JPH03215572A - 改良された油性絵具 - Google Patents

改良された油性絵具

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は美術用絵具に関するものであり、特に、亜麻仁
油をベースとした改良された油性絵具と、その媒体(メ
ディウム)とに関するものである。
従来技術 伝統的な美術用絵具は油をベースとしており、油として
は一般に亜麻仁油が用いられている。この絵具は少なく
とも過去3世紀の間用いられてきており、現在なお広く
使われている。油をベースとした絵具は一般に、絵具の
レオロジ−(粘度)を調節し且つ顔料とパインダとの比
率を調節するための分散媒体ヒクルと一緒に用いられる
亜麻仁油をベースとした美術用絵具は多くの好ましい利
点を有しているが、使用時に2つの欠点が有るというこ
とは古くから知られていた。
第1の欠点は黄変し易いことである。この欠点は配合を
注意深く行うことによって許容可能な限度にコントロー
ルできるということは知られている。
第2の欠点は、時間の経過とともにヒビが入る(ブリッ
スルである)という点にあり、これはコントロールが不
可能な最も深刻な欠点である。このヒビ割れの原因は亜
麻仁油の重合が続いていて、その「硬化」を任意の段階
で止められないためと考えられている。この欠点は、絵
具を大量に使った場合および絵具を厚く塗った場合に特
に問題となる。
これらの欠点を解決するためにアクリル系の絵具が開発
されている。このアクリル系の絵具は既に広く用いられ
ており、亜麻仁油系の絵具の上記の2つの欠点はないと
いうことが知られている。
しかし、アクリル系の絵具は伝統的な油絵の[感じ(f
eeling) Jに欠けるという欠点がある。そのた
め、一般に「まじめな」芸術家はアクリル系の絵具が使
うことはない。
ヒビ割れの欠点を無くすために、各種の「オイルマスタ
ー(oil master) 」を配合に用いようとす
る試みがあるが、本発明者の知る限り、満足な結果は得
られていない。
芸術家用の油絵具を用いた場合の他の2つの欠点は収縮
と「クリープ(丸まる現象)」である。
すなわち、芸術家用の油絵具は時が経つにつれて絵具層
が収縮し、この収縮に耐えられ程に割れ易くなっている
絵具はヒビ割れの前に丸まってしまう。
例えば、このクリープが起こると、極めて厚く塗るイン
パス} (impasto)画法の場合には、下の層が
乾燥する前に絵具が収縮し、移動するため、表面が丸ま
ってしまう。
発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、正しい「感じ」を有するだけでなく時
の経過によって脆弱(ブリッスル)にならず、どのよう
な場合でも収縮や「クリープ」を起こさない亜麻仁油ま
たはその他の油をベースとした油絵具を提供することに
ある。
課題を解決するための手段 本発明は、上記のヒビ割れを減らすという要求に対して
、油を可塑化する役目をする一つまたは複数の試薬を油
絵具に添加することを提案する。
油絵具と一堵に用いられる媒体が要求されているので、
本発明はさらに、所望の油可塑剤を含む媒体を提供する
本発明の第1の観点によって提供される油をベースとし
た美術用絵具組成物は、組成中に油に対して有効な童の
可塑剤を含み、油に対する上記可塑剤の割合が、油80
%に対して可塑剤20%未満とすることを特徴としてい
る。
本発明の第2の観点によって提供される油をベースとし
た美術用絵具と一緒に用いられる媒体組成物は、油に対
して有効な量の可塑剤を含むことを特徴としている。
作用 本発明の上記媒体は伝統的な亜麻仁油をベースとした美
術用油絵具と一緒に用いることができ、それによって本
発明の利点を伝統的な美術用油絵具に付与することがで
きるということは理解できよう。
本発明は種々の油をベースとした美術用油絵具に対して
利用できるが、油はひまわり油、ベニバナ油および亜麻
仁油によって構成される群の中から選択するのが好まし
い。特に、油絵具組成物の色が時の経過とともに亜麻仁
油の黄変または暗色化によって変化しない場合には亜麻
仁油を用いるのが好ましい。明るい色の油絵具組成物の
場合はひまわり油またはベニバナ油が好ましい。
本発明では、油絵具および/または媒体中に所定の可塑
剤を所定量だけ添加することによって、絵画の絵具層に
時が経っても十分に軟いポリマーを含ませることができ
、それによって、絵具層の一体性としなやかさとを維持
することができる。
種々の軟買ポリマーを本発明組成物では用いることがで
きるが、ポリマーは下記の特性を有するものの中から選
択するのが好ましい: (1)戸外での経時変化がなく、可撓性に優れているこ
と。可撓性が大きい程、添加量は少なくてよいという点
に注意。
(2)黄変が無いこと。
(3)粗亜麻仁油および亜麻仁油と一緒に混合される溶
媒と相溶性があること。
(4)亜麻仁油の構成成分(遊離酸)自体と反応しない
こと。
本発明の油絵具組成物において用いられる可塑剤として
満足できる2つのボリマーは、ポリブチルアクリレート
とポリ塩化ビニルイソブチルエーテル樹脂である。これ
らの樹脂はBASF社からアクロナル4 F (Acr
ona1 4F)およびラロフレックスMP25 (L
aroflex MP25)の商標名で人手することが
できる。ラロフレックスMP25は少し粘度が高いので
アクロナル4Fが最も好ましい。また、これは可塑剤と
いうよりはそれ自体が軟質樹脂(コポリマー)であるの
で、アクロナルの効果を発揮させるには実質的な量が必
要になる。
本発明で使用可能なその他の重合性可塑剤としては、例
えば、ローム アイド ハース(Rhom &Haas
)から人手可能なパラプレックスG62 (Parap
lexG62)のようなエポキシ化オイルがある。
通常のモノマー状の可塑剤は、長期間、例えば10年間
といった長期間を考えると、揮発し、失なわれるため、
油絵画層が脆化し収縮するので、薦められない。
絵具の「感じ口を実質的に変えないために、油、(特に
亜麻仁油の場合)に対する可塑剤の割合は、油80%に
対して可塑剤20%未満とするのが好ましい。絵画層の
特性の向上はポリマーの比率が7〜20%の場合に得ら
れる。
前記の収縮および「クリープ」の問題を解決するために
は、本発明の油絵具組成物に非黄変性の熱可塑性樹脂、
好ましくは少なくとも一つのアルキド樹脂を添加するの
が好ましい。この少なくとも一つのアルキド樹脂はチク
ソトロピクで油の完全な乾燥を助ける役目をし且つ取扱
い特性に「バランス」が取れているものが好ましい。ま
た、油の完全な乾燥を助けるために第2のアルキド樹脂
を添加するのも好ましい。
非黄変性の熱可塑性樹脂として分かっているものはBA
SFから人手可能なラロパルA81 (Laropal
 A81)である。本発明に適したアルキド樹脂として
分かっているものはAshland Chemical
s社から入手可能なジョルダチック (Jordath
ix)とジョルダゾール(Jordasol)の2つで
ある。これらは長いオイルのアルキド樹脂である。
理論に拘束されるのは望まないが、アルキド樹脂の存在
によって、用いた油の乾燥プロセスが開始されるものと
考えられる。2つのアルキド樹脂を選択・組合わせ且つ
本発明の絵具組成物の他の成分を適当に配合することに
よて、従来の取り扱い特性と全く同一な油絵具特性にす
ることができる。さらに、乾燥が遅いひまわり油とベニ
バナ油の乾燥速度を亜麻仁油と同じにすることができる
実施例 以下、本発明の特性をさらに完全に明瞭にするために、
いくつかの典型的な油絵具組成物の例を示す。
以下の実施例は、下記の異なるタイプの顔料の配合組成
を示したものである: (a)   チタン白 (b)  アンバー焦げ茶 (C)  酸化物赤 (d)   バサロ青 アンバー焦げ茶は本質的にチクソトロピノクで、油を多
量に必要とする。
酸化物赤は中ぐらいのエクステンダーを必要とする典型
的な無機顔料でる。
バサロ青は多量のエクステングーを必要とする有機顔料
である。
また、2つのエクステンダーを例として用い、多量の油
を必要とする場合にはカオリンを、少量の油でよい場合
にはカルサイトを用いた。
実施例1 チタン白 成分 顔料 ラロパル(Laropal) (50%)ジョルダチッ
ク (Jordathix)ジョルダゾール(Jord
asol) ひまわり油 膨潤クレー カルサイト アクロナール(Acronal) 4 F重量部 3(14) 2(14) (40%)130 (70%)1(14) 150 80 450 80 実施例2 酸化物赤 成分 顔料 ラロパル(Laropal) (50%)亜麻仁油 ジョルダチック (Jordathix)ジョルダゾー
ル(Jordasol) アクロナール(Acronal) 4 Fカオリン 膨潤クレー 重量部 2(14) 270 220 (40%)120 (70%)50 80 250 1(14) 実施例3 アンハー焦げ茶 成  分 顔料 ラロパル(Laropal) (50%)ジョルダチッ
ク (Jordathix)ジョルダゾール(Jord
asol) アクロナール(Acronal) 4 F重量部 375 250 (40%)120 (70%)50 80 亜麻仁油 膨潤クレー 力ルサイト 実施例4 ベータバサロ青 成分 顔料 ラロパル(Laropal) (50%)ジョルダチッ
ク (Jordathix)ジ−3)’yダゾール(J
ordasol)亜麻仁油 膨潤クレー アクロナール(Acronal) 4 F力オリン ク
レ− 重量部 60 281 (40%)1(14) (70%)50 2(14) 85 80 3(14) 上記の各組成物には当業界で周知の他の成分、例えば分
散剤や粘度調節剤を添加することができる。また、当業
者に周知なその他の成分、例えば乾燥剤を適当な量上記
組成物に添加することもできる。
実施例1〜3を作る場合には、膨潤クレーをラロパノベ
ジョルダチンクおよびジョルダゾール中に分散させる。
次いで、所望の顔料と油とお入れだ後、アクロナール4
Fとカルサイトまたはカオリンを加える。こうして調整
さた組成物中に乾燥剤およびその他の少量成分を適当に
混合する。
実施例4を作る場合には、顔料とラロバルとを予め混合
し、この予備混合物中に、残りの成分を加えて良く混合
する。こうして調整さた組成物中に乾燥剤およびその他
の少量成分を適当に混合する。
上記実施例での各液体成分の比率は大幅に変えることが
できるということは理解できよう。例えば、十分な粘度
にする際には、チクソトロピックなジョルダチックと低
粘度のラロパルとを「ブランチアウト」、高粘度のアク
ロナールとジョルダゾールを補償する必要がある時には
、ラロパルとジルダチックを加える。
本発明の媒体組成物に用いることができるポリマーとし
て分かっているものは、ポリ塩化ビニルイソブチルエー
テル共重合体〔ラロフレックスMP25 (1.aro
flex MP25)) 、ポリブチルアクリレート〔
アクロナル 4 F (Acronal 4F) 〕、
エボキン化オイル〔ローム アイド ハース(Rhom
 &Haas)からパラプレックスG62(Parap
lex G62)の商標名で人手可能〕。
従来の媒体は、溶媒中に油性樹脂をブレンドした通常2
0〜40%の固体成分を含む媒体であり、その比は芸術
家によって選択される。樹脂に対する油の比率によって
絵画の「感じ」が決まり、油の比率が高くなると、油ぼ
くなり、少なくなると乾いた「感じ」になる。
本発明の媒体組成物では、上記油性樹脂の一部または全
部の代わりに可塑性ボリマーを用いることができる。な
お、ラロフレノクスMP25は油成分無しで用いること
ができるということを付記しておく。
典型的な媒体組成の例は、溶媒中にポリ塩化ビニルイソ
ブチルエーテル共重合体を、固体含有率約30%で含む
ものである。配合は当業者に周知の方法で行うことがで
きる。
本発明の媒体組成物は油をベースとした絵具と一緒に用
いるのに適している。
絵具を厚く塗る場合にはアルキド樹脂が用いられる。絵
具を厚く塗る場合にアルキド樹脂を添加しないと、下側
の層が柔らかい間に表面の絵具層が乾燥してしまい、下
側の層が動くことによって表面層にしわができる。アル
キド樹脂を加えると、塗布後に絵具を固定することがで
きる。
以下、本発明の媒体の特性は下記の3つの実施例からよ
り良く理解できよう。
実施例5 「ファト ゲル」 重量部   樹脂固形分 4(14)     280 280      80 1(14) 36 成分 ジョルダゾール ジョルダチック ターペンチン アクロナール4F (固形分10%) この媒体は固形分51%のグレージング用シロップ媒体
である。
実施例6 「ヘビー ゲル」 成 分     重量部 ジョルダゾール    6(14) ジョルダチンク    2(14) 樹脂固形分 420 80 膨潤クレ−      160 アクロナール4F80 および 乾燥剤 この組成は固形分60.9%のインパスした粘土を有す
るペーストである。
80 ト画法に適 実施例7 「油の少ない液体ゲル」 成 分        重量部 ジョルダゾール       3(14)ショルダチソ
ク       3(14)ターペンチン 450 および 乾燥剤 この組成は固形分33%の絵具希釈用の最も普通の媒体
である。
以上、本発明を好ましい具体例と実施例とを用いて説明
してきたが、当業者は、本発明の特許請求の範囲を逸脱
せずに、上記以外の種々の変更および改良をなしえるも
のであるということは理解できよう。
代 理 人

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組成中に油に対して有効な量の可塑剤を含み、油
    に対する上記可塑剤の割合が、油80%に対して可塑剤
    20%未満とすることを特徴とする油をベースとした美
    術用絵具組成物。
  2. (2)油が亜麻仁油、ひまわり油およびベニバナ油によ
    って構成される群の中から選択されることを特徴とする
    請求項1に記載の美術用絵具組成物。
  3. (3)可塑剤がアクリレートポリマー、軟質樹脂コポリ
    マーおよびエポキシ化オイルによって構成される群の中
    から選択されることを特徴とする請求項1または2に記
    載の美術用絵具組成物。
  4. (4)可塑剤の割合が7〜20%であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載の美術用絵具組成
    物。
  5. (5)可塑剤がポリブチルアクリレートまたはポリ塩化
    ビニルイソブチルエーテルであることを特徴とする請求
    項1〜4のいずれか一項に記載の美術用絵具組成物。
  6. (6)黄変しない熱可塑性樹脂を含むことを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか一項に記載の美術用絵具組成物
  7. (7)少なくとも一つのアルキッド樹脂を含むことを特
    徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の美術用絵
    具組成物。
  8. (8)アルキッド樹脂が油の乾燥を助け且つチクソトロ
    ピックであることを特徴とする請求項6または7に記載
    の美術用絵具組成物。
  9. (9)油の乾燥を助ける第2のアルキッド樹脂を含むこ
    とを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の美
    術用絵具組成物。
  10. (10)油が亜麻仁油であることを特徴とする請求項6
    〜9のいずれか一項に記載の美術用絵具組成物。
  11. (11)可塑剤がポリブチルアクリレートであることを
    特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の美術
    用絵具組成物。
  12. (12)油に対して有効な量の可塑剤を含むことを特徴
    とする油をベースとした美術用絵具と一緒に用いられる
    媒体組成物。
  13. (13)可塑剤がエポキシ化オイルまたはアクリレート
    ポリマーであることを特徴とする請求項12に記載の媒
    体組成物。
  14. (14)少なくとも一つのアルキッド樹脂を含むことを
    特徴とする請求項12または13に記載の媒体組成物。
  15. (15)油の乾燥を助ける第2のアルキッド樹脂を含む
    ことを特徴とする請求項12〜14のいずれか一項に記
    載の媒体組成物。
  16. (16)可塑剤がポリブチルアクリレートであることを
    特徴とする請求項12〜15のいずれか一項に記載の媒
    体組成物。
  17. (17)黄変しない熱可塑性樹脂を含むことを特徴とす
    る請求項12〜16のいずれか一項に記載の媒体組成物
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