JPH0323637B2 - - Google Patents
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- JPH0323637B2 JPH0323637B2 JP58207373A JP20737383A JPH0323637B2 JP H0323637 B2 JPH0323637 B2 JP H0323637B2 JP 58207373 A JP58207373 A JP 58207373A JP 20737383 A JP20737383 A JP 20737383A JP H0323637 B2 JPH0323637 B2 JP H0323637B2
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Landscapes
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Description
〔発明の利用分野〕
本発明は超々臨界圧火力発電プラントの水処理
方法に係り、特に超々臨界圧火力発電プラントの
給水系統機器及び配管等に腐食生成物の付着を防
止する方法に関する。 〔発明の背景〕 近年、火力発電プラントの効率向上の要請は最
近の化石燃料の高騰(石油は1970項頃20倍以上の
高値)と石油資源の枯渇問題からますます強まつ
ている。このことより効率の向上のため現有の超
臨界圧火力発電プラント(蒸気条件:538℃、246
Kg/cm2)よりも蒸気条件が高温高圧化した超々臨
界圧火力発電プラントの開発が急務となつてい
る。 従来の超臨界圧火力発電プラント及びその他の
発電プラントにおける系統機器及び配管等は大部
分が鉄鋼材で構成されている。また循環媒体には
高純度水を使用する。しかし、更に構成材料を防
食するために、給水のPH及びFe量を節炭器入口
で分析・測定し、その測定値に基づいて低圧給水
加熱器入口にある薬剤注入装置により微量の薬剤
(NaOH、Na3PO4、Na2HPO4、NH4OH、
N2H2)を注入することにより、給水をアルカリ
性にして系統機器及び配管等の腐食を防止してい
る。しかし、発電プラントは長年の使用により鉄
鋼材から溶出した腐食生成物(Fe3O4、γ−
Fe2O3等)がボイラ水壁管内面、タービン、高圧
給水加熱器、及び給水流量計等に付着する。付着
すると、(1)管のオーバーヒート、(2)タービン出力
の低下、(3)差圧上昇によるポンプの過負荷、(4)流
量計指示の不適等の種々の障害の原因となるの
で、定期的に腐食生成物を酸洗及びジエツト洗浄
等で除去しなければならないというような欠点が
ある。 第1図は超臨界圧火力発電プラントにおける給
水温度と腐食生成物の付着量との関係を示すもの
である。第1図より腐食生成物の付着量は給水温
度の上昇と共に増加し、特に250℃以上において
は著しく増大している、また、第2図は実験室に
おいて、Fe濃度を一定にした場合、温度とFe付
着量との関係を示す。実験は試料回転式オーバー
クレーブ中に炭素鋼を入れ、Fe濃度100ppm、溶
存酸素10ppb以下、流速2.4m/s、PH9.3、温度
50〜280℃の範囲で行ない、炭素鋼に付着したFe
量を測定した。第2図よりFeは150℃付近から付
着し始め、200℃以上になると急激に増加してい
る。この傾向は第1図に示した実機のプラントと
同様である。なお、超々臨界圧火力発電プラント
では超臨界圧火力発電プラントよりも温度、圧力
が大幅に上昇している為、超臨界圧火力発電プラ
ントでの給水の温度は高圧給水器入口で150℃前
後、節炭器入口で280℃前後であるが、超々臨界
圧火力発電プラントでの給水の温度は高圧給水器
入口で200℃以上、節炭器入口でも超臨界圧火力
発電プラントの場合よりも高い。従つて超々臨界
圧火力発電プラントでは、給水中に鉄鋼材から溶
出する腐食生成物が多くなりFe量が増加するの
で、給水系統中にある各種機器及び配管等に腐食
生成物が大量に付着し、種々の問題が発生するも
のと懸念されている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前記した超々臨界圧火力発電
プラントの蒸気条件が高温高圧化するために生ず
る問題点を解決し、超々臨界圧火力発電プラント
の給水系統において腐食生成物の付着を防止する
為に効果的な水処理方法を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明は、超々臨界圧火力発電プラントの水処
理方法において、給水系統中に設置されている高
圧給水加熱器入口の給水のPH及びFe量を測定し、
これらの測定値に基づいて給水系統中に注入する
薬剤の注入量を制御し給水のPHを調整することを
特徴とする超々臨界圧火力発電プラントの水処理
方法にある。 本発明者等は、超々臨界圧火力発電プラントの
給水系統において、給水中のFe量の増加の抑制、
系統機器及び配管等への腐食生成物の付着の防止
を種々検討した。給水のPH、Fe量の分析・測定
は超臨界圧火力発電プラントでは器炭節入口で行
なわれるが、超々臨界圧火力発電プラントでは給
水が非常に高温高圧になるので測定が困難である
が、しかし高圧給水加熱器入口では節炭器入口よ
りも温度、圧力が低いので給水の測定を容易に行
なうことができ、この測定値に基づいて良質の水
質に調整できることを見い出した。即ちプラント
給水系統のボイラ給水ポンプと高圧給水加熱器入
口との間にある給水配管において給水のPH及び
Fe量を分析・測定し、その測定値に基づいて給
水系統中への薬剤(アンモニヤ水NH4OH、ヒド
ラジンN2H2、NaOH、Na3PO4、Na2HPO4等、
これらの中で好ましくはアンモニア水、ヒドラジ
ン)の注入量を増減することにより給水中のFe
量の増加を抑制し、系統機器及び配管等への腐食
生成物の付着を防止する方法が最も効果的である
ことを見い出して本発明を達成したものである。 次に本発明を添付図面に基づいて具体的に説明
する。第3図は超々臨界圧火力発電プラントの系
統図である。第3図において、1はタービン、2
は復水器、3は復水器ホツトウエル、4は復水配
管、5は復水ポンプ、6は復水脱塩装置、7は復
水昇圧ポンプ、8A〜8Cは低圧給水加熱器、9
は脱気器脱気室、10は脱気器貯水槽、11は給
水配管、12はボイラ給水ポンプ、13A〜13
Cは高圧給水加熱器、14は節炭器、15はボイ
ラ、16は蒸気配管、17A〜17Cは低圧給水
加熱器ドレン配管、18A〜18Cは高圧給水加
熱器ドレン配管、19はドレンポンプ、20A〜
20Fは抽気配管、21A,21Bは薬剤注入装
置を示す。 第3図における工程を説明すると、給水は復水
器2、復水器ホツトウエル3、復水配管4、復水
ポンプ5、復水脱塩装置6、復水昇圧ポンプ7、
低圧給水加熱器8A〜8C、脱気器脱気室9、脱
気器貯水槽10、給水配管11、給水ポンプ1
2、高圧給水加熱器13A〜13C、節炭器14
を経てボイラ15に入り、ここで蒸気に変換され
た後、蒸気配管16を通り、タービン1に流入し
て仕事をし、再び復水器2に戻る。 本発明者等は、実験室においてPHと腐食量の比
の関係、及びFe濃度を一定とした場合のPHとFe
付着量の比の関係を実験した。PHと腐食量の比の
関係を求める実験は、オートクレーブ中に炭素鋼
を入れ、温度280℃、溶存酸素10ppb以下、PH9.3
〜10.0の範囲で行なつた。またPHとFe付着量の比
の関係を求める実験は、試料回転式オークレーブ
に炭素鋼を組み込み、温度280℃、溶存酸素
10ppb以下、流速2.4m/s、PH9.3〜10.0の範囲で
行なつた。なお、試料液としては実機より採取し
た腐食生成物(主成分Fe3O4)を乳鉢で微粉砕し
たものを100ppm加えた。その結果、PHと腐食量
の比の関係、及びFe濃度一定とした場合のPHと
Fe付着量の比の関係は夫々第4図の曲線a、曲
線bのようになる。ここで腐食量の比はPH9.3の
腐食量の値を、Fe付着量の比はPH10.0のFe付着
量の値を夫々1.0として表わした。第4図より、
曲線aに示されるようにPHが高くなると腐食量の
比は減少し、一方曲線bに示されるようにFe付
着量の比は逆に多くなることがわかる。第4図の
点線cは前記した腐食量の比とFe付着量の比の
関係より試算したFe付着量の比であり、PHが9.5
以上9.8以上において試算したFe付着量の比が非
常に少ないことが明らかになつた。 本発明の特徴とするところは、上記の検討結果
に基づいてなされたものであり、超々臨界圧火力
発電プラント給水系統の給水中のFe量を大幅に
減少し、各種機器及び配管等への腐食生成物の付
着を防止することができるので、前記した問題点
を解決し、更に(1)プラントの性能及び効率の向
上、(2)腐食生成物除去のための酸洗間隔の延長、
(3)排水処理費の削減、(4)復水脱塩樹脂再生及び補
給費の削減効果がある。 〔発明の実施例〕 実施例 1 本発明の実施例を第3図により説明する。超々
臨界圧火力発電プラントにおいて、給水のPH及び
Fe量の分析・測定を高圧給水加熱器13A入口
で行ない、給水中のFe濃度が少なくなるように、
その測定値に基づいて高圧給水加熱器13A入口
に設けた薬剤注入装置21Bより薬剤
(NH4OH、N2H2等)を注入し給水のPHを9.5〜
9.8の範囲に調整する。本実施例によれば高圧給
水加熱器13A〜13Cに於いてFe濃度を減少
させ腐食生成物の付着量を減少させることがで
き、良質の給水を得ることができる。尚、高圧給
水加熱器13A入口及び節炭器14入口でのFe
濃度を第1表に示す。 実施例 2 超々臨界圧火力発電プラントに於いて、給水の
PH及びFe量の分析・測定を高圧給水加熱器13
A入口で行ない、その測定値に基づいて低圧給水
加熱器8A入口にある薬剤注入装置21Aより薬
剤(NH4OH、N2H2等)を注入し給水のPHを9.5
〜9.8の範囲に調整する。本実施例によれば、節
炭器14入口より下流側の給水のPHを調整するば
かりでなく、腐食生成物の付着量が多くなる高圧
給水加熱器13A〜13Cの給水のPHを調整でき
ることにより、Fe濃度を減少させ腐食生成物の
付着量を抑止でき、良質の給水を得ることができ
る。尚、第1表に高圧給水加熱器13A入口及び
炭節器14入口でのFe濃度を示す。 実施例 3 超々臨界圧火力発電プラントに於いて、給水の
PH及びFe量の分析・測定を高圧給水加熱器13
A入口で行ない、給水中のFe量が極力少なくな
るように低圧給水加熱器8A入口にある薬剤注入
装置21A及び高圧給水加熱器13A入口にある
薬剤注入装置21Bの2々所より、測定値に基づ
いて薬剤(NH4OH、N2H2等)の注入量を増減
してPHを9.5〜9.8の範囲に調整する。本実施例に
よれば、給水中のFe量を少なくすると共に、高
圧給水加熱器13A〜13Bへの腐食生成物の付
着量を大幅に減少させることができるように良質
の給水を得ることができる。尚、第1表に高圧給
水加熱器13A入口及び節炭器14入口でのFe
濃度を示す。 また、比較の為に超臨界圧火力発電プラントの
場合について述べる。節炭入口でPH及びFe量を
分析・測定し、その測定値に基づいて低圧給水加
熱器入口より薬剤(NH4OH、N2H2等)を注入
し、PHを9.4になるように調整した。尚、第1表
に高圧給水加熱器入口及び節炭器入口でのFe濃
度を示す。 第1表に示すように、本発明の実施例1、2、
3は比較例と比べると、高圧給水加熱器入口及び
節炭器入口で給水中のFe濃度が大幅に減少して
おり、従つて給水系統機器及び配管等への腐食生
成物の付着が防止される。
方法に係り、特に超々臨界圧火力発電プラントの
給水系統機器及び配管等に腐食生成物の付着を防
止する方法に関する。 〔発明の背景〕 近年、火力発電プラントの効率向上の要請は最
近の化石燃料の高騰(石油は1970項頃20倍以上の
高値)と石油資源の枯渇問題からますます強まつ
ている。このことより効率の向上のため現有の超
臨界圧火力発電プラント(蒸気条件:538℃、246
Kg/cm2)よりも蒸気条件が高温高圧化した超々臨
界圧火力発電プラントの開発が急務となつてい
る。 従来の超臨界圧火力発電プラント及びその他の
発電プラントにおける系統機器及び配管等は大部
分が鉄鋼材で構成されている。また循環媒体には
高純度水を使用する。しかし、更に構成材料を防
食するために、給水のPH及びFe量を節炭器入口
で分析・測定し、その測定値に基づいて低圧給水
加熱器入口にある薬剤注入装置により微量の薬剤
(NaOH、Na3PO4、Na2HPO4、NH4OH、
N2H2)を注入することにより、給水をアルカリ
性にして系統機器及び配管等の腐食を防止してい
る。しかし、発電プラントは長年の使用により鉄
鋼材から溶出した腐食生成物(Fe3O4、γ−
Fe2O3等)がボイラ水壁管内面、タービン、高圧
給水加熱器、及び給水流量計等に付着する。付着
すると、(1)管のオーバーヒート、(2)タービン出力
の低下、(3)差圧上昇によるポンプの過負荷、(4)流
量計指示の不適等の種々の障害の原因となるの
で、定期的に腐食生成物を酸洗及びジエツト洗浄
等で除去しなければならないというような欠点が
ある。 第1図は超臨界圧火力発電プラントにおける給
水温度と腐食生成物の付着量との関係を示すもの
である。第1図より腐食生成物の付着量は給水温
度の上昇と共に増加し、特に250℃以上において
は著しく増大している、また、第2図は実験室に
おいて、Fe濃度を一定にした場合、温度とFe付
着量との関係を示す。実験は試料回転式オーバー
クレーブ中に炭素鋼を入れ、Fe濃度100ppm、溶
存酸素10ppb以下、流速2.4m/s、PH9.3、温度
50〜280℃の範囲で行ない、炭素鋼に付着したFe
量を測定した。第2図よりFeは150℃付近から付
着し始め、200℃以上になると急激に増加してい
る。この傾向は第1図に示した実機のプラントと
同様である。なお、超々臨界圧火力発電プラント
では超臨界圧火力発電プラントよりも温度、圧力
が大幅に上昇している為、超臨界圧火力発電プラ
ントでの給水の温度は高圧給水器入口で150℃前
後、節炭器入口で280℃前後であるが、超々臨界
圧火力発電プラントでの給水の温度は高圧給水器
入口で200℃以上、節炭器入口でも超臨界圧火力
発電プラントの場合よりも高い。従つて超々臨界
圧火力発電プラントでは、給水中に鉄鋼材から溶
出する腐食生成物が多くなりFe量が増加するの
で、給水系統中にある各種機器及び配管等に腐食
生成物が大量に付着し、種々の問題が発生するも
のと懸念されている。 〔発明の目的〕 本発明の目的は、前記した超々臨界圧火力発電
プラントの蒸気条件が高温高圧化するために生ず
る問題点を解決し、超々臨界圧火力発電プラント
の給水系統において腐食生成物の付着を防止する
為に効果的な水処理方法を提供することにある。 〔発明の概要〕 本発明は、超々臨界圧火力発電プラントの水処
理方法において、給水系統中に設置されている高
圧給水加熱器入口の給水のPH及びFe量を測定し、
これらの測定値に基づいて給水系統中に注入する
薬剤の注入量を制御し給水のPHを調整することを
特徴とする超々臨界圧火力発電プラントの水処理
方法にある。 本発明者等は、超々臨界圧火力発電プラントの
給水系統において、給水中のFe量の増加の抑制、
系統機器及び配管等への腐食生成物の付着の防止
を種々検討した。給水のPH、Fe量の分析・測定
は超臨界圧火力発電プラントでは器炭節入口で行
なわれるが、超々臨界圧火力発電プラントでは給
水が非常に高温高圧になるので測定が困難である
が、しかし高圧給水加熱器入口では節炭器入口よ
りも温度、圧力が低いので給水の測定を容易に行
なうことができ、この測定値に基づいて良質の水
質に調整できることを見い出した。即ちプラント
給水系統のボイラ給水ポンプと高圧給水加熱器入
口との間にある給水配管において給水のPH及び
Fe量を分析・測定し、その測定値に基づいて給
水系統中への薬剤(アンモニヤ水NH4OH、ヒド
ラジンN2H2、NaOH、Na3PO4、Na2HPO4等、
これらの中で好ましくはアンモニア水、ヒドラジ
ン)の注入量を増減することにより給水中のFe
量の増加を抑制し、系統機器及び配管等への腐食
生成物の付着を防止する方法が最も効果的である
ことを見い出して本発明を達成したものである。 次に本発明を添付図面に基づいて具体的に説明
する。第3図は超々臨界圧火力発電プラントの系
統図である。第3図において、1はタービン、2
は復水器、3は復水器ホツトウエル、4は復水配
管、5は復水ポンプ、6は復水脱塩装置、7は復
水昇圧ポンプ、8A〜8Cは低圧給水加熱器、9
は脱気器脱気室、10は脱気器貯水槽、11は給
水配管、12はボイラ給水ポンプ、13A〜13
Cは高圧給水加熱器、14は節炭器、15はボイ
ラ、16は蒸気配管、17A〜17Cは低圧給水
加熱器ドレン配管、18A〜18Cは高圧給水加
熱器ドレン配管、19はドレンポンプ、20A〜
20Fは抽気配管、21A,21Bは薬剤注入装
置を示す。 第3図における工程を説明すると、給水は復水
器2、復水器ホツトウエル3、復水配管4、復水
ポンプ5、復水脱塩装置6、復水昇圧ポンプ7、
低圧給水加熱器8A〜8C、脱気器脱気室9、脱
気器貯水槽10、給水配管11、給水ポンプ1
2、高圧給水加熱器13A〜13C、節炭器14
を経てボイラ15に入り、ここで蒸気に変換され
た後、蒸気配管16を通り、タービン1に流入し
て仕事をし、再び復水器2に戻る。 本発明者等は、実験室においてPHと腐食量の比
の関係、及びFe濃度を一定とした場合のPHとFe
付着量の比の関係を実験した。PHと腐食量の比の
関係を求める実験は、オートクレーブ中に炭素鋼
を入れ、温度280℃、溶存酸素10ppb以下、PH9.3
〜10.0の範囲で行なつた。またPHとFe付着量の比
の関係を求める実験は、試料回転式オークレーブ
に炭素鋼を組み込み、温度280℃、溶存酸素
10ppb以下、流速2.4m/s、PH9.3〜10.0の範囲で
行なつた。なお、試料液としては実機より採取し
た腐食生成物(主成分Fe3O4)を乳鉢で微粉砕し
たものを100ppm加えた。その結果、PHと腐食量
の比の関係、及びFe濃度一定とした場合のPHと
Fe付着量の比の関係は夫々第4図の曲線a、曲
線bのようになる。ここで腐食量の比はPH9.3の
腐食量の値を、Fe付着量の比はPH10.0のFe付着
量の値を夫々1.0として表わした。第4図より、
曲線aに示されるようにPHが高くなると腐食量の
比は減少し、一方曲線bに示されるようにFe付
着量の比は逆に多くなることがわかる。第4図の
点線cは前記した腐食量の比とFe付着量の比の
関係より試算したFe付着量の比であり、PHが9.5
以上9.8以上において試算したFe付着量の比が非
常に少ないことが明らかになつた。 本発明の特徴とするところは、上記の検討結果
に基づいてなされたものであり、超々臨界圧火力
発電プラント給水系統の給水中のFe量を大幅に
減少し、各種機器及び配管等への腐食生成物の付
着を防止することができるので、前記した問題点
を解決し、更に(1)プラントの性能及び効率の向
上、(2)腐食生成物除去のための酸洗間隔の延長、
(3)排水処理費の削減、(4)復水脱塩樹脂再生及び補
給費の削減効果がある。 〔発明の実施例〕 実施例 1 本発明の実施例を第3図により説明する。超々
臨界圧火力発電プラントにおいて、給水のPH及び
Fe量の分析・測定を高圧給水加熱器13A入口
で行ない、給水中のFe濃度が少なくなるように、
その測定値に基づいて高圧給水加熱器13A入口
に設けた薬剤注入装置21Bより薬剤
(NH4OH、N2H2等)を注入し給水のPHを9.5〜
9.8の範囲に調整する。本実施例によれば高圧給
水加熱器13A〜13Cに於いてFe濃度を減少
させ腐食生成物の付着量を減少させることがで
き、良質の給水を得ることができる。尚、高圧給
水加熱器13A入口及び節炭器14入口でのFe
濃度を第1表に示す。 実施例 2 超々臨界圧火力発電プラントに於いて、給水の
PH及びFe量の分析・測定を高圧給水加熱器13
A入口で行ない、その測定値に基づいて低圧給水
加熱器8A入口にある薬剤注入装置21Aより薬
剤(NH4OH、N2H2等)を注入し給水のPHを9.5
〜9.8の範囲に調整する。本実施例によれば、節
炭器14入口より下流側の給水のPHを調整するば
かりでなく、腐食生成物の付着量が多くなる高圧
給水加熱器13A〜13Cの給水のPHを調整でき
ることにより、Fe濃度を減少させ腐食生成物の
付着量を抑止でき、良質の給水を得ることができ
る。尚、第1表に高圧給水加熱器13A入口及び
炭節器14入口でのFe濃度を示す。 実施例 3 超々臨界圧火力発電プラントに於いて、給水の
PH及びFe量の分析・測定を高圧給水加熱器13
A入口で行ない、給水中のFe量が極力少なくな
るように低圧給水加熱器8A入口にある薬剤注入
装置21A及び高圧給水加熱器13A入口にある
薬剤注入装置21Bの2々所より、測定値に基づ
いて薬剤(NH4OH、N2H2等)の注入量を増減
してPHを9.5〜9.8の範囲に調整する。本実施例に
よれば、給水中のFe量を少なくすると共に、高
圧給水加熱器13A〜13Bへの腐食生成物の付
着量を大幅に減少させることができるように良質
の給水を得ることができる。尚、第1表に高圧給
水加熱器13A入口及び節炭器14入口でのFe
濃度を示す。 また、比較の為に超臨界圧火力発電プラントの
場合について述べる。節炭入口でPH及びFe量を
分析・測定し、その測定値に基づいて低圧給水加
熱器入口より薬剤(NH4OH、N2H2等)を注入
し、PHを9.4になるように調整した。尚、第1表
に高圧給水加熱器入口及び節炭器入口でのFe濃
度を示す。 第1表に示すように、本発明の実施例1、2、
3は比較例と比べると、高圧給水加熱器入口及び
節炭器入口で給水中のFe濃度が大幅に減少して
おり、従つて給水系統機器及び配管等への腐食生
成物の付着が防止される。
【表】
〔発明の効果〕
本発明によれば、超々臨界圧火力発電プラント
系統水中のFe量を大幅に減少させ、給水系統機
器及び配管等への腐食生成物の付着を防止するこ
とにより、良質の給水を得ることができる為に超
臨界圧火力発電プラントの効率を高めることがで
きる。
系統水中のFe量を大幅に減少させ、給水系統機
器及び配管等への腐食生成物の付着を防止するこ
とにより、良質の給水を得ることができる為に超
臨界圧火力発電プラントの効率を高めることがで
きる。
第1図は超臨界圧火力発電プラントにおける給
水温度と腐食生成物の付着量の関係を示す線図、
第2図は温度とFe付着量の関係を示す線図、第
3図は超々臨界圧火力発電プラントの系統図、及
び第4図はPHと腐食量の比の関係を曲線a、PHと
Fe付着量の比の関係を曲線b、PHと試算したFe
付着量の比の関係を曲線cで示す線図である。 1……タービン、2……復水器、6……復水脱
塩装置、8A〜8C……低圧給水加熱器、13A
〜13C……高圧給水加熱器、14……節炭器、
15……ボイラ、21A,21B……薬剤注入装
置。
水温度と腐食生成物の付着量の関係を示す線図、
第2図は温度とFe付着量の関係を示す線図、第
3図は超々臨界圧火力発電プラントの系統図、及
び第4図はPHと腐食量の比の関係を曲線a、PHと
Fe付着量の比の関係を曲線b、PHと試算したFe
付着量の比の関係を曲線cで示す線図である。 1……タービン、2……復水器、6……復水脱
塩装置、8A〜8C……低圧給水加熱器、13A
〜13C……高圧給水加熱器、14……節炭器、
15……ボイラ、21A,21B……薬剤注入装
置。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法に
おいて、給水系統中に設置されている高圧給水加
熱器入口の給水のPH及びFe量を測定し、これら
の測定値に基づいて給水系統中に注入する薬剤の
注入量を制御し給水のPHを調整することを特徴と
する超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法。 2 特許請求の範囲第1項において、高圧給水加
熱器入口より薬剤を注入することを特徴とする
超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法。 3 特許請求の範囲第1項において、低圧給水加
熱器入口より薬剤を注入することを特徴とする
超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法。 4 特許請求の範囲第1項において、低圧給水加
熱器入口及び高圧給水加熱器入口より薬剤を注入
することを特徴とする超々臨界圧火力発電プラン
トの水処理方法。 5 特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれか
において、薬剤を注入して給水のPHを9.5〜9.8に
調整することを特徴とする超々臨界圧火力発電プ
ラントの水処理方法。 6 特許請求の範囲第1項乃至第5項のいずれか
において、薬剤がアンモニヤ水又はヒドラジンで
あることを特徴とする超々臨界圧火力発電プラン
トの水処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58207373A JPS60100688A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | 超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP58207373A JPS60100688A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | 超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60100688A JPS60100688A (ja) | 1985-06-04 |
| JPH0323637B2 true JPH0323637B2 (ja) | 1991-03-29 |
Family
ID=16538645
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP58207373A Granted JPS60100688A (ja) | 1983-11-07 | 1983-11-07 | 超々臨界圧火力発電プラントの水処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60100688A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5483408B2 (ja) * | 2009-06-26 | 2014-05-07 | 四国電力株式会社 | 連続式濃度測定装置および方法 |
-
1983
- 1983-11-07 JP JP58207373A patent/JPS60100688A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60100688A (ja) | 1985-06-04 |
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