JPH0245521Y2 - - Google Patents
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- JPH0245521Y2 JPH0245521Y2 JP1981197117U JP19711781U JPH0245521Y2 JP H0245521 Y2 JPH0245521 Y2 JP H0245521Y2 JP 1981197117 U JP1981197117 U JP 1981197117U JP 19711781 U JP19711781 U JP 19711781U JP H0245521 Y2 JPH0245521 Y2 JP H0245521Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- hydraulic cylinder
- spool
- oil chamber
- annular groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
この考案は油圧シリンダ回路に挿入して油圧シ
リンダの作動速度を制御するバルブに関する。 従来の技術 通常、油圧シリンダへは油圧ポンプから切換弁
を経て圧油を供給する如く油路を形成し、油圧シ
リンダのヘツド側油室とロツド側油室へは交互に
同一条件で送油する如くしている。ところが、こ
の油圧シリンダはヘツド側とロツド側ではその受
圧面積が若干異なり、ロツド側がピストンロツド
の断面積の分だけ小さい。このため、油圧シリン
ダ作動時にヘツド側油室に圧油を送つて伸長せし
めるときは、その反対のロツド側に圧油を送つて
収縮せしめるときよりも若干だけ作動力は大きい
が作動速度は遅い。このような油圧シリンダを使
用している油圧シヨベルでは、例えば、アームの
作動に使用しているアームシリンダの場合、その
ヘツド側油室に圧油が供給されたとき掘削作業を
行なうような配置になつている。作動力の大きい
側が掘削側になるので理想的である。 考案が解決すべき問題点 上記のアームシリンダの作動は、その作動範囲
の前部が掘削に使用されるのではなく、実際に掘
削するのはバケツトが掘削点に到着した後であつ
て、それ以前は、単にアームを下降せしめるだけ
で、それ程作動力を必要とせず、短時間に掘削点
まで到着するように速い作動速度が要求される。
このように、同一の油圧シリンダにある点を境に
速い作動速度と大きな作動力の矛盾した状態が要
求されたが、従来は大きな作動力と遅い速度でし
か作動できなかつたので、軽負荷時の作動に非常
に時間のロスがあり、作業能率を低下せしめた。 本考案は上記の問題を解決し、負荷に応動して
その作動速度を増減できる如き油圧バルブを提供
することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために講じた本考案の
手段は、 イ 油圧シリンダとその操作用切換弁との間の回
路に設けるバルブであること。 ロ 内部にシリンダと、油圧シリンダのヘツド側
油室と、切換弁とに同時に通ずる環状溝と、油
圧シリンダのロツド側油室に通ずる環状溝と、
切換弁に通ずる油室とを有するバルブ本体であ
ること。 ハ バルブ本体のシリンダに挿入され、油室とロ
ツド側油室に通ずる環状溝との間を開閉するラ
ンド部と、該ランド部で閉鎖されたとき環状溝
と油室の間に若干の油の流れを許す絞りを設け
た油路と、左右の環状溝の間を開閉する油路
と、該油路に設けてロツド側油室からヘツド側
油室へのみ油の流通を許すポペツトとを有する
スプールであること。 ニ バルブ本体とスプールとの間に挿入し、スプ
ール作用するヘツド側油室の油圧が低いとき作
用する小径のバネと、油圧が高いとき作用する
大径のバネであること。 である。 作 用 油圧シリンダのヘツド側油室に圧油が供給され
油圧シリンダが伸長する場合で、負荷が小さい場
合は、スプールは小径のバネに作用して切換わ
り、ロツド側油室からの戻り油をヘツド側油室に
合流せしめるので速い速度で作動する。負荷が増
大すればスプールは大径のバネに作用し、スプー
ルが切換わり、ロツド側油室からの戻り油はタン
クに帰るので作動速度は遅くなるが、作動力は増
大する。このように軽負荷時の油圧シリンダの作
動速度が速くなるので作業能率が向上する。 実施例 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
詳細に説明する。1はバルブ本体で、内部にシリ
ンダ2を有し、中間部に環状溝3を、その右方に
は別の環状溝4をそれぞれ穿設しており、中間部
の環状溝3は油口5、油路6を経て油圧シリンダ
7のロツド側油室8に通じており、右方の環状溝
4は油口9、油路10を経て油圧シリンダ7のヘ
ツド側油室11に通じているが、該環状溝4は同
時に油口12、油路13を経て切換弁14にも通
じている。15は本体左方の油室で、油口16、
油路17を経て切換弁14に通じている。18は
スプールで、油圧シリンダ7が伸長するときにロ
ツド側油室8からの戻り油をヘツド側油室11へ
バイパスせしめたり、あるいは、そのまゝタンク
35に戻したりするためのもので、本体1のシリ
ンダ2に摺動自在に嵌挿している。該スプール1
8は左方より小径部20、ランド部21、環状溝
22を形成しており、小径部20の外周面から環
状溝22へは油路23を穿設しており、該油路2
3の中間部には絞り24を設けている。また、ス
プール18には右方に油室25を有し、該油室2
5は油口26で常時環状溝4に通じている。27
は油路で、一方は環状溝22の近くでスプール1
8の外周面に開口し、他方は油室25に通じてお
り、油室25への開口部にはポペツト28を装着
し、バネ19で押しており、油路27から油室2
5の方向にのみ油が流れることができるようにし
ている。29,30は油室15の左右に挿入した
バネ受で、両者の間には大径のバネ31を間挿し
ているが、右方のバネ受30はリング状に形成
し、その内径はスプール18のランド部21の外
径より小さく、スプール18が左方に移動すると
きバネ受30を押すことができる如くしている。
また、バネ受29とスプール18の小径部20の
側端との間には小径のバネ32を間挿している。
なお、33は油孔、34は油圧ポンプ、35はタ
ンクである。 油圧シリンダ7を収縮する場合、すなわち、油
圧シリンダ7のロツド側油室8に圧油を送る場合
は、切換弁14を右側に切換える。油圧ポンプ3
4からの圧油は、該切換弁14、油路17、油口
16を経て油室15に入る。スプール18にはそ
の右方の油室25には圧油はないから、バネ32
で右限に押付けられており、該油室15と環状溝
3との間は大きく開いているから、圧油は油室1
5から環状溝3、油口5、油路6を経て油圧シリ
ンダ7のロツド側油室8に入る。一方、ヘツド側
油室11は油路10、油口9、環状溝4、油口1
2、油路13、切換弁14を経てタンク35に通
じるから、油圧シリンダ7は収縮する。 次に、油圧シリンダ7を伸長せしめる場合は、
切換弁14を前記と反対に左側に切換える。油圧
ポンプ34からの圧油は、油路13、油口12、
環状溝4、油口9、油路10を経て油圧シリンダ
7のヘツド側油室11に入る。一方、ロツド側油
室8の油は油路6、油口5、環状溝3、油室1
5、油口16、油路17、切換弁14を経てタン
ク35に流出し、油圧シリンダ7は伸長する。し
かし、この場合、油室25は油口26を介して環
状溝4からの圧油が通じ、かつ、該油室25は油
孔33を介してスプール18の右端に通じている
から、該スプール18は右端面に作用するポンプ
吐出圧の作用に見合つただけ左端のバネ32に抗
して左方へ移動する。油路27が環状溝3に開口
し、また、ランド部21の左角部Aがシリンダ2
の左方部Bの角部Cに接近し、環状溝3から油室
15に通ずる回路が絞られ、かつ、環状溝3から
油室15に通ずる別の油路23には絞り24が存
在するから、環状溝22内の戻り油は油圧が上昇
し、油路27からポペツト28を押して油室25
に流れる。勿論、スプール18を右方に押してい
るバネ32は小径のバネで、非常に小さい力にセ
ツトされているので、スプール18を移動せしめ
る油室25の油圧が少し高くなつた段階で作動
し、ロツド側油室8からの戻り油がヘツド側油室
に通ずる回路に合流することになり、低い圧力下
における油圧シリンダ7の作動速度を速くする。
油圧シリンダ7の負荷が更に若干増加してスプー
ル18が左行すれば、ランド部21がシリンダ2
のB部に接し、環状溝3と油室15の通路を遮断
する。油路23、絞り24を通つて一部は漏れる
が、大部分の戻り油は油路27、ポペツト28を
通つて、前記と同様にヘツド側油室11に通ずる
油室25に流れ、油圧シリンダ7は前記と同様に
速い速度で伸長する。 以上は軽負荷の場合で、例えば、油圧シヨベル
でアームを下降せしめ、掘削バケツトが地面の掘
削地点につくまでのような場合で、ポンプの吐出
圧は低い状態で作動し、スプール18はセツト力
の小さい小径のバネ32にのみ作用していた。こ
のような状態では、油圧シリンダ7のロツド側油
室8の戻り油がヘツド側油室11の作動圧油に合
流して該油圧シリンダ7の作動速度が速くなつ
た。このような状態から掘削バケツトが掘削地点
に着き掘削状態に入れば負荷が増加し、ポンプ吐
出圧が増加するから、スプール18は左方に押さ
れ、ランド部21の側端がバネ受30を介して大
径のバネ31に作用し、該バネ31を左方に押
す。ランド部21がシリンダ2のB部を離れる
と、そのランド部21とともにバネ受30が左方
へ移動する。油室15の内周面と、バネ受30の
外周面との間の隙間を通過して戻り油が油室15
に流れるようになり、環状溝3と油室15の間の
通路が開通する。ロツド側油室8からの戻り油は
全部油室15、油口16、油路17等を通つてタ
ンク35に帰る。油圧シリンダ7と切換弁14と
はストレートに連結された通常の油圧シリンダ作
動回路と同様な状態になり、ロツド側油室8から
の戻り油が途中で絞られることなくタンク35に
帰るので、油圧シリンダ7は通常の状態、すなわ
ち、前記よりも大きい作動力と遅い速度で作動す
る。 このように、本考案のバルブは油圧シリン
ダ7の作動速度を、軽負荷の場合は早く、重負荷
の場合は遅く作動するように油圧シリンダ7とそ
の操作用切換弁14との間の回路に設けるもので
あるから、切換弁14を操作して油圧シリンダ7
のヘツド側油室11に圧油を送る場合は、初期段
階でその負荷が小さく作動油圧が低い間は、スプ
ール18は小径のバネ32のみに作用し、スプー
ル18のランド部21が戻り油路を閉じ、油路2
7、ポペツト28を通つてヘツド側油室11の回
路に合流せしめるので油圧シリンダ7の作動速度
が速くなり、軽負荷時の作業速度を増進できる。
油圧シリンダ7の負荷が増大すれば、スプール1
8が左行し、大径のバネ31に作用し、かつ、ラ
ンド部21が環状溝3と油室15の間の戻り油路
を開くので、ロツド側油室8からの戻り油は絞ら
れることなくタンク35に帰り、油圧シリンダ7
は通常の速度で作動する。 考案の効果 この考案にかかる増速バルブをそなえた油圧シ
リンダ回路では、バルブ本体1内部に、シリンダ
2と、油圧シリンダ7のヘツド側油室11と切換
弁14とに同時に通じる環状溝4と、ロツド側油
室8に通じる環状溝3と、切換弁14に通じる油
室15とを形成したので、切換弁14を切換操作
することにより、直ちに油圧シリンダ7を作動さ
せることができる。上記の場合に、油圧シリンダ
7に対してたとえば伸長方向あるいは縮小方向の
外力が作用していてもその外力と関係なく、また
切換弁14による油圧シリンダ7の微速制御を行
う場合でも、油路6から油路17に通じる通路は
常時開通しているので、油圧シリンダ7を支障な
く直ちに作動させることができる。たとえば、油
圧シリンダ7が収縮してアームが上方に持ち上げ
られた状態でエンジンが停止していても、切換弁
14の操作により油路17をタンク35に通ぜし
めれば該油路17が油圧シリンダ7のロツド側油
室8に開通しているので、アームの自重で油圧シ
リンダ7が収縮し、アームを安全な状態まで下降
せしめることができる。 そして油圧シリンダ7の伸長時に負荷が軽い場
合は、ロツド側油室8からの戻り油はヘツド側油
室11に流れる圧油に合流して作動速度が速くな
り、敏速に伸長する。負荷が増大すればロツド側
油室8からの戻り油はタンク35に帰るので、ロ
ツド側油室8内の圧力が下がるとともに油圧シリ
ンダ7に対する実効圧力が上昇して、通常の大き
な力で作動する。 したがつてこの考案にかかる増速バルブを油圧
シリンダ回路に用いた場合には、切換弁14を切
換操作したときに直ちに支障なく油圧シリンダ7
を作動できるとともに、掘削地点までの作動速度
が速くなるので、作業サイクル時間を短縮し、作
業能率を向上させることができる。
リンダの作動速度を制御するバルブに関する。 従来の技術 通常、油圧シリンダへは油圧ポンプから切換弁
を経て圧油を供給する如く油路を形成し、油圧シ
リンダのヘツド側油室とロツド側油室へは交互に
同一条件で送油する如くしている。ところが、こ
の油圧シリンダはヘツド側とロツド側ではその受
圧面積が若干異なり、ロツド側がピストンロツド
の断面積の分だけ小さい。このため、油圧シリン
ダ作動時にヘツド側油室に圧油を送つて伸長せし
めるときは、その反対のロツド側に圧油を送つて
収縮せしめるときよりも若干だけ作動力は大きい
が作動速度は遅い。このような油圧シリンダを使
用している油圧シヨベルでは、例えば、アームの
作動に使用しているアームシリンダの場合、その
ヘツド側油室に圧油が供給されたとき掘削作業を
行なうような配置になつている。作動力の大きい
側が掘削側になるので理想的である。 考案が解決すべき問題点 上記のアームシリンダの作動は、その作動範囲
の前部が掘削に使用されるのではなく、実際に掘
削するのはバケツトが掘削点に到着した後であつ
て、それ以前は、単にアームを下降せしめるだけ
で、それ程作動力を必要とせず、短時間に掘削点
まで到着するように速い作動速度が要求される。
このように、同一の油圧シリンダにある点を境に
速い作動速度と大きな作動力の矛盾した状態が要
求されたが、従来は大きな作動力と遅い速度でし
か作動できなかつたので、軽負荷時の作動に非常
に時間のロスがあり、作業能率を低下せしめた。 本考案は上記の問題を解決し、負荷に応動して
その作動速度を増減できる如き油圧バルブを提供
することを目的とするものである。 問題点を解決するための手段 上記の問題点を解決するために講じた本考案の
手段は、 イ 油圧シリンダとその操作用切換弁との間の回
路に設けるバルブであること。 ロ 内部にシリンダと、油圧シリンダのヘツド側
油室と、切換弁とに同時に通ずる環状溝と、油
圧シリンダのロツド側油室に通ずる環状溝と、
切換弁に通ずる油室とを有するバルブ本体であ
ること。 ハ バルブ本体のシリンダに挿入され、油室とロ
ツド側油室に通ずる環状溝との間を開閉するラ
ンド部と、該ランド部で閉鎖されたとき環状溝
と油室の間に若干の油の流れを許す絞りを設け
た油路と、左右の環状溝の間を開閉する油路
と、該油路に設けてロツド側油室からヘツド側
油室へのみ油の流通を許すポペツトとを有する
スプールであること。 ニ バルブ本体とスプールとの間に挿入し、スプ
ール作用するヘツド側油室の油圧が低いとき作
用する小径のバネと、油圧が高いとき作用する
大径のバネであること。 である。 作 用 油圧シリンダのヘツド側油室に圧油が供給され
油圧シリンダが伸長する場合で、負荷が小さい場
合は、スプールは小径のバネに作用して切換わ
り、ロツド側油室からの戻り油をヘツド側油室に
合流せしめるので速い速度で作動する。負荷が増
大すればスプールは大径のバネに作用し、スプー
ルが切換わり、ロツド側油室からの戻り油はタン
クに帰るので作動速度は遅くなるが、作動力は増
大する。このように軽負荷時の油圧シリンダの作
動速度が速くなるので作業能率が向上する。 実施例 以下、本考案の実施例について図面に基づいて
詳細に説明する。1はバルブ本体で、内部にシリ
ンダ2を有し、中間部に環状溝3を、その右方に
は別の環状溝4をそれぞれ穿設しており、中間部
の環状溝3は油口5、油路6を経て油圧シリンダ
7のロツド側油室8に通じており、右方の環状溝
4は油口9、油路10を経て油圧シリンダ7のヘ
ツド側油室11に通じているが、該環状溝4は同
時に油口12、油路13を経て切換弁14にも通
じている。15は本体左方の油室で、油口16、
油路17を経て切換弁14に通じている。18は
スプールで、油圧シリンダ7が伸長するときにロ
ツド側油室8からの戻り油をヘツド側油室11へ
バイパスせしめたり、あるいは、そのまゝタンク
35に戻したりするためのもので、本体1のシリ
ンダ2に摺動自在に嵌挿している。該スプール1
8は左方より小径部20、ランド部21、環状溝
22を形成しており、小径部20の外周面から環
状溝22へは油路23を穿設しており、該油路2
3の中間部には絞り24を設けている。また、ス
プール18には右方に油室25を有し、該油室2
5は油口26で常時環状溝4に通じている。27
は油路で、一方は環状溝22の近くでスプール1
8の外周面に開口し、他方は油室25に通じてお
り、油室25への開口部にはポペツト28を装着
し、バネ19で押しており、油路27から油室2
5の方向にのみ油が流れることができるようにし
ている。29,30は油室15の左右に挿入した
バネ受で、両者の間には大径のバネ31を間挿し
ているが、右方のバネ受30はリング状に形成
し、その内径はスプール18のランド部21の外
径より小さく、スプール18が左方に移動すると
きバネ受30を押すことができる如くしている。
また、バネ受29とスプール18の小径部20の
側端との間には小径のバネ32を間挿している。
なお、33は油孔、34は油圧ポンプ、35はタ
ンクである。 油圧シリンダ7を収縮する場合、すなわち、油
圧シリンダ7のロツド側油室8に圧油を送る場合
は、切換弁14を右側に切換える。油圧ポンプ3
4からの圧油は、該切換弁14、油路17、油口
16を経て油室15に入る。スプール18にはそ
の右方の油室25には圧油はないから、バネ32
で右限に押付けられており、該油室15と環状溝
3との間は大きく開いているから、圧油は油室1
5から環状溝3、油口5、油路6を経て油圧シリ
ンダ7のロツド側油室8に入る。一方、ヘツド側
油室11は油路10、油口9、環状溝4、油口1
2、油路13、切換弁14を経てタンク35に通
じるから、油圧シリンダ7は収縮する。 次に、油圧シリンダ7を伸長せしめる場合は、
切換弁14を前記と反対に左側に切換える。油圧
ポンプ34からの圧油は、油路13、油口12、
環状溝4、油口9、油路10を経て油圧シリンダ
7のヘツド側油室11に入る。一方、ロツド側油
室8の油は油路6、油口5、環状溝3、油室1
5、油口16、油路17、切換弁14を経てタン
ク35に流出し、油圧シリンダ7は伸長する。し
かし、この場合、油室25は油口26を介して環
状溝4からの圧油が通じ、かつ、該油室25は油
孔33を介してスプール18の右端に通じている
から、該スプール18は右端面に作用するポンプ
吐出圧の作用に見合つただけ左端のバネ32に抗
して左方へ移動する。油路27が環状溝3に開口
し、また、ランド部21の左角部Aがシリンダ2
の左方部Bの角部Cに接近し、環状溝3から油室
15に通ずる回路が絞られ、かつ、環状溝3から
油室15に通ずる別の油路23には絞り24が存
在するから、環状溝22内の戻り油は油圧が上昇
し、油路27からポペツト28を押して油室25
に流れる。勿論、スプール18を右方に押してい
るバネ32は小径のバネで、非常に小さい力にセ
ツトされているので、スプール18を移動せしめ
る油室25の油圧が少し高くなつた段階で作動
し、ロツド側油室8からの戻り油がヘツド側油室
に通ずる回路に合流することになり、低い圧力下
における油圧シリンダ7の作動速度を速くする。
油圧シリンダ7の負荷が更に若干増加してスプー
ル18が左行すれば、ランド部21がシリンダ2
のB部に接し、環状溝3と油室15の通路を遮断
する。油路23、絞り24を通つて一部は漏れる
が、大部分の戻り油は油路27、ポペツト28を
通つて、前記と同様にヘツド側油室11に通ずる
油室25に流れ、油圧シリンダ7は前記と同様に
速い速度で伸長する。 以上は軽負荷の場合で、例えば、油圧シヨベル
でアームを下降せしめ、掘削バケツトが地面の掘
削地点につくまでのような場合で、ポンプの吐出
圧は低い状態で作動し、スプール18はセツト力
の小さい小径のバネ32にのみ作用していた。こ
のような状態では、油圧シリンダ7のロツド側油
室8の戻り油がヘツド側油室11の作動圧油に合
流して該油圧シリンダ7の作動速度が速くなつ
た。このような状態から掘削バケツトが掘削地点
に着き掘削状態に入れば負荷が増加し、ポンプ吐
出圧が増加するから、スプール18は左方に押さ
れ、ランド部21の側端がバネ受30を介して大
径のバネ31に作用し、該バネ31を左方に押
す。ランド部21がシリンダ2のB部を離れる
と、そのランド部21とともにバネ受30が左方
へ移動する。油室15の内周面と、バネ受30の
外周面との間の隙間を通過して戻り油が油室15
に流れるようになり、環状溝3と油室15の間の
通路が開通する。ロツド側油室8からの戻り油は
全部油室15、油口16、油路17等を通つてタ
ンク35に帰る。油圧シリンダ7と切換弁14と
はストレートに連結された通常の油圧シリンダ作
動回路と同様な状態になり、ロツド側油室8から
の戻り油が途中で絞られることなくタンク35に
帰るので、油圧シリンダ7は通常の状態、すなわ
ち、前記よりも大きい作動力と遅い速度で作動す
る。 このように、本考案のバルブは油圧シリン
ダ7の作動速度を、軽負荷の場合は早く、重負荷
の場合は遅く作動するように油圧シリンダ7とそ
の操作用切換弁14との間の回路に設けるもので
あるから、切換弁14を操作して油圧シリンダ7
のヘツド側油室11に圧油を送る場合は、初期段
階でその負荷が小さく作動油圧が低い間は、スプ
ール18は小径のバネ32のみに作用し、スプー
ル18のランド部21が戻り油路を閉じ、油路2
7、ポペツト28を通つてヘツド側油室11の回
路に合流せしめるので油圧シリンダ7の作動速度
が速くなり、軽負荷時の作業速度を増進できる。
油圧シリンダ7の負荷が増大すれば、スプール1
8が左行し、大径のバネ31に作用し、かつ、ラ
ンド部21が環状溝3と油室15の間の戻り油路
を開くので、ロツド側油室8からの戻り油は絞ら
れることなくタンク35に帰り、油圧シリンダ7
は通常の速度で作動する。 考案の効果 この考案にかかる増速バルブをそなえた油圧シ
リンダ回路では、バルブ本体1内部に、シリンダ
2と、油圧シリンダ7のヘツド側油室11と切換
弁14とに同時に通じる環状溝4と、ロツド側油
室8に通じる環状溝3と、切換弁14に通じる油
室15とを形成したので、切換弁14を切換操作
することにより、直ちに油圧シリンダ7を作動さ
せることができる。上記の場合に、油圧シリンダ
7に対してたとえば伸長方向あるいは縮小方向の
外力が作用していてもその外力と関係なく、また
切換弁14による油圧シリンダ7の微速制御を行
う場合でも、油路6から油路17に通じる通路は
常時開通しているので、油圧シリンダ7を支障な
く直ちに作動させることができる。たとえば、油
圧シリンダ7が収縮してアームが上方に持ち上げ
られた状態でエンジンが停止していても、切換弁
14の操作により油路17をタンク35に通ぜし
めれば該油路17が油圧シリンダ7のロツド側油
室8に開通しているので、アームの自重で油圧シ
リンダ7が収縮し、アームを安全な状態まで下降
せしめることができる。 そして油圧シリンダ7の伸長時に負荷が軽い場
合は、ロツド側油室8からの戻り油はヘツド側油
室11に流れる圧油に合流して作動速度が速くな
り、敏速に伸長する。負荷が増大すればロツド側
油室8からの戻り油はタンク35に帰るので、ロ
ツド側油室8内の圧力が下がるとともに油圧シリ
ンダ7に対する実効圧力が上昇して、通常の大き
な力で作動する。 したがつてこの考案にかかる増速バルブを油圧
シリンダ回路に用いた場合には、切換弁14を切
換操作したときに直ちに支障なく油圧シリンダ7
を作動できるとともに、掘削地点までの作動速度
が速くなるので、作業サイクル時間を短縮し、作
業能率を向上させることができる。
第1図は本考案の縦断面図、第2図、第3図、
第4図、第5図は本考案の作動状況を示す部分縦
断面図である。 1……バルブ本体、2……シリンダ、3……環
状溝、4……環状溝、7……油圧シリンダ、8…
…ロツド側油室、11……ヘツド側油室、14…
…切換弁、15……油室、18……スプール、2
1……ランド部、23……油路、24……絞り、
27……油路、28……ポペツト、31……バ
ネ、32……バネ、34……油圧ポンプ。
第4図、第5図は本考案の作動状況を示す部分縦
断面図である。 1……バルブ本体、2……シリンダ、3……環
状溝、4……環状溝、7……油圧シリンダ、8…
…ロツド側油室、11……ヘツド側油室、14…
…切換弁、15……油室、18……スプール、2
1……ランド部、23……油路、24……絞り、
27……油路、28……ポペツト、31……バ
ネ、32……バネ、34……油圧ポンプ。
Claims (1)
- 油圧シリンダとその操作用切換弁との間の回路
にバルブを介設し、上記油圧シリンダの軽負荷時
に上記バルブ内のスプールを移動させ、油圧シリ
ンダの伸長速度を増速して伸長作動せしめるよう
にした油圧シリンダ制御装置において、バルブ本
体1内部に、シリンダ2と、油圧シリンダ7のヘ
ツド側油室11と切換弁14とに同時に通じる環
状溝4と、ロツド側油室8に通じる環状溝3と、
切換弁14に通じる油室15とを形成し、また上
記シリンダ2に摺動移動可能にスプール18を設
け、そのスプール18に、環状溝22と、ランド
部21と、環状溝3と油室15の間に若干の油の
流れを許す絞り24を設けた油路23と、左右の
環状溝3,4との間を開閉する油路27と、その
油路27に環状溝3から環状溝4へのみ油の流通
を許すポペツト28を設け、かつそのポペツト2
8下流側とスプール18右端面側とを連通する油
孔33を穿設し、一方油室15内に、バルブ本体
1内部左端とスプール18左端部との間に軽負荷
時用バネ32、およびバルブ本体1内部左端と油
室15右端段付部のバネ受30との間に重負荷時
用バネ31を設け、上記油圧シリンダ7が軽負荷
時に伸長作動するときスプール18がバネ32の
バネ力に抗して移動し、環状溝3を環状溝4に連
通可能とし、また油圧シリンダ7が重負荷時に伸
長作動するときスプール18がバネ31および3
2のバネ力に抗して移動し、環状溝3と油室15
とをスプール18の環状溝22を介して連通可能
に構成したことを特徴とする増速バルブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19711781U JPS58102804U (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 増速バルブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19711781U JPS58102804U (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 増速バルブ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58102804U JPS58102804U (ja) | 1983-07-13 |
| JPH0245521Y2 true JPH0245521Y2 (ja) | 1990-12-03 |
Family
ID=30110333
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19711781U Granted JPS58102804U (ja) | 1981-12-29 | 1981-12-29 | 増速バルブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58102804U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015536429A (ja) * | 2012-12-05 | 2015-12-21 | ハイダック フルイドテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体圧モータによって駆動可能な、冷却装置のベンチレータの駆動を制御する装置 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5048696B2 (ja) * | 2009-03-02 | 2012-10-17 | Ckd株式会社 | エアシリンダ |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4893876A (ja) * | 1972-03-22 | 1973-12-04 | ||
| JPS53107568A (en) * | 1977-03-02 | 1978-09-19 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | Driving circuit for oil pressure cylinder |
-
1981
- 1981-12-29 JP JP19711781U patent/JPS58102804U/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015536429A (ja) * | 2012-12-05 | 2015-12-21 | ハイダック フルイドテヒニク ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング | 流体圧モータによって駆動可能な、冷却装置のベンチレータの駆動を制御する装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58102804U (ja) | 1983-07-13 |
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