JPH0245500A - グロビン濃縮物の脱色方法 - Google Patents

グロビン濃縮物の脱色方法

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JPH0245500A
JPH0245500A JP63195732A JP19573288A JPH0245500A JP H0245500 A JPH0245500 A JP H0245500A JP 63195732 A JP63195732 A JP 63195732A JP 19573288 A JP19573288 A JP 19573288A JP H0245500 A JPH0245500 A JP H0245500A
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JP
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globin
concentrate
alcohol
heme
red blood
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JP63195732A
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English (en)
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Masahiro Numata
正寛 沼田
Toshimasa Yamamoto
山本 俊昌
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Niigata Engineering Co Ltd
Ito Ham KK
Itoham Foods Inc
Original Assignee
Niigata Engineering Co Ltd
Ito Ham KK
Itoham Foods Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は、血液から採取される赤血球などのヘモグロ
ビン含有液から分離したグロビン濃縮物を化学的に脱色
する方法に関するものである。
なおこの明細書中で「グロビン濃縮物」とは、その物に
含まれているヘムに対するグロビンのi1比率値が、ヘ
モグロビン中におけるヘムに対するグロビンの理論上の
重量比率値を越えている物をいう。
また、「ヘム濃縮物」とは、同様にその物に含まれてい
るグロビンに対するヘムの重量比率値力、ヘモグロビン
中におけるグロビンに対スるヘムの理論上の重量比率値
を越える物をいう。
上記ヘムは、理論的にはプロトポルフィリンに2価の鉄
原子が結合したものであるが、上記グロビン濃縮物やヘ
ム濃縮物中に存在するヘムは酸化され鉄が3価になった
ヘマチン(フェリプロトポルフィン)やヘマチンの塩酸
塩(ヘマチンクロリド)であるヘミンとなっているので
、上記グロビンに対するヘムの重量比率値を求める場合
はヘマチンやヘミンをヘムに重量換算すればよい。なお
、特許請求の範囲および以下の発明の詳細な説明では、
上記ヘムの他、ヘマチン、ヘミン等を含めて単にヘムと
総称する。
〈従来の技術〉 暑畜場で採取される豚、牛等の動物血液の有効利用とし
て最も進んだ方法は、血液を血漿と赤血球液に分離し、
各々の成分の特徴を生かした利用を図るものである。こ
の場合、血漿についてはハムやソーセージ等の添加剤や
医薬品の原料として有効利用されているが、赤血球液や
その赤血球中のヘモグロビンについては、その赤色のた
めに利用方法が非常に限定されている。
そこで、赤血球液やヘモグロビンのを効利用を図るため
、赤血球の主要成分であるヘモグロビンから血色素部分
を分離するか、あるいは色素を化学的に分解して脱色す
る方法が検討されている。
化学的に脱色する方法としては、例えば、赤血球液のご
ときヘモグロビン含有溶液を水で希釈し、この状態で亜
塩素酸塩によって脱色する方法が提案され、既に特許出
願されている(特願昭63−39805号:以下この方
法を「先願方法」という。)この先願方法は、過酸化水
素あるいは蛋白質分解酵素を用いる従来の脱色方法に比
べて、蛋白質グロビンの性質の変化が少ないという利点
がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら上記の先願方法は、次のような欠点もある
ため必ずしも満足すべき方法ではない。すなわちこの先
願方法は、亜塩素酸塩の使用量が多く、具体的にはヘモ
グロビン含有溶液中の固形分重量の0.3〜10倍もの
亜塩素酸塩を使用しなければならなかった。また、ヘモ
グロビンをヘムとグロビンとに分解せずにヘモグロビン
の形態で脱色処理を施すため、鉄分補給剤等としてを用
なヘムを完全な形で回収することができなかった。この
ヘムに存在する鉄分は、他の形態の鉄分より生体中での
吸収がよく、鉄分補給剤等の医薬品としての価値がある
ものである。
一方、ヘモグロビン中のヘムも完全な形で回収するため
には、ヘモグロビンから血色素部分であるヘムを分離す
ればよいのであるが、このヘムとグロビンとの分離を完
全に行うことは極めて難しく、グロビン中に少量のヘム
が存在してもグロビンが赤色を呈してしまう。従って、
上記の先願方法を改善して、ヘモグロビンをへl・とグ
ロビンに分離すべく、ヘム濃縮物とグロビン濃縮物とに
分離した後、グロビン濃縮物に対してのみ亜塩素酸塩を
用いる脱色処理を施すようにすることが考えられる。
しかしながら、かような改碧方法を実際に行ってみると
、得られるグロビン製品の白変は未だ十分でなく、白変
を高めようとすると脱色処理で使用する亜塩素酸塩の使
用量が多くなってしまうという欠点がいぜんとしてあっ
た。
そこでこの発明は、ヘモグロビン中のヘムを完全な形で
回収できるとともに、比較的少量の亜塩素酸塩の使用で
白変の高いグロビン製品を得ることができる改良された
グロビンの脱色方法を提供することを目的としてなされ
たものである。
く課題を解決するための手段〉 すなわち本発明は、グロビン濃縮物をアルコールの存在
のもとに亜塩素酸塩によって脱色することを特徴とする
グロビンの脱色方法である。
上記のごときこの発明の1つの実施態様によれば、ヘモ
グロビン含有液をpH1,5〜4.5 に1v11整し
た後、ヘム濃縮物とグロビン濃縮物とに分離し、分離後
のグロビン濃縮物にアルコールを添加し、次いで亜塩素
酸塩により脱色をする。
さらに別な実施態様によれば、ヘモグロビン含有液をp
H1,5〜4.5 に調整した後、このヘモグロビン含
有液にアルコールを添加し、次いでヘム濃縮物とグロビ
ン濃縮物とに分離し、分離後のグロビン濃縮物に再度ア
ルコールを添加した後、亜塩素酸塩により脱色をする。
またさらに別な実施態様によれば、ヘモグロビン含有液
をpH1,5〜4.5 に調整する前または調整中にア
ルコールを添加し、その後ヘム濃縮物とグロビン濃縮物
に分離し、少なくとも上記アルコールの一部が存在する
分離後のグロビン濃縮物を亜塩素酸塩により脱色する。
この発明の方法により脱色処理する対象となろものは、
グロビン濃縮物であり、液体、固体(乾燥物)のいずれ
の形態でもよい。このグロビン濃縮物は、−船釣にはヘ
モグロビンをヘムとグロビンに分解し、これを遠心分離
や抽出手段等によって分離して得たグロビンと称してい
る物であるが、ヘムとグロビンとの分離を完全に行うこ
とは極めて難しく、グロビン中に少量のヘムが存在して
いるものである。
上記グロビン濃縮物は、種々の方法で製造でできるが、
その出発原料としては全血、血液を血漿と赤血球に分離
した後の赤血球液、またはヘモグロビン液さらにはこれ
らを乾燥したものでもよく、グロビン濃縮物を得られる
ものであればいずれでもよい。グロビン濃縮物を得る例
を挙げると次の通りである。
赤血球液は、牛、馬、豚、羊、兎、鶏等の動物から採取
した血液にクエン酸ソーダ等の凝固防止剤を加え、また
は捕捉素子等を血液中で緩やかに掻き混ぜ血液中のフィ
ブリンをまつわりつけて取り除いた後、遠心分離等によ
って血漿または血清と赤血球とに分離することによって
製造される。ヘモグロビン液は、上記赤血球液に水を加
え浸透圧により溶血させ、それを遠心分離等によってヘ
モグロビン液と赤血球膜とに分離することによって得ら
れる。
この明細書においては、上記赤血球、ヘモグ「】ビン等
が単独または混在して含まれている液をヘモグロビン含
有液と称す。
グロビン濃縮物は、上記赤血球またはヘモグ「1ビンを
水系または水−アルコール系の状態で酸性またはアルカ
リ性にpH調整して分解し、これを遠心分離や抽出手段
等によって分離することによって得られる。これを酸性
側で行うとグロビン濃縮物は溶液に溶けた状態で得られ
、アルカリ側で行うとグロビン濃縮物は溶液に不溶の状
態で得られる。この発明による脱色は酸性側で行うので
酸性側にするためのpH調整剤の節減の上から、グロビ
ン濃縮物を得るには酸性側で行うのが好ましい。なお、
これらグロビン濃縮物、赤血球液やヘモグロビン液を必
要により乾燥させる場合は、蛋白を変性させない低い温
度(50〜60℃以下)で行うのが好ましこの発明の方
法を実施するに際しては、処理対象物であるグロビン濃
縮物をアルコールの存在下で、塩酸、酢酸、燐酸、クエ
ン酸等の酸を単独または複数混合してpH1,5〜5.
5、好ましくは1.5〜2.5 の範囲に調整し、この
液に亜塩素酸塩好ましくは亜塩素酸す) IJウムを添
加して脱色処理を行う。上記アルコールの濃度は、低く
てもそれなりの効果を呈するが、−船釣には20〜70
容量%が好ましい。しかし、それ以上の濃度でもさしつ
かえなく、グロビン濃縮物が固体の状態の場合でもアル
コールのみの添加でもよい。一方、存在すべきアルコー
ルの量は、グロビン濃縮物の固形分重量の2.5〜5倍
量程度で十分である。グロビン濃縮物中に予め水分が含
まれている場合にはその水分量を差し引いてアルコール
量を決めることができると共にpH調整剤、亜塩素酸塩
等の添加物中の水分量も差し引くことができる。従って
、ヘモグロビン含有液からヘム濃縮物を得て、そままま
の状態のグロビン濃縮物に対して脱色処理を行う場合に
は、上記アルコール濃度だけを考慮すればよい。なお、
亜塩素酸塩の添加はpH調整の前に行ってもよいし、p
Hm整と同時に行ってもよい。さらにはグロビン濃縮物
をアルコールの存在下に置くためにアルコールを添加す
る場合は、アルコールまたはアルコール水溶液に亜塩素
酸塩を混合し、それをグロビン濃縮物に添加してもよく
、また同様に、アルコールまたはアルコール水溶液に酸
を混合し、それをグロビン濃縮物に添加することによっ
てpH調整を行ってもよい。使用する亜塩素酸塩は、粉
末状で添加しても脱色効果を発揮するが、粉末状のもの
は爆発の危険があるため、水溶液として使用することが
望ましい。なお、一般に25重量%濃度の水溶液が市販
品として入手できる。
以下に図面を参照してこの発明をさらに詳述する。
第1図はこの発明の好ましい実施様態を示す工程図であ
る。この発明で出発rrr、lI4となる赤血球液は、
血液から血漿を分離した後の赤血球を含む液、またはこ
の液を乾燥した赤血球膜が使用できる。赤血球液は水で
希釈して用いる。水で希釈するに際しては、希釈後の赤
血球液の固形分重量が1〜5%、好ましくは約3%とな
るように水を添加する。固形分重量が3%となるように
希釈すると、分離工程での固相のヘムと液相のグロビン
との分離が比較的良好となるが、固形分重量が4%とに
すると、ヘムがグロビン中へ混入する傾向が大きくなる
。3%以下にすると、分離工程での固相と液相との切れ
が比較的良好になる。
ここで固形分重量とは、試料を3〜5gを秤量して秤量
皿に取り、105 ℃で恒量になるまで乾燥したときの
乾燥物重量である。
水で希釈した赤血球液は十分に撹拌して水に完全に混合
せしめて溶血させる。このときの撹拌は5〜60分程度
で緩やかに撹拌することがこの才しく、発泡するほどに
激しく撹拌することは好ましくない。この溶血によりこ
の溶液はヘモグロビンと赤血球膜の混合液となっている
次いでこの赤血球液に塩酸、酢酸、リン酸、クエン酸等
の酸を単独または複数混合してpH1,5〜4.5、好
ましくは1.5〜2.5 に調整した後、再度5〜30
分間緩やかに撹拌する。
この赤血球液を遠心分離等の手段を用いて、固を目(ス
ラッジ状)であるヘム濃縮物と、液相であるグロビンa
FFil物とに分離する。この遠心分離に際しては、5
.000〜15.000 Gの遠心力を作用させること
が望ましい。
ここで得られる固相のヘム濃縮物は、鉄分補給剤として
有効に利用することができる。
一方、グロビン濃縮物にはこの発明に従ってアルコール
が添加される。このときのアルコール添加量はアルコー
ル濃度として20〜70容量%となるような量を用いる
のが好ましい。アルコール濃度は下式により算出される
アルコールの容!(100%濃度換算)/(アルコール
の容量(100%濃度換算)+グロビン濃縮物の容量)
 ] X100 この発明で用いるアルコールとしては、エタノールとメ
タノールが好ましく使用できるが、脱色グロビン濃縮製
品を食品材料として利用する場合にはエタノールを使用
することが望ましこの発明においては、グロビン濃縮物
にアルコールを添加する際に、好ましくは脱色助剤とし
て塩化ナトリウムをアルコールとともにグロビン濃縮物
に添加する。塩化ナトリウムを添加することによって、
以後の脱色工程での脱色効果を向上させることができる
だけでなく、グロビン濃縮物の食材としての物性、具体
的には乾燥グロビン濃縮物製品と食塩水との親和性を向
上させることができる。塩化ナトリウムの添加量は、グ
ロビン濃縮物中の固形分重量の60〜150重量%とな
るような量を用いるのが好ましい。なお、上記グロビン
濃縮物中の固形分重量は、簡便法として、ケルプール法
で求めた蛋白質成分重量を用いてもよい。
アルコールおよび必要に応じて塩化ナトリウムを添加し
た後のグロビン濃縮物は、pHが若干変動するためにp
H1,5〜5.5、好ましくは1.5〜2.5 に再調
整した後、脱色工程を施される。脱色工程では、亜塩素
酸塩がグロビン濃縮物に添加される。亜塩素酸塩の添加
量は脱色の程度に影響し、添加量が少ないと得られる脱
色グロビン濃縮物製品の白皮が低下する。どの程度の添
加量にするかは、処理するグロビン濃縮物のヘム(鉄分
)含量やグロビン含量、さらには希望するグロビン濃縮
物製品の白皮の要求に応じて実験的に決めればよい。一
応の目安としては、グロビン濃縮物の固形分重量が3%
以下の場合、亜塩素酸塩の添加量はグロビン濃縮物10
〇−当たり0.05〜0.3 gの範囲が好ましい。
脱色処理されたグロビン濃縮物は、次にpH(1,5〜
7.5 に成るように中和される。中和剤としては苛性
ソーダが好ましく使用できる。
赤血球液を水で希釈して撹拌する最初の工程から中和工
程までは、被処理物中の成分の変性を防止しかつ操作の
効率を減少させないようにするために、全工程を通じて
5〜10℃の範囲(アルコール添加後は一1O〜+lθ
℃の範囲)の温度を維持することが望ましい。
グロビン濃縮物製品を乾燥物として得たい場合には、中
和後の脱色グロビン濃縮物を、必要により洗浄し、遠心
分離あるいはフィルタープレス等の手段により脱水し、
さらに凍結乾燥あるいはスプレードライヤー等の手段に
より乾燥したり、中和後の脱色グロビン濃縮物をそのま
まスプレードライヤー等で乾燥すればよい。乾燥するに
際しては、品温を60℃以下に維持する低温乾燥を施す
のが好ましい。
上述したようにアルコールの存在のもとてグロビン濃縮
物を脱色するこの発明によれば、分離されたグロビン濃
縮物中の蛋白質とヘム(鉄分)の含量が同じでかつ脱色
工程における亜塩素酸塩使用量が同じならば、アルコー
ルの存在下で行わない場合に比べて、はるかに白皮の高
いグロビン濃縮物製品を得ることができる。
第2図はこの発明の別な好ましい実施態様を示している
。この実施態様においては、第1図の実施態様で用いた
アルコールを量分し、一部をpH調整後のヘモグロビン
含有液である赤血球液に添加している。
第2図を参照して説明すると、赤血球液を水で希釈して
十分撹拌し、pHL’!整するまでは第1図の例と同じ
である。第2図の例ではpH調整した後の赤血球液にア
ルコールを添加する。
ここで用いるアルコールの添加量は、水希釈後の赤血球
液100 mi!に対してアルコール(100%換算)
10〜40rd!の範囲が一応の目安になる。アルコー
ルを添加すると赤血球液のpHが若干変化するため、ア
ルコール添加後にpH1,5〜4.5、好ましくは1゜
5〜2.5 になるように再調整する。上記アルコール
の添加とpH再調整のための撹拌工程は、非常に緩やか
にかつ短時間の内に行うのが好ましい。
以後の分離、分離後のグロビン濃縮物へのアルコールの
添加、pH調整、亜塩素酸塩による脱色、中和、さらに
は脱水・乾燥の各工程は、第1図の例と同様に行えばよ
いから説明を省略する。
分離後のグロビン濃縮物に添加するアルコールの量は、
pH調整後の赤血球液に添加したアルコール量を第1図
の例で用いたアルコール添加量から差し引いた残看を添
加すればよい。すなわち、第2図で量分して添加するア
ルコールの合計量は、第1図の例で用いたアルコール添
加1と同量でよい。
第2図の例のようにアルコールを量分して添加すること
によって、分離工程でのヘムとグロビンとの分離がより
一層良好となり、グロビン濃縮物中のヘム混入率が少な
くなり、ひいては脱色工程での亜塩素酸塩使用量の低減
やグロビン濃縮物製品の白皮の向上が図れるとともに、
食感に悪い影響を及ぼす鉄分が少なくなるので食材とし
ての価値を非常に高めることができる。
第3図および第4図はこの発明の別な好ましい実施態様
を示している。これらの実施、態様にJ〕いては、第1
図および第2図の実施、態様におけるグロビン濃縮物と
ヘム濃縮物との分離前で、pH調整の後のヘモグロビン
含有液を静置させている。すなわち、水で希釈した赤血
球液をpH1,5〜4.5 に調整した後、この赤血球
液を静置している。この静置工程を設けることにより、
グロビンとヘムの分離性が向上し、遠心分離等の手段に
よるって分離されたグロビン濃縮物中のヘム(鉄分)a
度が低くなる。静置工程は、できるだけ低温で行うこと
が望ましく、10℃以下好ましくは、5℃以下で行う。
静置時間は、1〜2時間でも効果は有るが、好才しくは
IO〜20時聞、さらに好ましくは15時間程度である
。余り長時間静置すると、分離性が逆に悪くなり、また
上記赤血球液の鮮度も悪くなるので、30時間以上n装
しない方がよい。
この静置工程以降の各工程は、第1図および′f、2図
の例と同様に行えばよいから説明を省略する。
なあ、v4図の例において、分離前のアル」−ル添加と
上記低温静置との順序を逆にし、アルコール添加した後
に低温静置しても、グロビンとヘムの分離性の格別の向
上はない。上記#71置の後、遠心分離等の手段でグロ
ビン濃縮物とヘム濃縮物に分離する直前にアルコールを
添加することによって、分離工程でのヘムとグロビンと
の分離がより一層良好となり、グロビン濃縮物中のヘム
混入率がさらに少なくなり、ひいては脱色工程での亜塩
素酸塩使用量の一層の低減やグロビン濃縮物製品の白皮
の一層の向上が図れるとともに、食感に悪い影響を及ぼ
す鉄分がさらに少なくなるので食材としての価値をさら
に高めることができる。
さるに、分離工程でグロビン濃縮物へ移行するヘム屑を
できるだけ少なくするために、必要jこ応じて、分離前
の赤血球液に分離促進剤を添加することもできる。分離
促進剤としては、例えばグリシン、CMC(カルボキシ
メチルセルロース)、活性アルミナ等を用いることがで
き、その添加量は、赤血球液中の固形分重量の1〜5重
1%程度とすることが望ましい。
また、分離後のグロビン濃縮物中のヘム(鉄分)含量を
、脱色工程の前にできるだけ少なくしておくために、必
要に応じてグロビン濃縮物に鉄分除去処理を施すことも
できる。鉄分除去処理手段としては、活性炭(例えば粉
末活性炭I−カルボラフイン」 ;武田製薬下業昨)装
面品名) 吸着型イオン交換樹脂(例えば「1]uol
ite  S−7612;  Diamond  Sh
amrock(:orporation社製商品名)、
陰イオン交換樹脂(例えばrlRA 401 J ;オルガノ■製画品名)、タルク(滑石の
粉)、粘土(例えば本節粘土)、活性アルミナ(例えば rD12j;日本軽金属@装面品名− Δ1203が92重量%以上、平均粒子径50μ、BE
T比表面積240m”72以上)等が使用できる。
さらに、分離後のグロビン濃縮物を必要に応じて濃縮す
ることによって、グロビン濃縮物に添加すべきアルコー
ル量を低減させることもてきる。濃縮方法としては、加
熱方法でもよいが、限外濾過膜や逆浸透膜を用いて濃縮
する方法が好ましく使用できる。
上記したような分離促進剤の添加、ヘム(鉄分)除去方
法、濃縮方法等′を必要に応じてこの発明に併用するこ
とによって、脱色工程での亜塩素酸塩やアルコールの使
用量を一層低減させることができるとともに、白皮の向
上したグロビン濃縮物製品を得ることができる。
なお、図示するのを省略したか、分離工程前でかつpH
調整の前にまたはpH調整と同時に、ヘモグロビン含有
液である赤血球液にアルコールおよび必要に応じて塩化
ナトリウムを添加する実施11%Jも、この発明に含ま
れる。すなわち、例えば第1図の例で、分離後のグロビ
ン濃縮物に添加したアルコールと塩化ナトリウムをこの
段階で添加せずに、赤血球液を水で希釈する段階で添加
することもできる。かような実施様態は、第1図の実施
様態と比較すると、塩化ナトリウムの塩析の影響により
グロビンの一部がへl・と共沈して分離が容易になるが
、グロビン濃縮物中のグロビンの回収率は第1図の実施
様態の70〜90重量%とくらべて、20〜50重量%
と低い。得られるグロビン濃縮物製品は第1図の実施F
[のちのとほぼ同等の白皮とヘム(鉄分)含lであり、
その亜塩素酸塩使用量も単位乾燥製品重量当たり第1図
の実施様態のもの約1.5倍でありアルコールを添加し
ない場合に比して少ない。
〈実施例〉 以下に実施例を挙げてこの発明をさらに説明する。
実施例1 (第1図の実施様態) l)固形分濃度35重量%の赤血球液200gを水道水
2134dに溶解し、30分間撹拌して、濃度的13%
の赤血球液とした。
2)上記の液を35重量%HCIでpH2に調整した。
3)上記の液を発泡しないようにゆっくり30分間撹拌
した。
4)撹拌後すぐに上記の液を遠心分離機にかけて(5℃
、10,500 G 、 12分間)、ヘム濃縮物とグ
ロビン濃縮物とに分離した。
得られたグロビン濃縮物は2128 gあり、蛋白濃度
3.02重量%(ケルダール分解法による)、鉄濃度2
0.4ppm (原子吸光度法による)であった。また
ヘム濃縮物は206gあり、蛋白成分が6.16g、鉄
分が164■(ヘム量は原子吸光度法で測定した鉄分1
 mg当たり約11mgに相当する。
)、残りが水分であった。
このヘム濃縮物を凍結乾燥したら、ヘム濃度27.5重
量%(鉄濃度換算で2.5重量%)の黒色料)末が得ら
れた。
5)上記のグロビン濃縮物2128 gの半量1064
 g(即ち、出発原料である赤血球液が100gから得
たグロビン濃縮物屯に相当する。)に、1.5倍量の9
9.5容量%のエタノールを1596 rnl添加して
均一に撹拌した。このときの液量は2554 mlとな
った。
6ノ上記の液をpH2に再調整した。
ア)上記の液にN a Cl 02 の5重量%溶液を
34mR1加して60分間撹拌した。液の色を目が茶色
から浅黄色に変化した。
8〉上記の液に水道水2554 rnf!を添加して十
分に撹拌した後、NaOHのIN溶液でpH7とした。
このとき白い細いフロックが生じた。
9)上記の液を遠心分離機にかけて(5℃、3.000
 G   12 分間)、フロックを分離した。
10)  上記のフロックを凍結乾燥したところ、白色
扮末のグロビン濃縮物製品28.0 gが得られた。
この乾燥製品の鉄分濃度は680ρρmであった。
比較例1 (アルコール無添加) 1)実施例1で残してあったグロビン濃縮物1064g
 l:N a Cl 02 の5重量%溶液を139−
添加して60分間撹拌した。液の色相が茶色から透明な
黄色に変化した。
2)上記の液に等量の水道水を添加して十分に撹拌した
後、NaOHのI N−溶液でpH7に中和した。この
ときフロックが生成し、成長して紫色の団子状になった
3)上記の液を遠心分離機にかけて(5℃、3.000
 G 、  12分間)、フロックを分離した。
4)h記の生成物を凍結乾燥したところ、紫がかった灰
色の乾燥グロビン濃縮物製品26.5gが得られた。こ
の乾燥製品の鉄分濃度は680ppmであった。
実施例2(第2図の実施様態) ■)固形分濃度35重量%の赤血球液100gを水道水
1067 mfを添加し、30分間ゆっくり撹拌して、
濃度的3%の赤血球液を調製した後、35重量%HCI
でpH2に調整した。
2)すぐに上記の液の全量(IL67 ml>  に、
100m1当たり99.5容量%のエタノール20−を
添加して1分間ゆっくり撹拌した。pHを2に再調整し
た後、遠心分離機にかけて(5℃、10,500 G、
12分間)、ヘム濃縮物とグロビン濃縮物とに分離した
得られたグロビン濃縮物は1228 gあり、蛋白濃度
2.62重量%、鉄濃度14.4ppmであった。
3)上記のグロビン濃縮物に、99.5容量%のエタノ
ール1330rnI!(グロビン濃縮物120 ml!
当たり130 rnl)添加して均一に撹拌した。次い
でこの液をpH2に再調整した。
4)上記の液に、N a C10x の5重量%溶液を
34−添加して、60分間撹拌した。液の色相が茶色か
ら透明な浅黄色に変化した。
5)上記の液に等量の水道水を添加して十分に撹拌した
後、NaOHのIN溶液でpH7とした。
このとき白い細いフロックが生じた。
6)上記の液を遠心分n111にかけて(5℃、3.0
00 G 、 12分間)、得られたケーキを凍結乾燥
したところ、白色粉末のグロビンa種物製品28gが得
られた。この乾燥製品の鉄分濃度は550ppmであっ
た。
実施例3(第3図の実施様!y、) l)固形分濃度35重量%の赤血球液200  gを水
道水2 + +14−に溶解し、30分間撹拌して、濃
度約:3%の赤血球液とした。
2)上記の液を35重量%のHCIでpH2に調整しt
二。
3)上記の液を発泡しないようにゆっくり30分間撹拌
した。
4)上記の液を5℃の冷蔵庫に15時間静置保管した。
5)静置保管後の上記液を遠心分離機にかけて(5℃、
10,500 G 、 12分間)、ヘム濃縮物とグロ
ビン濃縮物とに分離した。
得られたグロビン濃縮物は2130 gあり、蛋白濃度
3.05重量%、鉄濃度16.2ppmであった。また
ヘム濃縮物は207gあり、蛋白成分が6.20 g 
鉄分が165 mg、残りが水分であった。
このヘム濃縮物を凍結乾燥したら、ヘム濃度30.5重
量%(鉄濃度換算で2.59重量%)の黒色粉末が得ら
れた。
(i)上記のグロビン濃縮物2130 gの半量106
4 g(即ち、出発原料である赤血球液が100gから
得たグロビンa縮1勿量に相当する。)に、1.5倍量
の99.5容量%のエタノールを1598−添加して均
一に撹拌した。このときの液量は2556 if!とな
った。
7)上記の液をpH2に再調整した。
8)上記の液にNaCl0□の5重量%溶液を26me
添加して60分間撹拌した。液の色相が茶色から浅黄色
に変化した。
9)上記の液に等量の水道水を添加して十分に撹拌した
後、NaOHのIN溶液でpH7とした。
このとき白い細いフロックが生じた。
10)上記の液を遠心分離機にかけて(5℃、3.00
0 G 、  12分間〉、フロックを分離した。
11)  上記のフロックを凍結乾燥したところ、白色
粉末のグロビン濃縮物製品27.5 gが得られた。
この乾燥製品の鉄分濃度は540ppmであった。
比較例2(アルコール無添加+装置) ■)実施例3で残してあったグロビン濃縮物1065g
にN a CI O2の5重量%溶液を91−添加して
60分間撹拌した。液の色相が茶色から透明な黄色に変
化した。
2)上記の液に等量の水道水を添加して十分に撹拌した
後、NaOHのIN溶液でpH7に中和した。このとき
フロックが生成し、成長して薄紫色の団子状になった。
3)上記の液を遠心分離機にかけて(5℃、3.000
 G   12 分間)、フロックを分離した。
4)上記の生成物を凍結乾燥したところ、やや紫がかっ
た灰色の乾燥グロビン濃縮物製品26.3gが得られた
。この乾燥製品の鉄分濃度は540ppmであった。
実施例4 (第4図の実施様態) 1)固形分濃度35重量%の赤血球液100gを水道水
1067 rnlを添加し、10分間ゆっくり撹拌して
、濃度約3%の赤血球液を調製した後、35重量%HC
IでpH2に調整した。
2)上記の液を5℃の冷蔵庫に15時間静置保管した。
3)静置保管後の上記液の全1(1167rnl)  
に、目10 mf当たり99.5容量%のエタノール2
0m1を添加して1分間ゆっくり撹拌した。pHを2に
再調整した後、遠心分離機にかけて(5℃、10.50
0 G 、 12分間)、ヘム濃縮物とグロビン濃縮物
とに分離した。
得られたグロビン濃縮物は1230 gあり、蛋白濃度
2.65重量%、鉄濃度llppm であった。
4)上記のグロビン濃縮物に、99.5容量%のエタノ
ール1330d (グロビン濃縮物12〇 −当たり1
30 m) f5加して均一に撹拌した。次いでこの液
をpH2に再調整した。
5)上記の液に、NaClO2の5重量%溶液を25r
nl添加して、60分間撹拌した。液の色相が茶色から
透明な浅黄色に変化した。
6)上記の液に等量の水道水を添加して十分に撹拌した
後、NaOHのIN溶液でpH7とした。
このとき白い細いフロックが生じた。
7)上記の液を遠心分離機にかけて(5℃、3.000
 G 、 12分間)、得られたケーキを凍結乾坦した
ところ、白皮の高いグロビン濃縮物製品2G、 5 g
が得られた。この乾燥製品の鉄分濃度は420ppmで
あった。
以上の実施例および比較例で得られた乾燥グロビン濃縮
物製品についての結果をまとめると第1表υノようにな
る。
(以下余白) 第1表かられかるように、グロビンa種物中のヘムs度
<鉄分)が同一でも、アルコールの存在の有無でグロビ
ン濃縮物乾燥製品の白変が格段に異なり、脱色剤の亜塩
素酸塩の使用量が大きく影響される。実施例1と実施例
3は、アルコール無添加の比較例1と比較例2に比べて
、白変の高いグロビン濃縮物かえられ、かつ脱色剤の亜
塩素酸塩の使用量がはるかに少なくてすむ。
また、グロビン濃縮物とヘム濃縮物の分離前にもアルコ
ールを添加するとグロビンとヘムの分離がよくなる。実
施例2ふよび実施例4も、比較例1と比較例2とに比べ
て、いずれの観点からも優れているが、特に実施例1と
実施例3に比べて、それぞれ食感に悪い影響を及ぼす鉄
分がさらに少なく、食材としての価値が非常に高(なる
という利点がある。
さろに、実施例4は実施例2に比ベグロビン濃縮物乾燥
製品中のヘム(鉄分)がさらに少なく、グロビン濃縮物
とヘムava物の分離前のp14調整の後、15時間程
度低温静置するとグロビンとヘムの分離がよくなること
もわかる。
(実施例1と実施例3との比較および比較例1と比較例
2との比較からも同様のことがわかる。
〈発明の効果〉 以上説明したところかられかるようにこの発明の脱色方
法によれば、グロビン濃縮物をアルコールの存在下で脱
色処理することによって、脱色処理で使用する亜塩素酸
塩の使用量が比較的少量でよ(、しかも白変の高いグロ
ビン濃縮物製品を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施様態を示す工程説明図、第2図
はこの発明の別な実施様態を示す工程説明図、第3図は
この発明のさらに別の実施様態を示す工程説明図、第4
図はこの発明のさらに別な実施様態を示す工程説明図で
ある。 第1図 第2図 乾燥グロビン濃縮物 第3図 第4図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、グロビン濃縮物をアルコールの存在のもとに亜塩素
    酸塩によって脱色することを特徴とするグロビン濃縮物
    の脱色方法。 2、ヘモグロビン含有液をpH1.5〜4.5に調整し
    た後、ヘム濃縮物とグロビン濃縮物とに分離し、分離後
    のグロビン濃縮物にアルコールを添加し、次いで亜塩素
    酸塩により脱色をすることを特徴とするグロビン濃縮物
    の脱色方法。 3、ヘモグロビン含有液をpH1.5〜4.5に調整し
    た後、このヘモグロビン含有液にアルコールを添加し、
    次いでヘム濃縮物とグロビン濃縮物とに分離し、分離後
    のグロビン濃縮物に再度アルコールを添加した後、亜塩
    素酸塩により脱色をすることを特徴とするグロビン濃縮
    物の脱色方法。 4、ヘモグロビン含有液をpH1.5〜4.5に調整す
    る前または調整中にアルコールを添加し、その後ヘム濃
    縮物とグロビン濃縮物に分離し、少なくとも上記アルコ
    ールの一部が存在する分離後のグロビン濃縮物を亜塩素
    酸塩により脱色することを特徴とするグロビン濃縮物の
    脱色方法。 5、前記アルコールがエタノールであることを特徴とす
    る請求項1、2、3又は4記載の脱色方法。 6、前記アルコールとともに、脱色助剤として塩化ナト
    リウムを使用することを特徴とする請求項1、2、3又
    は4記載の脱色方法。
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