JPH0331872Y2 - - Google Patents

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JPH0331872Y2
JPH0331872Y2 JP1987046034U JP4603487U JPH0331872Y2 JP H0331872 Y2 JPH0331872 Y2 JP H0331872Y2 JP 1987046034 U JP1987046034 U JP 1987046034U JP 4603487 U JP4603487 U JP 4603487U JP H0331872 Y2 JPH0331872 Y2 JP H0331872Y2
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belt
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Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は動力伝動用Vベルトに関し、特に回転
比が大きく、かつ小径の駆動プーリに巻き掛けら
れ、苛酷な使用条件が求められる、例えば洗濯機
用として適した性能を有する動力伝動用Vベルト
に関する。 (従来の技術) 従来、洗濯機用として使用されていたVベルト
20はその一例を第7図に示すように、テツプド
Vベルトを構成する抗張体ロープ21の上面に短
繊維22をベルト横方向に配向した伸張ゴム層2
3を、一方下面に短繊維22をベルト横方向に配
向した圧縮ゴム層24を夫々積層し、これら構成
部材の外周面をゴム引き帆布25にて被覆した構
造のものがよく知られている。 しかし、近年洗濯機の性能アツプにともない回
転比が大きく、しかも小径の駆動プーリに巻き掛
け使用される改良型洗濯機用のVベルトの要求が
高まつて来ている。即ち、従来の洗濯機は駆動プ
ーリと従動プーリの回転比は4.5〜6.0、駆動プー
リ径は40〜60mmφであるのに対し、改良型洗濯機
の方は、その回転比は9〜10、駆動プーリ径は30
〜35mmφというように、駆動プーリの径は小さ
く、回転比を大きく設定して洗濯機の回転数を低
速化せしめる傾向にある。 ところで、上記のような改良型洗濯機の苛酷な
使用条件に十分対応しうるVベルトにあつては、
特に小径の駆動プーリに巻付き易く、ベルト長さ
方向に柔軟性があり、しかも高グリツプ力と耐側
圧性、更にベルトの張力を低下させない耐座屈曲
性と耐落込性が要求されるが、前記従来のVベル
ト20を改良型洗濯機に使用した場合には、耐側
圧性が不足しているためプーリ上でVベルトが弯
曲変形し、その分スリツプ率が増加し、動力伝動
機能を充分に発揮できず、加えてベルトの摩耗が
早まり、ベルトの早期破損に連らなり、又駆動プ
ーリ径が30〜35mmφと小さいことからベルト長さ
方向の柔軟性が悪く改良型洗濯機の使用には十分
対応すること難しかつた。 以上の問題点を解消せしめるため、本願出願人
は、第8図をもつて示すVベルト20′を実開昭
61−7642号公報にて開示した。即ち、抗張体21
の上部に短繊維22入りの伸張ゴム層23を、一
方抗張体21の下部圧縮ゴム層24内にゴム26
付きスダレ織布27を、そのコード方向をベルト
横方向に配して複数枚積層配設せしめたVベルト
を提案した。しかし、このVベルトは確かに前述
の第7図に示すVベルト20に比較して小径のプ
ーリに対しても巻付きやすく、ベルト長さ方向の
柔軟性及びベルト横方向の耐側圧性共に、かなり
の効果が認められ、改良型洗濯機にもある程度適
合するものであることが認められた。 (考案が解決しようとする問題点) しかし、第8図に示すVベルト20′は、一般
的にベルトの厚さが薄く(例えばM型Vベルトに
あつて5.5mm)、動力伝達能力が不足する傾向にあ
り、これに対処するためベルトの厚みを増して動
力伝達能力を高める新たな必要性が生じてきた。
しかし、ベルトの厚みを大きくすると、その分圧
縮ゴム層の一部を構成するスダレ織布27の積層
枚数を増さねばならず、その結果はベルト長さ方
向の柔軟性が低下し、小径のプーリに対する巻付
き性や低張力下でのグリツプ性が不足することが
知見された。 そのためベルト底部にノツチ群を形成すること
により、ベルト長さ方向の柔軟性(屈曲性)を保
持することも可能であるが、この場合ノツチ底部
からはクラツクが発生しやすく、このことはベル
トの寿命低下に直結するものであつた。 更に正転逆転の周期が頻繁で殆んど停止時間が
無い洗濯サイクルでは、カバー帆布の摩擦係数を
増し、グリツプ力を向上せしめる必要があるが、
このことは必要以上の発音(騒音)の発生をみる
不都合もある。 本考案は従来のVベルトに内在する欠点を大幅
に改善せしめんとするもので、より具体的には、
ベルト長さ方向の柔軟性を維持し、小径のプーリ
に対する巻付け性や、低張力下でのグリツプ性を
損うことなくベルトの動力伝達能力を改善せし
め、回転比が大きい苛酷な使用条件にても十分対
処しうる動力伝動用Vベルトを提供することを目
的とする。 (問題点を解決するための手段) この目的を達成させるために、本考案はつぎの
ような構成としている。すなわち抗張体の上部に
伸張ゴム層を、下部に圧縮ゴム層をそれぞれ配
し、その全面をゴム引き帆布にて被覆してなるラ
ツプドタイプのVベルトにおいて、Vベルトの圧
縮ゴム層の下面には所定のピツチをもつてノツチ
群が形成され、さらに同ゴム層の下面にベルト横
断面視凹状のアーチが形成され、又ベルト厚みの
底部寄りの内側部分のベルト角度を外側部分のベ
ルト角度より広角度に設定し、さらに前記Vベル
トの圧縮ゴム層の下方部たるノツチの底部に近接
して1乃至複数枚の補強帆布を埋設せしめたこと
を特徴とする動力伝動用Vベルトにある。 (実施例) つぎに、本考案に係る動力伝動用Vベルトの具
体的実施例を図面を用いて説明する。 第1図は本考案を実施したVベルトの一部の斜
視図で、Vベルト1はポリエステル繊維、脂肪族
ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊維又はガラ
ス繊維などから成る低伸度高強力の抗張体ロープ
2の上面にはNR、SBR、CR、HNBRなどの単
独又はこれらを適宜ブランドしたゴムから成る伸
張ゴム層3を、又抗張体ロープ2の下面には前記
伸張ゴム層3と同一材から成る圧縮ゴム層5が配
され、これら両ゴム層3,5内には綿、レーヨ
ン、脂肪族ポリアミド繊維、芳香族ポリアミド繊
維などから成る繊維フイラメントを1〜20mmにカ
ツトした短繊維4群が、ゴム100重量部に対し、
50重量部以下の割合で、ベルト幅方向に配向混入
されている。又該圧縮ゴム層5の下方部寄り部分
にはゴム付きの耐摩耗性に優れた補強帆布6が1
〜複数枚が埋め込まれている。この補強帆布6は
芳香族ポリアミド繊維(商品名:コーネツクス
(帝人株式会社)、ケブラー(米国・デユポン社)
で織製されたゴム付き平織帆布又は広角度帆布
で、ベルト長手方向に対し、バイアス状に少なく
とも1枚埋設されており、そしてこの補強帆布6
は圧縮ゴム層5の下方部寄りと説明したが、後述
するVベルト1の下面に所定のピツチにて形成さ
れたノツチの底部に近接して埋設されている。こ
の補強帆布6の目的はノツチの底部より発生しや
すいクラツクの防止とこの拡大を抑制するための
もので、必要に応じその積層数は適宜増加せしめ
ることができるが、その積層枚数は多くとも圧縮
ゴム層5の全体厚みの1/2以下とすることが望ま
しい。 以上の積層ゴムベルト構成材の全外周面は芳香
族ポリアミド繊維糸単独、芳香族ポリアミド繊維
糸と綿、人絹、化繊糸などの混紡糸をもつて織製
された、少なくとも1枚のゴム付き平織帆布又は
広角度帆布などから成る外皮帆布7にて被覆され
ている。 さらに、このVベルト1は、底部にベルト幅方
向に伸びるノツチ9が所定のピツチにて形成さ
れ、このノツチ9の形成によりベルトの底部には
相対的にコグ部10が形成される。尚洗濯機用V
ベルトとして開発されたVベルトにあつては、小
径プーリの径が30〜3.5mmφ、かつノツチ9のピ
ツチが10mmと設定された折、このノツチ9のベル
ト幅方向に直交するノツチ幅Wは5mm、かつノツ
チの深さDは2〜7mmの範囲にあり、このノツチ
9群の存在により小径プーリに巻き付けられて使
用された場合、ベルトの屈曲性を良好なものとし
ている。 このノツチ9の存在は、第3図に示すようにこ
のVベルト1を駆動プーリ、特に小径の駆動プー
リDrに巻き掛けた時、ノツチ9の空隙部が互い
に圧縮されて埋まり、圧縮ゴム層がムク状に一体
となるよう設計されており、そのためノツチ9の
深さ、ノツチの幅、ノツチのピツチおよび小径プ
ーリの径などを総合的に考慮する必要がある。こ
れによりVベルトはその屈曲性も良好なものとな
り、ベルト厚も従来のVベルト以上に厚くするこ
とができ、その結果プーリとベルト側壁面との接
触面積は増加し、動力伝達能力を向上せしめるこ
とができる。 又、さらに該Vベルト1の両側壁の交叉角、即
ちベルト角度は第2図に示すようにプーリへの当
りを制御し、ベルトのプーリへの出し入れをスム
ーズに行うため、又ベルトの発音(騒音)を緩和
するため、ベルトの底部寄りのベルト内側の両側
壁11,11にて形成されるベルト内側部分のベ
ルト角度θ2はベルト外側の両側壁12,12にて
形成される外側部分のベルト角度θ1よりも広角度
に形成されている。即ちθ1<θ2で、よく具体的に
は各ベルト角度は36゜<θ1<46゜および38゜<θ2<48
゜
が望ましい範囲である。又この広角度に設定され
たベルト角度θ2の形成領域は、ベルト厚みの1/2
以下とすることが必要である。 又、さらに本Vベルト1にあつては、ベルトの
耐側圧性を良好なものとするためにベルト底部
に、ベルト横断面にあつてベルト底部の幅が6.4
mmと設定された折凹状のその深さ0.1〜2.5mmのア
ーチ8が形成されている。 以上のとおり、Vベルト底部のノツチ9群、同
じく底部に設けた凹状アーチ8、Vベルト内側部
分のベルト角度θ2を外側部分のベルト角度θ1より
広角度に形成した各構成部およびVベルト圧縮ゴ
ム層5内に埋設せしめた補強帆布6の存在は、こ
れら各構成部を総合的に組込んだ本Vベルトにあ
つて、小径の駆動プーリに巻き付け、その回転比
が特に大きく設定された苛酷な使用状況にあつて
も、先に第8図において記述した従来のVベルト
に比べ、ベルト長さ方向の柔軟性、グリツプ性能
および騒音発生の抑止効果の諸点において総体的
に顕著な効果が認められた。以下、これら諸効果
の実証のために実施された各種実験の具体例を開
示する。 (実験:1) 目的:ノツチ効果に伴うベルト長さ方向の柔軟性
の増加の実証 第4図に示す外径50mmφの一対の平プーリ1
3,14間に第1図に示す本考案に係るノツチを
設けたVベルトと第8図に示すノツチ群を設けな
いVベルト、共にM型36インチ(ベルト厚6.2mm)
の各Vベルト1,20′を巻き掛け、プーリ14
側に荷重Fを掛けながら、ベルト間隔Lが50mmと
なつた折の、曲げ剛さ荷重F0を測定した。その
結果は下記第1表に示すとおりであつた。
【表】 (実験:2) 目的:ベルト底部のアーチ効果に伴うベルトのグ
リツプ力向上の実証 第5図に示す、その回転比9倍と大きく設定し
た走行試験機の駆動プーリ15と従動プーリ16
間に第1図に示すベルト底部に凹状アーチを設け
た本考案に係るVベルトと、第8図に示すこの種
の凹状アーチを設けない従来のVベルト、共に前
記M型36インチ(ベルト厚6.2mm)の各Vベルト
1,20′を巻き掛け、負荷を増しながら動力伝
達能力(スリツプ率5%で伝達可能な負荷)を測
定した。但し、駆動プーリ15はJIS規格M型で、
外径30mmφ、回転数1800rpm、ベルト初張力3.0
Kg、一方従動プーリ16の外径は270mmφである。 その結果は下記、第2表に示すとおりであつ
た。
【表】 (実験:3) 目的:Vベルトのベルト角度をベルト内側及び外
側部にて変化せしめることによるベルトの
騒音性の有無の実証 第6図に示す、駆動プーリ17と従動プーリ1
8間での回転比9倍と大きく設定した実際の洗濯
機SW303型を使用し、第1図に示すベルト角度
を変化せしめた本考案に係るVベルト1と第8図
に示す従来のVベルト20′の各Vベルトを用い、
標準洗濯試験布3.0Kgを負荷として洗濯サイクル
のモードで120時間連続運転走行させ、駆動プー
リ16部の発音(スリツプ音)をチエツクした。 但し、駆動プーリ17はJIS規格M型で、外径
35mmφ、軸荷重1.5Kg、一方従動プーリ18の外
径は315mmφである。 その結果は下記、第3表に示すとおりであつ
た。
【表】 (考案の効果) 本考案に係るラツプドタイプのVベルトは、ベ
ルト底部にノツチ群を、さらにベルト底部に横断
面にあつて凹状アーチを形成し、又ベルト両側壁
部によつて形成されるベルト角度θをベルト底部
寄り内側部分と外側部分においてそれぞれ変化せ
しめる一方、Vベルト圧縮ゴム層中の前記ノツチ
の底部寄りにゴム付き耐摩耗性に優れた補強帆布
を少なくとも1枚埋設せしめた総合構成部の存在
により、ベルトはそのベルト長さ方向の十分の柔
軟性を保持すると共に、ノツチの底部よりのクラ
ツクの発生およびその成長を防止し、小径プーリ
に対する巻付け性やグリツプ力を改善せしめるこ
とができ、これによりVベルトの動力伝達能力を
大幅に向上せしめ、合せて騒音の原因となる発音
の発生を極力抑制できるので、回転比が大きく、
かつ小径の駆動プーリを用いることによる苛酷な
使用条件が要求される改良型洗濯機にも十分適
合、対応することができ、Vベルトの使用領域を
大幅に拡大せしめ得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施したVベルトの一部の斜
視図、第2図は同横断面図、第3図は本Vベルト
を小径プーリに巻き掛けた折の正面図、第4図は
ベルトの柔軟性を調べる折の実験装置の正面図、
第5図はベルトのグリツプ力を調べる折の実験装
置の概略正面図、第6図はベルトの騒音性を調べ
る折の実験装置の概略正面図、第7図は従来のV
ベルトの横断面図、第8図は第7図に示すVベル
トを改良した従来のVベルトの横断面図である。 図中、1は動力伝動用Vベルト、2は抗張体、
3は伸張ゴム層、5は圧縮ゴム層、6は補強帆
布、8は凹状アーチ、9はノツチ、11,11は
内側側壁、12,12は外側側壁を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 抗張体の上部に伸張ゴム層を、下部に圧縮ゴ
    ム層をそれぞれ配し、その全面をゴム引き帆布
    にて被覆してなるラツプドタイプのVベルトに
    おいて、該圧縮ゴム層の下面に所定のピツチを
    もつてノツチ群を、さらに同ゴム層の下面にベ
    ルト横断面視凹状アーチを、又ベルト厚みの底
    部寄りの内側部分のベルト角度を外側部分のベ
    ルト角度より広角度に形成し、さらに前記圧縮
    ゴム層の下方部たるノツチ部寄り部分に少なく
    とも1枚の補強帆布を埋設せしめたことを特徴
    とする動力伝動用Vベルト。 (2) 前記補強帆布の埋設位置は圧縮ゴム層厚の1/
    2以下に範囲にある実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の動力伝動用Vベルト。 (3) 前記補強帆布は芳香族ポリアミド繊維にて織
    製された帆布をもつて構成されている実用新案
    登録請求の範囲第1項又は第2項記載の動力伝
    動用Vベルト。 (4) 前記ベルト底部寄りに形成され、ベルト外側
    部分より広角度のベルト角度を有するベルト内
    側部分は、ベルト厚みの1/2以下の領域に形成
    されている実用新案登録請求の範囲第1項記載
    の動力動伝用Vベルト。 (5) 前記ベルト底部寄りに形成されたベルト内側
    部分の広角度に形成されたベルト角度θ2は、
    38゜<θ2<48゜の範囲に、又ベルト外側部分のベ
    ルト角度θ1は、36゜<θ1<46゜の範囲にある実用
    新案登録請求の範囲第1項又は第4項記載の動
    力伝動用Vベルト。 (6) 前記ノツチはプーリ上でのベルト最大屈曲
    時、ノツチの空隙は縮小消失するよう構成され
    ている実用新案登録請求の範囲第1項記載の動
    力伝動用Vベルト。
JP1987046034U 1987-03-27 1987-03-27 Expired JPH0331872Y2 (ja)

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JPS63152949U JPS63152949U (ja) 1988-10-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS63152949U (ja) 1988-10-06

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