JPH0254791A - 水酸化アルカリの製造方法 - Google Patents

水酸化アルカリの製造方法

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JPH0254791A
JPH0254791A JP63202740A JP20274088A JPH0254791A JP H0254791 A JPH0254791 A JP H0254791A JP 63202740 A JP63202740 A JP 63202740A JP 20274088 A JP20274088 A JP 20274088A JP H0254791 A JPH0254791 A JP H0254791A
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Japan
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alkali
cation exchange
fluorine
membrane
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JP63202740A
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English (en)
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Tetsuji Shimodaira
哲司 下平
Yoshio Sugaya
良雄 菅家
Koji Suzuki
公二 鈴木
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水酸化アルカリ水溶液の製造方法に関するも
のであり、特にイオン交換膜法において、単一の膜で2
0〜55重量%、特には45重量%未満、なかでも42
重量%未満、20重量%以上の広い範囲の水酸化アルカ
リを高電流効率で製造する方法に関するものである。
[従来の技術] 含フッ素陽イオン交換膜を隔膜として使用し、塩化アル
カリ水溶液を電解して、水酸化アルカリと塩素とを製造
する所謂イオン交換脱法アルカリ電解は高純度の水酸化
アルカリが、それまでの従来法に比べて低エネルギー消
費量にて製造できることから、近年国際的に普及しつつ
ある。
かかるイオン交換脱法アルカリ電解においては、初期の
頃はスルホン酸基をイオン交換基とする含フッ素陽イオ
ン交換膜が使用されていたが、電流効率を高くすること
ができないことからして、近年は膜の少な(とも陰極側
にカルボン酸基を有するようイオン交換膜に置換され、
この結果、電解における電流効率は、はぼ92〜97%
にまで達し、工業的にはほぼ完璧な域に達している。
しかしながら、上記のカルボン酸型陽イオン交換膜を使
用した場合、長期にわたって低電圧で優れた電流効率が
得られるのも濃度がおよそ36〜40重量%までの水酸
化アルカリを製造する場合に限られることが見出された
。本発明者の研究によると、水酸化アルカリの濃度がお
よそ40重量%までは94〜98%の高い電解効率が得
られるが、それよりも高濃度になると電流効率が急に低
下することが見出された。また、このように高濃度にな
ると、膜抵抗も急に大きくなり電解電圧が上昇し、−週
間ないし一年間の長期にわたって運転した場合には、電
流効率も次第に低下して行(現象が見られた。このよう
な高濃度の水酸化アルカリで長期間運転した膜の陰極側
表面のイオン交換容量を測定してみるとカルボン酸基の
分解により表面のイオン交換容量が低下していることが
明らかとなった。かくして膜の陰極側にカルボン酸基を
有する陽イオン交換膜では、上記のような高濃度の水酸
化アルカリを工業的に製造するのは好ましくない。
一方、米国特許4455210号には、スルホンアミド
基をもつ含フッ素重合体フィルムの陰極側にスルホン酸
基をもつ含フッ素重合体フィルムを積層した陽イオン交
換膜を使用して、高濃度の水酸化アルカリを製造するこ
とが提案されている。しかしこの方法において°は、そ
もそも初期の電流効率が低いばかりでな(、長期にわた
って運転した場合には、更に電流効率が低下してしまう
特公昭57−9589号には、カルボン酸基含有層の陰
極側に2μm程度のスルホン酸基含有層を有する含フッ
素陽イオン交換膜を使用して40重量%のNaOHを得
る方法が示されている。膜の陰極側に薄いスルホン酸基
含有層を有するその他の例は特開昭58−83030号
、特公昭6〇−23776号にも見られ、特開昭59−
22930号には膜の両側に、スルホン酸基含有陽イオ
ン交換体とジルコニアの混合層を設けた例が記載されて
いるが、これらはいずれも35重量%前後のN a O
t(を得る場合の電解電圧の低減に関するものである。
本発明者の研究によれば、陰極側スルホン酸基含有層が
薄い場合には、40重量%の水酸化アルカリでは95%
前後の高い電流効率が得られたが、45重量%以上の水
酸化アルカリの場合には、90%前後の電流効率しか得
られず、電流効率は経時的に低下することが明らかにな
った。
このような高濃度の水酸化アルカリを高い電流効率、低
い電解電圧で製造できるようになると、従来水酸化アル
カリの濃縮に要していたエネルギーを節減もしくは不要
にすることができる。
一方、これまでは、高濃度水酸化アルカリを製造するた
めの従来技術について言及してきたが、20〜30重量
%などの濃度の水酸化アルカリ製造にもイオン交換膜が
使われている。水酸化アルカリ濃度は種々の操業条件を
総合的に勘案して決定されているが、その場合、イオン
交換膜は、所定の水酸化アルカリ濃度範囲において、高
い電流効率を発現するものが、一般的に選定されるので
、水酸化アルカリ濃度に適した種々のイオン交換膜が、
従来その都度、選ばれていた。しかしながら45重量%
未満、特には42重量%未満も含めた20〜55重量%
の広い範囲の水酸化アルカリの製造に対し、単一の膜で
高い電流効率をもって対応することができるようになる
と、イオン交換膜を変更せずに、そのままの電解槽で連
続操業しながら所定の任意の濃度の水酸化アルカリを製
造することが可能になる。
[発明の解決しようとする問題点] 本発明は、濃度20〜55重量%好ましくは25〜50
重量%の45重量%未満特に42重量%未満20重量%
以上の水酸化アルカリを製造するにあたり、初期におい
て高電流効率を与えるばかりでなく、長期間運転した場
合も高い電流効率を保持でき、且つ単一のイオン交換膜
で上記各種濃度の水酸化アルカリを製造できる方法を提
供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 以下の (a)〜(c)から選ばれる厚さ5μm以上の
耐アルカリ性を有するよう陽イオン交換体を含む第一の
層と、45重量%NaOH水溶液中の含水率が2〜7重
量%の範囲にあり、厚さが5μm以上の−CO2M基(
Mはアルカリ金属)を有するパーフルオロカーボン重合
体の第二の層との少なくとも二層からなる含フッ素陽イ
オン交換膜を、第一の層を陰極側に向けて配した電解槽
の陽極室に塩化アルカリを供給して電解することを特徴
とする水酸化アルカリの製造方法にある。
(a)耐アルカリ性無機物粒子又は小繊維を分散して含
有する陽イオン交換体からなる多孔体の層 (b)陽イオン交換樹脂からなる、孔の貫通性の小さい
多孔体の層 (c)イオン交換基を有しない耐アルカリ性重合体が埋
め込まれた陽イオン交換体の多孔体の層 本発明の第一の層の厚さは、5μm以上、好ましくは1
0〜200μmである。5μmよりも薄い場合には20
〜25重量%以上の水酸化アルカリを製造する場合に十
分な電流効率が得られず、カルボン酸基の高濃度アルカ
リによる劣化も十分に防止できない。200μmを越え
ると膜抵抗が大きくなり、電解電圧が高くなるため好ま
しくない。
第一の層を形成する耐アルカリ性陽イオン交換樹脂とし
ては、スチレン/ジビニルベンゼン共重合体のスルホン
化物、ヒドロキシスチレン/ジビニルベンゼン共重合体
等の炭化水素系陽イオン交換樹脂の他に、好ましくは−
SO3M基又は−OM基(Mはアルカリ金属)を有する
パーフルオロカーボン重合体が用いられる。
第二の層を形成する陽イオン交換樹脂としては、厚さ5
μm以上の好ましくは−CO2M基(Mはアルカリ金属
)を含むパーフルオロカーボン重合体が用いられる。−
CO2M基(Mはアルカリ金属)を有するパーフルオロ
カーボン重合体の第二の層は、45重重量NaOH水溶
液中の含水率が、2〜7重量%、好ましくは2.5〜5
重量%の範囲にあることが好ましい。この範囲から外れ
ると十分に高い電流効率が得られない。ここで本発明に
おいて45重】%NaOH中の含水率とは、陽イオン交
換膜を45重量%NaOH水溶液に16時間浸漬し、2
5℃に冷却後、膜表面のアルカノ水(′8液を拭きとっ
た後の重量をag  、その膜を90℃のイオン交換水
に16時間浸漬した後、130℃で16時間真空乾燥し
たときの重量をbgとしたとき、 含水率(%) = (a−b) /bx100で与えら
れるものをいう。
本発明において、第一の層を形成するイオン交換樹脂は
、好ましくは−SO3M基又は−’OM基を有するパー
フルオロカーボン重合体であり、−SO3M基含有パー
フルオロカーボン重合体のイオン交換容量は、好ましく
は0.6〜1.8ミリ当量/g乾燥樹脂、特には0.8
5〜1.6ミリ当量/g乾燥樹脂を有し、45重量%N
 a Ot(中の含水率が、第二の層のそれよりも好ま
しくは少なくとも3%、更に好ましくは少な(とも5%
大きいが、30%以上、好ましくは25%以上大きくな
いほうが好ましい。−〇M基含有パーフルオロカーボン
重合体のイオン交換容量は、好ましくは0.6〜2.8
ミリ当量/g乾燥樹脂、特には0.85〜2.5ミリ当
量/g乾燥樹脂を有する。
また第二の層は、好ましくは−CO2M基(Mはアルカ
リ金属)を有するパーフルオロカーボン重合体からなり
、そのイオン交換容量は、好ましくは0.6〜1.8ミ
リ当量/g乾燥樹脂、特には0.85〜1.6ミリ当f
t/g乾燥樹脂を有する。
本発明において、パーフルオロカーボン重合体とは炭素
原子に結合した水素原子又はハロゲン原子に対してその
中のフッ素原子の占める割合が90%以上のものをいい
、上記−5O,M基又は−OM基をもつパーフルオロカ
ーボン重合体の第一の層及び−CClaM基をもつパー
フルオロカーボン重合体の第二の層を構成するパーフル
オロカーボン重合体は少な(とも二種の単量体の共重合
体からなり、好ましくは次の (イ)及び(ロ)の重合
単位をもつ共重合体からなる。
(4)   −(CF、−CXX ′ )−、(0) 
  −(CFa−CX)−↓−9 ココテ、x、x′は、−F、−C1、−■又は−CFa
 テあり、Aは一303M 、−CRfRf′OM  
又は−CO2M(Mは水素、アルカリ金属、Rf、Rf
’は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル基)又は加
水分解等により、これらの基に転化する基を表し、Yは
、次のものから選ばれるが、そこで、Z。
Z′は−F又は炭素数1〜10のパーフルオロアルキル
基であり、X 、Y 、Zは1〜IOの整数を表す。
さらに、(イ)及び(ロ)の重合単位の他に、次のよう
な重合単位を含んでもよい。
なお、上記重合体中の(ロ)の含有率は、含フッ素重合
体が上記イオン交換容量を形成するように選ばれる。
上記含フッ素重合体は、好ましくは加水分解された形が
パーフルオロカーボン重合体であることが適切であり、
その好ましい例は、CFa=CF2   と   CF
2=CFOCF2CF (CF3)OCF2(:FzS
OzFとの共重合体、 CF、=CF2   と   CF2=CFOfCF、
) 2−ssO□Fとの共重合体、 CF2:(:F2    と   CF、=CFOCF
2CF2C(CF、)20Hとの共重合体、 CF2”CF2    と   CF2=CFO(CF
z)2〜6CO□CLとの共重合体、 更には、CFa=(:F2と (:F1=(:FOCF2CFCCF、)0(CF2)
2CO□CH。
との共重合体が例示される。
本発明において、第一の層(a)中に分散して含有され
る無機粒子又は小繊維は耐アルカリ性を有し、電解温度
の45重量%NaOH水溶液中において溶解しないもの
が好ましい。かかる耐アルカリ性無機物質としては、好
ましくは、長周期型周期表(7)Il、、Ill +、
、Ivl、、Vb、ill、、IV、族の第三周期以降
の元素の酸化物、窒化物、炭化物、水酸化物あるいは炭
化ホウ素の単独又はそれらの混合物から選択され、なか
でも具体的に好ましい例としては、チタン、ジルコニウ
ム、ニオブ、ハフニウム、タンタル、インジウム、スズ
等の酸化物、窒化物、炭化物、水酸化物、ケイ素の窒化
物、炭化物の単独又は混合物から選択される。該耐アル
カリ性無機物は第一のM中、容積比率(耐アルカリ性無
機物質の容積/(耐アルカリ性無機物質の容積+陽イオ
ン交換樹脂の容積))として、好ましくは20〜80%
更に好ましくは20〜60%を、均一に含有せしめるの
が適切である。この場合、該粒子の平均粒径又は小繊維
の平均線径は、第一の層の厚みの二層の一以下であって
、且つ20Itm以下、持には10μm以下であること
が好ましい。この範囲からはずれると、理由は明らかで
はないが、電流効率の低下もしくは耐久性の低下を招く
本発明の第一の層における陽イオン交換樹脂の多孔体の
空隙率が5〜95%、特には10〜80%を有する。こ
こで空隙率とは、陽イオン交換樹脂の比重をρ(g/c
m”) 、単位面積あたりの重量をa(g/cm2)、
該多孔体の厚さがd (cm )のとき、次式で与えら
れるものをいう。
空隙率(%) = a/p −d X100かかる多孔
体の製法は特に限定される必要はないが、好ましい態様
としては、SiO□、 Al、Al(OH)1 、粒子
等のアルカリに可溶な無機物や炭化水素系又は含フッ素
系の低分子量の有機化合物、ポリマー、界面活性剤など
(以下造孔剤と呼ぶ)を第一の暦を形成する陽イオン交
換体又はその前駆体に好ましくは5−95容量%、特に
は20〜80容遣%を含むものを製膜し、これをアルカ
リ及び/又は水を含む溶液に浸せきして上記造孔剤を溶
出する方法が挙げられる。かくして得られる多孔層は、
少なくとも製膜後の水又はアルカリ水溶液等の液体に濡
れていない状態において、孔の貫通性が小さいことが好
ましい。本発明においては、孔の貫通性は、製膜後の乾
いた状態の多孔体について、ガーレーナンバー、即ち、
圧力差0.0132 kg/cm”の下で100m1の
空気が6.45 c+n”の面積を通過する秒数で評価
され、その値が350以上であることが好ましい。透過
性がこれよりも大きい多孔体では、陰極室より水酸化ア
ルカリがカルボン酸層の表面まで侵入するため好ましく
ない。実際の電解条件下では、該多孔体層は、ある場合
においては、イオンの流れの影響等により、微細な孔が
できてもかまわない。
本発明において、第一の層(c)に埋め込まれるイオン
交換基を有しない耐アルカリ性重合体は、実質的にイオ
ン交換基を有しない炭化水素系重合体を含む耐アルカリ
性重合体が包含され、その存在により第一の層の機械的
強度、特には脆性が補強され、更にクリープ特性が改善
されるものである。その材質は、好ましくはフルオロ、
特にはパーフルオロカーボン重合体であり、その形状は
好ましくは特公昭54−19909号などに開示される
不織布や織布などのウェブ、小繊維(フィブリル)等種
々のものが使用できる。不織布や織布なとのウェブは、
空隙率が好ましくは、30〜95%、特には40〜85
%であり、その厚みは第一の層の範囲内で好ましくは1
0〜200μmから選ばれる。ウェブの厚さは、例えば
ポリエチレンテレフタレート製の厚さが既知の薄いフィ
ルムに該織布をはさみ、全体の厚みをマイクロメーター
で測ることにより測定され、空隙率は、ウェブを構成す
る物質の比重ρ’ (g/cm”)、ウェブの厚さd 
′(am )、及び単位面積あたりの重量a ′(g/
cm” )を測定することにより次式で算出される。
空隙率(%)=a’/ρ′・d ′X 100本発明で
使用される小繊維は、例えば特開昭53−149881
号公報に記載される。好ましいパーフルオロカーボン重
合体としては、ポリ四フッ化エチレン、四フッ化エチレ
ン/六フッ化プロピレン共重合体、四フッ化エチレン/
パーフルオロプロピルビニルエーテル共重合体、四フッ
化エチレン/パーフルオロメチルビニルエーテル共重合
体などが例示される。
本発明の陽イオン交換膜は予め製造した第の層及び第二
の層のフィルムを積層する通常の押し出し製膜のばか以
下の如き湿式製膜法により製造することができる。例え
ば、−3OJ ′基(M’はHl又はアルカリ金属)を
有するパーフルオロカーボン重合体の溶液又は分散液に
耐アルカリ性無機物粒子または小繊維を分散させた混合
液を第二の層又はその前躯体からなる層を形成するフィ
ルムの上に直接塗布、乾゛燥したり、上記混合液を他の
基盤やフィルム等の上に塗布し、乾燥して得られる第一
の層のフィルムと第二の層又はその前躯体からなる層と
合わせたのち、好ましくは、熱プレスすることにより積
層することができる。また、第一の層以外の層も湿式製
膜することができる。
これら含フッ素重合体を溶解又は分散させた重合体液は
、例えば特開昭56−72022号、特公昭4g−13
333号及び特開昭57−192464号によって知ら
れたおり、これらが利用できる。
本発明ではまた、上記第一の層には、前述のような耐ア
ルカリ性無機物粒子又は小繊維を分散して含有せしめる
だけでなく、例えばポリテトラフルオロエチレン製の多
孔質膜や布、フィブリルを採用して、陽イオン交換体又
は他の耐アルカリ性物質を含有する陽イオン交換体を補
強することにより、核層の剥離やクラック発生に対する
耐性が向上し、核層を補強していない膜に比べて、膜全
体の機械的強度が向上するばかりでな(、電流効率の長
期安定性の更に優れた陽イオン交換膜を得ることができ
る。
本発明で使用される含フッ素陽イオン交換膜においては
、第一の層及び第二の層に加えて必要により、更に第三
の層を積層することができる。かかる好ましい例として
、第二の層の陽極側に、厚を積層することができる。か
かる第三の層や第四の層を積層することにより、第一の
層及び第二の層のみからなる膜に比べて、膜の機械的強
度等の特性を更に太き(安定化することができる。
更に、上記に加えて、本発明で使用される含フッ素重合
体は、上記第一の層、第二の層、第三の層更には第四の
層の積層を強固に行なうために、必要により結合層を設
けることができる。かかる結合層としてはスルホン酸基
又は水酸基をもつ含フッ素重合体とカルボン酸基をもつ
含フッ素重合体との好ましくは4/1〜1/4(重量比
)のブレンドしてなる層、更にはスルホン酸基又は水酸
基とカルボン酸基を好ましくは2/1〜1/2の比率で
併有する含フッ素重合体からなる。厚みが好ましくは5
〜50μmの層が選ばれる。かかる結合層とは、上記第
一の層、第二の層更には第三の層の結合時に挿入され、
加熱、融着される。
また、本発明の含フッ素陽イオン交換膜は、好ましくは
陽極側近傍の第二、第三又は第四の層に、必要に応じて
例えばポリテトラフルオロエチレンなどの織布又は不織
布などのウェブなどの補強材を埋め込むこともできる。
かくして形成される本発明で使用される含フッ素陽イオ
ン交換膜は、全体の厚みが、好ましくは50〜600μ
m、特には150〜400μmであるのが好ましい。
上記含フッ素陽イオン交換膜は、そのままでも使用でき
るが、好ましくは、陽イオン交換膜の少なくとも一表面
に、陽極側には塩素ガス開放性、陰極側には水素ガス開
放性が設けられる。特に好ましくは、少なくともイオン
交換膜の陽極側表面に塩素ガス開放のための処理を施す
ことにより、電流効率の長期安定性を更に改良すること
ができる。
該イオン交換膜の表面にガス開放のための処理を施す方
法としては、膜表面に微細な凹凸を施す方法(特公昭6
0−26495号)、電解槽に鉄、ジルコニア等を含む
液を供給して、膜表面に親水性無機粒子をデボッジトす
る方法(特開昭56−152980号)、ガス及び液透
過性の電極活性を有しない粒子を含む多孔質層を設ける
方法(特開昭5−6−75583号及び特開昭57−3
9185号公報)等が例示される。かかるイオン交換膜
の表面のガス開放層は電流効率の長期安定性を改良する
効果のほかに電解下における電圧を更に低減することが
できる。
本発明の含フッ素陽イオン交換膜を使用して塩化アルカ
リ水溶液の電解を行なうプロセス条件としては、上記し
た特開昭54−112398号公報におけるような既知
の条件が採用できる。例えば陽極室には好ましくは2.
5〜5.0規定(N)の塩化アルカリ水溶液を供給し、
陰極室には必要に応じて水又は希釈水酸化アルカリを供
給し、好ましくは50〜120℃、 5〜100 A/
dm2で電解される。かかる場合、塩化アルカリ中のカ
ルシウム及びマグネシウムなどの重金属イオンは、イオ
ン交換膜の劣化を招(ので、可及的に小さくせしめるの
が好ましい。また、陽極における酸素の発生を極力防止
するために塩酸などの酸を塩化アルカリ水溶液に添加す
ることができる。
本発明において電解槽は、上記構成を有する限りにおい
て単極型でも複極型でもよい。また電解槽を構成する材
料は、例えば、塩化アルカノ水溶液の電解の場合には、
陽極室の場合には塩化アルカリ水溶液及び塩素に耐性が
あるもの、例えば弁金属、チタンが使用され、陰極室の
場合には水酸化アルカリ及び水素に耐性がある鉄、ステ
ンレス又はニッケルなどが使用される。
本発明において電極を配置する場合、電極は複層膜に接
触して配置しても、また適宜の間隔において配置しても
よいが、特に本発明の場合、隔膜に電極を接触して配置
した場合、支障を伴うことな(低い膜抵抗に伴う、有利
な摺電圧が達成できる。
[実施例] 実施例1 孔径が2μm、膜厚が120μmのポリテトラフルオロ
エチレン製多孔体と、イオン交換容量1.2ミリ当量/
g乾燥樹脂のCF2=CF2/CF2=CFO(CFz
) 5−COoCH−共重合体(共重合体A)からなる
厚さ40μmのフィルムとを積層し、共重合体A層上に
イオン交換容量1.0ミリ当量/g乾燥樹脂のCF2・
CF2/ CF、=CFOCF2CF(CF、)0(CF2)、5
O3H(共重合体B)と平均粒径5μmのZrO,粒子
を3/2の体積割合で含むエタノール混合液を塗布、乾
燥することにより、厚さ50μmの共重合体BとZrO
□混合層を形成し、120℃にて熱プレスを施した。次
に、多孔体の内部に、共重合体Bと塩化ジルコニルを含
有する溶液を含浸せしめ、次いで乾燥することにより、
該多孔体内壁に親水性を付与せしめた複層隔膜を得た。
次いで、共重合体Bの溶液にZrO2粒子を分散させた
溶液を、上記多層隔膜の両面にスプレー塗布し、ZrO
□微粒子を付着せしめた複層隔膜を得た。
かくして得られた該複層隔膜を、苛性ソーダ水溶液で加
水分解した後、共重合体BとZrO□からなる厚さ50
μmの層側に、SO3304製パンチトメタルを52重
量%の苛性ソルダ水溶液中、150℃で52時間エツチ
ング処理して得られた低水素過電圧陰極が、抜脱の反対
側に、チタンのパンチトメタルに酸化ルテニウムと酸化
イリジウムと酸化チタンの固溶体を被覆した低塩素過電
圧陽極が接触するように配置させ、陰極室のN a O
t(濃度を45重量%に保ちつつ、陽極室に210 g
/lの食塩水を供給しつつ、90℃、電流密度30 A
/dm”で3ケ月間電解を行なったのち、陰極液濃度を
42重量%、38重量%、35重量%、32重量%、4
5重量%および49重量%の順に設定し、各濃度で5〜
10日間電解を行なった。さらに49重量%で約1ケ月
間電解を継続したのち、電解を停止した。膜観察を行な
った結果、膜にふ(れ、剥離等の異常は認められなかっ
た。電解評価結果を表−1に示す。なお、共重合体A及
び共重合体Bのフィルムの45重■%NaOH中の含水
率は、各々 3.1%および16.6%であった。また
多孔化された共重合体B層のガーレーナンバーは、30
00以上であった。
表−1 比較例1 実施例1において、共重合体A層の陰極側に多孔体を有
しない共重合体Bの層を、該共重合体の溶液を塗布して
50μm形成させた以外は同様に試験したところ、電流
効率95%、摺電圧3、Ovであった。3ケ月電解後の
電流効率は93%であった。抜脱を電解槽より取り出し
てみると、電解面周辺の一部に共重合体B層の剥離が見
られた。
比較例2 実施例1において、共重合体A層の陰極側に共重合体B
とポリテトラフルオロエチレン製多孔体とからなる層を
設けなかった以外、同様に電解試験を行なったところ、
初期の電流効率92%、摺電圧3.IV、1ケ月後に電
流効率は87%に低下した。
実施例2 塩素及び水素の気泡開放のための処理を行なわなかった
以外は実施例1と同様の電解試験を行なったところ、初
期の電流効率95%、摺電圧3.5vであった。
比較例3 実施例1において、共重合体A層の陰極側に共重合体B
とZrO□の混合層を設けず、更に塩素及び水素の気泡
開放のための処理を行なわなかった以外は、同様に試験
を行なったところ、初期の電流効率92%、摺電圧3.
6v で、経時的に電流効率が低下した。
実施例3 実施例1において共重合体A層の陽極側にポリテトラフ
ルオロエチレン製の多孔質膜のかわりに、CF*=CF
2/CFz=CFOCFzCF (CFz)O(CFz
) xsOxF共重合体からなるイオン交換容量1.1
ミリ当量/g乾燥樹脂の厚さ 160μmのフィルムを
使用した以外は実施例1と同様に試験したところ、電流
効率95%、摺電圧3.2vで、1ケ月間、性能は安定
していた。
実施例4 実施例1においてZrO2粒子の代わりに平均線径4μ
mのSiCウィスカーを、共重合体Bに対する容積比率
40%で使用した以外は、実施例1と同様に試験したと
ころ、電流効率94%、摺電圧3.Ov であった。
実施例5〜8 実施例1においてZrO□粒子の代わりに、種々の無機
粒子を、様々な割合で共重合体B中に分散させた膜を用
いて電解試験をした。結果を表−2に示す。
表−2 実施例9 イオン交換容量1.2ミリ当量 / g乾燥樹脂のCF
2=CF、/CF2=CFOfCF2) 3COOC1
13共重合体(共重合体A)からなる厚さ20+zmと
イオン交換容量1.5ミリ当ffi/g乾燥樹脂ノcF
2=cF2/CF、=CFO(CF2) IC0OC:
H3共重合体(共重合体C)の厚さ 150μmとの積
層膜の共重合体C側に共重合体Cとイオン交換容u 1
.0ミリ当量/g乾燥樹脂のCF2=CFz/ CF2=CFOC:F2CF(CF3)0(CF、)、
SO,F (共重合体B)との1:lのブレンド膜30
umおよび共重合体Bからなる厚さ10μmのフィルム
を、共重合体B層が最外層になるようにして、熱プレス
により複層膜(1)を得た。
次に、複層膜(1)の共重合体B層側に、ZrO□を3
0重量%含有するメチルセルロース、水、シクロヘキサ
ノール、シクロヘキサノンからなるペーストにより形成
されたZr(h多孔質層を、熱プレスにより積層し、塩
素ガス開放層を付与せしめた複層膜(2)を得た。さら
に、複層膜の共重合体A側に、酸型化共重合体Bのエタ
ノール溶液と5μm粒径ZrO□粒子(40vo1%)
からなる混合ペーストを塗布し、乾燥せしめ、熱プレス
したのち、複合膜(3)を得た。
かくして得られた複合膜(3)を苛性ソーダ水溶液中で
加水分解した後、共重合体A側に積層したZrO□含有
共重合体B層側に、SUS 304製パンチトメタルを
52重量%の苛性ソーダ水溶液中、150℃で52時間
エツチング処理して得られた低水素過電圧陰極を、抜脱
の反対側にチタンのパンチトメタルに酸化ルテニウム、
酸化イリジウムと酸化チタンの固溶体を被覆してなる低
塩素過電圧陽極が接触するように配置させ、陽極室に2
10 g/lの食塩水を供給しつつ、電流密度30 A
/dm2.温度90℃において、陰極液苛性ソーダ濃度
を変化させて電解を行なった。結果を表−3に示す。
表−3 実施例10 実施例10の複層膜において、ZrO□含有共重合体B
iの代りに、2μmのSiO□を酸型化共重合体Bのエ
タノール溶液に混合したペーストからなる5ins含有
(40vo1%)共重合体B′層を形成させた以外は、
全(同様にして製膜し、加水分解を行なった。加水分解
後、SiO2は完全に溶出し、B′層は多孔化していた
。電解も、実施例10と全く同様に以下の結果を得た。
結果を表−4に示す。
実施例11 実施例1Oにおいて、食塩水210 g/lを供給する
代りに、塩化カリウム水溶液170−180 g/lを
供給する以外は、全く同様にして電解を行ない、表−5
の様な結果を得た。
表−5 表−4 代rlP人(弁理上)平石利子

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)20〜55重量%の水酸化アルカリを製造するに
    あたり、以下の(a)〜(c)から選ばれる厚さ5μm
    以上の耐アルカリ性を有する陽イオン交換体を含む第一
    の層と、45重量%NaOH水溶液中の含水率が2〜7
    重量%の範囲にあり、厚さが5μm以上の−CO_2M
    基(Mはアルカリ金属)を有するパーフルオロカーボン
    重合体の第二の層との少なくとも二層からなる含フッ素
    陽イオン交換膜を、第一の層を陰極側に向けて配した電
    解槽の陽極室に塩化アルカリを供給して電解することを
    特徴とする水酸化アルカリの製造方法。 (a)耐アルカリ性無機物又は小繊維を分散して含有す
    る陽イオン交換体からなる多孔体の層 (b)陽イオン交換樹脂からなる、孔の貫通性の小さい
    多孔体の層 (c)イオン交換基を有しない耐アルカリ性重合体が埋
    め込まれた陽イオン交換体の多孔体の層
  2. (2)第一の層(a)中に含有される耐アルカリ性無機
    物が長周期型周期表のII_a、III_b、IV_b、V_
    b、III_a、IV_a族の第三周期以降の元素の酸化物
    、窒化物、炭化物、水酸化物あるいは炭化ホウ素の単独
    又はそれらの混合物から選択され、平均粒径又は平均線
    径が、それぞれ20μm以下で第一の層の厚さの二分の
    一以下の粒子又は小繊維からなる特許請求の範囲(1)
    の方法。
  3. (3)第一の層(a)中に含有される無機物粒子の含有
    量が、第一の層中、容積比率20〜80%である特許請
    求の範囲(1)の方法。
  4. (4)第一の層(b)中の陽イオン交換樹脂の多孔体が
    、ガーレーナンバー350以上、空隙率5〜95%の含
    フッ素陽イオン交換体からなる特許請求の範囲(1)の
    方法。
  5. (5)第一の層(c)中のイオン交換基を有しない耐ア
    ルカリ性重合体がフルオロカーボン重合体であり、その
    形状がウェブ、小繊維又は粒子である特許請求の範囲(
    1)の方法。
  6. (6)第一の層が(a)、(b)、(c)のうち少なく
    とも2種以上の組み合わせからなる特許請求の範囲(1
    )の方法。
  7. (7)第一の層を構成する耐アルカリ性陽イオン交換体
    が−SO_3M基又は−OM基(Mはアルカリ金属)を
    有するパーフルオロカーボン重合体であり、該膜の厚さ
    が10〜200μmである特許請求の範囲(1)の方法
  8. (8)第二の層が、厚さ5〜300μm、イオン交換容
    量0.85〜1.6ミリ当量/g乾燥樹脂の−CO_2
    M基含有パーフルオロカーボン重合体からなる層である
    特許請求の範囲(1)の方法。
  9. (9)第一の層を構成する耐アルカリ性陽イオン交換体
    が、イオン交換容量0.85〜1.6ミリ当量/g乾燥
    樹脂の−SO_2M基含有パーフルオロカーボン重合体
    である特許請求の範囲(1)の方法。
  10. (10)含フッ素陽イオン交換膜が、第二の層の陽極側
    に陽イオン交換基を有するパーフルオロカーボン重合体
    からなり、且つ比抵抗が第二の層よりも小さく、厚みの
    大きい第三の層を有する特許請求の範囲(1)の方法。
  11. (11)含フッ素陽イオン交換膜が、第二の層又は第三
    の層の陽極側に、厚さ10〜450μm、気孔率30〜
    95%を有し、表面及び内部を親水化された多孔性含フ
    ッ素重合体からなる第四の層を有する特許請求の範囲(
    1)の方法。
  12. (12)含フッ素陽イオン交換膜の少なくとも一表面に
    ガスの気泡開放のための手段を有する特許請求の範囲(
    1)の方法。
  13. (13)含フッ素陽イオン交換膜の少なくとも一表面に
    水素ガスの気泡開放のための手段を有する特許請求の範
    囲(1)の方法。
  14. (14)含フッ素陽イオン交換膜の表面に塩素ガスの気
    泡開放のための手段を有する特許請求の範囲(1)の方
    法。
  15. (15)ガスの気泡開放のための手段が、膜表面の微細
    な凹凸である特許請求の範囲(14)の方法。
  16. (16)ガスの気泡開放のための手段が、親水性無機粒
    子のデポジットである特許請求の範囲(14)の方法。
  17. (17)ガスの気泡開放のための手段が、膜表面にガス
    及び液の透過性の電極活性を有しない粒子を含む多孔質
    層である特許請求の範囲(14)の方法。
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