JPH0237346B2 - - Google Patents
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- JPH0237346B2 JPH0237346B2 JP57026901A JP2690182A JPH0237346B2 JP H0237346 B2 JPH0237346 B2 JP H0237346B2 JP 57026901 A JP57026901 A JP 57026901A JP 2690182 A JP2690182 A JP 2690182A JP H0237346 B2 JPH0237346 B2 JP H0237346B2
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- reaction
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C253/00—Preparation of carboxylic acid nitriles
- C07C253/30—Preparation of carboxylic acid nitriles by reactions not involving the formation of cyano groups
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C253/00—Preparation of carboxylic acid nitriles
- C07C253/08—Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds
- C07C253/10—Preparation of carboxylic acid nitriles by addition of hydrogen cyanide or salts thereof to unsaturated compounds to compounds containing carbon-to-carbon double bonds
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- Health & Medical Sciences (AREA)
- Toxicology (AREA)
- Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Description
本発明の方法はジニトリルの製造に関し、より
詳しくは、オルガノボランにより活性促進された
ゼロ価ニツケル触媒の存在下でシアン化水素付加
(hydrocyanation)によりアジポニトリルを製造
することに関する。 米国特許第3496218号、1970年2月17日発行、
には、ある種のニツケル錯体を触媒として使用す
る。非共役のエチレン性不飽和有機化合物例えば
3−及び/又は4−ペンテンニトリルのシアン化
水素付加によるジニトリル、特にアジポニトリル
の製造方法が一般的に記載されている。その触媒
はオルガノボランによつて活性促進される。広範
囲の方法条件、反応物の相対的量・種類が開示さ
れている。 ゼロ価ニツケル触媒の特に有用な形態が米国特
許第3766237号、1973年10月16日発行、に記載さ
れている。特許権者は収量を改善し、消費される
触媒の単位量当りで製造できる生成物量を増加さ
せるために、シアン化水素付加においてある種の
エーテル類を添加するとともに、過剰のトリアリ
ールホスフアイト・リガンドを使用することを開
示している。 米国特許第4082811号、1978年4月4日発行、
には、触媒の回収法と組み合わせたシアン化水素
付加の方法が開示されている。 本発明は、トリフエニルボランのようなオルガ
ノボランで活性促進されたゼロ価ニツケル触媒を
使用する。非共役のエチレン性不飽和ニトリル、
例えば4−ペンテンニトリルへのシアン化水素の
付加によりジニトリル、例えばアジポニトリルを
製造する連続的方法において必要とされる促進剤
〔promotor)量を減少させる方法であつて、ひと
つの段階からの流出物が段階へ導びかれる少なく
とも二つの連続段階で該製造方法を行い、供給さ
れる全シアン化水素の少なくとも15%が各段階へ
導入されるような量でシアン化水素を前記諸段階
へ導入する、ことからなる。 ひとつの好ましい実施態様では、より多量のシ
アン化水素が後の諸段階へよりも最初の段階に供
給され、最初の段階の温度が後の諸段階の温度よ
りも低く維持される。 本発明を適用できる反応物、触媒及び促進剤
が、1970年2月17日にドリンカード(Drinkard)
外に発行された米国特許第3496218号に一般的に
記載されており、その開示は、ここに引用として
含める。 本発明は様々なジニトリルを製造するのに使用
することができるが、アジポニトリル(ADN)
が特に有益である、というのは、これはヘキサメ
チレンジアミン製造に使用される中間体であり、
ヘキサメチレンジアミンはポリヘキサメチレンア
ジプアミド(繊維、フイルム及び成形品の形成に
有用な商業的ポリアミド)の製造に使用される。 シアン化水素付加反応には、炭素原子数4〜20
で非共役のエチレン性不飽和有機ニトリルであれ
ばいずれも使用することができる。この反応は、
ペンテンニトリル類、例えばシス−及びトランス
−3−ペンテンニトリル(3PN)、4−ペンテン
ニトリル(4PN)及びこれらの混合物(3−、
4−PN)へのシアン化水素付加で特に有益であ
る。 本発明の実施に使用するゼロ価ニツケル
(Ni0)触媒の製造は、米国特許第3903120号、
1975年9月2日発行、に見られる。好ましい触媒
は一般式NiL4を有するもので、Lは式P(OAr)3
〔ここで、Arは炭素原子数18までのアリール基で
ある〕のトリアリールホスフアイトのような中性
リガンド(配位子)である。アリール基の例は、
メトキシフエニル、トリル、キシリル、及びフエ
ニルである。メタ−及びパラ−トリル並びにその
混合物が好ましいアリール基である。過剰のリガ
ンドを用いることができる。 上述の触媒とともに使用される促進剤は、式
BR3のものをはじめとするトリアリールボラン類
で、ここでRは6〜12個の炭素原子を有するアリ
ール又は置換アリール基、例えばフエニル、オル
ト−トリル、パラ−トリル、ナフチル、メトキシ
フエニル、ビフエニル、クロロフエニル、及びブ
ロモフエニルである。トリフエニルボラン
(TPB)が好ましい。 次の説明は、混合m,p−トリトリルホスフア
イトリガンドを含むNi0触媒をトリフエニルボラ
ン(TPB)促進剤とともに使用する。3PN及
び/又は4PNのシアン化水素付加にるADNの製
造に関するが、上述した他の種類のニトリルや触
媒にも適用される。 本方法は少なくとも二つの段階で、好ましくは
少なくとも三つのすぐ接して連続した段階で連続
的に、行うことができる。これらの段階は、最初
の段階からの流出物がその次の即ち後に続く段階
に導びかれるように、直列に配置される。シアン
化水素は二つ以上の段階に導入される。本発明の
目的にとり、段階とは、供給される全シアン化水
素の少なくとも15%が導入され、実質的に反応さ
せられる領域として定義される。実質的に反応す
るとは、少なくとも70%、通常は少なくとも80
%、好ましくは少なくとも90%のシアン化水素が
反応することを意味する。特に好ましい態様で
は、最初の段階(単数もしくは複数)で、導入さ
れたシアン化水素の95%を超える量が反応させら
れる。等量のシアン化水素を各段階に導入するこ
とができるし、または異なる量を導入することも
できる。シアン化水素を一連の領域の各領域に導
入する必要はなく、シアン化水素が導入され実質
的に反応させられる領域のみが本発明の目的上段
階であると考えられる。好ましい実施態様では、
後の諸段階よりも最初の段階により多量のシアン
化水素が導入される。 諸段階の配置や構造は、本発明にとつて制限的
ではない。多段階にすることは、実施例に述べた
ような一系列の従来の撹拌反応器でなし得る。多
段階とする別の装置は塔反応器でもよく、この場
合諸段階は垂直に配置され、流出物はひとつの段
階からその次の段階へ流れ、シアン化水素は各段
階に導入される。諸段階が物質的に分離されてい
るには及ばないが、シアン化水素が導入され反応
が次のシアン化水素導入点の前に実質的に完了さ
せられる複数の位置によつて識別できる。他の装
置、例えば多段式管状反応器は、当業者には自明
である。多段階にシアン化水素を添加する例を第
1図で簡単に説明する。第1図で非共役性不飽和
ニトリル(ニトリル原料)に全シアン化水素の少
なくとも15%のシアン化水素が導入され、第1反
応塔1で反応(第1段階の反応)させられる。第
1反応塔1は導入されたシアン化水素の反応が実
質的に完了するように設計されている。反応後の
流出物はセパレーター2がある場合は反応生成物
を分離後、またセパレーター2がない場合はその
まま第2段階のシアン化水素が導入され、第2反
応塔3でシアン化水素の反応が実質的に完了する
まで行われる。他の例として第2図の如く一つの
反応器4でシアン化水素を少なくとも2段階にわ
けて導入してもよい。この場合も当然特許請求の
範囲第1項に記載した条件に維持される。 反応条件は段階によつて異なつてもよいが、反
応温度は、アジポニトリルを満足できる収率及び
商業的に実施可能な速度で製造するために、通常
25℃より低くてはならない。75℃を超える温度、
例えば100℃では、収量損失が過大であること、
反応物や他の反応因子について商業的に実際的な
調整を行つてより低温での効率を倍増することは
できないこと、がわかつた。最初の段階(単数又
は複数)での温度は、後の諸段階での温度よりも
低く維持される。 多段階にする利点は二つある。最も大きな利点
は、満足できる反応を支えるのに必要な促進剤の
量を、他の不利益をともなうことなく実質的に、
例えば65%程度多量に減少させて、より経済的操
業を行うことができることである。他の意外な利
点は、任意的であるが、反応温度を下げると同時
に速度を高めることができ、しかも結果として2
−ペンテンニトリルへの収量損失が減少すること
である。 説明のために次の実施例と比較例を示すが、本
発明をこれに限定するものではない。部及び%は
特記しない限り、重量基準である。実施例では、
次の略語と定義を用いる。 TTP=PCl3と、商業的に入手できるm,p−ク
レゾールで関連フエノール類を少量含有するも
のとの反応生成物。 転換率 =消費された3−及び4−PNのモル数/供給された3−
及び4−PNのモル数×100 収率(ADN) =製造されたADNのモル数/消費された3−及び4−PN
のモル数×100 収率(2PN)= 製造された2−PNのモル数/消費された3−及び4−PN
のモル数×100 いずれの実施例で使用された装置も反応器とし
ての約25c.c.容量のガラス製フラスコ1〜3個から
なり、2個以上の反応器を使用する時はそれらを
直列に連結して、第1反応器からのオーバーフロ
ーが重力によつて第2反応器へ導びかれ、第2反
応器からのオーバーフローが重力によつて第3反
応器へ導びかれるようにした。最後の反応器から
のオーバーフローは定期的に変えられる生成物受
け器に保持した。各々の反応器には、個別的に制
御される電気的加熱手段と、運転中に内容物を採
取するための側口(side arms)とが備わつてい
た。第1反応器には、触媒溶液、促進剤溶液及び
ペンテンニトリルのための入口が設けられてい
た。各反応器には、フラスコの液体内容物の下に
シアン化水素を導入するための口が備わつてい
た。窒素の入口が各反応器及び生成物受け器の蒸
気空間へ設けられ、非酸化性雰囲気を提供するよ
うになつていた。下に述べる、反応器に導入さ
れ、溶液を調製するのに使用されたペンテンニト
リルには、約98%の3PNと1%の4PNとともに
痕跡量の他のニトリル類が含まれていた。もつと
純度の低いペンテンニトリルでも使用でき、本質
的に同様の結果をもたらす。第1反応器の中に導
入した触媒溶液は、77%のTTP、20%のPN及び
3%ニツケル粉末を含む混合物(この混合物に、
塩化物触媒として三塩化リン100ppmを予め加え
ておいた)を反応させて調製した。混合物を80℃
で16時間加熱し、冷却し、そして過して約2.7
重量%のゼロ価ニツケル(Ni0)を含有する溶液
をつくつた。促進剤溶液は、乾燥TPBの混合物
を上述のニトリルに溶かして約20重量%のTPB
を含む溶液をつくることにより調製した。実施例
で使用したシアン化水素は本質的に硫酸を含ま
ず、ほんの痕跡量の二酸化イオウを含んでいた。
シアン化水素を第1段階(単数又は複数)に導入
する前に劣化するのを防ぐために、約0℃に冷却
した。触媒溶液、ペンテンニトリル及び促進剤溶
液を室温で各反応器に加えることにより、このシ
ステムを開始させた。次いで撹拌を始めた。反応
器を示した温度まで加温した後、シアン化水素の
導入を始めた。反応媒体中のシアン化水素濃度が
HCNの実質的反応を示す程度で一定になつたこ
とにより、反応が安定状態に達したことがわかる
が、反応がかかる安定状態に達した時に、反応器
の内容物と生成物の試料を取出し、ガスクロマト
グラフ分析により分析して含まれているADN、
2PN、4PN及び2PNを定量した。HCNの実質的
反応を伴なうシアン化水素の一定濃度を達成する
ことができないことは、反応が満足できる状態で
進んでいないことを示す。 比較例 上述した方法にしたがつて、一段階のシアン化
水素付加処理を行つた。安定状態の操作時におけ
る供給割合と結果を表に示す。 TPB/HCN比を0.005(その約50%を最初に使
用した)に減らした以外は、上述の操作をくり返
した。この系は安定状態に達しなかつた。促進剤
の量が、反応を進行させる系を成立させるには不
十分であつた。 実施例 二段階シアン化水素付加処理を、上述の方法に
したがつて配置し、操作される2個のフラスコを
使用して行つた。供給割合即ちHCNの各段階へ
の分割、及び結果を表に示す。速度が2倍近く速
かつたにもかかわらず、比較例のTPB量の約60
%のTPB量で満足できる製造をなしとげた。 実施例 三段階シアン化水素付加処理を、上述の方法に
したがつて配置し、操作される3個のフラスコを
使用して行つた。供給割合即ちHCNの各段階へ
の分割、及び結果を表に示す。TPBとHCNの比
は0.0034、即ち比較例の比の約3分の1であつ
た。製造作業は、あらゆる点で満足できるものだ
つた。
詳しくは、オルガノボランにより活性促進された
ゼロ価ニツケル触媒の存在下でシアン化水素付加
(hydrocyanation)によりアジポニトリルを製造
することに関する。 米国特許第3496218号、1970年2月17日発行、
には、ある種のニツケル錯体を触媒として使用す
る。非共役のエチレン性不飽和有機化合物例えば
3−及び/又は4−ペンテンニトリルのシアン化
水素付加によるジニトリル、特にアジポニトリル
の製造方法が一般的に記載されている。その触媒
はオルガノボランによつて活性促進される。広範
囲の方法条件、反応物の相対的量・種類が開示さ
れている。 ゼロ価ニツケル触媒の特に有用な形態が米国特
許第3766237号、1973年10月16日発行、に記載さ
れている。特許権者は収量を改善し、消費される
触媒の単位量当りで製造できる生成物量を増加さ
せるために、シアン化水素付加においてある種の
エーテル類を添加するとともに、過剰のトリアリ
ールホスフアイト・リガンドを使用することを開
示している。 米国特許第4082811号、1978年4月4日発行、
には、触媒の回収法と組み合わせたシアン化水素
付加の方法が開示されている。 本発明は、トリフエニルボランのようなオルガ
ノボランで活性促進されたゼロ価ニツケル触媒を
使用する。非共役のエチレン性不飽和ニトリル、
例えば4−ペンテンニトリルへのシアン化水素の
付加によりジニトリル、例えばアジポニトリルを
製造する連続的方法において必要とされる促進剤
〔promotor)量を減少させる方法であつて、ひと
つの段階からの流出物が段階へ導びかれる少なく
とも二つの連続段階で該製造方法を行い、供給さ
れる全シアン化水素の少なくとも15%が各段階へ
導入されるような量でシアン化水素を前記諸段階
へ導入する、ことからなる。 ひとつの好ましい実施態様では、より多量のシ
アン化水素が後の諸段階へよりも最初の段階に供
給され、最初の段階の温度が後の諸段階の温度よ
りも低く維持される。 本発明を適用できる反応物、触媒及び促進剤
が、1970年2月17日にドリンカード(Drinkard)
外に発行された米国特許第3496218号に一般的に
記載されており、その開示は、ここに引用として
含める。 本発明は様々なジニトリルを製造するのに使用
することができるが、アジポニトリル(ADN)
が特に有益である、というのは、これはヘキサメ
チレンジアミン製造に使用される中間体であり、
ヘキサメチレンジアミンはポリヘキサメチレンア
ジプアミド(繊維、フイルム及び成形品の形成に
有用な商業的ポリアミド)の製造に使用される。 シアン化水素付加反応には、炭素原子数4〜20
で非共役のエチレン性不飽和有機ニトリルであれ
ばいずれも使用することができる。この反応は、
ペンテンニトリル類、例えばシス−及びトランス
−3−ペンテンニトリル(3PN)、4−ペンテン
ニトリル(4PN)及びこれらの混合物(3−、
4−PN)へのシアン化水素付加で特に有益であ
る。 本発明の実施に使用するゼロ価ニツケル
(Ni0)触媒の製造は、米国特許第3903120号、
1975年9月2日発行、に見られる。好ましい触媒
は一般式NiL4を有するもので、Lは式P(OAr)3
〔ここで、Arは炭素原子数18までのアリール基で
ある〕のトリアリールホスフアイトのような中性
リガンド(配位子)である。アリール基の例は、
メトキシフエニル、トリル、キシリル、及びフエ
ニルである。メタ−及びパラ−トリル並びにその
混合物が好ましいアリール基である。過剰のリガ
ンドを用いることができる。 上述の触媒とともに使用される促進剤は、式
BR3のものをはじめとするトリアリールボラン類
で、ここでRは6〜12個の炭素原子を有するアリ
ール又は置換アリール基、例えばフエニル、オル
ト−トリル、パラ−トリル、ナフチル、メトキシ
フエニル、ビフエニル、クロロフエニル、及びブ
ロモフエニルである。トリフエニルボラン
(TPB)が好ましい。 次の説明は、混合m,p−トリトリルホスフア
イトリガンドを含むNi0触媒をトリフエニルボラ
ン(TPB)促進剤とともに使用する。3PN及
び/又は4PNのシアン化水素付加にるADNの製
造に関するが、上述した他の種類のニトリルや触
媒にも適用される。 本方法は少なくとも二つの段階で、好ましくは
少なくとも三つのすぐ接して連続した段階で連続
的に、行うことができる。これらの段階は、最初
の段階からの流出物がその次の即ち後に続く段階
に導びかれるように、直列に配置される。シアン
化水素は二つ以上の段階に導入される。本発明の
目的にとり、段階とは、供給される全シアン化水
素の少なくとも15%が導入され、実質的に反応さ
せられる領域として定義される。実質的に反応す
るとは、少なくとも70%、通常は少なくとも80
%、好ましくは少なくとも90%のシアン化水素が
反応することを意味する。特に好ましい態様で
は、最初の段階(単数もしくは複数)で、導入さ
れたシアン化水素の95%を超える量が反応させら
れる。等量のシアン化水素を各段階に導入するこ
とができるし、または異なる量を導入することも
できる。シアン化水素を一連の領域の各領域に導
入する必要はなく、シアン化水素が導入され実質
的に反応させられる領域のみが本発明の目的上段
階であると考えられる。好ましい実施態様では、
後の諸段階よりも最初の段階により多量のシアン
化水素が導入される。 諸段階の配置や構造は、本発明にとつて制限的
ではない。多段階にすることは、実施例に述べた
ような一系列の従来の撹拌反応器でなし得る。多
段階とする別の装置は塔反応器でもよく、この場
合諸段階は垂直に配置され、流出物はひとつの段
階からその次の段階へ流れ、シアン化水素は各段
階に導入される。諸段階が物質的に分離されてい
るには及ばないが、シアン化水素が導入され反応
が次のシアン化水素導入点の前に実質的に完了さ
せられる複数の位置によつて識別できる。他の装
置、例えば多段式管状反応器は、当業者には自明
である。多段階にシアン化水素を添加する例を第
1図で簡単に説明する。第1図で非共役性不飽和
ニトリル(ニトリル原料)に全シアン化水素の少
なくとも15%のシアン化水素が導入され、第1反
応塔1で反応(第1段階の反応)させられる。第
1反応塔1は導入されたシアン化水素の反応が実
質的に完了するように設計されている。反応後の
流出物はセパレーター2がある場合は反応生成物
を分離後、またセパレーター2がない場合はその
まま第2段階のシアン化水素が導入され、第2反
応塔3でシアン化水素の反応が実質的に完了する
まで行われる。他の例として第2図の如く一つの
反応器4でシアン化水素を少なくとも2段階にわ
けて導入してもよい。この場合も当然特許請求の
範囲第1項に記載した条件に維持される。 反応条件は段階によつて異なつてもよいが、反
応温度は、アジポニトリルを満足できる収率及び
商業的に実施可能な速度で製造するために、通常
25℃より低くてはならない。75℃を超える温度、
例えば100℃では、収量損失が過大であること、
反応物や他の反応因子について商業的に実際的な
調整を行つてより低温での効率を倍増することは
できないこと、がわかつた。最初の段階(単数又
は複数)での温度は、後の諸段階での温度よりも
低く維持される。 多段階にする利点は二つある。最も大きな利点
は、満足できる反応を支えるのに必要な促進剤の
量を、他の不利益をともなうことなく実質的に、
例えば65%程度多量に減少させて、より経済的操
業を行うことができることである。他の意外な利
点は、任意的であるが、反応温度を下げると同時
に速度を高めることができ、しかも結果として2
−ペンテンニトリルへの収量損失が減少すること
である。 説明のために次の実施例と比較例を示すが、本
発明をこれに限定するものではない。部及び%は
特記しない限り、重量基準である。実施例では、
次の略語と定義を用いる。 TTP=PCl3と、商業的に入手できるm,p−ク
レゾールで関連フエノール類を少量含有するも
のとの反応生成物。 転換率 =消費された3−及び4−PNのモル数/供給された3−
及び4−PNのモル数×100 収率(ADN) =製造されたADNのモル数/消費された3−及び4−PN
のモル数×100 収率(2PN)= 製造された2−PNのモル数/消費された3−及び4−PN
のモル数×100 いずれの実施例で使用された装置も反応器とし
ての約25c.c.容量のガラス製フラスコ1〜3個から
なり、2個以上の反応器を使用する時はそれらを
直列に連結して、第1反応器からのオーバーフロ
ーが重力によつて第2反応器へ導びかれ、第2反
応器からのオーバーフローが重力によつて第3反
応器へ導びかれるようにした。最後の反応器から
のオーバーフローは定期的に変えられる生成物受
け器に保持した。各々の反応器には、個別的に制
御される電気的加熱手段と、運転中に内容物を採
取するための側口(side arms)とが備わつてい
た。第1反応器には、触媒溶液、促進剤溶液及び
ペンテンニトリルのための入口が設けられてい
た。各反応器には、フラスコの液体内容物の下に
シアン化水素を導入するための口が備わつてい
た。窒素の入口が各反応器及び生成物受け器の蒸
気空間へ設けられ、非酸化性雰囲気を提供するよ
うになつていた。下に述べる、反応器に導入さ
れ、溶液を調製するのに使用されたペンテンニト
リルには、約98%の3PNと1%の4PNとともに
痕跡量の他のニトリル類が含まれていた。もつと
純度の低いペンテンニトリルでも使用でき、本質
的に同様の結果をもたらす。第1反応器の中に導
入した触媒溶液は、77%のTTP、20%のPN及び
3%ニツケル粉末を含む混合物(この混合物に、
塩化物触媒として三塩化リン100ppmを予め加え
ておいた)を反応させて調製した。混合物を80℃
で16時間加熱し、冷却し、そして過して約2.7
重量%のゼロ価ニツケル(Ni0)を含有する溶液
をつくつた。促進剤溶液は、乾燥TPBの混合物
を上述のニトリルに溶かして約20重量%のTPB
を含む溶液をつくることにより調製した。実施例
で使用したシアン化水素は本質的に硫酸を含ま
ず、ほんの痕跡量の二酸化イオウを含んでいた。
シアン化水素を第1段階(単数又は複数)に導入
する前に劣化するのを防ぐために、約0℃に冷却
した。触媒溶液、ペンテンニトリル及び促進剤溶
液を室温で各反応器に加えることにより、このシ
ステムを開始させた。次いで撹拌を始めた。反応
器を示した温度まで加温した後、シアン化水素の
導入を始めた。反応媒体中のシアン化水素濃度が
HCNの実質的反応を示す程度で一定になつたこ
とにより、反応が安定状態に達したことがわかる
が、反応がかかる安定状態に達した時に、反応器
の内容物と生成物の試料を取出し、ガスクロマト
グラフ分析により分析して含まれているADN、
2PN、4PN及び2PNを定量した。HCNの実質的
反応を伴なうシアン化水素の一定濃度を達成する
ことができないことは、反応が満足できる状態で
進んでいないことを示す。 比較例 上述した方法にしたがつて、一段階のシアン化
水素付加処理を行つた。安定状態の操作時におけ
る供給割合と結果を表に示す。 TPB/HCN比を0.005(その約50%を最初に使
用した)に減らした以外は、上述の操作をくり返
した。この系は安定状態に達しなかつた。促進剤
の量が、反応を進行させる系を成立させるには不
十分であつた。 実施例 二段階シアン化水素付加処理を、上述の方法に
したがつて配置し、操作される2個のフラスコを
使用して行つた。供給割合即ちHCNの各段階へ
の分割、及び結果を表に示す。速度が2倍近く速
かつたにもかかわらず、比較例のTPB量の約60
%のTPB量で満足できる製造をなしとげた。 実施例 三段階シアン化水素付加処理を、上述の方法に
したがつて配置し、操作される3個のフラスコを
使用して行つた。供給割合即ちHCNの各段階へ
の分割、及び結果を表に示す。TPBとHCNの比
は0.0034、即ち比較例の比の約3分の1であつ
た。製造作業は、あらゆる点で満足できるものだ
つた。
【表】
第1,2図は本発明の実施の態様を示す概略系
統図である。 1……第1反応塔、2……セパレーター、3…
…第2反応塔、4……反応器。
統図である。 1……第1反応塔、2……セパレーター、3…
…第2反応塔、4……反応器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1種のアリールボランで活性促進
されたゼロ価ニツケル触媒の存在下で、非共役性
不飽和ニトリルにシアン化水素を付加してジニト
リルを製造する連続的方法において、迅速な反応
速度を支えるのに必要な促進剤の量を減少させる
方法であつて;前記製造方法を、少なくとも2つ
のただちに近接して連続した段階で、流出物が1
つの段階からその次の段階へ向けられるものの中
で行い;シアン化水素を、供給される全シアン化
水素の少なくとも15重量%が各段階に導入され;
後の諸段階よりも最初の段階により多量のシアン
化水素が供給され;かつ最初の段階の温度が後の
段階の温度よりも低く維持されることからなる方
法。 2 特許請求の範囲第1項記載の方法であつて、
ジニトリルがアジポニトリルであり、ゼロ価ニツ
ケル触媒が式NiL4〔ここで、LはP(OAr)3で、
さらにArは炭素原子数18個までのアリール基で
ある〕により定義され、そしてアリールボランが
式BR3〔ここで、Rは炭素原子数6〜12のアリー
ル基である〕で定義される方法。 3 特許請求の範囲第2項記載の方法であつて、
アリールボランがトリフエニルボランである方
法。
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US06/237,613 US4328172A (en) | 1981-02-24 | 1981-02-24 | Hydrocyanation of olefins |
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| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS57156455A JPS57156455A (en) | 1982-09-27 |
| JPH0237346B2 true JPH0237346B2 (ja) | 1990-08-23 |
Family
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Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57026901A Granted JPS57156455A (en) | 1981-02-24 | 1982-02-23 | Addition of hydrogen cyanide to olefin |
Country Status (11)
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|---|---|
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| BE (1) | BE892235A (ja) |
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| LU (1) | LU83966A1 (ja) |
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-
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-
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