JPH03216123A - 培養植物体の増殖促進方法 - Google Patents
培養植物体の増殖促進方法Info
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- JPH03216123A JPH03216123A JP2008985A JP898590A JPH03216123A JP H03216123 A JPH03216123 A JP H03216123A JP 2008985 A JP2008985 A JP 2008985A JP 898590 A JP898590 A JP 898590A JP H03216123 A JPH03216123 A JP H03216123A
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- Pretreatment Of Seeds And Plants (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
[産業上の利用分野]
本発明は、j/7vitroにおける無菌培養法により
培養されている植物体の組織を効率的に、かつ急速に増
殖させるための方法に関する。 [従来の技術] (1)背景 近年、最良品種の栄養体を大量生産する方法として、i
n vitroにおける植物組織の無菌培養技術が広く
採用されている。植物体の組織を無菌的に摘出して培養
し、胚様体(embryoid)、プロトコーム(pr
otocorm) 、ライゾーム( rhizome)
又はカルス(callus)等を生成させる技術が注目
を集めている。例えば、現在、ラン類を中心とした花弁
園芸作物、果樹等の木本性植物及び頭菜類では、組織培
養技術を応用して、対象植物組織を無菌的に摘出・培養
し、これらを増殖させた後、植物体の再生を促すという
段階を経る幼苗の大量生産が試みられている。しかし現
在の培養技術では、これらの組織から迅速に植物を再生
させる手段として、これら培養の大部分の段階において
、培地への植物ホルモンその他の生長調整物質の添加が
不可欠であると考えられている。 {2}従来技術の問題点 ところが、長期間植物ホルモン入りの培地で培養を継続
した場合植物体の変異が誘発され易く、■ 培養中、組
織の器官形成能力が低下し植物体が再生されない。 ■ 品種の重要形質が欠損する。 等の当該植物ホルモン添加による変異が頻発し易い。こ
れらの変異現象は、幼苗の経済的生産に対し著しい障害
を与えるから、この問題は、本産業の直面する深刻な問
題の一つである。 本発明者らは、上記問題を解決する目的で植物ホルモン
に替わる増殖促進手段につき組織的な研究を進めた結果
、先に、水溶性の銀塩が植物体の迅速かつ同調的再生に
有効であることを見出した(特願昭63 − 2269
68号)。 以上の水溶性銀塩は、植物組織の再分化に対し顕著な効
果を示すが、植物体の活着率がやや低いという欠点を有
する(これは、恐らく銀塩の酵素阻害作用に因ると思わ
れる。)。 [発明が解決しようとする課題] そこで本発明が解決しようとする課題は、上記先発明の
欠点であった活着率を改善することによって、植物体の
組織培養時における胚機体、プロトコーム、ライゾーム
又はカルス等の任意の生育段階において、植物体の再生
等の器官形成能力低下及び変異誘発を抑制しながら、迅
速かつ効率良く植物体を生産する技術を提供することで
ある。
培養されている植物体の組織を効率的に、かつ急速に増
殖させるための方法に関する。 [従来の技術] (1)背景 近年、最良品種の栄養体を大量生産する方法として、i
n vitroにおける植物組織の無菌培養技術が広く
採用されている。植物体の組織を無菌的に摘出して培養
し、胚様体(embryoid)、プロトコーム(pr
otocorm) 、ライゾーム( rhizome)
又はカルス(callus)等を生成させる技術が注目
を集めている。例えば、現在、ラン類を中心とした花弁
園芸作物、果樹等の木本性植物及び頭菜類では、組織培
養技術を応用して、対象植物組織を無菌的に摘出・培養
し、これらを増殖させた後、植物体の再生を促すという
段階を経る幼苗の大量生産が試みられている。しかし現
在の培養技術では、これらの組織から迅速に植物を再生
させる手段として、これら培養の大部分の段階において
、培地への植物ホルモンその他の生長調整物質の添加が
不可欠であると考えられている。 {2}従来技術の問題点 ところが、長期間植物ホルモン入りの培地で培養を継続
した場合植物体の変異が誘発され易く、■ 培養中、組
織の器官形成能力が低下し植物体が再生されない。 ■ 品種の重要形質が欠損する。 等の当該植物ホルモン添加による変異が頻発し易い。こ
れらの変異現象は、幼苗の経済的生産に対し著しい障害
を与えるから、この問題は、本産業の直面する深刻な問
題の一つである。 本発明者らは、上記問題を解決する目的で植物ホルモン
に替わる増殖促進手段につき組織的な研究を進めた結果
、先に、水溶性の銀塩が植物体の迅速かつ同調的再生に
有効であることを見出した(特願昭63 − 2269
68号)。 以上の水溶性銀塩は、植物組織の再分化に対し顕著な効
果を示すが、植物体の活着率がやや低いという欠点を有
する(これは、恐らく銀塩の酵素阻害作用に因ると思わ
れる。)。 [発明が解決しようとする課題] そこで本発明が解決しようとする課題は、上記先発明の
欠点であった活着率を改善することによって、植物体の
組織培養時における胚機体、プロトコーム、ライゾーム
又はカルス等の任意の生育段階において、植物体の再生
等の器官形成能力低下及び変異誘発を抑制しながら、迅
速かつ効率良く植物体を生産する技術を提供することで
ある。
[課題を解決するための手段]
(1)概念
本発明者らは、上述した活着率の低さという先発明の欠
点を改善する手段につき多くの実験を試みた結果、ここ
に水溶性銀塩で処理された植物組織をポリビニルピロリ
ドンを含む培養液中で培養することにより、水溶性銀塩
の特性を失わせることなしに活着率を著しく向上させう
る事実を見出した。本発明はこの知見に基づくものであ
る。 (2] 概要 即ち、本発明に係る培養植物体増殖促進方法は、以上の
知見にに基づき、水溶性銀塩溶液で処理した植物体の組
織をポリビニルピロリドン(以下“pvp’“と称する
)を含む培地中で培養することを要旨とする。敷祈すれ
ば、本発明は、胚又は胚機体、プロトコーム、ライゾー
ム又はカルス等の植物体の組織培養時における任意の生
育段階において、これらの組織を銀塩の水溶液で処理す
ると共に、組織をPVPを含む培地中で培養することに
よって迅速かつ効率的にシュートの分化を促し、遺伝的
に均一な大量の幼苗の生産を短期間内に可能ならしめる
ための植物組織の培養法に係るものである。 以下、発明に関連する主要な事項に付き説明する。 (3)植物組織 本発明剤の対象となる胚機体、プロトコーム、ライゾー
ム又はカルスとは、ラン類を中心とした花弁園芸作物、
果樹等の木本性植物、及び、薇菜類の諸器官く茎葉、花
器等)を培養して得られた組織を含む植物体を意味する
が、別段これらに限定されるものではない。 4)水溶性銀塩 本発明の客体である銀塩は、実質的に水に可溶性のもの
であれば何でもよく、好適な例として、例えば硝酸銀、
硫酸銀等の無機酸塩及びシュウ酸塩、酒石酸塩等の有機
酸塩その他、水に易溶性乃至難溶性の銀塩を例示できる
が、水に対する溶け易さ、入手の容易さ及び熱に対する
安定性などの点で硝酸銀が最も好ましい。しかし、塩化
銀又は臭化銀のような難溶性の銀塩類であっても、水に
1 ppm程度以上溶けるものであれば、充分利用可能
である。 ((5) PVP pVF! (化学名ボリ(N−ビニル−2−ビロリジノ
ン;一般名「ボビドン」)は、ラジカル触媒の存在下に
N−ビニル−2−ピロリジノン(モノマー)を塊状、溶
液又は懸濁重合させることにより得られる。このものは
、物理的にアルブミンに近い性質を有しており、第二次
世界大戦中、ドイツで代用血漿として盛んに利用された
程の無害な物質である。本物質は、ポリフェノール物質
(培養中生成する褐変物質)を特異的に吸着する作用を
有し、かつ熱に対し安定であるので、オートクレープ滅
菌が可能である。 (6)培地 上述の培地としては、ムラシゲ・アンド・スクーグ培地
、ハイボネツクス培地、ナドゾンC培地、ニツチ培地、
リンズマイヤー・スクーグ培地、ホワイト培地、バーシ
ン・アンド・ベント培地、B−5培地、ガムボルグ培地
などを用いる。 炭素源としては、シヨ糖、グルコース、フルクトースな
どが単独で又は二種類以上の混合物として用いられる。 炭素源は、培地中に約1〜50g/ρの濃度で存在すれ
ばよいが、好ましくは約5〜30g/ρである。 培地のpHは4.0〜7.0に調整するのが適当であり
、特に4.8〜5.8の範囲が好ましい。 これらの培地は、液体培地・固体培地のいずれでもよく
、培養温度は15〜30゜Cの範囲内、殊に18〜25
℃の温度で行われるのが望ましい。かつ、更に好ましく
は、培養は恒温条件下で約500〜2000ルックスの
光照射下で行われるのが望ましい。 なお品種によっては、ココナッツミルク(約1〜20重
量%)、バナナジュース(約1〜10重量%)、トマト
ジュース(約1〜10重量%)、ジャガイモジュースく
約1〜10重量%)などを単独で、又は混合して使用し
た方が好ましい場合もある。更に必要により、培地成分
として、ゼアチン、カイネチン、ペンジルアミノフ゜リ
ン、2iP、4PUなどの天然又は合成サイトカイニン
類や2.4−D、オーキシン、α−インドール酢酸、α
−インドール酪酸、α−ナフタリン酢酸、アブシジン酸
、ジベレリンなどの天然又は合成植物ホルモンの使用が
好ましいこともある。 (7)培養法 本発明剤を用いる組織培養においても、従来のと同じく
、無菌的に摘出した植物の組織を、無機・有機塩類及び
シヨ糖を含む培地上に置床して活着させたのち、それを
培地に移植し、胚裸体、プロトコーム・ライゾーム又は
カルス等の増殖を行う。 次に、増殖したこれら組織を、滅菌済みの銀塩水溶液中
に浸漬し、滅菌水で水洗後、PVPを含む培地に移植、
培養して、これら組織から茎葉及び根を持つ完全なシュ
ートを形成させる。この場合、適当な水溶性銀塩の濃度
は、植物の種、品種、培養条件等により相違するが、通
常、浸漬液中帆01〜100pPmより好ましくは0.
140ppmの範囲内である。また培地中に溶解させる
PVPの濃度は、概ね0.1〜1%、好ましくは0.5
%付近である。 [作用] 本発明において、銀塩が胚又は胚裸体、プロトコーム、
ライゾーム又はカルスその他、植物体の組織培養時にお
ける任意の生育段階において、植物ホルモンに代わり、
これらの組織を迅速かつ効率的に増殖させてシュートの
分化を促し、突然変異のない遺伝的に均一な大量の幼苗
分化させる作用を奏するという事実の理論的説明として
、銀塩が植物組織におけるメチオニンの代謝系に何らか
の影響を及ぼし、例えばS−アデノシルメチオニン(S
AM)から1−アミノプ口パン−1−カルボン酸へのA
CC合成酵素の生産を阻害することに因るのではないか
と想像されることについては、既に先発明明細書中既述
した通りであるが、進んで、PVPがどのような機作で
銀塩処理組織の活着率を顕著に向上させるのかという理
由については説明が困難である。但し、これに関する蓋
然性のある一つの説明としては、PVPが複合体形成作
用を有するという事実から、このものが被処理組織に付
着する義援と複合体を形成し、組織の成長分化に有用な
酵素系への銀塩の有害な影響を阻止することを挙げるこ
とができよう。 [実施例] 以下、製造例及び使用例を示し、比較例と対照して発明
実施の効果を説明するが、例示は当然説明用のもので、
発明思想の限定を意図したものではない。 造例1(銀塩水 液の調 例) 試薬特級の硝酸銀を、蒸留水に夫々濃度0.1、1.0
及び10ppmになるように溶かした水溶液各500m
lを調製し、各水溶液のpHを塩酸で5.5に調節後、
200一容の広口三角フラスコに100−づつ分注し、
アルミニウムキャップを施してから、オートクレープ中
、圧力1.2 kg/co(、121℃の条件下で15
分間加圧蒸気滅菌して放冷後、硝酸銀水溶液を調製した
。 製゛告 2(培 の=乳1例) ムラシゲ・アンド・スクーグ培地(ショ糖20g/!2
)に夫々pvpを0.5g/!;l、5 g/ρ及び5
0g/ρの濃度になるように溶かし、p}{5i. 5
に調製後、各々に寒天8gづつを加え、加熱、溶解させ
た後、100ml容の培養瓶に30−づつ分注し、プラ
スチックキャップを施してからオートクレープ中、圧力
1.2kg/cffl (121℃)の条件下に15分
間、加熱滅菌後、放冷して試験用培地を得た。 培養例1 シュンランの新芽(長さ15〜25mn+ )を採取し
てその外葉3〜4枚を取り除きウィルソン氏液で表面を
15分間殺菌したのち、滅菌水で3回洗浄しその茎頂芽
及び腋芽を無菌的に切り出し、ムラシゲ・アンド・スク
ーグ寒天培地に置床して、20℃の恒温条件下で培養し
てライゾームを形成させ、増殖させた。 次いで、増殖したライゾームの先端部を約5mn+の長
さに切り取り、上記各濃度の無菌硝酸銀水溶液中に夫々
0.5 + 2、12及び24時間の各時間浸漬処理し
たのち、上記PVP含有ムラシゲ アンド.スクーグ培
地に置床して20゜Cの恒温下で2ケ月間培養を行った
。なお対照として、上記ライゾームを硝酸銀で処理後、
PVPを含まないムラシゲ.アンド・スクーグ培地に置
床した区(対照区A)と、硝酸銀で処理しないまま直接
PVP含有ムラシゲ・アンド・スクーグ培地に置床した
区(対照区B)とにつき同様に培養試験を実施した。そ
の結果、PVPを培地中に含む区(発明区)では、培地
中にPVPを含まない区(対照区A)と比較して、硝酸
銀濃度の高低に拘らず約2倍の活着率を示した。特に、
硝酸銀濃度1〜10ppm−浸漬時間2時間、pvp濃
度0.5%の培地置床区では、対照区と比較して、 ■ シュートの形成率:約2倍に増大、■ ライゾーム
の増殖及び進度:約1.5倍に増大、 ■ 活着率:約80〜90%増大、 ■ 重要形質の変異発生率;約20%減少、という良好
な結果が得られた。 培養例2 デンファレ(ファレノプシス系デンドロビウム)の新芽
(長さ3〜5cm)を採取してウィルソン氏液)て裏面
を15分間殺菌したのち、滅菌水で3回洗浄し、その茎
頂芽及び腋芽を無菌的に切り出し、ムラシゲ・アンド・
スクーグ寒天培地に置床して、25゜Cの恒温条件下で
培養してプロトコームを形成させた。 得られたプロトコームを、更にココナッツミルク( 1
50g/ρ)を含むムラシゲ・アンド・スクーグ液体培
地に移し、振盪培養機を用い、60rpmの条件て振盪
培養してプロトコーム様体(P.L.B)を増殖させた
。 このP.L.Bを分割し、培養例1と同様に硝酸銀処理
を行ったのち、PVP含有ムラシゲ・アンド スクーグ
寒天培地に置床し、2ケ月間、25℃の恒温条件下に培
養した。なお対照として、PvPを含まないムラシゲ・
アンド・スクーグ寒天培地を用いて同様の試験を行った
。この結果、PVP含有培地を用いた発明区ではいずれ
も良好な活着性が認められたが、特に硝酸銀濃度1〜l
Qppll1、浸漬時間2時間、PVP濃度0.5%の
培地置床区では、対照区と比較して、 ■ シュートの形成率:約50〜60%増大、■ シュ
ートの仲度:約2〜3倍に増大、■ P. L. Bの
活着率:約60〜80%増大、■ 重要形質の変異発生
率:約30%減少、という良好な結果が得られた。
点を改善する手段につき多くの実験を試みた結果、ここ
に水溶性銀塩で処理された植物組織をポリビニルピロリ
ドンを含む培養液中で培養することにより、水溶性銀塩
の特性を失わせることなしに活着率を著しく向上させう
る事実を見出した。本発明はこの知見に基づくものであ
る。 (2] 概要 即ち、本発明に係る培養植物体増殖促進方法は、以上の
知見にに基づき、水溶性銀塩溶液で処理した植物体の組
織をポリビニルピロリドン(以下“pvp’“と称する
)を含む培地中で培養することを要旨とする。敷祈すれ
ば、本発明は、胚又は胚機体、プロトコーム、ライゾー
ム又はカルス等の植物体の組織培養時における任意の生
育段階において、これらの組織を銀塩の水溶液で処理す
ると共に、組織をPVPを含む培地中で培養することに
よって迅速かつ効率的にシュートの分化を促し、遺伝的
に均一な大量の幼苗の生産を短期間内に可能ならしめる
ための植物組織の培養法に係るものである。 以下、発明に関連する主要な事項に付き説明する。 (3)植物組織 本発明剤の対象となる胚機体、プロトコーム、ライゾー
ム又はカルスとは、ラン類を中心とした花弁園芸作物、
果樹等の木本性植物、及び、薇菜類の諸器官く茎葉、花
器等)を培養して得られた組織を含む植物体を意味する
が、別段これらに限定されるものではない。 4)水溶性銀塩 本発明の客体である銀塩は、実質的に水に可溶性のもの
であれば何でもよく、好適な例として、例えば硝酸銀、
硫酸銀等の無機酸塩及びシュウ酸塩、酒石酸塩等の有機
酸塩その他、水に易溶性乃至難溶性の銀塩を例示できる
が、水に対する溶け易さ、入手の容易さ及び熱に対する
安定性などの点で硝酸銀が最も好ましい。しかし、塩化
銀又は臭化銀のような難溶性の銀塩類であっても、水に
1 ppm程度以上溶けるものであれば、充分利用可能
である。 ((5) PVP pVF! (化学名ボリ(N−ビニル−2−ビロリジノ
ン;一般名「ボビドン」)は、ラジカル触媒の存在下に
N−ビニル−2−ピロリジノン(モノマー)を塊状、溶
液又は懸濁重合させることにより得られる。このものは
、物理的にアルブミンに近い性質を有しており、第二次
世界大戦中、ドイツで代用血漿として盛んに利用された
程の無害な物質である。本物質は、ポリフェノール物質
(培養中生成する褐変物質)を特異的に吸着する作用を
有し、かつ熱に対し安定であるので、オートクレープ滅
菌が可能である。 (6)培地 上述の培地としては、ムラシゲ・アンド・スクーグ培地
、ハイボネツクス培地、ナドゾンC培地、ニツチ培地、
リンズマイヤー・スクーグ培地、ホワイト培地、バーシ
ン・アンド・ベント培地、B−5培地、ガムボルグ培地
などを用いる。 炭素源としては、シヨ糖、グルコース、フルクトースな
どが単独で又は二種類以上の混合物として用いられる。 炭素源は、培地中に約1〜50g/ρの濃度で存在すれ
ばよいが、好ましくは約5〜30g/ρである。 培地のpHは4.0〜7.0に調整するのが適当であり
、特に4.8〜5.8の範囲が好ましい。 これらの培地は、液体培地・固体培地のいずれでもよく
、培養温度は15〜30゜Cの範囲内、殊に18〜25
℃の温度で行われるのが望ましい。かつ、更に好ましく
は、培養は恒温条件下で約500〜2000ルックスの
光照射下で行われるのが望ましい。 なお品種によっては、ココナッツミルク(約1〜20重
量%)、バナナジュース(約1〜10重量%)、トマト
ジュース(約1〜10重量%)、ジャガイモジュースく
約1〜10重量%)などを単独で、又は混合して使用し
た方が好ましい場合もある。更に必要により、培地成分
として、ゼアチン、カイネチン、ペンジルアミノフ゜リ
ン、2iP、4PUなどの天然又は合成サイトカイニン
類や2.4−D、オーキシン、α−インドール酢酸、α
−インドール酪酸、α−ナフタリン酢酸、アブシジン酸
、ジベレリンなどの天然又は合成植物ホルモンの使用が
好ましいこともある。 (7)培養法 本発明剤を用いる組織培養においても、従来のと同じく
、無菌的に摘出した植物の組織を、無機・有機塩類及び
シヨ糖を含む培地上に置床して活着させたのち、それを
培地に移植し、胚裸体、プロトコーム・ライゾーム又は
カルス等の増殖を行う。 次に、増殖したこれら組織を、滅菌済みの銀塩水溶液中
に浸漬し、滅菌水で水洗後、PVPを含む培地に移植、
培養して、これら組織から茎葉及び根を持つ完全なシュ
ートを形成させる。この場合、適当な水溶性銀塩の濃度
は、植物の種、品種、培養条件等により相違するが、通
常、浸漬液中帆01〜100pPmより好ましくは0.
140ppmの範囲内である。また培地中に溶解させる
PVPの濃度は、概ね0.1〜1%、好ましくは0.5
%付近である。 [作用] 本発明において、銀塩が胚又は胚裸体、プロトコーム、
ライゾーム又はカルスその他、植物体の組織培養時にお
ける任意の生育段階において、植物ホルモンに代わり、
これらの組織を迅速かつ効率的に増殖させてシュートの
分化を促し、突然変異のない遺伝的に均一な大量の幼苗
分化させる作用を奏するという事実の理論的説明として
、銀塩が植物組織におけるメチオニンの代謝系に何らか
の影響を及ぼし、例えばS−アデノシルメチオニン(S
AM)から1−アミノプ口パン−1−カルボン酸へのA
CC合成酵素の生産を阻害することに因るのではないか
と想像されることについては、既に先発明明細書中既述
した通りであるが、進んで、PVPがどのような機作で
銀塩処理組織の活着率を顕著に向上させるのかという理
由については説明が困難である。但し、これに関する蓋
然性のある一つの説明としては、PVPが複合体形成作
用を有するという事実から、このものが被処理組織に付
着する義援と複合体を形成し、組織の成長分化に有用な
酵素系への銀塩の有害な影響を阻止することを挙げるこ
とができよう。 [実施例] 以下、製造例及び使用例を示し、比較例と対照して発明
実施の効果を説明するが、例示は当然説明用のもので、
発明思想の限定を意図したものではない。 造例1(銀塩水 液の調 例) 試薬特級の硝酸銀を、蒸留水に夫々濃度0.1、1.0
及び10ppmになるように溶かした水溶液各500m
lを調製し、各水溶液のpHを塩酸で5.5に調節後、
200一容の広口三角フラスコに100−づつ分注し、
アルミニウムキャップを施してから、オートクレープ中
、圧力1.2 kg/co(、121℃の条件下で15
分間加圧蒸気滅菌して放冷後、硝酸銀水溶液を調製した
。 製゛告 2(培 の=乳1例) ムラシゲ・アンド・スクーグ培地(ショ糖20g/!2
)に夫々pvpを0.5g/!;l、5 g/ρ及び5
0g/ρの濃度になるように溶かし、p}{5i. 5
に調製後、各々に寒天8gづつを加え、加熱、溶解させ
た後、100ml容の培養瓶に30−づつ分注し、プラ
スチックキャップを施してからオートクレープ中、圧力
1.2kg/cffl (121℃)の条件下に15分
間、加熱滅菌後、放冷して試験用培地を得た。 培養例1 シュンランの新芽(長さ15〜25mn+ )を採取し
てその外葉3〜4枚を取り除きウィルソン氏液で表面を
15分間殺菌したのち、滅菌水で3回洗浄しその茎頂芽
及び腋芽を無菌的に切り出し、ムラシゲ・アンド・スク
ーグ寒天培地に置床して、20℃の恒温条件下で培養し
てライゾームを形成させ、増殖させた。 次いで、増殖したライゾームの先端部を約5mn+の長
さに切り取り、上記各濃度の無菌硝酸銀水溶液中に夫々
0.5 + 2、12及び24時間の各時間浸漬処理し
たのち、上記PVP含有ムラシゲ アンド.スクーグ培
地に置床して20゜Cの恒温下で2ケ月間培養を行った
。なお対照として、上記ライゾームを硝酸銀で処理後、
PVPを含まないムラシゲ.アンド・スクーグ培地に置
床した区(対照区A)と、硝酸銀で処理しないまま直接
PVP含有ムラシゲ・アンド・スクーグ培地に置床した
区(対照区B)とにつき同様に培養試験を実施した。そ
の結果、PVPを培地中に含む区(発明区)では、培地
中にPVPを含まない区(対照区A)と比較して、硝酸
銀濃度の高低に拘らず約2倍の活着率を示した。特に、
硝酸銀濃度1〜10ppm−浸漬時間2時間、pvp濃
度0.5%の培地置床区では、対照区と比較して、 ■ シュートの形成率:約2倍に増大、■ ライゾーム
の増殖及び進度:約1.5倍に増大、 ■ 活着率:約80〜90%増大、 ■ 重要形質の変異発生率;約20%減少、という良好
な結果が得られた。 培養例2 デンファレ(ファレノプシス系デンドロビウム)の新芽
(長さ3〜5cm)を採取してウィルソン氏液)て裏面
を15分間殺菌したのち、滅菌水で3回洗浄し、その茎
頂芽及び腋芽を無菌的に切り出し、ムラシゲ・アンド・
スクーグ寒天培地に置床して、25゜Cの恒温条件下で
培養してプロトコームを形成させた。 得られたプロトコームを、更にココナッツミルク( 1
50g/ρ)を含むムラシゲ・アンド・スクーグ液体培
地に移し、振盪培養機を用い、60rpmの条件て振盪
培養してプロトコーム様体(P.L.B)を増殖させた
。 このP.L.Bを分割し、培養例1と同様に硝酸銀処理
を行ったのち、PVP含有ムラシゲ・アンド スクーグ
寒天培地に置床し、2ケ月間、25℃の恒温条件下に培
養した。なお対照として、PvPを含まないムラシゲ・
アンド・スクーグ寒天培地を用いて同様の試験を行った
。この結果、PVP含有培地を用いた発明区ではいずれ
も良好な活着性が認められたが、特に硝酸銀濃度1〜l
Qppll1、浸漬時間2時間、PVP濃度0.5%の
培地置床区では、対照区と比較して、 ■ シュートの形成率:約50〜60%増大、■ シュ
ートの仲度:約2〜3倍に増大、■ P. L. Bの
活着率:約60〜80%増大、■ 重要形質の変異発生
率:約30%減少、という良好な結果が得られた。
以上説明した通り、本発明は、胚又は胚機体、プロトコ
ーム、ライゾーム又はカルス等の植物体の組織培養時に
おける任意の生育段階において、これらの組織を処理す
ることによって迅速かつ効率的にシュートの分化を促し
、遺伝的に均一な大量の幼苗の生産を短期間内に可能な
らしめるため実用的な手段を提供し得たことにより、組
織培養産業の合理化及び発展に寄与しうる。
ーム、ライゾーム又はカルス等の植物体の組織培養時に
おける任意の生育段階において、これらの組織を処理す
ることによって迅速かつ効率的にシュートの分化を促し
、遺伝的に均一な大量の幼苗の生産を短期間内に可能な
らしめるため実用的な手段を提供し得たことにより、組
織培養産業の合理化及び発展に寄与しうる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 水溶性銀塩溶液で処理した植物体の組織をポリビニ
ルピロリドンを含む培地中で培養することを特徴とする
培養植物体の増殖促進方法。 2 水溶性銀塩が硝酸銀である請求項1記載の方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008985A JPH03216123A (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 培養植物体の増殖促進方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008985A JPH03216123A (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 培養植物体の増殖促進方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03216123A true JPH03216123A (ja) | 1991-09-24 |
Family
ID=11707985
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008985A Pending JPH03216123A (ja) | 1990-01-17 | 1990-01-17 | 培養植物体の増殖促進方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03216123A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009183305A (ja) * | 1992-02-20 | 2009-08-20 | Dfb Biotech Inc | タクスス・シネンシスの細胞培養からタキソール及び他のタキサンの合計の収量および回収を増強させる方法 |
| JP2017055670A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 住友ゴム工業株式会社 | カルスの誘導方法、カルスの培養方法、不定胚の誘導方法、植物の再生方法及び植物の増殖方法 |
-
1990
- 1990-01-17 JP JP2008985A patent/JPH03216123A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009183305A (ja) * | 1992-02-20 | 2009-08-20 | Dfb Biotech Inc | タクスス・シネンシスの細胞培養からタキソール及び他のタキサンの合計の収量および回収を増強させる方法 |
| JP2017055670A (ja) * | 2015-09-14 | 2017-03-23 | 住友ゴム工業株式会社 | カルスの誘導方法、カルスの培養方法、不定胚の誘導方法、植物の再生方法及び植物の増殖方法 |
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