JPH0314499B2 - - Google Patents
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- JPH0314499B2 JPH0314499B2 JP56122300A JP12230081A JPH0314499B2 JP H0314499 B2 JPH0314499 B2 JP H0314499B2 JP 56122300 A JP56122300 A JP 56122300A JP 12230081 A JP12230081 A JP 12230081A JP H0314499 B2 JPH0314499 B2 JP H0314499B2
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Description
本発明は親水性の弱塩基性陰イオン交換樹脂に
関するものである。 特に本発明は、使用時における体積変化の小さ
い弱塩基性の陰イオン交換樹脂に関するものであ
る。 弱塩基性陰イオン交換樹脂としては、ビニルベ
ンジルアミン、N−アミノアルキルアクリルアミ
ド、ビニルピリジン、アミノアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステル等の架橋共重合体や、ポ
リエチレンイミン、アミノアルキルセルロース、
アミノアルキルデキストラン等の架橋物が良く知
られている。しかし、これらの弱塩基性陰イオン
交換樹脂は、一般に水溶液中で著るしく膨潤した
り、遊離塩基形と負荷形との体積変化が大きいと
いう欠点を有している。 本発明は、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示
される構造単位を有し、多価アルコールのポリア
クリル酸エステルおよびポリメタクリル酸エステ
ルから選ばれた架橋剤により架橋されてなる架橋
共重合体であつて、架橋剤の含有量が20(重量)
%以上80(重量)%以下であり、イオン交換容量
が0.1〜3meq/grである親水性の弱塩基性陰イ
オン交換樹脂を提供するものである。 (式中R1は水素原子またはメチル基を示し、R2
及びR3は水素原子または置換基を有していても
よいアルキル基を示す。) (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す。) 本発明に係る弱塩基性の陰イオン交換樹脂は適
度の硬さを有しており、使用時における体積変化
が少ないので、高速液体クロマトグラフイーの充
填剤として特に好適である。 本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂につい
て詳細に説明すると、このものは、陰イオン交換
能を与える前記一般式(1)で示される構造単位と、
親水性を与える一般式(2)で示される構造単位を有
し、更に多価アルコールのポリアクリル酸エステ
ルおよびポリメタクリル酸エステルから選ばれる
架橋剤による架橋構造を有するものである。 多価アルコールのポリアクリル酸エステルまた
はポリメタクリル酸エステルとしては、通常、エ
チレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、ジプロピレングリコールジメタ
クリレート、トリプロピレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート、1、3−ブチレングリコールジメタクリレ
ートおよびこれらに対応するアクリレートが、単
独でまたは混合して用いられる。好ましくはエチ
レングリコールのジアクリレートまたはジメタク
リレートが用いられる。これらの架橋剤は樹脂中
の20(重量)%以上80(重量)%以下を占めるべき
である。特に好ましくは、樹脂の30〜60(重量)
%を占める。樹脂中に占める架橋剤の比率が小さ
過ぎると樹脂の膨潤性が大きくなり、高速液体ク
ロマトグラフイーの充填剤その他の用途に不適当
となる。逆に架橋剤の比率が大きくなり過ぎる
と、前記一般式(1)で示される構造単位の減少によ
る交換容量の低下または前記一般式(2)で示される
構造単位の減少による親水性の低下をもたらす。 前記一般式(1)で示される構造単位としては、
R2及びR3が、両方又は一方が水素原子、アルキ
ル基、ヒドロキシ基置換アルキル基、置換されて
いてもよいアミノ基置換アルキル基であるものが
挙げられ、具体的には式中の
関するものである。 特に本発明は、使用時における体積変化の小さ
い弱塩基性の陰イオン交換樹脂に関するものであ
る。 弱塩基性陰イオン交換樹脂としては、ビニルベ
ンジルアミン、N−アミノアルキルアクリルアミ
ド、ビニルピリジン、アミノアルコールの(メ
タ)アクリル酸エステル等の架橋共重合体や、ポ
リエチレンイミン、アミノアルキルセルロース、
アミノアルキルデキストラン等の架橋物が良く知
られている。しかし、これらの弱塩基性陰イオン
交換樹脂は、一般に水溶液中で著るしく膨潤した
り、遊離塩基形と負荷形との体積変化が大きいと
いう欠点を有している。 本発明は、下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示
される構造単位を有し、多価アルコールのポリア
クリル酸エステルおよびポリメタクリル酸エステ
ルから選ばれた架橋剤により架橋されてなる架橋
共重合体であつて、架橋剤の含有量が20(重量)
%以上80(重量)%以下であり、イオン交換容量
が0.1〜3meq/grである親水性の弱塩基性陰イ
オン交換樹脂を提供するものである。 (式中R1は水素原子またはメチル基を示し、R2
及びR3は水素原子または置換基を有していても
よいアルキル基を示す。) (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す。) 本発明に係る弱塩基性の陰イオン交換樹脂は適
度の硬さを有しており、使用時における体積変化
が少ないので、高速液体クロマトグラフイーの充
填剤として特に好適である。 本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂につい
て詳細に説明すると、このものは、陰イオン交換
能を与える前記一般式(1)で示される構造単位と、
親水性を与える一般式(2)で示される構造単位を有
し、更に多価アルコールのポリアクリル酸エステ
ルおよびポリメタクリル酸エステルから選ばれる
架橋剤による架橋構造を有するものである。 多価アルコールのポリアクリル酸エステルまた
はポリメタクリル酸エステルとしては、通常、エ
チレングリコールジメタクリレート、ジエチレン
グリコールジメタクリレート、トリエチレングリ
コールジメタクリレート、テトラエチレングリコ
ールジメタクリレート、プロピレングリコールジ
メタクリレート、ジプロピレングリコールジメタ
クリレート、トリプロピレングリコールジメタク
リレート、トリメチロールプロパントリメタクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラメタクリレ
ート、1、3−ブチレングリコールジメタクリレ
ートおよびこれらに対応するアクリレートが、単
独でまたは混合して用いられる。好ましくはエチ
レングリコールのジアクリレートまたはジメタク
リレートが用いられる。これらの架橋剤は樹脂中
の20(重量)%以上80(重量)%以下を占めるべき
である。特に好ましくは、樹脂の30〜60(重量)
%を占める。樹脂中に占める架橋剤の比率が小さ
過ぎると樹脂の膨潤性が大きくなり、高速液体ク
ロマトグラフイーの充填剤その他の用途に不適当
となる。逆に架橋剤の比率が大きくなり過ぎる
と、前記一般式(1)で示される構造単位の減少によ
る交換容量の低下または前記一般式(2)で示される
構造単位の減少による親水性の低下をもたらす。 前記一般式(1)で示される構造単位としては、
R2及びR3が、両方又は一方が水素原子、アルキ
ル基、ヒドロキシ基置換アルキル基、置換されて
いてもよいアミノ基置換アルキル基であるものが
挙げられ、具体的には式中の
【式】構造とし
て、アミノ基、メチルアミノ基、ジメチルアミノ
基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、β−ヒドロキ
シエチルアミノ基、ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノ基、β−アミノエチルアミノ基、β−
エチルアミノエチルアミノ基、β−(β−エチル
アミノエチル)アミノエチルアミノ基などの基を
有する構造単位である。 また、前記一般式(1)の構造単位は樹脂のイオン
交換容量が0.1〜3meq/gとなる量で樹脂中に存
在させる。イオン交換容量が0.1meq/gより小
さいとイオン交換樹脂としての実用性に乏しい。
一方、イオン交換容量が3meq/gより大きくな
ると、遊離塩基形と負荷形との間の樹脂の体積変
化が大きくなり、実用上種々の障害をもたらす。 本発明に係る樹脂の好適なイオン交換容量は
0.3〜2meq/gである。前記一般式(2)で示される
構造単位は、(前記一般式(2)で示される構造単位
+前記一般式(1)で示される構造単位)の合計モル
数に対する前記一般式(2)で示される構造単位のモ
ル数が30〜98%を占めるような量で樹脂中に存在
させるのが好ましい。前記一般式(2)で示される構
造単位の量が少ないと樹脂の親水性が低下する。 本発明に係る樹脂は上記の架橋剤部分、前記一
般式(1)で示される構造単位部分および前記一般式
(2)で示される構造単位部分から本質的に成つてい
るが、所望ならばアクリル酸またはメタクリル酸
のメチルエステルやエチルエステルから由来する
構造単位を含んでいてもよい。 本発明に係る樹脂は、架橋剤とアクリル酸また
はメタクリル酸のグリシジルエステルとを共重合
させて架橋共重合体とし、次いでこれにアミンを
反応させてグリシジルエステルの一部を3−アミ
ノ−2−ヒドロキシプロピルエステルに変化させ
たのち、グリシジルエステルのエポキシ環を水と
反応させて開環させることにより容易に製造する
ことができる。 重合反応は公知の任意の方法で行ない得るが、
通常は適当な分散安定剤を存在させた水性媒体中
で懸濁重合方式で行ない、粒状の共重合体を得る
のが好ましい。分散安定剤としては、通常、ゼラ
チン、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。また、水性媒体中には塩類を溶解させて重合
反応原料の水性媒体中への溶解を防止するのが好
ましい。塩としては、塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等が用
いられる。重合反応は一般に適当な重合開始剤を
用いて行なわれる。重合開始剤としては、一般に
過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル
アゾビス(メチルバレート)、アゾビス(α、α
−ジメチルバレロニトリル)等の有機過酸化物や
有機アゾビス化合物等が用いられる。これらの重
合開始剤は、通常、反応原料の0.01〜5(重量)
%となるような量で使用される。 重合反応は通常、撹拌下に50〜90℃で6〜20時
間で完了する。また、この重合反応に際して多孔
質の架橋共重合体を生成させると、多孔質の親水
性でかつ弱塩基性の陰イオン交換樹脂を得ること
ができる。多孔質の架橋共重合体の製法は公知で
あり、通常は、(1)反応原料中に、これに均一に混
和するが、生成する架橋共重合体に対しては親和
性の少ない溶媒を存在させて重合する方法、(2)反
応原料中にポリスチレンのような線状重合体を存
在させて重合し、生成した架橋共重合体から該線
状重合体を抽出除去する方法、(3)反応原料中にポ
リスチレンのような線状重合体とトルエン、酢酸
エチル、ジメチルホルムアミドのような生成する
架橋共重合体に親和性を有する溶媒を存在させて
重合し、生成した架橋共重合体から該線状重合体
を抽出除去する方法のいずれかが用いられる。 架橋共重合体とアミンとの反応は、(3)式に対応
する1級または2級アミンを水、メタノール、ジ
オキサン、トルエン等の溶媒に溶解し、これに架
橋共重合体を懸濁させて、40〜100℃で3〜10時
間反応させればよい。エポキシ環のアミノ化の程
度は、反応条件を選択することにより容易に調節
することができる。 エポキシ環の開環反応は、上記によりアミノ化
した架橋共重合体を、硫酸か燐酸を含む水中に懸
濁させ、30〜100℃で5〜20時間保持すればよい。 本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂は、そ
の内部にグリセリンモノエステル構造を含んでい
るので親水性に富んでいる。また、架橋剤を含め
て全体が脂肪族成分で構成されていて芳香族成分
を含まないので、蛋白質その他の種々の有機物に
対する疎水結合に起因する物理的吸着が少ない。
さらに本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂
は、遊離塩基形と負荷形との間における体積変化
が少なく、かつ硬くてカラムに充填したときに圧
力損失が少ない。従つて本発明に係る弱塩基性の
陰イオン交換樹脂はクロマトグラフイー、特に高
速液体クロマトグラフイーの充填剤として有用で
ある。 以下に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。 なお、本明細書におけるイオン交換樹脂の交換
容量、膨潤度およびC/OH体積比は以下のよ
うにして測定した。 交換容量および膨潤度 水酸化ナトリウム水溶液で再生したのち脱塩水
で十分に水洗したOH形樹脂を10mlのメスシリン
ダーに入れ、底部を軽くたたきながら正確に10ml
秤取する。この樹脂を遠心分離機で350Gで5分
間脱水したのち、その重量(a1g)を精秤する。 次いで、この樹脂を0.2規定の塩酸水溶液200ml
中に入れ、室温で24時間振盪する。この塩酸水溶
液の20mlを0.1規定の水酸化ナトリウム水溶液で
滴定する。 別に、上記と同様にして正確に10mlの樹脂を秤
取し、上記と同様にして脱水したのちその重量
(a2g)を精秤する。次いで、この樹脂を60℃、
10mmHgの真空乾燥器中で24時間乾燥したのち、
再び重量(Cg)を精秤する。 膨潤度=10/C(ml/g) 交換容量=(ho−h)×0.1×f×200/20/a1
×C/a2(meq/g) ここに、h及びhoは、それぞれ樹脂を投入す
る前及び投入した後の、滴定に要した水酸化ナト
リウムの量(ml)、fは水酸化ナトリウムのフア
クターである。 Cl/OH体積比 樹脂を水酸化ナトリウム水溶液で再生し、水洗
したのち、1規定塩酸でC形とし、脱塩水で十
分に水洗する。この樹脂を10mlのメスシリンダー
に入れ、底部を軽くたたきながら正確に10ml秤取
する。この樹脂を1規定水酸化ナトリウム水溶液
でOH形にしたのち脱塩水で十分に水洗する。10
mlのメスシリンダーを用いて底部を軽くたたきな
がら樹脂の体積(dml)を測定する。 C/OH体績比=10/d 実施例 1 グリシジルメタクリレート210g、エチレング
リコールジメタクリレート90g、トルエン300g
および2,2′−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル3gの混合物を、イオン交換水2100ml
にポリビニルアルコール21gと塩化ナトリウム
168gを溶解した溶液に加え、高速で撹拌しなが
ら70℃で8時間懸濁重合させた。反応物を冷却し
たのち生成した共重合体粒子を取し、水洗し
た。次いでこの共重合体を、トルエン1125mlと水
375mlとの混合液中に入れ、室温で3時間撹拌し
たのち過した。更に、この共重合体を1.5の
メタノールに投入して撹拌することを2回反復し
たのち、80℃で8時間乾燥した。以上の操作を経
た粒子を篩分して、粒径50〜100μの共重合体粒
子258gを得た。この共重合体粒子50gをメタノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれに8%の
ジメチルアミンを含むメタノール溶液25mlを加
え、引続き60℃で6時間反応させた。反応物を
取し、イオン交換水で洗浄した。 次に、これを10%硫酸水溶液250ml中に入れ、
撹拌しながら90℃で5時間保持した。冷却後、反
応物を取し、水洗した。 次いでこれをカラムに詰め、2規定の水酸化ナ
トリウム水溶液250mlを2時間かけて流し、次い
で脱塩水1000mlを流して水洗した。このようにし
て得た陰イオン交換樹脂の交換容量は0.23meq/
g、膨潤度は3.37ml/g、C/OH体積比は
1.01であつた。 実施例 2 実施例1で得られた共重合体粒子50gをメタノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれにジエチ
ルアミン18gを加え、引続き60℃で6時間反応さ
せた。以下、実施例1と全く同様にして陰イオン
交換樹脂を得た。 このようにして得た陰イオン交換樹脂の交換容
量は1.79meq/g、膨潤度は3.31ml/g、C/
OH体積比は1.05であつた。 実施例 3 実施例1で得られた共重合体粒子25gをメチノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれにジエタ
ノールアミン25mlを加え、引続いて60℃で6時間
反応させた。以下、実施例1と全く同様にして陰
イオン交換樹脂を得た。 このようにして得た陰イオン交換樹脂は交換容
量1.68meq/g、膨潤度3.30ml/g、C/OH
体積比1.04であつた。
基、エチルアミノ基、ジエチルアミノ基、プロピ
ルアミノ基、ジプロピルアミノ基、β−ヒドロキ
シエチルアミノ基、ビス(β−ヒドロキシエチ
ル)アミノ基、β−アミノエチルアミノ基、β−
エチルアミノエチルアミノ基、β−(β−エチル
アミノエチル)アミノエチルアミノ基などの基を
有する構造単位である。 また、前記一般式(1)の構造単位は樹脂のイオン
交換容量が0.1〜3meq/gとなる量で樹脂中に存
在させる。イオン交換容量が0.1meq/gより小
さいとイオン交換樹脂としての実用性に乏しい。
一方、イオン交換容量が3meq/gより大きくな
ると、遊離塩基形と負荷形との間の樹脂の体積変
化が大きくなり、実用上種々の障害をもたらす。 本発明に係る樹脂の好適なイオン交換容量は
0.3〜2meq/gである。前記一般式(2)で示される
構造単位は、(前記一般式(2)で示される構造単位
+前記一般式(1)で示される構造単位)の合計モル
数に対する前記一般式(2)で示される構造単位のモ
ル数が30〜98%を占めるような量で樹脂中に存在
させるのが好ましい。前記一般式(2)で示される構
造単位の量が少ないと樹脂の親水性が低下する。 本発明に係る樹脂は上記の架橋剤部分、前記一
般式(1)で示される構造単位部分および前記一般式
(2)で示される構造単位部分から本質的に成つてい
るが、所望ならばアクリル酸またはメタクリル酸
のメチルエステルやエチルエステルから由来する
構造単位を含んでいてもよい。 本発明に係る樹脂は、架橋剤とアクリル酸また
はメタクリル酸のグリシジルエステルとを共重合
させて架橋共重合体とし、次いでこれにアミンを
反応させてグリシジルエステルの一部を3−アミ
ノ−2−ヒドロキシプロピルエステルに変化させ
たのち、グリシジルエステルのエポキシ環を水と
反応させて開環させることにより容易に製造する
ことができる。 重合反応は公知の任意の方法で行ない得るが、
通常は適当な分散安定剤を存在させた水性媒体中
で懸濁重合方式で行ない、粒状の共重合体を得る
のが好ましい。分散安定剤としては、通常、ゼラ
チン、ポリアクリル酸ソーダ、カルボキシメチル
セルロース、ポリビニルアルコール等が用いられ
る。また、水性媒体中には塩類を溶解させて重合
反応原料の水性媒体中への溶解を防止するのが好
ましい。塩としては、塩化ナトリウム、塩化カル
シウム、硫酸ナトリウム、炭酸ナトリウム等が用
いられる。重合反応は一般に適当な重合開始剤を
用いて行なわれる。重合開始剤としては、一般に
過酸化ベンゾイル、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、アゾビスイソブチロニトリル、ジメチル
アゾビス(メチルバレート)、アゾビス(α、α
−ジメチルバレロニトリル)等の有機過酸化物や
有機アゾビス化合物等が用いられる。これらの重
合開始剤は、通常、反応原料の0.01〜5(重量)
%となるような量で使用される。 重合反応は通常、撹拌下に50〜90℃で6〜20時
間で完了する。また、この重合反応に際して多孔
質の架橋共重合体を生成させると、多孔質の親水
性でかつ弱塩基性の陰イオン交換樹脂を得ること
ができる。多孔質の架橋共重合体の製法は公知で
あり、通常は、(1)反応原料中に、これに均一に混
和するが、生成する架橋共重合体に対しては親和
性の少ない溶媒を存在させて重合する方法、(2)反
応原料中にポリスチレンのような線状重合体を存
在させて重合し、生成した架橋共重合体から該線
状重合体を抽出除去する方法、(3)反応原料中にポ
リスチレンのような線状重合体とトルエン、酢酸
エチル、ジメチルホルムアミドのような生成する
架橋共重合体に親和性を有する溶媒を存在させて
重合し、生成した架橋共重合体から該線状重合体
を抽出除去する方法のいずれかが用いられる。 架橋共重合体とアミンとの反応は、(3)式に対応
する1級または2級アミンを水、メタノール、ジ
オキサン、トルエン等の溶媒に溶解し、これに架
橋共重合体を懸濁させて、40〜100℃で3〜10時
間反応させればよい。エポキシ環のアミノ化の程
度は、反応条件を選択することにより容易に調節
することができる。 エポキシ環の開環反応は、上記によりアミノ化
した架橋共重合体を、硫酸か燐酸を含む水中に懸
濁させ、30〜100℃で5〜20時間保持すればよい。 本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂は、そ
の内部にグリセリンモノエステル構造を含んでい
るので親水性に富んでいる。また、架橋剤を含め
て全体が脂肪族成分で構成されていて芳香族成分
を含まないので、蛋白質その他の種々の有機物に
対する疎水結合に起因する物理的吸着が少ない。
さらに本発明に係る弱塩基性陰イオン交換樹脂
は、遊離塩基形と負荷形との間における体積変化
が少なく、かつ硬くてカラムに充填したときに圧
力損失が少ない。従つて本発明に係る弱塩基性の
陰イオン交換樹脂はクロマトグラフイー、特に高
速液体クロマトグラフイーの充填剤として有用で
ある。 以下に実施例により本発明をさらに具体的に説
明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以
下の実施例に限定されるものではない。 なお、本明細書におけるイオン交換樹脂の交換
容量、膨潤度およびC/OH体積比は以下のよ
うにして測定した。 交換容量および膨潤度 水酸化ナトリウム水溶液で再生したのち脱塩水
で十分に水洗したOH形樹脂を10mlのメスシリン
ダーに入れ、底部を軽くたたきながら正確に10ml
秤取する。この樹脂を遠心分離機で350Gで5分
間脱水したのち、その重量(a1g)を精秤する。 次いで、この樹脂を0.2規定の塩酸水溶液200ml
中に入れ、室温で24時間振盪する。この塩酸水溶
液の20mlを0.1規定の水酸化ナトリウム水溶液で
滴定する。 別に、上記と同様にして正確に10mlの樹脂を秤
取し、上記と同様にして脱水したのちその重量
(a2g)を精秤する。次いで、この樹脂を60℃、
10mmHgの真空乾燥器中で24時間乾燥したのち、
再び重量(Cg)を精秤する。 膨潤度=10/C(ml/g) 交換容量=(ho−h)×0.1×f×200/20/a1
×C/a2(meq/g) ここに、h及びhoは、それぞれ樹脂を投入す
る前及び投入した後の、滴定に要した水酸化ナト
リウムの量(ml)、fは水酸化ナトリウムのフア
クターである。 Cl/OH体積比 樹脂を水酸化ナトリウム水溶液で再生し、水洗
したのち、1規定塩酸でC形とし、脱塩水で十
分に水洗する。この樹脂を10mlのメスシリンダー
に入れ、底部を軽くたたきながら正確に10ml秤取
する。この樹脂を1規定水酸化ナトリウム水溶液
でOH形にしたのち脱塩水で十分に水洗する。10
mlのメスシリンダーを用いて底部を軽くたたきな
がら樹脂の体積(dml)を測定する。 C/OH体績比=10/d 実施例 1 グリシジルメタクリレート210g、エチレング
リコールジメタクリレート90g、トルエン300g
および2,2′−アゾビス−2,4−ジメチルバレ
ロニトリル3gの混合物を、イオン交換水2100ml
にポリビニルアルコール21gと塩化ナトリウム
168gを溶解した溶液に加え、高速で撹拌しなが
ら70℃で8時間懸濁重合させた。反応物を冷却し
たのち生成した共重合体粒子を取し、水洗し
た。次いでこの共重合体を、トルエン1125mlと水
375mlとの混合液中に入れ、室温で3時間撹拌し
たのち過した。更に、この共重合体を1.5の
メタノールに投入して撹拌することを2回反復し
たのち、80℃で8時間乾燥した。以上の操作を経
た粒子を篩分して、粒径50〜100μの共重合体粒
子258gを得た。この共重合体粒子50gをメタノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれに8%の
ジメチルアミンを含むメタノール溶液25mlを加
え、引続き60℃で6時間反応させた。反応物を
取し、イオン交換水で洗浄した。 次に、これを10%硫酸水溶液250ml中に入れ、
撹拌しながら90℃で5時間保持した。冷却後、反
応物を取し、水洗した。 次いでこれをカラムに詰め、2規定の水酸化ナ
トリウム水溶液250mlを2時間かけて流し、次い
で脱塩水1000mlを流して水洗した。このようにし
て得た陰イオン交換樹脂の交換容量は0.23meq/
g、膨潤度は3.37ml/g、C/OH体積比は
1.01であつた。 実施例 2 実施例1で得られた共重合体粒子50gをメタノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれにジエチ
ルアミン18gを加え、引続き60℃で6時間反応さ
せた。以下、実施例1と全く同様にして陰イオン
交換樹脂を得た。 このようにして得た陰イオン交換樹脂の交換容
量は1.79meq/g、膨潤度は3.31ml/g、C/
OH体積比は1.05であつた。 実施例 3 実施例1で得られた共重合体粒子25gをメチノ
ール250ml中に入れ、撹拌しながらこれにジエタ
ノールアミン25mlを加え、引続いて60℃で6時間
反応させた。以下、実施例1と全く同様にして陰
イオン交換樹脂を得た。 このようにして得た陰イオン交換樹脂は交換容
量1.68meq/g、膨潤度3.30ml/g、C/OH
体積比1.04であつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式(1)及び下記一般式(2)で示される構
造単位を有し、多価アルコールのポリアクリル酸
エステルおよびポリメタクリル酸エステルから選
ばれた架橋剤により架橋されてなる架橋共重合体
であつて、架橋剤の含有が20(重量)%以上80(重
量)%以下であり、イオン交換容量が0.1〜
3meq/grである親水性の弱塩基性陰イオン交
換樹脂。 (式中R1は水素原子またはメチル基を示し、R2
及びR3は水素原子または置換基を有していても
よいアルキル基を示す。) (式中、R1は水素原子またはメチル基を示す。)
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56122300A JPS5824354A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 親水性の弱塩基性陰イオン交換樹脂 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP56122300A JPS5824354A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 親水性の弱塩基性陰イオン交換樹脂 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5824354A JPS5824354A (ja) | 1983-02-14 |
| JPH0314499B2 true JPH0314499B2 (ja) | 1991-02-26 |
Family
ID=14832536
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP56122300A Granted JPS5824354A (ja) | 1981-08-04 | 1981-08-04 | 親水性の弱塩基性陰イオン交換樹脂 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS5824354A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109666179A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-23 | 安徽三星树脂科技有限公司 | 一种大孔弱碱性丙烯酸系交换树脂及其制备方法 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS60169427A (ja) * | 1984-02-15 | 1985-09-02 | Mitsubishi Chem Ind Ltd | タンパク質の分離方法 |
| JP2767251B2 (ja) * | 1988-04-01 | 1998-06-18 | 三菱化学株式会社 | 複合化分離剤及びその製造方法 |
| JP2595004B2 (ja) * | 1988-01-20 | 1997-03-26 | オルガノ株式会社 | 酵素固定化用担体とその酵素固定化方法および酵素脱着方法 |
-
1981
- 1981-08-04 JP JP56122300A patent/JPS5824354A/ja active Granted
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109666179A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-23 | 安徽三星树脂科技有限公司 | 一种大孔弱碱性丙烯酸系交换树脂及其制备方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5824354A (ja) | 1983-02-14 |
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