JPH0254408B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0254408B2 JPH0254408B2 JP60298015A JP29801585A JPH0254408B2 JP H0254408 B2 JPH0254408 B2 JP H0254408B2 JP 60298015 A JP60298015 A JP 60298015A JP 29801585 A JP29801585 A JP 29801585A JP H0254408 B2 JPH0254408 B2 JP H0254408B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- alloy powder
- strength
- alloy
- heat treatment
- present
- Prior art date
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Description
(産業上の利用分野)
本発明はAl−Si系合金粉末の成形体の製造に
係り、特に切欠強度等の靭性に優れた粉末成形体
の製造方法に関する。 (従来の技術及び解決しようとする問題点) Al−Si系合金粉末は、アルミニウム合金の有
する軽量性を活かし、高強度、高剛性で、耐摩耗
性などの優れた性能を備えていることから、自動
車、航空機、ロボツト等々の広い分野において軽
量かつ機械的性質に優れた部材を必要とする用途
に利用されており、通常、ビレツト押出成形体の
態様で製造されている。このAl−Si系合金粉末
は主としてSiを10%程度含む亜共晶Al−Si系合
金やSiを12%程度含む過共晶Al−Si系合金が多
用されており、特に過共晶Al−Si系合金は耐熱
性耐摩耗性に優れている。 しかし、その反面、特に過共晶Al−Si系合金
の粉末成形体は、室温付近での伸びが乏しく、延
性が低いため、使用部材、殊に複雑な形状を有す
る部材や厳しい応力状態で使用される部材の場
合、応力集中部で破壊を起こしやすく、安全性乃
至信頼性に欠けるという問題があつた。 本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、強
度、耐摩耗性等々の優れた性能を損うことなく、
切欠強度等の延性に優れたAl−Si系合金粉末成
形体を製造できる方法を提供することを目的とす
るものである。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明者は、従来の
Al−Si系合金粉末成形体の性状を調査検討した
ところ、特に過共晶Al−Si系合金粉末の場合、
その粉末の合金組織は共晶Siが針状又は板状に析
出していることが判明した。そこで、このような
粉末の合金組織を変化させることによつて延性を
向上できる方策を種々研究した結果、上記のよう
な針状又は板状構造の共晶Siを加熱処理によつて
適度に球状化させることが有効であることを見い
出した。 すなわち、本発明に係るAl−Si系合金粉末成
形体の製造方法は、Al−Si系合金粉末につき、
その予備成形体を470〜500℃で0.5時間以上加熱
処理した後、熱間成形することを特徴とするもの
であり、また、その予備成形体を、熱間成形後、
470〜500℃で0.5時間以上加熱処理することを特
徴とするものである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 前述の如く、Al−Si系合金粉末成形体は、従
来、ビレツト押出しの場合、ビレツトを400℃程
度の温度で加熱押出して製造していた。 これに対し、本発明法では、熱間成形の直前
(予備成形体)に、又は予備成形体の熱間成形後
に、所定の加熱条件にて加熱処理するものであ
る。予備成形は、第1図に示すように熱間予備成
形(例、250℃)でも或いは冷間予備成形でもよ
い。熱間成形としては、後述の実施例に示す如く
押出し成形(例、400℃)のほか、鍛造も可能で
ある。 加熱条件としては、材料中に針状又は板状構造
の共晶Siを球状化するために470℃以上、好まし
くは480〜500℃の温度で加熱することが必要であ
る。加熱時間は470℃以上で0.5時間以上が好まし
く、0.5〜2.0時間程度が適当である。それより長
時間(例、5〜6時間以上)加熱しても良いが、
それ以上の効果は得られず、あまり長時間の加熱
では却つて粗大組織となつて延性が劣化するので
望ましくない。470℃以上での温度及び保持時間
の選定は、加熱処理を施す時期(押出加工の直
前、又は加工後)や材料組成等々を考慮して行え
ばよい。なお、加熱処理を施す時期の違いによつ
て効果に特に差異は生じない。 上記加熱処理を施すAl−Si系合金粉末として
は、その成分組成は特に制限されないが、強度、
耐摩耗性、耐熱性等々の性能面からすれば亜共晶
Al−Si系合金や過共晶Al−Si系合金が望ましく、
併わせて本発明の効果が一層発揮される。 例えば、Si含有量は10.0〜30.0%が好ましく、
14.0〜25.0%がより好ましい、また高温強度を高
めるためにFe、Mn及びNiのうちの1種又は2種
以上を1.0〜15.0%、好ましくは5.0〜10.0%添加
することができる。Ti、Zr、Mo、V、Cr、Zn、
Li等の少量添加も同様に高温強度を改善する効果
がある。更にMgやCuは材質を強化する成分とし
て添加してもよい。 なお、上記Al−Si系合金の粉末は、通常採用
されている方法で製造すればよく、アトマイズ
法、遠心力による微粉化法等々が挙げられる。 また、ビレツト押出は、通常の条件で行えばよ
い。勿論、加工直前に本発明による加熱処理を施
す場合(前処理)には、加熱サイクルに引続いて
加工のための適当温度を確保することになり、加
工後に加熱処理を行う場合(後処理)には、加工
後に粉末成形体を加熱サイクルに供することにな
ることは云うまでもない。 (実施例) 第1表に示す組成の過共晶Al−Si系合金粉末
の溶湯を各々エアーアトマイズし、−48メツシユ
の粉末とした。次に、これらの合金粉末を250℃
に加熱し、同温度に予熱した金型中に充填して、
1.5ton/cm2の圧力で圧縮成形し、直径100mm、長
さ200mmのビレツトにした。 次いで、第2表及び第1図に示す条件にて押出
成形並びに加熱処理を行い、押出材(丸棒)を製
造した。なお、押出は400℃にビレツト温度を設
定し、同温度に予熱したコンテナ中に挿入し、押
出比17で丸棒に成形した。 これらの条件で製造した押出材について、引張
試験及び切欠引張試験を室温にて実施し、特性を
評価した。なお、引張試験片は直径3mmで平行部
16mmの寸法のものとし、切欠引張試験片は、5mm
φの直径で1mm深さの60゜切欠を入れ、先端の曲
率半径が0.45のものとし、応力集中係数2の応力
状態で切欠強度を測定した。それらの結果を第3
表に示す。 第3表より明らかなように、従来法(処理条件
A)による場合には高い引張強度が得られるもの
の切欠強度に劣るのに対し、本発明法(処理条件
B、C)による場合には切欠強度が顕著に改善さ
れ、しかも引張強度もほぼ同程度を維持してお
り、引張特性を損うことがない。
係り、特に切欠強度等の靭性に優れた粉末成形体
の製造方法に関する。 (従来の技術及び解決しようとする問題点) Al−Si系合金粉末は、アルミニウム合金の有
する軽量性を活かし、高強度、高剛性で、耐摩耗
性などの優れた性能を備えていることから、自動
車、航空機、ロボツト等々の広い分野において軽
量かつ機械的性質に優れた部材を必要とする用途
に利用されており、通常、ビレツト押出成形体の
態様で製造されている。このAl−Si系合金粉末
は主としてSiを10%程度含む亜共晶Al−Si系合
金やSiを12%程度含む過共晶Al−Si系合金が多
用されており、特に過共晶Al−Si系合金は耐熱
性耐摩耗性に優れている。 しかし、その反面、特に過共晶Al−Si系合金
の粉末成形体は、室温付近での伸びが乏しく、延
性が低いため、使用部材、殊に複雑な形状を有す
る部材や厳しい応力状態で使用される部材の場
合、応力集中部で破壊を起こしやすく、安全性乃
至信頼性に欠けるという問題があつた。 本発明は、上記従来技術の欠点を解消し、強
度、耐摩耗性等々の優れた性能を損うことなく、
切欠強度等の延性に優れたAl−Si系合金粉末成
形体を製造できる方法を提供することを目的とす
るものである。 (問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明者は、従来の
Al−Si系合金粉末成形体の性状を調査検討した
ところ、特に過共晶Al−Si系合金粉末の場合、
その粉末の合金組織は共晶Siが針状又は板状に析
出していることが判明した。そこで、このような
粉末の合金組織を変化させることによつて延性を
向上できる方策を種々研究した結果、上記のよう
な針状又は板状構造の共晶Siを加熱処理によつて
適度に球状化させることが有効であることを見い
出した。 すなわち、本発明に係るAl−Si系合金粉末成
形体の製造方法は、Al−Si系合金粉末につき、
その予備成形体を470〜500℃で0.5時間以上加熱
処理した後、熱間成形することを特徴とするもの
であり、また、その予備成形体を、熱間成形後、
470〜500℃で0.5時間以上加熱処理することを特
徴とするものである。 以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明す
る。 前述の如く、Al−Si系合金粉末成形体は、従
来、ビレツト押出しの場合、ビレツトを400℃程
度の温度で加熱押出して製造していた。 これに対し、本発明法では、熱間成形の直前
(予備成形体)に、又は予備成形体の熱間成形後
に、所定の加熱条件にて加熱処理するものであ
る。予備成形は、第1図に示すように熱間予備成
形(例、250℃)でも或いは冷間予備成形でもよ
い。熱間成形としては、後述の実施例に示す如く
押出し成形(例、400℃)のほか、鍛造も可能で
ある。 加熱条件としては、材料中に針状又は板状構造
の共晶Siを球状化するために470℃以上、好まし
くは480〜500℃の温度で加熱することが必要であ
る。加熱時間は470℃以上で0.5時間以上が好まし
く、0.5〜2.0時間程度が適当である。それより長
時間(例、5〜6時間以上)加熱しても良いが、
それ以上の効果は得られず、あまり長時間の加熱
では却つて粗大組織となつて延性が劣化するので
望ましくない。470℃以上での温度及び保持時間
の選定は、加熱処理を施す時期(押出加工の直
前、又は加工後)や材料組成等々を考慮して行え
ばよい。なお、加熱処理を施す時期の違いによつ
て効果に特に差異は生じない。 上記加熱処理を施すAl−Si系合金粉末として
は、その成分組成は特に制限されないが、強度、
耐摩耗性、耐熱性等々の性能面からすれば亜共晶
Al−Si系合金や過共晶Al−Si系合金が望ましく、
併わせて本発明の効果が一層発揮される。 例えば、Si含有量は10.0〜30.0%が好ましく、
14.0〜25.0%がより好ましい、また高温強度を高
めるためにFe、Mn及びNiのうちの1種又は2種
以上を1.0〜15.0%、好ましくは5.0〜10.0%添加
することができる。Ti、Zr、Mo、V、Cr、Zn、
Li等の少量添加も同様に高温強度を改善する効果
がある。更にMgやCuは材質を強化する成分とし
て添加してもよい。 なお、上記Al−Si系合金の粉末は、通常採用
されている方法で製造すればよく、アトマイズ
法、遠心力による微粉化法等々が挙げられる。 また、ビレツト押出は、通常の条件で行えばよ
い。勿論、加工直前に本発明による加熱処理を施
す場合(前処理)には、加熱サイクルに引続いて
加工のための適当温度を確保することになり、加
工後に加熱処理を行う場合(後処理)には、加工
後に粉末成形体を加熱サイクルに供することにな
ることは云うまでもない。 (実施例) 第1表に示す組成の過共晶Al−Si系合金粉末
の溶湯を各々エアーアトマイズし、−48メツシユ
の粉末とした。次に、これらの合金粉末を250℃
に加熱し、同温度に予熱した金型中に充填して、
1.5ton/cm2の圧力で圧縮成形し、直径100mm、長
さ200mmのビレツトにした。 次いで、第2表及び第1図に示す条件にて押出
成形並びに加熱処理を行い、押出材(丸棒)を製
造した。なお、押出は400℃にビレツト温度を設
定し、同温度に予熱したコンテナ中に挿入し、押
出比17で丸棒に成形した。 これらの条件で製造した押出材について、引張
試験及び切欠引張試験を室温にて実施し、特性を
評価した。なお、引張試験片は直径3mmで平行部
16mmの寸法のものとし、切欠引張試験片は、5mm
φの直径で1mm深さの60゜切欠を入れ、先端の曲
率半径が0.45のものとし、応力集中係数2の応力
状態で切欠強度を測定した。それらの結果を第3
表に示す。 第3表より明らかなように、従来法(処理条件
A)による場合には高い引張強度が得られるもの
の切欠強度に劣るのに対し、本発明法(処理条件
B、C)による場合には切欠強度が顕著に改善さ
れ、しかも引張強度もほぼ同程度を維持してお
り、引張特性を損うことがない。
【表】
【表】
【表】
【表】
(発明の効果)
以上詳述したように、本発明によれば、Al−
Si系合金粉末成形体を特定温度にて加熱処理する
という簡易な方法により、軽量かつ高強度、高剛
性で耐摩耗性、耐熱性などの優れた性能を損うこ
となく、切欠強度などの延性を顕著に向上するこ
とができるので、安全性及び信頼性を増し、特に
複雑な形状の部材或いは厳しい応力状態で使用す
る部材等の製造に好適であり、各分野への一層の
利用拡大を図ることが可能となる。
Si系合金粉末成形体を特定温度にて加熱処理する
という簡易な方法により、軽量かつ高強度、高剛
性で耐摩耗性、耐熱性などの優れた性能を損うこ
となく、切欠強度などの延性を顕著に向上するこ
とができるので、安全性及び信頼性を増し、特に
複雑な形状の部材或いは厳しい応力状態で使用す
る部材等の製造に好適であり、各分野への一層の
利用拡大を図ることが可能となる。
第1図はAl−Si系合金粉末成形体の押出し及
び加熱処理条件を示す図で、同図aは従来法の場
合を示し、b及びcは各々本発明法の場合を示し
ている。
び加熱処理条件を示す図で、同図aは従来法の場
合を示し、b及びcは各々本発明法の場合を示し
ている。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 Al−Si系合金粉末の予備成形体を、470〜
500℃で0.5時間以上加熱処理した後、熱間成形す
ることを特徴とする切欠強度に優れたAl−Si系
合金粉末成形体の製造方法。 2 Al−Si系合金粉末の予備成形体を、熱間成
形後、470〜500℃で0.5時間以上加熱処理するこ
とを特徴とする切欠強度に優れたAl−Si系合金
粉末成形体の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29801585A JPS62158837A (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | Al−Si系合金粉末成形体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29801585A JPS62158837A (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | Al−Si系合金粉末成形体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62158837A JPS62158837A (ja) | 1987-07-14 |
| JPH0254408B2 true JPH0254408B2 (ja) | 1990-11-21 |
Family
ID=17854016
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29801585A Granted JPS62158837A (ja) | 1985-12-28 | 1985-12-28 | Al−Si系合金粉末成形体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS62158837A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10916267B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-09 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
| US10916268B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-09 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
| US10923149B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-16 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01177340A (ja) * | 1987-12-30 | 1989-07-13 | Showa Denko Kk | 高強度・耐摩耗性Al粉末合金の加工熱処理方法 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60121203A (ja) * | 1983-12-02 | 1985-06-28 | Sumitomo Electric Ind Ltd | アルミニウム合金材の製造方法 |
-
1985
- 1985-12-28 JP JP29801585A patent/JPS62158837A/ja active Granted
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10916267B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-09 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
| US10916268B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-09 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
| US10923149B2 (en) | 2018-01-19 | 2021-02-16 | Showa Denko K.K. | Aluminum alloy substrate for magnetic recording medium and method for manufacturing the same, substrate for magnetic recording medium, magnetic recording medium, and hard disc drive |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62158837A (ja) | 1987-07-14 |
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