JPH02502191A - 免疫グロブリンe競合体 - Google Patents

免疫グロブリンe競合体

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるため要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 免疫グロブリンE競合体 この発明はヒト免疫グロブリンE(IgE)に対する競合体または類似体に関す るものである。より具体的には、この発明は低親和性受容体部位に対してIgE と競合するポリペプチドに関するものである。
本発明者らに係る同時係属国際特許出願P CT/GB 87100466号( 国際特許出願公開公報W088100204号(1988年1月14日公開)) では、ベンニッチによって報告された完全なIgE重鎮配列[プロプレス・イン ・イムノロジー■、第1巻(1974年7月)、49〜58頁およびインターナ ショナル・アーカイブズ・オブ・アレルギー・アンド・アプライド・イムノロジ ー、53巻、459頁コのアミノ酸残基301〜376に対応するヒトIgE配 列の第2ドメインおよび第3ドメインの76個のアミノ酸からなるモノマー鎖を 有する、IgEに対するポリペプチド競合体を報告し権利範囲とした。このポリ ペプチドは、特に肥満細胞および好塩基球上に存在するIgE高親和性Fc受容 体(F cE R、)と結合することによって、抗原特異的1gEが、抗原の存 在でそのような受容体部位と結合して架橋するときに生じるエキソソサイトーシ スおよび脱顆粒のような生体反応を抑制する。
ヒト免疫系におけるIgHの主な役割は寄生虫に対する免疫を提供することにあ ると考えられる。然しまたIgEは枯草熱および喘息のような症状を発現させる アレルギー反応であるI型過敏症を仲介する。このアレルギー反応の機構を簡単 に述べると、花粉のような通常無害な抗原の進入によってB細胞による抗原特異 的18Eの合成が開始される。ついで抗原特異的IgEはそのFc領域を介して 肥満細胞受容体と結合し、その後、さらに任意の抗原の進入を引き金として肥満 細胞の脱顆粒を起こし、主としてヒスタミンのようなメディエータ−を遊離し、 その結果、I型過敏症の典型的な急性炎症症状を惹起する。
IgEは、構造的に他の免疫グロブリン類と共通した2本の重鎮と2本の軽鎖を 含んでおり、イプシロン重J[!t5つのドメイン、即ち可変ドメインVHおよ び不変ドメインCH1−CH4を有する。
IgHの分子量はおよそ188000であるカセ、そのうち重鎮は約72500 を占め、これは約550個のアミノ酸残基配列に相当する。
IgEのイプシロン重鎮のアミノ酸残基218〜547[ベンニッチの示した配 列番号に基づく(プログレス・イン・イムノロジー■第1@(1974年7月) 、49〜58頁コに対応する330個ノアミノ酸からなるペプチド配列は、ヒト 肥満細胞からのメディエータ−遊離に対して抑制効果を有することが報告された [ネーチャー、315巻、(1985年)、6020号、577〜578頁コ。
この330個のアミノ酸配列は、それぞれ330個のアミノ酸鎖長を有しジスル フィッド結合によって連結された2本のアミノ酸鎖からなる二鳳体として存在す る。
米国特許第4171299号および同第4161522号では、ヒトIgEのP c領域のベンニッチ命名法(前記参考文献参照)によるアミノ酸265〜537 部分から選ばれた配列中、3〜10個のアミノ酸を含んだオリゴペプチドが肥満 細胞のPc受容体を遮断し・したがって脱顆粒およびヒスタミンのようなメディ エータ−の遊離が抑制されることを報告している。これらのオリゴペプチド中、 最も強力なのはIgE重鎮のアミノ酸配列330〜334から誘導されるペンタ ペプチドAsp−Set−Pro−Arg(HEPP:ヒユーマン・イムノグロ ブリンE・ポリペプチド)と同定された。天然18Eのアミノ酸332はアスパ ラギンであるが、これらの特許では、アスパラギンをアスパラギン酸と置換する と遮断活性が実質上増強されることを示唆している。
上記の特許ではベンニッチが示した完全な配列[プログレス・イン・イムノロジ ー■、第1巻(1974年7月)、49〜58頁]を引用し、332の位置にア スパラギン酸を示している。然しベンニッチ自身、その後、その位置がアスパラ ギン残基であることを主張した〔インターナショナル・アーカイブズ・オブ・ア レルギー・アンド・アプライド・イムノロジー、53巻、459頁〕。またベン ニッチはペプチドAsp−Ser−Asp−Pro−ArgもAsp−5er− Asn −Pro−Argも何ら遮断活性を示さないことを報告した。遺伝子配 列の決定によってアミノ酸332はアスパラギンであって、アスパラギン酸でな いことが判明した。ヨーロッパ特許出願第102634号では、対応する位置に アスパラギン酸ではなくアスパラギンを正しく引用している。
さらにまたHEPPの比活性は低く、何らかの有意な生理的効果を発揮するには 極めて大量の投与を必要とすることも報告された。
IgE鎖の好適なドメインを暗号化したDNA配列をクローニングし、エシェリ キア・コリで発現することにより、IgEイプシロン鎖断片を合成し得ることが 知られている〔ヨーロピアン・ジャーナル・オブ・イムノロジー(1985年) 、15巻、966〜969頁およびプロシーディンゲス・オブ・ナショナル・ア カデミ−・オブ・サイエンシズ・オブ・USA、81巻(1984年)、295 5〜2959頁〕。
また天然1gEは、リンパ球、好酸球、単球および血小板のような細胞の低親和 性受容体(FcERt)と結合して、これらの細胞の作動体@能、例えば好酸球 によるIgEに依存した殺寄生虫作用を活性化させる。またBリンパ球のFcE Rt受容体は、増殖信号の導入およびB細胞活性化に関与している。FcER, およびFeERtは構造的に無関連なタンパク質であるので、IgEのFc領域 の異なった部位を認識することが期待できる。
この発明の目的は第2型低親和性Fc受容体(F cE R*)と結合するポリ ペプチドを提供することにある。
この発明では、下記第1表に示したベンニッチ配列表のアミノ酸残基340〜4 39の配列を有するポリペプチドを含んだ免疫グロブリンEの低親和性受容体に 対する競合体を提供する。
第1表 340    A−L@u−5er−Arg−Pro−5ar−Pro−Phe −Asp−Leu−349Phe−工1e−Arg−Lys−5er−Pro− Thr−工1e−Thr−Cys−359Leu−Val−Val−Asp−L @u−Ala−Pro−5er−Lys−Gly−369Thr−Val−As n−Leu−Thr−Trp−5er−Arg−Ala−5er−酸配列の一部 に対応するアミノ酸配列であり得る。それはこの30379      Gly −Lys−Pro−Val−Asn−E is−5er−Th15−5er−T hr−Ar      Glu−Glu−Lys−Gl!1−Arg−Asn− Gly−Thr−Leu−Thr−399Val−Thr−5er−Thr−L eu−Pro−Va 1−Gly−Thr −A rg−409Asp−Trp −工1e−Glu−Gly−Glu−Thr−Tyr−Gin −Cys −4 19Arg−Val−Thr −11i s−Pro−Hi s−Leu−Pr o−Arg−Ala−429Leu−Met−Arg−5er−τhr−Thr −Lys−’!’hr−5er−Gly−439Pro−B。
第1表において、基Aは水素原子、または連鎖開始アミノ酸配列を含み得る、多 くとも単に免疫グロブリンE重鎖のアミノ酸残基の天然配列の一部だけを含むア ミノ酸配列であり、その天然配列部分はベンニッチ配列表のアミノ酸残基301 〜339の配列の全部または一部を形成し、Bは水素原子または同様のアミノ酸 配列Bと二量体を作り得るアミノ酸配列である。
Aは、A基のC末端残基339から遡って伸長し、ベンニッチ配列表による残基 301を含んだ免疫グロブリンE重鎖の天然アミツノ酸配列X(これに対応する ヌクレオチド配列はATG  GATl〜339配列の単に一部だけを含むもの であり得る。Aは不活性なポリペプチド配列であって免疫グロブリンEの低親和 性受容体部位に対するポリペプチドの競合能を妨げない、好ましくは不活性なオ リゴペプチドであり、またはそれを含むことができる。
Bは同様のB基と二量体構造を形成でき、免疫グロブリンE低親和性受容体部位 に対するポリペプチド競合体の競合能を妨げない任意のアミノ酸配列であり得る 。それは残基440で、例えばベンニッチ配列表による残基547まで伸長を開 始するTHE重鎮配列の一部に対応することもできる。別法として地のタンパク 質、例えばマウス・ガンマ−2b鎖の断片であることもできる。Aが連鎖開始ア ミノ酸配列を表し、もしくはこれを含む場合、そのような配列は通常約20個を 超えないアミノ酸残基を含み、普通約10個を超えず、例えば4または5個のア ミノ酸残基を含んでいることが好ましい。
この発明によるポリペプチド競合体の好ましい一形態では、Aは水素原子、また はMet −Asp −P ro −Arg−のような連鎖開始アミCCG   CGC)、Bは下記の第n表に示したベンニッチ配列表のアミノ酸残基440〜 547の配列を表す。
第■表 (第■表つづき) さらにこの発明は、第1表に示したポリペプチド競合体(ここでAは下記の第m 表に示したベンニッチ配列表のアミノ酸残基301〜339の配列を表す)を包 含する。
第■表 301    Gin−Lys−Eis−Trp−Leu−8er−Asp−A rg−τhr−Tyr−311    Thr−Cys−Gln−Val−Th r−Tyr−Gln−Gly−Bis−Thr−321Pha−Glu−Asp −5er−Thr−Lys−Lyz−Cys−Ala−Asp−3315er− Asn−’Pro−Arg−Gly−Val−8er−人1a−T7r−。
特に好ましいこの型のポリペプチドは、その構造およびヌクレオチド配列が下記 の第■表に示したものであるマウス・ガンマ−2b鎖で作成されたアミノ酸配列 を表す残基Bを有するものである。
第■表 Pro−Gin−Val−Tyr−11e−Leu−Pro−Pro−Pro− 人1a−CCA CAA GTA TACATCTTG CCG CCA CC A GCAGlu−Gin−Leu−5er−Arg−Lys−Asp−Val −5er−Leu−GAG CAG TTG TCCAGG AJ!Jk GA T’ GTCAGT CTCThr−Cys−Leu−Val−Val−Gly −Phe−Asn−Pro−Gly−ACT  TGCCTG  G’E  G TG  GGCTTCAACCCT  GG八へsp−X le−5er−Va l−Glu−Trp−Thr−5er−Asn−Gly−GACATCAGT  GTG GAG TGG ACCAGCM’r GGGHis−Thr−Glu −Glu−Asn−Tyr−Lys−Asp−?’hr−Ala−CAT AC A GAG GAG AACTACAAG GACACCGCAPro−Val −Leu−Asp−5er−Asp−Gly−5er−Tyr−Phe−CCA  GTCCTA GAC丁CT GACGGT ’rCT TACTTC工1e −Tyr−5er−Lys−Leu−Asp−1ie−Lys−Thr−5er −ATA TACAGCAAG C!’CGA’r ATA AM ACA A GCAAG TGG GAG AAA ACA GAT TCCTTcTCA  TGCAsn−Val−Arg−His−Glu−Gly−Leu−Lys−A sn−Tyr−AACGTG AGA CACGAG GGT CTG AAA  AAT TAGTyr−Leu−Lys−Lya−Thr−X le−5er −Arg−5er−Pro−TACCTG AAG AAG ACCATCTC CCGG ’I’CT CCGGly−Lys C停止】 GGT AAA TGA。
二の発明は、特にベンエッチ配列表のアミノ酸残基340〜547の配列を有す るポリペプチドを含んだ下記の第7表に示した免疫グロブリンEの低親和性受容 体部位に対する競合体を提供する。
またこの発明は同じく下記の第7表に示したヌクレオチド配列を有するDNAを 提供する。
第V表 340      X−Leu−5er−Arg−Pro−5et−Pro−P be−Agp−Leu−C’!’A AGCCGG CCCAGCCCG ’! ’rCGACCTG349     Phe−工1e−Arg−Lys−5er −Pro−Thr−工1e−Thr−Cys−TTCA’rCCGCAAG T CG CCCACG ATCACCTGT359           Leu −Val−Val−Asp−Leu−Ala−Pro−5er−Lys−Gly −CTG GTCGTCGACCTG GCA CCCAGCAAG GGG3 69     Thr−Van−Asn−Leu−Thr−T rp−5er− Arg−Ala−5er−ACCGTG AACCTG ACCTGG TCC CGCGCCAGT379         Gly−Lys−Pro−Val −Asn−His−5er−τhr−人rg−Lys−’GCG AAG CT T GTG AACCAC’!’CCACCAGA AAG3119      Glu−Glu−Lys−Gin−Arg−Asn−Gly−’!’hr−Le u−Th r−GAG GAG AAG CAG CGCAA’r GGCAC G ’!”l’A ACC399Val−Thr−5er−Thr−Leu−P ro−Val−Gly−Thr−Arg−GTCACG ’l’cc ACCC TG CCG GTG GGCACC’ CGAAra−Val−Thr−Hi s−Pro−Eig−Leu−Pry−r−λt”6−λ1烏−(第V表つづき ) 439     Pro−Arg−Alm−λ1a−Pro−Glu−Val− Tyr−^1a−Phe−GCG ACG CCG GAG TGG CCG  GGG AGCCGG CAC459Lys−Arg−Thr−Leu−Ala −Cys−Leu−工1r−Gin−Asn−AGG CGCACCCTCGC C’rGc CTG ATCCAG AAC469Phe−Net−Pro−G lu−Asp−工1e−8er−Val−Gin−Trp−TTCATG CC T GAG GACATCTCG GTCCAG TGGCTG CACAAC GAG GTG CAG CTCCCCGACCCC489Arg−His−5 er−Thr−Tbr−Gin−Pro−Arg−Lys−’!’hr−αZ  CACAGCACG ACG CAG CCCCGCMG ACC(第7表つづ き) 509     L4Iu−Gin−Va l−Thr−Arg−A 1a−G lu−Trp−Glu−Gln−CI’G GAG GTCACCAGG GC CGAA TGG GAG CAG519     Lys−Asp−Glu− Phe−X le−Cys−Arg−Ala−Val−1!i 5−JLAA  cAT GAG TTCATCTGCCGT GCA GTG CA’!’52 9     Glu−Ala−Ala−5er−Pro−5er−Gin−Th r−Val−Gln−GAG GCA GCG AGCCCCTCA CAG  ACCG?’CCAG539     Arg−Ala−Val−5er−Va l−Asn−Pro−Gly−Lys−E停止】CGA GCG GTG TC T GTA AAT CCCGCT AAA  TGA第V表において、基Xは 水素原子、または連鎖開始アミノ酸配列であり、以下に説明する具体的な製造方 法では、X基はMet−Asp−Pro−Arg−であり、それに対応するヌク レオチド配列はATGGAT  CCG  CGCである。
この発明は、さらに前記第1表および第7表で示した型のポリペプチド配列(お よび連鎖を開始し、モして/または停止する対応する不活性なオリゴペプチドに より、N末端またはC末端の一方または双方で停止した第■表、第m表または第 ■表で修飾された第1表に示した型のポリペプチド配列)に拡張する。
この発明のポリペプチド競合体の二量体形態は特に重要である。
また前記第1表および第7表で定義した配列断片、または第■表または第■表の 何れか一つにより修飾された第1表で定義した配列断片と同一または類似の競合 性を有するこの発明のポリペプチド断片は、その二量体形態を含みこの発明の範 囲に包含される。
またこの発明は、配列340〜547のポリペプチドを暗号化したヌクレオチド 配列を含んでいる宿主/ベクター系を提供する。
発現ベクターはエシェリキア・コリN4830が都合よく、配列340〜547 のペプチドを暗号化したプラスミド(pE 3−4と命名)を含んだこの歯の培 養をナショナル・コレクション・オブ・タイプ・カルチャーズ・イン・ロンドン へ受入れ番号NCTC12162のちとに寄託した(寄託口、1987年11月 18日)。
またこの発明は、その宿主微生物を培養し、培養物からペプチドを単離すること を含むポリペプチド340〜547の製造方法を提供する。
またこの発明は、有効成分が前記の型の免疫グロブリンE低親和性受容体部位に 対するポリペプチド競合体である医薬製剤を包含する。
またこの製剤は、このポリペプチド競合体を好適なき様により、例えば経鼻的に 投与し得る医薬用担体を含有し得る。
またこの発明のポリペプチド競合体は、その他の治療薬または診断薬、またはI gE低親和性受容体保有細胞を標的として治療薬または診断薬を走行させるよう ポリペプチドが作用する効果をもたらし得る他の分子と共有結合的に結合し、ま たは会合させ得る。
さらにこの発明は、結合測定および診断用キットに包含させるこの発明のポリペ プチド競合体、その二量体およびその生物学的に有効な断片の用途を目的とする 。
このようにこの発明のポリペプチド340〜547は、細胞の低親和性18E受 容体との結合能を有することが判明した。この発明から生じる利点は、IgHの 高親和性結合部位と低親和性結合部位とを鑑別し得る能力によって、医学的な適 応に応じてこれらの作動体分子の投与を分けることを可能とした点である。Ig Eは■型即時型過敏症として知られるアレルギー反応に関与しており、その拮抗 物質としての価値は先に挙げた発明者らの同時係属特許出願で説明した。
IgEの肥満細胞との反応は即時型過敏症を誘発するばかりでな。
く、遅発型過敏症状態を発現するのに直接関与しており、この状態は最初の免疫 反応の際、肥満細胞からの化学化合物の放出によって開始される。連発型過敏症 には、血小板、マクロファージ、好酸球のようなその他の細胞型が動員され、こ れらは異物または最初の組織損傷部位に誘引され、そこで炎症反応を起こす。
これらの細胞が低親和性受容体を介してIgEおよび抗原と結合すると、細胞障 害性酸素ラジカルが遊離され、これらはもし異種細胞が存在するとその細胞をも 含めて局所付近の細胞を破壊する。したがってポリペプチド340〜547は天 然IgE結合に随伴する連発型過敏反応を遮断し、もしくは消滅させるIgE拮 抗物質としての用途が考えられる。
以下、実施例によってこの発明を説明する。
第1図はヒトIgEのイプシロン鎖の共有結合構造を示したもので、鎖内ジスル フィッド(S−S)結合および値開ジスルフィッド(S−S、5−L)、および 5つの構造ドメイ:/(VH,CH−1〜4)の境界をN−末端(左側)とC− 末端(右側)との間のゲノムDNA内のエキジンに対応させて示している。組換 え体ペプチドを説明すると、rE 2−4はAsp218−Lys547を含み (CHIからの7個のアミノ酸を含むCe2−4)、rE 2−3はAsp21 8−Pro439を含み(CHIからの7個のアミノ酸およびCH4からの1個 のアミノ酸を含むCH2およびCH3)、rE4はArg440−Lys547 を含み、rE2°−4はG1n301−Lys547を含み(値開ジスルフィッ ド結吾を形成する2個のシスティン間の示された位置からのCH2のC末端、C H3およびCH4)、rE 3−4はLeu340−Lys547を含み(N末 端の9個の残基を除<CH3のすべておよびCH4)、rE2はAsp218− Va1336を含み(CHIからの7個のアミノ酸を含むCH2およびCH3か らの6個のアミノ酸)、Re2°−3°はG1n301−Arg376を含んで いる(CH2およびCH3ドメインの鎖内ジスルフィッド結合を形成するシステ ィン間の示された位置からのCH2のC末端部分およびCH3のN末端部分)。
〔方法〕
上記のペプチドを生産するエシェリキア・コリでの発現に使用する遺伝子組立て 物を説明する。rE 2−4を暗号化しているプラスミドpE2−4およびrE 4を暗号化しているプラスミドpE4はHindI[[部位によって結合させた イプシロン遺伝子断片を含んでおり、TrpE配列の最初の7個のアミノ酸を含 んだ短いN末端融合物の合成を指定する。8量体HindlIIリンカー(二ニ ー・イングランド・バイオラボズ)をコドン439のペプチド(F nuD n 部位の位置)へ付加した後、pE4のイプシロン配列を挿入する。プラスミドp E2は12量体NheIリンカー(二ニー・イングランド・バイオラボズ)で修 飾されたpH2−4の誘導体であって、このリンカ−は翻訳停止信号を提供する 。クローニングしたcDNAをHaeI[で切断し、3゜突出部をT4ポリメラ ーゼで除去した後、このリンカ−をイプシロン配列のコドン337だけヘライゲ ニションした。プラスミドI)H2−3はptae −85へサブクローニング したイプシロンc D N A断片を含んでおり、非融合ポリペプチドの発現を 指定する。F nud Uでイプシロン配列をコドン439の位置で切断した後 、合成オリゴヌクレオチドをその位置ヘライゲーションすることによりCH3配 列のすぐ下流に翻訳停止信号(P、L、バイオケミカルズ)を配置した。
rE2’−4°を暗号化しているプラスミドpE2’−4はイプシロン遺伝子断 片を含んでいるので、これを5aclで切断しくコドン297の位置で切断)、 Ba131で緩和なエキソヌクレアーゼ処理した後、発現ベクターPASIへ挿 入した。コドン376の位置にあるSmal制限酵素部位でpH2°−4へ翻訳 ターミネータ−を挿入することにより、rE2’−3°を暗号化しているプラス ミドpE2’−3゜を作成した。
pASICローゼンバーグら、1983年、メソッズ・イン・エンザイモロジー 、101巻、123〜138頁)の組換え誘導体であるpE 3−4のラムダ・ PLプロモーターの制御下に、エシェリキア・コリでrE 3−4配列を合成し た。pAsIのBamH1部位へ挿入するため、イプシロンDNAをHaeII で切断し、緩和なエキソヌクレアーゼ処理をし、12量体BamHIリンカーを 付加することによってpE 3−4内の遺伝子断片を調製した。Bam81部位 の周りのDNA配列を測定した。これによって、推論されたアミノ酸配列では発 現されたイプシロン配列がコドン340で始まることが判明した。操作中、付加 的に挿入した残基はATG GAT CCG CGC・・・CTAMet As p Pro Arg  −Leu −(イプシロン配列の残基340) である。
pE3−4のイプシロン遺伝子断片は熱誘導によりエシェリキア・コリN483 0で発現できる。これを達成するには、30℃でA600=0.8まで株の増殖 を行い(非誘導)、ついで42℃でインキュベートを行う(誘導)。
イプシロン(ND)の重鎖のCH2、CH3およびCH4ドメインを暗号化した 遺伝子の欠失変異体からエシェリキア・コリで生成したヒトIgEのクローニン グ断片を使用して、FcERt−陽性ヒトB細胞系RPMI8866の低親和性 (F cE Rt)部位への結合に関与するヒトIgE上の部位をプローブした 。種々の断片について予備的な間接および直接免疫蛍光結合測定を実施し、その 成績を下記の第■表に示す。この表は各ペプチドの高親和性受容体への結合能を 示している。
第■表 ヒトの高親和性(F cE R□)および低親和性(FcERt)受容体への組 換えIgEペプチドの結合のまとめ ペプチド  アミノ酸    重鎮ドメイン    結合VHI CHI CH 2CH3CH4FcERt FcERtTgE    1−547 rE2−4  218−547    −rE2’−4301−547−−−g +  +rE2−3  218−439    − −rE2゛−3’  :( 01−376−−一部一部−rE4   440−547 rE2   218−336 rE3−4  340−547    −これらの成績から、ヒトIgEのF  eE R!への結合にはこの発明によって得られた重鎮の第3および第4ドメイ ンの存在が必要であり、また試験したこの発明のペプチド中でペプチドrE 3 −4だけが高親和性結合には陰性で低親和性受容体へ結合することが判明した。
さらに間接蛍光免疫測定による研究から、骨髄腫タンパク質IgE(PS)、r E 2−4、rE2’−4およびrE 3−4はp cE Rv陽性RPMI8 866B細胞の90%以上と結合することが確かめられた。然しさらに研究によ って、これとは対照的にrE 2−3、rE2゛−3°、rE4およびrE2で は検出し得る結合がないことが判明した。rEペプチドの結合は2つの抗FcE Rtモノクローナル抗体(mAbl 35および抗BLAST−2)と細胞とを 予じめインキュベートすることによって抑制されるが、特異性に関連のない対照 1gG1では抑制されないことから、この結合は特異的である。しかもFc E  R*陰性細胞系ジャーカットおよびラジでは結合が起こらないことが判明した 。
[rEペプチドの結合能〕 RPM18866細胞を各種濃度のrEペプチドとインキュベートし、間接免疫 蛍光測定を実施した。
第1表にその成績をまとめた間接免疫蛍光測定のため、染色緩衝液(RPMl  1640−0.01%アジドを含有する2、5%ウシ胎児血清)中、0.5x1 0@RPMI8866細胞(〉99%FcERt陽性)を各種濃度(0,1〜2 00μg/mQ)の精製rE断片または天然IgE(PS)と4℃で40分間イ ンキュベートした。これを洗浄後、細胞を好適なフルオレスセインイソチオシア ナート(FITC)結合−抗F cmA Bまたはアフィニティー精製を行った ヤギー抗ヒトIgE抗体(10μg/m12)と4℃で30分間インキュベート した。十分に洗浄した後、IgEまたはrE断片と結合した細胞の百分率をFA Cスキャン(ベクトン・ディキンジン、マウンテンビュー、CA)により測定し た。第1表に陽性細胞の絶対百分率を示す(9回の実験から得られた結果の平均 値±S、D、)。
第1表 間接蛍光免疫測定による組換え体IgEペプチドのRPMI8B66B細胞への 結合 リガドン       アミノ酸配列      陽性細胞%IgE(PS)    Glpl−Lys547      91±2%rE2−4    Asp  218−Lys 547    92±2%rE2’−4Gln 301−L ys 547    91±2%rE3−4    Leu 340−Lys  547    90±3%rE2−3    Asp 218−Pro 439      3:1%rE2°−3′  Gln 301−Arg 376      2±1%rE2      Asp 218−Val 336     2 ±1%rE4      Arg 440−Lys 547     3±2% 第■表の成績からFcERt結合部位はrE 3−4のペプチド<Leu340 −Lys 547)に含まれており、CH2ドメインは必要でないことが分かる 。
抗pcERtモノクローナル抗体を用いる試験のため、0.5x10”RPMl  8866細胞の染色緩衝溶液を予じめ培地、抗FcERtmAb(mAbl  35または抗BLAST−2mAb)IJ1g/mQまたは対照1gG1ネズミ mAb(抗HLA−DP、2.5μg/mQ)と4℃で60分間インキュベート した。洗浄した後、細胞をIgE(FSXIμg/m12)またはrE 3−4  (200μg/m12)と4℃で40分間インキュベートし、ついでmAb  RP I −F I TCで処理した。第X1表は陽性細胞の絶対百分率を示す (3回の実験から得られた結果の平均値±S、D、)。  。
第N1表 抗F cE Rt/ CD 23 mA bによるrE 3−4のRPMI88 66細胞への結合抑制 抑制物質             リガドンI gE       rE 3 −4 無添加         88±2     89±3aAbl 35         2±1      5±2抗BLAST−23±1     4±2対 照マウスIgG1    74±2     76±5これらの実験で使用した mAb135は、E、レフターら〔イムノロジー、55巻、481〜487頁( 1985年)〕の報告によるものであり、抗BLAST−2+nAbはC,キン トナーら〔ネーチャー、294巻、458〜460頁(1981年)〕の報告に よるものである。
種々のイプシロン鎖断片および突然変異体配列の相対活性を比較すると、結合は ペプチド濃度の関数として測定される。結合の変化を第2図に示し、その結果を 第■表にまとめた。rE2°−3/G3はpHG201に由来するマウス・ガン マ−2bcDNAを使用して組立てたキメラ組換え体である[S、ロバーツら、 プロティン・エンジニアリング、1巻、59〜65頁(1986年)コ。マウス CH3配列は、pHG201を5aclで部分消化し、アミノ酸346〜447 (EUインデックス)を暗号化しているDNA断片を得ることにより誘導した。
この断片をPE2’−4でコドン439の下流へ挿入することにより、Cイプシ ロン−4配列をCガンマ−2b CH3ドメインで書き換え乙。組換え体ペプチ ドはイプシロンおよびガンマ−2bの何れの抗血清とも反応した。
第■表 rEペプチド類の結合能 リガドン    B細胞と50%結合するのに必要なモル濃度IgE            9,0xlO”脱グリコジル化     4.8xlO”したIg E rE2−4        7.2x 10−”rE2°−42,6X10−” rE3−4        5.8X10−’rE2−4  Arg       t、ext Q−1゜506(二量体) rE2’−3/G3    4.7X10−”脱グリコジル化のために、rgE (FSX200μs/m12)の0.55Mリン酸ナトリウム溶液(pH8、6 )をN−グリコシダーゼF(N−グリカナーゼ、ジェンザイム・コーポレーショ ン、ボストン、MA) 15 U/@(!と37℃で一夜インキユベートし、つ いで回転板上で4℃で過剰のレンチル・レクチン・セファロース4B(シグマ・ ケミカル・カンパニー・セントルイス、MO)に吸着させた。調製品の5DS− PAGE分析および過ヨウ素酸シッフ(PAS)による明した。脱グリコジル化 試料のIgE濃度は放射免疫測定によってチェックした。
rE 2−4における点位置は、Y、モリナガら〔バイオテクノロジー、7月、 636〜639頁(1984年)〕が報告した方法に従い、二本鎖プラスミドD NAを使用するオリゴヌクレオチド指定部位特異的突然変異によって実施した。
組換え体Fc(rE2−4)は極めて活性が高く、事実、骨髄腫IgE(PS) より明らかに強い、この発明で得られたIgE(PS)の酵素0脱グリコジル化 によりその活性が増大する結果から、親和性の向上は炭水化物が存在しないこと によるものと推定される。CH2およびCH3からの9個のアミノ酸を欠いてい るrE 3−4はrE2=4より遥かに低い活性を示す。これに反して、先端を 切り取ったペプチド、rE2°−4はCH2のC末端の30個のアミノ酸を保有 しているが、完全なFc配列とほとんど同等の活性を示した。従って生理的な結 合親和性のためには、3個のFcドメインがすべて必要であるようである。
結合に必要なFcの構造要素を明らかにした。すべての抗体クラスのPc領域は 多くの共通な特徴を有すると考えられる。特にそれらはC末端ドメイン(例えば CH4またはC−ガンマ−3)で非共有結合的に連結し、中間ドメイン(CH3 またはC−ガンマ−2)で炭水化物によって分離され、N末端ドメイン(IgG の連結領域に対応するIgEのCH2)で共有結合的に1またはそれ以上のジス ルフィッド結合により連結されている2本の重鎖を含んでいる。従ってCH2お よびCH4にある値開結合は第3級構造を生じ、この構造が受容体認識に必要な のかもしれない。これが活性状態を決定するのかどうかを調べるため、単量体鎖 の活性を測定した。
C)(4ドメインを含んでいるrE鎖断片はすべて溶液中で二量体を作ることが できる。然し3つのFcドメインは何れもジスルフィッドで連結された二量体の 生成が必要であることが判明し、このことはC)(4における非共有結合的な会 合の場合、ジスルフィッド結合の生成が起こり得るようCH2に予じめチオール を配置しておく必要があることを示唆している。もし2つのCH4ドメインの会 合が二量体形成を核とするのであれば、この会合を防止することによって二量体 の生成を抑制できるはずである。IgEモデルではCH4の2つのPhe506 残基がファン・デル・ワールスの接触にあることを示唆する。従ってPhe50 6を荷電された残基で置き換えると二量体の生成が阻止されるはずである。突然 変異体遺伝子の発現生産物、rE 2−4 (Arg506)はゲル電気泳動法 による判定で単量体性を保有していることが判明した。HPLCにより痕跡の二 量体(く1%)を除去すると、生産物は、B細胞に対する結合が完全に不活性で あることが分かった。分離した画分から回収した二量体は非突然変異体Fcより 著しく強い活性を示した。Phe506はCH4ドメインに含まれているので認 識配列を関与しているようには考えられない。以上のことから鎖の二量体化がF CERI結合に不可欠であると結論した。
第2図はアフィニティー精製を行ったrEペプチドのポリアクリルアミドゲル電 気泳動による結果を示したものである。第3A図は20%5DS=尿素ゲルで非 還元条件下にペプチドを分析して得られた結果を示したものであり、第3B図は 15%5DS−尿素ゲルで還元条件下にペプチドを分析した結果を示している。
適用した試料は、バンド(1)が標準タンパク質、バンド(2)がrE 2−4 、バンド(3)がrE 2−4 (Arg506)、バンド(4)がrE2’− 3/G3である。これらのペプチドはエシェリキア・コリから単離し、アフィニ ティー精製を行った。
CH4は二量体化に必要であり、二量体化は活性に必要であるから結合部位の部 分はCH4に存在している可能性があるので、このドメインを簡単に欠失によっ て除(ことはできない。例えばrE2−3が単量体状態にあることは先の第■表 にまとめた結合検定における不活性から十分に説明できる。FcER,結合にお けるCH4配列の役割を明らかにするため、rE2°−4のC末端ドメインをマ ウス・ガンマ−2b鎖に置き換えたキメラ免疫グロブリン断片rE2’−37G 3の挙動について検討を行った。IgEとIgGとの相同性から予想されるよう に、このキメラ鎖は第3図に見られるような高収量でジスルフィッドで結合され た二量体を生成する。第2図の検査成績から理解されるように、これらの二量体 はその非キメラ対応物の強度と同程度の活性水準を示す。またマウスIgG2b はB細胞と結合しないことが分かったので、FcERt特異的結合部位はCH3 に局在していると結論した。
CH3ドメインのFCER2の結合部位をさらに正確にマツピングするためFc 領域における抗原決定基に対するモノクローナル抗体(mAb)を使用して、″ 5■−標識IgEのB細胞結合に対するそれらの抑制効率を測定した。抗体によ って認識される各種の抗原決定基をウェスタンブロッティング法によりrEペプ チドへマツピングし、配列内のペプチドの位置をモデルにおけるそれらの位置と 関連付けた。その結果を第X表にまとめた。
第X表 抗ヒトFcmAb:特異性および +ts I  I gEのF c E Rtの結合の抑制mAb        抗原決定基の位置       ”!−1gE(アミノ酸)        結 合の抑制%DCCH2(Asn 218−Gin 301)     ナシAS 7.t2  CH2(Asn 218−Gln 301)    ナシB517    CH2(Gln301−Thr315)    78RP3    CH 2(Asp 307−Thr 315)    77IC272CH2(Thr  315−Val 336)    22Le27    CH3(Leu 3 40−Val 361)     ナシRP I    CH3(Leu 34 0−Val 3−61)     ナシIC27CH3(Lys 367−Va l 370)    88IC173CH4(Arg 440−Lys 547 )     ナシ抗Fe  i+Abの特異性は、酵素結合抗体免疫吸着アッセ イ、ウェスタンプロット法およびドツト免疫測定によりrE断片、アミノ酸残基 Asn218−Thr315を含んだrE断片およびアミノ酸残基Asp307 −Val370を含んだ合成ペプチドとの反応パターンにより推定した。精製ヒ ト骨髄腫IgE(PS)をクロラミン−T法によってヨード化した(比活性:  8000 cps/ ng)。IgEのF cE Rx結合を抑制する抗)”c   mABの抑制能を試験するには、+1!11  IgEのPBS−0,5% BSA溶液(15ng/ 50 uQ)を1O1100,1000M過剰の抗F c  mAbと37℃で1時間混合し、ついで1xlO@RPMI8866細胞 0 、 I mQへ添加した。4℃で2時間インキュベートした後、細胞を血清 内で撹拌し、細胞に結合した放射能活性を計測した。最大の結合は培地だけの存 在で細胞を1151−IgEとインキュベートすることにより測定した。第X表 にはmAbの10M過剰で得られた抑制を示した。
9個のモノクローナル抗体のうち3個がIgE受容体との相互作用を強く抑制し た。5AbBs17およびRP3に対する抗原決定基はCH2のC末端領域(G 1n301〜Thr315の間)にあり、3番目の抗原決定基IC27はCH3 のN末端(Lys367−Va1370を含む)にある。これら3つの部位はP cモデルのCH2ドメインとCH3ドメインとの間の裂は目の内側またはそれに 近接して位置している。4番目のg+Ab  IC272は介在配列(Thr3 15−Val336)で結合しているが弱い抑制を示すだけである。このmAb は、CH2ドメインとCH3ドメインとの間の裂は目のCH2側に並んでいる2 本のベータ鎖を分けるループと結合していることが想定される。そのやや弱い抑 制効果はこれによって説明し得よう。
他の2つのaAb、RPIおよびLe27は第2の介在配列(Leu340−V al361 )内で結合するが何ら抑制効果を示さない。このペプチド断片全体 が裂は目から離れて結合している。その他の3つのmAb%DCSA97.12 およびIC173はCH2−CH3結合領域の外側、CH2およびCH4の抗原 決定基と結合しているが、受容体結合を抑制しない、断片結合測定の結果を考え 合わせると、これらの成績からF c E RtはAsp362−Val370 の付近で結合していることが示唆される。CH2は配列の結合部位に関与しない から、抗CH2+aAbによる抑制は単に立体障害の結果に過ぎないと言えよう 。
以上考察した成績は、ヒ)IgEのF c E Rを結合部位がFcの3D構造 にあるCH2に近接したCH3のN末端領域にあることを示している。ただしC H4およびCH2ドメインはCH3構造に対するそれらの効果を介して活性水準 を決める。特に2つのCH3ドメインは何れも活性を必要とし、CH2およびC H4は単に二量体を生じるだけに作用することが判明した。rE2°−4で先端 を切り取ったCH2ドメインがほぼ完全な活性を十分示し、rE 3−4もまた 活性を有するから、CH2の天然構造はそれ自体重要なものであるようには思わ れない。またCH4の天然構造もPhe506をアルギニンで置換しても二量体 の活性を損なわないから、いったん共有結合が生成されるとなくてもよいのかも しれない。
B細胞FcER*への結合で、キメラペプチドrE2’−3/G3が完全な活性 よりも著しく劣った活性を示した観察については説明を要する。天然IgEでC 末端ドメインはI gE cDF cE Rtへの結合を妨害することがあり、 またCH4はC−ガンマ−3より小さい結合妨害を生じることが示唆される。r E2−4(Arg506)はrE 2−4より二量体として一層有効であること が分かった。これは対にならないCH4ドメインが存在し、そのために対になっ たドメインよりもセグメントの可動性および回転の自由度が損なわれる程度が少 ないことによるのかもしれない。二量体化の基準に上り天然構造を有すると思わ れるrE4はB細胞でF c E R* hの結合ができない。
従ってCH4ドメインカ月gEのF c E Rtとの相互作用にプラスに働く ことはありそうにない。
これらの成績からCイプシロン・ドメインが両方とも単一の受容体と結合するの か、あるいは1つまたは恐らく2つのFcERt分子が二量体で別々のCH3ド メインと結合するのかは明らかにならなかった。2つのCH3ドメインがタンパ ク質および炭水化物によって分離されて遠く離れていることから結合の第一モデ ル(2:1)はありそうにない。存在する証拠は決定的ではない。mAB  I C27がIgEと結合でき、B細胞でその受容体に固定されることは判明した。
このことはFcERt分子がIgEのCH3ドメインの一つだけと結合し、第2 のドメインがmAbと相互作用し得るように自由に放置されていることを意味す ると言い得よう(もしmAbと受容体が同一部位で競合すると推論するのなら) 。然し他の成績では、ネズミの)’cERtに対する2価のモノクローナル抗体 がIgEの場合と同様に同数の部位と結合するが、そのF ab’断片はその数 の2倍と結合するので、2つの受容体が単一のIgE分子の複数のCH3ドメイ ンと結合することを示唆している。理論上、2:2の結合様式として名付けられ た「モノガマス(単婚性)−2価」ではKa二量体≧(Ka単量体)′であるこ とが親和性にとって有利となるのかもしれない。もし10’M−’のKaの観測 値が双方の部位のほぼ匹敵する値から生じたのであれば、単一部位の相互作用に よって生じた結合自由エネルギーはここに記載した測定に用いた検出の限界値以 下になるであろう。特異性の問題とも言い換えられる相互作用の化学量論に関し てはまだ不確定であり、即ち受容体が二量体化によって起こされた立体構造で単 一のCH3ドメインを認識するのかしないのか、あるいは二量体が単に2つの部 位での相互作用によって一履高い親和性を生じるように働くのかそうでないのか は確定していない。
ヒトIgEでは)’eERt結合部位はF c E R+結合部位と区別される 。F c E R+はrE 2−3およびrE2°−3°と結合するが、FcE R2は結合しない。一方、FcERzはrE 3−4と結合するが、FcER, は結合しない。これはG1n301とLeu340の間の配列がFcER□を必 要とするが、)’cER*結合を必要としないことを示している。これらの部位 はCH3でVa1362とLys367の間の領域で重複しており、この領域は FcER,部位のC末端境界を形成しているが、F cE Rを部位はさらにC 末端側へ伸長し、あるいは実際は、これらの部位は完全に分かれているのかもし れない。)’cERt結合部位のN末端境界部位を確定しそれによって何れにし ても共通した配列の範囲を決定するにはさらに解像度の高いマツピングを必要と する。またF cE Rlは単量体および二量体と結合し、他方、Fc E R tは単量体と結合できないので、2つの受容体は異なった結合様式を示す。Ig G1の単球受容体結合部位およびIgMのT細胞およびB細胞受容体結合部位を C−ガンマ−2およびC−mu−3ドメインへそれぞれマツピングしたところ、 CH3と相同であった。Fc−mu−Rがp c E Rtと同様に単量体鎖と 結合できないことは興味深い。
F c E R+およびFcERtは無関連なタンパク質である。FcER。
は、報告されている限りの他のすべての免疫グロブリン受容体と共通して免疫グ ロブリンの1課に属する。FcERtは独特でアシアログリコプロティン受容体 と相同である。従って驚くべきことにFcER,はrE 2−4と結合し、また 酵素0脱グリコジル化を行ったIgEと天然のIgBよりさらに強力に結合する 。これに反してIgGのPc−ガンマ−R1に対する高親和性結合は、炭水化物 の存在によって左右されることが報告されている。F cE Rを結合部位の推 定領域に近いイプシロン鎖のAsn371にグリコジル化部位のあることは注目 すべきである。この炭水化物置換基は明らかに結合部位の一部ではなく、イプシ ロン重鎮だけに見出され、FeERy結合活性を調節するために都合よく配置さ れているのかもしれない。
〔微生物〕
・記載箇所:原文11頁4行目(訳文15頁9行目)寄託機関の名称 ・ナショナル・コレクシジン・才ブ・タイプ・カルチャー寄託機関の住所 ・セントジル・パブリック・ヘルス・ラボラトリ−、コリンゾール・アベニュー 、 ロンドンNW9 5HT 寄託の日付 ・1987年11月18日(1B、11.87)・ヨーロッパ特許を求めている それらの表示に関して、寄託された微生物サンプルの入手はヨーロッパ特許の許 可発令の公示、または出願の拒絶または取り下げ、または取り下げたとみなされ る日は、サンプル要求者によって指名された専門家へのサンプル発行によっての み行うことができる(EPC規則28(4))−rE2   /2719−33 6) −rE2’−3’ (3)1−、う5七≦ノ−o−1gf 十Deg1.IgE −+ Arg 506 、15本 ・7    7    70100   7αη  10000ソp”>7−   濃L  (諸) Ea、2 ^ 国際調査報告 +内+*Mm1□−−11^・−”’−”I・PCT/GB881010182 国際調査報告

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.第1表に示したベンニッチの配列表(ここで基Aは水素原子、または連鎖開 始アミノ酸配列を含み得る、多くとも単に免疫グロブリンE重鎖のアミノ酸残基 の天然配列の一部だけを含むアミノ酸配列であり、その天然配列部分はベンニッ チ配列表のアミノ酸残基301〜339の配列の全部または一部を形成し、Bは 水素原子または同様のアミノ酸配列Bと二量体を作り得るアミノ酸配列である) のアミノ酸残基340〜439の配列を有するポリペプチドを含んでいる免疫グ ロブリンE低親和性受容体に対するポリペプチド競合体。
  2. 2.Aは水素原子または速鎖開始アミノ酸配列を表し、Bは第II表に示したベ ンニッチの配列表のアミノ酸残基440〜547の配列を表す請求項1記載のポ リペプチド競合体。
  3. 3.Aがアミノ酸配列Met−Asp−Pro−Arg−である請求項2記載の ポリペプチド競合体。
  4. 4.Aが第III表に示したベンニッチの配列表のアミノ酸残基301〜339 の配列を表す請求項1記載のポリペプチド競合体。
  5. 5.Bが第IV表に示したアミノ酸配列を有するマウス・ガンマー2b鎖を表す 請求項4記載のポリペプチド競合体。
  6. 6.第V表(ここでXは水素原子または連鎖開始アミノ酸配列である)で示した アミノ酸残基340〜547の配列を有するポリペプチドを含んでいる免疫グロ ブリンE低親和性受容体に対するポリペプチド競合体。
  7. 7.XがMet−Asp−Pro−Arg−である請求項6記載のポリペプチド 競合体。
  8. 8.特定のポリペプチド配列が少なくともその一つの末端を連鎖を開始しまたは 停止する不活性なポリペプチド配列によって停止される請求項1〜7の何れか1 項記載のポリペプチド競合体。
  9. 9.特定のポリペプチド配列がそのN末端およびC末端をともにそれぞれ対応す る連鎖を開始しまたは停止する不活性なオリゴペプチド配列にようて停止される 請求項1〜8の何れか1項記載のポリペプチド競合体。
  10. 10.第V表に示したアミノ酸残基340〜547の配列を有するポリペプチド を含み、X基を欠いている免疫グロブリンEの低親和性受容体に対するポリペプ チド競合体。
  11. 11.請求項1〜10の何れか1項記載のポリペプチド競合体の二量体形態。
  12. 12.特定のポリペプチド配列の競合性と同一または類似の競合性を有する請求 項1〜10の何れか1項記載のポリペプチド競合体または請求項11記載のその 二量体形態の断片。
  13. 13.主成分として請求項1〜10の何れか1項記載のポリペプチド競合体また は11項記載の二量体形態または請求項12記載の生物学的に活性なそれらの断 片を医薬用担体または賦形薬と組合わせて含有する医薬製剤。
  14. 14.第V表に示したヌクレオチド配列を有するDNA。
  15. 15.請求項12記載の少なくとも1断片を宿主/ベクター系で発現した請求項 14記載のDNA断片。
  16. 16.DNAが請求項14または請求項15記載のヌクレオチド配列を含んでい る形質転換体。
  17. 17.請求項14または請求項15記載のDNA断片がその断片を宿主で発現し てポリペプチドを生産するようベクター内に配向されているDNA断片を含んで いるベクター。
  18. 18.受入れ番号NCTC12162のもとに1987年11月18日、ナショ ナル・コレクション・オブ・タイプ・カルチャー、ロンドンへエシェリキア・コ リN4830によって寄託したプラスミドpE3−4を含んでいる請求項17記 載のベクター。
  19. 19.請求項18記載のベクターによって形質転換された宿主。
  20. 20.プラスミドpE3−4を含んでいるエシェリキア・コリN4830(ナシ ョナル・コレクション・タイプ・カルチャー、ロンドンヘ1987年11月18 日、受入れ番号NCTC12162のもとに寄託)を含んだ宿主/ベクター。
  21. 21.請求項19記載の宿主微生物を培養し、培養からポリペプチドを単離する ことからなる請求項6記載のポリペプチドの製造方法。
  22. 22.請求項20記載の宿主/ベクターを培養し、培養からポリペプチドを単離 して請求項6記載のポリペプチドを入手し、これを処理して連鎖開始基Xを除去 することからなる請求項10記載のポリペプチドの製造方法。
  23. 23.使用する試薬が請求項1〜10の何れか1項記載のポリペプチド競合体ま たは請求項11記載の二量体または請求項12記載のそれらの断片である結合検 定。
  24. 24.検定を実施する手段を含み、その検定に試薬として使用するために請求項 1〜10の何れか1項記載のポリペプチド競合体または請求項11記載の二量体 または請求項12記載の生物学的に活性なその断片を含んでなる診断用キット。
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