JPH024240B2 - - Google Patents

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JPH024240B2
JPH024240B2 JP57132345A JP13234582A JPH024240B2 JP H024240 B2 JPH024240 B2 JP H024240B2 JP 57132345 A JP57132345 A JP 57132345A JP 13234582 A JP13234582 A JP 13234582A JP H024240 B2 JPH024240 B2 JP H024240B2
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JP
Japan
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compound
formula
saponin
hederagenin
arabinopyranosyl
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JP57132345A
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JPS5920299A (ja
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Osamu Tanaka
Noboru Yada
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔〕 発明の背景 技術分野 本発明は、新規トリテルペノイドサポニン類お
よびその製造法に関する。これらの化合物はムク
ロジ(Sapindus mukurossi Gaertn.)の果皮
(以下エンメイヒという)より抽出、単離するこ
とができる。 先行技術 サポニンは、その精製単離の困難性と構造の複
雑性のために、研究の進展を見せたのはここ十数
年のことである。 サポニンの特性は、水溶液中の起泡性と赤血球
破壊作用(溶血活性)、魚毒性、コレステロール
(ステロイド類)とのコンプレツクス形成能で代
表されるが、医薬品としては、去痰、鎮咳、抗炎
症、中枢抑制、抗疲労、抗潰瘍、コレステロール
代謝促進、脂質代謝の促進、核酸、タンパクの合
成促進の他に感染防御、抗腫瘍などの薬理作用が
近年見出だされている。サポニン含量が比較的高
く、今なお日本薬局方に収載されているサポニン
含有生薬は、セネガ、オンジ、キキヨウ、カンゾ
ウ、ゴシツ、サイコ、チクセツニンジン、ニンジ
ン、バクモンドウ、モクツウなどである。 サポニンは、そのサポゲニン部分の化学構造に
より、ステロイドサポニンおよびトリテルペノイ
ドサポニンに分類される。トリテルペノイドサポ
ニンの一つであるエンメイヒサポニンは、従来医
療用としては使用されていなかつたが、化学構造
の類似性からその抗炎症作用が検討され、ラツト
のカラゲニン浮腫、アジユバント関節炎において
抑制効果を示したという報告がある。 以上のようなサポニンについての様々な薬理作
用が発見されているが、本格的な薬理学的研究は
始まつたばかりで、今後も従来の医薬品には見ら
れない新しい薬理作用が発見される可能性を秘め
ている。 またヘデラゲニンをゲニンとするトリテルペノ
イドサポニンは、例えば、アケビ(Akebia
guinata Decne.)(Chem.Pharm.Bull.24、1021
(1976)、ルイヨウボタン(Caulophyllum
robustum Maxim,)(C.A.85、106644h(1976))、
ヤツデ(Fatsia japonica Decne.)
(Phytochemistry 15、781(1976))、ムクロジ
(Sapindus mukurossi Gaertn.)(C.A.73
77544、110062m、110071p(1970)及びC.A.74
13384f(1971))、Lecaniodiscus cupanioides
Planch,ex Benth.(Phytochemistry20、1939
(1981))などの植物から種々得られているが、サ
ポニンの大量分離精製が困難であるところからや
はりその本格的な薬理学的研究は進んでいない。 また、Tschescheはトリテルペノイドサポニン
を化学構造に基づいて、モノデスモシド類および
ビスデスモシド類とに分類しているが(Forts−
chritte der Chemie Organischer Naturstoffe、
30、p.461、Springer−Verlag(1973))、ムクロ
ジについていえば、後者に属するものはほとんど
見つかつていない(C.A.74、13384f(1974))。通
常、その構造上、前者の場合、カルボキシル基あ
るいは水酸基などが遊離の形となつている部分を
含み、水に対する溶解度は後者に比べて小さい。 最近、本発明者は、サポニン成分含有生薬抽出
物および三種のエンメイヒサポニンが、薬理活性
物質の吸収促進効果を有することを発見した(特
開昭57−145816号公報(特願昭56−32012号)、特
開昭58−057400号公報(特願昭56−155731号)お
よび特開昭58−152817号公報(特願昭57−36138
号)参照)。これらのうちエンメイヒサポニンに
ついていえば、これは上記のモノデスモシド類に
属するものである。 〔〕 発明の概要 要 旨 本発明は、新規なトリテルペノイドサポニン類
に関するものである。 すなわち、本発明によるトリテルペノイドサポ
ニンは、下式()で示されるものである。 また、本発明による下式()で示されるトリ
テルペノイドサポニンの製造法は、ムクロジ
(Sapindusmukurossi Gaertn、)の果皮を、脱脂
せずにあるいは脱脂後、低級脂肪族アルコールあ
るいは水と低級アルコールとの混合物を抽剤とす
る抽出に付して得られた抽出画分より目的化合物
を取得すること、を特徴とするものである。 (式中のRはH(化合物X)または
【式】(化合物Y1)または 【式】(化合物Y2)である。) 効 果 本発明によるトリテルペノイドサポニンはビス
デスモシド類に属するものであり、いずれも水に
対する溶解性に優れている(少なくとも5mg/5
c.c.以上)。 また、本発明化合物は、これを添加することに
よつて他の物質の水に対する溶解度を増加させる
作用を有する。一例として、本発明化合物X,
Y1およびY2のみから成る混合物(X:(Y1+Y2
=1:6.7(重量比))の添加によるサポニンA,
BおよびC(特願56−155731号)それぞれの水に
対する溶解性の変化を下表に示す。 【表】 (ここでサポニンA,BおよびCはそれぞれ3
−O−〔α−L−アラビノピラノシル−(1→3)
−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−α−L
−アラビノピラノシル〕−ヘデラゲニン、3−O
−〔β−D−キシロピラノシル−(1→3)−α−
L−ラムノピラノシル−(1→2)−α−L−アラ
ビノピラノシル〕−ヘデラゲニン、3−O−〔α−
L−アラビノフラノシル−(1→3)−α−L−ラ
ムノピラノシル−(1→2)−α−L−アラビノピ
ラノシル〕−ヘデラゲニンである。) この試験剤では本発明化合物の混合物を5mg/
5c.c.H2O添加することによつてサポニンA,B
およびCの溶解性がそれぞれ約200〜900倍に増加
している。サポニンA,BおよびCは本発明者に
よつて薬物吸収補助剤として有用であることがわ
かつており(前記出願特許明細書参照)、この試
験例のみならず、本発明化合物は、さまざまな有
用物質、特に水に対する溶解度の小さい他の有用
化合物(ステロイド類など)、の溶解性増加への
応用が期待できる。 本発明化合物がいわば溶解補助剤としての作用
を有するという上記発見は、この種の化合物とし
てははじめてのものである。 本発明化合物をこのような溶解補助剤として用
いる場合には、この性質が利用できるさまざまな
用途、たとえば医薬品の製造工程あるいは製剤化
工程に用いること、また本発明化合物それ自体を
用いた製品として有害物質の除去などに利用する
こと、が考えられる。 なお、前述のように、この種のサポニンの本格
的な薬理学的研究は進んでおらず、本発明化合物
が一般的サポニンのような薬理作用を有する可能
性が否定できないことはいうまでもない。 〔〕 発明の具体的説明 1 化合物X 化合物Xは、前式()から明らかなように、
3−O−〔α−L−ラムノピラノシル(1→2)−
α−L−アラビノピラノシル〕−ヘデラゲニンの
β−ソホロシルエステル、である。 この化合物の理化学的性状のいくつかを示せ
ば、下記の通りである。 【表】 【表】 2 化合物Y1 化合物Y1は、前記の式()から明らかなよ
うに、3−O−〔β−D−キシロピラノシル(1
→3)−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−α
−L−アラビノピラノシル〕−ヘデラゲニンのβ
−ソホロシルエステル、である。 この化合物の理化学的性状のいくつかを示せ
ば、下記の通りである。 【表】 3 化合物Y2 化合物Y2は、前記の式()から明らかなよ
うに、3−O−〔α−アラビノピラノシル(1→
3)−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−α−
L−アラビノピラノシル〕−ヘデラゲニンのβ−
ソホロシルエステル、である。 この化合物の理化学的性状のいくつかを示せば
下記の通りである。 【表】 【表】 【表】 4 化合物X,Y1,Y2の構造の確認 前記式()から明らかなように、本発明のト
リテルペノイドサポニンは、Xが3−O−〔α−
L−ラムノピラノシル(1→2)−α−L−アラ
ビノピラノシル〕−ヘデラゲニンのβ−ソホロシ
ルエステル、Y1が3−O−〔β−D−キシロピラ
ノシル(1→3)−α−L−ラムノピラノシル
(1→2)−α−L−アラビノピラノシル〕−ヘデ
ラゲニンのβ−ソホロシルエステル、Y2が3−
O−〔α−L−アラビノピラノシル(1→3)−α
−L−ラムノピラノシル(1→2)−α−L−ア
ラビノピラノシル〕−ヘデラゲニンのβ−ソホロ
シルエステルである。 これらの化合物の構造の確認は、下記の通り行
なつた。すなわち、先ず、三種のトリテルペノイ
ドサポニンをそれぞれケン化後、ブタノール−酢
酸エチルと水にて分配させ、水層は常法にて酸加
水分解し、得られた糖部よりグルコースが確認さ
れた。有機層は同様に酸加水分解に付し、クロロ
ホルム−水にて分配し、そのクロロホルム層から
ヘデラゲニンが確認され、水層からはXについて
アラビノースおよびラムノースを、Y1について
アラビノース、ラムノースおよびキシロースを、
Y2についてアラビノースおよびラムノースの存
在を確認した。 これらより、X,Y1およびY2はヘデラゲニン
をアグリコンとし、17−位のカルボキシル基にグ
ルコースを構成糖とする糖部が結合し、さらに3
−位の水酸基に、Xはアラビノースおよびラムノ
ースを、Y1はアラビノース、ラムノースおよび
キシロースを、Y2はアラビノースおよびラムノ
ースを夫々構成糖とする糖部が結合したビスデス
モシドと推定される。 また、Xを常法によりアセチル化して得られる
アセチル化物には、EI−MSスペクトルにより、
m/z619にヘキソシールヘキソースユニツト、
m/z489にメチルペントシールペント−スユニツ
ト、m/z331にヘキソースユニツト、m/z273に
メチルペントースユニツトが確認され、さらに
13C−NMRによつて、Xはヘデラゲニンの3−
位の水酸基にα−L−ラムノピラノシル(1→
2)−α−L−アラビノピラノースが結合し、17
−位のカルボキシル基にβ−D−グルコピラノシ
ル(1→2)−β−D−グルコピラノースが結合
したサポニンであると決定された。 Y1を常法によりアセチル化して得られるアセ
チル化物には、EI−MSスペクトルにより、m/
z705にペントシールメチルペントシールペントー
スユニツト、m/z619にヘキソシールヘキソース
ユニツト、m/z489にペントシールメチルペント
ースユニツト、m/z331にヘキソースユニツト、
m/z259にペントースユニツトが確認され、さら
13C−NMRによつて、Y1はヘデラゲニンの3
−位の水酸基にβ−D−キシロピラノシル(1→
3)−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−β−
L−アラビノピラノースが結合し、17−位のカル
ボキシル基にβ−D−グルコピラノシル(1→
2)−β−D−グルコピラノースが結合したサポ
ニンであると決定された。 Y2を常法によりアセチル化して得られるアセ
チル化物には、EI−MSスペクトルにより、m/
z705にペントシールメチルペントシールペントー
スユニツト、m/z619にヘキソシールヘキソース
ユニツト、m/z489にペントシールメチルペント
ースユニツト、m/z331にヘキソースユニツト、
m/z259にペントースユニツトが確認され、さら
13C−NMRによつて、Y2はヘデラゲニンの3
位の水酸基にα−L−アラビノピラノシル(1→
3)−α−L−ラムノピラノシル(1→2)−α−
L−アラビノピラノースが結合し、17−位のカル
ボキシル基にβ−D−グルコピラノシル(1→
2)−β−D−グルコピラノースが結合したサポ
ニンであると決定された。 5 化合物X,Y1およびY2の製造 本発明の化合物X1,Y1およびY2は、エンメイ
ヒより得ることができる。 製造工程の詳細を一具体例について示せば下記
の通りである。 エンメイヒを脱脂せずにあるいは通常の脂溶性
有機溶媒を開いて脱脂してから、低級脂肪族アル
コール、特にC1〜C4一価アルコール、あるいは
水と低級脂肪族アルコールとの混合物、を抽剤と
する抽出に付して抽出物を得る。この抽出物につ
いて、適宜、逆相の吸着剤を用いたクロマトグラ
フイー、順相の吸着剤(望ましくはシリカゲル)
を用いたクロマトグラフイー〔展開溶媒は不溶性
の有機溶媒(例えば酢酸エチル、クロロホルム、
1−ブタノール)とアルコール類(たとえばメタ
ノール、エタノール)と水との混合溶媒〕などを
用いて分離し、これについて必要かつ可能ならば
再結晶等の精製操作を行なつて、目的とするサポ
ニンを得る。 6 実験例 化合物X,Y1,Y2の製造 エンメイヒ80gを手でこまかくちぎつて、ベン
ゼンで冷浸脱脂した(室温。400ml×3回)。 脱脂後の生薬をメタノールで温浸抽出した(70
℃。400ml×5回)。このメタノール抽出層を蒸発
させて、メタノール抽出物43.3gを得た。この抽
出物について「ダイヤイオン」(三菱化成)のカ
ラムクロマトグラフイーを行ない(溶離液メタノ
ール10%→50%→75%→100%)、75%メタノール
で溶出される画分より混合物1.43gを得た。この
混合物についてシリカゲルカラムクロマトグラフ
イー〔展開溶媒=クロロホルム−メタノール−水
(20:10:1)〕を行なつてフラクシヨンNo.1〜30
を得、フラクシヨンNo.12より溶媒を留去して得た
残渣から化合物X87mgを得た。また、フラクシヨ
ンNo.16〜19から溶媒を留去して得た残渣361mgに
ついてシリカゲルカラムクロマトグラフイー〔展
開溶媒=クロロホルム−メタノール−水(10:
5:1)〕を行なつてフラクシヨンNo.31〜40を得、
フラクシヨンNo.33〜36について(残渣327mg)さ
らにシリカゲルカラムクロマトグラフイー〔展開
溶媒=酢酸エチル−メタノル−水(10:3:1)〕
を行なつてフラクシヨンNo.41〜55を得た。フラク
シヨンNo.48およびNo.52から溶媒を留去して得た残
渣から、それぞれ化合物Y125mg、化合物Y240mg
を得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下式で示されるトリテルペノイドサポニン。 (式中のRは、Hまたは【式】また は【式】である。) 2 ムクロジ(Sapindus mukurossi Gaertn.)
    の果皮を脱脂せずにあるいは脱脂後、低級脂肪族
    アルコールあるいは水と低級脂肪族アルコールと
    の混合物を抽剤とする抽出に付して得られた抽出
    画分より、下式で示される化合物を分取すること
    を特徴とする、トリテルペノイドサポニンの製造
    法。 (式中のRは、Hまたは【式】また は【式】である。)
JP57132345A 1982-07-27 1982-07-27 トリテルペノイドサポニン類およびそれらの製造法 Granted JPS5920299A (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5920299A JPS5920299A (ja) 1984-02-01
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ID=15079166

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