JPH03195461A - 耐海水性の改善された人工飼料の製造法 - Google Patents

耐海水性の改善された人工飼料の製造法

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JPH03195461A
JPH03195461A JP1333473A JP33347389A JPH03195461A JP H03195461 A JPH03195461 A JP H03195461A JP 1333473 A JP1333473 A JP 1333473A JP 33347389 A JP33347389 A JP 33347389A JP H03195461 A JPH03195461 A JP H03195461A
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竹上 英之
Koushiyoku Kou
行植 高
Yasutoyo Nagai
永井 康豊
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、ウニ、アワビ、サザエ等の海産動物の育成乃
至は養殖に用いられる人工飼料の製造法に係り、特に、
該飼料の耐海水性を効果的に改善し得る製造法に関する
ものである。
(背景技術) 近年、アワビ、ウニ、サザエ等の人工採苗技術が進歩し
、種苗の放流が盛んになると共に、これらの海産動物を
飼育器に入れて沖吊りしたり、タンク中で飼育する養殖
が、産業化されるようになった。
ところで、従来の養殖法では、それら飼育動物の飼料と
しては、一般に、昆布等の天然海藻がそのまま用いられ
ているが、天然海藻は、その採取量に限界があり、養殖
が大規模になったときは勿論、将来的にも絶対量が不足
すること、また−年中海中で生育しているものではなく
、採取の季節が限られること等の理由から、安定供給が
難しく、天然海藻のない地域では、養殖が困難となる等
の問題があり、更に、飼育動物の生育が遅いこともあっ
て、天然海藻に代わる人工飼料の開発が強く望まれてい
たのである。
ここにおいて、かかる人工飼料に要求される特性として
は、−船釣に、(1)飼育動物の嗜好性が高いこと、(
2)海水中で良好に膨潤し、飼育動物が摂餌し易い形態
となること、(3)栄養価値が高く、飼料効率が優れて
いること、(4)保存・給餌の際の取り扱いが簡便であ
ること、(5)pHが8.0〜8.6の海水中での耐崩
壊性に優れている(耐海水性が良い)こと等が挙げられ
る。そして、日本の海面は、例えばアワビでは、北日本
ではエゾアヮビ、南日本ではクロアワビが養殖対象種と
されているように、北日本と南日本で水温差があり、季
節による水温差も大きいところから、このような広範囲
の水温に亘って、上記の各特性が満足される必要がある
のである。
なかでも、飼料に耐海水性を持たせれば、残餌の回収作
業に当たり、回収頻度が低減されると共に、回収時にも
飼料が固体状態を保持するため、残餌が散逸することな
(サイフオンやホース、部分換水等により容易に作業が
為され得て、作業を著しく軽減出来るのであり、飼料の
実用性を左右する特性として、耐海水性の改善が強く望
まれているのである。しかしながら、これらの全ての条
件を満たす飼料は、今日まで、開発されてはいないので
ある。
例えば、特公昭25−1603号公報には、褐藻類を、
動植物性タン白質と共に、水酸化アルカリの如きタン白
質とアルギン酸とを同時に溶解し得る薬品で処理し、酸
性塩化アルカリ土類塩水溶液中で凝固させて、人工釣餌
を製造する方法が明らかにされているが、この方法で得
られるものは、耐海水性が低く、釣餌としてはともかく
、養殖用飼料には使用の困難なものであり、またpHも
無視していることから、アワビ等による食いも認められ
ないのである。
また、特開昭56−92747号(特公昭62−253
34号)公報には、耐海水性、耐アルカリ性を向上させ
るために、先ず、褐藻類を稀アルカリ水溶液で処理した
後、2価のアルカリ土類金属塩を添加して、凝固した凝
固物を分離、洗浄した後、該凝固物を弱アルカリ水溶液
にて再度溶解せしめることにより、褐藻類溶液を調製し
、次いで、該褐藻類溶液に対して、紅藻類を稀酸性水溶
液で処理して得られる紅藻類溶液及び/又は多糖類を添
加、混合し、更に動物性または植物性タン白質含有材料
を添加、混合した後、凝固剤水溶液中に注入して凝固さ
せ、且つ成形して乾燥する方法が提案されており、また
、耐海水性、耐アルカリ性をより向上させるために、褐
藻類の凝固物を凍結、解凍させ、遊離水を除去すること
も併記されている。しかしながら、この方法では、アワ
ビ等にとって好適でないヒジキ等の海藻類を処理する場
合には、摂食阻害物質等の貝類の食い、生育に不適な成
分を除去出来て、有効かもしれないが、好適な海藻類を
処理する際には、各種の有効な成分が損失してしまう問
題があった。
(解決課題) かかる状況下にあって、本発明が解決する課題とすると
ころは、アワビ、ウニ、サザエ等の海産動物の食いが良
く、成長に好適で、且つ耐海水性が効果的に向上せしめ
られた、実用上利用価値の高い人工飼料を、海藻の成分
を有効に利用しつつ、製造する手法を提供することにあ
る。
(解決゛手段) そして、上記課題を解決するため、本発明手法にあって
は、褐藻類等の、アルギン酸を含有する海藻類を、稀ア
ルカリ性水溶液にて処理して、溶解せしめた後、カゼイ
ン類を含む動植物性タン白質含有材料を添加して、製品
中において、それぞれ、タン白質含有量が10〜40重
量%となるように且つカゼイン含有量が0.5重量%以
上となるように調整し、次いでこの得られた原料組成物
のpHを6.5〜9.5に調整し、更に必要に応じてカ
ルシウム塩を海藻類に対してカルシウムとして6%まで
の割合において添加、混合せしめた後、カルシウム塩水
溶液中において固化させ、そして乾燥することにより、
目的とする人工飼料を製造することとしたのである。
また、本発明手法の有利な一態様として、前記カルシウ
ム塩水溶液を用いた固化操作に先立って、前記カルシウ
ム塩の添加された或いは添加されていないpHtJi整
原料組成物に対して、マイクロ波処理を施すことが、行
なわれることとなる。
(具体的構成) ところで、本発明の特徴の一つにカゼインを必須成分と
する点が挙げられるが、このカゼインに関しては、それ
がアワビ等の海産動物にとって好適なタン0源であると
の報告もあり〔日本語 i土、1825 (1985)
)、本発明者らは、このカゼインを必須の飼料成分とし
て種々検討することより、カゼインを含有せしめた場合
には、アルギン酸の凝固性が弱くなるpH領域でも耐海
水性が良好となること、また、飼料のpHを調整するこ
とにより、アワビ等の海産動物の嗜好性を高め得ること
等を見い出し、本発明を完成するに至ったものである。
以下に、本発明手法をより具体的に明らかにすることと
する。
先ず、本発明では、原料として選定された海藻類を裁断
し、それを炭酸ソーダの水溶液等の稀アルカリ性水溶液
中で溶解せしめる。その際、通常、60〜100℃程度
の温度にて、2〜6時間の加熱が行なわれることとなる
。なお、この本発明で用いられる海藻類としては、アワ
ビ等の海産動物の嗜好性の高いアルギン酸を含む海藻類
が選択されるものであり、主に昆布、ワカメ等の褐藻類
が用いられる。また、その他に、アオサ等の緑藻類や、
オゴノリ、エゴノリ等の紅藻類等を、養殖対象とする海
産動物の嗜好に応じて、混入させても、何等差支えない
。そして、かかる海藻類は、製品中において、少なくと
も5重量%以上で含有されるようにするのが、好ましい
。5重量%に満たない場合には、飼料の耐海水性を維持
出来ない恐れがあるからである。なお、海藻類の含有量
の上限は、タン白質含有材料や他の配合剤の配合量との
兼ね合いから、80重量%程度とされることとなる。
そして、上記のようにして海藻類が溶解せしめられると
、飼料の栄養価を高めるために、各種のタン白質含有材
料が添加されて、原料組成物が調整されることとなる。
ここで添加されるタン白質含有材料としては、魚粉、大
豆粕、小麦グルテン、アルファルファミール、酵母等、
公知の各種の動植物性タン白質含有材料が適宜に組み合
わされて使用され、且つ本発明にあっては、カゼインが
、更に、必須の飼料成分として添加されるのである。
このカゼインは、アワビ等の海産動物にとって好適なタ
ン0源として、飼料効率を高めると共に、飼料の耐海水
性を高める効果を発揮するものであって、酸カゼイン、
カゼインソーダ、カルシウムカゼイネート等の各種のカ
ゼイン製品を添加することが出来る。その添加量として
は、良好な耐海水性を得るためには、製品中、カゼイン
として少なくとも0.5重量%以上となるような割合で
添加される必要がある。一方、その添加量の上限は、目
的に応じて適宜決定されるが、一般に40重量%以下の
割合で添加するのが好ましい。40重量%を越える量で
添加しても、飼料効率が上がらないからである。
また、タン白質含有材料全体としての添加量は、製品中
において、タン白質含有量が10〜40重量%の割合と
なるように配合される。10重量%に満たない量では飼
料効率が悪く、40重量%を越える量で添加しても、飼
料効率が上がらないためである。
なお、かかる原料組成物に対して、人工飼料に従来から
配合されている、油脂類等を適宜に配合しても良いこと
は勿論であり、また、耐海水性を一層向上させるために
、アルギン酸ソーダ、グルコマンナン、寒天、カラギー
ナン等の多#N類を添加しても何等差支えない。
しかる後、得られた原料組成物のpHを6.5〜9.5
に調整するのであるが、このようなpH調整を行なうこ
とにより、海産動物の嗜好性に合致した飼料を得ること
が出来るのである。なお、pH調整に用いる酸としては
、例えば、塩酸、燐酸、硫酸の如き無機酸や、酢酸、ク
エン酸、リンゴ酸の如き有機酸を挙げることが出来る。
また、アルカリ下で分解の恐れのあるビタミン剤等は、
pH調整後添加され、更に、原料組成物の性状等に応じ
て、原料組成物中のタン白質含有材料の一部や油脂等を
pH調整後に添加しても良い。
そして、このpH調整が済むと、そのまま、従来と同様
な成形・固化操作に移されるか、或いは必要に応じて、
更にカルシウム塩を添加せしめ、しかる後、成形・固化
操作に移されることとなる。
つまり、本発明にあっては、カゼインを必須成分として
含有せしめることにより、後述する如く、カルシウム塩
水中に浸漬することにより、十分な耐海水性が得られる
ものであるが、この段階でカルシウム塩を添加し、次い
でカルシウム塩水中に浸漬する場合には、耐海水性をよ
り向上せしめることが出来るのである。
なお、カルシウム塩を添加する場合には、その添加量は
、海藻類に対してカルシウムとして6重量%以下とする
必要がある。6重量%を越えて添加すると、部分的にゲ
ルが生じて不均一な系となるため、無理に成形し、カル
シウム塩水中に浸漬せしめたとしても、耐海水性の劣っ
たものとなるからである。なお、カルシウム塩としては
、通常塩化カルシウムを用いることとなるが、特に限定
されるものではなく、その他、グルコン酸カルシウム、
硫酸カルシウム、酢酸カルシウム等の無機及び有機のカ
ルシウム塩が使用され得るものである。
ここで明らかなように、本発明手法にあっては、カルシ
ウム塩を添加する場合にも、あくまで原料組成物は均一
な流動性粘稠物として調製されるものであり、そして、
それがそのまま成形・固化されるため、海藻類の有効成
分を損失せしめることがなく、この点で、前記特公昭6
2−25334号公報に開示の製造方法とは、顕著な差
異を有するものである。
そして、必要に応じてカルシウム塩の添加が行なわれる
と、通常粘稠である前記pH調整原料組成物は、押出し
や圧扁等の手法により、所望の形状に成形された後、カ
ルシウム塩水溶液中に浸漬せしめられることにより、固
化せしめられるのである。その際、最終的な成形工程と
固化工程は、原料組成物の性状等に応じて、前後させる
ことが出来、製品としての最終的な形状に成形してから
固化したり、或いは一定の厚み、例えば1mm程度の厚
みに整えて固化せしめ、その後最終形状に切断しても良
い。そして更に、熱風乾燥等の、通常と同様の乾燥操作
を施すことにより、目的とする人工飼料が得られるので
ある。
ところで、海藻類の使用量が多いときには、海水中での
膨潤の程度が低下する場合が生じ得るが、そのような場
合には、上述したカルシウム塩水溶液中への浸漬による
固化操作に先立って、前記カルシウム塩の添加された或
いは添加されていないpH調整原料組成物に対して、マ
イクロ波処理が施される。なお、このマイクロ波処理は
、原料組成物を押出しや圧扁等の手法にて成形した後に
、短時間処理するのが好ましく、より具体的には、例え
ば原料組成物を1mm厚さに成形し、出カニ5キロワッ
ト程度のマイクロ波を、数秒〜1分程度照射すれば十分
である。処理が強過ぎると、得られる飼料が気泡を抱き
過ぎて、海水中に沈降し難くなり、浮揚してしまうので
、具体的な処理条件は、処理物の性状や形状等に応じて
適宜に調節するようにする。
上記の一連の操作を経て得られた人工飼料は、アワビ等
の海産動物の食いが良く、同時に優れた耐海水性を有す
るものであるが、この効果は、単に、アルギン酸とカゼ
イン、カルシウムイオンとの相関関係だけによって得ら
れるものではなく、アルギン酸を含む褐藻類等の海藻類
を稀アルカリ処理せしめることにより、アルギン酸の種
々の塩類を生じさせ、これにカゼインを関与せしめ、更
にpH!PI整後、一定量のカルシウムイオンを関与せ
しめることにより、初めて達成されるものである。即ち
、このような特定の操作の組み合わせにより、単純なア
ルギン酸とカゼインとカルシウムイオンとの系とは異な
る新たな系が生じ、そのことにより、耐海水性が向上し
たと推察されるのである。
(実施例) 以下に、本発明の幾つかの実施例を示し、本発明を更に
具体的に明らかにすることとするが、本発明が、そのよ
うな実施例の記載によって、何等の制約をも受けるもの
でないことは、言うまでもないところである。
また、本発明には、以下の実施例の他にも、更には上記
の具体的記述以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない限り
において、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正
、改良等を加え得るものであることが、理解されるべき
である。
実施例 1 (耐海水性試験) 先ず、試験に用いる試料を得るべく、原料たる昆布を細
断し、その40gに、炭酸ソーダ10gを200 ml
の水に溶解してなる稀アルカリ性水溶液を加え、時々撹
拌しながら70°Cで6時間加熱して、溶解せしめた。
次いで、この得られた溶液に、乾燥後の製品中において
、タン白質含量が約30%となるように、下記第1表に
示される量で各タン白質含有材料及びイカ油を加え、更
に撹拌後、リン酸を加えてpHを7.8に調整し、ビタ
ミン剤を加えた。その後、第1表に指定された量で各々
塩化カルシウムを水溶液の形態において添加、混合し、
厚さが約1IIIIlになるように押出成形した。
そして、この得られた成形物を、10%塩化カルシウム
水溶液中に30分間浸漬し、若しくは浸漬せずに、3 
X 3 cmの大きさに切断して、熱風乾燥し、7種類
の試料1〜7を得た。
また、比較対照のための試料8として、昆布粉末30g
とアルギン酸ソーダLogと、更に第1表に示された量
の各タン白質含有材料、イカ油、ビタミン剤とを混合し
て、水250戚に溶解せしめ、上記操作と同様にして、
pH調整、塩化カルシウム添加、押出成形、塩化カルシ
ウム水溶液浸漬および熱風乾燥を行ない、同形状の成形
品を作製した。
かくして得られた各試料の3片づつを、それぞれ、10
0dのビーカーに入れた海水中(pH8゜12、温度1
9.5〜20.5°C)に浸漬し、時々ゆるく撹拌しな
がら、ピンセットで取り上げ、その保型性を観察した。
その結果を、下記第1表に示す。
上記第1表から明らかなように、カゼインを含有しない
試料1.2は、耐海水性が低く、塩化カルシウムを添加
することによって、その耐海水性を若干向上せしめるこ
とが出来るものの、2日程度が限度であることが認めら
れる。一方、カゼインを含有し且つ本発明手法に準拠し
て得られた試料3.4.5にあっては、何れも、3日以
上の保型性を有していることが判る。また、試料4と試
料5を比較することにより、カゼインを含有する場合に
は、塩化カルシウムを添加しなくても良好な耐海水性が
得られるが、添加することにより、より優れた耐海水性
が得られることが判る。
しかし、カゼインを含有するものの、塩化カルシウム水
溶液中に浸漬されていない試料6は、2日で崩壊し、ま
た、塩化カルシウムが7g(昆布に対しカルシウムとし
て6.36%)添加された試料7には、ゲル化部分が生
じてしまい、それを無理に成形して、塩化カルシウム水
溶液に浸漬しても、耐海水性が劣ってしまうことが判明
した。また、試料8の結果から認められるように、稀ア
ルカリ処理をしないでアルギン酸ソーダで代替しても、
耐海水性は劣ることとなるのである。
なお、耐海水性が良好であった試料5を、実際に海中養
殖に用い、クロアワビを飼育したところ、3日後でもク
ロアワビによる摂餌は良く、且つ保型性も良好であり、
そのまま手による回収が可能であり、実用的に使用可能
な、耐海水性の良好な人工飼料であることが判明した。
実施例 2  (pHによる嗜好性の試験)実施例1に
おける試料5の製造手法において、タン白質含有材料添
加後のpH調整を、pH=5〜10の各種pH値にて実
施し、それ以外の操作は実施例1と同様に行なうことに
より、6種類の試料を得た。
一方、3 m X 1.5 m X 0.5 mの流水
式巡流水槽中に飼育寵を6籠設置し、各々の飼育籠中に
アワビ用シェルタ−を設置して、上記得られた6種類の
試料を1籠に1種類づつ投餅して、クロアワビ稚貝を飼
育した。なお、各試料は15g投餌し、各々の飼育籠に
はクロアワビの稚貝を35・0個体使用した。また、海
水のpHは8.13で、水温は18.4〜19.5°C
であった。更に、飼育海水の回転率は3時間に1回転、
エアレーション量は1分間に12になるように調節した
そして、かかる飼育を15日間行ない、毎日餌を取り出
してその食痕を調べ、1日当たりの食痕度を算出して、
嗜好性を比較した。摂餌面積の大きい順に、3(はとん
ど食べた)、2.1.0(食いなし)の数値で評価した
結果は、次の第2表の通りである。
示される如き配合組成にて、2種類の試料A、 B(3
cm X 3 cm、厚さ1ma+)を製造した。なお
、炭酸ソーダは、何れも、水200 ttrlを加えて
水溶液として、稀アルカリ処理に供されるようにし、ま
たpH調整は、リン酸を用いてp H8,0に調整する
こととした。更に、各試料は、何れも、10%塩化カル
シウム水溶液中で30分の浸漬を行なった。
第3表 この結果から、pHを6.5〜9.5に調整することに
よって、クロアワビの食いが効果的に向上せしめられる
ことが判る。なお、より望ましくは、海水のp Hに近
い7.5〜9とすることが良いことも判った。
実施例 3 (飼料の海水中での膨潤度)先ず、実施例
1の操作に従って、下記第3表に単位(g) 次いで、かかる得られた試料A、Bを、海水中に投入し
、海水により膨潤して、経時的に増加する重量を測定し
、各々の膨潤率を算出した。その結果を第1図に示した
が、試料Aは保型性を有しつつ、良好な膨潤度を示し、
一方、試料Bは膨潤度が劣った。また、クロアワビ稚貝
による食いを比較したところ、試料Aは良好で、試料B
は劣った。
そこで、試料Bを作製する際、塩化カルシウムを添加し
、1IIllIlの厚さに押出成形した段階で、マイク
ロ波処理を行ない、その後、10%塩化カルシウム水溶
液に浸漬して固化するようにしたところ、第1図に試料
B′として示すように、膨潤度が改善され、稚貝の食い
も良好となった。なお、マイクロ波処理は、4.5キロ
ワツトの出力で、周波数:2450±50メガヘルツの
マイクロ波を1分間照射することにより、行なった。
この結果より、飼料の組成によって膨潤度が不足する場
合には、適宜にマイクロ波処理を行なうことにより、膨
潤度を効果的に改善することが出来ることが判る。なお
、第1図中の試料Cは市販の飼料について、同様に膨潤
率を調べたものである。また、この試料Cについても、
実施例1と同様な耐海水性試験を行なったところ、1〜
2日で崩壊することが認められた。
以上の試験結果から明らかなように、本発明手法によれ
ば、飼育動物の嗜好性が良く、膨潤度が良好で、且つ優
れた耐海水性を併わせ備えた人工飼料を得ることが出来
るのであり、海産動物の養殖、特に海中養殖用に、利用
価値の高い飼料として期待出来るのである。
実施例 4 (飼育試験) 本発明に従って製造された人工飼料を用いて、実際にア
ワビ及びウニの飼育を行なった結果を、以下に示す。
A クロア ビの 人工飼料として、前記実施例1で得られた試料5を用い
て、クロアワビ稚貝の飼育試験を行なった。なお、人工
飼料の一般分析値、アミノ酸含有量、脂肪酸組成は、以
下の通りであった。
二111分 茄l■11戊 粗タン白質 粗脂肪 粗繊維 粗灰分 水分 カルシウム リン ヱ」111組1 ・ ・  31.2 ・ ・ ・  7.6 ・ ・ ・  5.0 ・ ・  17.6 ・ ・ ・  8.5 ・ ・ ・  5.4 ・ ・ ・  1.4 (粗タン白質100g中) なお、飼育水槽は流水弐巡流水槽を使用し、その中に飼
育能を設置し、人工飼料給餌区(テスト区)を2群設定
すると共に、比較のため、天然昆布を飼料とする昆布給
餌区(コントロール区)を1群設定した。また、試験期
間中の飼育海水はpH78,05〜8.20、水温:2
1.0〜27.0°Cであり、換水率は3時間で1回転
、エアレーション量は1分間に12になるように調節し
た。
そして、試験は58日間行ない、2日乃至3日に1回投
餌し、残餌は2日乃至3日毎に回収し、給餌量と残餌量
の差として、飼料摂取量を求め(飼料摂取量=給餌量−
残餌量)、また、試験開始時と終了時に、クロアワビの
殻長、個体重量を測定した。その結果を、下記第4表に
示した。
この第4表の結果より、昆布給餌区に比べて、人工飼料
給餌区は、日間伸殻量、飼料効率、生存率共に、良好で
あることが明らかであり、かかる人工飼料は、高水温期
のクロアワどの成長低下、大量斃死を抑えられる人工飼
料であることが判明した。なお、人工飼料給餌区の飼料
効率は、市販の魚粉飼料の数倍の値となった。
■」リアカウニの4−i 人工飼料として、前記実施例1で得られた試料5を用い
て、アカウニのG、  S、  T、  (生殖腺重量
比)増加試験を行なった。飼育水槽は、90cmX 6
0cmX 50cmの流水式水槽を用い、その中にアカ
ウニ50個体を収容した。なお、試験期間中の飼育海水
は、p H: 8.06〜8.20、水温:21.0〜
25.4°Cであり、換水率は2時間で1回転、エアレ
ーション量は1分間に1!に調整した。
給餌は原則として、2日に1回とし、残餌を2日毎に回
収して飼料摂取量を算定すると共に、殻径、重量等を測
定した。
その結果を、下記第5表に示し、またG、  S。
■、値の変化を第2図に示したが、それら第5表及び第
2図より明らかなように、2力月間でG。
S、1.値を10%から20%とすることが出来、生殖
腺未成熟のウニに、本発明手法に従って製造された飼料
を給餌することにより、ウニの商品化を図ることが出来
た。
第  5 表 (発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明手法に従って製
造される飼料は、良好な耐海水性を有する、換言すれば
海水中における耐崩壊性が強いところから、海産動物の
飼育に際して、残餌の回収作業を効果的に緩和し得るも
のであって、例えばそのような作業は3日〜5日置きに
行なえば良いこととなり、しかも回収に当たり、飼料が
固体形状を保っているため、サイフオンやホース、部分
換水で容易に回収することが出来る等、該作業が大幅に
軽減され得るのである。
また、かかる飼料は、アワビ、ウニ等の海産動物の嗜好
性が高く、食いが良好であり、また膨潤性が良好で、動
物が摂餌し易く、飼料効率に優れており、更に乾燥製品
であるため、保存や給餌の際の取り扱いが簡便であって
、人工飼料に要求される特性を全て満足するものであっ
て、それ故に、実使用上、極めて利用価値が高いもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例3で製造された試料および市販の試料
の膨潤度を示すグラフであり、また第2図は、本発明手
法によって得られた飼料を用いて飼育したアカウニのG
、  S、  I、増加を示すグラフである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)褐藻類等の、アルギン酸を含有する海藻類を、稀
    アルカリ性水溶液にて処理して、溶解せしめた後、カゼ
    イン類を含む動植物性タン白質含有材料を添加して、製
    品中において、それぞれ、タン白質含有量が10〜40
    重量%となるように且つカゼイン含有量が0.5重量%
    以上となるように調整し、次いでこの得られた原料組成
    物のpHを6.5〜9.5に調整し、更に必要に応じて
    カルシウム塩を海藻類に対してカルシウムとして6重量
    %までの割合において添加、混合せしめた後、カルシウ
    ム塩水溶液中において固化させ、そして乾燥することを
    特徴とする耐海水性の改善された人工飼料の製造法。
  2. (2)前記カルシウム塩水溶液を用いた固化操作に先立
    って、前記カルシウム塩の添加された或いは添加されて
    いないpH調整原料組成物に対して、マイクロ波処理が
    施される請求項(1)記載の人工飼料の製造法。
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JPH01181749A (ja) * 1988-01-18 1989-07-19 Masayuki Matsumoto 褐藻類によるコンニャク状の食品ゲルの製造法

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