JPH0266345A - 差動歯車装置 - Google Patents

差動歯車装置

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JPH0266345A
JPH0266345A JP21580688A JP21580688A JPH0266345A JP H0266345 A JPH0266345 A JP H0266345A JP 21580688 A JP21580688 A JP 21580688A JP 21580688 A JP21580688 A JP 21580688A JP H0266345 A JPH0266345 A JP H0266345A
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Kenichi Sakamoto
坂本 謙一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車等に用いられている差動歯車装置に関
するものである。
(従来の技術) 自動車においては、左右旋回時に左右の駆動輪の回転速
度に差が生じるので、車輪がスリップして円滑な走行が
できない、また、4輪駆動においては前側の駆動軸と後
側の駆動輪とに回転速度差が生じると、やはり円滑に走
行することができない、このようなことから、自動車に
は一般に差動歯車装置が設けられている。
従来の一般的な差動歯車装置としては、例えば特公昭5
6−32492号公報に示されているものがある。
第5図に示されているように、この差動歯車装置はエン
ジンの駆動トルクによって回動するケースO1にそれぞ
れ回転可能に設けられた左右一対のサイドギヤ02.0
3を備えている。これらサイドギヤ02.03の互いに
対向する端部には、それぞれベベルギヤ04,05が設
けられている。また、サイドギヤ02.03の他端部に
は、図示されていないが、例えば駆動軸のような左右の
出力軸がそれぞれ連結される。
ベベルギヤ04.05の間には、ピニオンベベルギヤ0
6がこれらギヤ04.05に噛み合うようにして介設さ
れている。このビニオンベベルギヤ06は、ケース01
に回動可能に支持されてサイドギヤ02.03の軸線と
直交する方向に延びる回動軸07に設けられている。
このような差動歯車装置によれば、車両旋回時に左右の
駆動輪に回転速度差を生じさせたり、前後の駆動軸に回
転速度差を生じさせたりすることができるので、車両は
円滑に旋回走行することが可能となる。
ところで、このような差動歯車装置においては、駆動軸
の一方がぬかるみ等により空転すると、エンジンからの
駆動トルクはこの空転する駆動軸に伝達されてしまい、
他方の駆動軸にはほとんど伝達されない、このため、発
進することができな(、エンジントルクだけがいたずら
に浪費されてしまう。
これに対処するために、第5図に示されているように、
従来、差動歯車装置には差動制限機構(デフロック機構
)08が設けられている。この差動制限機構08はケー
ス01に設けられた複数枚の摩擦クラッチ板09.09
.・・・とサイドギヤ02.03に設けられた複数枚の
摩擦クラッチ板010とを交互に配列して構成されてい
る。
この差動制限機構08によれば、一方の駆動軸が空転し
たとき、両摩擦クラッチ板09.010が互いに挟圧さ
れることにより、差動歯車装置の差動機能をロックする
ようになっている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような差動制限機構では、摩擦クラ
ッチ板09.010を用いているので、摩擦クラッチ板
09.010が摩耗すると、安定したロック力を得るこ
とができない、このため、差動を確実に行うことができ
な(なってしまう。
また、これら摩擦クラッチ板09.010の作動機構は
、その構造が複雑であるばかりでなく、製造コストが高
い、しかも、平歯車に比べてコストが高いベベルギヤを
使用しているので、更に製造コストは高くなってしまう
そこで、摩擦抵抗を生じさせる構造以外の他の構造の差
動制限機構を用いることが考えられるが、差動歯車装置
にベベルギヤを用いているので、摩擦クラッチ板による
差動制限機構以外の差動制限機構を用いることはできな
い。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、摩擦クラッチ板による差動制限機構以
外の他の構造の差動制限機構を用いることができ、しか
も安価に製造することができる差動歯車装置を提供する
ことである。
更に、本発明の他の目的は差動を確実に制限することが
できるようにしだ差動歯車装置を提供することである。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するために、請求項(1)の発明は、
固定ケーシングに回動可能に支持され、−端に第1リン
グギヤが形成されるとともに、他端に第1出力軸が連結
される第1サイドギヤと、前記固定ケーシングに回動可
能にかつ前記第1サイドギヤと同軸上に支持され、一端
に第2リングギヤが形成されるとともに、他端に第2出
力軸が連結される第2サイドギヤと、前記固定ケーシン
グ内に配設された可動ケーシングと、前記第1サイドギ
ヤに一端が回動可能にかつこの第1サイドギヤに同軸上
に支持され、他端が前記可動ケーシングに支持された第
1サンギヤと、前記第2サイドギヤに一端が回動可能に
かつこの第2サイドギヤに同軸上に支持され、他端が前
記可動ケーシングに支持された第2サンギヤと、前記可
動ケーシングに回動可能に支持され、前記第1リングギ
ヤと前記第1サンギヤとに噛み合う第1プラネタリギヤ
と、前記可動ケーシングに回動可能に支持され、前記第
2リングギヤと前記第2サンギヤとに噛み合う第2プラ
ネタリギヤと、前記可動ケーシングに回動可能に支持さ
れ、一端が前記第1プラネタリギヤに連結された第1歯
車軸と、前記可動ケーシングに回動可能にかつ前記第1
歯車軸と平行に支持され、一端が前記第2プラネタリギ
ヤに連結された第2歯車軸と、前記可動ケーシング内に
収容され、前記第1歯車軸に固定された第1歯車と、前
記可動ケーシング内に収容され、前記第1歯車軸に噛み
合うようにして前記第2歯車軸に固定された第2歯車と
、前記可動ケーシングに固定され、駆動トルクが入力さ
れる入力歯車とを備えていることを特徴としている。
また、請求項(2)の発明は、請求項+11の発明に加
えて、前記可動ケーシング内の前記第1および第2歯車
の収容部分を密閉室とし、この密閉室をこれら第1およ
び第2歯車によって二つの小室に区画しているとともに
、これら二つの小室をオリフィスを備えた通路によって
連結し、更にこの通路および前記密閉室内に液体を封入
していることを特徴としている。
更に、請求項(3)の発明は、請求項(1)の発明に加
えて、前記可動ケーシング内の前記第1および第2歯車
の収容部分を密閉室とし、前記第1および第2歯車の歯
先とこの歯先に対向する密閉室の内壁面との間に、所定
大きさの間隙を形成していることを特徴としている。
(作用) このような構成をした請求項(1)の発明による差動歯
車装置においては、第1および第2サイドギヤと可動ケ
ーシングに回動可能に支持された第1および第2歯車軸
とが、それぞれ、第1j5よび第2リングギヤ、第1お
よび第2プラネタリギヤ、および第1および第2サンギ
ヤからなる遊星歯車機構によって連結されるようになる
そして、例えば車両の直進走行時のような、第1!3よ
び第2サイドギヤにそれぞれ連結される第1および第2
出力軸に回転抵抗差が生じないときには、この遊星歯車
機構は何ら作動することがない、すなわち第1および第
2プラネタリギヤは自転をしなく、固定された状態とな
る。このため、入力歯車に入力されたトルクは、可動ケ
ーシングと、固定された第1および第2プラネタリギヤ
と、第1および第2リングギヤと、第1:!3よび第2
サイドギヤとを介して第1および第2出力軸に伝達され
る。したがって、両出力軸は等速度で同方向に回転する
ようになる。
例えば車両の旋回時のような、第1および第2出力軸に
回転抵抗差が生じるときには、遊星歯車機構が作動する
。すなわち、例えば第1出力軸の方が第2出力軸よりも
回転抵抗が小さいとすると、第1歯車と第2歯車との噛
み合い部に働く力の平衡が崩れて第1歯車が入力歯車と
同方向に第2歯車が逆方向に回転するようになる。この
ため、第1プラネタリヤギヤが同方向に自転して、第1
サンギヤおよび第1出力軸の回転速度を高める。一方、
第2プラネタリギヤが逆方向に自転して、第2サンギヤ
および第2出力軸の回転速度を低める。このようにして
、第1、第2出力軸は差動を行うようになる。
また請求項(2)の発明による差動歯車装置においては
、前述のように、第1、第2出力軸が差動を行うときに
は第1、第2歯車が回転するので、これら歯車はギヤポ
ンプとして作用するようになる。したがって、このギヤ
ポンプの作用により、液体が吐出側の小室からオリフィ
スを経て吸込み側の小室に向かって流れるようになる。
その場合、第1、第2歯車の回転が比較的小さいので液
体の流量が少なく、オリフィスによる抵抗は小さい、し
たがって、第1、第2歯車は円滑に回転することができ
、第1、第2出力軸は確実に差動を行うことができる。
例えば車両の一方の車輪がぬかるみ等に入り込んで、そ
の回転抵抗が他方の車輪に比べてほとんどなくなる場合
、すなわち第1出力軸の回転抵抗がなくなる場合を想定
する。この場合には、第1プラネタリギヤが入力歯車と
同方向に自転するので、第1サイドギヤおよび第1出力
軸は人力歯車の2倍の速度で回転しようとし、一方、第
2プラネタリギヤが逆方向に自転をするので、第2サン
ギヤおよび第2出力軸は回転しなくなろうとする。しか
し、第1および第2歯車が高速で回転するようになるの
で、ギヤポンプの吐出量が増大し、オリフィスによって
流量が制限されるようになる。このため、吐出側の小室
内の圧力が高くなる。この高圧力により、ギヤポンプの
回転が抵抗を受けることになり、第1、第2歯車は所定
回転数以上の回転が制限されるようになる。この結果、
第1、第2プラネタリギヤもその回転が制限されるよう
になる。このように、遊星歯車機構はロック状態となる
ので、入力トルクが可動ケーシングおよび第2プラネタ
リギヤを介して第2サイドギヤおよび第2出力軸にも伝
えられ、第2出力軸も回転するようになる。
更に請求項(3)の発明による差動歯車装置においても
、請求項(2)の発明と同様に、第1、第2出力軸が差
動を行うときには第1、第2歯車が回転するので、これ
ら歯車はギヤポンプとして作用するようになる。したが
って、このギヤポンプの作用により、液体が吸込み側か
ら吐出側に向かって送給されるようになる。しかしなが
ら、第1、第2歯車の回転が比較的小さく液体の流量が
少ないので、吐出側の圧力がそれほど高くなることはな
い、このため、液体が歯車に作用する抵抗は小さい、し
たがって、第1、第2歯車は円滑に回転することができ
、第1.第2出力軸は確実に差動を行うことができる。
例えば車両の一方の車輪がぬかるみ等に入り込んだ場合
には、第1および第2歯車が高速で回転するようになる
ので、ギヤポンプの吐出量が増大する。このため、吐出
側の液体の圧力が高くなり、液体は吐出側から吸込み側
へ逆流しようとする。この結果、ギヤポンプの回転が大
きな抵抗を受けることになり、第1、第2歯車は所定回
転数以上の回転が制限されるようになる。すなわち、第
1、第2プラネタリギヤはその回転が制限され・るよう
になる、このように、遊星歯車機構はロック状態となる
ので、入力トルクが可動ケーシングおよび第2プラネタ
リギヤを介して第2サイドギヤおよび第2出力軸にも伝
えられ、第2出力軸も回転するようになる。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の詳細な説明する。
第1図は本発明による差動歯車装置の一実施例を示す縦
断面図、第2図は第1図におけるII −II線に沿う
断面図、第3図は第2図におけるIII −II線に沿
う断面図である。
第1図に示されているように、差動歯車装置lは固定ケ
ーシング2を備え、この固定ケーシング2の左右両端に
は第1サイドギヤ3と第2サイドギヤ4とが同軸上にか
つ軸受5.5によって回動可能に支持されている。第1
、第2サイドギヤ3.4の対向端にはそれぞれ第1、第
2リングギヤ6.7が形成されており、第1、第2サイ
ドギヤ3,4の他端にはそれぞれ二点鎖線で示されてい
るように第1、第2出力軸8.9がスプライン結合され
るようになっている。
また、第1、第2サイドギヤ3.4の間には可動ケーシ
ングlOが配設され、この可動ケーシング10の左右両
側部にそれぞれ第1、第2サンギヤ11.12の一端が
支持されている。第1、第2サンギヤ11.12の他端
はそれぞれ第1、第2サイドギヤ3.4に同軸上にかつ
軸受13゜13によって回動可能に支持されている。す
なわち、可動ケーシング10は第1、第2サイドギヤ3
.4に対して相対回動可能に支持されている。
第1リングギヤ6と第1サンギヤ11との間には、3個
の第1プラネタリギヤ14(内2個は図示されない)が
これらのギヤ6.11に噛み合うようにして配設されて
いる。これら3個の第1プラネタリギヤ14は第1キヤ
リヤ15によって円周方向に等間隔に連結されている。
同様に、第2キヤリヤ16によって連結された3個の第
2プラネタリギヤ17が第2リングギヤ7と第2サンギ
ヤ12との間に配設されている。
第1、第2プラネタリギヤ14.17の一つには、それ
ぞれ、第1、第2歯車軸18.19が平行にかつ可動ケ
ーシング10の方に延出するようにして設けられている
。これら第1、第2歯車軸18.19は可動ケーシング
lOにそれぞれ軸受20.20:21,21によって回
動可能に支持されている。すなわち、第1、第2サイド
ギヤ3.4と第1、第2歯車軸18.19とは遊星歯車
機構によって連結されている。第1、第2歯車軸18.
19には第1、第2歯車22.23が固定されており、
第2図に示されているように、これら第1、第2歯車2
2.23は互いに噛み合わされて可動ケーシング10の
密閉室24内に収納されている。
可動ケーシング10の外周縁にはリング状の入力歯車2
5が固設されている。そして、すべての歯車は平歯車に
よって構成されている。
第2図から明らかなように、密閉室24は第1、第2歯
車22.23によって二つの小室24a、24bに区画
されている。これら二つの小室24a、24bは、可動
ケーシング10に形成された一対の通路26a、26b
と、可動ケーシング10と入力歯車25との間に形成さ
れたリング状の通路26cによって連通している。第3
図に示されているように、一対の通路26a、26bに
は、それぞれ、オリフィス27a、27bが設けられて
おり、これらオリフィス27a、27bは通路26a、
26bを流れる液体の流量を制限するようになっている
。また、通路26a、26bには、圧力応答遮断弁28
a、28bが設けられている。圧力応答遮断弁28aは
、一端にピストン部28a、が、また他端に弁部28a
2がそれぞれ形成されたピストン弁28a3と、このピ
ストン弁28a、を常時通路26aが開かれる方向に付
勢するばね28a4とを備えている。同様に、圧力応答
遮断弁28bもピストン弁28b3とばね28b4とを
備えている。
更に、通路26a、26bには、それぞれ液圧調整装置
29a、29bが設けられている。液圧調整装置29a
は断面円形の孔に一対のピストン29 a + 、 2
9 a 1が摺動自在に嵌合されて構成されている。こ
の一対のピストン29a+、29a、は、液体が温度上
昇により膨張したときには液圧調整装置29aの容積を
大きくし、液体が温度低下により収縮したときには液圧
調整装置29aの容積を小さくするように摺動すること
により、リング状の通路26c内の圧力を常時はぼ大気
圧となるように調整している。同様に、液圧調整装置2
9bも液圧調整装置29aと同じように構成されている
次に、このように構成された本実施例の作用を説明する
例えば車両の直進走行時のような、第1.第2出力軸8
.9に回転抵抗の差が生じないときには、この遊星歯車
機構は何ら作動しない、すなわち第1、第2プラネタリ
ギヤ14.17は自転をしな(、固定された状態となる
。このため、入力歯車25に入力された駆動トルクは、
可動ケーシングlOと、固定状態の第1、第2ブラネタ
リギヤ14.17と、第1、第2リングギヤ6.7と、
第1、第2サイドギヤ3.4とを介して第1、第2出力
軸8.9に伝達される。その場合、第1、第2プラネタ
リギヤ14.17はそれぞれ3個設けられているので、
入力トルクは第1、第2リングギヤ6.7にバランスよ
く分配されて伝えられようになる。したがって、両出力
軸8.9は等速度で同方向に回転するようになる。
例えば車両の旋回時のような、第1、第2出力軸8,9
に回転抵抗差が生じるときには、遊星歯車機構が作動す
る。すなわち、例えば第1出力軸8の方が第2出力軸9
よりも回転抵抗が小さいとすると、第1歯車22と第2
歯車23との噛み合い部に働く力の平衡が崩れて第1歯
車22が入力歯車25と同方向に第2歯車23が逆方向
に回転するようになる。このため、第1プラネタリギヤ
14が同方向に自転して、第1ザンギヤ11および第1
出力軸8の回転速度を高める。一方、第2プラネタリギ
ヤ17が逆方向に自転して、第2サンギヤ12および第
2出力軸9の回転速度を低める。このようにして、第1
、第2出力軸8.9は差動を行うようになる。そして、
このように、第1、第2出力軸8.9が差動を行うとき
には第1、第2歯車22.23が回転するので、これら
歯車22.23はギヤポンプとして作用するようになる
。すなわち、液体が吐出側の小室24aからオリフィス
27a、リング状の通路26c、およびオリフィス27
bを経て吸込み側の小室24bに向かって流れるように
なる。その場合、第1、第2歯車22.23の回転速度
が比較的小さいので液体の吐出量が少なく、オリフィス
27a、27bによる抵抗は小さい、このときの小室2
4aの圧力とギヤポンプの吐出量とは、第4図に示され
ているように、線aに沿った関係となる。したがって、
第1、第2歯車22.23は円滑に回転することができ
、第1、第2出力軸8゜9は確実に差動を行うことがで
きるようになる。
例えば車両の一方の車輪がぬかるみ等に入り込んで、そ
の回転抵抗が他方の車輪に比べてきわめて小さくなった
ようなとき、すなわち第1出力軸8の回転抵抗がきわめ
て小さくなったとき、第1プラネタリギヤ14が入力歯
車25と同方向に自転するので、第1サイドギヤ3およ
び第1出力軸8は入力歯車25の2倍の速度で回転しよ
うとし、一方、第2プラネタリギヤ17が逆方向に自転
をするので、第2サンギヤ12および第2出力軸9は回
転しなくなろうとする。しかし、このとき第1、第2歯
車22.23が高速で回転するようになるので、ギヤポ
ンプの吐出量が増大し、オリフィス27a、27bによ
って流量が制限され、オリフィス効果が現われるように
なる。このため、吐出側の小室24a内の圧力が高くな
る。
この高圧力により、ギヤポンプの回転が大きな抵抗を受
けることになり、第1、第2歯車22゜23はほとんど
回転しなくなる。すなわち、第4図に線すで示されてい
るように、小室24a内の圧力のみが高くなるだけで、
吐出量はほとんど増加しない、この結果、第1、第2プ
ラネタリギヤ14゜17はほとんど自転しなくなる。こ
のように、遊星歯車機構はほぼロック状態となり、入力
トルクは第2サイドギヤ4および第2出力軸9にも伝え
られるようになって、第2出力軸9も回転するようにな
る。こうして、第1、第2歯車22.23、小室24a
、24b、オリフィス27a、27b、通路26a、2
6b、26c、および液体によって差動を固定する差動
制限機構が構成される。そして、小室24a内の圧力が
一定の大きさになると、ピストン弁28a、がばね28
a4の付勢力に抗して移動し、通路26aを遮断する。
このため、液体は完全に流れなくなり、第1、第2歯車
22.23は完全に回転しなくなる。すなわち、遊星歯
車機構は完全にロック状態となる。これにより、入力さ
れたトルクはすべて第2出力軸9に伝えられるようにな
る。
なお、前述の実施例に右いては、オリフィス27a、2
7bを2個設けるものとしているが。
本発明はこれに限定されるものではなく、オリフィスは
一個でもよい。
また、前述の実施例では、圧力応答遮断弁28a、28
bを設けているが、この圧力応答遮断弁は必ずしも必要
ではなく、省略することもできる。
第5および第6図は、本発明の異なる実施例を示し、第
5図はこの実施例の断面を部分的に示す、第1図と同様
の断面図、第6図は第5図のVl −Vl線に沿う断面
図である。なお、第5図はこの実施例の一部を示してい
るだけであるが、示されていない部分については、この
実施例は前述の実施例と全く同一の構成要素を備えてい
る。また、第5図に示されている構成要素で前述の実施
例と対応する構成要素には同一符号を付することにより
、その説明は省略する。
第5図から明らかなように、入力歯車25は可動ケーシ
ング10の一方の側方部材に設けられている。また第6
図から明らかなように、密閉室24の内壁面24cと第
1歯車22の歯先22aとの間には、所定大きさの間隙
αが形成されている。同様に、密閉室24の内壁面24
cと第2歯車23の歯先23aとの間にも間隙αが形成
されている。
可動ケーシング10には、前述の実施例と同様に一対の
ピストン(第5〜6図には示されていない)を備えた一
対の液圧調整装置29a、29bが設けられている。こ
れらの液圧調整装置29a、29bは、可動ケーシング
lOに形成された通路26′によって密閉室24に連通
している。
次に、この実施例の作用について説明する。
車両旋回時には、前述の実施例と同様にこの実施例にお
いても第1、第2出力軸8.9は差動を行うようになる
。差動が行われると、第1、第2歯車22.23は回転
してギヤポンプの作用を行うようになる。したがって、
密閉室24内で吸込み側から吐出側に向かって液体が送
給されるようになる。また、液体は通路26′を通って
液圧調整装置29a、29bにも流れるようになる。し
かしながら、第1、第2歯車22.23の回転速度がき
わめて小さいので液体の送給量が少なく、吐出側の圧力
が高くなることはない、このため、第1.第2歯車22
.23はほとんど抵抗を受けることなく、円滑に回転す
ることができる。これにより、第1、第2出力軸8.9
は確実に作動を行う。
車両の一方の車輪がぬかるみ等に入り込んで、その回転
抵抗が他方の車輪に比べてきわめて小さくなったときに
は、前述の実施例と同様に第1、第2歯車22.23が
高速で回転するようになる。このため、吸込み側から吐
出側に向かって液体が多量に送給されるようなり、吐出
側の圧力が高くなる。吐出側の圧力がかなり高くなると
、液体は間隙αを通って吐出側から吸込み側に向かって
逆流しようとする。この結果、第1、第2歯車22.2
3は大きな抵抗を受けることになり、はとんど回転しな
くなる。すなわち、遊星歯車機構がロック状態となり、
差動が制限される。こうして、第1、第2歯車22.2
3、密閉室24、所定の大きさの間隙αおよび液体によ
って差動を固定する差動制限機構が構成される。
この実施例においては、前述の実施例に用いられている
オリフィス27a、27bや通路26a、26b、26
cが不要となるので、構造が簡単になるばかりでなく、
部品点数が少なく、製造コストを低減することができる
ようになる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、請求項(1)の発明に
よる差動歯車装置は、第1サイドギヤを第1リングギヤ
、第1プラネタリギヤ、および第1サンギヤを介して可
動ケーシングに配設された第1歯車に連結するとともに
、第2サイドギヤを第2リングギヤ、第2プラネタリギ
ヤ、および第2サンギヤを介して可動ケーシングに配設
された第2歯車に連結し、これら第1、第2歯車を互い
に噛み合わせるようにし、しかもすべての歯車の軸を同
軸状または平行に配設しているので、各歯車を平歯車に
よって構成することができるようになる。したがって、
第1、第2歯車をギヤポンプとして用いるようにすれば
、摩擦抵抗以外の流体抵抗による差動制限機構を利用す
ることが可能となる。
また、従来のような高価なベベルギヤを用いないで済む
ので、差動歯車装置を安価に製造することができるよう
になる。
更に、請求項(2)の発明では、前述の第1、第2歯車
をギヤポンプとして構成するとともに、その吐出側と吸
込み側とをオリフィスを介して連通ずるようにしている
ので、一方の出力軸が空転すると、ギヤポンプの液体吐
出量が多くなってオリフィスによる抵抗が増大する。こ
の抵抗がギヤポンプの第1、第2歯車の回転に加えられ
ることになるので、第1、第2歯車は回転しなくなる。
これにより、差動歯車装置はロック状態となって入力ト
ルクが空転しない他方の出力軸に伝達されるようになる
。その場合、従来のような摩擦クラッチ板を用いていな
いので摩耗によってロック力が不安定になるようなこと
もなく、差動を確実に制限することができるようになる
しかも、摩擦クラッチ板およびこれら摩擦クラッチ板を
作動する機構が不要となるので、製造コストを大幅に低
減することができる。
更に、請求項(3)の発明は、第1、第2歯車をギヤポ
ンプとして構成するとともに、第1、第2歯車の歯先と
これら歯車を収容する密閉室の内壁面との間に所定の大
きさの間隙を設けているだけであるので、部品点数が少
なく、更に製造コストを低減することができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による差動歯車装置の一実施例を示す縦
断面図、第2図は第1図におけるII −II線に沿う
断面図、第3図は第2図におけるIII −III線に
沿う断面図、第4図は差動歯車装置に用いられるギヤポ
ンプの吐出量と圧力との関係を示す説明図、第5図は本
発明による差動歯車装置の他の実施例を部分的に示す、
第1図と同様の縦断面図、第6図は第5図におけるVl
−Vl線に沿う断面図、第7図は従来の差動歯車装置の
縦断面図である。 l・・・差動歯車装置、2・・・固定ケーシング、3・
・・第1サイドギヤ、4・・・第2サイドギヤ、6・・
・第1リングギヤ、7・・・第2リングギヤ、8・・・
第1出力軸、9・・・第2出力軸、10・・・可動ケー
シング、11・・・第1サンギヤ、12・・・第2サン
ギヤ、14・・−第1プラネタリギヤ、17−・−第2
プラネタリギヤ、18・・・第1歯車軸、19・・・第
2歯車軸、22・・・第1歯車、22a・・・歯先、2
3・・・第2歯車、23a・・・歯先、24・・・密閉
室、24a、24b・・・小室、24c・・・内壁面、
25・・・入力歯車、26a、26b、26cm通路、
27a、27b・・・オリフィス、α・・・間隙 第2図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)固定ケーシングに回動可能に支持され、一端に第
    1リングギヤが形成されるとともに、他端に第1出力軸
    が連結される第1サイドギヤと、前記固定ケーシングに
    回動可能にかつ前記第1サイドギヤと同軸上に支持され
    、一端に第2リングギヤが形成されるとともに、他端に
    第2出力軸が連結される第2サイドギヤと、前記固定ケ
    ーシング内に配設された可動ケーシングと、前記第1サ
    イドギヤに一端が回動可能にかつこの第1サイドギヤに
    同軸上に支持され、他端が前記可動ケーシングに支持さ
    れた第1サンギヤと、前記第2サイドギヤに一端が回動
    可能にかつこの第2サイドギヤに同軸上に支持され、他
    端が前記可動ケーシングに支持された第2サンギヤと、
    前記可動ケーシングに回動可能に支持され、前記第1リ
    ングギヤと前記第1サンギヤとに噛み合う第1プラネタ
    リギヤと、前記可動ケーシングに回動可能に支持され、
    前記第2リングギヤと前記第2サンギヤとに噛み合う第
    2プラネタリギヤと、前記可動ケーシングに回動可能に
    支持され、一端が前記第1プラネタリギヤに連結された
    第1歯車軸と、前記可動ケーシングに回動可能にかつ前
    記第1歯車軸と平行に支持され、一端が前記第2プラネ
    タリギヤに連結された第2歯車軸と、前記可動ケーシン
    グ内に収容され、前記第1歯車軸に固定された第1歯車
    と、前記可動ケーシング内に収容され、前記第1歯車軸
    に噛み合うようにして前記第2歯車軸に固定された第2
    歯車と、前記可動ケーシングに固定され、駆動トルクが
    入力される入力歯車とを備えていることを特徴とする差
    動歯車装置。
  2. (2)前記可動ケーシング内の前記第1および第2歯車
    の収容部分は密閉室とされ、この密閉室はこれら第1お
    よび第2歯車によって二つの小室に区画されているとと
    もに、これら二つの小室はオリフィスを備えた通路によ
    って連結され、更にこの通路および前記密閉室内に液体
    が封入されていることを特徴とする請求項(1)記載の
    差動歯車装置。
  3. (3)前記可動ケーシング内の前記第1および第2歯車
    の収容部分は密閉室とされ、前記第1および第2歯車の
    歯先とこれらの歯先に対向する前記密閉室の内壁面との
    間に所定の大きさの間隙が形成されているとともに、前
    記密閉室内に液体が封入されていることを特徴とする請
    求項(1)記載の差動歯車装置。
JP21580688A 1988-08-30 1988-08-30 差動歯車装置 Expired - Lifetime JP2578485B2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2790051A1 (fr) * 1999-02-24 2000-08-25 Gkn Viscodrive Gmbh Transmission a differentiel avec laquelle les arbres lateraux tournent dans le meme sens lorsque sa cage est a l'arret
KR20220103032A (ko) * 2020-10-07 2022-07-21 장순길 유성 기어 장치
US12287030B2 (en) 2021-01-14 2025-04-29 Soon Gil Jang Planetary gear device

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