JPH0314527A - 1,2―ジクロルエタンの熱分解方法 - Google Patents
1,2―ジクロルエタンの熱分解方法Info
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- JPH0314527A JPH0314527A JP14806389A JP14806389A JPH0314527A JP H0314527 A JPH0314527 A JP H0314527A JP 14806389 A JP14806389 A JP 14806389A JP 14806389 A JP14806389 A JP 14806389A JP H0314527 A JPH0314527 A JP H0314527A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野コ
本発明は、1.2−ジクロルエタン(以下、EDCと省
略する)の熱分解方法に関する。より詳しくは、EDC
を熱分解して、塩化ビニルモノマー(以下、VCMと省
略する)および塩化水素を製造するに際し、EDCの熱
分解率を迅速かつ連続的に算出し、この値を用いて安定
的にEDCの熱分解を制御する方法に関する。
略する)の熱分解方法に関する。より詳しくは、EDC
を熱分解して、塩化ビニルモノマー(以下、VCMと省
略する)および塩化水素を製造するに際し、EDCの熱
分解率を迅速かつ連続的に算出し、この値を用いて安定
的にEDCの熱分解を制御する方法に関する。
[従来の技術コ
従来、VCMの製造法として、精製した波状のEDCを
蒸発器で蒸発させ、この蒸気を熱分解炉に導いて470
〜530℃の温度でEDCを熱分解する方法が知られて
いる。このプロセスのフローシ一トを第2図に示す。
蒸発器で蒸発させ、この蒸気を熱分解炉に導いて470
〜530℃の温度でEDCを熱分解する方法が知られて
いる。このプロセスのフローシ一トを第2図に示す。
熱分解炉(206−2)の熱分解反応管(206−1)
から流出する高温の分解ガスには、分解で得られたVC
Mおよび塩化水素ならびに未分解のEDCが含まれるが
、通常は急冷塔(207)で分解ガスが有する多量の熱
を除去した後、塩酸塔(210)で塩化水素を、塩ビ塔
(2+1)でVCMおよび未分解EDCを分離、回収す
る。
から流出する高温の分解ガスには、分解で得られたVC
Mおよび塩化水素ならびに未分解のEDCが含まれるが
、通常は急冷塔(207)で分解ガスが有する多量の熱
を除去した後、塩酸塔(210)で塩化水素を、塩ビ塔
(2+1)でVCMおよび未分解EDCを分離、回収す
る。
急冷塔における除熱は、急冷塔の出口に設けた凝縮器(
20B)で冷却水により糸外へ熱を排出する方法による
が、分解ガス中の比較的凝縮し易い主としてEDCおよ
びVCMの一郎はこの除熱の際に液状となる。この液の
一郎を還流液としてタンク(209)から急冷塔へ戻し
、その残部は凝縮しない塩化水素およびVCMと共に後
工程の塩酸塔へ送る。一般に、熱分解炉へ導入したED
Cの熱分解率は、最終的に塩ビ塔から得られるVCMの
品質および熱分解反応管内に生成する強固なコークス量
等との関連で決定する。
20B)で冷却水により糸外へ熱を排出する方法による
が、分解ガス中の比較的凝縮し易い主としてEDCおよ
びVCMの一郎はこの除熱の際に液状となる。この液の
一郎を還流液としてタンク(209)から急冷塔へ戻し
、その残部は凝縮しない塩化水素およびVCMと共に後
工程の塩酸塔へ送る。一般に、熱分解炉へ導入したED
Cの熱分解率は、最終的に塩ビ塔から得られるVCMの
品質および熱分解反応管内に生成する強固なコークス量
等との関連で決定する。
工業的にVCM生産量の増大および熱分解に要するエネ
ルギー効率の向上を図るために高い熱分解率で操業する
試みがなされるが、熱分解率を高めることにより、VC
Mを重合する際に問題となるブタノエンやメチルクロラ
イドなどの分解副反応によるVCM中の不純物の生成量
が増加し、得られるVCMの品質が低下するという問題
が生じる。更に、熱分解反応管内でのコークスの生成が
促進されて圧力損失が次第に増大し、熱分解炉の運転を
比較的短い期間で停止してコークス除去を行う必要が生
じ、そのため直接的、間接的な製造費用の増加と熱分解
炉の安定運転期間の短縮を余儀なくされることとなる。
ルギー効率の向上を図るために高い熱分解率で操業する
試みがなされるが、熱分解率を高めることにより、VC
Mを重合する際に問題となるブタノエンやメチルクロラ
イドなどの分解副反応によるVCM中の不純物の生成量
が増加し、得られるVCMの品質が低下するという問題
が生じる。更に、熱分解反応管内でのコークスの生成が
促進されて圧力損失が次第に増大し、熱分解炉の運転を
比較的短い期間で停止してコークス除去を行う必要が生
じ、そのため直接的、間接的な製造費用の増加と熱分解
炉の安定運転期間の短縮を余儀なくされることとなる。
熱分解率を可能な限り高く保持することが望ましいにも
拘わらず、このような問題点があること、また熱分解率
は通常比較的大幅に変動し易いことも考慮して、実際の
運転では50〜60%の熱分解率、最も一般的には53
〜56%の熱分解率が採用されている。
拘わらず、このような問題点があること、また熱分解率
は通常比較的大幅に変動し易いことも考慮して、実際の
運転では50〜60%の熱分解率、最も一般的には53
〜56%の熱分解率が採用されている。
EDCの熱分解率は、通常、熱分解炉における熱分解反
応温度によって制御されるが、熱分解炉に供給するED
Cの純度、即ち、含有する不純物によって影響を受ける
ことが知られている。例えば、四塩化炭素はEDCの熱
分解反応を促進する作用を有し、熱分解反応温度が一定
の場合、四塩化炭素含量が増えるに従い熱分解率は高く
なる。
応温度によって制御されるが、熱分解炉に供給するED
Cの純度、即ち、含有する不純物によって影響を受ける
ことが知られている。例えば、四塩化炭素はEDCの熱
分解反応を促進する作用を有し、熱分解反応温度が一定
の場合、四塩化炭素含量が増えるに従い熱分解率は高く
なる。
一方、クロロブレン、含酸素塩素化炭化水素などは逆の
作用を有して熱分解反応を抑制するので、これら不純物
の含量の増加により熱分解率は低下する。
作用を有して熱分解反応を抑制するので、これら不純物
の含量の増加により熱分解率は低下する。
熱分解炉に供給するEDCは、予め前処理工程で精製す
るが、その純度は通常99〜99.7%であり、不純物
の濃度も変動する。熱分解反応温度により熱分解率を制
御するが、実際には熱分解反応温度のほかに上述のよう
な条件も加わり熱分解率の所定値に対して2〜3%程度
変動ずるので所望する高い熱分解率で常時安定的に運転
することは難しいのが実状である。
るが、その純度は通常99〜99.7%であり、不純物
の濃度も変動する。熱分解反応温度により熱分解率を制
御するが、実際には熱分解反応温度のほかに上述のよう
な条件も加わり熱分解率の所定値に対して2〜3%程度
変動ずるので所望する高い熱分解率で常時安定的に運転
することは難しいのが実状である。
熱分解率は、一般に熱分解炉に供給したEDC量に対す
る塩ビ塔から最終的に回収されたVCM量によって算出
される。従って、双方の計量値の間には工程の位置の違
いによる時間差、いわゆる時間遅れが2〜3時間存在し
、熱分解炉へ供給するEDCの品質と分解炉の運転条件
との関係を迅速に把握することができないので、安定し
た勢分解率を保持するのは困難である。
る塩ビ塔から最終的に回収されたVCM量によって算出
される。従って、双方の計量値の間には工程の位置の違
いによる時間差、いわゆる時間遅れが2〜3時間存在し
、熱分解炉へ供給するEDCの品質と分解炉の運転条件
との関係を迅速に把握することができないので、安定し
た勢分解率を保持するのは困難である。
このような問題点を解決する方法の1つに、鮎分解炉へ
供給するEDCの純度すなわち不純物の組成及び量をで
きるだけ一定にする方法ら提案されているが、前工程に
おける運転操作が煩雑で、またエネルギーコストも増大
することになるので実用的でない。
供給するEDCの純度すなわち不純物の組成及び量をで
きるだけ一定にする方法ら提案されているが、前工程に
おける運転操作が煩雑で、またエネルギーコストも増大
することになるので実用的でない。
一方、熱分解率の算出方法にとして、熱分解炉を出る分
解ガスを分析測定する時間遅れの生じない方法なども知
られているが、分解ガスが高温であり、また多量の塩化
水素を含む点などから連続的なサンプリングおよび分析
が困難であるので実際的でない。
解ガスを分析測定する時間遅れの生じない方法なども知
られているが、分解ガスが高温であり、また多量の塩化
水素を含む点などから連続的なサンプリングおよび分析
が困難であるので実際的でない。
[発明が解決しようとする課題]
上述のような熱分解率を高めることによりVCM中の不
純物の増加および熱分解反応管内のコーキング促進など
を避けなければならないという制約下ならびに熱分解炉
へ供給したEDCの品質および熱分解炉の運転条件によ
り熱分解率が容易に変動するという条件下に可能な限り
高い熱分解率で安定してEDCを熱分解するために、熱
分解率を迅速かつ精度良く算出し、その結果をフィード
バックすることによって熱分解温度を制御する方法を見
出すことが強く望まれた。
純物の増加および熱分解反応管内のコーキング促進など
を避けなければならないという制約下ならびに熱分解炉
へ供給したEDCの品質および熱分解炉の運転条件によ
り熱分解率が容易に変動するという条件下に可能な限り
高い熱分解率で安定してEDCを熱分解するために、熱
分解率を迅速かつ精度良く算出し、その結果をフィード
バックすることによって熱分解温度を制御する方法を見
出すことが強く望まれた。
[課題を解決するための手段]
本発明者らは、上述のような従来技術の問題点を解決す
るため鋭意検討を行った結果、後工程の塩ビ塔から回収
されるVCM量を用いることなく、熱分解炉直後の急冷
塔の塔頂部の圧力および温度の実測値ならびに塔頂部に
戻す還流肢の温度または流量の実測値から、容易にかつ
精度良く熱分解率を算出できることを見出し、その結果
、安定した高い熱分解率でEDCを熱分解できることを
見出した。
るため鋭意検討を行った結果、後工程の塩ビ塔から回収
されるVCM量を用いることなく、熱分解炉直後の急冷
塔の塔頂部の圧力および温度の実測値ならびに塔頂部に
戻す還流肢の温度または流量の実測値から、容易にかつ
精度良く熱分解率を算出できることを見出し、その結果
、安定した高い熱分解率でEDCを熱分解できることを
見出した。
即ち、本発明は、EDCを熱分解炉で熱分解してVCM
,塩化水素および未分解EDCなどを含む分解生成物を
熱分解炉直後に位置する急冷塔にて急冷するEDCの熱
分解方法において、急冷塔のまわりの物質収支および熱
収支ならびに急冷塔の塔頂部における気液平衡関係に基
づいて、急冷塔の塔頂温度および塔頂圧力ならびに急冷
塔の留出ガスの凝縮液の一部分であって急冷塔に戻す還
流演の温度または還流量の3つの実測値を使用してED
Cの熱分解率を算出し、算出した熱分解率と所望の熱分
解率との偏差に基づいて熱分解温度を変更することによ
りEDCの熱分解率を制御することを特徴とするEDC
の熱分解方法を提供する。本発明において、熱分解率の
算出にあたり使用する圧力、温度および流量の実測は、
工業的に一般に用いられる計測機器および方法によれば
よい。EDCを熱分解してVCMおよび塩化水素を製造
するプロセスのフローシ一トである第l図によって、本
発明においてEDCの熱分解率を算出し制御する方法を
詳細に説明する。
,塩化水素および未分解EDCなどを含む分解生成物を
熱分解炉直後に位置する急冷塔にて急冷するEDCの熱
分解方法において、急冷塔のまわりの物質収支および熱
収支ならびに急冷塔の塔頂部における気液平衡関係に基
づいて、急冷塔の塔頂温度および塔頂圧力ならびに急冷
塔の留出ガスの凝縮液の一部分であって急冷塔に戻す還
流演の温度または還流量の3つの実測値を使用してED
Cの熱分解率を算出し、算出した熱分解率と所望の熱分
解率との偏差に基づいて熱分解温度を変更することによ
りEDCの熱分解率を制御することを特徴とするEDC
の熱分解方法を提供する。本発明において、熱分解率の
算出にあたり使用する圧力、温度および流量の実測は、
工業的に一般に用いられる計測機器および方法によれば
よい。EDCを熱分解してVCMおよび塩化水素を製造
するプロセスのフローシ一トである第l図によって、本
発明においてEDCの熱分解率を算出し制御する方法を
詳細に説明する。
最初に、EDCの熱分解率を算出する。
いま、熱分解炉からの分解ガスを急冷する急冷塔および
急冷した液を溜めるタンクが定常状態で操作されている
状態を想定して急冷塔のまわり(第1図の一点鎖線で囲
む部分A)における物質収支および熱収支を考える。
急冷した液を溜めるタンクが定常状態で操作されている
状態を想定して急冷塔のまわり(第1図の一点鎖線で囲
む部分A)における物質収支および熱収支を考える。
物質収支においては、急冷塔に供給される分解ガス量お
よびタンクから戻される還流量の和は、急冷塔の塔頂か
ら留出するガスの量に等しい。
よびタンクから戻される還流量の和は、急冷塔の塔頂か
ら留出するガスの量に等しい。
同様に、熱収支においては、急冷塔に供給される分解ガ
スのエンタルピーおよびタンクから戻される還流液のエ
ンタルピーの和は、急冷塔の塔頂から留出するガスのエ
ンタルピーに等しい。
スのエンタルピーおよびタンクから戻される還流液のエ
ンタルピーの和は、急冷塔の塔頂から留出するガスのエ
ンタルピーに等しい。
このような物質収支および熱収支が各成分、即ち、VC
M,EDCおよび塩化水素について成り立つ。従って、
以下の6つの独立した等式が得られる。
M,EDCおよび塩化水素について成り立つ。従って、
以下の6つの独立した等式が得られる。
(物質収支)
Vl+V2=V3 (1)HI +
H2=H3 (2)E1+E2=E
3 (3)[式中、VはV C M
の流量、Hは塩化水素の流量、EはEDCの流量であり
、数字のlは急冷塔に供給される分解ガス、2は還流夜
、3は留出するガスを意味する。] 急冷塔に供給される分解ガスのt&ffiは、分解炉の
熱分解率(X)により一義的に定まる。従って、式(1
)〜(3)は、熱分解率(X)、還流液および急冷塔塔
頂から留出するガスの各戊分の流量(V2、H2、E2
、V3、H3およびE3)の関数となる。
H2=H3 (2)E1+E2=E
3 (3)[式中、VはV C M
の流量、Hは塩化水素の流量、EはEDCの流量であり
、数字のlは急冷塔に供給される分解ガス、2は還流夜
、3は留出するガスを意味する。] 急冷塔に供給される分解ガスのt&ffiは、分解炉の
熱分解率(X)により一義的に定まる。従って、式(1
)〜(3)は、熱分解率(X)、還流液および急冷塔塔
頂から留出するガスの各戊分の流量(V2、H2、E2
、V3、H3およびE3)の関数となる。
(熱収支)
Q(Vl)+Q(V2)=Q(V3) (4)Q
(Hl)+Q([2)=Q(H.3)
(5)Q(El)+Q(E2)=Q(E3)
(6)[式中、Qは括弧内の成分のエンタルピーを意味
する。コ 各成分の比熟については、適当な温度の関数の近似式を
適用すると、式(4)〜(6)は、急冷塔に供給される
分解ガスの温度(TI)、還流液温度(T2)、急冷塔
塔頂温度(T3)および各成分の流量(V2、H2、E
2、V3、H3およびE3ならびに熱分解率(X)の関
数となる。
(Hl)+Q([2)=Q(H.3)
(5)Q(El)+Q(E2)=Q(E3)
(6)[式中、Qは括弧内の成分のエンタルピーを意味
する。コ 各成分の比熟については、適当な温度の関数の近似式を
適用すると、式(4)〜(6)は、急冷塔に供給される
分解ガスの温度(TI)、還流液温度(T2)、急冷塔
塔頂温度(T3)および各成分の流量(V2、H2、E
2、V3、H3およびE3ならびに熱分解率(X)の関
数となる。
更に、急冷塔の塔頂では、気液平衡関係が成立している
。即ち、塔頂から留出するガスは、塔頂温度(T3)お
よび塔頂圧力(P0)の下、急冷塔の塔頂部に存在する
液相と平衡状態にある。
。即ち、塔頂から留出するガスは、塔頂温度(T3)お
よび塔頂圧力(P0)の下、急冷塔の塔頂部に存在する
液相と平衡状態にある。
EDC,塩化水素およびVCMの3成分系の気液平衡関
係については、ラ・ウールの法則を適用でき、また、分
圧の法朗および理想気体の法則を適用しても工業的には
問題がないことが判っている。更に、各戊分の飽和蒸気
圧は、一般に温度の関数として与えらえるので、平衡比
K(気相中のモル分率/液相中のモル分率)を塔頂温度
(T3)のみの関数として表現できる。
係については、ラ・ウールの法則を適用でき、また、分
圧の法朗および理想気体の法則を適用しても工業的には
問題がないことが判っている。更に、各戊分の飽和蒸気
圧は、一般に温度の関数として与えらえるので、平衡比
K(気相中のモル分率/液相中のモル分率)を塔頂温度
(T3)のみの関数として表現できる。
いま、留出ガス中の各成分(VCM,塩化水素およびE
DC)のモル分率をVM3、HM3およびEM3とし、
急冷塔塔頂部の液相のモル分率をVLM,HLMおよび
ELMとすると、K(V)=P(V)/PO=VM3/
VLM (7)K(H)=P(H)/PO=HM3/
HLM (8)K(E)=P(E)/Po=EM3/
ELM (9)[式中、Kは括弧内の成分の平衡比(
気相中のモル分率/液相中のモル分率)、Pは括弧内の
成分の飽和蒸気圧(塔頂温度T3の関数)である。]の
3つの独立した式が得られる。留出ガス中の各成分のモ
ル分率は、流量(V3、H3およびE3)から算出でき
るので、式(7)〜(9)は、留出ガスの各戊分の流3
1(V 3、H3およびE3)、塔頂温度(T3)、塔
頂圧力(P0)および塔頂部の液相の各戊分ノモル分率
(VLM,HLMおよびELM)の関数となる。更に、 VLM+HLM+ELM=1 (1 0)であ
る。
DC)のモル分率をVM3、HM3およびEM3とし、
急冷塔塔頂部の液相のモル分率をVLM,HLMおよび
ELMとすると、K(V)=P(V)/PO=VM3/
VLM (7)K(H)=P(H)/PO=HM3/
HLM (8)K(E)=P(E)/Po=EM3/
ELM (9)[式中、Kは括弧内の成分の平衡比(
気相中のモル分率/液相中のモル分率)、Pは括弧内の
成分の飽和蒸気圧(塔頂温度T3の関数)である。]の
3つの独立した式が得られる。留出ガス中の各成分のモ
ル分率は、流量(V3、H3およびE3)から算出でき
るので、式(7)〜(9)は、留出ガスの各戊分の流3
1(V 3、H3およびE3)、塔頂温度(T3)、塔
頂圧力(P0)および塔頂部の液相の各戊分ノモル分率
(VLM,HLMおよびELM)の関数となる。更に、 VLM+HLM+ELM=1 (1 0)であ
る。
以上をまとめると、急冷塔のまわりの物質収支および熱
収支ならびに塔頂部分の気液平衡関係から独立したlO
の式(!)〜(lO)が得られる。これらの式中の変数
は、熱分解率(X)、急冷塔に供給される分解ガスの温
度(T1)、還流液の各成分の流量(V2、H2および
E2)および温度(T2)、急冷塔から留出するガスの
各成分の流量(V3、H3およびE3)および温度(T
3)、急冷塔塔頂圧力(P o)ならびに急冷塔塔頂部
の液相のモル分率(VLMSHLMおよびELM)であ
り、全部で変数は14である。
収支ならびに塔頂部分の気液平衡関係から独立したlO
の式(!)〜(lO)が得られる。これらの式中の変数
は、熱分解率(X)、急冷塔に供給される分解ガスの温
度(T1)、還流液の各成分の流量(V2、H2および
E2)および温度(T2)、急冷塔から留出するガスの
各成分の流量(V3、H3およびE3)および温度(T
3)、急冷塔塔頂圧力(P o)ならびに急冷塔塔頂部
の液相のモル分率(VLMSHLMおよびELM)であ
り、全部で変数は14である。
従って、これらの変数の内のいずれかの5つ(1つは目
的とする熱分解率(X))を含む式が得られ本発明では
、これらの変数の内、工業的プラントにおいて精度の高
いデータとして容易に得られるものを選択するのが好ま
しく、例えば渥度、圧力または流量を選択する。特に好
ましい態様では、温度および圧力を選択する。即ち、急
冷塔に供給される分解ガスの温度(TI)、急冷塔への
還流液の温度(T2)および急冷塔塔頂部からの留出ガ
スの温度(T3)ならびに塔頂圧力(Po)である。
的とする熱分解率(X))を含む式が得られ本発明では
、これらの変数の内、工業的プラントにおいて精度の高
いデータとして容易に得られるものを選択するのが好ま
しく、例えば渥度、圧力または流量を選択する。特に好
ましい態様では、温度および圧力を選択する。即ち、急
冷塔に供給される分解ガスの温度(TI)、急冷塔への
還流液の温度(T2)および急冷塔塔頂部からの留出ガ
スの温度(T3)ならびに塔頂圧力(Po)である。
従って、本発明の最も好ましい態様では、EDCの熱分
解率(X)は、温度(T1,T2およびT3)および塔
頂圧力(PG)の関数となる。即ち、X =fn(T
I ,T 2 .T 3 ,Po)E式中、rnは関数
を意味する。] 従って、上記温度および圧力の実測値があれば、熱分解
率を算出できることになる。
解率(X)は、温度(T1,T2およびT3)および塔
頂圧力(PG)の関数となる。即ち、X =fn(T
I ,T 2 .T 3 ,Po)E式中、rnは関数
を意味する。] 従って、上記温度および圧力の実測値があれば、熱分解
率を算出できることになる。
本発明の好ましいg様のひとつは、分解ガスの温度(T
I)を平均的な値に固定しておくことで、この場合、他
の温度(T2およびT3)ならびに圧力(PQ)の実測
値から熱分解率を算出できる。即X=fn’(T2.T
3.Po) [式中、rn゜は関数を意味する。] そこで、予め、想定される塔頂温度(T3)および還流
液温度(T2)ならびに塔頂圧力(P0)に対して熱分
解率(X)を計算しておくと、第3図に示すようなチャ
ートが得られる(分解ガスの温度(TI)を480℃、
塔頂圧力(P.)を9 . 7 atmで計算)。
I)を平均的な値に固定しておくことで、この場合、他
の温度(T2およびT3)ならびに圧力(PQ)の実測
値から熱分解率を算出できる。即X=fn’(T2.T
3.Po) [式中、rn゜は関数を意味する。] そこで、予め、想定される塔頂温度(T3)および還流
液温度(T2)ならびに塔頂圧力(P0)に対して熱分
解率(X)を計算しておくと、第3図に示すようなチャ
ートが得られる(分解ガスの温度(TI)を480℃、
塔頂圧力(P.)を9 . 7 atmで計算)。
そして、このチャートに基づいて、逆に、塔頂温度(T
3)および塔頂圧力(PO)ならびに還流液温度(T2
)の実測値から熱分解率を求めることができる。
3)および塔頂圧力(PO)ならびに還流液温度(T2
)の実測値から熱分解率を求めることができる。
第3図から明らかなように、熱分解率(X)を直線で近
似することができる。即ち、熱分解率は、一般式: X=[A]・[B]+C [式中、[A]はEDCの圧力に対する飽和温度と急冷
塔塔頂温度との差、[B]は急冷塔塔頂温度と熱分解率
の関係における急冷塔還流液の各温度における直線の勾
配、Cは定数である。]により、工業的には十分に満足
すべき精度をもって即時に算出できる。
似することができる。即ち、熱分解率は、一般式: X=[A]・[B]+C [式中、[A]はEDCの圧力に対する飽和温度と急冷
塔塔頂温度との差、[B]は急冷塔塔頂温度と熱分解率
の関係における急冷塔還流液の各温度における直線の勾
配、Cは定数である。]により、工業的には十分に満足
すべき精度をもって即時に算出できる。
上述の態様は最も簡単に熱分解率を算出できる態様であ
るが、気液平衡関係にラ・ウールの法則を適用しないで
実測データを適用したり、比熱や蒸気圧などについても
実測データを使用し、数値計算することにより更に精度
の高い熱分解率を算出することも可能である。
るが、気液平衡関係にラ・ウールの法則を適用しないで
実測データを適用したり、比熱や蒸気圧などについても
実測データを使用し、数値計算することにより更に精度
の高い熱分解率を算出することも可能である。
また、本発明の別の態様では、急冷塔に戻す還流液の温
度の代わりに、還流量(R=V2+H2+E2)の実測
値を使用して熱分解率(X)を算出することも可能であ
る。即ち、 X =rn” (T 2 ,T 3 ,R)[式中、r
n”は関数を意味する。] 工業的に通常使用される流量計は温度計より一般的に精
度がやや劣るので、上述のように還流液の温度の実測値
を使用するのが最も好ましい。しかしながら、算出すべ
き熱分解率の要求される精度により、あるいは精度のよ
り良い流量計を使用する場合では、還流液の温度に代え
て還流量の実測値を使用することも可能である。この態
様においても、先に説明したように数値計算することに
より更に精度の高い熱分解率を算出できる。
度の代わりに、還流量(R=V2+H2+E2)の実測
値を使用して熱分解率(X)を算出することも可能であ
る。即ち、 X =rn” (T 2 ,T 3 ,R)[式中、r
n”は関数を意味する。] 工業的に通常使用される流量計は温度計より一般的に精
度がやや劣るので、上述のように還流液の温度の実測値
を使用するのが最も好ましい。しかしながら、算出すべ
き熱分解率の要求される精度により、あるいは精度のよ
り良い流量計を使用する場合では、還流液の温度に代え
て還流量の実測値を使用することも可能である。この態
様においても、先に説明したように数値計算することに
より更に精度の高い熱分解率を算出できる。
熱分解率は基本的には上述のように第3図のチャートか
ら求めることができるが、工業的にはコンピューターに
よる数値計算により容易かつ迅速に算出することが可能
である。
ら求めることができるが、工業的にはコンピューターに
よる数値計算により容易かつ迅速に算出することが可能
である。
次に、上述のようにして算出された熱分解率と所望の熱
分解率との偏差から、偏差を無くすべき新たなEDCの
熱分解温度を決定する。
分解率との偏差から、偏差を無くすべき新たなEDCの
熱分解温度を決定する。
この決定は、例えば比例制御、積分制御もしくは微分制
御またはこれらの適当な組み合わせにより行うことがで
きるが、本発明においては、式:Y=−Kl)[Z+(
1/T)SZdtl[式中、Yは熱分解温度変更量、K
pは比例ゲイン、Zは熱分解率の偏差信号、Tは積分時
間、tは時間である。コ に基づいて行う。
御またはこれらの適当な組み合わせにより行うことがで
きるが、本発明においては、式:Y=−Kl)[Z+(
1/T)SZdtl[式中、Yは熱分解温度変更量、K
pは比例ゲイン、Zは熱分解率の偏差信号、Tは積分時
間、tは時間である。コ に基づいて行う。
即ち、熱分解率の偏差信号から熱分解温度の変更量を求
めることにより行う。比例ゲインお上q積分時間につい
ては、プロセスの操作変数に関する動特性解析、熱分解
反応解析などにより得られる反応温度と熱分解率との相
関関係および実装置から得られる応答特性により決定す
ることができる。このようにして算出された熱分解温度
の変更量をもって新たに熱分解温度を設定する。
めることにより行う。比例ゲインお上q積分時間につい
ては、プロセスの操作変数に関する動特性解析、熱分解
反応解析などにより得られる反応温度と熱分解率との相
関関係および実装置から得られる応答特性により決定す
ることができる。このようにして算出された熱分解温度
の変更量をもって新たに熱分解温度を設定する。
本発明の実施態様としては、上述の熱分解率の算出およ
び新たな熱分解温度の決定を、熱分解率を算出して指示
するとともに、算出値と所定熱分解率との差から新たな
熱分解温度を算出して出力する熱分解率指示調節計(X
ICl06)により自動的に行い、この調節計からの出
力信号が熱分解温度指示調節計(TICl06)の熱分
解温度設定値を新たな熱分解温度に自動的に変更するこ
とが最も好ましい。
び新たな熱分解温度の決定を、熱分解率を算出して指示
するとともに、算出値と所定熱分解率との差から新たな
熱分解温度を算出して出力する熱分解率指示調節計(X
ICl06)により自動的に行い、この調節計からの出
力信号が熱分解温度指示調節計(TICl06)の熱分
解温度設定値を新たな熱分解温度に自動的に変更するこ
とが最も好ましい。
実際的な熱分解温度の変更は、熱分解炉に供給される燃
料の量を変えることにより行うのが特に好ましいので、
熱分解温度指示調節計(T I C 106)と燃料供
給量指示調節計(FIC106)とを連動させることに
より新たな熱分解温度に変更するのが好適である。
料の量を変えることにより行うのが特に好ましいので、
熱分解温度指示調節計(T I C 106)と燃料供
給量指示調節計(FIC106)とを連動させることに
より新たな熱分解温度に変更するのが好適である。
熱分解温度としては、プラントの運転監視上選ばれる任
意の位置における温度を使用できる。例えば、熱分解反
応管の出口付近でも中央付近の温度であってもよい。
意の位置における温度を使用できる。例えば、熱分解反
応管の出口付近でも中央付近の温度であってもよい。
本発明では、熱分解炉直後の急冷塔において熱分解率を
算出でき、熱分解炉に供給されるEDCの品質や熱分解
炉の運転条件などにより変化する熱分解率の変動を迅速
かつ高精度に、また連続的に算出できる。そのため熱分
解率が所定の値と異なっている場合、自動的に熱分解温
度を変更して迅速に熱分解率を修正することができる。
算出でき、熱分解炉に供給されるEDCの品質や熱分解
炉の運転条件などにより変化する熱分解率の変動を迅速
かつ高精度に、また連続的に算出できる。そのため熱分
解率が所定の値と異なっている場合、自動的に熱分解温
度を変更して迅速に熱分解率を修正することができる。
添付図面を参照して、本発明の方法を更に詳細に説明す
る。
る。
第1図に本発明のEDCの熱分解方法を適用したVCM
の製造プロセスの一興体例を示す。
の製造プロセスの一興体例を示す。
EDCは、熱分解炉(106−2)の熱分解反応管(1
06−1)に供給され、一部熱分解されてVCMおよび
塩化水素となり、未分解EDCと共に急冷塔(107)
で急冷される。急冷されたまたこの分解生成物および未
分解EDCは、急冷塔の塔頂より留出してその一部が凝
縮器(1 0 B)で凝縮してタンク(1 0 9)に
溜る。一方、塩化水素およびVCMを主成分とする未凝
縮ガスは塩酸塔010)に全量供給される。タンク中の
凝縮液は一部急冷塔に還流され、残部(よ塩酸塔に供給
される。
06−1)に供給され、一部熱分解されてVCMおよび
塩化水素となり、未分解EDCと共に急冷塔(107)
で急冷される。急冷されたまたこの分解生成物および未
分解EDCは、急冷塔の塔頂より留出してその一部が凝
縮器(1 0 B)で凝縮してタンク(1 0 9)に
溜る。一方、塩化水素およびVCMを主成分とする未凝
縮ガスは塩酸塔010)に全量供給される。タンク中の
凝縮液は一部急冷塔に還流され、残部(よ塩酸塔に供給
される。
塩酸塔の塔頂から塩化水素が回収され、塔底から抜き取
られたVCMおよびEDCは塩ビ塔(l2)に送られる
。
られたVCMおよびEDCは塩ビ塔(l2)に送られる
。
本プロセスにおいて、凝縮器の出口圧力は塩酸塔へ供給
する未凝縮ガスの流量をタンク気相圧力指示調節計(P
ICl09)により調節することにより、また凝縮器の
出口温度は凝縮器に供給する冷却水量を凝縮液温度指示
調節計(TIC108)により調節することにより制御
される。
する未凝縮ガスの流量をタンク気相圧力指示調節計(P
ICl09)により調節することにより、また凝縮器の
出口温度は凝縮器に供給する冷却水量を凝縮液温度指示
調節計(TIC108)により調節することにより制御
される。
また、このプロセスでは、EDC熱分解率(X)は、急
冷塔塔頂圧力指示計(PI107)および急冷塔塔頂温
度指示計(TIl07)ならびに急冷塔還流液温度指示
計(TI109)または急冷塔還流液量指示計(FIl
07)の指示値から熱分解率指示調節計(XICl06
)により算出され、熱分解温度指示調節計(TIC10
6)に入力される。
冷塔塔頂圧力指示計(PI107)および急冷塔塔頂温
度指示計(TIl07)ならびに急冷塔還流液温度指示
計(TI109)または急冷塔還流液量指示計(FIl
07)の指示値から熱分解率指示調節計(XICl06
)により算出され、熱分解温度指示調節計(TIC10
6)に入力される。
[効果]
本発明のEDCの熱分解方法によれば、時間遅れの少な
いEDCの熱分解率を算出でき、この値と所望の熱分解
率との偏差に基づいて熱分解温度を制御することにより
、所望の熱分解率を安定に保持でき、また変動が生じた
場合であっても短時間に所望の熱分解率に戻すことが可
能となる。
いEDCの熱分解率を算出でき、この値と所望の熱分解
率との偏差に基づいて熱分解温度を制御することにより
、所望の熱分解率を安定に保持でき、また変動が生じた
場合であっても短時間に所望の熱分解率に戻すことが可
能となる。
その結果、EDCの熱分解に要する燃料の消費効率の大
幅な向上、VCM品質の安定化、更に熱分解反応管のコ
ーキング進行の抑制が図れる。
幅な向上、VCM品質の安定化、更に熱分解反応管のコ
ーキング進行の抑制が図れる。
次に実施例および比較例により本発明を具体的に説明す
る。
る。
実施例1
本発明のEDCの熱分解方法に必要な計装機器を組み込
んだ第1図に示すVCM製造プロセスにおいて、熱分解
炉に四塩化炭素濃度が5 0 0 ppmのEDCを5
3t/hr供給して、熱分解温度(TIC106)を4
75℃に設定し、熱分解率を55%で安定させた後、熱
分解率指示調節計(X I C106)および熱分解温
度指示調節計(TICIO6)を自動制御とした。その
後数時間、熱分解率は55±0.5%程度で推移した。
んだ第1図に示すVCM製造プロセスにおいて、熱分解
炉に四塩化炭素濃度が5 0 0 ppmのEDCを5
3t/hr供給して、熱分解温度(TIC106)を4
75℃に設定し、熱分解率を55%で安定させた後、熱
分解率指示調節計(X I C106)および熱分解温
度指示調節計(TICIO6)を自動制御とした。その
後数時間、熱分解率は55±0.5%程度で推移した。
次に、EDC中の四塩化炭素濃度を5 0 0 ppa
+から1500+)pl1に増加させたところ、熱分解
温度の設定値が約4℃(475℃から471’C)下方
に自動的に変更され、熱分解率は一時的に56%に上昇
したが、約1時間後には55%に戻った。
+から1500+)pl1に増加させたところ、熱分解
温度の設定値が約4℃(475℃から471’C)下方
に自動的に変更され、熱分解率は一時的に56%に上昇
したが、約1時間後には55%に戻った。
このとき、燃料供給量およびVCM中の1.3ブタノエ
ン濃度の変動は僅かであった。
ン濃度の変動は僅かであった。
比較例l
第2図に示すように、塩ビ蒸留塔(211)で分離され
るVCMli(:F I 2 1 0)および供給する
EDCil(F I C2 0 5)の実測値を用いて
従来法によりEDCの熱分解率を算出するように計装機
器を組み込んだEDC熱分解プロセスにおいて、実施例
lと同様の条件で熱分解温度(TIC206)を475
℃に設定し、熱分解率を55%で安定させた。
るVCMli(:F I 2 1 0)および供給する
EDCil(F I C2 0 5)の実測値を用いて
従来法によりEDCの熱分解率を算出するように計装機
器を組み込んだEDC熱分解プロセスにおいて、実施例
lと同様の条件で熱分解温度(TIC206)を475
℃に設定し、熱分解率を55%で安定させた。
その後、数時間の運転において、所定の熱分解率に対し
て1%を越える変動が生じた際、通常の方法によって熱
分解温度を変更し熱分解率の変動を抑制しようと試みた
が、熱分解率は55%の所定値に対し2%の変動で推移
した。
て1%を越える変動が生じた際、通常の方法によって熱
分解温度を変更し熱分解率の変動を抑制しようと試みた
が、熱分解率は55%の所定値に対し2%の変動で推移
した。
次にEDC中の四塩化炭素濃度を5 0 0 ppmか
ら1500ppII1に増加させたところ、熱分解率は
約3%急上昇した。そこで熱分解温度の設定値を徐々に
変更し、最終的に471℃にすることによって熱分解率
を所定の値に戻した。この際、熱分解炉に供給するED
Cおよび塩ビ塔から分離、回収するVCM量より熱分解
率を算定しながら操作し、熱分解率を55%に戻し安定
化させるために約5時間を要した。
ら1500ppII1に増加させたところ、熱分解率は
約3%急上昇した。そこで熱分解温度の設定値を徐々に
変更し、最終的に471℃にすることによって熱分解率
を所定の値に戻した。この際、熱分解炉に供給するED
Cおよび塩ビ塔から分離、回収するVCM量より熱分解
率を算定しながら操作し、熱分解率を55%に戻し安定
化させるために約5時間を要した。
この間、燃料供給量は990k9/hrから1150k
9/hrと大きく変動し、また4 . 0 ppm前後
であったVCM中の1.3ブタジエン濃度が一時的に5
.5 ppmに増加した。
9/hrと大きく変動し、また4 . 0 ppm前後
であったVCM中の1.3ブタジエン濃度が一時的に5
.5 ppmに増加した。
実施例lおよび比較例lの結果を第l表および第4図に
示す。
示す。
第1表
実施例2
実施例1と同様に本発明の方法を採用したプロセスにお
いて、熱分解温度を478℃に設定して熱分解率を58
%に安定させた後、熱分解率指示調節計(XIC106
)および熱分解温度指示調節計(TICl06)を自動
制御とし、EDC供給量を48t/hrから53t/h
rに増加させた。
いて、熱分解温度を478℃に設定して熱分解率を58
%に安定させた後、熱分解率指示調節計(XIC106
)および熱分解温度指示調節計(TICl06)を自動
制御とし、EDC供給量を48t/hrから53t/h
rに増加させた。
熱分解率は一時的に56%に下がったが、約1時間後、
熱分解温度の設定値が478℃から482゜Cに自動的
に変更され、熱分解率は58%に戻った。
熱分解温度の設定値が478℃から482゜Cに自動的
に変更され、熱分解率は58%に戻った。
この間、燃料供給量は、1 0 0 0 ky/hrか
らlhrに増加したが、その間変動も大きく、安定化さ
せるまで約6時間を要した。
らlhrに増加したが、その間変動も大きく、安定化さ
せるまで約6時間を要した。
実施例2および比較例2の結果を第2表および第5図に
示す。
示す。
第2表
実施例3
実施例lおよび2と同様に本発明の方法を採用したプロ
セスにおいて、EDC供給量53t/hr,熱分解率5
8%の条件下での熱分解反応管内のコークス生成状況を
観るため、熱分解反応管のコークス除去を行った後、約
3ケ月間に亘り熱分解反応管の圧力損失を測定した。
セスにおいて、EDC供給量53t/hr,熱分解率5
8%の条件下での熱分解反応管内のコークス生成状況を
観るため、熱分解反応管のコークス除去を行った後、約
3ケ月間に亘り熱分解反応管の圧力損失を測定した。
lケ月を経過した後の圧力損失は1 . 8 kg/c
m”1 0 0 kfF/hrに一時的に増加したが、
その後の変動は僅かであった。また、VCM中の1.3
−プタジエン濃度の変動も僅かであった。
m”1 0 0 kfF/hrに一時的に増加したが、
その後の変動は僅かであった。また、VCM中の1.3
−プタジエン濃度の変動も僅かであった。
比較例2
比較例lと同様に従来方法を採用したプロセスにおいて
、熱分解温度を58%で安定させた後、EDC供給量を
48t/hrから53t/hrに増加させた。
、熱分解温度を58%で安定させた後、EDC供給量を
48t/hrから53t/hrに増加させた。
熱分解温度が一時的に478℃から474℃に下がった
が、従来の熱分解温度制御方法により約1時間後、熱分
解温度は自動的に478℃に戻った。
が、従来の熱分解温度制御方法により約1時間後、熱分
解温度は自動的に478℃に戻った。
しかしながら、熱分解率が58%から54%に下がった
ため、熱分解温度の設定値を手動操作により徐々に高め
最終的に483℃に変更することによって熱分解率を5
8%に戻した。
ため、熱分解温度の設定値を手動操作により徐々に高め
最終的に483℃に変更することによって熱分解率を5
8%に戻した。
この間、比較例1と同様の方法で熱分解率を算出しなが
ら所定の値に戻し安定化させるまでに約6時間を要した
。なお、燃料供給量は実施例2と同様に1 0 0 0
k9/hrから最終的に1100k9/であったが、
更に1ケ月後では2 . 0 5 k9/ ax”、2
ケ月後では2 . 3 kg/ax”、3ケ月後では2
.55 kg/ ax”となった。
ら所定の値に戻し安定化させるまでに約6時間を要した
。なお、燃料供給量は実施例2と同様に1 0 0 0
k9/hrから最終的に1100k9/であったが、
更に1ケ月後では2 . 0 5 k9/ ax”、2
ケ月後では2 . 3 kg/ax”、3ケ月後では2
.55 kg/ ax”となった。
2ケ月間における平均上昇率は0.0083k9/Ql
”・日であった。
”・日であった。
比較例3
比較例1および2と同様に従来方法を採用したプロセス
において、EDC供給量5 3 t/hr,熱分解率5
6%の条件下での熱分解反応管の圧力損失を測定した。
において、EDC供給量5 3 t/hr,熱分解率5
6%の条件下での熱分解反応管の圧力損失を測定した。
コークス除去を行った後運転を開始し、実施例3と同様
に1ケ月を経過した時圧力損失は1.75k9/cm”
であったが、更にlケ月後では2 . 1 k97cm
”、2ケ月後では2 . 3 5 kg/ax”となっ
た。
に1ケ月を経過した時圧力損失は1.75k9/cm”
であったが、更にlケ月後では2 . 1 k97cm
”、2ケ月後では2 . 3 5 kg/ax”となっ
た。
2ケ月間における平均上昇率は0.0 1k9/cm”
・日であった。
・日であった。
次に、熱分解率を58%まで上げてlケ月稼動させたと
ころ圧力損失は2 . 3 5 kg/cm”から2.
7 1 kg/c1となった。このlケ月における平均
上昇率は0 . 0 1 2 k9/cm”・日であっ
た。
ころ圧力損失は2 . 3 5 kg/cm”から2.
7 1 kg/c1となった。このlケ月における平均
上昇率は0 . 0 1 2 k9/cm”・日であっ
た。
実施例3および比較例3の条件および結果を第3表およ
び第6図に示す。
び第6図に示す。
第3表
第l図は本発明のEDC熱分解方法を適用したVCM製
造プロセスのフローシ一ト、第2図は従来のEDC熱分
解方法を適用したvCM製造プロセスのフローシート、
第3図は熱分解率、急冷塔塔頂温度および還流液温度の
関係を示すチャート、第4図〜第6図は実施例および比
較例の結果を示すグラフである。 106−1・・・熱分解反応管、 106−2・・・熱分解炉、107・・・急冷塔、10
8・・・凝縮器、l09・・・タンク、!10・・・塩
酸塔、txt・・・塩ビ塔、206−1・・・熱分解反
応管、 206−2・・・熱分解炉、207・・・急冷塔、20
8・・・凝縮器、209・・・タンク、210・・・塩
酸塔、211・・・塩ビ塔、FICI05・・・EDC
供給流量指示調節計、FIC106・・・燃料供給量指
示調節計、PI107・・・急冷塔塔頂圧力指示計、T
IC106・・・熱分解温度指示調節計、FI107・
・・急冷塔還流液量指示計、Tl 107・・・急冷塔
塔頂温度指示計、xtctos・・・熱分解率指示調節
計、TIC108・・・凝縮液温度指示調節計、TIl
09・・・急冷塔還流液温度指示計、PICl09・・
・タンク気相圧力指示調節計、prtio・・・VCM
製品流量指示計、FIC205・・・EDC供給流量指
示調節計、FIC:206・・・燃料供給量指示調節計
、TIC206・・・熱分解温度指示調節計、TI20
B・・・凝縮液温度指示計、 FI210・・・VCM製品流量指示計。
造プロセスのフローシ一ト、第2図は従来のEDC熱分
解方法を適用したvCM製造プロセスのフローシート、
第3図は熱分解率、急冷塔塔頂温度および還流液温度の
関係を示すチャート、第4図〜第6図は実施例および比
較例の結果を示すグラフである。 106−1・・・熱分解反応管、 106−2・・・熱分解炉、107・・・急冷塔、10
8・・・凝縮器、l09・・・タンク、!10・・・塩
酸塔、txt・・・塩ビ塔、206−1・・・熱分解反
応管、 206−2・・・熱分解炉、207・・・急冷塔、20
8・・・凝縮器、209・・・タンク、210・・・塩
酸塔、211・・・塩ビ塔、FICI05・・・EDC
供給流量指示調節計、FIC106・・・燃料供給量指
示調節計、PI107・・・急冷塔塔頂圧力指示計、T
IC106・・・熱分解温度指示調節計、FI107・
・・急冷塔還流液量指示計、Tl 107・・・急冷塔
塔頂温度指示計、xtctos・・・熱分解率指示調節
計、TIC108・・・凝縮液温度指示調節計、TIl
09・・・急冷塔還流液温度指示計、PICl09・・
・タンク気相圧力指示調節計、prtio・・・VCM
製品流量指示計、FIC205・・・EDC供給流量指
示調節計、FIC:206・・・燃料供給量指示調節計
、TIC206・・・熱分解温度指示調節計、TI20
B・・・凝縮液温度指示計、 FI210・・・VCM製品流量指示計。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、1,2−ジクロルエタンを熱分解炉で熱分解して未
分解1,2−ジクロルエタンを含む分解生成物を熱分解
炉直後に位置する急冷塔にて急冷する塩化ビニルモノマ
ーおよび塩化水素の製造方法において、 急冷塔のまわりの物質収支および熱収支ならびに急冷塔
の塔頂部における気液平衡関係に基づいて、急冷塔の塔
頂温度および塔頂圧力ならびに急冷塔の留出ガスの凝縮
液の一部分であって急冷塔に戻す還流液の温度の3つの
実測値を使用して1,2−ジクロルエタンの熱分解率を
算出し、算出した熱分解率と所望の熱分解率との偏差に
基づいて熱分解温度を変更することにより1,2−ジク
ロルエタンの熱分解率を制御することを特徴とする1,
2−ジクロルエタンの熱分解方法。 2、還流液の温度に代えて還流量の実測値を使用するこ
とを特徴とする請求項1記載の1,2−ジクロルエタン
の熱分解方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14806389A JPH0798763B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 1,2―ジクロルエタンの熱分解方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14806389A JPH0798763B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 1,2―ジクロルエタンの熱分解方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0314527A true JPH0314527A (ja) | 1991-01-23 |
| JPH0798763B2 JPH0798763B2 (ja) | 1995-10-25 |
Family
ID=15444363
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP14806389A Expired - Lifetime JPH0798763B2 (ja) | 1989-06-09 | 1989-06-09 | 1,2―ジクロルエタンの熱分解方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0798763B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7557253B2 (en) | 2005-05-20 | 2009-07-07 | Solvay (Societe Anonyme) | Method for converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons into chlorohydrins |
| US9309209B2 (en) | 2010-09-30 | 2016-04-12 | Solvay Sa | Derivative of epichlorohydrin of natural origin |
| US9663427B2 (en) | 2003-11-20 | 2017-05-30 | Solvay (Société Anonyme) | Process for producing epichlorohydrin |
-
1989
- 1989-06-09 JP JP14806389A patent/JPH0798763B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US9663427B2 (en) | 2003-11-20 | 2017-05-30 | Solvay (Société Anonyme) | Process for producing epichlorohydrin |
| US7557253B2 (en) | 2005-05-20 | 2009-07-07 | Solvay (Societe Anonyme) | Method for converting polyhydroxylated aliphatic hydrocarbons into chlorohydrins |
| US7615670B2 (en) | 2005-05-20 | 2009-11-10 | Solvay (Société Anonyme) | Method for making chlorohydrin in liquid phase in the presence of heavy compounds |
| US9309209B2 (en) | 2010-09-30 | 2016-04-12 | Solvay Sa | Derivative of epichlorohydrin of natural origin |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0798763B2 (ja) | 1995-10-25 |
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