JPH0310754B2 - - Google Patents

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JPH0310754B2
JPH0310754B2 JP60257056A JP25705685A JPH0310754B2 JP H0310754 B2 JPH0310754 B2 JP H0310754B2 JP 60257056 A JP60257056 A JP 60257056A JP 25705685 A JP25705685 A JP 25705685A JP H0310754 B2 JPH0310754 B2 JP H0310754B2
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JP
Japan
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soluble resin
water
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JP60257056A
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Hakuo Nagai
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は螺鈿調の絵柄を現した布帛の製造方法
に関するものであり、更に詳しくは螺鈿調の光沢
と色調を呉服、帯地、和装小物類あるいは法衣や
佛具等の表面に現出させる新規な技術的手段を提
供するものである。
従来の技術 遣唐使によつて唐都から伝えられた螺鈿技法が
平安時代の後期、藤原文化の隆盛と共に繊細優美
な工芸技術として完成の域に達し、例えば蒔絵技
法に見られる調度品、仏具、楽器、刀剣等の工芸
装飾分野で開花してから数百年の年月が経過して
いる。
しかしながら螺鈿技法は、これ迄専ら剛直な表
面特性を有する金属や木質素材の装飾手段として
使用されていたに留まり、可撓性を有する布帛製
品、例えば振袖や留袖等の呉服生地や帯地あるい
は和装小物類の装飾手段として利用することは全
く不可能とされていた。
発明が解決しようとする問題点 即ち、可撓性表面を有する布帛製品に螺鈿技法
を適用しようとすると、曲げ荷重が作用した際に
その剛直性に起因して絵柄の形成素材として使用
されている貝の薄層が砕け、布面から脱落して螺
鈿特有の半透明な光沢感や虹色の色彩効果が失わ
れてしまう。
本発明の主要な目的は、可撓性表面を有する布
帛製品に螺鈿技法を適用するための新規な技術的
手段を提供することにある。
本発明の他の主要な目的は、絵柄の形成素材と
して使用されている貝の薄層にはげ落ちを生ぜし
めることのない可撓性螺鈿絵柄の形成手段を提供
することにある。
問題点を解決するための手段 斯かる目的に鑑みて本発明は、貝殻をその外層
部から内側表面に向かつて研削し所定の厚みを有
する貝の薄層を切り出す工程と、切り出された貝
の薄層の裏面に透明な水溶性樹脂の被膜を形成す
る工程と、前記貝の薄層の表面に絵柄を画く工程
と、前記水溶性樹脂の被膜の裏面に顔料で着色さ
れた水溶性樹脂の被膜を重ね合わせる工程と、貝
の薄層を前記着色された水溶性樹脂の被膜側から
叩いて水溶性樹脂の被膜上に微粒子状に粉砕され
た貝の薄層を固着する工程と、該貝の微粒子状薄
層の上に透明な水溶性樹脂の被膜を形成する工程
と、斯くして得られた貝の微粒子状薄層と水溶性
樹脂被膜との積層構造物を前記絵柄の周縁に沿つ
て裁断し螺鈿片を形成する工程とからなる貝殻素
材の加工プロセスと、絵柄の周縁に沿つて裁断さ
れた前記螺鈿片を接着される布帛の表面に、前記
螺鈿片の絵柄と同一の絵柄を写し取る工程と、該
絵柄の上に透明な接着力の強い浸透性樹脂液を塗
布し、該樹脂を布帛の裏面まで浸透させる工程
と、前記着色された水溶性樹脂液を布帛の表面に
写し取られた絵柄の上に塗布して該絵柄の表面の
凹凸を埋める工程と、該絵柄の上に前記螺鈿片を
接着する工程と、前記透明な水溶性樹脂中に白
金、金もしくは銀の微粒子を配合してなる筒書き
液で前記螺鈿片の周縁部を絵取る工程と、前記筒
書き液が生乾き状態のとき、予め離形剤の粉末を
塗布された螺鈿絵柄の表面に、白金箔、金箔もし
くは銀箔を散布して螺鈿片の周縁部に白金箔、金
箔もしくは銀箔を接着する工程と、螺鈿絵柄の表
面から未接着の前記白金箔、金箔もしくは銀箔を
拭き取つた後、周縁部を含む前記螺鈿絵柄の表面
全域に前記透明な水溶性樹脂の被膜を形成する工
程と、有機溶剤を主成分とする洗浄液で螺鈿絵柄
の表面を拭い未固化の水溶性樹脂を除去する工程
とからなる螺鈿絵柄の現出プロセスとを組合せた
ことを特徴とする螺鈿調の絵柄を現した布帛の製
造方法を要旨とするものである。
作 用 微粒子状に粉砕された貝の薄層を水溶性樹脂の
被膜の間に挾持した状態で布帛の表面に接着する
ことによつて螺鈿調の絵柄を現しているから、布
帛を折り曲げた場合にも絵柄の破損や螺鈿片の脱
落が発生せず、螺鈿特有の光沢と虹色の色調が半
永久的に保持される。
実施例 第1図は本発明方法を工程的に示すフローチヤ
ートである。以下、留袖用に製織された丹後縮緬
の表面に螺鈿調の絵柄を現す例示に基づいて本発
明を説明する。本発明方法は前段工程たる貝殻素
材の加工プロセスと、後段工程たる螺鈿絵柄の現
出プロセスとによつて構成されている。
貝殻素材の加工プロセス メキシコ原産のアワビ貝の殻を四つ割りにし
約100mm×30mmの寸法を有する比較的平坦な螺
鈿素材(Ao)を用意する。この螺鈿素材
(Ao)を外層側から内側表面に向かつて研削
し、平均厚み約0.07mmを有する貝の薄層Aを切
り出す。次いで貝の薄層Aの裏面、即ち被研削
面側に酢酸ビニルを主成分とし、これに適量の
アクリル樹脂を配合してなる透明な水溶性樹脂
液Bを塗布し風乾させることによつて水溶性樹
脂の被膜Bを形成する。水溶性樹脂の被膜Bで
裏打ちされた貝の薄層Aの表面に希望する絵
柄、例えば櫻の花びらを画いた後、前記水溶性
樹脂の被膜Bの裏面に顔料で所望の色、例えば
淡紅色に着色された前記同様の水溶性樹脂液C
を塗布し風乾することによつて前記第1の樹脂
被膜Bと積層状態で第2の水溶性樹脂の被膜C
を形成する。斯くして得られた貝の薄層A、第
1の水溶性樹脂の被膜Bならびに第2の水溶性
樹脂の被膜Cからなる積層体を第2の水溶性樹
脂の被膜C側からゴムハンマーで叩き前記第1
の水溶性樹脂の被膜Bの上に接着されている貝
の薄層Aを微粒子状に粉砕する。次いで粉砕さ
れた貝の薄層Aの表面に前記同様の透明な水溶
性樹脂液を塗布し風乾することによつて、絵柄
(本実施例では櫻の花びら)を画かれた貝の薄
層Aの表面に水溶性樹脂の被膜Bを形成する。
最後に前記絵柄の周縁に沿つてB−A−B−C
なる積層構造を有する螺鈿素材を裁断すること
によつて櫻の花びらの形をした淡紅色の螺鈿片
Pを製造する。
布帛の加工プロセス 絵柄の周縁に沿つて裁断された前記螺鈿片P
を接着される布帛Fの表面に、前記螺鈿片Pの
輪郭を写し取つた後、該絵柄の上にアクリル樹
脂を主成分とする接着力の強い浸透性樹脂液D
を塗布し、該樹脂を布帛Fの裏面まで浸透させ
る。この後、該布帛の裏面から前記浸透性樹脂
液Dを絵柄部分に塗布し浸透性樹脂液の浸透状
態を更に強化し、次いで前記布帛Fの表面に写
し取られた絵柄の上に着色された水溶性樹脂C
を塗布して絵柄の表面に残存している凹凸を埋
める。この後、櫻の花びらの形をした淡紅色の
螺鈿片Pをその樹脂被膜Cを布面に画かれた絵
柄と対向させた状態で布帛Fの表面に接着し、
前記透明な水溶性樹脂液中に金粉を配合してな
る筒書き液Eで螺鈿片Pの周縁部を絵取る。筒
書き液Eが完全に乾かないうちに、予め離形剤
(例えば炭酸カルシウムとタルク粉末を主成分
とする微粉末状の離形剤)を塗布された螺鈿絵
柄、即ち、前記螺鈿片Pの表面に金箔を散布
し、該螺鈿片の周縁部に金箔を接着する。螺鈿
絵柄の表面から末接着の金箔を拭き取つた後、
金箔を接着された螺鈿片の周縁部を含む前記螺
鈿絵柄の表面全域に前記透明な水溶性樹脂液B
を塗布し、風乾を施し、螺鈿絵柄(本実施例で
は櫻の花びら)の表面全域に前記水溶性樹脂B
の被膜を形成する。そして最後に、有機溶剤を
主成分とする洗浄液で該螺鈿絵柄の表面を拭
い、未固化の水溶性樹脂Bを除去することによ
つて、螺鈿調の絵柄を現した丹後縮緬地を製造
した。
発明の効果 以上の説明から理解されるように、螺鈿絵柄の
形成素材を微粒子状に粉砕し、水溶性樹脂の被膜
内に担持せしめることによつて、布帛等の可撓性
材料の表面に螺鈿調の絵柄を現すことができる。
斯くして形成された螺鈿調の絵柄は、金属材料や
木質材料の表面に見られる螺鈿と全く変わらない
光沢と色調を具備しており、また、例えば帯を結
ぶときの折り曲げ等によつても絵柄に形崩れや破
損あるいは螺鈿片の脱落が発生しないから、螺鈿
特有の光沢と虹色の色調を半永久的に保持するこ
とができる。斯くして本発明は、和装品や洋装品
を始めとする広い用途分野に利用し得るものとし
て工芸技術上極めて高い実用価値を認め得るもの
である。また、本発明に使用される貝の薄層は、
100ミクロン以下の厚みに研削されているから、
貝の色自体が殆ど螺鈿絵柄の色調に影響を与えな
い。従つて、裏打ち層として用いられる水溶性樹
脂中に配合する顔料の色を選択するだけで螺鈿絵
柄の色彩的特性を自由に変えることができる。こ
の特性はまた、螺鈿素材として使用される貝殻の
選択範囲の拡大にも寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法を工程別に示すフローチヤ
ートである。 A……微粒子状に粉砕された貝の薄層、B……
水溶性樹脂の被膜、C……着色された水溶液性樹
脂の被膜、D……浸透性樹脂、E……筒書き液、
F……布帛、P……螺鈿片。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 貝殻をその外層部から内側表面に向かつて研
    削し所定の厚みを有する貝の薄層を切り出す工程
    と、切り出された貝の薄層の裏面に透明な水溶性
    樹脂の被膜を形成する工程と、前記貝の薄層の表
    面に絵柄を画く工程と、前記水溶性樹脂の被膜の
    裏面に顔料で着色された水溶性樹脂の被膜を重ね
    合わせる工程と、貝の薄層を前記着色された水溶
    性樹脂の被膜側から叩いて水溶性樹脂の被膜上に
    微粒子状に粉砕された貝の薄層を固着する工程
    と、該貝の微粒子状薄層の上に透明な水溶性樹脂
    の被膜を形成する工程と、斯くして得られた貝の
    微粒子状薄層と水溶性樹脂被膜との積層構造物を
    前記絵柄の周縁に沿つて裁断し螺鈿片を形成する
    工程とからなる貝殻素材の加工プロセスと、絵柄
    の周縁に沿つて裁断された前記螺鈿片を接着され
    る布帛の表面に、前記螺鈿片の絵柄と同一の絵柄
    を写し取る工程と、該絵柄の上に透明な接着力の
    強い浸透性樹脂液を塗布し、該樹脂を布帛の裏面
    まで浸透させる工程と、前記着色された水溶性樹
    脂液を布帛の表面に写し取られた絵柄の上に塗布
    して該絵柄の表面の凹凸を埋める工程と、該絵柄
    の上に前記螺鈿片を接着する工程と、前記透明な
    水溶性樹脂中に白金、金もしくは銀の微粒子を配
    合してなる筒書き液で前記螺鈿片の周縁部を絵取
    る工程と、前記筒書き液が生乾き状態のとき、予
    め離形剤の粉末を塗布された螺鈿絵柄の表面に、
    白金箔、金箔もしくは銀箔を散布して螺鈿片の周
    縁部に白金箔、金箔もしくは銀箔を接着する工程
    と、螺鈿絵柄の表面から未接着の前記白金箔、金
    箔もしくは銀箔を拭き取つた後、周縁部を含む前
    記螺鈿絵柄の表面全域に前記透明な水溶性樹脂の
    被膜を形成する工程と、有機溶剤を主成分とする
    洗浄液で螺鈿絵柄の表面を拭い未固化の水溶性樹
    脂を除去する工程とからなる螺鈿絵柄の現出プロ
    セスとを組合せたことを特徴とする螺鈿調の絵柄
    を現した布帛の製造方法。
JP25705685A 1985-11-15 1985-11-15 螺鈿調の絵柄を現した布帛の製造方法 Granted JPS62116198A (ja)

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JP4741124B2 (ja) * 2001-09-20 2011-08-03 株式会社大気社 換気扇改良構造、及び、換気扇改良方法
JP6265338B2 (ja) * 2014-07-14 2018-01-24 有限会社白光 螺鈿調の絵柄を施した布帛の製造方法

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