JPH0321612B2 - - Google Patents

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JPH0321612B2
JPH0321612B2 JP10833182A JP10833182A JPH0321612B2 JP H0321612 B2 JPH0321612 B2 JP H0321612B2 JP 10833182 A JP10833182 A JP 10833182A JP 10833182 A JP10833182 A JP 10833182A JP H0321612 B2 JPH0321612 B2 JP H0321612B2
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carbon fiber
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carbon fibers
carbon
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Tetsuyuki Kyono
Atsushi Kitamura
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Toray Industries Inc
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  • Manufacture Of Alloys Or Alloy Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は複合構造材料に関し、さらに詳しく
は、使用状態における最高温度が600℃にも達す
るような用途に特に好適である複合構造材料に関
する。 近年、金属と炭素繊維との複合構造材料(以
下、構造材という)が、いろいろな分野で注目さ
れるようになつてきた。なかでも、金属としてア
ルミニウム合金を使用したものは、比強度、比剛
性が特に優れていることから、軽量化を必要とす
る分野で注目されている。 上記のような構造体としては、従来、A201な
る、ケイ素含有量が極めて少ないアルミニウム合
金、すなわち0.1重量%のケイ素、4.7重量%の
銅、0.3重量%のマグネシウムおよび0.6重量%の
銀を含み、残部がアルミニウムであるような合金
と、繊維軸方向の引張弾性率(以下、弾性率とい
う)が、いわゆる一般に高弾性タイプと呼ばれる
ものの中でも比較的低い28トン/mm2程度である炭
素繊維とを複合してなるようなものがある。しか
しながら、かかる従来の構造体は、200〜600℃の
高温に暴露すると、炭素繊維の繊維軸方法におけ
る引張強度(以下、強度という)が、暴露前、つ
まり熱履歴を受ける前のそれと半分以下にまで下
がつてしまうという欠点があつた。すなわち、上
記従来の構造材は、耐熱劣化性が大変低い。 一般に、このような構造材の上記のような強度
低下は、アルミニウムと炭素繊維との界面の 4Al+3C→Al4C3 なる反応に起因して起こるといわれている。しか
して、かかる反応が起こると、炭素繊維自身の強
度が低下するのみならず、炭素繊維とマトリツク
スとの界面に生成するAl4C3のために炭素繊維と
マトリツクスとが過度に強固に接着してしまい、
構造材を脆化させてしまう。そのような構造材
は、応力を受けて内部に微小なクラツクが発生す
ると、強固な界面接着力のためにクラツクが瞬時
に進展し、破壊してしまうので、強度が大変低
い。 もつとも、上記反応は、構造材を製造すると
き、つまりアルミニウム合金と炭素繊維とを複合
化する際の加熱によつても起こる。事実、炭素繊
維として高弾性タイプではなく、いわゆる一般に
高強度タイプと呼ばれるものを使用した構造材で
は、強度が理論強度に比して著しく低く、上記反
応によるものと思われる大幅な強度低下が既に起
こつている。この点、高弾性タイプの炭素繊維を
使用した場合の強度低下はそれほどでもなく、理
論強度に極めて近い強度をもつ構造材が得られる
場合もある。しかしながら、上述したように、そ
のような構造材もまた、製造後の熱履歴によつて
大幅な強度低下が起こつてしまうのである。 本発明の目的は、従来の炭素繊維使い構造材の
上記欠点を解決し、理論強度に極めて近い強度を
有し、かつ製造後の熱履歴による強度低下が極め
て少ない、耐熱劣化性の優れた構造材を提供する
にある。 上記目的を達成するための本発明は、1〜22重
量%のケイ素を含むアルミニウム合金と、繊維軸
方向の引張弾性率が少なくとも30トン/mm2であ
り、かつ表面酸化処理を施していない炭素繊維と
を複合してなる複合構造材を特徴とするものであ
る。 本発明を詳細に説明するに、本発明において
は、ケイ素を含むアルミニウム合金が使用されて
いる。ケイ素は、後述するように、特定の炭素繊
維との関係においてその炭素繊維とアルミニウム
が反応するのを防止し、それらの界面における
Al4C3なる化合物の生成を抑制するように作用す
る。しかしながら、含有量が1重量%未満では上
記抑制効果をほとんど得ることができない。一
方、あまり多くなると、ケイ素はもともと脆い金
属であるから、合金が脆化して構造材として必要
な強度を発現することができなくなる。そのた
め、その上限は、脆化による著しい強度低下が起
こらない22重量%にする必要がある。なお、ケイ
素の含有量が13重量%付近に至ると、合金中にケ
イ素の初晶が析出してくるが、これは合金の抗張
力や伸びを小さくする。また、合金の靭性は、ケ
イ素の含有量が8重量%未満である場合により大
きい。それゆえ、ケイ素の含有量は1〜13重量%
であるのが好ましく、さらに好ましいのは1〜8
重量%である。 合金中には、ケイ素に加えてさらに他の元素が
含まれていてもよい。たとえば、0.3重量%以下
の範囲ではチタンを含有させると、合金の結晶粒
が微細化され、構造材の力学的諸性質が一層向上
するので好ましい。同様の効果は、2重量%以下
のニツケル、1重量%以下のコバルトまたは0.5
重量%以下のクロムによつても得られる。また、
4重量%以下の銅は、Al2Cuとしてやはり結晶粒
を微細化させる。さらに、0.8重量%以下の鉄は、
マンガンが含まれている場合にFe−Mn−Alなる
粒状三元合金をつくり、合金の高温強度を一層増
大させる。また、0.3〜0.5重量%のマグネシウム
は、合金の時効硬化を促進するので好ましい。 本発明で使用されている炭素繊維は、ピツチ
系、レーヨン系、ポリアクリルニトリル(PAN)
系などからなり、かつ弾性率が少なくとも30ト
ン/mm2である、いわゆる黒鉛化炭素繊維である。
この炭素繊維は、上述したように、合金中に少な
くとも1重量%のケイ素が存在しているとき、ア
ルミニウムとの反応が極めて少ない。それは、次
のような理由によるものであると考えられる。 すなわち、炭素繊維は、ベンゼン環で縮合し
た、繊維軸方向に配向した細長いリボン状の多環
芳香族分子状断片を構造単位としている。このリ
ボン状断片は、ベンゼン環の縮合度が極めて高
く、芳香族の究極的な化合物とみなすことができ
るが、それらはいくつか積み重なつて黒鉛結晶領
域を形成し、また枝分れして微細なフイブリル構
造を形成している。つまり、炭素繊維の表面は黒
鉛結晶は網平面内炭素原子で覆われているのであ
るが、弾性率が少なくとも30トン/mm2であるよう
なものは、上記リボン状断片の配向度が極めて高
く、表面の網平面内炭素原子の配列が整然として
いて周縁炭素原子数が少ない。すなわち、それだ
け不活性であるわけである。しかしながら、その
ような炭素繊維でも、アルミニウムと接触した状
態で高温に加熱すると反応し、界面にAl4C3なる
化合物を生成してしまう。これは、高温に加熱す
ると、それが駆動力になつて網平面内炭素原子の
配列が乱れてしまうためであると考えられるが、
アルミニウム中に少なくとも1重量%のけい素が
存在している場合には上記化合物の生成がほとん
どみられない。換言すれば、合金中のけい素は、
上記網平面内炭素原子の配列が乱れるのを防止
し、もつてアルミニウムと炭素繊維との反応を抑
制するものと考えられる。 上述したような本発明における炭素繊維は、レ
ーザーラマン分光分析法によつて分析したとき、
黒鉛構造のE2g対称の振動によるものであるとい
われている波数1585cm-1付近のバンド(以下、A
バンドという)と、黒鉛構造のA1g対称の振動
(禁制遷移)が結晶端の構造の乱れによつて許容
遷移になるためであるとも、ベンゼン環周辺の化
学構造の違いによるものであるともいわれてい
る、波数1355cm-1付近のバンド(以下、Bバンド
という)との強度比、すなわちBバンドのピーク
高さ/Aバンドのピーク高さ(以下、B/A比と
いう)が0.7以下、好ましくは0.6以下、さらに好
ましくは0.5以下であるという特徴をもつている。
そして、上記B/A比が小さければ小さいほど炭
素繊維は黒鉛化が進んでいる。つまり弾性率が高
い。 ここにおいて、レーザーラマン分光分析法は、
レーザー光を物質にあてて散乱させたとき、散乱
光中にその物質に特有な量だけ波長が変わつた光
が混ざつて出てくる現象、すなわちラマン効果を
利用して物質の分子構造に関する情報を得るもの
である。本発明においては、上記分析を、日本電
子株式会社製レーザーラマン分光光度計JRS−
400Dを使用し、炭素繊維のストランドをホルダ
ーに1〜数本取り付け、その炭素繊維に、窒素雰
囲気中で、米国コヒーレント社製CR−3型アル
ゴンレーザー(波長5145〓、出力200mW)の光
をあて、ラマン散乱光を集光した後ダブルグレー
テイングで分光し、そのスペクトルを浜松テレビ
株式会社製光電子増倍管R268で受光してチヤー
ト上に記録し、チヤート上からB/A比を読み取
ることによつて行つている。 また、上述した炭素繊維は、表面酸化処理を施
していないものである。すなわち、本発明のよう
な構造材においては、一般に、金属との界面にお
ける接着性を向上させるために、炭素繊維に電解
酸化処理などの表面酸化処理を施し、網平面内炭
素原子の配列を乱して活性表面積を大きくすると
ともに、表面が凹凸をもつようにしている。しか
しながら、本発明においては、そのような表面酸
化処理を施していない炭素繊維を使用している。 第1図は、従来一般に使用されている、表面酸
化処理を施してなる炭素繊維の表面を、また第2
図は、本発明において使用している、表面酸化処
理を施していない炭素繊維の表面をそれぞれ示す
走査型電子顕微鏡写真(倍率50000倍)である。
これらの写真から、表面酸化処理を施してなる炭
素繊維は、それを施していないものにくらべて微
小な凹凸が数多く認められ、表面が粗面化されて
いることがわかる。そして、従来は、表面が粗面
化されていると、その応答に金属があたかも係止
されるような状態(アンカー効果と呼ばれてい
る)が作り出され、活性表面積が大きいことと相
まつて、界面での接着性が向上して構造材の強度
が高くなると考えられていた。 第2図に示すような、表面酸化処理を施してい
ない炭素繊維は、その表面をESCA(X線光電子
分光分析法)によつて分析したとき、1202eVに
現われる、黒鉛構造を形成する炭素原子の1S軌
道のエネルギー準位を表わすC1Sスペクトルのピ
ークの半価幅が1.2〜1.5eVであるという特徴をも
つている。すなわち、炭素繊維に表面酸化処理を
施すと、上述しように網平面内炭素原子の配列状
態が乱れ、アルミニウムとの反応が起こりやすく
なるが、ESCAによる上記1.2〜1.5eVという値
は、少なくとも表面、つまり数十〓程度の深さま
では上記乱れが極めて少ないことを示している。 ここにおいて、ESCAは、試料の表面に軟X線
を照射し、光電効果によつて叩き出された電子の
運動エネルギーを測定するもので、いまX線のエ
ネルギーをhν、電子の結合エネルギーをBe、叩
き出された電子の運動エネルギーをKeとすると、
エネルギーの保存則から、式 hν=Be+Ke が成立し、hνは使用したX線源によつて決まり、
測定によつてKeが求まるから、結局Be、つまり
電子の結合エネルギーの求めることができるもの
である。そして物質中には、浅いところに化学結
合に関与する分子軌道原子があり、深いところに
は構成原子に個有の原子軌道原子があるが、
ESCAのスペクトルは、これらの軌道のパターン
をそのまま表わしていて、その固有の位置の化学
シフトから元素の酸化数や結合状態を知ることが
できる。本発明においては、上記分析を、国際電
気株式会社製X線光電子分光装置ES−200を使用
し、励起X線をAlKa1,2線(1486.6eV、10kV、20
mA)とし、温度40℃、真空度10-8Torrという
条件で行つている。 上記のような炭素繊維は、構造材中に連続繊維
の形態で存在していてもよいし、短繊維の形態で
存在していてもよい。また、織物やマツトのよう
な形態で存在していてもよい。そして、その配列
は、一方向引揃配列であつてもよいし、ランダム
配列であつてもよい。また、たとえば円筒状ある
いは円柱状の構造材にあつては、フイラメントワ
インデイング配列や、織物、マツトあるいは一方
向引揃シートをすし巻状にすることによつて形成
した、炭素繊維が構造材の軸方向に対して±αの
角度をもつような配列であつてもよい。たとえ
ば、上記角度が±(10〜30)度、好ましくは±(15
〜25)度になるようにフイラメントワインデイン
グ配列したものは、自動車などの内燃機関のピス
トンピンとして有用である。 本発明の構造材は、いろいろな方法によつて製
造することができる。たとえば、炭素繊維にアル
ミニウム合金を溶射あるいはイオンプレーテイン
グによつて被覆し、これを集めてアルミニウム合
金の融点よりも若干低い温度でホツトプレスする
方法、炭素繊維とアルミニウム合金粉末とを混ぜ
てホツトプレスする、いわゆる粉末冶金法、炭素
繊維とアルミニウム合金の箔とを交互に重ね合わ
せて加熱加圧する、いわゆる拡散接合法、化学気
相析出法などの方法を用いて炭素繊維にアルミニ
ウム合金との濡れ性を改善する物質、たとえばホ
ウ化チタンの薄膜を被覆した後、溶融したアルミ
ニウム合金中をくぐらせてそれを繊維間に含浸
し、複合線材を得る、いわゆる溶融金属浸透法、
炭素繊維を鋳型に充填した後、これに溶融したア
ルミニウム合金を注入し、高い圧力をかけて繊維
間にアルミニウム合金を含浸させる、いわゆる高
圧鋳造法などを採用することができる。 本発明の構造材は、耐熱劣化性が優れていて、
高温で使用したり、熱サイクルを与えても強度低
下がほとんど起こらないので、使用状態における
温度が200〜600℃であるような用途に特に好適で
ある。たとえば、ジエツトエンジン用コンプレツ
サーなどのフアンブレード、ロケツトや人工衛星
などの各種部分、自動車などのブレーキライニン
グ、内燃機関などのピストン、ピストンピン、コ
ンロツド、プツシユロツド、ロツカーアーム、ク
ランクピン、自動車用ミツシヨンなどのシフトフ
オーク、ロータリーエンジンなどのアペツクスシ
ール、コンプレツサーなどのベーン、その他ベア
リング、鉄道車輌の集電用すり板、電機ブラシ、
電気接点などの用途に好適である。 次に、実施例を用いて本発明をさらに詳細に説
明する。 実施例 1 アクリル酸1.2モル%を共重合させたポリアク
リロニトリル(PAN)重合体を、ジメチルスル
オキシド(DMSO)を溶媒とし、水を凝固剤と
して湿式紡糸し、1.0デニール(単糸デニール)、
フイラメント数6000本のアクリル繊維を得た。 次に、上記アクリル繊維を、酸化雰囲気中約
240℃で約2時間焼成して耐炎化し、さらに窒素
雰囲気中で第1表に示す焼成条件で熱処理し、No.
1A〜4Aの合計4種類の炭素繊維を得た。ただ
し、No.2Aの炭素繊維については、製造後その炭
素繊維を陽極とし、通電ローラを介して直流電流
を流しながら10重量%水酸化ナトリウム水溶液中
に通し、150クーロン/gのエネルギーを与えて
表面電解酸化処理を施した。 次に、No.1A〜4Aの炭素繊維のそれぞれについ
て、株式会社島津製作所引張試験機IS−5000を使
用し、JIS R7601の5.3.2に規定される方法による
強度および弾性率と、レーザーラマン分光分析法
によるB/A比と、ESCAによる半価幅を測定し
た。測定結果を第1表に示す。 一方、エタノール6重量部にポリメチルメタク
リレート(PMMA)1重量部を溶解せしめた溶
液と、平均粒径約35μのケイ素を8重量%含むア
ルミニウム合金粉末とを混合した混合物を準備
し、上記溶液中に混合物をその含有量が30重量%
程度になるように入れて懸濁液を得た。 次に、上記懸濁液を撹拌しながら、その中をNo.
1Aの炭素繊維を約30cm/分の速度でくぐらせ、
繊維間に上記懸濁液を含浸した後、約60℃で乾燥
し、ボビンに巻き取つた。全く同様のことを、No.
2A〜4Aの炭素繊維についても行つた。 次に、上記ボビンからNo.1Aの炭素繊維を引き
出し、長さ90mmに切断し、一方向に並べて金型に
入れた後、真空中にて約560℃、約300Kg/cm2で加
熱加圧(ホツトプレス)し、炭素繊維の含有率が
約50体積%である構造材を得た。全く同様にし
て、No.2A〜4Aの炭素繊維による構造材を得た。 次に、上記各構造材から、繊維方向を長手方向
とする第3図に示すような寸法、形状の試験片を
切り出し、上記引張試験機を使用し、引張速度
0.5mm/分という条件で引張試験を行つた。一方、
上記各試験片の理論強度を計算し、実測強度と理
論強度の比、すなわち、実測強度/理論強度を求
めた。結果を第1表に示す。なお、理論強度は次
式によつて計算した。 σ=σf・Vf+σn(1−Vf) ただし、 σ:試験片の理論強度 σf:炭素繊維の強度 Vf:炭素繊維の体積含有率 σn: 炭素繊維破断時のアルミニウム合金の応
力 次に、上記4種類の試験片を、真空中550℃で
8時間熱処理した後、上記と同様にして実測強度
と理論強度の比を求めた。結果を第1表に示す。
【表】 上記第1表から、弾性率が23トン/mm2の炭素繊
維を使用すると、たとえ表面酸化処理を施してい
なくても、かつケイ素の含有量が本発明の範囲内
であつても、理論強度の1/5程度のものしか得ら
れず、しかもその強度が熱処理によつてさらに1/
6程度にまで下がつてしまうことがわかる。また、
No.2Aと3Aによるものを比較するに、両者の相異
は表面酸化処理の有無のみであるのに、後者によ
るものの耐熱劣化性は前者によるものにくらべて
格段に高い。この傾向は、弾性率が40トン/mm2
あるNo.4Aの炭素繊維によるものでは一層顕著に
現われている。 実施例 2 上記No.3Aの炭素繊維を用い、実施例1と同様
の方法によつてはいるが、第2表に示すように、
ケイ素の含有量が異なるアルミニウム合金粉末を
用いて合計7種類の試験片1B〜7Bを作り、それ
ぞれの試験片について実施例1と同一の試験を行
い、実測強度と理論強度の比を求めた。結果を第
2表に示す。
【表】 第2表から、たとえ弾性率が30トン/mm2であ
り、かつ表面酸化処理を施していない炭素繊維を
使用したとしても、ケイ素の含有量が1〜22重量
%の範囲内でなければ、耐熱劣化性の優れた構造
材を得ることができないことがわかる。このこと
は、弾性率が40トン/mm2であるNo.4Aの炭素繊維
を使用した場合でも同様である。 第4図は、No.4Bの試験片の繊維軸方向におけ
る断面を熱処理後のものについて示す顕微鏡写真
(倍率500倍)である。この写真をみると、炭素繊
維の輪郭が極めて明瞭であるが、全く同様に撮影
した、No.2Bの試験片の写真(第5図、倍率500
倍)をみると、上記輪郭が極めて不明瞭で、アル
ミニウムと炭素繊維との反応が起こつていること
がわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化処理を施してなる炭素繊維の表面
を示す走査型電子顕微鏡写真、第2図は酸化処理
を施していない炭素繊維の表面を示す走査型電子
顕微鏡写真、第3図は試験片を示す概略斜視図、
第4図は本発明にかかる構造材の断面を示す顕微
鏡写真、第5図は従来の構造材の断面を示す顕微
鏡写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1〜22重量%のケイ素を含むアルミニウム合
    金と、繊維軸方向の引張弾性率が少なくとも30ト
    ン/mm2であり、かつ表面酸化処理を施していない
    炭素繊維とを複合してなることを特徴とする複合
    構造材料。
JP10833182A 1982-06-25 1982-06-25 複合構造材料 Granted JPS591652A (ja)

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