JPH03239978A - Esr標準試料 - Google Patents
Esr標準試料Info
- Publication number
- JPH03239978A JPH03239978A JP2037660A JP3766090A JPH03239978A JP H03239978 A JPH03239978 A JP H03239978A JP 2037660 A JP2037660 A JP 2037660A JP 3766090 A JP3766090 A JP 3766090A JP H03239978 A JPH03239978 A JP H03239978A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spin
- diamond
- nitrogen
- type
- magnetic field
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N Atomic nitrogen Chemical compound N#N IJGRMHOSHXDMSA-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims abstract description 56
- 229910052757 nitrogen Inorganic materials 0.000 claims abstract description 32
- 239000010432 diamond Substances 0.000 claims abstract description 31
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 claims abstract description 30
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 18
- 230000005414 paramagnetic center Effects 0.000 claims abstract description 10
- 230000005291 magnetic effect Effects 0.000 claims description 37
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 claims description 21
- 238000005259 measurement Methods 0.000 claims description 9
- 230000003993 interaction Effects 0.000 abstract description 11
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 abstract description 3
- OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N Carbon Chemical compound [C] OKTJSMMVPCPJKN-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 229910052799 carbon Inorganic materials 0.000 abstract description 2
- 150000002829 nitrogen Chemical class 0.000 abstract description 2
- QJGQUHMNIGDVPM-UHFFFAOYSA-N nitrogen group Chemical group [N] QJGQUHMNIGDVPM-UHFFFAOYSA-N 0.000 abstract description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 abstract 1
- 238000000804 electron spin resonance spectroscopy Methods 0.000 description 22
- 239000000126 substance Substances 0.000 description 11
- 230000008859 change Effects 0.000 description 6
- 239000012535 impurity Substances 0.000 description 5
- 230000005298 paramagnetic effect Effects 0.000 description 5
- 239000010421 standard material Substances 0.000 description 5
- 238000000862 absorption spectrum Methods 0.000 description 4
- 239000013078 crystal Substances 0.000 description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000001362 electron spin resonance spectrum Methods 0.000 description 3
- 125000004433 nitrogen atom Chemical group N* 0.000 description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- 230000008901 benefit Effects 0.000 description 2
- 238000002592 echocardiography Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 2
- 238000011002 quantification Methods 0.000 description 2
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 2
- BCJVBDBJSMFBRW-UHFFFAOYSA-N 4-diphenylphosphanylbutyl(diphenyl)phosphane Chemical compound C=1C=CC=CC=1P(C=1C=CC=CC=1)CCCCP(C=1C=CC=CC=1)C1=CC=CC=C1 BCJVBDBJSMFBRW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 238000004435 EPR spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 230000032683 aging Effects 0.000 description 1
- 239000003513 alkali Substances 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000012733 comparative method Methods 0.000 description 1
- 238000001826 continuous-wave electron spin resonance spectroscopy Methods 0.000 description 1
- 238000001202 continuous-wave electron spin resonance spectrum Methods 0.000 description 1
- 238000005090 crystal field Methods 0.000 description 1
- 230000006866 deterioration Effects 0.000 description 1
- HHEAADYXPMHMCT-UHFFFAOYSA-N dpph Chemical compound [O-][N+](=O)C1=CC([N+](=O)[O-])=CC([N+]([O-])=O)=C1[N]N(C=1C=CC=CC=1)C1=CC=CC=C1 HHEAADYXPMHMCT-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000005294 ferromagnetic effect Effects 0.000 description 1
- 239000003574 free electron Substances 0.000 description 1
- 150000004820 halides Chemical class 0.000 description 1
- 239000012442 inert solvent Substances 0.000 description 1
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 description 1
- SQQMAOCOWKFBNP-UHFFFAOYSA-L manganese(II) sulfate Chemical compound [Mn+2].[O-]S([O-])(=O)=O SQQMAOCOWKFBNP-UHFFFAOYSA-L 0.000 description 1
- 229910000357 manganese(II) sulfate Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 description 1
- 238000001208 nuclear magnetic resonance pulse sequence Methods 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 150000003254 radicals Chemical class 0.000 description 1
- 229920006395 saturated elastomer Polymers 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 238000003860 storage Methods 0.000 description 1
- 230000002123 temporal effect Effects 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 238000005303 weighing Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Carbon And Carbon Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明はESRでスピン定量を行うときに用いられる標
準試料に関する。
準試料に関する。
【 従 来 の 技 術 】ESR(電子
スピン共鳴electron 5p1n resona
nce )は、常磁性中心を有する試料に、一定周波数
のマイクロ波と、強度の変化する磁場を同時に印加し、
マイクロ波共鳴吸収の起こる磁場の強度と、吸収の大き
さから常磁性物質の濃度、g因子、核スピンとの相互作
用、結晶場の大きさなどを求める方法である。 吸収スペクトルの面積から常磁性物質の濃度)すなわち
スピン濃度を求めることができる。 実際には主磁場の他に小さい振幅の変調磁場を梁受し得
られた信号をその変調周波数の近傍で狭帯域増幅し、更
に位相検波する。この信号は極大と極小をもつ分散(微
分)型のものに成っているこれを1回積分すると一つの
極大を有する吸収スペクトル(ローレンツ)型の信号に
成る。これをもう−度積分すれば吸収の大きさが分かる
。これが吸収スペクトルの面積S。である。 不対電子対(スピン濃度) Noと、測定されてESR
シグナルの大きさ(面積S。)との関係は、次の式で表
される。 H+”=CQo (1−A)Pin (
2)ここで、gはg因子、βはボーア磁子、νはマイク
ロ波の周波数、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、C
はマイクロ波共振器の幾何学的な反射に関する係数、Q
oは共振器のQ値、Aは反射係数Panはマイクロ波の
入力電力である。 この式からスピン濃度N。を絶対的に求めることができ
るはずであるが、実際には簡単でない。 CやAのような測定しにくい定数を含むからである。 そこでESHのスピン定量はより簡便な比較法を用いる
ことが多い。 これはスピン濃度が分かっている標準試料と、未知試料
との間でESR信号の大きさを比較して、未知試料のス
ピン濃度を求めるものである。 未知試料と標準試料とを全く同じ条件で、ESRスペク
トルを測定し、それらを比較する。 比較法という。Nx 1NSをそれぞれ未知試料、標準
試料のスピン濃度とする。ESRスペクトルの面積を未
知試料、標準試料についてΣ8、Σとして、 となる。この方法ではESR測定精度が用いる標準試料
のスピン数(又はスピン濃度)の較正精度によって規定
される。このため標準試料の較正には細心の注意と労力
を要する。 標準試料としては常磁性中心を有する物質でなければな
らない。不対電子対を持たなくては成らないをいうこと
である。不対電子対により電子スピンが生じこれにより
ESR信号がえられるからである。 遷移元素のイオンや酸素分子は不対電子を持つので電子
スピンが存在する。このような電子スピンを有する物質
を常磁性種という。 さらに安定した物質であるということも強く望まれる。 経年変化によって標準試料のスピン濃度が変化しては成
らない。 飽和電力が大きいということも望ましい性質である。 さらに確実な較正方法が存在するということも標準試料
の決定にとって重要な条件になる。 現在広く使用されている標準物質とその較正方法を第1
表にまとめる。 第1表 標準試料 (DPP■: 1,1’−dlphenyl−2−
plcrylhydrazyl)
スピン共鳴electron 5p1n resona
nce )は、常磁性中心を有する試料に、一定周波数
のマイクロ波と、強度の変化する磁場を同時に印加し、
マイクロ波共鳴吸収の起こる磁場の強度と、吸収の大き
さから常磁性物質の濃度、g因子、核スピンとの相互作
用、結晶場の大きさなどを求める方法である。 吸収スペクトルの面積から常磁性物質の濃度)すなわち
スピン濃度を求めることができる。 実際には主磁場の他に小さい振幅の変調磁場を梁受し得
られた信号をその変調周波数の近傍で狭帯域増幅し、更
に位相検波する。この信号は極大と極小をもつ分散(微
分)型のものに成っているこれを1回積分すると一つの
極大を有する吸収スペクトル(ローレンツ)型の信号に
成る。これをもう−度積分すれば吸収の大きさが分かる
。これが吸収スペクトルの面積S。である。 不対電子対(スピン濃度) Noと、測定されてESR
シグナルの大きさ(面積S。)との関係は、次の式で表
される。 H+”=CQo (1−A)Pin (
2)ここで、gはg因子、βはボーア磁子、νはマイク
ロ波の周波数、kはボルツマン定数、Tは絶対温度、C
はマイクロ波共振器の幾何学的な反射に関する係数、Q
oは共振器のQ値、Aは反射係数Panはマイクロ波の
入力電力である。 この式からスピン濃度N。を絶対的に求めることができ
るはずであるが、実際には簡単でない。 CやAのような測定しにくい定数を含むからである。 そこでESHのスピン定量はより簡便な比較法を用いる
ことが多い。 これはスピン濃度が分かっている標準試料と、未知試料
との間でESR信号の大きさを比較して、未知試料のス
ピン濃度を求めるものである。 未知試料と標準試料とを全く同じ条件で、ESRスペク
トルを測定し、それらを比較する。 比較法という。Nx 1NSをそれぞれ未知試料、標準
試料のスピン濃度とする。ESRスペクトルの面積を未
知試料、標準試料についてΣ8、Σとして、 となる。この方法ではESR測定精度が用いる標準試料
のスピン数(又はスピン濃度)の較正精度によって規定
される。このため標準試料の較正には細心の注意と労力
を要する。 標準試料としては常磁性中心を有する物質でなければな
らない。不対電子対を持たなくては成らないをいうこと
である。不対電子対により電子スピンが生じこれにより
ESR信号がえられるからである。 遷移元素のイオンや酸素分子は不対電子を持つので電子
スピンが存在する。このような電子スピンを有する物質
を常磁性種という。 さらに安定した物質であるということも強く望まれる。 経年変化によって標準試料のスピン濃度が変化しては成
らない。 飽和電力が大きいということも望ましい性質である。 さらに確実な較正方法が存在するということも標準試料
の決定にとって重要な条件になる。 現在広く使用されている標準物質とその較正方法を第1
表にまとめる。 第1表 標準試料 (DPP■: 1,1’−dlphenyl−2−
plcrylhydrazyl)
しかしながらこれらの標準物質の較正精度はあまり高く
ない。 その理由は物質の物理的、化学的性質又は較正方法の妥
当性による。 例えばDPPHは安定なフリーラジカル標準としての特
徴と問題を合わせ持っている。DPPB 1μg中です
ら10′5個というESR試料としてはかなりのスピン
数を含んでいるので、不活性溶媒中にDPPllを分散
させる事が望ましい。このときの不均一に分散したり、
酸素との反応によって誤差が生じる。 0LISO4・5H20やMnSO4・■20は結晶水
の数が変化することがあり安定性に問題がある。 アルカリハライドのF中心を標準に用いる時スピン数は
光吸収により較正される。しかし定量に必要な振動子強
度fを吸収スペクトルから正確に求める事は困難で常に
不確実性を伴う。 スピン数の経年変化がなく安定しておりしかも正確にス
ピン濃度が測定できる的確な較正方法のある標準試料を
提供することが本発明の目的である。
ない。 その理由は物質の物理的、化学的性質又は較正方法の妥
当性による。 例えばDPPHは安定なフリーラジカル標準としての特
徴と問題を合わせ持っている。DPPB 1μg中です
ら10′5個というESR試料としてはかなりのスピン
数を含んでいるので、不活性溶媒中にDPPllを分散
させる事が望ましい。このときの不均一に分散したり、
酸素との反応によって誤差が生じる。 0LISO4・5H20やMnSO4・■20は結晶水
の数が変化することがあり安定性に問題がある。 アルカリハライドのF中心を標準に用いる時スピン数は
光吸収により較正される。しかし定量に必要な振動子強
度fを吸収スペクトルから正確に求める事は困難で常に
不確実性を伴う。 スピン数の経年変化がなく安定しておりしかも正確にス
ピン濃度が測定できる的確な較正方法のある標準試料を
提供することが本発明の目的である。
これまで述べたようにESR標準試料は、安定な物質の
選択、及びその物質のスピン濃度を精度よく較正できる
という事が重要である。 本発明の特徴は、 (1)標準物質としてIb型ダイヤモンドを選択した。 ■ス):” 7 ill 度の較正方法としてスピンエ
コーヲ用いた。 ことである。 ダイヤモンドにはIb、 Ia、 fib、 Ila型
のものがある。Iaは天然ダイヤモンドの90%を占め
る。窒素を不純物として含むがこの窒素は対状で存在す
るため、ESRに対して不活性である。nbは青色の半
導体ダイヤモンドでありBを不純物として含む。Ila
は純粋なダイヤモンドであり無色透明である。 Ib型ダイヤモンド中には孤立分散型窒素(Ib型窒素
)が含まれる。不純物として含まれておりその濃度は低
い。 ダイヤモンド中のIb型窒素は格子点にある炭素を置換
しているのでひとつの不対電子を持ち嘱S=l/2の常
磁性中心である。 電子スピンのg値はほぼ2に等しい。g値というのはス
ピンSによる磁気モーメントmがm=gμ8Sと表され
る場合の定数で、自由電子のgは2である(μ8はボー
アマグネトン)。 ダイヤモンド自身が極めて安定な物質である。 ダイヤモンド中の窒素は物理的、化学的に極めて安定で
ある。このためrb型ダイヤモンドは標準物質として理
想的である。 またIb型窒素は適度に縦緩和時間(T1)が長<、ス
ヒンエコーカII 測できる。従ってスピンエフ−によ
りIb型窒素間の双極子−双極子相互作用を評価する事
が可能である。これによりダイヤモンドのIb型窒素の
局所濃度が精度良く求める事ができる。
選択、及びその物質のスピン濃度を精度よく較正できる
という事が重要である。 本発明の特徴は、 (1)標準物質としてIb型ダイヤモンドを選択した。 ■ス):” 7 ill 度の較正方法としてスピンエ
コーヲ用いた。 ことである。 ダイヤモンドにはIb、 Ia、 fib、 Ila型
のものがある。Iaは天然ダイヤモンドの90%を占め
る。窒素を不純物として含むがこの窒素は対状で存在す
るため、ESRに対して不活性である。nbは青色の半
導体ダイヤモンドでありBを不純物として含む。Ila
は純粋なダイヤモンドであり無色透明である。 Ib型ダイヤモンド中には孤立分散型窒素(Ib型窒素
)が含まれる。不純物として含まれておりその濃度は低
い。 ダイヤモンド中のIb型窒素は格子点にある炭素を置換
しているのでひとつの不対電子を持ち嘱S=l/2の常
磁性中心である。 電子スピンのg値はほぼ2に等しい。g値というのはス
ピンSによる磁気モーメントmがm=gμ8Sと表され
る場合の定数で、自由電子のgは2である(μ8はボー
アマグネトン)。 ダイヤモンド自身が極めて安定な物質である。 ダイヤモンド中の窒素は物理的、化学的に極めて安定で
ある。このためrb型ダイヤモンドは標準物質として理
想的である。 またIb型窒素は適度に縦緩和時間(T1)が長<、ス
ヒンエコーカII 測できる。従ってスピンエフ−によ
りIb型窒素間の双極子−双極子相互作用を評価する事
が可能である。これによりダイヤモンドのIb型窒素の
局所濃度が精度良く求める事ができる。
ESR標準試料に求められる特性として以下の項目が挙
げられる。 ■安定に存在すること ■マイクロ波の吸収飽和が起こり難いこと■スピン濃度
が精度良く測定できること等である。以下、これらの観
点からrb型ダイヤモンドの特徴、利点を述べる。 (1)特許請求の範囲の請求項1に対する作用ダイヤモ
ンド中のIb型窒素がESR測定可能な事はよく知られ
ている。例えば、 W、V、51tb 、 Phy、Rev 115 P
1548(1959)Ib型窒素は不対電子を持ち、S
=1/2の常磁性中心として振る舞う。窒素原子”Hの
核スピン(I=1)との超微細相互作用によりESRは
3本(2I+1=3)に分裂する。 超微細相互作用の主軸は(111)方向であるため、中
心の共鳴線以外は磁場との角度によりさらに分裂する。 この様子を第1図に示す。 第1図において[100E方向から[010コ方向に1
5°毎に磁場の方向を変えてゆきその方向でのESR吸
収を測定した結果を示す。 [100] 、[0103方向においては3本の吸収線
が現れる。これは前述の原子核との相互作用による分裂
である。 このように磁場をダイヤモンド結晶の(100)方向に
かければ、共鳴線は最も単純な等強度の3本線となる。 スピン数を求める時は、磁場を印加する方向をこの方向
に選ぶと2回積分を行う際の誤差が小さくなり都合が良
い。 ここで2回積分というのは、既に延べた極大極小のある
分散型の曲線を2回積分してローレンツ型の吸収曲線に
なり、それをさらに積分してマイクロ波吸収の面積S。 を求めるということである。 以下1sljに対するIb型ダイヤモンドの特徴を述べ
る。 (i)について Ib型窒素は常温で安定に存在し、これをIa型窒素(
ESR不活性)に変化させるには2000°C以上の高
温が必要である。またダイヤモンド自体も化学的、物理
的に安定である。 従って他の標準試料と異なり試料の劣化、経年変化を全
く考慮する必要がなく、永久的に使用できる。 (j)について ESRの強度はある範囲ではマイクロ波電力の平方根に
比例して増加する。しかし、スピン−格子緩和時間が大
きいと、マイクロ波電力を上げるに従ってESR強度が
飽和する。これ以上にマイクロ波電力を上げると、ES
R強度は反対に減少して行く。 実際のESR測定においては未知試料と標−準試料とに
同時に同じ磁場を印加するのであるから、印加できる磁
場が大きいほうが良い。つまり標準試料としては、飽和
電力値が大きいほうが望ましい。 第2図はIb型ダイヤモンドのESR強度のマイクロ波
電力依存性を測定した例である。 先に述べたように(100)方向に磁場を印加すると、
3本の吸収線が現れるが、その中心の1本についてマイ
クロ波電力を変化させて吸収の大きさを測定したもので
ある。 個々の中心線(磁場の大きさは同じ)におけるシグナル
を左からマイクロ波電力の小さい順に16個書いである
(IXlo−4〜40層W)。 横軸は磁場ではない。縦軸はマイクロ波出力の大きさで
ある。これらを2回積分したものが吸収の大きさを与え
る。マイクロ波電力の値(mW)を曲線の下に記した。 第3図はこれらのシグナルを2回積分してマイクロ波吸
収の大きさを求め、マイクロ波入力を横軸、マイクロ波
吸収を縦軸としてグラフに表したものである。 この結果から分かることは、マイクロ波電力に対する線
形性が保たれるのは〜10−2mWまでであるというこ
とである。 この値は他の標準試料と比べて決して高い値とは言えな
い。しかし、マイクロ波電力が線型領域内に入るように
注意しておけばあまり問題にはならない。 マイクロ波飽和電力が小さいのはスピン格子緩和時間(
T1)が長いことによる。 ■特許請求の範囲の請求項2に対する作用これはIb型
ダイヤモンドのスピン濃度測定法に関するものである。 いかに正確にスピン濃度を測定できるかで標準物質にな
り得るか否かが決まる。既に述べたように、(]) 、
(2)式からスピン濃度を求めることができるはずであ
るが、装置の幾何学的形状などに依存する定数が含まれ
ており正確ではない。 本発明に於いては、電子スピンエコーを利用して、スピ
ン較正を行っている事が最大の特徴である。 まず、電子スピンエコーの特徴とスピン濃度測定の原理
について説明する。 電子スピンエコーはESR測定の一種である。通常ES
Rがマイクロ波を連続的に照射しながら、外部磁場を掃
引し、マイクロ波の吸収を観測する(cw−ESR)の
に対し、電子スピンエコーはマイクロ波パルスにより励
起され電子スピンの緩和をスピンの誘起電力を利用して
観測する方法である。 スピンエコー法によるとスピン格子緩和時間T1、位相
記憶時間TM等の動的な物理量が測定できる。スピン格
子緩和時間を縦緩和時間T1、スピン−スピン緩和時間
を横緩和時間T2ということもある。ここでTMとT2
とは少し意味が違う。 第4図にオツシロコープに現れたパルス系列と誘導信号
(エコー)の様子を示す。時間軸の1単位は50nsで
ある。 マイクロ波を連続的に加えるのではなく、スピンがθだ
け回転する(強さ)×(長さ)のマイクロ波をパルス的
に何回か印加する。 多くの場合、θ1−τ−02という様にパルスを2回、
時間τをおいて印加する。最初2軸方向(磁場の方向)
に揃っているスピンが2軸からθ1だけ回転する。 ラーモア周波数で回転する回転系で考えると01パルス
の印加によってスピンはZ軸からθ、傾く。局所的な磁
場に揺らぎがあるので個々のスピンの回転数が少しずつ
違い、X軸からスピンの向きが少しずつずれてくる。こ
のずれの分散はτに比例して増大する。 その後θ2パルスを加えるとスピンが2軸まわりにθ2
だけ回転する。こんどは反対方向にラーモア回転するが
先程遅く回転していたものは矢張り遅く回転するのでス
ピン間の位相差が反対に減少してゆく。 するとτ時間後にスピンが揃いエコーが生ずる。例えば
90″−τ−180” というようにマイクロ波をパル
ス状にかける(θ” g e B 、t/2mただしg
はg値、eは電子電荷、B□はマイクロ波による磁場の
大きさ、tはパルス幅)。 スピンエコーはこのように磁場の局所的な揺らぎによっ
て生ずるものである。磁場の揺らぎは、例えば、パルス
磁場の不均一さ、スピン−核相互作用、スピン−スピン
双極子相互作用などによって引き起こされる。 同種スピン間(今の場合、Ib型窒素間)の双極子−双
極子相互作用による不均一な局所磁場の存在により引き
起こされる。その強度はパルス間隔τ、パルス幅(パル
スは電子スピンを磁場に対してθ回転させるため、通常
パルス幅をθで表す)θ1 θ2に依存する。モしてτ
を変化させた時のエコー強度の減衰の大きさから、緩和
時間T r e lが求められる。 lb型窒素の場合、スピン格子緩和時間T1は十分大き
いため無視する事ができる。 このため、緩和時間は専ら、位相記憶時間T8によって
決まる。 しかし、マイクロ波パルスによって電子スピンの向きが
時間的に変化することで、双極子−双極子磁場が変化す
る場合は、緩和時間はTMだけでなく、パルス幅Cθ2
)にも依存する。 この現象は1nstantaneous dlfusi
onと呼ばれる。 θ2パルスによって緩和時間が変化することを利用すれ
ば双極子−双極子相互作用の平均値くωdllll/□
〉が求まり、〈ωdipt/。〉がスピン濃度に比例す
ることから、スピン濃度も求めることができる。 正確にはθ1−τ−θ2パルスでの緩和時間子relは
次式で表される。 上式の導出は次のように考えれば良い。 θ2パルスによってスピンが02回転するのであるから
、θ2パルスによって双極子磁場はcosθ2〈ωd1
.!/2> だけ変化する。このためτ秒後、スピン
は完全に1点に収斂せず、(1−cosθ2 ) <
ωd+p+z2> fの広がりを持つ。つまりエコー強
度が減少するこのため見掛は上の緩和時間は、 Trel−”== T、−’+ −(1−cos θ
2 ) <(lJdll11/2>となる。第2項
の因子1/2は観測される減衰時間が、Trel/2で
あることによる。 −(1−cos θ2 )=sln2(θ2/2)
であることに注意すれば上式が得られる。 θ1はエコー強度を変化させるが、緩和時間には関係し
ない。そこで、θ2パルスのパルス幅を変化させたとき
の緩和時間の変化の傾きからくωdll)l/□〉を求
める事ができる。 第5図はスピンエコーのシグナルを示す。横軸は2τで
ある。縦軸はエコーの強度である。 θ1、θ2を一定にし、τを変化せて何回もスピンエコ
ーを測定する。これは単純な減衰曲線にのるので、減衰
定数からT r e lを求めることができる。これは
θ2の関数である。 θ2を変えてこのような測定を繰り返す。 幾つかの02について測定すると02に対するT r
61の関数形が求められる。 第6図はTrel−’とθ2の関係を示す。 これからTMと〈ωdipt/□〉が求められる。 〈ωdll11/。〉と<C>の関係は次式で与えられ
る。 実際には第1図で示した3本の共鳴線の内の1つの共鳴
磁場に等しく外部磁場を取っているため、得られた〈ω
a+p+7゜〉は全1b型窒素の1/3の寄与を表して
いる。これを3倍すると真の〈ωdipt/2>が得ら
れるO cw−ESRのスペクトルの線幅は、同種スピン間の双
極子磁場だけでなく、強磁性不純物の作る磁場、他の常
磁性不純物からの双極子磁場の影響を受けるのに対し、
スピンエコー法では同種スピン間の双極子磁場のみを取
り出せるため、より正確にスピン濃度の測定を行う事が
できるという利点がある。
げられる。 ■安定に存在すること ■マイクロ波の吸収飽和が起こり難いこと■スピン濃度
が精度良く測定できること等である。以下、これらの観
点からrb型ダイヤモンドの特徴、利点を述べる。 (1)特許請求の範囲の請求項1に対する作用ダイヤモ
ンド中のIb型窒素がESR測定可能な事はよく知られ
ている。例えば、 W、V、51tb 、 Phy、Rev 115 P
1548(1959)Ib型窒素は不対電子を持ち、S
=1/2の常磁性中心として振る舞う。窒素原子”Hの
核スピン(I=1)との超微細相互作用によりESRは
3本(2I+1=3)に分裂する。 超微細相互作用の主軸は(111)方向であるため、中
心の共鳴線以外は磁場との角度によりさらに分裂する。 この様子を第1図に示す。 第1図において[100E方向から[010コ方向に1
5°毎に磁場の方向を変えてゆきその方向でのESR吸
収を測定した結果を示す。 [100] 、[0103方向においては3本の吸収線
が現れる。これは前述の原子核との相互作用による分裂
である。 このように磁場をダイヤモンド結晶の(100)方向に
かければ、共鳴線は最も単純な等強度の3本線となる。 スピン数を求める時は、磁場を印加する方向をこの方向
に選ぶと2回積分を行う際の誤差が小さくなり都合が良
い。 ここで2回積分というのは、既に延べた極大極小のある
分散型の曲線を2回積分してローレンツ型の吸収曲線に
なり、それをさらに積分してマイクロ波吸収の面積S。 を求めるということである。 以下1sljに対するIb型ダイヤモンドの特徴を述べ
る。 (i)について Ib型窒素は常温で安定に存在し、これをIa型窒素(
ESR不活性)に変化させるには2000°C以上の高
温が必要である。またダイヤモンド自体も化学的、物理
的に安定である。 従って他の標準試料と異なり試料の劣化、経年変化を全
く考慮する必要がなく、永久的に使用できる。 (j)について ESRの強度はある範囲ではマイクロ波電力の平方根に
比例して増加する。しかし、スピン−格子緩和時間が大
きいと、マイクロ波電力を上げるに従ってESR強度が
飽和する。これ以上にマイクロ波電力を上げると、ES
R強度は反対に減少して行く。 実際のESR測定においては未知試料と標−準試料とに
同時に同じ磁場を印加するのであるから、印加できる磁
場が大きいほうが良い。つまり標準試料としては、飽和
電力値が大きいほうが望ましい。 第2図はIb型ダイヤモンドのESR強度のマイクロ波
電力依存性を測定した例である。 先に述べたように(100)方向に磁場を印加すると、
3本の吸収線が現れるが、その中心の1本についてマイ
クロ波電力を変化させて吸収の大きさを測定したもので
ある。 個々の中心線(磁場の大きさは同じ)におけるシグナル
を左からマイクロ波電力の小さい順に16個書いである
(IXlo−4〜40層W)。 横軸は磁場ではない。縦軸はマイクロ波出力の大きさで
ある。これらを2回積分したものが吸収の大きさを与え
る。マイクロ波電力の値(mW)を曲線の下に記した。 第3図はこれらのシグナルを2回積分してマイクロ波吸
収の大きさを求め、マイクロ波入力を横軸、マイクロ波
吸収を縦軸としてグラフに表したものである。 この結果から分かることは、マイクロ波電力に対する線
形性が保たれるのは〜10−2mWまでであるというこ
とである。 この値は他の標準試料と比べて決して高い値とは言えな
い。しかし、マイクロ波電力が線型領域内に入るように
注意しておけばあまり問題にはならない。 マイクロ波飽和電力が小さいのはスピン格子緩和時間(
T1)が長いことによる。 ■特許請求の範囲の請求項2に対する作用これはIb型
ダイヤモンドのスピン濃度測定法に関するものである。 いかに正確にスピン濃度を測定できるかで標準物質にな
り得るか否かが決まる。既に述べたように、(]) 、
(2)式からスピン濃度を求めることができるはずであ
るが、装置の幾何学的形状などに依存する定数が含まれ
ており正確ではない。 本発明に於いては、電子スピンエコーを利用して、スピ
ン較正を行っている事が最大の特徴である。 まず、電子スピンエコーの特徴とスピン濃度測定の原理
について説明する。 電子スピンエコーはESR測定の一種である。通常ES
Rがマイクロ波を連続的に照射しながら、外部磁場を掃
引し、マイクロ波の吸収を観測する(cw−ESR)の
に対し、電子スピンエコーはマイクロ波パルスにより励
起され電子スピンの緩和をスピンの誘起電力を利用して
観測する方法である。 スピンエコー法によるとスピン格子緩和時間T1、位相
記憶時間TM等の動的な物理量が測定できる。スピン格
子緩和時間を縦緩和時間T1、スピン−スピン緩和時間
を横緩和時間T2ということもある。ここでTMとT2
とは少し意味が違う。 第4図にオツシロコープに現れたパルス系列と誘導信号
(エコー)の様子を示す。時間軸の1単位は50nsで
ある。 マイクロ波を連続的に加えるのではなく、スピンがθだ
け回転する(強さ)×(長さ)のマイクロ波をパルス的
に何回か印加する。 多くの場合、θ1−τ−02という様にパルスを2回、
時間τをおいて印加する。最初2軸方向(磁場の方向)
に揃っているスピンが2軸からθ1だけ回転する。 ラーモア周波数で回転する回転系で考えると01パルス
の印加によってスピンはZ軸からθ、傾く。局所的な磁
場に揺らぎがあるので個々のスピンの回転数が少しずつ
違い、X軸からスピンの向きが少しずつずれてくる。こ
のずれの分散はτに比例して増大する。 その後θ2パルスを加えるとスピンが2軸まわりにθ2
だけ回転する。こんどは反対方向にラーモア回転するが
先程遅く回転していたものは矢張り遅く回転するのでス
ピン間の位相差が反対に減少してゆく。 するとτ時間後にスピンが揃いエコーが生ずる。例えば
90″−τ−180” というようにマイクロ波をパル
ス状にかける(θ” g e B 、t/2mただしg
はg値、eは電子電荷、B□はマイクロ波による磁場の
大きさ、tはパルス幅)。 スピンエコーはこのように磁場の局所的な揺らぎによっ
て生ずるものである。磁場の揺らぎは、例えば、パルス
磁場の不均一さ、スピン−核相互作用、スピン−スピン
双極子相互作用などによって引き起こされる。 同種スピン間(今の場合、Ib型窒素間)の双極子−双
極子相互作用による不均一な局所磁場の存在により引き
起こされる。その強度はパルス間隔τ、パルス幅(パル
スは電子スピンを磁場に対してθ回転させるため、通常
パルス幅をθで表す)θ1 θ2に依存する。モしてτ
を変化させた時のエコー強度の減衰の大きさから、緩和
時間T r e lが求められる。 lb型窒素の場合、スピン格子緩和時間T1は十分大き
いため無視する事ができる。 このため、緩和時間は専ら、位相記憶時間T8によって
決まる。 しかし、マイクロ波パルスによって電子スピンの向きが
時間的に変化することで、双極子−双極子磁場が変化す
る場合は、緩和時間はTMだけでなく、パルス幅Cθ2
)にも依存する。 この現象は1nstantaneous dlfusi
onと呼ばれる。 θ2パルスによって緩和時間が変化することを利用すれ
ば双極子−双極子相互作用の平均値くωdllll/□
〉が求まり、〈ωdipt/。〉がスピン濃度に比例す
ることから、スピン濃度も求めることができる。 正確にはθ1−τ−θ2パルスでの緩和時間子relは
次式で表される。 上式の導出は次のように考えれば良い。 θ2パルスによってスピンが02回転するのであるから
、θ2パルスによって双極子磁場はcosθ2〈ωd1
.!/2> だけ変化する。このためτ秒後、スピン
は完全に1点に収斂せず、(1−cosθ2 ) <
ωd+p+z2> fの広がりを持つ。つまりエコー強
度が減少するこのため見掛は上の緩和時間は、 Trel−”== T、−’+ −(1−cos θ
2 ) <(lJdll11/2>となる。第2項
の因子1/2は観測される減衰時間が、Trel/2で
あることによる。 −(1−cos θ2 )=sln2(θ2/2)
であることに注意すれば上式が得られる。 θ1はエコー強度を変化させるが、緩和時間には関係し
ない。そこで、θ2パルスのパルス幅を変化させたとき
の緩和時間の変化の傾きからくωdll)l/□〉を求
める事ができる。 第5図はスピンエコーのシグナルを示す。横軸は2τで
ある。縦軸はエコーの強度である。 θ1、θ2を一定にし、τを変化せて何回もスピンエコ
ーを測定する。これは単純な減衰曲線にのるので、減衰
定数からT r e lを求めることができる。これは
θ2の関数である。 θ2を変えてこのような測定を繰り返す。 幾つかの02について測定すると02に対するT r
61の関数形が求められる。 第6図はTrel−’とθ2の関係を示す。 これからTMと〈ωdipt/□〉が求められる。 〈ωdll11/。〉と<C>の関係は次式で与えられ
る。 実際には第1図で示した3本の共鳴線の内の1つの共鳴
磁場に等しく外部磁場を取っているため、得られた〈ω
a+p+7゜〉は全1b型窒素の1/3の寄与を表して
いる。これを3倍すると真の〈ωdipt/2>が得ら
れるO cw−ESRのスペクトルの線幅は、同種スピン間の双
極子磁場だけでなく、強磁性不純物の作る磁場、他の常
磁性不純物からの双極子磁場の影響を受けるのに対し、
スピンエコー法では同種スピン間の双極子磁場のみを取
り出せるため、より正確にスピン濃度の測定を行う事が
できるという利点がある。
第5図の測定は次の条件で行った。
(1)結晶サイズ 3 X 3 X 3 m++s’■
結晶方位 (1t 1)面//H。 (4マイクロ波波長 ×バンド 面マイクロ波パルス 500W パルス幅40+os(180°パルス時 )得られた〈
ωdllll/2>は3.3 X 108sec−’で
あったこの値からスピン濃度を求めることができる。 〈ωdlpl/。〉と窒素濃度の関係は既に述べたよう
に次の式で表される。 (M、はボーア磁子) これより< C> = 1.2 X 10”c+++−
”と求まった。 次に、現在よく用いられている標準試料であるCuSO
4・5H20を使って、このIb型ダイヤモンドのスピ
ン濃度を求めたところ< C> = 1.9 X 10
18ca+3となった。スピンエコー法で求めた値と良
い一散を示した。 両者の差は、主にCuSO4・5H20の秤量誤差、結
晶水数の変化が原因であり、スピンエコー法の方が較正
精度が高い。
結晶方位 (1t 1)面//H。 (4マイクロ波波長 ×バンド 面マイクロ波パルス 500W パルス幅40+os(180°パルス時 )得られた〈
ωdllll/2>は3.3 X 108sec−’で
あったこの値からスピン濃度を求めることができる。 〈ωdlpl/。〉と窒素濃度の関係は既に述べたよう
に次の式で表される。 (M、はボーア磁子) これより< C> = 1.2 X 10”c+++−
”と求まった。 次に、現在よく用いられている標準試料であるCuSO
4・5H20を使って、このIb型ダイヤモンドのスピ
ン濃度を求めたところ< C> = 1.9 X 10
18ca+3となった。スピンエコー法で求めた値と良
い一散を示した。 両者の差は、主にCuSO4・5H20の秤量誤差、結
晶水数の変化が原因であり、スピンエコー法の方が較正
精度が高い。
【発明の効果】′
本発明は以上述べたように、常磁性種として、Ib型窒
素を含むIb型ダイヤモンドを用いる。 ダイヤモンドは化学的、物理的に安定な物質である。こ
の中の1b窒素も安定である。このためスピン数の経年
変化が全くない安定した標準試料が得られる。 かつスピン濃度が電子スピンエコー法により高精度で求
める事ができるため、ESR標準試料として利用すると
効果的である。
素を含むIb型ダイヤモンドを用いる。 ダイヤモンドは化学的、物理的に安定な物質である。こ
の中の1b窒素も安定である。このためスピン数の経年
変化が全くない安定した標準試料が得られる。 かつスピン濃度が電子スピンエコー法により高精度で求
める事ができるため、ESR標準試料として利用すると
効果的である。
第1図はIb型ダイヤモンドの[100]方向から[0
10]方向に15″刻みで磁場の方向を変化させていっ
た時のESRのスペクトル図。横軸が磁場で縦軸がES
R信号の大きさを示す。 第2図は1b型ダイヤモンドの窒素原子からの信号の中
心線の信号についてESR強度のマイクロ波電力を変え
た時の信号波形図。 第3図はIb型ダイヤモンドの窒素原子からの信号の中
心線の信号についてESR強度のマイクロ波電力を変え
た時の信号波形を2回積分してマイクロ波吸収を求め、
マイクロ波信号の関数として吸収を図示したグラフ。 第4図はスピンエコーを検出するためにθ1τ−02パ
ルスを印加しているのを示すオツシロスコープ上の波形
図。 第5図はスピン緩和時間T r e lを求めるための
電子スピンエコー強度のパルス間隔依存性を示すグラフ
。 第6図はスピン−スピン双極子相互作用〈ωdl、17
゜〉の大きさを求めるための電子スピンの緩和時間T
r e lのパルス幅θ2依存性を示すグラフ。 発 明 者 中 島 猛 辻 −夫 佐 藤 周 第 3 図 マイクロ波人力電力 図 N原子シグナル中心線強度のPower依存性2X1(
r2 第 図 01)9レス θ2/9以 θ
10]方向に15″刻みで磁場の方向を変化させていっ
た時のESRのスペクトル図。横軸が磁場で縦軸がES
R信号の大きさを示す。 第2図は1b型ダイヤモンドの窒素原子からの信号の中
心線の信号についてESR強度のマイクロ波電力を変え
た時の信号波形図。 第3図はIb型ダイヤモンドの窒素原子からの信号の中
心線の信号についてESR強度のマイクロ波電力を変え
た時の信号波形を2回積分してマイクロ波吸収を求め、
マイクロ波信号の関数として吸収を図示したグラフ。 第4図はスピンエコーを検出するためにθ1τ−02パ
ルスを印加しているのを示すオツシロスコープ上の波形
図。 第5図はスピン緩和時間T r e lを求めるための
電子スピンエコー強度のパルス間隔依存性を示すグラフ
。 第6図はスピン−スピン双極子相互作用〈ωdl、17
゜〉の大きさを求めるための電子スピンの緩和時間T
r e lのパルス幅θ2依存性を示すグラフ。 発 明 者 中 島 猛 辻 −夫 佐 藤 周 第 3 図 マイクロ波人力電力 図 N原子シグナル中心線強度のPower依存性2X1(
r2 第 図 01)9レス θ2/9以 θ
Claims (2)
- (1)不対電子による電子スピンを有し希薄に分布して
いる常磁性中心を含む試料に一定周波数のマイクロ波と
大きさの変化する磁場を印加し、マイクロ波吸収の起こ
る磁場の強度と吸収の大きさを測定することとしたES
R測定において、不対電子のスピン濃度を比較によって
求める標準試料であって、常磁性中心としてI_b型窒
素を有するダイヤモンドであることを特徴とするESR
標準試料。 - (2)不対電子による電子スピンを有し希薄に分布して
いる常磁性中心を含む試料に一定周波数のマイクロ波と
大きさの変化する磁場を印加し、マイクロ波吸収の起こ
る磁場の強度と吸収の大きさを測定することとしたES
R測定において、不対電子のスピン濃度を比較によって
求める標準試料であって、常磁性中心としてI_b型窒
素を有するダイヤモンドであり、該ダイヤモンドの窒素
濃度は電子スピンエコー法によって較正されていること
を特徴とするESR標準試料。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2037660A JPH03239978A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | Esr標準試料 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2037660A JPH03239978A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | Esr標準試料 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03239978A true JPH03239978A (ja) | 1991-10-25 |
Family
ID=12503797
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2037660A Pending JPH03239978A (ja) | 1990-02-19 | 1990-02-19 | Esr標準試料 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH03239978A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU742136B2 (en) * | 1998-04-14 | 2001-12-20 | De Beers Consolidated Mines Limited | Sorting of diamonds |
| WO2019098172A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 住友電気工業株式会社 | ダイヤモンド多結晶体及びその製造方法 |
| WO2021023229A1 (en) * | 2019-08-05 | 2021-02-11 | Goldway Technology Limited | Diamond authentication process and system therefore |
| WO2021172166A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | スミダコーポレーション株式会社 | 磁場測定装置および磁場測定方法 |
-
1990
- 1990-02-19 JP JP2037660A patent/JPH03239978A/ja active Pending
Cited By (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| AU742136B2 (en) * | 1998-04-14 | 2001-12-20 | De Beers Consolidated Mines Limited | Sorting of diamonds |
| WO2019098172A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-05-23 | 住友電気工業株式会社 | ダイヤモンド多結晶体及びその製造方法 |
| JPWO2019098172A1 (ja) * | 2017-11-17 | 2019-11-14 | 住友電気工業株式会社 | ダイヤモンド多結晶体及びその製造方法 |
| KR20200057094A (ko) * | 2017-11-17 | 2020-05-25 | 스미토모덴키고교가부시키가이샤 | 다이아몬드 다결정체 및 그 제조 방법 |
| US11787699B2 (en) | 2017-11-17 | 2023-10-17 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Diamond polycrystal and method of producing the same |
| TWI830709B (zh) * | 2017-11-17 | 2024-02-01 | 日商住友電氣工業股份有限公司 | 鑽石多晶體及其製造方法 |
| WO2021023229A1 (en) * | 2019-08-05 | 2021-02-11 | Goldway Technology Limited | Diamond authentication process and system therefore |
| US11879859B2 (en) | 2019-08-05 | 2024-01-23 | Goldway Technology Limited | Process for determining the type of a diamond |
| WO2021172166A1 (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-02 | スミダコーポレーション株式会社 | 磁場測定装置および磁場測定方法 |
| JP2021135216A (ja) * | 2020-02-28 | 2021-09-13 | スミダコーポレーション株式会社 | 磁場測定装置および磁場測定方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| Budil et al. | Full determination of the rotational diffusion tensor by electron paramagnetic resonance at 250 GHz | |
| Castner Jr | Saturation of the paramagnetic resonance of a V center | |
| Bessent et al. | Electron nuclear double resonance of divalent thulium in calcium fluoride | |
| CN116429812B (zh) | 用核磁共振波谱法定量测定异核的方法、其参考物质和测定氘化化合物氘化度的方法 | |
| Pouliot et al. | Accurate determination of an alkali-vapor–inert-gas diffusion coefficient using coherent transient emission from a density grating | |
| Harbridge et al. | Electron spin-lattice relaxation processes of radicals in irradiated crystalline organic compounds | |
| CN113687290A (zh) | 基于自旋噪声谱的霍尔磁强计测弱场的标校装置和方法 | |
| Carroll et al. | Electron spin relaxation of P1 centers in synthetic diamonds with potential as B1 standards for DNP enhanced NMR | |
| Moore et al. | 13C isotope enrichment of the central trityl carbon decreases fluid solution electron spin relaxation times | |
| JPH03239978A (ja) | Esr標準試料 | |
| Armitage et al. | Nuclear magnetic resonance spectroscopy. Concentration dependence of the T1 relaxation time for 13C in dioxane-D2O. Some experimental problems with T1 measurements | |
| Goldman et al. | Nuclear-magnetic-resonance single-shot passage in solids | |
| Rakvin | Detection of very slow motions of nitroxide spin labels from double modulation ESR spectra | |
| US3243700A (en) | Epr maser spectrometer | |
| Slangen | Determination of the spin concentration by electron spin resonance | |
| JP2925373B2 (ja) | 核4重極共鳴を用いた核磁気共鳴測定における固体試料温度測定法 | |
| US3448380A (en) | Method for use in spectroscopic analysis | |
| Leenhouts et al. | The twist elastic constant as a function of temperature for nematic MBBA | |
| Amassah et al. | Electron Spin Relaxation of SO2− and SO3− Radicals in Solid Na2S2O4, Na2S2O5, and K2S2O5 | |
| Savoyant et al. | Electronic and nuclear magnetic anisotropy of cobalt-doped ZnO single-crystalline microwires | |
| Cooper et al. | Asymmetric line-width effects in the presence of resolved second order splittings: the ESR spectra of 1, 1-difluoroalkyl radicals in fluid solutions | |
| Vanier | Nuclear quadrupole resonance thermometry | |
| RU2051378C1 (ru) | Способ измерения сверхнизких температур | |
| Beger et al. | Precision measurement of the 5 s t 2 S 1/2→ 5 p t 2 P j→ 8 s t 2 S 1/2 two-photon, two-color polarization spectrum in atomic Rb | |
| Schmitz et al. | A simple and convenient EPR standard for determination of g-factors and spin concentrations |