JPH027587B2 - - Google Patents
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- JPH027587B2 JPH027587B2 JP12788783A JP12788783A JPH027587B2 JP H027587 B2 JPH027587 B2 JP H027587B2 JP 12788783 A JP12788783 A JP 12788783A JP 12788783 A JP12788783 A JP 12788783A JP H027587 B2 JPH027587 B2 JP H027587B2
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【発明の詳細な説明】
本発明は一般式
(式中、R1はアルキル基である。)で表わされる
アミノ糖誘導体の製造方法に関する。 更に詳しくは、本発明は一般式 (式中、R1はアルキル基である。)で表わされる
オキシム誘導体を水素化ビス(2−メトキシエト
キシ)アルミニウムナトリウムで還元し、前記一
般式()で表わされるアミノ糖誘導体を高位体
選択的に得る製造方法に関する。 本発明により得られる前記一般式()で表わ
されるアミノ糖誘導体は、優れた制癌作用を示す
アミノグリコシド抗生物質であるアントラサイク
リンの構成アミン糖、例えば3−アミノ−2,
3,6−トリデオキシ−L−リキソ−ヘキソース
(ダウノサミン)の重要合成中間体となり得る。
即ち前記一般式()で表わされるアミノ糖誘導
体は数工程を経てアミノ基及び水酸基が保護され
た1−クロロアミノ糖誘導体とし、アグリコンで
あるアントラサイクリノンとのグリコシル化反応
によつてアントラサイクリンに誘導されうるもの
である〔F.Arcamone、et、al.、Experientia、
34、1255(1978);特開昭51−98264号;T.H.
Smith、etal.、J.Org.Chem.、42、3653(1977)参
照〕。 従来、前記一般式()で表わされるアミノ糖
誘導体のうち、例えば、メチル3−アミノ−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジオキシ−α−
D−リボ−ヘキソピラノシドは、通常、約4当量
の水素化アルミニウムリチウムを含むエーテルに
ソツクスレー抽出器を応用することによりメチル
4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−
D−エリトロー3−ヘキソピラニユロシドオキシ
ムの飽和したエーテル溶液を長時間に亘つて滴下
することにより製造されていた〔D.Horton、
etal.、Carbohydrate Research、44、227(1975)
参照〕。しかしながら、この従来法はエーテル中
取扱困難な水素化アルミニウムリチウムを用いて
還元を行なつており、而も、不要な3−エピマー
(D−アラビノ体)の生成がかなり認められるた
め、(D−リボ体:D−アラビノ体88:12)アミ
ノ糖誘導体を工業的に製造することは多大の困難
を伴うことが明らかである。 本発明者等は従来法の欠点を克服すべく検討を
重ねた結果、水素化アルミニウムリチウムよりも
はるかに取扱いが容易でしかも安価な水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウ
ムでオキシム誘導体を還元すると、アミノ糖誘導
体が収率よくかつ立体選択的に得られることを見
出し(D−リボ体:D−アラビノ体97:3以上)、
本発明を完成した。 本発明の原料である前記一般式()で表わさ
れるオキシム誘導体はメチルα−D−マンノピラ
ノシドから容易に製造されるものである〔D.
Hortom、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975)参照〕。 尚、式中のR1で表わされるアルキル基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基等を例示でき、分枝鎖を有するものであつても
よい。 本発明の還元試剤である水素化ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミニウムナトリウムは工業的
に容易に入手できる化合物であり、ビトライド
(Vitride)なる商品名にて市販されているもので
ある。水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アル
ミニウムナトリウムの使用量は原料であるオキシ
ム誘導体に対して2〜6当量用いることができる
が効率よく行うには3〜5当量用いることが好ま
しい。 本発明を行なうにあたつては溶媒中で行うのが
望ましく、例えば、トルエン、ベンゼン等の炭化
水素溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル溶媒に代表される非プロトン性溶媒を好
適に使用できるが、工業的観点からトルエンの使
用が好ましい。また反応は−40℃〜室温の範囲を
選択することにより円滑に進行する。 以下、参考例及び実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 参考例 メチルα−D−マンノピラノシド(50g、
0.26mole)、ベンズアルデヒドジメチルアセター
ル(92g、0.61mole)、無水p−トルエンスルホ
ン酸(1.8g、11mmole)を含むジメチルホルム
アミド溶液(300ml)を減圧下メタノールを序々
に留去しながら攪拌下加熱した。冷却後反応混合
物を炭素水素ナトリウム(30g)を含む水(1
)中に激しく攪拌下注加し、析出した固体を
取した。水洗後、減圧下乾燥し、粗製のメチル
2,3:4,6−ジ−O−ベンジリデン−α−D
−マンノピラノシドを得た。収量75g(78%)。 mp105〜145℃、〔α〕23 D−22.7゜(c=0.99、
CHCl3)〔D.Horton、etal.、Carbohydrate
Research、44、227(1975):mp120〜160℃、
〔α〕23 D−33゜(c=1、CHCl3)〕。 粗製のメチル2,3:4,6−ジ−O−ベンジ
リデン−α−D−マンノピラノシド(9.0g、
24mmole)をテトラヒドロフラン(180ml)に溶
解し、アルゴン雰囲気下−40℃で約15%ブチルリ
チウムヘキサン溶液(34ml、約54mmole)を30
分間で滴下した。反応後は−30〜−40℃で1時間
攪拌後、塩化アンモニウム(23g)を含む氷水
(180ml)に激しく攪拌下注加した。減圧下テトラ
ヒドロフランを留去したのち氷冷し、析出する固
体を取したのち、エタノールから再結晶し、メ
チル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−
α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシドを
無色結晶として得た。収量4.2g(66%)。mp165
〜166%、〔α〕22 D+145゜(c=1.00、EtOAc)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975):mp170〜171℃、〔α〕22 D+155゜(c=
1、EtOAc)〕。 塩酸ヒドロキシアミン(6.3g、91mmole)と
水酸化ナトリウム(3.8g、95mmole)を含む95
%エタノール(300ml)を1時間室温にて攪拌し、
析出した塩化ナトリウムを去する。液にメチ
ル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α
−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシド
(3.7g、14mmole)を一度に加え、反応液は室温
にて一夜攪拌した。反応液は濃縮後、析出する無
色結晶を取した。エタノールから再結晶して純
粋なメチル4,6−O−ベンジリデン−2−デオ
キシ−α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロ
シドオキシムを得た。収量3.12g(79%)。
mp202℃、〔α〕23 D+203゜(c=1.21、CHCl3)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975):mp208℃、〔α〕23 D+202゜(c=1.2、
CHCL3)〕。IRνKBr naxcm-1:3350(OH)、1670(C=
N)。 NMR(inCDCl3):2.20(1H、dd、J=15およ
び4Hz、H2a)、2.37(3H、s、OCH3)、3.52
(1H、d、J=15Hz、H2e)、3.70〜4.35(4H、m、
H4、5、2H6)、4.85(1H、d、J=4Hz、H1)、
5.60(1H、s、PhCH)、7.15〜7.55(5H、m、
C6H5)、8.30(1H、s、OH)。 実施例 1 メチル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキ
シ−α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシ
ドオキシム(参考例1参照)(mp202℃、〔α〕23 D
+203゜(c=1.21、CHCl3))(556mg、2.0mmole)
を無水トルエン(10ml)に溶解し、−40℃に冷却
したのち、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウムの70%トルエン溶液
(2.3ml、8.0mmole)を加えた。反応液は−40℃
で30分間、冷浴を取り除いたのち室温にて1時間
攪拌した。氷冷したのち、反応液に水(0.5ml)、
15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)、水(1.5
ml)を順次加え、上層のトルエン層を分離した。
トルエン溶液を減圧下留去し、粗製のメチル3−
アミノ−4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ
デオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシドとそ
の3−エピマー(D−アラビノ体)の混合物をオ
イル(550mg)として得た。 得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベン
ジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−
ヘキソピラノシドとその3−エピマーは以下に述
べるごとく、それぞれN−アセトアミド体として
確認した。すなわち、得られた混合物(550mg)
にピリジン(4ml)と無水酢酸(2ml)を加え、
室温攪拌下一夜放置した。反応液は氷水(25ml)
に注加し、塩化メチレンで抽出した。抽出液は、
水、飽和重そう水で洗滌後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。過したのち、減圧下留去して得
られる油状の残渣から残存するピリジンを除去す
るため、トルエン(5ml)を加えたのち減圧下留
去することを2回繰返した。得られた油状の残渣
を少量のトルエンに溶解し、0℃に冷却すると不
要の3−エピマーであるメチル3−アセトアミド
−4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキ
シ−α−D−アラビノ−ヘキソピラノシドが無色
結晶として析出した。収量22mg(オキシム体から
2%)。アセトンから再結晶して無色結晶を得た。
mp273℃(昇華)、〔α〕23D+65.1゜(c=0.50、
CHCl3)〔D.Horton、etal.、Carbohydrate
Research、44、227(1975):mp272℃、〔α〕23 D+
68゜(c=0.7、CHCl3)〕。IRνKBr naxcm-1:3280、
1650、1565(アミド).NMR(inCDCl3):1.68〜
1.88(1H、m、H2a)、1.95(3H、s、CH3CO)、
2.34〜2.60(1H、m、H2e)、3.37(3H、s、
OCH3)、3.50〜4.36(5H、m、H3、4、5、2H6)、
4.78(1H、m、H1)、5.42(1H、brd、J=8Hz、
NH)、5.55(1H、s、PhCH)、7.28〜7.58(5H、
m、C6H5)。 不要の3−エピマーを取した母液を留去し、
粗製のメチル3−アセトアミド−4,6−O−ベ
ンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ
−ヘキソピラノシドを淡黄色オイルとして得た。
収量510mg(オキシム体から83%)。このものを薄
層クロマトグラフイ(シリカゲル、ベンゼン−エ
タノール9:1)で精製し、純粋なメチル3−ア
セトアミド−4,6−O−ベンジリデン−2,3
−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシド
を無色オイル(357mg、オキシム体から58%)と
して得た。〔α〕23 D+52.8゜(c=1.26、CHCl3)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Reseach、44,
227(1975):〔α〕23 D+60゜(C=1、CHCl3);D.H
.
Buss、etal.、J.Chem.Soc.C、1965、2736:〔α〕D
+56゜(CHCl3)〕。 IRνfilm naxcm-1:3410、1650、1500(アミド).
NMR(inCDl3):1.90〜2.10(2H、m、H2)、2.00
(3H、s、CH3CO)3.40(3H、s、OCH3)3.60
〜4.85(6H、m、H1、3、4、5、2H6)、5.63(1H、s、
PhCH)6.63(1H、brd、J=8Hz、NH)、7.20
〜7.55(5H、m、C6H5)。 実施例 2 実施例1に記載した離方法に準じてメチル4,
6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−
エリトロ−3−ヘキソピラニユロシドオキシム
(15.7g、56mmole)を無水トルエン(280ml)に
溶解し、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)ア
ルミニウムナトリウムの70%トルエン溶液(70
ml、245mmole)を加えて還元して、粗製のメチ
ル3−アミノ−4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシ
ドとその3−エピマー(D−アラビノ体)の混合
物をオイル(18.1g)として得た。 得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベン
ジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−
ヘキソピラノシドは、実施例1に記載した方法に
準じてN−アセトアミド体に導いて確認した。す
なわち、上記の混合物(18.1g)をピリジン(94
ml)と無水酢酸(47ml)でアセチル化し、実施例
1と同様に抽出操作を行つた。トルエン不溶のメ
チル3−アセトアミド−4,6−O−ベンジリデ
ン−2,3−ジデオキシ−α−D−アラビノ−ヘ
キソピラノシドを去したのち、母液を減圧下留
去すると、粗製のメチル3−アセトアミド−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α
−D−リボ−ヘキソピラノシドが淡黄色オイルと
して得られた。収量19.7g(オキシム体から定量
的収率)。このもののNMRスペクトルは実施例
1に記載したものに一致した。 実施例 3 実施例1に記載した方法に準じてメチル4,6
−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−エ
リトロー3−ヘキソピラニユロシドオキシム
(1.24g、4.45mmole)を無水トルエン(25ml)
に溶解し、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウムの70gトルエン溶液
(6.0ml、21mmole)を加えて還元して、油状の粗
製のメチル3−アミノ−4,6−O−ベンジリデ
ン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソ
ピラノシドとその3−エピマーの混合物を得た。
得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベンジ
リデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘ
キソピラノシドは以下に述べる如く、N−トリフ
ルオロアセチル体として確認した。すなわち、上
記の混合物をピリジン(8.0ml)と無水トリフル
オロ酢酸(4.0ml)を用いて反応し、実施例1と
同様に抽出操作を行い不要な3−エピマーである
メチル3−トリフルオロアセトアミド−4,6−
O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D
−アラビノ−ヘキソピラノシドを少量含む粗製の
メチル3−トリフルオロアセトアミド−4,6−
O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D
−リボ−ヘキソピラノシドを褐色オイルとして得
た。これをカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、ベンゼン−エタノール20:1)で精製し、純
粋なメチル3−トリフルオロアセトアミド−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α
−D−リボ−ヘキソピラノシドを無色オイルとし
て得た。収量0.78g(オキシム体から49%)〔α〕
21 D+86゜(c=1.47、CHCl3)IRνfilm naxcm-1:3410
、
1735、1540(アミド)。NMR(inCDCl3):1.93〜
2.10(2H、m、H2)、3.40(3H、s、OCH3)、3.60
〜4.80(6H、m、H1、3、4、5、2H6)、5.57(1H、s、
PhCH)、7.15〜7.43(5H、m、C6H5)、7.67(1H、
d、J=9Hz、NH)。MS:361(M+)。
アミノ糖誘導体の製造方法に関する。 更に詳しくは、本発明は一般式 (式中、R1はアルキル基である。)で表わされる
オキシム誘導体を水素化ビス(2−メトキシエト
キシ)アルミニウムナトリウムで還元し、前記一
般式()で表わされるアミノ糖誘導体を高位体
選択的に得る製造方法に関する。 本発明により得られる前記一般式()で表わ
されるアミノ糖誘導体は、優れた制癌作用を示す
アミノグリコシド抗生物質であるアントラサイク
リンの構成アミン糖、例えば3−アミノ−2,
3,6−トリデオキシ−L−リキソ−ヘキソース
(ダウノサミン)の重要合成中間体となり得る。
即ち前記一般式()で表わされるアミノ糖誘導
体は数工程を経てアミノ基及び水酸基が保護され
た1−クロロアミノ糖誘導体とし、アグリコンで
あるアントラサイクリノンとのグリコシル化反応
によつてアントラサイクリンに誘導されうるもの
である〔F.Arcamone、et、al.、Experientia、
34、1255(1978);特開昭51−98264号;T.H.
Smith、etal.、J.Org.Chem.、42、3653(1977)参
照〕。 従来、前記一般式()で表わされるアミノ糖
誘導体のうち、例えば、メチル3−アミノ−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジオキシ−α−
D−リボ−ヘキソピラノシドは、通常、約4当量
の水素化アルミニウムリチウムを含むエーテルに
ソツクスレー抽出器を応用することによりメチル
4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−
D−エリトロー3−ヘキソピラニユロシドオキシ
ムの飽和したエーテル溶液を長時間に亘つて滴下
することにより製造されていた〔D.Horton、
etal.、Carbohydrate Research、44、227(1975)
参照〕。しかしながら、この従来法はエーテル中
取扱困難な水素化アルミニウムリチウムを用いて
還元を行なつており、而も、不要な3−エピマー
(D−アラビノ体)の生成がかなり認められるた
め、(D−リボ体:D−アラビノ体88:12)アミ
ノ糖誘導体を工業的に製造することは多大の困難
を伴うことが明らかである。 本発明者等は従来法の欠点を克服すべく検討を
重ねた結果、水素化アルミニウムリチウムよりも
はるかに取扱いが容易でしかも安価な水素化ビス
(2−メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウ
ムでオキシム誘導体を還元すると、アミノ糖誘導
体が収率よくかつ立体選択的に得られることを見
出し(D−リボ体:D−アラビノ体97:3以上)、
本発明を完成した。 本発明の原料である前記一般式()で表わさ
れるオキシム誘導体はメチルα−D−マンノピラ
ノシドから容易に製造されるものである〔D.
Hortom、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975)参照〕。 尚、式中のR1で表わされるアルキル基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル
基等を例示でき、分枝鎖を有するものであつても
よい。 本発明の還元試剤である水素化ビス(2−メト
キシエトキシ)アルミニウムナトリウムは工業的
に容易に入手できる化合物であり、ビトライド
(Vitride)なる商品名にて市販されているもので
ある。水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アル
ミニウムナトリウムの使用量は原料であるオキシ
ム誘導体に対して2〜6当量用いることができる
が効率よく行うには3〜5当量用いることが好ま
しい。 本発明を行なうにあたつては溶媒中で行うのが
望ましく、例えば、トルエン、ベンゼン等の炭化
水素溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の
エーテル溶媒に代表される非プロトン性溶媒を好
適に使用できるが、工業的観点からトルエンの使
用が好ましい。また反応は−40℃〜室温の範囲を
選択することにより円滑に進行する。 以下、参考例及び実施例により本発明を更に詳
細に説明するが、本発明はこれらに限定されるも
のではない。 参考例 メチルα−D−マンノピラノシド(50g、
0.26mole)、ベンズアルデヒドジメチルアセター
ル(92g、0.61mole)、無水p−トルエンスルホ
ン酸(1.8g、11mmole)を含むジメチルホルム
アミド溶液(300ml)を減圧下メタノールを序々
に留去しながら攪拌下加熱した。冷却後反応混合
物を炭素水素ナトリウム(30g)を含む水(1
)中に激しく攪拌下注加し、析出した固体を
取した。水洗後、減圧下乾燥し、粗製のメチル
2,3:4,6−ジ−O−ベンジリデン−α−D
−マンノピラノシドを得た。収量75g(78%)。 mp105〜145℃、〔α〕23 D−22.7゜(c=0.99、
CHCl3)〔D.Horton、etal.、Carbohydrate
Research、44、227(1975):mp120〜160℃、
〔α〕23 D−33゜(c=1、CHCl3)〕。 粗製のメチル2,3:4,6−ジ−O−ベンジ
リデン−α−D−マンノピラノシド(9.0g、
24mmole)をテトラヒドロフラン(180ml)に溶
解し、アルゴン雰囲気下−40℃で約15%ブチルリ
チウムヘキサン溶液(34ml、約54mmole)を30
分間で滴下した。反応後は−30〜−40℃で1時間
攪拌後、塩化アンモニウム(23g)を含む氷水
(180ml)に激しく攪拌下注加した。減圧下テトラ
ヒドロフランを留去したのち氷冷し、析出する固
体を取したのち、エタノールから再結晶し、メ
チル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−
α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシドを
無色結晶として得た。収量4.2g(66%)。mp165
〜166%、〔α〕22 D+145゜(c=1.00、EtOAc)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975):mp170〜171℃、〔α〕22 D+155゜(c=
1、EtOAc)〕。 塩酸ヒドロキシアミン(6.3g、91mmole)と
水酸化ナトリウム(3.8g、95mmole)を含む95
%エタノール(300ml)を1時間室温にて攪拌し、
析出した塩化ナトリウムを去する。液にメチ
ル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α
−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシド
(3.7g、14mmole)を一度に加え、反応液は室温
にて一夜攪拌した。反応液は濃縮後、析出する無
色結晶を取した。エタノールから再結晶して純
粋なメチル4,6−O−ベンジリデン−2−デオ
キシ−α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロ
シドオキシムを得た。収量3.12g(79%)。
mp202℃、〔α〕23 D+203゜(c=1.21、CHCl3)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Research、44、
227(1975):mp208℃、〔α〕23 D+202゜(c=1.2、
CHCL3)〕。IRνKBr naxcm-1:3350(OH)、1670(C=
N)。 NMR(inCDCl3):2.20(1H、dd、J=15およ
び4Hz、H2a)、2.37(3H、s、OCH3)、3.52
(1H、d、J=15Hz、H2e)、3.70〜4.35(4H、m、
H4、5、2H6)、4.85(1H、d、J=4Hz、H1)、
5.60(1H、s、PhCH)、7.15〜7.55(5H、m、
C6H5)、8.30(1H、s、OH)。 実施例 1 メチル4,6−O−ベンジリデン−2−デオキ
シ−α−D−エリトロ−3−ヘキソピラニユロシ
ドオキシム(参考例1参照)(mp202℃、〔α〕23 D
+203゜(c=1.21、CHCl3))(556mg、2.0mmole)
を無水トルエン(10ml)に溶解し、−40℃に冷却
したのち、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウムの70%トルエン溶液
(2.3ml、8.0mmole)を加えた。反応液は−40℃
で30分間、冷浴を取り除いたのち室温にて1時間
攪拌した。氷冷したのち、反応液に水(0.5ml)、
15%水酸化ナトリウム水溶液(0.5ml)、水(1.5
ml)を順次加え、上層のトルエン層を分離した。
トルエン溶液を減圧下留去し、粗製のメチル3−
アミノ−4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジ
デオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシドとそ
の3−エピマー(D−アラビノ体)の混合物をオ
イル(550mg)として得た。 得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベン
ジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−
ヘキソピラノシドとその3−エピマーは以下に述
べるごとく、それぞれN−アセトアミド体として
確認した。すなわち、得られた混合物(550mg)
にピリジン(4ml)と無水酢酸(2ml)を加え、
室温攪拌下一夜放置した。反応液は氷水(25ml)
に注加し、塩化メチレンで抽出した。抽出液は、
水、飽和重そう水で洗滌後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。過したのち、減圧下留去して得
られる油状の残渣から残存するピリジンを除去す
るため、トルエン(5ml)を加えたのち減圧下留
去することを2回繰返した。得られた油状の残渣
を少量のトルエンに溶解し、0℃に冷却すると不
要の3−エピマーであるメチル3−アセトアミド
−4,6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキ
シ−α−D−アラビノ−ヘキソピラノシドが無色
結晶として析出した。収量22mg(オキシム体から
2%)。アセトンから再結晶して無色結晶を得た。
mp273℃(昇華)、〔α〕23D+65.1゜(c=0.50、
CHCl3)〔D.Horton、etal.、Carbohydrate
Research、44、227(1975):mp272℃、〔α〕23 D+
68゜(c=0.7、CHCl3)〕。IRνKBr naxcm-1:3280、
1650、1565(アミド).NMR(inCDCl3):1.68〜
1.88(1H、m、H2a)、1.95(3H、s、CH3CO)、
2.34〜2.60(1H、m、H2e)、3.37(3H、s、
OCH3)、3.50〜4.36(5H、m、H3、4、5、2H6)、
4.78(1H、m、H1)、5.42(1H、brd、J=8Hz、
NH)、5.55(1H、s、PhCH)、7.28〜7.58(5H、
m、C6H5)。 不要の3−エピマーを取した母液を留去し、
粗製のメチル3−アセトアミド−4,6−O−ベ
ンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ
−ヘキソピラノシドを淡黄色オイルとして得た。
収量510mg(オキシム体から83%)。このものを薄
層クロマトグラフイ(シリカゲル、ベンゼン−エ
タノール9:1)で精製し、純粋なメチル3−ア
セトアミド−4,6−O−ベンジリデン−2,3
−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシド
を無色オイル(357mg、オキシム体から58%)と
して得た。〔α〕23 D+52.8゜(c=1.26、CHCl3)〔D.
Horton、etal.、Carbohydrate Reseach、44,
227(1975):〔α〕23 D+60゜(C=1、CHCl3);D.H
.
Buss、etal.、J.Chem.Soc.C、1965、2736:〔α〕D
+56゜(CHCl3)〕。 IRνfilm naxcm-1:3410、1650、1500(アミド).
NMR(inCDl3):1.90〜2.10(2H、m、H2)、2.00
(3H、s、CH3CO)3.40(3H、s、OCH3)3.60
〜4.85(6H、m、H1、3、4、5、2H6)、5.63(1H、s、
PhCH)6.63(1H、brd、J=8Hz、NH)、7.20
〜7.55(5H、m、C6H5)。 実施例 2 実施例1に記載した離方法に準じてメチル4,
6−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−
エリトロ−3−ヘキソピラニユロシドオキシム
(15.7g、56mmole)を無水トルエン(280ml)に
溶解し、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)ア
ルミニウムナトリウムの70%トルエン溶液(70
ml、245mmole)を加えて還元して、粗製のメチ
ル3−アミノ−4,6−O−ベンジリデン−2,
3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソピラノシ
ドとその3−エピマー(D−アラビノ体)の混合
物をオイル(18.1g)として得た。 得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベン
ジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−
ヘキソピラノシドは、実施例1に記載した方法に
準じてN−アセトアミド体に導いて確認した。す
なわち、上記の混合物(18.1g)をピリジン(94
ml)と無水酢酸(47ml)でアセチル化し、実施例
1と同様に抽出操作を行つた。トルエン不溶のメ
チル3−アセトアミド−4,6−O−ベンジリデ
ン−2,3−ジデオキシ−α−D−アラビノ−ヘ
キソピラノシドを去したのち、母液を減圧下留
去すると、粗製のメチル3−アセトアミド−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α
−D−リボ−ヘキソピラノシドが淡黄色オイルと
して得られた。収量19.7g(オキシム体から定量
的収率)。このもののNMRスペクトルは実施例
1に記載したものに一致した。 実施例 3 実施例1に記載した方法に準じてメチル4,6
−O−ベンジリデン−2−デオキシ−α−D−エ
リトロー3−ヘキソピラニユロシドオキシム
(1.24g、4.45mmole)を無水トルエン(25ml)
に溶解し、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)
アルミニウムナトリウムの70gトルエン溶液
(6.0ml、21mmole)を加えて還元して、油状の粗
製のメチル3−アミノ−4,6−O−ベンジリデ
ン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘキソ
ピラノシドとその3−エピマーの混合物を得た。
得られたメチル3−アミノ−4,6−O−ベンジ
リデン−2,3−ジデオキシ−α−D−リボ−ヘ
キソピラノシドは以下に述べる如く、N−トリフ
ルオロアセチル体として確認した。すなわち、上
記の混合物をピリジン(8.0ml)と無水トリフル
オロ酢酸(4.0ml)を用いて反応し、実施例1と
同様に抽出操作を行い不要な3−エピマーである
メチル3−トリフルオロアセトアミド−4,6−
O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D
−アラビノ−ヘキソピラノシドを少量含む粗製の
メチル3−トリフルオロアセトアミド−4,6−
O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α−D
−リボ−ヘキソピラノシドを褐色オイルとして得
た。これをカラムクロマトグラフイー(シリカゲ
ル、ベンゼン−エタノール20:1)で精製し、純
粋なメチル3−トリフルオロアセトアミド−4,
6−O−ベンジリデン−2,3−ジデオキシ−α
−D−リボ−ヘキソピラノシドを無色オイルとし
て得た。収量0.78g(オキシム体から49%)〔α〕
21 D+86゜(c=1.47、CHCl3)IRνfilm naxcm-1:3410
、
1735、1540(アミド)。NMR(inCDCl3):1.93〜
2.10(2H、m、H2)、3.40(3H、s、OCH3)、3.60
〜4.80(6H、m、H1、3、4、5、2H6)、5.57(1H、s、
PhCH)、7.15〜7.43(5H、m、C6H5)、7.67(1H、
d、J=9Hz、NH)。MS:361(M+)。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 で表わされるオキシム誘導体を水素化ビス(2−
メトキシエトキシ)アルミニウムナトリウムで還
元することを特徴とする、一般式 で表わされるアミノ糖誘導体の製造方法(式中、
R1はアルキル基である。)。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12788783A JPS6023393A (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | アミノ糖誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP12788783A JPS6023393A (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | アミノ糖誘導体の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6023393A JPS6023393A (ja) | 1985-02-05 |
| JPH027587B2 true JPH027587B2 (ja) | 1990-02-19 |
Family
ID=14971111
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP12788783A Granted JPS6023393A (ja) | 1983-07-15 | 1983-07-15 | アミノ糖誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6023393A (ja) |
-
1983
- 1983-07-15 JP JP12788783A patent/JPS6023393A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6023393A (ja) | 1985-02-05 |
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