JPH0318604A - バルブシート - Google Patents
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- JPH0318604A JPH0318604A JP15105789A JP15105789A JPH0318604A JP H0318604 A JPH0318604 A JP H0318604A JP 15105789 A JP15105789 A JP 15105789A JP 15105789 A JP15105789 A JP 15105789A JP H0318604 A JPH0318604 A JP H0318604A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
(産業上の利用分野)
本発明は、エンジンの動弁機構におけるバルブを相手材
としてこれと対をなして利用されるバルプシ一トに係り
、より詳しくは、優れた耐熱性および高温耐摩耗性を示
すと共に、相手バルブに対する攻撃性の小さいなじみ性
に優れた耐熱耐摩耗性バルブシ一トに関するものである
. (従来の技術) 近年、自動車用エンジンに対する高出力,高回転化およ
び省燃費化ならびに排ガス対策の要求に伴って、エンジ
ンの動弁系部材の摩耗が注視されつつあり、特にバルブ
およびバルブシ一トはエンジンの高排気温化もあって従
来以上に厳しい条件にさらされるようになっている. 従来、自動車用エンジンのバルブシ一トには、鉄系焼結
合金,耐熱鋼.鋳鉄がその素材として使用されているが
、特に高温での耐摩耗性を高めるため、クロム,コバル
ト,モリブデン,ニッケル等の合金化元素を添加したも
のや鉄系焼結合金に鉛を溶浸したものなども開発されて
おり、例えば、特開昭57−108246号公報,特開
昭62−211355号公報,特開昭63−10914
2号公報,特開昭63−203754号公報,特開昭6
3−290249号公報などに開示されたものがある. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のバルブシ一トにあって
は、従来以上の高温での耐摩耗性の向上を実現するため
にさらに合金元素を添加して複合炭化物や金属間化合物
を極度に増加させるようにすると、相手材であるバルブ
の摩耗を増大させるという不具合が生じ,また、鉛の溶
浸を施した鉄系焼結合金においてはバルブシ一トの表面
温度が300℃程度を超えると、鉛の膨張によりシート
内部および表面にクラックが入ったり、溶浸した鉛が抜
け出して耐摩耗性を著しく低下させてバルブシ一ト自身
も大きく摩耗することがありうるという問題があった. そこで、このような背景から、高温燃焼下において耐熱
性,耐摩耗性を維持するために、鉛に代って、銅あるい
は銅合金を溶浸するかあるいは圧粉体戊形時に銅あるい
は銅合金粉を混合し焼結して、lII!#熱性,高温耐
摩耗性を高めたバルブシ一トも開発されているが、溶浸
あるいは混粉一焼結という製造方法においては、銅の偏
析が起こることがあり、銅あるいは銅合金を均一かつ微
細に分散させることは困難であってさらにはバルブシ一
トの使用環境が厳しくなるという点から考えると耐熱性
,高温耐摩耗性においては改善の余地があるという課題
を有していた. (発明の目的) 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
もので,自動車用エンジン,とくに高性能エンジンのバ
ルブシ一トに要求される耐熱性,高温耐摩耗性を具備し
かつ相手材であるバルブの摩耗を著しく増大させること
がないようなバルブシ一トを提供することを目的として
いるものである.
としてこれと対をなして利用されるバルプシ一トに係り
、より詳しくは、優れた耐熱性および高温耐摩耗性を示
すと共に、相手バルブに対する攻撃性の小さいなじみ性
に優れた耐熱耐摩耗性バルブシ一トに関するものである
. (従来の技術) 近年、自動車用エンジンに対する高出力,高回転化およ
び省燃費化ならびに排ガス対策の要求に伴って、エンジ
ンの動弁系部材の摩耗が注視されつつあり、特にバルブ
およびバルブシ一トはエンジンの高排気温化もあって従
来以上に厳しい条件にさらされるようになっている. 従来、自動車用エンジンのバルブシ一トには、鉄系焼結
合金,耐熱鋼.鋳鉄がその素材として使用されているが
、特に高温での耐摩耗性を高めるため、クロム,コバル
ト,モリブデン,ニッケル等の合金化元素を添加したも
のや鉄系焼結合金に鉛を溶浸したものなども開発されて
おり、例えば、特開昭57−108246号公報,特開
昭62−211355号公報,特開昭63−10914
2号公報,特開昭63−203754号公報,特開昭6
3−290249号公報などに開示されたものがある. (発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のバルブシ一トにあって
は、従来以上の高温での耐摩耗性の向上を実現するため
にさらに合金元素を添加して複合炭化物や金属間化合物
を極度に増加させるようにすると、相手材であるバルブ
の摩耗を増大させるという不具合が生じ,また、鉛の溶
浸を施した鉄系焼結合金においてはバルブシ一トの表面
温度が300℃程度を超えると、鉛の膨張によりシート
内部および表面にクラックが入ったり、溶浸した鉛が抜
け出して耐摩耗性を著しく低下させてバルブシ一ト自身
も大きく摩耗することがありうるという問題があった. そこで、このような背景から、高温燃焼下において耐熱
性,耐摩耗性を維持するために、鉛に代って、銅あるい
は銅合金を溶浸するかあるいは圧粉体戊形時に銅あるい
は銅合金粉を混合し焼結して、lII!#熱性,高温耐
摩耗性を高めたバルブシ一トも開発されているが、溶浸
あるいは混粉一焼結という製造方法においては、銅の偏
析が起こることがあり、銅あるいは銅合金を均一かつ微
細に分散させることは困難であってさらにはバルブシ一
トの使用環境が厳しくなるという点から考えると耐熱性
,高温耐摩耗性においては改善の余地があるという課題
を有していた. (発明の目的) 本発明は、このような従来の課題にかんがみてなされた
もので,自動車用エンジン,とくに高性能エンジンのバ
ルブシ一トに要求される耐熱性,高温耐摩耗性を具備し
かつ相手材であるバルブの摩耗を著しく増大させること
がないようなバルブシ一トを提供することを目的として
いるものである.
(課題を解決するための手段)
本発明に係るバルブシ一トは、1種または2種以上の原
料粉末の全部または一部にgi量比で5〜30%のCu
あるいはCu合金のコーティングが施され且つ重量比で
C;0.4〜3.0%、MOおよびWのうちいずれか1
種または2,l!.5〜25%、CoおよびNiのうち
いずれか1種または2種;0.5〜20%、St;0.
1〜0.9%、P;0.1x0.8%、Cr;2 〜1
5%、Cu;5〜30%を含有し、残部Feおよび不純
物からなる組成を有する粉末を混粉,成形,焼結してな
り、マトリックス中にCuあるいはCu合金が微細にか
つ均一に分散していると共にlO〜25容量%の空孔率
を有する焼結体の前記空孔にPbあるいはPb合金を溶
浸してなる構成としたことを特徴としており、このよう
なバルブシ一トの構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としている. 本発明者らは、バルブシ一トのマトリックス中に微細な
炭化物が分散していると共に、このマトリックス中にC
uあるいはCu合金が微細にかつ゛均一に分散した組織
を有し、空孔内に溶浸したPbあるいはPb合金の自己
潤滑性によって、すぐれた耐熱,高温耐摩耗性およびな
じみ性を示すという新規な知見を得た. 本発明はこのような従来にない知見に基づいてなされた
ものであり、まず、l,?!または2種以上の原料粉末
の全部あるいはその一部にCuあるいはCu合金のコー
ティングを施したものを用いて、混粉および成形しさら
に焼結することによって、CuあるいはCu合金がマト
リックス中に微細にかつ均一に分散したものにして、熱
伝導性を高め,耐熱性,高温耐摩耗性およびなじみ性を
向上させ、しかも、Cuの一部がマトリックスに固溶し
てマトリックスを強化し、高温でのバルブシ一トの強度
を高め、高温下でのPbあるいはPb合金の膨張,溶け
出しによる強度低下を抑えることができるようにしたも
のである.また、焼結過程において、原料粉末の表面に
CuあるいはCu合金がコーティングされているため、
炭化物の凝集を抑制し、均一に炭化物を分散させること
ができるようになっている.さらに、CuによるFeと
Pbの濡れ性の改善によって、PbあるいはPb合金を
溶浸したことによる潤滑効果が向上し、低速回転時すな
わち低温下(150〜250℃)であってもすぐれた耐
摩耗性となじみ性を有し、高温から低温までの広い領域
にわたってすぐれた耐摩耗性を有し、とくに無鉛ガンリ
ンを使用するエンジンのバルブシ一トとして用いた場合
にすぐれた性能を発揮することが判明した. 次に,本発明に係るバルブシ一トの各成分元素が持つ作
用および組威(重量%)ならびに気孔率の限定理由につ
いて述べる. C;O.,a〜3.0% Cはその一部が成分中のMo ,W,C rなどの炭化
物形或元素と結合して炭化物を形威することにより耐摩
耗性を向上させると共に、残りはマトリックス中に固溶
して高い硬さと強度を与える作用を有するが、0.4%
未満ではその効果がさほど認められず、3.0%を超え
ると炭化物の析出量増加と粗大化が起こり合金が脆化す
るばかりか相手部材を損傷するようになるため、その含
有量を0.4〜3.0%とした. MnおよびWのうちいずれか1種または2種;5〜25
% MOおよびWは成分中のFeやCrとともに複炭化物を
形威して耐摩耗性を与え、一部はマトリックス中に固溶
してマトリックスを強化するとともに、焼もどし硬化能
を有しているので選択的に含有されるが、その合計含有
量が5%未満では所望の効果が得られず、合計含有量が
25%を超えて含有させてもコストの上昇の割にはより
一層の改善効果は認められないので、5〜25%と定め
た. CoおよびNiのうちいずれか1種または2種;0.5
〜20% CoおよびNiはマトリックスのより一層の強化と耐熱
性およびなじみ性のより一層の改善をはかるために選択
的に含有されるが、その合計含有量が0.5%未満では
所望の添加効果が認められず、合計含有量が20%を超
えてもコストの上昇の割には特性向上の効果がなく、し
たがって0.5〜20%と定めた. St;0.1〜0.9% Siは0.1%未満の添加量では脱酸効果が少なく、粉
末中の酸素含有量が多くなり、焼結性が低下するので好
ましくなく、0.9%を超えても脱酸効果が少なく、戒
形性が低下するだけであるので,その含有量を061〜
0.9%と定めた. P;0.1〜0.8% Pは鉄系合金粉末の低融点液相を形成し,低温活性化に
より液相焼結を促進させる上で重要であると共に、一部
は硬質相として析出して耐摩耗性向上に有効であるが、
0.1%未満ではその効果が少なく、また0.8%を超
えると液相が過多となり、ネットワーク状に液相が形成
されて焼結合金を脆化させ、焼結部品の寸法精度を悪化
させるので、その含有量を0.1−0.8%に限定した
. Cr;2〜15% CrはMo,W等とともに複炭化物を形威し、耐摩耗性
を向上させると同時に、マトリックス中に固溶し、焼入
れ焼もどし効果を高め、さらにマトリックスの耐食性を
高めるが、2%未満ではその効果は少なく,15%を超
えて含有させてもより一層の改善がないばかりでなく、
焼結体の機械的強度を低下させてしまうことから,その
含有量を2〜15%に限定した. コーティングされるCuあるいはCu合金;5〜30% 1種または2種以上の原料粉末の全部または一部にコー
ティングされたCuあるいはCu合金は、原料粉末の混
粉,成形,焼結後にCuが一部マトリックス中に固溶し
、マトリックスを強化し、残部はマトリックス中に均一
に分散することによって、熱伝導性を向上させ,熱負荷
を軽減して#熱性を高めると同時に,エンジンの燃焼作
動時には表面に酸化膜を形成してこの皮膜が潤滑作用を
なして耐摩耗性を向上させる.そして、CuあるいはC
u合金のコーティング量が5%未満ではその効果は少な
く、30%を超えると焼結体の強度が低下するため,原
料粉末へのコーティング量は5〜30%とした. 本発明において、CuあるいはCu合金の添加方法とし
て、マトリックス中にCuあるいはCu合金を微細にか
つ均一に分散させるために、原料粉末の全部またはその
一部にCuあるいはCu合金のコーティングを施し、混
粉一威形一焼結の過程をとる. この場合のコーティングは、例えば化学的あるいは電気
化学的方法で行い、微細にかつ均一に焼結体のマトリッ
クス中にCuあるいはCu合金を分散させることを考慮
して、コーティングの形態は、原料粉末をCuあるいは
Cu合金でほぼ完全に被覆したものよりも原料粉末の一
部分を被覆したものの方が好ましく、経済的にも有利で
ある.なお、上記Cu合金としては耐食性のすぐれたい
ずれも公知のcu−Zn合金,Cu−Co合金.Cu−
Cr合金,Cu−Sn合金,Cu−Ni合金などの使用
が望ましい. 焼結体の空孔率;10〜25容量% 焼結体の空孔率が10容量%未満では、オープンボア量
が少なすぎて潤滑性にすぐれたPbあるいはPb合金を
十分に溶没することができず、耐摩耗性,耐なじみ性お
よび強度も十分でなく、25容量%を超えた空孔率とな
ると強度の低下が著しく,かつまた耐摩耗性も劣化する
ようになることから、焼結体の空孔率を10〜25容量
%と限定した. 空孔に溶浸されるPbあるいはPb合金:焼結体の空孔
に溶浸されるPbあるいはPb合金において,Pb合金
としては潤滑性にすぐれたいずれも公知のPb−Sn合
金,Pb−In合金,Pb−Sb合金などの使用が望ま
しい. (発明の作用) 本発明に係るバルブシ一トは上記した構成を有するもの
であり、バルブシ一トのマトリックス中に微細な炭化物
が分散していると共に、マトリックス中にCuあるいは
Cu合金が微細にかつ均一に分散した組織を有し、空孔
内に溶浸したPbあるいはPb合金の自己潤滑性によっ
て、すぐれた#熱性,耐摩耗性およびなじみ性を示すも
のになるという作用がもたらされる. (実施例) つぎに、本発明に係るバルブシ一トの実施例を比較例と
対比しながら詳細に説明する.原料粉末として、−10
0メッシュのFe一Cr−Mo −W−St−C系アト
マイズ合金粉末数種類と、−325メッシュのF e
− M o合金粉末あるいは純MO粉末,Fe−W合金
粉末あるいは純W粉末およびFe−Cr合金粉末と、一
250メッシュのFe−26%P合金粉末と、−100
メッシュのCO粉末と、−200メッシュのNi粉末と
、−250メッシュのPb粉末と、−250メッシュの
Pb−Sn合金粉末等を用意し、まず、これらの原料粉
末を第1表のN0.1〜5に示す配合組或となるように
それぞれ配合し,V型混合機を用いて30分間混合した
.このうち、第1表に示す被コーティング原料粉末の比
率で原料粉末の全部または一部にCuのコーティングを
施し、高級脂肪酸を0.5重量%加えて再びV型混合機
により混合した.このとき、Cuのコーティングは、コ
ーティングCu量が重量%でlO〜20%となるように
行った. 次に、得られた各混合粉末を7tonf/cm2の戒形
圧にてバルブシ一ト形状の圧粉体に或形し、アンモニア
分解ガス中において温度1080〜1200℃に60分
間保持して焼結し、引き続いて焼入れ焼戻し処理を施す
ことにより、第2表に示す組或の焼結体を得た.ついで
、得られた焼結体を同じく第2表に示す溶浸材であるP
bあるいはPb合金を融解した500℃前後の浴中に浸
漬し、焼結体の空孔内にPbあるいはPb合金を高圧溶
浸したのち、機械加工を加えることによって本発明実施
例のバルプシ一トN0. 1〜5を得た. (比較例) 比較のために、第3表に示す比較例のバルブシ一トNo
, 1〜5を用意した.これらのうち、比較例N0.
1〜3は、Cuの添加をCu粉末の混合により行い
,戊形.焼結したvkPbを溶浸して製造したものであ
って、第3表に示すように、第1表に示した実施例のバ
ルブシー}N0.1〜3とそれぞれ同じ組成を有するバ
ルブシ一トである(ただし、比較例N0. 3ではCu
を含まず.).また、比較例N0. 4およびN0.
5は一般に使用されているそれぞれPbを溶浸したタイ
プのバルプシ一トおよびJIS耐熱鋼材SUH4を材料
とするバルブシ一トである. (評価試験例) ついで、実機動弁機構部を模した第1図に示すようなバ
ルブーバルブシート単体試験機を用いて、実施例N0.
1〜5および比較例N0. 1〜5の各バルブシ一ト
について摩耗試験を行った.このバルブーバルブシ一ト
単体試験Ia1は,回転するカム2によって上下運動す
るバルブ3がスプリング4によってバルブシ一ト5を衝
撃的にたたく動作を繰り返し行うようになっており、バ
ルブ3の上方に配設したガスバーナ6によりバルブ3を
加熱し、ヘッド7にとりつけられたエアーノズル8より
矢印方向にエアーを吹き付けるようになっている.この
とき、バーナ6に供給されるプロパンガス供給量とノズ
ル8からのエアーの吹き付け量を制御して,バルブ3の
温度およびバルブシ一ト5の温度を一定に雑持し、吸気
バルブシ一トの使用環境を葱定した第4表の条件で試験
を行い,バルブシ一ト5およびバルブ3の当り面の形状
変化よりそれぞれの摩耗量を求めた. 第 4 表 この摩耗試験結果を第2図に示す. 第2図より明らかなように、本発明実施例のバルブシ一
トN0.1.2とほぼ同じ組成をもっと共にCu粉末を
混粉により添加した比較例のバルブシー}N0.1.2
では、シート温度400℃での摩耗量が本発明実施例の
バルプシー}N0.1.2の同温度での摩耗量に比べて
多くなっており,またシート温度250℃の低温ではC
uが均一に分散されてないため硬質な炭化物の凝集がみ
ちれ、耐摩耗性が不足していることが認められた.また
、比較例のバルプシー}N0.3ではC量が少なく炭化
物の量が少ないため、シート温度250℃では優れた耐
摩耗性を示すがシート温度400℃では#摩耗性が著し
く劣化していることが認められた.さらに、従来材から
なる比較例のバルプシーH(0.4.5ではいずれもバ
ルブシ一ト温度400℃の高温での耐摩耗性に劣り、こ
のうち比較例のバルプシー}N0.4では表面に割れが
生じていた. これに比べて、本発明実施例のバルブシ一トN0.
1〜3は、いずれも低温(シート温度250℃)から高
温(シート温度400℃)まで耐摩耗性にすぐれており
、均一にCuを分散させた効果が認められた.そして、
本発明実施例のバルブシ一トの摩耗量は、分散した炭化
物量の多いもの(実施例のバルプシー}N0. 4 .
5)において低温(シート温度250℃)での摩耗量
が若干多くなっているが高温での摩耗量はかなり少なく
、従来材からなる比較例のバルブシー}N0.. 4
. 5に比べて高温耐摩耗性が著しく改善されているこ
とが認められた.
料粉末の全部または一部にgi量比で5〜30%のCu
あるいはCu合金のコーティングが施され且つ重量比で
C;0.4〜3.0%、MOおよびWのうちいずれか1
種または2,l!.5〜25%、CoおよびNiのうち
いずれか1種または2種;0.5〜20%、St;0.
1〜0.9%、P;0.1x0.8%、Cr;2 〜1
5%、Cu;5〜30%を含有し、残部Feおよび不純
物からなる組成を有する粉末を混粉,成形,焼結してな
り、マトリックス中にCuあるいはCu合金が微細にか
つ均一に分散していると共にlO〜25容量%の空孔率
を有する焼結体の前記空孔にPbあるいはPb合金を溶
浸してなる構成としたことを特徴としており、このよう
なバルブシ一トの構成を前述した従来の課題を解決する
ための手段としている. 本発明者らは、バルブシ一トのマトリックス中に微細な
炭化物が分散していると共に、このマトリックス中にC
uあるいはCu合金が微細にかつ゛均一に分散した組織
を有し、空孔内に溶浸したPbあるいはPb合金の自己
潤滑性によって、すぐれた耐熱,高温耐摩耗性およびな
じみ性を示すという新規な知見を得た. 本発明はこのような従来にない知見に基づいてなされた
ものであり、まず、l,?!または2種以上の原料粉末
の全部あるいはその一部にCuあるいはCu合金のコー
ティングを施したものを用いて、混粉および成形しさら
に焼結することによって、CuあるいはCu合金がマト
リックス中に微細にかつ均一に分散したものにして、熱
伝導性を高め,耐熱性,高温耐摩耗性およびなじみ性を
向上させ、しかも、Cuの一部がマトリックスに固溶し
てマトリックスを強化し、高温でのバルブシ一トの強度
を高め、高温下でのPbあるいはPb合金の膨張,溶け
出しによる強度低下を抑えることができるようにしたも
のである.また、焼結過程において、原料粉末の表面に
CuあるいはCu合金がコーティングされているため、
炭化物の凝集を抑制し、均一に炭化物を分散させること
ができるようになっている.さらに、CuによるFeと
Pbの濡れ性の改善によって、PbあるいはPb合金を
溶浸したことによる潤滑効果が向上し、低速回転時すな
わち低温下(150〜250℃)であってもすぐれた耐
摩耗性となじみ性を有し、高温から低温までの広い領域
にわたってすぐれた耐摩耗性を有し、とくに無鉛ガンリ
ンを使用するエンジンのバルブシ一トとして用いた場合
にすぐれた性能を発揮することが判明した. 次に,本発明に係るバルブシ一トの各成分元素が持つ作
用および組威(重量%)ならびに気孔率の限定理由につ
いて述べる. C;O.,a〜3.0% Cはその一部が成分中のMo ,W,C rなどの炭化
物形或元素と結合して炭化物を形威することにより耐摩
耗性を向上させると共に、残りはマトリックス中に固溶
して高い硬さと強度を与える作用を有するが、0.4%
未満ではその効果がさほど認められず、3.0%を超え
ると炭化物の析出量増加と粗大化が起こり合金が脆化す
るばかりか相手部材を損傷するようになるため、その含
有量を0.4〜3.0%とした. MnおよびWのうちいずれか1種または2種;5〜25
% MOおよびWは成分中のFeやCrとともに複炭化物を
形威して耐摩耗性を与え、一部はマトリックス中に固溶
してマトリックスを強化するとともに、焼もどし硬化能
を有しているので選択的に含有されるが、その合計含有
量が5%未満では所望の効果が得られず、合計含有量が
25%を超えて含有させてもコストの上昇の割にはより
一層の改善効果は認められないので、5〜25%と定め
た. CoおよびNiのうちいずれか1種または2種;0.5
〜20% CoおよびNiはマトリックスのより一層の強化と耐熱
性およびなじみ性のより一層の改善をはかるために選択
的に含有されるが、その合計含有量が0.5%未満では
所望の添加効果が認められず、合計含有量が20%を超
えてもコストの上昇の割には特性向上の効果がなく、し
たがって0.5〜20%と定めた. St;0.1〜0.9% Siは0.1%未満の添加量では脱酸効果が少なく、粉
末中の酸素含有量が多くなり、焼結性が低下するので好
ましくなく、0.9%を超えても脱酸効果が少なく、戒
形性が低下するだけであるので,その含有量を061〜
0.9%と定めた. P;0.1〜0.8% Pは鉄系合金粉末の低融点液相を形成し,低温活性化に
より液相焼結を促進させる上で重要であると共に、一部
は硬質相として析出して耐摩耗性向上に有効であるが、
0.1%未満ではその効果が少なく、また0.8%を超
えると液相が過多となり、ネットワーク状に液相が形成
されて焼結合金を脆化させ、焼結部品の寸法精度を悪化
させるので、その含有量を0.1−0.8%に限定した
. Cr;2〜15% CrはMo,W等とともに複炭化物を形威し、耐摩耗性
を向上させると同時に、マトリックス中に固溶し、焼入
れ焼もどし効果を高め、さらにマトリックスの耐食性を
高めるが、2%未満ではその効果は少なく,15%を超
えて含有させてもより一層の改善がないばかりでなく、
焼結体の機械的強度を低下させてしまうことから,その
含有量を2〜15%に限定した. コーティングされるCuあるいはCu合金;5〜30% 1種または2種以上の原料粉末の全部または一部にコー
ティングされたCuあるいはCu合金は、原料粉末の混
粉,成形,焼結後にCuが一部マトリックス中に固溶し
、マトリックスを強化し、残部はマトリックス中に均一
に分散することによって、熱伝導性を向上させ,熱負荷
を軽減して#熱性を高めると同時に,エンジンの燃焼作
動時には表面に酸化膜を形成してこの皮膜が潤滑作用を
なして耐摩耗性を向上させる.そして、CuあるいはC
u合金のコーティング量が5%未満ではその効果は少な
く、30%を超えると焼結体の強度が低下するため,原
料粉末へのコーティング量は5〜30%とした. 本発明において、CuあるいはCu合金の添加方法とし
て、マトリックス中にCuあるいはCu合金を微細にか
つ均一に分散させるために、原料粉末の全部またはその
一部にCuあるいはCu合金のコーティングを施し、混
粉一威形一焼結の過程をとる. この場合のコーティングは、例えば化学的あるいは電気
化学的方法で行い、微細にかつ均一に焼結体のマトリッ
クス中にCuあるいはCu合金を分散させることを考慮
して、コーティングの形態は、原料粉末をCuあるいは
Cu合金でほぼ完全に被覆したものよりも原料粉末の一
部分を被覆したものの方が好ましく、経済的にも有利で
ある.なお、上記Cu合金としては耐食性のすぐれたい
ずれも公知のcu−Zn合金,Cu−Co合金.Cu−
Cr合金,Cu−Sn合金,Cu−Ni合金などの使用
が望ましい. 焼結体の空孔率;10〜25容量% 焼結体の空孔率が10容量%未満では、オープンボア量
が少なすぎて潤滑性にすぐれたPbあるいはPb合金を
十分に溶没することができず、耐摩耗性,耐なじみ性お
よび強度も十分でなく、25容量%を超えた空孔率とな
ると強度の低下が著しく,かつまた耐摩耗性も劣化する
ようになることから、焼結体の空孔率を10〜25容量
%と限定した. 空孔に溶浸されるPbあるいはPb合金:焼結体の空孔
に溶浸されるPbあるいはPb合金において,Pb合金
としては潤滑性にすぐれたいずれも公知のPb−Sn合
金,Pb−In合金,Pb−Sb合金などの使用が望ま
しい. (発明の作用) 本発明に係るバルブシ一トは上記した構成を有するもの
であり、バルブシ一トのマトリックス中に微細な炭化物
が分散していると共に、マトリックス中にCuあるいは
Cu合金が微細にかつ均一に分散した組織を有し、空孔
内に溶浸したPbあるいはPb合金の自己潤滑性によっ
て、すぐれた#熱性,耐摩耗性およびなじみ性を示すも
のになるという作用がもたらされる. (実施例) つぎに、本発明に係るバルブシ一トの実施例を比較例と
対比しながら詳細に説明する.原料粉末として、−10
0メッシュのFe一Cr−Mo −W−St−C系アト
マイズ合金粉末数種類と、−325メッシュのF e
− M o合金粉末あるいは純MO粉末,Fe−W合金
粉末あるいは純W粉末およびFe−Cr合金粉末と、一
250メッシュのFe−26%P合金粉末と、−100
メッシュのCO粉末と、−200メッシュのNi粉末と
、−250メッシュのPb粉末と、−250メッシュの
Pb−Sn合金粉末等を用意し、まず、これらの原料粉
末を第1表のN0.1〜5に示す配合組或となるように
それぞれ配合し,V型混合機を用いて30分間混合した
.このうち、第1表に示す被コーティング原料粉末の比
率で原料粉末の全部または一部にCuのコーティングを
施し、高級脂肪酸を0.5重量%加えて再びV型混合機
により混合した.このとき、Cuのコーティングは、コ
ーティングCu量が重量%でlO〜20%となるように
行った. 次に、得られた各混合粉末を7tonf/cm2の戒形
圧にてバルブシ一ト形状の圧粉体に或形し、アンモニア
分解ガス中において温度1080〜1200℃に60分
間保持して焼結し、引き続いて焼入れ焼戻し処理を施す
ことにより、第2表に示す組或の焼結体を得た.ついで
、得られた焼結体を同じく第2表に示す溶浸材であるP
bあるいはPb合金を融解した500℃前後の浴中に浸
漬し、焼結体の空孔内にPbあるいはPb合金を高圧溶
浸したのち、機械加工を加えることによって本発明実施
例のバルプシ一トN0. 1〜5を得た. (比較例) 比較のために、第3表に示す比較例のバルブシ一トNo
, 1〜5を用意した.これらのうち、比較例N0.
1〜3は、Cuの添加をCu粉末の混合により行い
,戊形.焼結したvkPbを溶浸して製造したものであ
って、第3表に示すように、第1表に示した実施例のバ
ルブシー}N0.1〜3とそれぞれ同じ組成を有するバ
ルブシ一トである(ただし、比較例N0. 3ではCu
を含まず.).また、比較例N0. 4およびN0.
5は一般に使用されているそれぞれPbを溶浸したタイ
プのバルプシ一トおよびJIS耐熱鋼材SUH4を材料
とするバルブシ一トである. (評価試験例) ついで、実機動弁機構部を模した第1図に示すようなバ
ルブーバルブシート単体試験機を用いて、実施例N0.
1〜5および比較例N0. 1〜5の各バルブシ一ト
について摩耗試験を行った.このバルブーバルブシ一ト
単体試験Ia1は,回転するカム2によって上下運動す
るバルブ3がスプリング4によってバルブシ一ト5を衝
撃的にたたく動作を繰り返し行うようになっており、バ
ルブ3の上方に配設したガスバーナ6によりバルブ3を
加熱し、ヘッド7にとりつけられたエアーノズル8より
矢印方向にエアーを吹き付けるようになっている.この
とき、バーナ6に供給されるプロパンガス供給量とノズ
ル8からのエアーの吹き付け量を制御して,バルブ3の
温度およびバルブシ一ト5の温度を一定に雑持し、吸気
バルブシ一トの使用環境を葱定した第4表の条件で試験
を行い,バルブシ一ト5およびバルブ3の当り面の形状
変化よりそれぞれの摩耗量を求めた. 第 4 表 この摩耗試験結果を第2図に示す. 第2図より明らかなように、本発明実施例のバルブシ一
トN0.1.2とほぼ同じ組成をもっと共にCu粉末を
混粉により添加した比較例のバルブシー}N0.1.2
では、シート温度400℃での摩耗量が本発明実施例の
バルプシー}N0.1.2の同温度での摩耗量に比べて
多くなっており,またシート温度250℃の低温ではC
uが均一に分散されてないため硬質な炭化物の凝集がみ
ちれ、耐摩耗性が不足していることが認められた.また
、比較例のバルプシー}N0.3ではC量が少なく炭化
物の量が少ないため、シート温度250℃では優れた耐
摩耗性を示すがシート温度400℃では#摩耗性が著し
く劣化していることが認められた.さらに、従来材から
なる比較例のバルプシーH(0.4.5ではいずれもバ
ルブシ一ト温度400℃の高温での耐摩耗性に劣り、こ
のうち比較例のバルプシー}N0.4では表面に割れが
生じていた. これに比べて、本発明実施例のバルブシ一トN0.
1〜3は、いずれも低温(シート温度250℃)から高
温(シート温度400℃)まで耐摩耗性にすぐれており
、均一にCuを分散させた効果が認められた.そして、
本発明実施例のバルブシ一トの摩耗量は、分散した炭化
物量の多いもの(実施例のバルプシー}N0. 4 .
5)において低温(シート温度250℃)での摩耗量
が若干多くなっているが高温での摩耗量はかなり少なく
、従来材からなる比較例のバルブシー}N0.. 4
. 5に比べて高温耐摩耗性が著しく改善されているこ
とが認められた.
本発明に係るバルブシ一トは、1種または2種以上の原
料粉末の全部または一部にCuあるいはCu合金のコー
ティングが施されたものを用いて混粉,T&形.焼結し
、CuあるいはCu合金をマトリックス中に均一にかつ
微細に分散させ,炭化物の凝集を抑え、炭化物が均一に
分散している焼結体を基材としていると共に,焼結体の
空孔にPbあるいはPb合金を溶浸させたものである−
b1ら、耐熱性に優れたものになっていると共に高温で
の耐摩耗性も従来のものに比較して著し〈改善されたも
のとなっており、さらには相手バルブに対する攻撃性も
小さくなじみ性の優れたものになっており、とくに過酷
な条件にも十分対応できるエンジン用バルブシ一トとし
て適用可能であるという著大なる効果を奏するものであ
る.
料粉末の全部または一部にCuあるいはCu合金のコー
ティングが施されたものを用いて混粉,T&形.焼結し
、CuあるいはCu合金をマトリックス中に均一にかつ
微細に分散させ,炭化物の凝集を抑え、炭化物が均一に
分散している焼結体を基材としていると共に,焼結体の
空孔にPbあるいはPb合金を溶浸させたものである−
b1ら、耐熱性に優れたものになっていると共に高温で
の耐摩耗性も従来のものに比較して著し〈改善されたも
のとなっており、さらには相手バルブに対する攻撃性も
小さくなじみ性の優れたものになっており、とくに過酷
な条件にも十分対応できるエンジン用バルブシ一トとし
て適用可能であるという著大なる効果を奏するものであ
る.
Claims (1)
- (1)1種または2種以上の原料粉末の全部または一部
に重量比で5〜30%のCuあるいはCu合金のコーテ
ィングが施され且つ重量比でC;0.4〜3.0%、M
oおよびWのうちいずれか1種または2種;5〜25%
、CoおよびNiのうちいずれか1種または2種;0.
5〜20%、Si;0.1〜0.9%、P;0.1〜0
.8%、Cr;2〜15%、Cu;5〜30%を含有し
、残部Feおよび不純物からなる組成を有する粉末を混
粉、成形、焼結してなり、マトリックス中にCuあるい
はCu合金が微細にかつ均一に分散していると共に10
〜25容量%の空孔率を有する焼結体の前記空孔にPb
あるいはPb合金を溶浸してなることを特徴とするバル
ブシート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15105789A JPH0318604A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | バルブシート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP15105789A JPH0318604A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | バルブシート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0318604A true JPH0318604A (ja) | 1991-01-28 |
Family
ID=15510355
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP15105789A Pending JPH0318604A (ja) | 1989-06-14 | 1989-06-14 | バルブシート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0318604A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2008146432A1 (ja) * | 2007-05-28 | 2010-08-19 | 三菱電機株式会社 | 弁装置 |
-
1989
- 1989-06-14 JP JP15105789A patent/JPH0318604A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPWO2008146432A1 (ja) * | 2007-05-28 | 2010-08-19 | 三菱電機株式会社 | 弁装置 |
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