JPH0258902B2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH0258902B2 JPH0258902B2 JP58159564A JP15956483A JPH0258902B2 JP H0258902 B2 JPH0258902 B2 JP H0258902B2 JP 58159564 A JP58159564 A JP 58159564A JP 15956483 A JP15956483 A JP 15956483A JP H0258902 B2 JPH0258902 B2 JP H0258902B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- mushrooms
- packaging
- absorbing resin
- live
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Storage Of Harvested Produce (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
本発明は生きのこの包装保存に方法に関するも
のであり、包装体内の水分およびガス雰囲気を同
時に調整し、生きのこの長期保存を可能とするこ
とを目的とするものである。 生きのこは収穫後におていも青果物と同様呼吸
作用、蒸散作用を継続しているため、品質の変化
がはげしいばかりでなく、青果物と比べて呼吸量
が大きく、そのため品質変化を抑制する方法が殆
んど無いのが現状である。特に呼吸、蒸散による
水分の逸散、変色、伸長が大きく、商品価値の低
下を招くことが多い。更には低温保存を行つても
その呼吸、蒸散の作用は比較的大きく、品質劣化
が進行するのが常温の場合と余り変りはなく、品
質保持の面から生きのこの保存はきわめて困難な
事柄とされている。従来、生きのこの保存法、特
に鮮度保持の方法として最も効果的な方法として
は冷蔵保存が考えられている。またポリエチレン
包装によるガス貯蔵を併せ行い、すなわちポリエ
チレン包装と冷蔵とによつて所謂ガスコントロー
ル貯蔵を試みだかこのようにしても長期保存は至
難であつた。また一部ではポリエチレン包装によ
るガス貯蔵の効果をねらつて常温で流通させるこ
とも試みられたが精々1〜2日程度の保存の延長
が限度であつた。 本発明は前記のような実態に鑑み、常温であつ
ても生きのこを効果的に保存し得ることを可能と
したものであつて、しかも簡易な包装によつて常
温でも保存期間の延長効果が確かめられたもので
ある。 つぎに本発明を説明すれば、本発明は水分およ
び包装内のガス雰囲気を同時に調整することによ
り、生きのこの長期間保存を可能とした方法であ
つて、水分の調整には吸水性樹脂保持シートを利
用して行い、包装内ガス雰囲気の調整には主とし
て炭酸ガスを良く吸収する性能の薬剤を用い、
両々相俟つて生きのこを簡易包装で、しかも常温
でも長期に亘り安全に保存することを特徴とする
ものである。 すなわち本発明は、段ボール紙包装函等の半密
閉系包装体内に生きのこを、その周りが吸水性樹
脂保持シートにて包囲されるように収納し、かつ
同じ包装体内に主として炭酸ガスを良く吸収する
薬剤を併置するように挿入する生きのこの包装保
存方法を要旨とするものである。 本発明は、特に変化の速い生しいたけ、松た
け、しめじ、マツシユルームなどの生きのこの包
装保存を目的とする方法であつて、実験の結果、
重量減少の低減、変色防止、鮮度保持に顕著な効
果が認められた。 以下、本発明の方法をさらに詳細に説明する。 本発明方法で用いられる吸水性樹脂保持シート
は紙、不織布、編織布などの多孔質基材にバイン
ダーと共に吸水性樹脂を塗布、含浸させ乾燥した
シート、同様な多孔質基材を表裏両面層とし、そ
れらの中間層として吸水性樹脂をサンドイツチ状
に接着したシート、一方の片面層をポリオレフイ
ンフイルム等の水分不透過性プラスチツクフイル
ムとし他方の片面層を紙、不織布、編織布等の多
孔質基材とし、それらの中間層に吸水性樹脂をサ
ンドイツチ状に接着したシートなど種々の構成の
ものを使用することができるが、実用上は片面水
分不透過性プラスチツクフイルム使用シートが適
当であることを認めた。 本発明において使用される吸水性樹脂保存シー
トの吸水性樹脂は1m3当り約1000gの水分を吸収
できる給水性能を有するものを適当とし、長時間
に亘つて水分を保持し、かつ蒸気の状態で放散を
続けることができるものである。 また本発明に用いる吸水性樹脂保持シートにお
ける吸水性樹脂としては水を良く吸収して体積を
増加し、ゲル状または固形状を保持し、しかも、
いずれも多少の圧力下においても水を放出するこ
となく、通常の条件では水蒸気の状態での揮散も
少ないもので、吸水性樹脂単体か、またはこれを
多孔性無機質粉体との混合物であるのがよい。例
えば水溶性樹脂を部分架橋して水不溶性としたも
ので、デンプン−アクリル酸ナトリウムグラフト
重合体、デンプン−アクリロニトリルグラフト重
合体の加水分解物、一部架橋されたデンプン−ポ
リメタクリル酸メチルの加水分解物、および前記
物質の塩等のデンプン−グラフト重合系のもの、
或はメタクリル酸−酢酸ビニル共重合体の加水分
解物に代表される架橋合成樹脂系のものが適当で
ある。 これらの吸水性樹脂は自重の数十倍から数千倍
の水や水溶液を吸収保持することが可能であつ
て、本発明方法においては微粉末状態で非水系樹
脂バインダーと共に非水性塗工液として用いる。 また前記の吸水性樹脂に混合する多孔性無機質
粉体としては細孔或は花びら等の特殊形状を有す
る無機質粉末で、例えばゼオライト、パーライ
ト、ケイ酸カルシユウム等が用いられる。 前記のような吸水性樹脂および多孔性無機質粉
体は粉径が35メツシユ以下、好ましくは100μ以
下で、5μ以上のもので、球形に近い形状のもの
が適当である。 これらの粉末は、アルコール類、酢酸エステル
類、ケント類、炭化水素溶剤の樹脂液、或いは可
塑性樹脂の溶融物からなる樹脂バインダーととも
に塗工液として用い、それによつて吸水性樹脂塗
布含浸層を形成させる。このバインダーとしては
吸収すべき水また水を含む水と相溶性の良い液体
に対して溶解性が低く、かつ吸水性樹脂の吸水、
膨潤含浸時の体積増加に対しても、有効な接着性
を示す柔軟な樹脂が望ましく、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ウ
レタン樹脂、線状熱可塑性ポリエステル樹脂が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。 そして、吸収性樹脂層は前記バインダー100重
量部に対して吸水性樹脂またはこれと多孔性無機
質粉体との混合物を少くとも20重量部、好ましく
は50重量部以上混合した塗工液を蒸気層もしくは
蒸気ガス透過層に対してグラビア方式、ロールコ
ート方式または、シルクスクリーン方式により塗
布し、乾燥して形成する。 さらに吸水性樹脂層は蒸気遮断層と、蒸気ガス
透過層との接着並びに積層化の接着力向上および
吸収、保液効率の点から部分的パターン形状が好
ましい。 本発明の方法において、吸水性樹脂保持シート
の基材が水を吸収したときの強度を保持させるた
めの必要上、紙のサイズ度を低下させるのに無サ
イズ加工を施した紙を用いることが望ましい。 つぎに本発明の方法で使用される主として炭酸
ガスを吸収する薬剤からなるガス雰囲気調整剤に
ついて説明する。 炭酸ガス吸収用薬剤としては、従来から水酸化
アルカリ水溶液、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムの水溶液、水酸化カルシウム水添加
物、水酸化バリウム水添加物、あるいはこれらの
混合物が知られているが、単に炭酸ガス吸収剤の
みでは充分な効果が発揮されないため、本発明で
は、硫酸第1鉄・7水和物、水酸化カルシウムお
よびその他の添加物を混合したものを通気、蒸気
透過性包材に密封した小袋をガス調整剤として使
用するのが適当である。この場合、前記のその他
の添加物としては、青果物等から生ずるエチレ
ン、アルデヒドその他の異臭ガスを吸収除去する
ことのできる活性炭とベントナイトとの混合物を
挙げることができる。 主として炭酸ガスを吸収する薬剤からなるガス
調整剤の成分および配合比率としてはつぎに例示
するものが適当である。 硫酸第1鉄・7水和物 100重量部 水酸化カルシウム 300〜400重量部 活性炭 250〜400重量部 ベントナイト 250〜400重量部 本発明の方法における半密閉系包装体として
は、輸送容器としての機能を有する段ボール紙包
装函が適当である。そしてこの段ボール紙包装函
の内面に前記吸収性樹脂保持シートを設けるか、
またはあらかじめ段ボール紙の内面側に吸水性樹
脂保持シートを貼合したものを製函して包装体と
することのいずれでもよい。 実施例をつぎに記載する。 実施例 1 第1図に示すように生しいたけ1を段ボール紙
包装函2の内部に挿入し、その包装函2の内面側
には吸水性樹脂保持シート3を装設して生しいた
け1の周りを包囲するようにし、さらに包装函2
内に生しいたけ1に接触するように主として炭酸
ガスを良く吸収する薬剤を小袋に入れたガス調整
薬剤4の適宜個数を装入併置させる。 この場合における吸水性樹脂保持シート3、ガ
ス調整薬剤4、および段ボール紙包装函2として
は、つぎのとおりのものである。 (イ) 吸水性樹脂保持シート 一方の片面層を延伸ポリプロピレンフイルム
(20μ)とし、それと他方の片面層である無サ
イズ加工厚紙(60g/m2)との間に架橋デンプ
ン−ポリメタクリル酸メチル加水分解物(5.1
g/m2)ウレタン系接着剤(2.5g/m2)を格
子状に設けた1m3あたり、約1000gの水を吸収
きる吸水性樹脂層を接着した吸水性樹脂保持シ
ート。 (ロ) ガス調整薬剤 硫酸第1鉄・7水和物1.5g、水酸化カルシ
ウム4.5g、活性炭4.0g、ベントナイト4.0gを
充分に混和した後、上質紙(52.3g/m2)/ポ
リエチレン裂割布(20g/m2)/開孔ポリエチ
レン(40μ)構成の三方シール袋(60×120mm)
に充填密閉したもの。 (ハ) 段ボール紙包装函 K(クラフト)ライナー(220g/m2)/中心
SCP(セミケミカルパルプ)(125g/m2)/K
(クラフト)ライナー(620g/m2)構成の段ボ
ール紙からなる包装函。 (ニ) 包装方法および保存条件 (A) 前記(ハ)の段ボール紙包装函400×400×100
mm寸法の底面および内周面に600×600mmの前
記(イ)の吸収性樹脂保持シートを紙面を内側に
して敷設し真名しいたけ500gを挿入し、さ
らに前記(ロ)のガス調整薬剤14g入り小袋5コ
を入れたのち上部に400×400mmの前記(イ)の吸
水性樹脂保持シートで紙面を内側にして覆
い、(ハ)の段ボール紙にて蓋をしたのち、テー
プ止めして半密封した。 これを20〜25℃、50%RHの室内に1ケ月間
保存し、経時での重量変化、変色度合、新鮮度
について、後記したような比較方法(B),(C),(D)
と比較した結果を表1に示す。 比較のための方法(B),(C),(D)は次のとおりで
ある。 (B) 前記(ハ)の段ボール紙包装函に生しいたけを
収納しただけの方法、 (C) 前記(ハ)の段ボール紙包装函の内装としてポ
リエチレンフイルム(40μ)を用い、ハンカ
チ包装とした方法。 (D) 前記と同じ(C)の包装内に前記(ロ)のガス調整
薬剤を本発明(A)と同様5ケ入れた方法。 試験した結果はつぎの表1に示すとおりであつ
た。
のであり、包装体内の水分およびガス雰囲気を同
時に調整し、生きのこの長期保存を可能とするこ
とを目的とするものである。 生きのこは収穫後におていも青果物と同様呼吸
作用、蒸散作用を継続しているため、品質の変化
がはげしいばかりでなく、青果物と比べて呼吸量
が大きく、そのため品質変化を抑制する方法が殆
んど無いのが現状である。特に呼吸、蒸散による
水分の逸散、変色、伸長が大きく、商品価値の低
下を招くことが多い。更には低温保存を行つても
その呼吸、蒸散の作用は比較的大きく、品質劣化
が進行するのが常温の場合と余り変りはなく、品
質保持の面から生きのこの保存はきわめて困難な
事柄とされている。従来、生きのこの保存法、特
に鮮度保持の方法として最も効果的な方法として
は冷蔵保存が考えられている。またポリエチレン
包装によるガス貯蔵を併せ行い、すなわちポリエ
チレン包装と冷蔵とによつて所謂ガスコントロー
ル貯蔵を試みだかこのようにしても長期保存は至
難であつた。また一部ではポリエチレン包装によ
るガス貯蔵の効果をねらつて常温で流通させるこ
とも試みられたが精々1〜2日程度の保存の延長
が限度であつた。 本発明は前記のような実態に鑑み、常温であつ
ても生きのこを効果的に保存し得ることを可能と
したものであつて、しかも簡易な包装によつて常
温でも保存期間の延長効果が確かめられたもので
ある。 つぎに本発明を説明すれば、本発明は水分およ
び包装内のガス雰囲気を同時に調整することによ
り、生きのこの長期間保存を可能とした方法であ
つて、水分の調整には吸水性樹脂保持シートを利
用して行い、包装内ガス雰囲気の調整には主とし
て炭酸ガスを良く吸収する性能の薬剤を用い、
両々相俟つて生きのこを簡易包装で、しかも常温
でも長期に亘り安全に保存することを特徴とする
ものである。 すなわち本発明は、段ボール紙包装函等の半密
閉系包装体内に生きのこを、その周りが吸水性樹
脂保持シートにて包囲されるように収納し、かつ
同じ包装体内に主として炭酸ガスを良く吸収する
薬剤を併置するように挿入する生きのこの包装保
存方法を要旨とするものである。 本発明は、特に変化の速い生しいたけ、松た
け、しめじ、マツシユルームなどの生きのこの包
装保存を目的とする方法であつて、実験の結果、
重量減少の低減、変色防止、鮮度保持に顕著な効
果が認められた。 以下、本発明の方法をさらに詳細に説明する。 本発明方法で用いられる吸水性樹脂保持シート
は紙、不織布、編織布などの多孔質基材にバイン
ダーと共に吸水性樹脂を塗布、含浸させ乾燥した
シート、同様な多孔質基材を表裏両面層とし、そ
れらの中間層として吸水性樹脂をサンドイツチ状
に接着したシート、一方の片面層をポリオレフイ
ンフイルム等の水分不透過性プラスチツクフイル
ムとし他方の片面層を紙、不織布、編織布等の多
孔質基材とし、それらの中間層に吸水性樹脂をサ
ンドイツチ状に接着したシートなど種々の構成の
ものを使用することができるが、実用上は片面水
分不透過性プラスチツクフイルム使用シートが適
当であることを認めた。 本発明において使用される吸水性樹脂保存シー
トの吸水性樹脂は1m3当り約1000gの水分を吸収
できる給水性能を有するものを適当とし、長時間
に亘つて水分を保持し、かつ蒸気の状態で放散を
続けることができるものである。 また本発明に用いる吸水性樹脂保持シートにお
ける吸水性樹脂としては水を良く吸収して体積を
増加し、ゲル状または固形状を保持し、しかも、
いずれも多少の圧力下においても水を放出するこ
となく、通常の条件では水蒸気の状態での揮散も
少ないもので、吸水性樹脂単体か、またはこれを
多孔性無機質粉体との混合物であるのがよい。例
えば水溶性樹脂を部分架橋して水不溶性としたも
ので、デンプン−アクリル酸ナトリウムグラフト
重合体、デンプン−アクリロニトリルグラフト重
合体の加水分解物、一部架橋されたデンプン−ポ
リメタクリル酸メチルの加水分解物、および前記
物質の塩等のデンプン−グラフト重合系のもの、
或はメタクリル酸−酢酸ビニル共重合体の加水分
解物に代表される架橋合成樹脂系のものが適当で
ある。 これらの吸水性樹脂は自重の数十倍から数千倍
の水や水溶液を吸収保持することが可能であつ
て、本発明方法においては微粉末状態で非水系樹
脂バインダーと共に非水性塗工液として用いる。 また前記の吸水性樹脂に混合する多孔性無機質
粉体としては細孔或は花びら等の特殊形状を有す
る無機質粉末で、例えばゼオライト、パーライ
ト、ケイ酸カルシユウム等が用いられる。 前記のような吸水性樹脂および多孔性無機質粉
体は粉径が35メツシユ以下、好ましくは100μ以
下で、5μ以上のもので、球形に近い形状のもの
が適当である。 これらの粉末は、アルコール類、酢酸エステル
類、ケント類、炭化水素溶剤の樹脂液、或いは可
塑性樹脂の溶融物からなる樹脂バインダーととも
に塗工液として用い、それによつて吸水性樹脂塗
布含浸層を形成させる。このバインダーとしては
吸収すべき水また水を含む水と相溶性の良い液体
に対して溶解性が低く、かつ吸水性樹脂の吸水、
膨潤含浸時の体積増加に対しても、有効な接着性
を示す柔軟な樹脂が望ましく、例えばエチレン−
酢酸ビニル共重合体、塩素化ポリプロピレン、ウ
レタン樹脂、線状熱可塑性ポリエステル樹脂が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。 そして、吸収性樹脂層は前記バインダー100重
量部に対して吸水性樹脂またはこれと多孔性無機
質粉体との混合物を少くとも20重量部、好ましく
は50重量部以上混合した塗工液を蒸気層もしくは
蒸気ガス透過層に対してグラビア方式、ロールコ
ート方式または、シルクスクリーン方式により塗
布し、乾燥して形成する。 さらに吸水性樹脂層は蒸気遮断層と、蒸気ガス
透過層との接着並びに積層化の接着力向上および
吸収、保液効率の点から部分的パターン形状が好
ましい。 本発明の方法において、吸水性樹脂保持シート
の基材が水を吸収したときの強度を保持させるた
めの必要上、紙のサイズ度を低下させるのに無サ
イズ加工を施した紙を用いることが望ましい。 つぎに本発明の方法で使用される主として炭酸
ガスを吸収する薬剤からなるガス雰囲気調整剤に
ついて説明する。 炭酸ガス吸収用薬剤としては、従来から水酸化
アルカリ水溶液、例えば水酸化ナトリウム、水酸
化カリウムの水溶液、水酸化カルシウム水添加
物、水酸化バリウム水添加物、あるいはこれらの
混合物が知られているが、単に炭酸ガス吸収剤の
みでは充分な効果が発揮されないため、本発明で
は、硫酸第1鉄・7水和物、水酸化カルシウムお
よびその他の添加物を混合したものを通気、蒸気
透過性包材に密封した小袋をガス調整剤として使
用するのが適当である。この場合、前記のその他
の添加物としては、青果物等から生ずるエチレ
ン、アルデヒドその他の異臭ガスを吸収除去する
ことのできる活性炭とベントナイトとの混合物を
挙げることができる。 主として炭酸ガスを吸収する薬剤からなるガス
調整剤の成分および配合比率としてはつぎに例示
するものが適当である。 硫酸第1鉄・7水和物 100重量部 水酸化カルシウム 300〜400重量部 活性炭 250〜400重量部 ベントナイト 250〜400重量部 本発明の方法における半密閉系包装体として
は、輸送容器としての機能を有する段ボール紙包
装函が適当である。そしてこの段ボール紙包装函
の内面に前記吸収性樹脂保持シートを設けるか、
またはあらかじめ段ボール紙の内面側に吸水性樹
脂保持シートを貼合したものを製函して包装体と
することのいずれでもよい。 実施例をつぎに記載する。 実施例 1 第1図に示すように生しいたけ1を段ボール紙
包装函2の内部に挿入し、その包装函2の内面側
には吸水性樹脂保持シート3を装設して生しいた
け1の周りを包囲するようにし、さらに包装函2
内に生しいたけ1に接触するように主として炭酸
ガスを良く吸収する薬剤を小袋に入れたガス調整
薬剤4の適宜個数を装入併置させる。 この場合における吸水性樹脂保持シート3、ガ
ス調整薬剤4、および段ボール紙包装函2として
は、つぎのとおりのものである。 (イ) 吸水性樹脂保持シート 一方の片面層を延伸ポリプロピレンフイルム
(20μ)とし、それと他方の片面層である無サ
イズ加工厚紙(60g/m2)との間に架橋デンプ
ン−ポリメタクリル酸メチル加水分解物(5.1
g/m2)ウレタン系接着剤(2.5g/m2)を格
子状に設けた1m3あたり、約1000gの水を吸収
きる吸水性樹脂層を接着した吸水性樹脂保持シ
ート。 (ロ) ガス調整薬剤 硫酸第1鉄・7水和物1.5g、水酸化カルシ
ウム4.5g、活性炭4.0g、ベントナイト4.0gを
充分に混和した後、上質紙(52.3g/m2)/ポ
リエチレン裂割布(20g/m2)/開孔ポリエチ
レン(40μ)構成の三方シール袋(60×120mm)
に充填密閉したもの。 (ハ) 段ボール紙包装函 K(クラフト)ライナー(220g/m2)/中心
SCP(セミケミカルパルプ)(125g/m2)/K
(クラフト)ライナー(620g/m2)構成の段ボ
ール紙からなる包装函。 (ニ) 包装方法および保存条件 (A) 前記(ハ)の段ボール紙包装函400×400×100
mm寸法の底面および内周面に600×600mmの前
記(イ)の吸収性樹脂保持シートを紙面を内側に
して敷設し真名しいたけ500gを挿入し、さ
らに前記(ロ)のガス調整薬剤14g入り小袋5コ
を入れたのち上部に400×400mmの前記(イ)の吸
水性樹脂保持シートで紙面を内側にして覆
い、(ハ)の段ボール紙にて蓋をしたのち、テー
プ止めして半密封した。 これを20〜25℃、50%RHの室内に1ケ月間
保存し、経時での重量変化、変色度合、新鮮度
について、後記したような比較方法(B),(C),(D)
と比較した結果を表1に示す。 比較のための方法(B),(C),(D)は次のとおりで
ある。 (B) 前記(ハ)の段ボール紙包装函に生しいたけを
収納しただけの方法、 (C) 前記(ハ)の段ボール紙包装函の内装としてポ
リエチレンフイルム(40μ)を用い、ハンカ
チ包装とした方法。 (D) 前記と同じ(C)の包装内に前記(ロ)のガス調整
薬剤を本発明(A)と同様5ケ入れた方法。 試験した結果はつぎの表1に示すとおりであつ
た。
【表】
表1中の変色度合の評価:生しいたけのかさの
裏面の白色度の初期を〇とし、×を褐変とし、中
間を△とした場合の評価。 同じく新鮮度の評価:外観のみずみずしさの程
度の初期を〇とし、若干しおれ等を生じている程
度を△とし、かわきや異臭等の発生があるものを
×とした評価。 実施例 2 松たけについて実施例1と同様な試験を行つた
ところ実施例1と同様に本発明の方法によつて約
3週間の保存が可能であることが認められた。 前記のように本発明の方法によるときはきわめ
て変化のはげしい生きのこ類の鮮度を保持して包
装保存することが可能となりしたがつて生きのこ
の商品としての流通保存の改善に寄与する効果が
著しいことが認められる。
裏面の白色度の初期を〇とし、×を褐変とし、中
間を△とした場合の評価。 同じく新鮮度の評価:外観のみずみずしさの程
度の初期を〇とし、若干しおれ等を生じている程
度を△とし、かわきや異臭等の発生があるものを
×とした評価。 実施例 2 松たけについて実施例1と同様な試験を行つた
ところ実施例1と同様に本発明の方法によつて約
3週間の保存が可能であることが認められた。 前記のように本発明の方法によるときはきわめ
て変化のはげしい生きのこ類の鮮度を保持して包
装保存することが可能となりしたがつて生きのこ
の商品としての流通保存の改善に寄与する効果が
著しいことが認められる。
第1図は本発明方法の一実施例を示す概略断面
図である。 1……生しいたけ、2……段ボール紙包装函、
3……吸水性樹脂保持シート、4……ガス調整薬
剤袋。
図である。 1……生しいたけ、2……段ボール紙包装函、
3……吸水性樹脂保持シート、4……ガス調整薬
剤袋。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 半密閉系包装体内に生きのこを、その周りが
1m3あたり約1000gの吸水能を有する吸水性樹脂
保持シートにて包囲されるよう収納し、かつ同じ
く包装体内に主として炭酸ガスを良く吸収する薬
剤を併置するように挿入することを特徴とする生
きのこの包装保存方法。 2 半密閉系包装体が段ボール紙からなる包装函
であつて、この段ボール紙からなる包装函の内面
側に吸水性樹脂保存シートを設置し、この吸水性
樹脂保存シートによつて生きのこを包囲するよう
にする特許請求の範囲第1項記載の生きのこの包
装保存方法。 3 半密閉系包装体内に生きのこと併置させるた
めの主として炭酸ガスを吸収する薬剤として、硫
酸第1鉄・7水和物、水酸化カルシウムおよび他
の添加剤の混合物を通気蒸気透過性包材に密封さ
れたものを使用する特許請求の範囲第1項記載の
生きのこの包装保存方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58159564A JPS6049741A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 生きのこの包装保存方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58159564A JPS6049741A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 生きのこの包装保存方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6049741A JPS6049741A (ja) | 1985-03-19 |
| JPH0258902B2 true JPH0258902B2 (ja) | 1990-12-11 |
Family
ID=15696482
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58159564A Granted JPS6049741A (ja) | 1983-08-31 | 1983-08-31 | 生きのこの包装保存方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6049741A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0521406Y2 (ja) * | 1986-10-01 | 1993-06-01 | ||
| CN104909069B (zh) * | 2015-05-31 | 2017-09-22 | 宁波市农业科学研究院 | 一种杨梅物流减振包装方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS593173B2 (ja) * | 1976-12-18 | 1984-01-23 | 富田製薬株式会社 | 農産物の品質劣化防止方法 |
| JPS5740781U (ja) * | 1980-08-20 | 1982-03-05 | ||
| JPS5840035A (ja) * | 1981-09-03 | 1983-03-08 | Toppan Printing Co Ltd | 葉菜類の鮮度保持包装方法 |
-
1983
- 1983-08-31 JP JP58159564A patent/JPS6049741A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6049741A (ja) | 1985-03-19 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH0514584B2 (ja) | ||
| US20080190786A1 (en) | Absorbent Insert for Foodstuff Packaging | |
| JP2005170944A (ja) | イソチオシアン酸アリルを含有する抗微生物剤およびイソチオシアン酸アリルの放出速度制御方法 | |
| JP2862274B2 (ja) | 吸水シートの製造方法 | |
| JP2549924B2 (ja) | 青果物の鮮度保持フィルム | |
| JPS6141544B2 (ja) | ||
| JPH06100045A (ja) | カット野菜包装袋 | |
| JPH0258902B2 (ja) | ||
| US5591504A (en) | Disposable, biodegradable air freshening device and food preservative | |
| JPS6356783B2 (ja) | ||
| JPS6246138B2 (ja) | ||
| JPS5864971A (ja) | 青果物の包装方法 | |
| JPH10287374A (ja) | 農産物鮮度保持用包装袋 | |
| JPS6222150Y2 (ja) | ||
| JP2512308B2 (ja) | 花みようがの保存方法 | |
| JPH01182273A (ja) | 包装シート | |
| JPS6219183Y2 (ja) | ||
| JPH01201387A (ja) | 複合体型保冷用シート | |
| JPH0365135A (ja) | 鮮度保持用シート材 | |
| JP3754211B2 (ja) | 野菜用調湿シート及びそれを用いる野菜の保存方法 | |
| JPH0212827B2 (ja) | ||
| KR930009075B1 (ko) | 보존제 및 버섯의 보존 방법 | |
| JPH11165767A (ja) | 切り花用給水材 | |
| JPS58209934A (ja) | 食品の鮮度を保持する包装方法および包装材料 | |
| JPS63283719A (ja) | 吸水性マット |