JPH0262323B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0262323B2 JPH0262323B2 JP60107265A JP10726585A JPH0262323B2 JP H0262323 B2 JPH0262323 B2 JP H0262323B2 JP 60107265 A JP60107265 A JP 60107265A JP 10726585 A JP10726585 A JP 10726585A JP H0262323 B2 JPH0262323 B2 JP H0262323B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rolling
- chattering
- cold rolling
- amount
- strain
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Metal Rolling (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、2層または3層のクラツド材(以
下、単に「クラツド材」という)を冷間圧延にて
所定の板厚まで圧延する際に、圧延された薄板ク
ラツド材表面に微小なうねりとして現れるビビレ
(「ビビリ」ともいう)の発生を防止する方法に関
する。
下、単に「クラツド材」という)を冷間圧延にて
所定の板厚まで圧延する際に、圧延された薄板ク
ラツド材表面に微小なうねりとして現れるビビレ
(「ビビリ」ともいう)の発生を防止する方法に関
する。
かかるクラツド材は、ステンレス鋼、またはニ
ツケル、銅、チタンあるいはそれらの合金からな
る合材を、母材である軟鋼、ステンレス鋼、ニツ
ケル、銅、チタンあるいはそれらの合金にクラツ
ド化したものであり、母材の片側にのみクラツド
化した2層クラツド材および母材の両側にクラツ
ド化した3層クラツド材がある。
ツケル、銅、チタンあるいはそれらの合金からな
る合材を、母材である軟鋼、ステンレス鋼、ニツ
ケル、銅、チタンあるいはそれらの合金にクラツ
ド化したものであり、母材の片側にのみクラツド
化した2層クラツド材および母材の両側にクラツ
ド化した3層クラツド材がある。
(従来の技術)
従来、例えば、板厚6mm以下という薄板クラツ
ド材を製造するには、一般に厚板のクラツド材を
熱間圧延し、加熱処理や脱スケールをした後、温
間また冷間(以下、単に「冷間」と総称する)で
所定の板厚までに圧延して製造されている。
ド材を製造するには、一般に厚板のクラツド材を
熱間圧延し、加熱処理や脱スケールをした後、温
間また冷間(以下、単に「冷間」と総称する)で
所定の板厚までに圧延して製造されている。
この冷間圧延時には、単層材においても板の表
面上に圧延方向と直角な方向に微小なうねりが現
れるビビレ現象がみられる。クラツド材の場合、
特にその傾向が大きく、ピツチ幅ほぼ1mmで山高
さ約1μmから約10μmのビビレの発生は不可避で
あつた。
面上に圧延方向と直角な方向に微小なうねりが現
れるビビレ現象がみられる。クラツド材の場合、
特にその傾向が大きく、ピツチ幅ほぼ1mmで山高
さ約1μmから約10μmのビビレの発生は不可避で
あつた。
このようなビビレ防止対策として従来考えられ
ていたのは、ビヒレそれ自体を発生しないように
工夫して冷間圧延を行うこと、一旦発生したビビ
レを矯正することであつた。
ていたのは、ビヒレそれ自体を発生しないように
工夫して冷間圧延を行うこと、一旦発生したビビ
レを矯正することであつた。
そのうち一旦発生したビビレを矯正する手段と
しては、冷間圧延終了後、大きな張力をかけなが
らスキンパス圧延を加える方法や、シヤーリング
後、各シートをストレツチヤーで引つ張る方法、
あるいは曲げ等の加工を施した成品を荒目の研磨
材で磨いてゆきビビレを見えにくくする方法等が
ある。
しては、冷間圧延終了後、大きな張力をかけなが
らスキンパス圧延を加える方法や、シヤーリング
後、各シートをストレツチヤーで引つ張る方法、
あるいは曲げ等の加工を施した成品を荒目の研磨
材で磨いてゆきビビレを見えにくくする方法等が
ある。
ところが、薄板クラツド材、例えば全板厚が1
mm程度でクラツド比が10%の薄板クラツド材にお
いては、合材の板厚は0.1mmになり、上述の従来
法のようにビビレの生じたクラツド材を最終成品
で研磨して消去する方法では、工業的生産ライン
では過度に研削されることもあつて、合材が削り
取られ、母材が露出する危険性があつた。したが
つて成品を研磨研削することは極力避ける必要が
ある。このようなことから、薄板クラツド材の成
品は磨いて光沢を出す程度にとどめられ、そのた
めかえつてビビレの発生している材料は顕著に目
立ち出し、仕上面の美観を著しく損ない、薄板ク
ラツド材の商品価値を低下させることになる。
mm程度でクラツド比が10%の薄板クラツド材にお
いては、合材の板厚は0.1mmになり、上述の従来
法のようにビビレの生じたクラツド材を最終成品
で研磨して消去する方法では、工業的生産ライン
では過度に研削されることもあつて、合材が削り
取られ、母材が露出する危険性があつた。したが
つて成品を研磨研削することは極力避ける必要が
ある。このようなことから、薄板クラツド材の成
品は磨いて光沢を出す程度にとどめられ、そのた
めかえつてビビレの発生している材料は顕著に目
立ち出し、仕上面の美観を著しく損ない、薄板ク
ラツド材の商品価値を低下させることになる。
しかしながら、一方、スキンパス圧延やストレ
ツチヤーによる矯正ではビビレを完全に防止する
ことは困難で、かつコスト高となる。
ツチヤーによる矯正ではビビレを完全に防止する
ことは困難で、かつコスト高となる。
かくして、薄板クラツド材のビビレ発生を防止
する対策としては、一旦発生したビビレを消去す
る方法ではなくビビレそれ自体の発生を防止する
方法の開発が強く望まれていた。
する対策としては、一旦発生したビビレを消去す
る方法ではなくビビレそれ自体の発生を防止する
方法の開発が強く望まれていた。
ところで、特開昭58−110104号においてはステ
ンレス鋼帯のビビレ発生防止を目的に冷間圧延条
件、特に総圧下率を規定することが提案されてい
る。すなわち、ビビレ発生原因を、従来50〜90%
の一回の総圧下率で冷間圧延を行つていたためで
あるとして、毎回冷間圧延に先立つて焼鈍酸洗工
程を加えながら、各回40%以下の総圧下率で分割
圧延することから成る方法を開示している。その
実施例としては、最初総圧下率37.5%で圧延して
から焼鈍酸洗後、今度は40%の圧下率で圧延して
いる。
ンレス鋼帯のビビレ発生防止を目的に冷間圧延条
件、特に総圧下率を規定することが提案されてい
る。すなわち、ビビレ発生原因を、従来50〜90%
の一回の総圧下率で冷間圧延を行つていたためで
あるとして、毎回冷間圧延に先立つて焼鈍酸洗工
程を加えながら、各回40%以下の総圧下率で分割
圧延することから成る方法を開示している。その
実施例としては、最初総圧下率37.5%で圧延して
から焼鈍酸洗後、今度は40%の圧下率で圧延して
いる。
かかる方法はステンレス鋼単層材についてのも
のであり、また毎回焼鈍酸洗を行わなければなら
ないなど、高価な処理となるなど、必ずしも満足
されるものでなく、本発明が提供する内容とは大
きく異なるものである。
のであり、また毎回焼鈍酸洗を行わなければなら
ないなど、高価な処理となるなど、必ずしも満足
されるものでなく、本発明が提供する内容とは大
きく異なるものである。
(発明が解決しようとする問題点)
よつて、本発明の目的は、2層または3層の薄
板クラツド材の製造に際して冷間圧延時のビビレ
の発生それ自体を防止する方法を提供することで
ある。
板クラツド材の製造に際して冷間圧延時のビビレ
の発生それ自体を防止する方法を提供することで
ある。
本発明の別の目的は2層または3層薄板クラツ
ド材の冷間圧延に際してビビレの発生しない圧延
方法を提供することである。
ド材の冷間圧延に際してビビレの発生しない圧延
方法を提供することである。
さらに、本発明の別の目的は、2層または3層
の薄板クラツド材の冷間圧延途中に焼鈍工程を要
することなく、冷間圧延を続けながらビビレの発
生それ自体を防止する方法を提供することであ
る。
の薄板クラツド材の冷間圧延途中に焼鈍工程を要
することなく、冷間圧延を続けながらビビレの発
生それ自体を防止する方法を提供することであ
る。
(問題点を解決するための手段)
ここに、本発明者らは、以上の従来技術の問題
点を解決するため種々検討を重ね、一般に単層材
の場合と同様に薄板クラツド材の場合にも、冷間
圧延時にビビレが発生することに着目し、圧延工
程におけるその原因究明および圧延条件の変更に
よつてビビレの発生自体を防止することができな
いかどうか種々研究を行つた。
点を解決するため種々検討を重ね、一般に単層材
の場合と同様に薄板クラツド材の場合にも、冷間
圧延時にビビレが発生することに着目し、圧延工
程におけるその原因究明および圧延条件の変更に
よつてビビレの発生自体を防止することができな
いかどうか種々研究を行つた。
ここで、合材としてステンレス鋼(304L)を
母材として軟鋼を使つて構成した304L/軟鋼/
304L、全板厚が4.0mmの三層クラツド材を冷間圧
延する際の1パス当たりの圧下率とビビレ発生程
度を調査した。結果は第1図にグラフでまとめて
示す。初期圧下率が0%、すなわち4mmから圧延
する場合とそれまでの圧下率が50%、すなわち2
mmから(4mm→2mmまではビビレが発生しないよ
うに1パス当たりの圧下量を少なくした)圧下率
を変えた場合、同様にそれまでの圧下率が70%、
すなわち1.2mmから1パス当たりの圧下率を変え
た場合について圧下率とビビレ発生との関係を示
した。
母材として軟鋼を使つて構成した304L/軟鋼/
304L、全板厚が4.0mmの三層クラツド材を冷間圧
延する際の1パス当たりの圧下率とビビレ発生程
度を調査した。結果は第1図にグラフでまとめて
示す。初期圧下率が0%、すなわち4mmから圧延
する場合とそれまでの圧下率が50%、すなわち2
mmから(4mm→2mmまではビビレが発生しないよ
うに1パス当たりの圧下量を少なくした)圧下率
を変えた場合、同様にそれまでの圧下率が70%、
すなわち1.2mmから1パス当たりの圧下率を変え
た場合について圧下率とビビレ発生との関係を示
した。
図示結果によれば、初期圧下率が0%の場合は
1パスの圧下率が25%を超えるとビビレ不合格と
なり、それまでの圧下率が50%の場合は、1パス
当たりの圧下率が21%を越えると不合格となる。
また、それまでの圧下率が70%の場合は1パス当
たりの圧下率が18%を超えるとビビレが発生し
た。
1パスの圧下率が25%を超えるとビビレ不合格と
なり、それまでの圧下率が50%の場合は、1パス
当たりの圧下率が21%を越えると不合格となる。
また、それまでの圧下率が70%の場合は1パス当
たりの圧下率が18%を超えるとビビレが発生し
た。
このことから、冷間圧延時にビビレを発生させ
ないための加工条件、つまり圧下率はそれまでの
冷間加工履歴に大きく影響されることが分かる。
ないための加工条件、つまり圧下率はそれまでの
冷間加工履歴に大きく影響されることが分かる。
その結果として、本発明者らは単層材と同様に
薄板クラツド材にも冷間圧延により所定の板厚ま
で圧下を施す際の圧下量とビビレ発生とには一定
の相関関係がみられるとともに同時に前加工履歴
とも一定の相関があることを知り、更に研究をつ
づけたところ1パス当たりの圧下歪が第2図の点
A,B,C,Dで囲まれた領域の範囲内にあり、
望ましくは各回の圧延に際しての圧下歪量を前回
のそれよりも少なくとも大きくしないことにすれ
ばビビレ発生を効果的に防止できることを見出し
て、本発明を完成した。
薄板クラツド材にも冷間圧延により所定の板厚ま
で圧下を施す際の圧下量とビビレ発生とには一定
の相関関係がみられるとともに同時に前加工履歴
とも一定の相関があることを知り、更に研究をつ
づけたところ1パス当たりの圧下歪が第2図の点
A,B,C,Dで囲まれた領域の範囲内にあり、
望ましくは各回の圧延に際しての圧下歪量を前回
のそれよりも少なくとも大きくしないことにすれ
ばビビレ発生を効果的に防止できることを見出し
て、本発明を完成した。
かくして、本発明の要旨とするところは、2層
または3層のクラツド材を冷間圧延機にて目標板
厚にまで圧延するに際し、1パス当たりの圧下歪
量を縦軸(y軸)に1パス当たりの圧下歪量ε
を、横軸(x軸)に総冷間圧下歪量ε〓をとり、式 y=−0.082x+0.288で示される直線 とx軸、y軸で囲まれた点(0、0.288)、B(0、
0)、C(2.5、0)、D(2.5、0.083)の区域内の量
に規制することを特徴とする、クラツド材の冷間
圧延におけるビビレ防止方法である。
または3層のクラツド材を冷間圧延機にて目標板
厚にまで圧延するに際し、1パス当たりの圧下歪
量を縦軸(y軸)に1パス当たりの圧下歪量ε
を、横軸(x軸)に総冷間圧下歪量ε〓をとり、式 y=−0.082x+0.288で示される直線 とx軸、y軸で囲まれた点(0、0.288)、B(0、
0)、C(2.5、0)、D(2.5、0.083)の区域内の量
に規制することを特徴とする、クラツド材の冷間
圧延におけるビビレ防止方法である。
すなわち、本発明は、冷間圧延を連続的に行
い、各圧延操作を圧下歪量で規制しようとするも
のであり、しかもその場合、圧延途中に焼鈍工程
を入れることなく、ために圧下率を常に総圧下歪
量によつて規制しようとするものである。したが
つて、本発明によれば、具体的にはパススケジユ
ールの設計という安価な手段でもつて従来より問
題となつていたビビレ発生が完全に防止されるの
である。
い、各圧延操作を圧下歪量で規制しようとするも
のであり、しかもその場合、圧延途中に焼鈍工程
を入れることなく、ために圧下率を常に総圧下歪
量によつて規制しようとするものである。したが
つて、本発明によれば、具体的にはパススケジユ
ールの設計という安価な手段でもつて従来より問
題となつていたビビレ発生が完全に防止されるの
である。
なお、従前にあつては、毎回、圧延履歴を焼鈍
により消失させてから40%以内の圧下率の冷間圧
延を行つていたにすぎない。
により消失させてから40%以内の圧下率の冷間圧
延を行つていたにすぎない。
ここに、上記の1パス当たりの圧下歪量εは次
の式で定義される。
の式で定義される。
ε=Int0/t1 ………式
ただし、t0、t1はそれぞれ冷間圧延前後の板厚
を示す。
を示す。
(作用)
各種のクラツド化した板厚3〜10mmの薄板クラ
ツド材である供試材を用い、小型圧延機にて1パ
ス当たりの圧下歪を種々組合せ、最大総冷延圧下
量を真歪で3.0(圧下率95%)まで圧延したのち、
通常行われている加熱処理、酸洗等の工程を経
て、薄板クラツド材を製作し、平板のままビビレ
の山の高さをあらさ計で、ならびに#1000研磨紙
により表面を軽く研磨したものについては目視に
てビビレの発生程度を調査した。
ツド材である供試材を用い、小型圧延機にて1パ
ス当たりの圧下歪を種々組合せ、最大総冷延圧下
量を真歪で3.0(圧下率95%)まで圧延したのち、
通常行われている加熱処理、酸洗等の工程を経
て、薄板クラツド材を製作し、平板のままビビレ
の山の高さをあらさ計で、ならびに#1000研磨紙
により表面を軽く研磨したものについては目視に
てビビレの発生程度を調査した。
さらに、これらの材料を円筒絞り(ポンチ直
径:40mm)加工を行い、#1000研磨紙で円筒成品
の側壁を研磨し、ビビレ発生状況を目視観察によ
り決定した。
径:40mm)加工を行い、#1000研磨紙で円筒成品
の側壁を研磨し、ビビレ発生状況を目視観察によ
り決定した。
母材として軟鋼を、合材としてステンレス鋼板
を使用したこれらの一連の試験結果をその1パス
当たりの圧下歪量でまとめて示したのが第2図の
グラフである。図中、A,B,C,Dの各点で囲
まれた範囲内の量に規制するとともに好ましくは
順次圧下歪量を低下させてゆくことにより、冷間
圧延時のビビレ発生はみられない。
を使用したこれらの一連の試験結果をその1パス
当たりの圧下歪量でまとめて示したのが第2図の
グラフである。図中、A,B,C,Dの各点で囲
まれた範囲内の量に規制するとともに好ましくは
順次圧下歪量を低下させてゆくことにより、冷間
圧延時のビビレ発生はみられない。
同様の傾向は合材、母材の特定の組合せに制限
されず、2層または3層クラツド材一般にみられ
ることも併せて確認した。それらのクラツド材の
例はチタン板と軟鋼、チタン板とステンレス鋼
(430)、Al板とステンレス鋼(304)、銅板とステ
ンレス鋼(304)等の2層クラツド材あるいはチ
タン板/軟鋼/チタン板、25Cr−50Ni合金/ス
テンレス(304)/25Cr−50Ni等の3層クラツド
材である。
されず、2層または3層クラツド材一般にみられ
ることも併せて確認した。それらのクラツド材の
例はチタン板と軟鋼、チタン板とステンレス鋼
(430)、Al板とステンレス鋼(304)、銅板とステ
ンレス鋼(304)等の2層クラツド材あるいはチ
タン板/軟鋼/チタン板、25Cr−50Ni合金/ス
テンレス(304)/25Cr−50Ni等の3層クラツド
材である。
なお、平板および円筒絞り側壁の目視観察でビ
ビレ発生程度の悪いものは冷間圧延板のビビレの
山の高さも大きく3〜10μmに達した。目視観察
で合格とされるものは山の高さは1μm以下であ
り、全く問題のないものは約0.5μm以下であつ
た。
ビレ発生程度の悪いものは冷間圧延板のビビレの
山の高さも大きく3〜10μmに達した。目視観察
で合格とされるものは山の高さは1μm以下であ
り、全く問題のないものは約0.5μm以下であつ
た。
ところで、ビビレ評価はこの山の高さで示すべ
きであるが、良好とされる1μm以下の山の高さ
は実際上表面粗度の影響もあらわれ、ビビレ高さ
を正確に測定してもあまり意味がなく、本発明に
おいてビビレ評価はビビレ大、小、極小、なしの
4段階評価として行つた。ビビレ極小、なしの二
段階を合格とした。
きであるが、良好とされる1μm以下の山の高さ
は実際上表面粗度の影響もあらわれ、ビビレ高さ
を正確に測定してもあまり意味がなく、本発明に
おいてビビレ評価はビビレ大、小、極小、なしの
4段階評価として行つた。ビビレ極小、なしの二
段階を合格とした。
なお、上記の例の外に、ニツケル板とステンレ
ス鋼板(316L)、銅板とステンレス鋼板(304)、
あるいは25Cr−50Ni合金板とステンレス鋼板
(304L)等の二層クラツドやステンレス鋼板
(430)/軟鋼/ステンレス鋼板(430)の三層ク
ラツドについても調査した結果、同様の傾向が認
められ、第2図のA,B,C,Dの各点で囲まれ
た範囲内で冷間圧延を施せばビビレはほぼ完全に
防止することができることが分かつた。
ス鋼板(316L)、銅板とステンレス鋼板(304)、
あるいは25Cr−50Ni合金板とステンレス鋼板
(304L)等の二層クラツドやステンレス鋼板
(430)/軟鋼/ステンレス鋼板(430)の三層ク
ラツドについても調査した結果、同様の傾向が認
められ、第2図のA,B,C,Dの各点で囲まれ
た範囲内で冷間圧延を施せばビビレはほぼ完全に
防止することができることが分かつた。
なお、ここで、第2図における1パス当たりの
圧下歪量y(真歪)は y≦−0.082x+0.288 ………式 (なお、Xはそれまでの総冷間圧下歪量ε〓を真歪
で表した数値である。例えば4mmから2mmまで多
パスで圧延した場合の総冷間圧下歪量ε〓はIn4/2 =0.693となる) と書き換えることができる。したがつて、本発明
によれば式を満たす範囲内でかつ圧下歪量を順
次低減させる態様で冷間で圧延を繰り返すことに
より、ビビレはほぼ完全に防止されるのである。
一方、総冷間圧下歪量ε〓が2.5を越えると1パス
当たりの圧下率が8%以下とあまりにも少なくな
り、圧延のパス回数が著しく増加するため経済的
にも好ましくなく、本発明の範囲外とした。この
ように圧下率が小さくなる場合には、工業生産上
では所定の板厚になる前の中間にクラツド材を再
び加熱処理で軟化させ、あらためて式の条件で
圧延を再開することが得策である。
圧下歪量y(真歪)は y≦−0.082x+0.288 ………式 (なお、Xはそれまでの総冷間圧下歪量ε〓を真歪
で表した数値である。例えば4mmから2mmまで多
パスで圧延した場合の総冷間圧下歪量ε〓はIn4/2 =0.693となる) と書き換えることができる。したがつて、本発明
によれば式を満たす範囲内でかつ圧下歪量を順
次低減させる態様で冷間で圧延を繰り返すことに
より、ビビレはほぼ完全に防止されるのである。
一方、総冷間圧下歪量ε〓が2.5を越えると1パス
当たりの圧下率が8%以下とあまりにも少なくな
り、圧延のパス回数が著しく増加するため経済的
にも好ましくなく、本発明の範囲外とした。この
ように圧下率が小さくなる場合には、工業生産上
では所定の板厚になる前の中間にクラツド材を再
び加熱処理で軟化させ、あらためて式の条件で
圧延を再開することが得策である。
次に、本発明の実施例を20段冷間圧延機および
4段可逆式圧延機を使つた例で説明する。なお、
これらの実施例は単に例示であつて、これにより
本発明が制限されることはない。
4段可逆式圧延機を使つた例で説明する。なお、
これらの実施例は単に例示であつて、これにより
本発明が制限されることはない。
実施例 1
通常の熱間圧延工程を経たステンレス鋼板
(304L)/軟鋼/ステンレス鋼(304L)クラツド
材(板厚:4.5mm)を20段センジマー圧延機で1
パス当たりの圧下率がそれぞれ20%、15%、15
%、15%、15%、15%、15%、15%、13%、11
%、10%であつて、圧下歪量が第2図A,B,
C,Dの各点で囲まれた範囲内である圧下パスス
ケジユールZで圧延し、次いで加熱処理、酸洗な
ど通常の工程を経て板厚0.8mmの三層薄板クラツ
ド材成品を製作した。
(304L)/軟鋼/ステンレス鋼(304L)クラツド
材(板厚:4.5mm)を20段センジマー圧延機で1
パス当たりの圧下率がそれぞれ20%、15%、15
%、15%、15%、15%、15%、15%、13%、11
%、10%であつて、圧下歪量が第2図A,B,
C,Dの各点で囲まれた範囲内である圧下パスス
ケジユールZで圧延し、次いで加熱処理、酸洗な
ど通常の工程を経て板厚0.8mmの三層薄板クラツ
ド材成品を製作した。
本例のパススケジユールZは第3図にまとめて
示す。図中、点A,B,C,Dの各点は第2図の
それに同じである。
示す。図中、点A,B,C,Dの各点は第2図の
それに同じである。
このようにして得た成品を#1000研磨紙で研磨
し、目視にてビビレ検査を行つたところ、ビビレ
は良好であつた。また、円筒絞り成品をサイザル
羽布研磨で仕上研磨を施し、同じく目視観察を行
つたが、ビビレの問題は全く生じていなかつた。
し、目視にてビビレ検査を行つたところ、ビビレ
は良好であつた。また、円筒絞り成品をサイザル
羽布研磨で仕上研磨を施し、同じく目視観察を行
つたが、ビビレの問題は全く生じていなかつた。
実施例 2
実施例1と同一材料を4段可逆式圧延機により
第4図のパススケジユールR1のように初回から
最終パスまで1パス当たりの圧下歪量を0.198(圧
下率18%)と一定にした場合と、同じくパススケ
ジユールR2のように、圧下歪量を徐々に低くし
た場合とのそれぞれについて、薄板クラツド材の
冷間圧延を行い、0.8mmまで圧延し、次いで加熱
処理、酸洗の通常工程で薄板クラツド材成品を製
作した。これらのビビレ評価はパススケジユール
R2の場合には全く問題がなかつたが、パススケ
ジユールR1で行つた場合、得られたクラツド材
には著しいビビレが発生し商品化が困難であつ
た。
第4図のパススケジユールR1のように初回から
最終パスまで1パス当たりの圧下歪量を0.198(圧
下率18%)と一定にした場合と、同じくパススケ
ジユールR2のように、圧下歪量を徐々に低くし
た場合とのそれぞれについて、薄板クラツド材の
冷間圧延を行い、0.8mmまで圧延し、次いで加熱
処理、酸洗の通常工程で薄板クラツド材成品を製
作した。これらのビビレ評価はパススケジユール
R2の場合には全く問題がなかつたが、パススケ
ジユールR1で行つた場合、得られたクラツド材
には著しいビビレが発生し商品化が困難であつ
た。
パススケジユールR1の場合にビビレが発生し
たのは、1パス当たりの圧下歪が、圧下許容限で
ある第2図のA,B,C,Dの各点で囲まれる範
囲を圧延の後半で越えているためであり、このこ
とは実際の製造ラインでのクラツド材においても
実証された。第4図におけるA,B,C,Dの各
点は第2図のそれに同じである。
たのは、1パス当たりの圧下歪が、圧下許容限で
ある第2図のA,B,C,Dの各点で囲まれる範
囲を圧延の後半で越えているためであり、このこ
とは実際の製造ラインでのクラツド材においても
実証された。第4図におけるA,B,C,Dの各
点は第2図のそれに同じである。
(発明の効果)
以上説明したように、本発明により、特別な装
置、設備などを必要とせずに薄板クラツド材の冷
間圧延時のビビレ発生自体を防止することがで
き、したがつてストレツチヤーなどを使つたビビ
レ矯正工程が不用となるとという効果が得られる
ばかりでなく、薄板クラツド材成品の重研削を必
要としないなどすぐれた効果が発揮される。
置、設備などを必要とせずに薄板クラツド材の冷
間圧延時のビビレ発生自体を防止することがで
き、したがつてストレツチヤーなどを使つたビビ
レ矯正工程が不用となるとという効果が得られる
ばかりでなく、薄板クラツド材成品の重研削を必
要としないなどすぐれた効果が発揮される。
第1図は、冷間圧延における1パス当たりの圧
下率とビビレ評価との関係を示すグラフ;第2図
は、本発明における冷間圧延条件を規制する総冷
間圧延圧下歪量と1パス当たりの圧下歪量との関
係を示すグラフ;および第3図および第4図は、
それぞれ本発明の実施例1および2のパススケジ
ユールを示すグラフである。
下率とビビレ評価との関係を示すグラフ;第2図
は、本発明における冷間圧延条件を規制する総冷
間圧延圧下歪量と1パス当たりの圧下歪量との関
係を示すグラフ;および第3図および第4図は、
それぞれ本発明の実施例1および2のパススケジ
ユールを示すグラフである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 2層または3層のクラツド材を冷間圧延機に
て目標板厚にまで圧延するに際し、1パス当たり
の圧下歪量を、縦軸(y軸)に1パス当たりの圧
下歪量ε、横軸(x軸)に総冷間圧下歪量ε〓をと
り、式 y=−0.082x+0.288で示される直線 とx軸、y軸で囲まれた点A(0、0.288)、B
(0、0)、C(2.5、0)、D(2.5、0.083)の区域
内の量に規制することを特徴とする、クラツド材
の冷間圧延におけるビビレ防止方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10726585A JPS61266103A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | クラツド材の冷間圧延におけるビビレ防止方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10726585A JPS61266103A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | クラツド材の冷間圧延におけるビビレ防止方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61266103A JPS61266103A (ja) | 1986-11-25 |
| JPH0262323B2 true JPH0262323B2 (ja) | 1990-12-25 |
Family
ID=14454667
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10726585A Granted JPS61266103A (ja) | 1985-05-20 | 1985-05-20 | クラツド材の冷間圧延におけるビビレ防止方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61266103A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6438562B1 (ja) * | 2017-06-13 | 2018-12-12 | 東洋鋼鈑株式会社 | 圧延接合体及びその製造方法 |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5439266A (en) * | 1977-09-02 | 1979-03-26 | Kobe Steel Ltd | Magnetic mineral dressing device |
| JPS58110104A (ja) * | 1981-12-23 | 1983-06-30 | Kawasaki Steel Corp | ステンレス鋼帯冷間圧延におけるビビリ防止方法 |
-
1985
- 1985-05-20 JP JP10726585A patent/JPS61266103A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS61266103A (ja) | 1986-11-25 |
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