JPH03206041A - 水晶体の混濁予防治療剤 - Google Patents
水晶体の混濁予防治療剤Info
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- JPH03206041A JPH03206041A JP1344590A JP34459089A JPH03206041A JP H03206041 A JPH03206041 A JP H03206041A JP 1344590 A JP1344590 A JP 1344590A JP 34459089 A JP34459089 A JP 34459089A JP H03206041 A JPH03206041 A JP H03206041A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野〉
本発明は眼球における水晶体の混濁予防治療剤に関する
ものであり、更に詳しくは、特定の有機ゲルマニウム化
合物と特定のフェノキサジン誘導体とを併用することに
より顕著な効果を示す水晶体の混濁予防治療剤に関する
ものである. (従来の技術) 眼球内の水晶体は、水分約65%と蛋白質約35%とを
主成分としており、他の組織と比較して、高比率で蛋白
質を含んでおり、この高濃度の蛋白質が種々の生体制御
を受けつつ、細胞内の水と親水コロイド状態を形成保持
することにより、透明性を維持しているが、何等かの原
因で、この透明であるべき水晶体に濁りが生じると、網
膜に到達すべき光の量が減少し、当然のことながら、そ
の濁りの程度に応じて視力が低下する. 上記のような水晶体が濁る場合の代表例として、白内障
という疾病が知られている.この白内障には、先天性白
内障と後天性白内障とがあり、後者は更に老人性白内障
、外傷性白内障や糖尿病性白内障等に分類されており、
その発症要因としては、水晶体に栄養を与える房水の内
容に変化があり、水晶体嚢等で栄養障害が起こったり、
嚢等自体に障害が発生して栄養を吸収できなくなったり
、あるいは、老廃物を外部に排出できないためそれらが
内部に蓄積されてしまったりすること等、いくつかの説
が唱えられている. (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記説明した白内障を含め、水晶体の混
濁には未だ解決できない問題が多くあるので、水晶体の
混濁を防止したり治療したりするための薬剤には、特効
薬的なものが存在せず、視力の回復や混濁の進行防止に
有意な効力を発揮する薬剤が使用されている状態である
. 一方、本発明の発明者の一部は、特定の有機ゲルマニウ
ム化合物を主剤とした薬剤が、水晶体の混濁を有意に防
止或いは治療し得ることを見いだし、すでに特許出願を
行なっているが、更に優れた効果を示す薬剤の開発研究
を進めていた. 本発明は上述した従来技術を背景として、水晶体の混濁
の効果的な防止並びに改善を可能とする薬剤を提供する
ことを目的としてなされたものである. 又、本発明の他の目的は、この種の薬剤が比較的長期間
に亘って投与されるものであることに鑑み、毒性や副作
用のない水晶体の混濁予防治療剤を提供することにある
. (問題点を解決するための手段) 上記目的を達戒すめために本発明が採用した構成は、式 RI R3 11 (Ge − C − CH−COX)203 ・
・・( 1 )一 R2 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる
メチル基.エチル基等の低級アルキル基又は置換若しく
は無置換のフェニル基を、Xは水酸基,〇一低級アルキ
ル基,アミノ基又はO −Y” [Yはナトリウム,カ
リウム等の金属又はリゾチーム,塩基性アミノ酸等の塩
基性基を有する化合物を示す]をそれぞれ示す)で表わ
される有機ゲルマニウム化合物と、フェノキサジン誘導
体とを有効成分とすることを特徴とするものである. 以下に本発明を詳細に説明する.本発明の水晶体の混濁
予防治療剤は、上記式(1)で表わされる特定の有機ゲ
ルマニウム化合物を有効成分としているので、まずこの
化合物について説明すると、これは3つの置換基R1乃
至R3と酸素官能基OXとを有するプロビオン酸誘導体
とゲルマニウム原子とが結合したゲルミルプロビオン酸
を基本骨格とし、当該基本骨格におけるゲルマニウム原
子と酸素原子とが2:3の割合で結合したものである.
ここで前記置換基R1乃至R3は水素原子や、メチル基
.エチル基,プロビル基,ブチル基等のいわゆる低級ア
ルキル基又は置換され若しくは置換されていないフェニ
ル基を示し、置換基Xは水酸基.〇一低級アルキル基,
アミノ基又はO−Y+で表わされるカルボンの塩をそれ
ぞれ、示している.Yはナトリウム,カリウム等の金属
(但し、一価のものに限られない〉又はリゾチーム或い
はリジン等の塩基性アミノ酸に代表される塩基性を有す
る化合物を示している.又、置換基R1及びR2はゲル
マニウム原子のα位に、置換基R3は同じくβ位に結合
しており、従って本発明剤に使用する有機ゲルマニウム
化合物としては以下のものを例示することができる. I (Ge−CH−CH2−COOH)zosCH3 I (Ge−CHz−CH−COOH)zo3CH3 ■ (Ge−CH−CH−COOH)203謬 CH3 CH3 1 (Ge−C−CH2−COOH)zo3璽 CH3 (Ge−CH−CHz−COOH)20:s1 C6H5 ・・・・・・(1−2) ・・・・・・(1−3) ・・・・・・(1−4) ・・・・・・(1−5) ・・・・・・(1−6) CH3 1 (Ge−CH−CH−COOH)203 ・・・・・
・(1−7)蜜 C6H5 (Ge−CHx−CH2−COOCH3〉20s’ −
− (1−8)(Ge−CHz−CHz−CONHz
)zos −−−(1−9)(Ge−CH2−C
Hz−Coo−Na’″)203 =− (1−
10)而して、上記構造の有機ゲルマニウム化合物は様
々な方法により製造することができる.即ち、前記式(
1)においてX−OHのものは、例えば下記式反応式に
示すように、予め置換基R1乃至R3を導入しておいた
トリクロルゲルミルプロピオン酸(a)等のトリハロゲ
ルミルプロビオン酸を加水分解すれば良い.反応式 一方、式(1〉においてX−〇一低級アルキル基のよう
なものは、例えば、上記化合物(a)にチオニルクロラ
イド等を作用させて対応する酸ハロゲン化物に変換し、
この酸ハロゲン化物に対し上記低級アルキル基に対応す
るアルコールを反応させた後に、加水分解すれば良く、
又、式(1)においてX−NH2のものは、例えば前記
酸ハロゲン化物にアンモニアを作用させた後に加水分解
すれば良い.更に、式(1〉においてXがcoo−y+
で表わされ、Yが金属であるものは、上記化合物(a)
に対し対地する金属水酸化物を作用させれば良く、Yが
塩基性基を有する化合物であるものも、公知の酸一塩基
反応に従えば良い.上記のようにして得られた有機ゲル
マニウム化合物についての核磁気共鳴吸収(NMR)ス
ペクトルや赤外線吸収(IR)スペクトル等の機器分析
の結果は、上記の化合物が一般式(1)で示されるもの
であることを良く支持している.尚、上記有機ゲルマニ
ウム化合物を表わす式は、それらを結晶として単離した
状態に相当するもので、水溶液中ではゲルマニウムー酸
素結合が加水分解を受け、例えば前記化合物(1−1)
では、 (HO)s−Ge−CHz−CH2−COOHなる構造
をとることがわかっている. 尚、上記化合物中では、化合物(1−1)が比較的入手
容易である点で、好ましい.一方、本発明で使用するフ
ェノキサジン誘導体とは、 基本構造式 で表わされるものであり、とりわけ、式で表される1−
ハイドロキシ−5−オキソー5H−ビリド(3、2−a
〉フエノキサジン−3−カルボン酸く一般名:ビレノキ
シン〉、もしくはそのナトリウムやカリウム等の金属と
の塩が好ましい.尚、この化合物は従来から白内障の治
療に使用されており−、その結果は論文により紹介され
ている(例えば、臨眼11:272、1957), 又、上記基本構造式で表される他のフエノキサジン誘導
体については、特公昭55−10570号公報に開示さ
れている. 而して、本発明の水晶体の混濁予防治療剤は、上記のよ
うに合威した有機ゲルマニウム化合物と上記フェノキサ
ジン誘導体とを有効成分としたものであり、好ましくは
ホウ酸、イブシロンアミノカプロン酸、バラオキシアミ
ノ安息香酸メチル及びクロロブタノール等の公知戊分と
共に点眼液に製剤して投与する.この場合、液性をアル
カリ性とすれば、上記説明した本発明剤の有効成分であ
る有機ゲルマニウム化合物等の溶解性が向上する.本発
明の有効成分である有機ゲルマニウム化合物は、毒性が
極めて低く、且つ、副作用がほとんど無いことを特徴と
しており、一方のフェノキサジン誘導体も長く白内障治
療薬として使用されその安全性は証明されている.また
、本発明剤の両有効成分がこのような特徴を有している
ため、使用量は比較的自由に定めることができるが、点
眼剤とする場合は、有機ゲルマニウム化合物を、lml
中に5−500mg程度、又、フェノキサジン誘導体を
、lml中に0.05−(15mg程度含有するよう、
調製できればよい. 尚、本発明剤を、例えば有機ゲルマニウム化合物を含む
剤と7エノキサジン誘導体を含む剤とに分けて製剤して
おき、必要時に混合して使用するようにしてもよいこと
は勿論である. (実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する. 実験動物としては、生後1箇月齢(12匹)と5箇月齢
(12匹)の老化促進マウスが用いられた.両月齢群と
も3群にわけ、第1群には1−ハイドロキシ−5−オキ
ソー5H−ビリド(3、2−a)フェノキサジン−3−
カルボン酸(一般名:ビレノキシン)を1ml中に0.
05mg含有する液(以下、ビレノキシン液と略す)、
第2群には有機ゲルマニウム化合物(1−1>を4%含
有する液(以下、Ge液と略す〉とビレノキシン液の両
液、そして第3群(対象群〉には表面活性抑制剤を含む
蒸留水をプラセボ液として、それぞれ1日4回、週6日
の割合で点願を行なった.各固体は、点眼開始前、30
日後、60日後、90日後及び120日後に、ナトリウ
ムネンブタール(商品名〉の0.7ml/Kgの腹腔内
注入麻酔下、ミドリンP(商品名〉で散瞳後、実体顕微
鏡により水晶体観察を行なった. 老化促進マウスの水晶体所見は、大まかに、透明、紋理
形成、歪み、皮質混濁の4項目に分類できる.ここでい
う透明とは、水晶体に何らの異常もなく、網膜血管を透
視できるものをいい、紋理形成とは、水晶体に同芯円の
リングが2−5本存在するものをいう.又、歪みとは、
水晶体の屈折異常のため眼底像にひずみを起こしている
場合であり、皮質混濁とは、水晶体皮質に楔状又は澗漫
性の混濁が発生しているものをいう.尚、中には紋理形
成と歪みの二つの症状が重複しているものもあり、その
ような場合にはより強い変化を示す方を異常所見として
採択した. 1生t* i箇月齢点眼開始実験 点眼前の生後1箇月齢の若い老化促進マウスの眼の検査
では、対象群を含めて大多数の個体は何ら異常が認めら
れない透明な水晶体であったが、第1群(Ge液とビレ
ノキシン液との併用群)の1個体に軽い皮質混濁と無眼
球症が認められた. 点眼開始後30日目の検査では、点眼前にあった皮質混
濁は消失していた.しかし、水晶体にリング上の紋理が
、第1群(ビレノキシン液投与群)で1眼、第2群(G
e液とビレノキシン液との併用群)で1眼、そして第3
群(対象群)で2眼、それぞれ発生した.又、点眼60
日目の検査では、第1群の1眼と第3群の4眼に、紋理
形成及び歪みによる水晶体異常が認められた. 点眼90日目の検査では、第1群の透明水晶体5眼も、
紋理形成(5眼)か歪み(1眼)を起こし、初期白内障
が起きているのが[!察された.水晶体に歪みを起こし
た第3群の4眼は、この検査では前回と同じで、所見の
上では変化は見られなかった.一方、第2群の水晶体は
、この検査のときでも透明と判断される良好な状態を示
した. 点眼120日目の検査では、第1群で90日目の2眼に
みられた歪みが、この検査では消失していた.又、第3
群でも歪みと判定された4眼の水晶体のうち1眼で歪み
が消失しており、歪みが必ずしも固定的な変化ではない
ことを示した.一方、第2群では、実験中途で1匹が死
亡したが、残りの個体はこの検査でもすべて透明と判定
された. 以上の結果を以下の表1に、又、各群の水晶体における
症状の比率を第1図乃至第3図に示す. この実験により、本発明剤の予防効果が確認されたもの
といえる. 2生後5箇月齢点眼開始実験 生f&5箇月齢の老化促進マウスは、水晶体周辺に1−
2本の痕跡的なリング形成が出現し始めていたが、まだ
眼底の透明度も良好であったので、一応透明と見做して
点眼を開始した. 点眼開始後30日目の検査では、第2群の2眼と第3群
の4眼に明瞭な紋理が出現したが、第1群では変化は認
められなかった.点眼60日目の検査では、第1群及び
第2群ではいずれも透明と判定される良好な経過を辿っ
たのに対し、対象群である第3群の4眼に紋理形成に加
え、歪みも併発した.点眼90日目の検査では、第1群
及び第2群で紋理形成(16眼)か歪み(2眼)を起こ
す著しい変化がみられた.このとき第3群の4眼は、い
ずれも歪みと判断され、水晶体に強い変化が認められた
. 点眼120日目の検査では、第1群及び第2群のすべて
の水晶体(16眼〉に紋埋形成が認められ、特に第1群
(ビレノキシン液投与群〉では、歪み(4眼〉を伴う悪
化の傾向がみられた.一方、対象群である第3群では、
4眼中1眼に歪みの消失がみられたが、別の1眼に皮膚
混濁が発生し、更に白内障が進行するものと認められた
. 以上の結果を以下の表2に、又、各群の水晶体における
症状の比率を第4図乃至第6図に示す. この実験により、本発明剤の進行防止ならびに治療効果
が確認されたものといえる.(本頁以下余白) (発明の効果〉 以上の実験から明らかなように、第1群及び第2群にお
いては、第3群に比較して老化促進マウスの白内障の進
行を防止あるいは停止させる効果のあることがわかった
が、ビレノキシン液を単独で投与した群では、小数なが
ら白内障が進行する個体が認められ、必ずしも絶対的な
効力を発揮するとはいえないよ.うであった.これに対
して第2群即ちGe液とピレノキシン液との併用群では
、すべての水晶体が長期にわたって透明性が維持される
結果を示し、そればかりか、皮質混濁を起こした重篤な
症状の水晶体さえ透明化するという、著しい改善効果を
示した. 尚、化合物(1−1)以外の化合物を使用した場合も、
ほぼ同様の結果を示した.従って、本発明は非常に優れ
たものといえる.
ものであり、更に詳しくは、特定の有機ゲルマニウム化
合物と特定のフェノキサジン誘導体とを併用することに
より顕著な効果を示す水晶体の混濁予防治療剤に関する
ものである. (従来の技術) 眼球内の水晶体は、水分約65%と蛋白質約35%とを
主成分としており、他の組織と比較して、高比率で蛋白
質を含んでおり、この高濃度の蛋白質が種々の生体制御
を受けつつ、細胞内の水と親水コロイド状態を形成保持
することにより、透明性を維持しているが、何等かの原
因で、この透明であるべき水晶体に濁りが生じると、網
膜に到達すべき光の量が減少し、当然のことながら、そ
の濁りの程度に応じて視力が低下する. 上記のような水晶体が濁る場合の代表例として、白内障
という疾病が知られている.この白内障には、先天性白
内障と後天性白内障とがあり、後者は更に老人性白内障
、外傷性白内障や糖尿病性白内障等に分類されており、
その発症要因としては、水晶体に栄養を与える房水の内
容に変化があり、水晶体嚢等で栄養障害が起こったり、
嚢等自体に障害が発生して栄養を吸収できなくなったり
、あるいは、老廃物を外部に排出できないためそれらが
内部に蓄積されてしまったりすること等、いくつかの説
が唱えられている. (発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記説明した白内障を含め、水晶体の混
濁には未だ解決できない問題が多くあるので、水晶体の
混濁を防止したり治療したりするための薬剤には、特効
薬的なものが存在せず、視力の回復や混濁の進行防止に
有意な効力を発揮する薬剤が使用されている状態である
. 一方、本発明の発明者の一部は、特定の有機ゲルマニウ
ム化合物を主剤とした薬剤が、水晶体の混濁を有意に防
止或いは治療し得ることを見いだし、すでに特許出願を
行なっているが、更に優れた効果を示す薬剤の開発研究
を進めていた. 本発明は上述した従来技術を背景として、水晶体の混濁
の効果的な防止並びに改善を可能とする薬剤を提供する
ことを目的としてなされたものである. 又、本発明の他の目的は、この種の薬剤が比較的長期間
に亘って投与されるものであることに鑑み、毒性や副作
用のない水晶体の混濁予防治療剤を提供することにある
. (問題点を解決するための手段) 上記目的を達戒すめために本発明が採用した構成は、式 RI R3 11 (Ge − C − CH−COX)203 ・
・・( 1 )一 R2 (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる
メチル基.エチル基等の低級アルキル基又は置換若しく
は無置換のフェニル基を、Xは水酸基,〇一低級アルキ
ル基,アミノ基又はO −Y” [Yはナトリウム,カ
リウム等の金属又はリゾチーム,塩基性アミノ酸等の塩
基性基を有する化合物を示す]をそれぞれ示す)で表わ
される有機ゲルマニウム化合物と、フェノキサジン誘導
体とを有効成分とすることを特徴とするものである. 以下に本発明を詳細に説明する.本発明の水晶体の混濁
予防治療剤は、上記式(1)で表わされる特定の有機ゲ
ルマニウム化合物を有効成分としているので、まずこの
化合物について説明すると、これは3つの置換基R1乃
至R3と酸素官能基OXとを有するプロビオン酸誘導体
とゲルマニウム原子とが結合したゲルミルプロビオン酸
を基本骨格とし、当該基本骨格におけるゲルマニウム原
子と酸素原子とが2:3の割合で結合したものである.
ここで前記置換基R1乃至R3は水素原子や、メチル基
.エチル基,プロビル基,ブチル基等のいわゆる低級ア
ルキル基又は置換され若しくは置換されていないフェニ
ル基を示し、置換基Xは水酸基.〇一低級アルキル基,
アミノ基又はO−Y+で表わされるカルボンの塩をそれ
ぞれ、示している.Yはナトリウム,カリウム等の金属
(但し、一価のものに限られない〉又はリゾチーム或い
はリジン等の塩基性アミノ酸に代表される塩基性を有す
る化合物を示している.又、置換基R1及びR2はゲル
マニウム原子のα位に、置換基R3は同じくβ位に結合
しており、従って本発明剤に使用する有機ゲルマニウム
化合物としては以下のものを例示することができる. I (Ge−CH−CH2−COOH)zosCH3 I (Ge−CHz−CH−COOH)zo3CH3 ■ (Ge−CH−CH−COOH)203謬 CH3 CH3 1 (Ge−C−CH2−COOH)zo3璽 CH3 (Ge−CH−CHz−COOH)20:s1 C6H5 ・・・・・・(1−2) ・・・・・・(1−3) ・・・・・・(1−4) ・・・・・・(1−5) ・・・・・・(1−6) CH3 1 (Ge−CH−CH−COOH)203 ・・・・・
・(1−7)蜜 C6H5 (Ge−CHx−CH2−COOCH3〉20s’ −
− (1−8)(Ge−CHz−CHz−CONHz
)zos −−−(1−9)(Ge−CH2−C
Hz−Coo−Na’″)203 =− (1−
10)而して、上記構造の有機ゲルマニウム化合物は様
々な方法により製造することができる.即ち、前記式(
1)においてX−OHのものは、例えば下記式反応式に
示すように、予め置換基R1乃至R3を導入しておいた
トリクロルゲルミルプロピオン酸(a)等のトリハロゲ
ルミルプロビオン酸を加水分解すれば良い.反応式 一方、式(1〉においてX−〇一低級アルキル基のよう
なものは、例えば、上記化合物(a)にチオニルクロラ
イド等を作用させて対応する酸ハロゲン化物に変換し、
この酸ハロゲン化物に対し上記低級アルキル基に対応す
るアルコールを反応させた後に、加水分解すれば良く、
又、式(1)においてX−NH2のものは、例えば前記
酸ハロゲン化物にアンモニアを作用させた後に加水分解
すれば良い.更に、式(1〉においてXがcoo−y+
で表わされ、Yが金属であるものは、上記化合物(a)
に対し対地する金属水酸化物を作用させれば良く、Yが
塩基性基を有する化合物であるものも、公知の酸一塩基
反応に従えば良い.上記のようにして得られた有機ゲル
マニウム化合物についての核磁気共鳴吸収(NMR)ス
ペクトルや赤外線吸収(IR)スペクトル等の機器分析
の結果は、上記の化合物が一般式(1)で示されるもの
であることを良く支持している.尚、上記有機ゲルマニ
ウム化合物を表わす式は、それらを結晶として単離した
状態に相当するもので、水溶液中ではゲルマニウムー酸
素結合が加水分解を受け、例えば前記化合物(1−1)
では、 (HO)s−Ge−CHz−CH2−COOHなる構造
をとることがわかっている. 尚、上記化合物中では、化合物(1−1)が比較的入手
容易である点で、好ましい.一方、本発明で使用するフ
ェノキサジン誘導体とは、 基本構造式 で表わされるものであり、とりわけ、式で表される1−
ハイドロキシ−5−オキソー5H−ビリド(3、2−a
〉フエノキサジン−3−カルボン酸く一般名:ビレノキ
シン〉、もしくはそのナトリウムやカリウム等の金属と
の塩が好ましい.尚、この化合物は従来から白内障の治
療に使用されており−、その結果は論文により紹介され
ている(例えば、臨眼11:272、1957), 又、上記基本構造式で表される他のフエノキサジン誘導
体については、特公昭55−10570号公報に開示さ
れている. 而して、本発明の水晶体の混濁予防治療剤は、上記のよ
うに合威した有機ゲルマニウム化合物と上記フェノキサ
ジン誘導体とを有効成分としたものであり、好ましくは
ホウ酸、イブシロンアミノカプロン酸、バラオキシアミ
ノ安息香酸メチル及びクロロブタノール等の公知戊分と
共に点眼液に製剤して投与する.この場合、液性をアル
カリ性とすれば、上記説明した本発明剤の有効成分であ
る有機ゲルマニウム化合物等の溶解性が向上する.本発
明の有効成分である有機ゲルマニウム化合物は、毒性が
極めて低く、且つ、副作用がほとんど無いことを特徴と
しており、一方のフェノキサジン誘導体も長く白内障治
療薬として使用されその安全性は証明されている.また
、本発明剤の両有効成分がこのような特徴を有している
ため、使用量は比較的自由に定めることができるが、点
眼剤とする場合は、有機ゲルマニウム化合物を、lml
中に5−500mg程度、又、フェノキサジン誘導体を
、lml中に0.05−(15mg程度含有するよう、
調製できればよい. 尚、本発明剤を、例えば有機ゲルマニウム化合物を含む
剤と7エノキサジン誘導体を含む剤とに分けて製剤して
おき、必要時に混合して使用するようにしてもよいこと
は勿論である. (実施例) 以下、本発明を実施例により更に詳細に説明する. 実験動物としては、生後1箇月齢(12匹)と5箇月齢
(12匹)の老化促進マウスが用いられた.両月齢群と
も3群にわけ、第1群には1−ハイドロキシ−5−オキ
ソー5H−ビリド(3、2−a)フェノキサジン−3−
カルボン酸(一般名:ビレノキシン)を1ml中に0.
05mg含有する液(以下、ビレノキシン液と略す)、
第2群には有機ゲルマニウム化合物(1−1>を4%含
有する液(以下、Ge液と略す〉とビレノキシン液の両
液、そして第3群(対象群〉には表面活性抑制剤を含む
蒸留水をプラセボ液として、それぞれ1日4回、週6日
の割合で点願を行なった.各固体は、点眼開始前、30
日後、60日後、90日後及び120日後に、ナトリウ
ムネンブタール(商品名〉の0.7ml/Kgの腹腔内
注入麻酔下、ミドリンP(商品名〉で散瞳後、実体顕微
鏡により水晶体観察を行なった. 老化促進マウスの水晶体所見は、大まかに、透明、紋理
形成、歪み、皮質混濁の4項目に分類できる.ここでい
う透明とは、水晶体に何らの異常もなく、網膜血管を透
視できるものをいい、紋理形成とは、水晶体に同芯円の
リングが2−5本存在するものをいう.又、歪みとは、
水晶体の屈折異常のため眼底像にひずみを起こしている
場合であり、皮質混濁とは、水晶体皮質に楔状又は澗漫
性の混濁が発生しているものをいう.尚、中には紋理形
成と歪みの二つの症状が重複しているものもあり、その
ような場合にはより強い変化を示す方を異常所見として
採択した. 1生t* i箇月齢点眼開始実験 点眼前の生後1箇月齢の若い老化促進マウスの眼の検査
では、対象群を含めて大多数の個体は何ら異常が認めら
れない透明な水晶体であったが、第1群(Ge液とビレ
ノキシン液との併用群)の1個体に軽い皮質混濁と無眼
球症が認められた. 点眼開始後30日目の検査では、点眼前にあった皮質混
濁は消失していた.しかし、水晶体にリング上の紋理が
、第1群(ビレノキシン液投与群)で1眼、第2群(G
e液とビレノキシン液との併用群)で1眼、そして第3
群(対象群)で2眼、それぞれ発生した.又、点眼60
日目の検査では、第1群の1眼と第3群の4眼に、紋理
形成及び歪みによる水晶体異常が認められた. 点眼90日目の検査では、第1群の透明水晶体5眼も、
紋理形成(5眼)か歪み(1眼)を起こし、初期白内障
が起きているのが[!察された.水晶体に歪みを起こし
た第3群の4眼は、この検査では前回と同じで、所見の
上では変化は見られなかった.一方、第2群の水晶体は
、この検査のときでも透明と判断される良好な状態を示
した. 点眼120日目の検査では、第1群で90日目の2眼に
みられた歪みが、この検査では消失していた.又、第3
群でも歪みと判定された4眼の水晶体のうち1眼で歪み
が消失しており、歪みが必ずしも固定的な変化ではない
ことを示した.一方、第2群では、実験中途で1匹が死
亡したが、残りの個体はこの検査でもすべて透明と判定
された. 以上の結果を以下の表1に、又、各群の水晶体における
症状の比率を第1図乃至第3図に示す. この実験により、本発明剤の予防効果が確認されたもの
といえる. 2生後5箇月齢点眼開始実験 生f&5箇月齢の老化促進マウスは、水晶体周辺に1−
2本の痕跡的なリング形成が出現し始めていたが、まだ
眼底の透明度も良好であったので、一応透明と見做して
点眼を開始した. 点眼開始後30日目の検査では、第2群の2眼と第3群
の4眼に明瞭な紋理が出現したが、第1群では変化は認
められなかった.点眼60日目の検査では、第1群及び
第2群ではいずれも透明と判定される良好な経過を辿っ
たのに対し、対象群である第3群の4眼に紋理形成に加
え、歪みも併発した.点眼90日目の検査では、第1群
及び第2群で紋理形成(16眼)か歪み(2眼)を起こ
す著しい変化がみられた.このとき第3群の4眼は、い
ずれも歪みと判断され、水晶体に強い変化が認められた
. 点眼120日目の検査では、第1群及び第2群のすべて
の水晶体(16眼〉に紋埋形成が認められ、特に第1群
(ビレノキシン液投与群〉では、歪み(4眼〉を伴う悪
化の傾向がみられた.一方、対象群である第3群では、
4眼中1眼に歪みの消失がみられたが、別の1眼に皮膚
混濁が発生し、更に白内障が進行するものと認められた
. 以上の結果を以下の表2に、又、各群の水晶体における
症状の比率を第4図乃至第6図に示す. この実験により、本発明剤の進行防止ならびに治療効果
が確認されたものといえる.(本頁以下余白) (発明の効果〉 以上の実験から明らかなように、第1群及び第2群にお
いては、第3群に比較して老化促進マウスの白内障の進
行を防止あるいは停止させる効果のあることがわかった
が、ビレノキシン液を単独で投与した群では、小数なが
ら白内障が進行する個体が認められ、必ずしも絶対的な
効力を発揮するとはいえないよ.うであった.これに対
して第2群即ちGe液とピレノキシン液との併用群では
、すべての水晶体が長期にわたって透明性が維持される
結果を示し、そればかりか、皮質混濁を起こした重篤な
症状の水晶体さえ透明化するという、著しい改善効果を
示した. 尚、化合物(1−1)以外の化合物を使用した場合も、
ほぼ同様の結果を示した.従って、本発明は非常に優れ
たものといえる.
図面はすべて各点眼群における症状の分布を百分率で示
したもので、第1乃至第3図が生後1箇月齢点眼開始実
験における結果を、又、第4乃至第6図が生後5箇月齢
点眼開始実験における結果をそれぞれ表している.
したもので、第1乃至第3図が生後1箇月齢点眼開始実
験における結果を、又、第4乃至第6図が生後5箇月齢
点眼開始実験における結果をそれぞれ表している.
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 式 ▲数式、化学式、表等があります▼…(1) (式中、R1乃至R3は水素原子又は同一或いは異なる
メチル基、エチル基等の低級アルキル基又は置換若しく
は無置換のフェニル基を、Xは水酸基、O−低級アルキ
ル基、アミノ基又はO−Y^+[Yはナトリウム、カリ
ウム等の金属又はリゾチーム、塩基性アミノ酸等の塩基
性基を有する化合物を示す]をそれぞれ示す) で表わされる有機ゲルマニウム化合物と、フェノキサジ
ン誘導体とを有効成分とすることを特徴とする水晶体の
混濁予防治療剤。 2 式(1)で表わされる有機ゲルマニウム化合物が、
R_1乃至R_3が水素原子、Xが水酸基のものである
ことを特徴とする請求項1記載の水晶体の混濁予防治療
剤。 3 フェノキサジン誘導体が、式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、M水素原子又はナトリウム、 カリウム等の金属を示す) で表わされるものであることを特徴とする請求項1記載
の水晶体の混濁予防治療剤。 4 有機ゲルマニウム化合物及び/又はフェノキサジン
誘導体がナトリウム塩として含まれていることを特徴と
する請求項1乃至3記載の水晶体の混濁予防治療剤。 5 ホウ酸、イプシロンアミノカプロン酸、パラオキシ
アミノ安息香酸メチル及びクロロブタノール等の公知成
分と共に点眼液に製剤されていることを特徴とする請求
項1乃至4記載の水晶体の混濁予防治療剤。 6 少なくとも有機ゲルマニウム化合物及びフェノキサ
ジン誘導体が分離して製剤され、用事混合して使用する
ものである請求項1乃至5記載の水晶体の混濁予防治療
剤。
Priority Applications (10)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1344590A JP2816434B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 水晶体の混濁予防治療剤 |
| AU58938/90A AU635045B2 (en) | 1989-07-20 | 1990-07-13 | Agent for preventing and treating opacity of lens |
| GB9015631A GB2233898B (en) | 1989-07-20 | 1990-07-16 | Agent for preventing and treating opacity of the lens |
| CH2398/90A CH681598A5 (ja) | 1989-07-20 | 1990-07-19 | |
| FR9009247A FR2649889B1 (fr) | 1989-07-20 | 1990-07-19 | Agent contenant un compose organique du germanium pour la prevention et le traitement de l'opacite du cristallin |
| US07/554,724 US5118679A (en) | 1989-07-20 | 1990-07-19 | Agent for preventing and treating opacity of lens |
| IT02100290A IT1244562B (it) | 1989-07-20 | 1990-07-20 | Agente per la prevenzione ed il trattamento dell'opacita' del cristallino. |
| KR1019900011096A KR960008314B1 (ko) | 1989-07-20 | 1990-07-20 | 수정체의 혼탁 예방치료제 |
| DE4023201A DE4023201A1 (de) | 1989-07-20 | 1990-07-20 | Mittel zur vorbeugung und behandlung der undurchsichtigkeit von linsen |
| CA 2027665 CA2027665C (en) | 1989-12-29 | 1990-10-15 | Agent for preventing and treating opacity of lens |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1344590A JP2816434B2 (ja) | 1989-12-29 | 1989-12-29 | 水晶体の混濁予防治療剤 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03206041A true JPH03206041A (ja) | 1991-09-09 |
| JP2816434B2 JP2816434B2 (ja) | 1998-10-27 |
Family
ID=18370447
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1344590A Expired - Fee Related JP2816434B2 (ja) | 1989-07-20 | 1989-12-29 | 水晶体の混濁予防治療剤 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2816434B2 (ja) |
| CA (1) | CA2027665C (ja) |
-
1989
- 1989-12-29 JP JP1344590A patent/JP2816434B2/ja not_active Expired - Fee Related
-
1990
- 1990-10-15 CA CA 2027665 patent/CA2027665C/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CA2027665C (en) | 2002-03-26 |
| CA2027665A1 (en) | 1991-06-30 |
| JP2816434B2 (ja) | 1998-10-27 |
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