JPH0311619B2 - - Google Patents
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- JPH0311619B2 JPH0311619B2 JP60206683A JP20668385A JPH0311619B2 JP H0311619 B2 JPH0311619 B2 JP H0311619B2 JP 60206683 A JP60206683 A JP 60206683A JP 20668385 A JP20668385 A JP 20668385A JP H0311619 B2 JPH0311619 B2 JP H0311619B2
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- JP
- Japan
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- flame
- foam
- insulating material
- heat insulating
- retardant heat
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Description
[産業上の利用分野]
本発明は、住宅、ビル、冷凍・冷蔵用倉庫等の
建造物の壁、屋根等に使用される不燃性、少なく
とも難燃性断熱材料及びその製造方法に関するも
のである。 [従来の技術] 生活水準の向上に伴い住宅やビル等の冷暖房が
普及し、また、冷凍・冷蔵用倉庫等の大型化が進
んで、優れた断熱性を有する断熱材料の開発が要
請されるようになり、一時有機系のものが使用さ
れるようになつた。 しかしながらこのような有機系断熱材料は、そ
の断熱性が優れている反面、可燃性、発煙性、有
害ガス発生性等の防災面からの問題点を有し、次
第にその利用が制限されつつある。 そこで、このような可燃性、発煙性、有毒ガス
発生性等の問題点を解決し、防災面から安心して
使用できる断熱材料として、粒状の無機質発泡
体、例えば黒曜石、蛭石、真珠岩等にポルトラン
ドセメントや珪酸アルカリ系の無機質系バインダ
ーを添加し、この無機質発泡体を結合成形して得
られる無機質系の断熱材料が提案されている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながらこの無機質系の断熱材料は、上記
従来の有機系断熱材料と較べて、その構成材料で
ある無機質発泡体並びにその結合に使用するポル
トランドセメントの重量が崇むため、その軽量化
が損われるという問題があり、更に上記無機質発
泡体が若干の伝熱性を有しているため、上記有機
系断熱材料と較べてその断熱効果も劣るといつた
問題点があつた。 本発明は、かかる観点に鑑みて創案されたもの
で、断熱性の優れた有機質発泡体が有する軽量と
いう特長を生かしつつ、この外表面を不燃性の無
機質系バインダー、特に軽量の珪酸アルカリで被
覆してその不燃化若しくは難燃化並びに耐水性と
強度の向上を図り、もつて軽量でしかも断熱効果
の優れた不燃性、少なくとも難燃性の断熱材料並
びにその製造方法を提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、 粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこれを主
体とする発泡基材と、 この発泡基材の外表面を被覆すると共にこれ等
を結合する珪酸アルカリと、 金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸塩よ
り成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬化
剤、 とで構成されていることを特徴とする不燃性少な
くとも難燃性断熱材料であり、 また、粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこ
れを主体とする発泡基材に、珪酸アルカリ溶液、
及び、金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸
塩より成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬
化剤を混合し、これ等を硬化させて成形すること
を特徴とする不燃性少なくとも難燃性断熱材料の
製造方法である。 ここで、本発明において使用する発泡基材とし
ての有機質発泡体は、それが従来公知の如何なる
ものであつてもよく、具体的には発泡ポリスチレ
ン粒、発泡フエノール粒、発泡ポリウレタン粒、
発泡ポリ塩化ビニル粒等があり、その1種のみを
使用できるほか、2種以上の混合物としても使用
することができる。またこれ等有機質発泡体は上
記の粒状のものに限られるものではなく、ウレタ
ンフオームやフエノールフオーム等の生産工場に
おいて大量に発生するこれ等フオームの屑をチツ
プ化する等して片状にしたものも利用することが
できる。この有機質発泡体を粒径若しくは一片の
大きさについては、目的とする製品断熱材料の種
類、用途等によつて異なるが、通常1〜10mmφの
ものが使用される。また、これ等有機質発泡体の
密度は0.02〜0.06g/cm3で、通常使用される無機
質発泡体(密度0.1〜0.25g/cm3)と較べて著し
く軽量である。また更に上記有機質発泡体に密度
0.1〜0.16g/cm3の軽量の無機質発泡体例えばパ
ーライトを加え、これを発泡基材としてその難燃
性を良くする構成を採つてもよい。 次ぎに本発明において、上記発泡基材の外表面
を被覆しかつこれ等を結合させる軽量の珪酸アル
カリ溶液としては、通常、珪酸ナトリウム水溶液
や珪酸カリウム水溶液が使用されるが、水に対す
る溶解性や原料コストの点から好ましくは珪酸ナ
トリウム水溶液である。珪酸ナトリウムとしては
SiO2とNa2Oのモル比は通常2.0〜3.5であるが、
好ましくは2.3〜2.7のものであり、その水溶液の
濃度は通常35〜42重量%、好ましくは40〜42重量
%である。また、この珪酸アルカリ溶液の使用量
については、その濃度によつて異なるが、発泡基
材100重量部に対して、通常30〜120重量部、好ま
しくは50〜100重量部である。この珪酸アルカリ
溶液の使用量が30重量部より少ないと、上記発泡
基材の外表面を被覆する珪酸アルカリの膜厚が、
必要とする厚さより薄くなつてその不燃性が低下
してしまうと共に、発泡基材間の結合力が小さく
なつて強度の低下という問題が生じ、また、120
重量部より多いとバインダーが過剰になり、発
熱・脱水硬化反応の段階でバインダー分を流出し
てしまう結果となり、有効に作用しないという問
題が生じる。なお、本発明で使用する珪酸アルカ
リは、単一物質としての珪酸アルカリに限らず、
二酸化珪素と水酸化アルカリとを加熱溶融して得
られるいわゆる水ガラスも包含されるもので、メ
タ珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、二珪
酸ナトリウム、四珪酸ナトリウム等の混合物であ
つてもよい。 また本発明において上記珪酸アルカリ溶液を硬
化させる硬化剤としては、金属珪素粉とリン酸塩
とを併用したものが使用される。すなわち上記金
属珪素粉は、金属珪素それ自体に限らず、それが
金属珪素としての性質を有するものも包含される
もので、例えば、鉄と珪素との合金であるフエロ
シリコンや金属珪素と二酸化珪素の混合物等も使
用することができる。 この金属珪素粉は、例えば、珪酸ナトリウムと
次の反応によつて珪酸(SiO2)を生じ、次第に
SiO2/Na2Oのモル比の高い珪酸ナトリウムを形
成する。 Na2O・SiO2+H2ONaOH+NaHSiO3 ……(1) NaHSiO3+H2ONaOH+H2SiO3 ……(2) Si+2NaOH+nH2O→Na2SiO3+2H2↑ ……(3) この金属珪素粉の使用量は、珪酸アルカリ溶液
の種類や濃度によつても異なるが、この珪酸アル
カリ溶液100重量部に対して、通常10〜20重量部、
好ましくは13〜15重量部である。金属珪素粉の使
用量が10重量部より少ないと圧縮強度や耐水性が
不十分になり、また、20重量部より多いと金属珪
素粉が酸化し有効に作用しないという問題が生じ
る。 また、硬化剤の他の成分として使用されるリン
酸塩としては、硬化反応時にそれが珪酸アルカリ
と反応して水難溶性で熱安定性に優れたバインダ
ー物質を生成するものであればよく、好ましくは
リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウム、リン
酸亜鉛等のリン酸金属塩や、ポリリン酸の金属塩
や、金属酸化物と五酸化リンとが所定の比率で結
合している縮合リン酸金属塩等があり、より好ま
しくは縮合リン酸アルミニウムで代表される縮合
リン酸金属塩である。このリン酸塩の使用量は、
珪酸アルカリ溶液のアルカリ量によつて決まり、
珪酸アルカリ溶液の種類や濃度によつても異なる
が、この珪酸アルカリ溶液100重量部に対して、
通常2〜30重量部、好ましくは10〜20重量部であ
る。リン酸塩の使用量が2重量部より少ないと圧
縮強度や耐水性が不十分であり、また、30重量部
より多くしても圧縮強度や耐水性の向上はみられ
ない。 本発明において、上記不燃性又は難燃性の断熱
材料を製造する際の成形法としては、従来公知の
方法を採用することができ、例えば、上記有機質
発泡体と硬化剤としての金属珪素粉及びリン酸塩
とを混合し、次いでこの混合物にバインダーとし
ての珪酸アルカリ溶液を添加して混合した後所望
の形状の型に注入し、常温で放置して硬化させ
る。発熱・脱水硬化反応が終了した後、型から外
して放置し乾燥させる。使用する型枠としては、
例えばボードを成形する場合、少なくとも片面に
ガス抜き孔を有する枠板を設け、均一世を確保す
るために振動を与えながら混合物を注入充填し、
充填完了後、発熱反応時の噴出を防止するために
ガス抜き孔を有する蓋をし、締付けて放置する。
常温にて約30分間放置すると、始めは徐々に反応
していたものが、次第に急激な発熱と水蒸気の蒸
発を伴つて脱水縮合の硬化反応を起す。この硬化
反応終了後、型枠から外して放置し乾燥させる。 また本発明においては、必要に応じて補強用添
加材としてスチールフアイバー、ガラス繊維、ロ
ツクウール等の鉱物質繊維を配合させてもよく、
その配合割合については、不燃性又は難燃性断熱
材料の用途等に応じて適宜選択することができ
る。なお、この補強用添加材を配合した場合にお
ける上記珪酸アルカリ溶液及び硬化剤の使用量
は、この補強用添加材を発泡基材の一部として考
慮し、補強用添加材の種類によつて異なるが、若
干の増量を必要とする。 〔作用〕 そして、本発明は以下のように作用する。 すなわち、本発明の不燃性又は難燃性断熱材
料、及び、本発明の製造方法で求められた不燃性
又は難燃性断熱材料は、第1図に示すように軽量
でかつ断熱性の優れた有機質発泡体1を発泡基材
として使用し、この外表面を不燃性の無機質バイ
ンダー、特に軽量の珪酸アルカリ2で被覆して外
部からの空気を遮断する構成のため、上記有機質
発泡体1の不燃化又は難燃化が図れると共に、有
機質発泡体1の優れた断熱性をそのまま維持する
ことができる。 しかも、上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬
化剤が金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸
塩とで構成されており、この金属珪素粉と珪酸ア
ルカリ溶液が反応してSiO2の比率が高い珪酸ア
ルカリ2を形成する一方、硬化反応時にリン酸塩
が珪酸アルカリ溶液と反応して水難溶性で熱安定
性に優れたバインダー物質を生成するため、無機
質バインダーである珪酸アルカリ2の不燃度が上
昇して有機質発泡体1の不燃化又は難燃化を更に
向上させることが可能になると共に、有機質発泡
体1の耐水性と強度をも向上させることが可能と
なる。 [実施例] 以下実施例及び比較例に基いて、本発明を不燃
性の場合について具体的に説明する。 実施例 1 有機質発泡体として平均粒径約2mm、密度0.04
g/cm3のフエノール発泡体100gを使用し、これ
に40%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリ
コン75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘ
キスト社製商品名:HBハードナー)15gとから
なる硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×
50mmの板材成形用型に注入し、常温で約30分間放
置し発熱硬化させた後に型から外し、24時間放置
して乾燥させ第2図に示す有機質発泡板を成形し
た。この発泡板からテストピース(40mm×40mm×
50mm)を切出した。 実施例 2 有機質発泡体として平均粒径約2mm、密度0.04
g/cm3のフエノール発泡体50gを使用し、これに
無機質発泡体として平均粒径約1mm、密度0.12
g/cm3の黒曜石発泡体150gを使用し、これに40
%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリコン
75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘキス
ト社製商品名:HBハードナー)15gとからなる
硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×50mm
の板材成形型に注入し、常温で約30分間放置し発
熱硬化させた後に型から外し、24時間放置して乾
燥させ第3図に示す有機質発泡板を成形した。こ
の発泡板からテストピース(40mm×40mm×50mm)
を切出した。 そして得られたテストピースの断面容積比
(%)を第1表に示す。
建造物の壁、屋根等に使用される不燃性、少なく
とも難燃性断熱材料及びその製造方法に関するも
のである。 [従来の技術] 生活水準の向上に伴い住宅やビル等の冷暖房が
普及し、また、冷凍・冷蔵用倉庫等の大型化が進
んで、優れた断熱性を有する断熱材料の開発が要
請されるようになり、一時有機系のものが使用さ
れるようになつた。 しかしながらこのような有機系断熱材料は、そ
の断熱性が優れている反面、可燃性、発煙性、有
害ガス発生性等の防災面からの問題点を有し、次
第にその利用が制限されつつある。 そこで、このような可燃性、発煙性、有毒ガス
発生性等の問題点を解決し、防災面から安心して
使用できる断熱材料として、粒状の無機質発泡
体、例えば黒曜石、蛭石、真珠岩等にポルトラン
ドセメントや珪酸アルカリ系の無機質系バインダ
ーを添加し、この無機質発泡体を結合成形して得
られる無機質系の断熱材料が提案されている。 [発明が解決しようとする課題] しかしながらこの無機質系の断熱材料は、上記
従来の有機系断熱材料と較べて、その構成材料で
ある無機質発泡体並びにその結合に使用するポル
トランドセメントの重量が崇むため、その軽量化
が損われるという問題があり、更に上記無機質発
泡体が若干の伝熱性を有しているため、上記有機
系断熱材料と較べてその断熱効果も劣るといつた
問題点があつた。 本発明は、かかる観点に鑑みて創案されたもの
で、断熱性の優れた有機質発泡体が有する軽量と
いう特長を生かしつつ、この外表面を不燃性の無
機質系バインダー、特に軽量の珪酸アルカリで被
覆してその不燃化若しくは難燃化並びに耐水性と
強度の向上を図り、もつて軽量でしかも断熱効果
の優れた不燃性、少なくとも難燃性の断熱材料並
びにその製造方法を提供するものである。 〔課題を解決するための手段〕 すなわち本発明は、 粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこれを主
体とする発泡基材と、 この発泡基材の外表面を被覆すると共にこれ等
を結合する珪酸アルカリと、 金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸塩よ
り成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬化
剤、 とで構成されていることを特徴とする不燃性少な
くとも難燃性断熱材料であり、 また、粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこ
れを主体とする発泡基材に、珪酸アルカリ溶液、
及び、金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸
塩より成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬
化剤を混合し、これ等を硬化させて成形すること
を特徴とする不燃性少なくとも難燃性断熱材料の
製造方法である。 ここで、本発明において使用する発泡基材とし
ての有機質発泡体は、それが従来公知の如何なる
ものであつてもよく、具体的には発泡ポリスチレ
ン粒、発泡フエノール粒、発泡ポリウレタン粒、
発泡ポリ塩化ビニル粒等があり、その1種のみを
使用できるほか、2種以上の混合物としても使用
することができる。またこれ等有機質発泡体は上
記の粒状のものに限られるものではなく、ウレタ
ンフオームやフエノールフオーム等の生産工場に
おいて大量に発生するこれ等フオームの屑をチツ
プ化する等して片状にしたものも利用することが
できる。この有機質発泡体を粒径若しくは一片の
大きさについては、目的とする製品断熱材料の種
類、用途等によつて異なるが、通常1〜10mmφの
ものが使用される。また、これ等有機質発泡体の
密度は0.02〜0.06g/cm3で、通常使用される無機
質発泡体(密度0.1〜0.25g/cm3)と較べて著し
く軽量である。また更に上記有機質発泡体に密度
0.1〜0.16g/cm3の軽量の無機質発泡体例えばパ
ーライトを加え、これを発泡基材としてその難燃
性を良くする構成を採つてもよい。 次ぎに本発明において、上記発泡基材の外表面
を被覆しかつこれ等を結合させる軽量の珪酸アル
カリ溶液としては、通常、珪酸ナトリウム水溶液
や珪酸カリウム水溶液が使用されるが、水に対す
る溶解性や原料コストの点から好ましくは珪酸ナ
トリウム水溶液である。珪酸ナトリウムとしては
SiO2とNa2Oのモル比は通常2.0〜3.5であるが、
好ましくは2.3〜2.7のものであり、その水溶液の
濃度は通常35〜42重量%、好ましくは40〜42重量
%である。また、この珪酸アルカリ溶液の使用量
については、その濃度によつて異なるが、発泡基
材100重量部に対して、通常30〜120重量部、好ま
しくは50〜100重量部である。この珪酸アルカリ
溶液の使用量が30重量部より少ないと、上記発泡
基材の外表面を被覆する珪酸アルカリの膜厚が、
必要とする厚さより薄くなつてその不燃性が低下
してしまうと共に、発泡基材間の結合力が小さく
なつて強度の低下という問題が生じ、また、120
重量部より多いとバインダーが過剰になり、発
熱・脱水硬化反応の段階でバインダー分を流出し
てしまう結果となり、有効に作用しないという問
題が生じる。なお、本発明で使用する珪酸アルカ
リは、単一物質としての珪酸アルカリに限らず、
二酸化珪素と水酸化アルカリとを加熱溶融して得
られるいわゆる水ガラスも包含されるもので、メ
タ珪酸ナトリウム、オルト珪酸ナトリウム、二珪
酸ナトリウム、四珪酸ナトリウム等の混合物であ
つてもよい。 また本発明において上記珪酸アルカリ溶液を硬
化させる硬化剤としては、金属珪素粉とリン酸塩
とを併用したものが使用される。すなわち上記金
属珪素粉は、金属珪素それ自体に限らず、それが
金属珪素としての性質を有するものも包含される
もので、例えば、鉄と珪素との合金であるフエロ
シリコンや金属珪素と二酸化珪素の混合物等も使
用することができる。 この金属珪素粉は、例えば、珪酸ナトリウムと
次の反応によつて珪酸(SiO2)を生じ、次第に
SiO2/Na2Oのモル比の高い珪酸ナトリウムを形
成する。 Na2O・SiO2+H2ONaOH+NaHSiO3 ……(1) NaHSiO3+H2ONaOH+H2SiO3 ……(2) Si+2NaOH+nH2O→Na2SiO3+2H2↑ ……(3) この金属珪素粉の使用量は、珪酸アルカリ溶液
の種類や濃度によつても異なるが、この珪酸アル
カリ溶液100重量部に対して、通常10〜20重量部、
好ましくは13〜15重量部である。金属珪素粉の使
用量が10重量部より少ないと圧縮強度や耐水性が
不十分になり、また、20重量部より多いと金属珪
素粉が酸化し有効に作用しないという問題が生じ
る。 また、硬化剤の他の成分として使用されるリン
酸塩としては、硬化反応時にそれが珪酸アルカリ
と反応して水難溶性で熱安定性に優れたバインダ
ー物質を生成するものであればよく、好ましくは
リン酸アルミニウム、リン酸マグネシウム、リン
酸亜鉛等のリン酸金属塩や、ポリリン酸の金属塩
や、金属酸化物と五酸化リンとが所定の比率で結
合している縮合リン酸金属塩等があり、より好ま
しくは縮合リン酸アルミニウムで代表される縮合
リン酸金属塩である。このリン酸塩の使用量は、
珪酸アルカリ溶液のアルカリ量によつて決まり、
珪酸アルカリ溶液の種類や濃度によつても異なる
が、この珪酸アルカリ溶液100重量部に対して、
通常2〜30重量部、好ましくは10〜20重量部であ
る。リン酸塩の使用量が2重量部より少ないと圧
縮強度や耐水性が不十分であり、また、30重量部
より多くしても圧縮強度や耐水性の向上はみられ
ない。 本発明において、上記不燃性又は難燃性の断熱
材料を製造する際の成形法としては、従来公知の
方法を採用することができ、例えば、上記有機質
発泡体と硬化剤としての金属珪素粉及びリン酸塩
とを混合し、次いでこの混合物にバインダーとし
ての珪酸アルカリ溶液を添加して混合した後所望
の形状の型に注入し、常温で放置して硬化させ
る。発熱・脱水硬化反応が終了した後、型から外
して放置し乾燥させる。使用する型枠としては、
例えばボードを成形する場合、少なくとも片面に
ガス抜き孔を有する枠板を設け、均一世を確保す
るために振動を与えながら混合物を注入充填し、
充填完了後、発熱反応時の噴出を防止するために
ガス抜き孔を有する蓋をし、締付けて放置する。
常温にて約30分間放置すると、始めは徐々に反応
していたものが、次第に急激な発熱と水蒸気の蒸
発を伴つて脱水縮合の硬化反応を起す。この硬化
反応終了後、型枠から外して放置し乾燥させる。 また本発明においては、必要に応じて補強用添
加材としてスチールフアイバー、ガラス繊維、ロ
ツクウール等の鉱物質繊維を配合させてもよく、
その配合割合については、不燃性又は難燃性断熱
材料の用途等に応じて適宜選択することができ
る。なお、この補強用添加材を配合した場合にお
ける上記珪酸アルカリ溶液及び硬化剤の使用量
は、この補強用添加材を発泡基材の一部として考
慮し、補強用添加材の種類によつて異なるが、若
干の増量を必要とする。 〔作用〕 そして、本発明は以下のように作用する。 すなわち、本発明の不燃性又は難燃性断熱材
料、及び、本発明の製造方法で求められた不燃性
又は難燃性断熱材料は、第1図に示すように軽量
でかつ断熱性の優れた有機質発泡体1を発泡基材
として使用し、この外表面を不燃性の無機質バイ
ンダー、特に軽量の珪酸アルカリ2で被覆して外
部からの空気を遮断する構成のため、上記有機質
発泡体1の不燃化又は難燃化が図れると共に、有
機質発泡体1の優れた断熱性をそのまま維持する
ことができる。 しかも、上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬
化剤が金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸
塩とで構成されており、この金属珪素粉と珪酸ア
ルカリ溶液が反応してSiO2の比率が高い珪酸ア
ルカリ2を形成する一方、硬化反応時にリン酸塩
が珪酸アルカリ溶液と反応して水難溶性で熱安定
性に優れたバインダー物質を生成するため、無機
質バインダーである珪酸アルカリ2の不燃度が上
昇して有機質発泡体1の不燃化又は難燃化を更に
向上させることが可能になると共に、有機質発泡
体1の耐水性と強度をも向上させることが可能と
なる。 [実施例] 以下実施例及び比較例に基いて、本発明を不燃
性の場合について具体的に説明する。 実施例 1 有機質発泡体として平均粒径約2mm、密度0.04
g/cm3のフエノール発泡体100gを使用し、これ
に40%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリ
コン75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘ
キスト社製商品名:HBハードナー)15gとから
なる硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×
50mmの板材成形用型に注入し、常温で約30分間放
置し発熱硬化させた後に型から外し、24時間放置
して乾燥させ第2図に示す有機質発泡板を成形し
た。この発泡板からテストピース(40mm×40mm×
50mm)を切出した。 実施例 2 有機質発泡体として平均粒径約2mm、密度0.04
g/cm3のフエノール発泡体50gを使用し、これに
無機質発泡体として平均粒径約1mm、密度0.12
g/cm3の黒曜石発泡体150gを使用し、これに40
%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリコン
75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘキス
ト社製商品名:HBハードナー)15gとからなる
硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×50mm
の板材成形型に注入し、常温で約30分間放置し発
熱硬化させた後に型から外し、24時間放置して乾
燥させ第3図に示す有機質発泡板を成形した。こ
の発泡板からテストピース(40mm×40mm×50mm)
を切出した。 そして得られたテストピースの断面容積比
(%)を第1表に示す。
【表】
比較例
無機質発泡体として平均粒径約1mm、密度0.12
g/cm3の黒曜石発泡体300gを使用し、これに40
%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリコン
75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘキス
ト社製商品名:HBハードナー)0〜60gとから
なる硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×
50mmの板材成形用型に注入し、常温で約30分間放
置し発熱硬化させた後に型から外し、24時間放置
して乾燥させ無機質発泡板を成形した。この発泡
板からテストピース(40mm×40mm×50mm)を切出
した。 不燃性試験 そして得られたテストピースについて、日本工
業規格による不燃性試験(JIS、A−1321)を行
つた。 すなわち第4図に示す加熱炉を使用し、電気炉
本体3の電熱線4を作動させて、炉内温度が2個
の熱電対5の各々の示度で750±10℃に20分間以
上安定するように調整した後、上記テストピース
を試料容器6内にそう入し、上記熱電対5の内高
い方の値を検出してそう入後の炉内温度の変化を
測定し、各テストピースの不燃度を調べた。この
結果を第5図に示す。 この結果から明らかなように、各テストピース
については、そう入後の炉内温度が800℃以下で
あり不燃性試験は全て合格であつた。 また上記不燃性試験に加えて各テストピースの
熱伝導率(Kcal/mh℃)、すなわち断熱性並び
に比重も測定しその結果を第2表に示す。
g/cm3の黒曜石発泡体300gを使用し、これに40
%珪酸ナトリウム水溶液250gとフエロシリコン
75g及び縮合リン酸アルミニウム(例えばヘキス
ト社製商品名:HBハードナー)0〜60gとから
なる硬化剤とを配合し、混合して200mm×200mm×
50mmの板材成形用型に注入し、常温で約30分間放
置し発熱硬化させた後に型から外し、24時間放置
して乾燥させ無機質発泡板を成形した。この発泡
板からテストピース(40mm×40mm×50mm)を切出
した。 不燃性試験 そして得られたテストピースについて、日本工
業規格による不燃性試験(JIS、A−1321)を行
つた。 すなわち第4図に示す加熱炉を使用し、電気炉
本体3の電熱線4を作動させて、炉内温度が2個
の熱電対5の各々の示度で750±10℃に20分間以
上安定するように調整した後、上記テストピース
を試料容器6内にそう入し、上記熱電対5の内高
い方の値を検出してそう入後の炉内温度の変化を
測定し、各テストピースの不燃度を調べた。この
結果を第5図に示す。 この結果から明らかなように、各テストピース
については、そう入後の炉内温度が800℃以下で
あり不燃性試験は全て合格であつた。 また上記不燃性試験に加えて各テストピースの
熱伝導率(Kcal/mh℃)、すなわち断熱性並び
に比重も測定しその結果を第2表に示す。
【表】
この結果から本発明の不燃性断熱材料は、無機
質系の断熱材料より不燃度は若干劣るものの、断
熱並びに軽量性の面で優れていた。 [発明の効果] 以上のように本発明の不燃性又は難燃性断熱材
料、及び、本発明の製造方法で求められた不燃性
又は難燃性断熱材料は、軽量でかつ断熱性の優れ
た有機質発泡体を発泡基材として使用し、この外
表面を軽量でその不燃度の改良が図られた珪酸ア
ルカリにより被覆して外部からの空気を遮断する
構成のため、上記有機質発泡体の不燃化又は難燃
化並びに耐水性と強度の向上が図れると共に、有
機質発泡体の優れた断熱性をそのまま維持するこ
とができる。 従つて、軽量でしかも断熱効果に優れた不燃性
又は難燃性断熱材料を提供できると共に、この不
燃性又は難燃性断熱材料を容易に製造できる効果
を有している。
質系の断熱材料より不燃度は若干劣るものの、断
熱並びに軽量性の面で優れていた。 [発明の効果] 以上のように本発明の不燃性又は難燃性断熱材
料、及び、本発明の製造方法で求められた不燃性
又は難燃性断熱材料は、軽量でかつ断熱性の優れ
た有機質発泡体を発泡基材として使用し、この外
表面を軽量でその不燃度の改良が図られた珪酸ア
ルカリにより被覆して外部からの空気を遮断する
構成のため、上記有機質発泡体の不燃化又は難燃
化並びに耐水性と強度の向上が図れると共に、有
機質発泡体の優れた断熱性をそのまま維持するこ
とができる。 従つて、軽量でしかも断熱効果に優れた不燃性
又は難燃性断熱材料を提供できると共に、この不
燃性又は難燃性断熱材料を容易に製造できる効果
を有している。
第1図〜第3図は本発明の実施例に係るテスト
ピースにおける断熱材料の拡大断面図、第4図は
各テストピースの不燃性試験用の加熱炉の概略説
明図、第5図は各テストピースの不燃性試験の結
果を示すグラフ図をそれぞれ示している。 [符号説明]、1……有機質発泡体、2……珪
酸アルカリ。
ピースにおける断熱材料の拡大断面図、第4図は
各テストピースの不燃性試験用の加熱炉の概略説
明図、第5図は各テストピースの不燃性試験の結
果を示すグラフ図をそれぞれ示している。 [符号説明]、1……有機質発泡体、2……珪
酸アルカリ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこれを
主体とする発泡基材と、 この発泡基材の外表面を被覆すると共にこれ等
を結合する珪酸アルカリと、 金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸塩よ
り成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬化剤
とで構成されていることを特徴とする難燃性断熱
材料。 2 上記発泡基材が軽量の無機質発泡体を含有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の
難燃性断熱材料。 3 上記無機質発泡体がパーライトであることを
特徴とする特許請求の範囲第2項記載の難燃性断
熱材料。 4 上記珪酸アルカリが珪酸ナトリウムであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の難燃
性断熱材料。 5 上記金属珪素を主体とする金属珪素粉がフエ
ロシリコンであることを特徴とする特許請求の範
囲第1項記載の難燃性断熱材料。 6 粒状若しくは片状の有機質発泡体又はこれを
主体とする発泡基材に、珪酸アルカリ溶液、及
び、金属珪素を主体とする金属珪素粉とリン酸塩
より成り上記珪酸アルカリ溶液を硬化させる硬化
剤を混合し、これ等を硬化させて成形することを
特徴とする難燃性断熱材料の製造方法。 7 上記発泡基材が軽量の無機質発泡体を含有す
ることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の
難燃性断熱材料の製造方法。 8 上記無機質発泡体がパーライトであることを
特徴とする特許請求の範囲第7項記載の難燃性断
熱材料の製造方法。 9 上記珪酸アルカリが珪酸ナトリウムであるこ
とを特徴とする特許請求の範囲第6項記載の難燃
性断熱材料の製造方法。 10 上記金属珪素を主体とする金属珪素粉がフ
エロシリコンであることを特徴とする特許請求の
範囲第6項記載の難燃性断熱材料の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20668385A JPS6268737A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 難燃性断熱材料及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP20668385A JPS6268737A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 難燃性断熱材料及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6268737A JPS6268737A (ja) | 1987-03-28 |
| JPH0311619B2 true JPH0311619B2 (ja) | 1991-02-18 |
Family
ID=16527380
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP20668385A Granted JPS6268737A (ja) | 1985-09-20 | 1985-09-20 | 難燃性断熱材料及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6268737A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101144830B1 (ko) * | 2010-09-10 | 2012-05-11 | 주식회사 세라젬메디시스 | 측정장치 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2529889Y2 (ja) * | 1989-12-25 | 1997-03-19 | 松下電工株式会社 | リレー |
| WO2007012441A2 (en) * | 2005-07-26 | 2007-02-01 | Ertecee B.V. | Method for manufacturing a fire retardant composite and composite thus obtained |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4959876A (ja) * | 1972-10-12 | 1974-06-11 | ||
| JPS5562836A (en) * | 1978-10-31 | 1980-05-12 | Osaka Soda Co Ltd | Foamed plastic molding method |
| JPS6046982A (ja) * | 1983-08-26 | 1985-03-14 | 日本ゼオン株式会社 | 難燃性断熱材の製造方法 |
| JPS60157849A (ja) * | 1984-01-26 | 1985-08-19 | 日本ゼオン株式会社 | 難燃性断熱材 |
-
1985
- 1985-09-20 JP JP20668385A patent/JPS6268737A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101144830B1 (ko) * | 2010-09-10 | 2012-05-11 | 주식회사 세라젬메디시스 | 측정장치 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6268737A (ja) | 1987-03-28 |
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