブエレメ
ント201は左方へバネ208に押圧されて小シ
リンダー204cの底端に当接している。この状
態において、RCSのアクチユエーター205は
ピストン206bにポートbからのライン圧PL
を印加されてまず第3図において左方(速度比e
とL側)へ後退移動し、左シリンダーの段部20
4Lに当接して止まる(L位置)。その際ポート
−eが連通開口し、小孔212a−ポートcを
経て左シリンダー204b内へ流入しその圧力
は、PLに等しくなる。その結果、バネ209の
抗支力とピストン206bの左シリンダー側に作
用する力の和(H方向力)はL方向力に勝り、ア
クチユエーター205をH方向へ押し戻そうとす
る。このH方向前進の結果、ポートdが開きドレ
ンXへ連通するので左シリンダー204b内の圧
力は急降下、最初の圧力関係(左シリンダー低)
になり、再びアクチユエーターは左方(L方向)
へ動こうとするが、段部204Lに阻止されて速
度比eの最小の位置Lに留まる。
ライン圧PLは他方、ラインP1を経てガバナー
弁170に印加され、出力軸110の回転が始ま
ると直ちに、車速応答圧(ガバナー圧)PGを出
すことができる状態にある。ガバナー圧PGと車
速Vとの関係は第7図に示す通りである。
ガバナー圧PGは、ラインP40を介しホールド弁
180ポートcに印加されるが、N位置ではライ
ンP4(同弁ポートd)は無圧でありバネ182に
よりスプール181は右方に押圧されポートc−
b連通開であり、ラインP41の出力圧PG′=PG
ある。なお、ホールド弁180に関しては、マニ
ユアル弁D位置でもラインP4−ポートdは同様
に無圧である。従つて、N及びD位置においても
モジユレーター弁190ポートdにはガバナー圧
PGがラインP41を介して印加される。
モジユレーター弁190の出力信号圧PG″(ラ
インP42)は入力信号PG′(N、D位置=PG)に
依存して生じ第9図に示す曲線MVを描く。
バネ192力とポートc,a、ピストン部19
1aの設定により、車速が所定速度VMV(対応車
速応答圧PMV)に達するまではPG″=0であり、
VMVで立上りPG″=PMV′を出力した後、PG″は曲線
MVを描いてPG′に対応して増加する。車速V=
0〜VMVでのPG″=0は、第10図V=VMVにお
ける立上り線分mを規定し、スロツトル開度0〜
7/8においてこの線分mの右方(V>VMV)の領
域Bにおいて無段変速作動を生じ、その左方(V
=0〜VMV)の領域Aにおいては、速度比e=L
位置に固定される。低速度比域ではエンジン回転
速度NEないしスロツトル角度θ及び車速Vに応
じて無段変速を行なう必要はないのでこのように
して速度比固定領域A(L位置固定)を設けるこ
とは有用であり、無段変速域開始所定車速VMV
モジユレーター弁190前記各部の設定、特にバ
ネ192のバネ係数の設定とポートc配置によ
り、決定される。
ここで、マニユアル弁130をNからドライブ
D位置にシフトすると、ラインP1−P2が連通さ
れ、ラインP2にライン圧PLが印加される。その
結果、サーボ弁220は前進位置に保持され、ポ
ートa−b、ラインP10を介しクラツチ103が
係合され、エンジンEの回転トルクはエンジン出
力軸101から速度比変化手段104、前進後進
切換手段108を介して出力軸110に伝達さ
れ、ガバナー弁110が回転し車速に応じたガバ
ナー圧PGを出す。同時に他方でポートbにはマ
ニユアル弁130のポートcとd,e間の連通に
よりラインP2を介してライン圧PLが印加され、
スロツトル弁160のポートb−cはアクセル踏
み込み量(スロツトル開度)に応じて開口度が増
しスロツトル圧PTHをラインP50に及ぼす。ライン
P50への圧力印加により、補償弁150のポート
aにはスロツトル圧PTHが印加され、ポートcに
ラインP2からのライン圧PLが印加され、ポート
eにはガバナー弁170からのガバナー圧PG
モジユレートした圧PG″がモジユレーター弁19
0のポートcラインP42を介して印加される。そ
の結果、補償弁150のバルブエレメント151
には一端にスロツトル圧PTH(スロツトル開度に応
答する圧)、他端にこれと拮抗してモジユレータ
ー弁出力信号圧PG″(車速V対応圧)が互いに対
向的に作用し、PTH及びPG″の対向力の差に従つて
バルブエレメント151は左右に摺動しポートc
(ラインP2)とポートd(ラインP60)との間を連
通し(PTHの作用力<PGの作用力のとき)或いは、
ポートd−ドレンXの間を連通する(逆の圧力差
のとき)。いま発進時において、車速V0(PG
0)、スロツトル圧PTHが少し増大したとする。
このとき補償弁150のバルブエレメント151
は右端にあり、ポートd−X連通により、ライン
圧P60は0でありRCSアクチユエーターはLでス
タートする。少し車速が出ると、ガバナー圧PG
が対応して上昇するが第9図に従い一定車速VMV
に達するまでPG″=0である。従つて補償弁15
0の出力圧PCは無圧であり、RCSのアクチユエ
ーター205は0<V<VMVの間L位置に固定さ
れる(第10図A領域)。今、スロツトル開度2/8
<θ<7/8とすると、その間車速Vは発進後増大
しVMVに達し、このとき、モジユレーター弁19
0出力圧PG″が急な立上りをもつて(第9図)生
じ、補償弁150ポートeに圧力を及ぼし、ライ
ンP60へ圧力圧PCを生ずる。このときの車速VMV
は、第10図の垂直線分mを規定し、さらにV>
VMVとなると無段変速領域Bに入る。
今、スロツトル開度θは一様でありスロツトル
圧PTHは同程度とすると、バルブエレメント15
1の左方移動により、ドレンXが閉じ、それと同
時に、ポートcが少し開き(ポートcとXとは非
オーバーラツプ)、ラインP2−ポートc,d−ラ
インP60を経てライン圧PLが車速Vに依存して
RCSポートaに印加される。そのためバルブエ
レメント201は右方(H方向)へバネ208に
抗してわずか移動する。この際RCSのポート
−eが連通し、ライン圧PLが左シリンダー20
4bに流入しアクチユエーターをH方向にわずか
押圧する。このH方向移動により次いでポートd
−Xが連通しそこでH方向の動きを止める。
以下、スロツトル開度が上記範囲内で一定に保
持された場合、車速Vの増大と共に同様な動作を
繰返し、アクチユエーター205のピストン20
6bはシリンダー段部204Hに当接するに至
り、この位置が最大速度比位置Hであり、以後e
=Hのまま車速Vはこれに併い出力トルクが走行
抵抗に克つ限り加速される(速度比固定領域C)。
また加速のためアクセルをθ<7/8の範囲内で踏
込んだとき、発進−加速時と同様にして無段変速
(速度比e上昇)が行なわれる。
一方、定速走行中に、アクセルを離すとライン
P50のPTHは急降下し、他方において車両の楕行に
よりPG″も漸減する。このときエンジンブレーキ
がかゝるが、さらに車速Vが減少すると再び第1
0図C(H固定)領域からB(無段変速)領域へ入
る。
このとき、バルブエレメント151はポートa
の方(左方)へ急動しポートcが開となり、ライ
ン圧PLがピストン151bに作用しドレンポー
トXを開きその結果P60のライン圧PCは急減する。
RCSのシリンダー204cの圧はラインP60ポー
トaを介してPCに従い急減し、バルブエレメン
ト201は左方(L方向)へ後退し、この際ポー
トd−Xの連通により左シリンダー204bの圧
力が減少しアクチユエータ205はL方向に移動
して再びポートdを閉閉じて止まる。PG″の漸減
により、ピストン151bが右動し再び補償弁1
50のドレンXが開き、さらにPCを低下させ、
以下同様にしてRCSのバルブエレメント201
のL方向後退、次いでアクチユエーター205の
追従後退により速度比が漸減する。
停止のため減速(ブレーキ作動等)の際は、
PTHは0であり、PG″は車速Vに応じて低下する。
この場合も、アクチユエーターの作動は楕行減速
時と同様であるが、PG″の急低下によりアクチユ
エーターのL方向の動き巾が大きくなり、対応し
てエンジンブレーキも働く。
なお、スロツトル弁160のバルブエレメント
161と162との間のクリアランスd2は、アク
セルを強く踏込んだとき、スロツトル開度7/8〜
8/8に対応して急激にスロツトル圧PTHを上昇させ
るためである。このクリアランスd2の閉止によ
り、バルブエレメント161はアーム165の押
圧力をバネ163を介在せずに受け、ポートa−
b間は全開となり、PTH=PLとなる。この関係を
第8図に示す。同図中スロツトル開度0〜2/8
(一例)までのスロツトル圧PTH無圧域kは、スロ
ツトル、アクセル、リンク手段の遊びに対応した
ものである。
次にキツクダウン弁140の作動について述べ
る。キツクダウン弁140はスロツトル開度全開
に近い領域(θ=7/8〜8/8)においてのみ作動
し、直接には補償弁150ポートbへ作動圧PK
を及ぼし、他方同時にモジユレーター弁190ポ
ートbへラインP5を介して作用することにより
同弁190の出力PG″(ラインP42)を制御し間接
的に補償弁150に補完作用を及ぼす。
スロツトル全開とは、即ち、典型的には加速の
予備段階としてのシフトダウンのため一時的アク
セル踏込の状態、或いは急加速ないし高負荷(発
進、追越、坂道登はん等)の状態である。
今マニユアル弁130はD位置にあるとすると
第5図太線油圧ラインは、ライン圧PL印加状態
を表す。このD位置において、ラインP2−スロ
ツトル弁ポートb−a−ラインP50を介してスロ
ツトル圧PTHがキツクダウン弁140ポートcへ
印加され、他方ラインP2からキツクダウン弁ポ
ートaへライン圧PLが印加される。第8図の通
り、スロツトル開度7/8〜8/8では、PTH=PLであ
り、PL自体はPTHに応じ第6図に従い増圧されて
いる。このとき、キツクダウン弁140のスプー
ル141はそのポートcへ印加されるスロツトル
圧PTH=ライン圧PLの作用により左動し、ポート
a−b開、ドレンポートX2閉となつて、ライン
P5の出力信号圧PK=PLとなる。ラインP5は一方
で補償弁150のポートbに、他方でモジユレー
ター弁190ポートbへの連通しており夫々ライ
ン圧PLを印加する。まず、補償弁150ポート
bではPL・A2の右方押圧力がピストン部151
aに作用する。他方、モジユレーター弁190で
は、ピストン部191bへのライン圧印加によ
り、この際、瞬間的には車速一定のままとする
と、スプール191が右動し、ポートc閉、ポー
トa開(a−X連通開)とし、ラインP42の出力
圧PG″(従つて補償弁150のポートe)はPG
の大小(車速Vの大小)に応じて所定量(△
PG″)減少しないしは無圧となる。このため補償
弁バルブエレメント151は右方へ急動し、ライ
ンP60の出力圧PCは所定量(△PC)減少ないし無
圧となる(無圧のとき、ポートc閉(c−d間
閉)、ドレンポートX開(d−X開))。その結果
RCS200のアクチユエーター205はL方向
へと急動するが、但し、このときの車速Vの大小
に対応してV小のときはLまで達し、V大のとき
は途中までL方向に所定量(△L)急動して止ま
る。このアクチユエーター205の作動は、即ち
速度比eを一時的に急低下させたことであり、こ
れは急加速ないし、高負荷のためのシフトダウン
に相当する作動を与える。なお、モジユレーター
弁190のポートd入力圧PG′大(車速V大)の
ときは、同弁スプール191はPG′(=PG、車速
V)に対応して所定量(△PG″)減少した出力圧
PG″を制御して出し、補償弁150出力圧PCは所
定量(△PC)だけ急減し、RCS200は所定比
(△e)だけ速度比eを減じ、車速に応じたシフ
トダウンを実現する。
本発明の装置では、車速Vの大小のどの領域で
もキツクダウン操作はアクセル急踏込によつて行
なわれ、その結果エンジン回転速度NEの適当に
大な状態でシフトダウンが適切に行なわれ、必要
に応じトルクを無理なく無段変速機出力軸に得る
ことができる。ここに、キツクダウン弁140
は、直接補償弁150のバルブエレメント151
に作用を及ぼすと同時にモジユレーター弁190
を介して補償弁の該バルブエレメント151の対
向側の車速応答圧PG″を補完的に減少制御するこ
とにより、所定のシフトダウンを行なう。
前述の通り、このキツクダウン弁140は一例
としてスロツトル開度θ=7/8で作動するよう設
定されており、その結果、第10図変速特性線図
のθ=7/8における線分n、7/8<θ≦8/8の線分
O(低速時)、同じくθ=7/8の線分r及び7/8<θ
≦8/8の線分s(高速時)を与えるものであり、斜
線領域B1における無段変速によるシフトダウン
を実現する。線分O,sから成る垂直部は第8図
7/8≦θ≦8/8におけるPTH=PLに対応する。また
水平線分n及びrの巾は第8図θ=7/8における
段差l及びスプール190のピストン部191b
の同191aに対する面積比に対応して生ずる。
この段差lはスロツトル弁のバルブエレメント1
61,162の間の間隔d2とバネ163の設定に
より基本的に規定され、同弁ポートcの対向作用
力(ピストン部161a受圧面積×ライン圧PL
との関係において適宜設定可能である。
今一例として、第10図においてB領域内の点
h(θ=6/8)でアクセルを踏み込んだとすると、
キツクダウン弁140が働きL固定領域A内の点
iへ移行し、加速に従い線分sとの交点に達し、
再びB1領域内で無段変速しつつ加速されて車速
が増大し、モジユレーター弁190のスプール1
91が増大したPG′により左動するに至り、線分
sを横切つてH域の点jに達する。このように、
キツクダウン弁140とモジユレーター弁190
の協働により、高スロツトル開度(θ7/8)で
は、L固定領域Aがより高速側へ段差をもつて拡
大されており、坂道登坂加速時等の高負荷加速時
等に低速度比e=Lに固定することにより、最大
トルクを変速機出力軸に得ることができ、さらに
無段変速領域Bを高速側へと拡大した斜線部とし
て図示の無段変速領域B1を形成する。
かくて、第10図の無段変速領域Bと変速比固
定領域Aの境界をなす線分m、n、Oは、モジユ
レーター弁190及びキツクダウン弁140の協
働によつて達成される。但し、本発明における一
実施例として、モジユレーター弁190、キツク
ダウン弁140のみを単独で付加して用いること
を妨げず、第11図線分mはモジユレーター弁単
独付加時の変速特性線図を示し、2点鎮線n,O
はキツクダウン弁140付加時の作用を示す。ま
たモジユレーター弁190なしで、キツクダウン
弁140のみを付加使用した場合には第11図に
おいてVMV=0とした場合に相当する変速特性線
図を示す。
自動変速域Bの内部におけるモジユレーター弁
190の作用は次の通りである。即ち、その都度
の所定変速比eにおけるエンジン回転速度NE(α
車速V)と自動変速機出力軸のトルクTの関係は
放物線を描いて最大値到達後NE増大とともに減
少するが、この際、通例の自動変速機において
は、該トルクTと車両の走行抵抗のバランス点に
到達前に仮想点を設定し、ガバナー圧Pを直接車
速応答圧として用いることにより、シフトを行な
つている。これに対し本発明においては、モジユ
レーター弁190の作用により、従来の車速応答
圧たるガバナー圧Pをさらに適宜モジユレートで
き、このシフト点の設定を最適エンジン回転速度
N(或いは最適自動変速機出力トルクT)におい
てプロツトし最適の無段変速シフト線を描くよう
な設定を可能にする。
特に、第10図の線分qにより区画される高速
度比固定領域C(e=H)との境界は最高速度比
e=Hへの移行のための一般的要求事項に順じて
設定される。
即ち、第1に、エンジン回転速度NE−出力ト
ルクの関係から、スロツトル開度θ小のとき、エ
ンジン出力トルクはその回転速度Nが一定値以上
になると車両走行抵抗以下になるので、それより
もNのやゝ小なる点を所定速度比保持の限度とし
なければならない。このための最適のシフト点
(e→H)をプロツトすると第10図線分qとな
る。第2には、エンジン騒音は、定回転速度NE
において車速Vの小なる程相対的に大となるの
で、高速でないとき(V=中速等)は適宜速度比
eは小とする(自動変速する)必要がある。
この最適エンジン回転速度NE時におけるシフ
ト信号は、モジユレーター弁190の出力信号
PG″を一方の入力信号とし、他方の入力信号をス
ロツトル開度応答圧たるスロツトル圧PTH(NE
間接的に応答)とする補償弁150により、既述
の通りスロツトル圧PTHに比例するライン圧PL
調圧して得られる補償弁150出力信号圧PC
ら成る。
スロツトル圧PTH無圧域k(第8図)は、対応し
て変速特性線図(第10図)の立上り線分p(θ
=0〜2/8)を規定する。即ち、この無圧域kは、
低スロツトル開度(NE小)の場合、一定車速VK
以下においては速度比eがH位置にならないよう
に速度比eを相対的に低く保持し、トルク不足
(ノツキング等)を生じないようにすることと、
併せて、アクセル開度の零ないし徴小位置の正確
な検出困難に起因するスロツトル圧PTHの誤差の
影響をカツトすることに資する。このスロツトル
圧無圧域k内では、一方でエンジンは適当な低回
転速度NEにあるが、他方車速応答圧PG″はV=0
〜VMVにおいて無圧に保持された(即ちe=L固
定)後、VMVV<Vkにおいて第9図曲線MV
に表わされるモジユレーター弁出力信号圧PG″を
発出する。このため、補償弁150においてバル
ブエレメント151は左動しラインP60に出力信
号圧PCを車速V(PG″)に応答して発生し、適宜
の速度比eにRCS200のアクチユエーター2
05を作動させる。このように、スロツトル開度
θ=0〜2/8の間スロツトル圧PTH=0なので、速
度比上限位置Hはこの域内においては車速V
(PG″)にのみ依存して定まることになり、かく
て第10図線分Pとして現われる。
なお、2/8θ<7/8かつVVkの領域では、
スロツトル圧PTHと、車速応答圧PG″とに依存する
線分qが速度比e=H固定域の下限境界を画す
る。
マニユアル弁130のR(後進)位置ではポー
トc−fの連通によりラインP3にライン圧が印
加されサーボ弁220は後進(右方)状態となつ
てフオークシヤフト223を介し前進後進切換手
段108を後進状態とする。またサーボ弁220
のポートc−bが連通しクラツチ103を係合す
る。
他方ラインP1ガバナー弁170、ラインP40
ホールド弁180、ラインP42を経て補償弁ポー
トeにはモジユレーター弁出力圧PG″が印加され
るが、ラインP2が無圧であり、ラインP60にはス
ロツトル圧がスロツトル開にもかかわらず生じな
いので、バルブエレメント151は後進車速Vの
増大と共に左方にわずか押圧されポートc−dが
連通し、ラインP60とラインP2が連通する。ライ
ンP2はマニユアル弁でドレンメに連通して無圧
であり、RCSのバルブエレメントはP60の無圧に
従つて左方端L位置に後退する。かくて後進Rの
マニユアルセレクトでは、速度比eは最低値Lに
固定される。
マニユアル弁パーキングP位置ではポートfは
閉じ、ラインP10に圧が、印加されずクラツチ1
03は解除状態にあり、RCSへはライン圧PL
印加されるが、ラインP60はラインP2が無圧であ
るため同様に無圧であり、RCSのアクチユエー
ターはL位置にある。
次にホールド弁の作動について詳述する。
マニユアル弁130のスプール181は式(6)に
従つて作動する。今、車両走行中において、マニ
ユアル弁130をD位置からL(ロツクアツプ)
位置にしたとき、ラインP4を介してポートdに
ライン圧PLが印加され、スプール181に左方
押圧力を及ぼす。一方ラインP40を介しポートa
には第1の車速応答圧(ガバナー圧)PGが印加
され、スプール181に左方押圧力をバネ182
と共に及ぼしている。その結果ラインP4のライ
ン圧PLはホールド弁180のスプール181を
バネ182及びPG押圧力に抗して左動させ、同
弁180のポートcを閉じる方向に作用し、ホー
ルド弁出力圧PG′を降下させる方向に働く。(さ
らに、モジユレーター弁190の出力圧PG″減少
となり、補償弁150のバルブエレメント151
の右動作用となる)。その結果、マニユアル弁1
30のD位置ではPG′=PGであつたホールド弁出
力圧PG′は、マニユアル弁130のL位置への手
動操作により、ライン圧PLと第1の車速応答圧
たるガバナー圧PGとの対抗的作用に従つて調圧
制御される。
この降下したホールド弁130出力信号圧
PG′は第2の車速応答圧をなし、モジユレーター
弁190によりさらに第9図において曲線
MV′により表わされる出力信号圧PG″となつて補
償弁150のバルブエレメント151のピストン
部151bに作用する。
他方において、この間、スロツトル開度θ=一
定(但し0θ7/8)とすると、補償弁150
のバルブエレメント151は、PG″の降下量△
PG″に対応して右動し、それに対応して同弁出力
信号圧PCを減少させ車速V小のとき無圧とする
(ポートd−X連通)。
信号圧PCの減少は、RCS200のバルブエレ
メント201を左動させてRCSアクチユエータ
ー205を相当量左動(L方向移動)させる。従
つて、一定車速V1において、マニユアル弁D→
L位置への手動操作を行うと、D位置での所定速
度比e1はそのときの速度V1に対応した量(△e1
だけ減少する(但しθ=一定のとき)。その結果、
低速度比(L)固定領域Aの無段変速領域Bとの境界
をなす所定車速VMVはさらに高速側へ移行した
V′MVとなり速度比L固定領域Aは高速側へ移動
する。(第12図)。また、アクセルを踏込んでス
ロツトル開度が7/8θ8/8となつたときには、
キツクダウン弁140の作動による線分oはo′の
位置へと高速側へ移動し、速度比L固定領域は拡
大される。
その結果、例えば、マニユアル弁D位置で無段
変速領域B内にあつた速度比e1は、車速Vが中速
の場合高速側へ拡大された速度比(L)固定領域A内
に入り、θ=一定とすると、車両は加速される。
車速Vが高速かつ領域B内にあるときは、速度比
e1は所定量(△e1)減少して、シフトダウンさ
れ、θ=一定とすると、車両は加速される。さら
にVが大で最大速度比(H)固定領域C内にあつたと
きは、高速側へ移動した領域B内に属して、やは
り所定量(△e1)シフトダウンされる。かくて、
急加速等のための高トルクをその時の車速に応じ
て適宜得ることができる。
なお、ここで、θ=0とすると、その時の車速
Vに応じてシフトダウンされて、エンジンブレー
キが有効に作用する。これは、ブレーキ作動時、
坂道降はん時等に有利である。
既述の通り、ホールド弁130出力信号圧
PG′はライン圧PLを介してスロツトル開度θにも
依存して制御されるが、次にスロツトル開度θの
変化に伴う作動について述べる。
即ち、第7図において、ホールド弁出力信号圧
PG′は曲線HVにより表わされるが、この曲線HV
は固定的でなく、ホールド弁入力信号圧(ガバナ
ー圧PG)からの減少量△PGはその都度のスロツ
トル開度θに対応して一例として第7図曲線HV
(θ最大とする)と曲線PGとの間の勾配をとつた
曲線を描く。従つて単にそのときの車速Vのみな
らず、スロツトル開度θの増大にも依存してモジ
ユレーター弁150の出力信号圧PCの降下量
(△PC)は変化する。この△PCはシフトダウン幅
を規定する。
かくて、ホールド弁180の非作動時におい
て、例えば第10図に示される変速特性線図のA
−B、B−C各領域間の境界線分m−n−o及び
p−q−r−sは、ホールド弁作動時には、夫々
第12図のm1′−m2′−n′−θ′及びp′−q′−r′−
s′と
なる。特にm及びqは夫々スロツトル開度θの増
大と共に高速側領域へと傾く。線分mは立上り線
分m1′と傾斜線分m2′とに分れるが、m1′は第8図
に示すスロツトル圧PTHの0θ2/8の間の無圧
域kに対応するものである。また、水平線分n′,
r′もスロツトル開度(θ=7/8)に対応して延び
る。
第12図において、m→m1′、p→p′の移動幅
は、ホールド弁180の各部設計、即ち式(6)の右
辺の各項の設定によつて規定される。
かくて、線分m2′及びq′の勾配及び線分n′,r′の
延び率はライン圧PLのスロツトル開度θとの関
係(勾配)及び第1の車速応答圧PGの勾配等に
も依存する。なお、式(6)からライン圧PLの増大
は、ホールド弁出力圧PG′の減少をもたらすこと
が分かる。
本実施例においては、第6図に示す通り、スロ
ツトル圧PTHに対応して増大するライン圧PLをホ
ールド弁180の入力信号としているが、これ
は、スロツトル開度θ大(エンジン回転速度NE
大)な場合においては、発進、急加速、坂道登は
ん、重負荷等高トルクを必要としている場合が多
く、その場合には、速度比eをできるだけ相対的
に低く保つことが好ましいからである。しかし、
このライン圧PLをスロツトル圧PTHに依存させる
ことは必ずしも必須ではない。ライン圧PLをス
ロツトル圧PTHに依存して増大させないときには、
ホールド弁180の作動時において、変速特性線
図は、第10図のB領域を右方(高速側)へ所定
量ずらした形をとる。
次に、マニユアル弁D→L位置操作の結果、領
域A内に速度比が固定されている状態から出発す
る。θ=一定中間値とすると、速度比e=L位置
に保持されたまま、車両は加速されて次第にPG
が増大し、ついでポートaのPG作用力とバネ1
82の合力がライン圧PLの押圧力(ポートd)
に克つに至る。ここでスプール181はわずか右
動し、ポートc−d間を連通し、調圧された出力
圧(第2の車速応答圧)PG′を出し、このPG′は
モジユレーター弁190を介して調圧制御され、
PG″(第9図曲線MV′)となつて補償弁150に
作用し、無圧であつたPCを増大させ、無段変速
領域Bに入る。ここにおいて、速度比eはL−H
間において、以後車速増大と共に無段変速しつつ
増大し、さらにVが増大するとe=Hに固定され
C領域に入る。
なお、この際スロツトル開度θ=7/8〜8/8とな
ると第12図図示の通りの領域界の変化が生ず
る。
なお、本発明において、速度比制御弁RCSと
しては、実施例に用いた以外のフオローアツプタ
イプのアクチユエーターを用いることができる。
さらに、速度比変化手段としては機械的なものに
限らず、液圧式のものに対しても本発明の制御手
段を用いることができる。
以上、詳述の如く本発明の無段変速機速度比制
御装置は、車速に応答する油圧手段とスロツトル
開度に応答する油圧手段との補償弁における対向
的作用により生ずる油圧手段を信号油圧とし、こ
の信号油圧によりこれと対向するバネ力に抗して
速度比制御サーボRCSのアクチユエーター作動
のためのバルブエレメントを追従作動させること
により、L−H範囲内における速度比eの無段制
御を行うとともに、モジユレーター弁190及び
キツクダウン弁140の協働により、低速度比(L)
固定領域、無段変速領域、高速度比(H)固定領域を
有する変速特性線図として実現し、さらに、手動
ロツクアツプ操作により作動するホールド弁によ
る車速応答圧の調圧制御により随時L固定領域、
無段変速領域を高速側へ移動拡大して車速に応じ
た有効なシフトダウン機能を備え、車両運転に必
要不可欠な諸機能を有効に実現したものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の無段変速機速度比制御装置と
無段変速機の関係を示す一例の概略図、第2図
は、本発明の一実施例を示す油圧回路図、第3図
は、第2図速度比制御サーボの拡大図、第4図
は、スロツトル弁、補償弁、キツクダウン弁、モ
ジユレーター弁及びホールド弁を含む拡大図、第
5図は、マニユアル弁D位置における油圧回路作
動状態図、第6図は、調圧弁におけるスロツトル
圧(スロツトル開度応答圧)PTHとライン圧(ラ
イン油圧手段)PLとの関係を示す調圧弁特性図、
第7図は、ホールド弁出力信号(第2の車速応答
圧)PG′と車速Vとの関係を示す特性図(但し、
曲線PGはガバナー圧(第1の車速応答圧)を示
す)、第8図は、スロツトル弁のスロツトル開度
とスロツトル圧PTHの関係を示すスロツトル弁特
性図を夫々示す。第9図は、車速Vとモジユレー
ター弁190出力信号圧PG″との関係を示すグラ
フ、第10図は、車速Vとスロツトル開度θとの
関係における変速特性線図(ホールド弁非作動
時)、第11図は、モジユレーター弁190によ
り低速度比固定域Aのみを規定した場合を付加的
なキツクダウン弁140作動時とともに表わす変
速特性線図を夫々示す。第12図は、ホールド弁
作動時における変速特性線図を示す。なお、図中
ポート横の1桁〜2桁数字は油圧ライン符号を示
す。また、第2図、第5図の太線は作動油圧印加
された油圧ラインを示す。 E……エンジン、101……エンジン出力軸、
102……主ポンプ、103……クラツチ、10
4……無段変速機、108……前進後進切換手
段、110……変速機出力軸、120……調圧
弁、130……マニユアル弁、140……キツク
ダウン弁、150……補償弁、160……スロツ
トル弁、170……ガバナー弁、180……ホー
ルド弁、190……モジユレーター弁、200…
…速度比制御サーボ機構、220……サーボ弁、
230……レリーフ弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 速度比変化手段、ライン油圧発生手段、スロ
    ツトル開度応答圧発生手段、手動操作応答弁及び
    車速応答圧発生手段を備え、スロツトル開度応答
    圧と車速応答圧とに応じて速度比を制御する車両
    用無段変速機の速度比制御装置において、入力信
    号圧に応じて作動するバルブエレメントでライン
    油圧を制御することによつて速度比変化手段を制
    御する速度比制御サーボ機構と、スロツトル開度
    応答圧発生手段からのスロツトル開度応答圧によ
    つて作動し手動操作応答弁からのライン油圧を調
    圧して出力信号圧を発生するキツクダウン弁と、
    車速応答圧発生手段からの第1車速応答圧を手動
    操作応答弁からライン油圧が印加されている時に
    は調圧して第2車速応答圧として出力しまたライ
    ン油圧が無印加の時には第1車速応答圧をそのま
    ま導通して第2車速応答圧として出力するホール
    ド弁と、バネ力に対抗するよう入力される前記第
    2車速応答圧および該バネ力に付加的に作用する
    よう入力されるキツクダウン弁からの前記出力信
    号圧によつて作動され入力された第2車速応答圧
    自身を調圧して出力するモジユレーター弁と、こ
    のモジユレーター弁の出力圧とこれに対抗するよ
    う入力されるスロツトル開度応答圧とによつて該
    出力圧に対抗するよう入力されるライン油圧を調
    圧し速度比制御サーボ機構の前記入力信号圧とし
    て出力する補償弁とを有し、前記キツクダウン弁
    の出力信号圧は補償弁に対しモジユレーター弁の
    出力圧に対抗するよう付加的に作用されることを
    特徴とする車両用無段変速機の速度比制御装置。 2 前記速度比制御サーボ機構は、一端に入力信
    号圧が背設バネに対抗して印加されるバルブエレ
    メントと、ライン油圧により作動し速度比変化手
    段を制御するアクチユエーターとから成り、該バ
    ルブエレメントは該アクチユエーターの作動油圧
    の制御弁手段を成し該バルブエレメントへの入力
    信号圧に追従してアクチユエーターを速度比増大
    又は減少の方向へその都度作動させる請求の範囲
    第1項記載の装置。 3 前記補償弁は、一端に第2車速応答圧が調圧
    された前記モジユレーター弁の出力圧が印加され
    対向端にスロツトル開度応答圧が対抗して印加さ
    れるバルブエレメントを有し、該バルブエレメン
    トはライン油圧を調圧するとともにこの調圧され
    るライン油圧はモジユレーター弁の出力圧に対抗
    するようバルブエレメントに作用する請求の範囲
    第1項記載の装置。 4 前記補償弁のバルブエレメントは、前記キツ
    クダウン弁の出力信号圧が前記モジユレーター弁
    の出力圧に対抗するよう付加的に印加されるため
    のピストン部を有する請求の範囲第3項記載の装
    置。 5 前記ホールド弁は、背設バネ力とこれに対抗
    するように作用する第1車速応答圧とを拮抗して
    受け第1車速応答圧と対向する方向にライン油圧
    が作用されるスプールを有し、ライン油圧の作用
    時に第1車速応答圧を無圧化ないし減圧制御する
    請求の範囲第1項記載の装置。 6 前記ライン油圧はスロツトル開度に応じた圧
    力変化をなす請求の範囲第1ないし5項記載の装
    置。 7 速度比変化手段、ライン油圧発生手段、スロ
    ツトル開度応答圧発生手段、手動操作応答弁及び
    車速応答圧発生手段を備え、スロツトル開度応答
    圧と車速応答圧とに応じて速度比を制御する車両
    用無段変速機の速度比制御装置において、入力信
    号圧に応じて作動するバルブエレメントでライン
    油圧を制御することによつて速度比変化手段を制
    御する速度比制御サーボ機構と、スロツトル開度
    応答圧発生手段からのスロツトル開度応答圧によ
    つて作動し手動操作応答弁からのライン油圧を調
    圧して出力信号圧を発生するキツクダウン弁と、
    車速応答圧発生手段からの第1車速応答圧を手動
    操作応答弁からライン油圧が印加されている時に
    は調圧して第2車速応答圧として出力しまたライ
    ン油圧が無印加の時には第1車速応答圧をそのま
    ま導通して第2車速応答圧として出力するホール
    ド弁と、バネ力に対抗するよう入力される前記第
    2車速応答圧及び該バネ力に付加的に作用するよ
    う入力されるキツクダウン弁からの前記出力信号
    圧によつて作動され入力された第2車速応答圧自
    身を調圧して出力するとともにこの第2車速応答
    圧が所定値に達するまで出力信号を無圧にするモ
    ジユレーター弁と、このモジユレーター弁の出力
    圧とこれに対抗するよう入力されるスロツトル開
    度応答圧とによつて該出力圧に対抗するよう入力
    されるライン油圧を調圧して速度比制御サーボ機
    構の前記入力信号圧として出力する補償弁とを有
    し、前記キツクダウン弁の出力信号圧は補償弁に
    対しモジユレーター弁の出力圧に対抗するよう付
    加的に作用し、車速が所定値に達するまでは最低
    速度比に前記速度比制御サーボ機構を固定して最
    低速度比固定領域を車速低速側に形成し、さらに
    前記ホールド弁に対する前記ライン油圧の印加に
    よつて最低速度比固定領域を車速高速側へその都
    度拡大させることを特徴とする車両用無段変速機
    の速度比制御装置。 8 前記キツクダウン弁は、所定スロツトル開度
    応答圧としてスロツトル開度最大値近傍に応答す
    る圧により作動される請求の範囲第7項記載の装
    置。 9 前記キツクダウン弁の作動により生ずる出力
    信号圧は、第2車速応答圧に対抗するようモジユ
    レーター弁に作用し同時に該モジユレーター弁の
    出力圧に対抗するよう補償弁に作用して、その都
    度、速度比の最低速度比固定領域を車速の大なる
    方向へ拡大させる請求の範囲第7項又は第8項記
    載の装置。 10 前記キツクダウン弁の出力信号圧はライン
    油圧が調圧されて発生される請求の範囲第7また
    は9項記載の装置。 11 前記ホールド弁は、ライン油圧の作用時に
    第1車速応答圧を無圧化ないし減圧制御する請求
    の範囲第7項記載の装置。 12 前記ホールド弁は、ライン油圧非作用時に
    おいて、第1車速応答圧と等しい圧力を第2車速
    応答圧として出力する請求の範囲第7項記載の装
    置。 13 前記ライン油圧はスロツトル開度に応じた
    圧力変化をなす請求の範囲第7、10ないし12
    項記載の装置。 14 前記手動操作応答弁は、D位置およびL位
    置を有し、D位置においてホールド弁にライン油
    圧を供給せず、車速低速側から順次最低速度比固
    定領域、無断変速領域及び最大速度比固定領域を
    形成して車速及びスロツトル開度に応じて変化
    し、L位置においてはホールド弁にライン油圧を
    供給して最低速度比固定領域及び無断変速領域を
    車速高速側へその都度車速に応じて拡大ないし移
    動させる請求の範囲第7項記載の装置。 15 前記手動操作応答弁は、L位置において最
    低速度比固定領域及び無段変速領域を車速及びス
    ロツトル開度に応じてその都度車速高速側へ拡大
    ないし移動させる請求の範囲第14項記載の装
    置。
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